JP6195195B2 - 偏心回転式発電装置(2) - Google Patents
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Description
この開発の過程で発明したのが、特許文献1から特許文献3に紹介する偏心回転式発電装置である。
この偏心回転式発電装置は、発電回転用の回転駆動軸を駆動エネルギーとして風力、蒸気力、水力、波力などの自然原動力を用いて回転駆動させるもので電気エネルギー変換効率を大幅に高めた偏心回転式発電装置である。
縦型の真円の磁石リング軌条は、外周面側と内周面側に同一磁極を揃えたガイド用の永久磁石を固定配列し、永久磁石式ガイドの永久磁石とは反発関係に磁極を対面させる。
しかし、磁石リング軌条に沿って周回する永久磁石式ガイドとの回転抵抗の低減、およびはずみウエイトと共動する永久磁石式ガイドと偏心回転シャフト機構との摺動抵抗の低減、さらに偏心回転シャフト機構にかかる回転中の軸力分布を均等化させる工夫をした接触型及び非接触型であるが、そのいずれもが回転抵抗と軸力分布の均一化の問題があり、この問題を解決のために次の開発ステージ1へと進む結果となった。
また特許文献4に紹介の偏心回転式発電装置は、はずみウエイトの上昇回転ゾーンの磁石リング軌条を長軸を回転駆動軸芯を通る沿直線上においた楕円の長軸を中心に二分割した竪型の第一半楕型とし、はずみウエイトの下降回転ゾーンの磁石リング軌条を、短軸を回転駆動軸芯を通る沿直線上においた楕円の短軸を中心に二分割した第二半楕円型にし、この第一半楕円型と第二半楕円型の磁石リング軌条の各上頂部と下頂部を連結して合成エンドレスリングにしたものである。
特許文献5に紹介の偏心回転式発電装置は、はずみウエイトの上昇回転ゾーンの磁石リング軌条を半真円型にし、はずみウエイトの下降回転ゾーンの磁石リング軌条を半楕円にし、この半真円型と半楕円型の磁石リング軌条の各上頂部と下頂部を連結して卵型の合成エンドレスリングにしたものである。
本発明は、前記の楕円弧部を皆無にして、且つ偏心回転シャフト機構で支持したハズミ重錘による回転区同軸への回転モーメントを常に一回転方向へのプラス軸力を維持してエネルギーロスを低減するとともに、回転慣性力による回転むらを僅少にして、ハズミ重錘の円滑な連続カム回転状態を安定して得られる新規な偏心回転式発電装置を提供するものである。
(1)、自然エネルギーにより回転駆動する回転駆動装置と電力発生装置(2)との間に連結した水平回転駆動軸(3)と、前記水平回転駆動軸(3)の半径方向線とその延長線上で移動可能に位置し且つ同水平回転駆動軸(3)の所定の回転角度間隔で並列に水平回転駆動軸(3)に装着した複数の錘支持シャフト(4−1〜4−6)と、前記各錘支持シャフトの両端部に固定装着したハズミ錘(5−1、5−2)と、前記ハズミ錘の転動を支持するガイド機構と、前記錘支持シャフトの転動面の両側方に平行に設けられ前記ハズミ錘(5−1、5−2)の重心位置(5C)を前記ガイド機構を介して真円軌跡(5CT)で案内する竪型ガイド軌条とからなり、前記ハズミ錘の重心位置(5C)の真円軌跡(5CT)は、下降回転ゾーン(5D)と上昇回転ゾーン(5U)を有し円心を前記回転駆動軸(3)の回転軸心から水平に前記下降回転ゾーン(5D)側に所定距離変位させた真円である偏心回転式発電装置において、
前記ハズミ錘を転動支持するガイド機構は、前記ハズミ錘の先部から回転方向(CT)側にアーム(10−1)で張り出し支持した第一ガイド(6−1)と、前記ハズミ錘の後部の反回転方向側にアーム(10−2)で張り出し支持した第二ガイド(6−2)とからなり、
前記竪型ガイド軌条は、前記第一ガイド(6−1)を案内する第一軌条(7−1)と第二ガイド(6−2)を案内する第二軌条(7−2)に分割して設け、
前記第一ガイド(6−1)はガイドロール式にし、それを案内する第一軌条(7−1)は横断面がコ字状のロールガイド式軌条にし、且つ前記ハズミ錘(5−1、5−2)、(5−1−1、5−1−2)の重心(5C)が、少なくても前記真円軌跡(5CT)の上昇回転ゾーン(5U)の開始点(5US)から下降回転ゾーン(5D)の開始点(5DS)を経由し下降ゾーン(5D)の前記回転駆動軸(3)の軸心(3C)を通る水平線(5DH)までの間を回転する際の前記第一ガイド(6−1)のガイドロールの転動軌跡(6−1T)に沿って配置し、
前記第二ガイド(6−2)は永久磁石式にし、それを案内する第二軌条(7−2)は第二ガイド(6−2)の永久磁石と互いの磁極を反発関係で所定間隔を維持して永久磁石を対面配置した永久磁石式にし、且つ前記ハズミ錘が、少なくても前記真円軌跡(5CT)の下降回転ゾーン(5D)の前記回転駆動軸(3)を通る水平線(5DH)から終点(5DE)迄の間を回転する際の前記第二ガイド(6−2)の永久磁石の転動軌跡(6−2T)に沿って配置した
ことを特徴とする偏心回転式発電装置。
図1〜図3に示す実施例1において、偏心回転式発電装置は、自然エネルギーの水力により回転駆動する竪型水車1(回転駆動装置)の水平回転駆動軸2に減速機或いは増速機:3Gを介して電力発生装置3を連結し、電力発生装置3は一般周知の蓄電装置Bと分電盤を有する売電・賃電電力量計GP5を接続させてある。
これで電力発生装置3からの電力は売電できる他、他の電気機器への電力供給にも有効活用される。水平回転駆動軸2には、その半径方向線とその延長線上に摺動移動自在に貫通装着した6組の錘支持シャフト4−1〜4−6を30度の回転角度間隔で並列配置する。
これでハズミ錘5−1、5−2は水平回転駆動軸3の軸心3Cに対してカム状に偏心回転して、真円軌跡5CTの下降回転ゾーン5D及び上昇回転ズーン5Uの全て水平回転駆動軸3に回転モーメントを付与して回転駆動力を効率よく増大させ発電効率を高めるのである。
図4〜図5に示す実施例2において、偏心回転式発電装置は、自然エネルギーの水力により回転駆動する竪型水車1(回転駆動装置)の水平回転駆動軸2に減速機又は増速機3Gを介して電力発生装置3を連結し、ハズミ錘を両側に設けた6組の錘支持シャフト4−1〜4−6をグループG1(4−1、4−3,4−5)とグループG2(4−2、4−4,4−6)の2グループに分け、各グループ単位で水平回転駆動軸2に並列配置し、グループ内の錘支持シャフトの回転角度間隔を60度にし、グループ間の錘支持シャフトの相対的な回転角度間隔を回転方向に30度ずらしたものである。
前記ハズミ錘5−1、5−2の重心位置5Cは、前記ガイドロール式第一ガイド6−1と永久磁石式第二ガイド6−2を介してロールガイド式第一軌条7−1と永久磁石式第二軌条7−2により真円軌跡5CTに沿って転動する。ロールガイド式第一軌条7−1と永久磁石式第二軌条7−2は前記錘支持シャフトの転動面の両側方に平行に設けた竪型ガイド軌条である。
このため各錘支持シャフトは実施例1と同様に中央部の伸縮ゾーンを二重管の連結構造にして、錘支持シャフト4−1と4−4はストレートにし、4−2、4−3、4−5及び4−6は、当該ハズミ錘5−1、5−2の支持部直近部を曲げ成形した後ストレートに伸ばして、水平回転駆動軸2に該二重管部を摺動自在に貫通装着する。これでハズミ錘を前記竪型ガイド軌条に沿って円滑に案内し、回転中のブレを解消する。
同じく前記ハズミ錘5−1、5−2をその重心5Cの真円軌跡5CTに転動支持する永久磁石式第二ガイド6−2は、当該ハズミ錘5−1、5−2の後部から反回転方向側に張り出したアーム10−2の先端両側に設けてあり、図示していないが実施例1と同様の永久磁石式第二軌条(7−2)により所定の反発間隔で浮遊案内される。
また実施例1と同じく、永久磁石式第二ガイド6−2の永久磁石M1と永久磁石式第二軌条7−2の永久磁石M2は磁極を対面側をN極にし、反対面側をS極にして反発関係にし、反発力により互いに接触せず且つ所定の間隔が保持できる磁力にしてある。
2:電力発生装置
2G:減速機或いは増速機
3:水平回転駆動軸
3C:回転軸心
3C−500C:偏心距離
4−1〜4−6:錘支持シャフト
(4−1、4−3、4−5):グループG1の錘支持シャフト
(4−2、4−4、4−6):グループG2の錘支持シャフト
5−1、5−2:ハズミ錘
5C:重心位置
5CT:真円軌跡
5D:下降回転ゾーン
5U:上昇回転ゾーン
5US:上昇回転ゾーン5Uの開始点
5DS:下降回転ゾーン5Dの開始点
5DH:水平線
5DE:下降回転ゾーン5Dの終点
6−1:ガイドロール式第一ガイド
6−2:永久磁石式第二ガイド
6−1T:ガイドロール式第一ガイド6−1のガイドロールの転動軌跡
6−2T:永久磁石式第二ガイド6−2の永久磁石の転動軌跡
7−1:ロールガイド式第一軌条
7−2:永久磁石式第二軌条
500C:真円軌跡の円心
10−1、10−2:アーム
M1:永久磁石式第二ガイドの永久磁石
M2:永久磁石式第二軌条の永久磁石
Claims (1)
- 自然エネルギーにより回転駆動する回転駆動装置と電力発生装置(2)との間に連結した水平回転駆動軸(3)と、前記水平回転駆動軸(3)の半径方向線とその延長線上で移動可能に位置し且つ同水平回転駆動軸(3)の所定の回転角度間隔で並列に水平回転駆動軸(3)に装着した複数の錘支持シャフト(4−1〜4−6)と、前記各錘支持シャフトの両端部に固定装着したハズミ錘(5−1、5−2)と、前記ハズミ錘の転動を支持するガイド機構と、前記錘支持シャフトの転動面の両側方に平行に設けられ前記ハズミ錘(5−1、5−2)、の重心位置(5C)を前記ガイド機構を介して真円軌跡(5CT)で案内する竪型ガイド軌条とからなり、前記ハズミ錘の重心位置(5C)の真円軌跡(5CT)は、下降回転ゾーン(5D)と上昇回転ゾーン(5U)を有し円心を前記回転駆動軸(3)の回転軸心から水平に前記下降回転ゾーン(5D)側に所定距離変位させた真円である偏心回転式発電装置において、
前記ハズミ錘を転動支持するガイド機構は、前記ハズミ錘の先部から回転方向(CT)側にアーム(10−1)で張り出し支持した第一ガイド(6−1)と、前記ハズミ錘の後部の反回転方向側にアーム(10−2)で張り出し支持した第二ガイド(6−2)とからなり、
前記竪型ガイド軌条は、前記第一ガイド(6−1)を案内する第一軌条(7−1)と第二ガイド(6−2)を案内する第二軌条(7−2)に分割して設け、
前記第一ガイド(6−1)はガイドロール式にし、それを案内する第一軌条(7−1)は横断面がコ字状のロールガイド式軌条にし、且つ前記ハズミ錘(5−1、5−2)、(5−1−1、5−1−2)の重心(5C)が、少なくても前記真円軌跡(5CT)の上昇回転ゾーン(5U)の開始点(5US)から下降回転ゾーン(5D)の開始点(5DS)を経由し下降ゾーン(5D)の前記回転駆動軸(3)の軸心(3C)を通る水平線(5DH)までの間を回転する際の前記第一ガイド(6−1)のガイドロールの転動軌跡(6−1T)に沿って配置し、
前記第二ガイド(6−2)は永久磁石式にし、それを案内する第二軌条(7−2)は第二ガイド(6−2)の永久磁石と互いの磁極を反発関係で所定間隔を維持して永久磁石を対面配置した永久磁石式にし、且つ前記ハズミ錘が、少なくても前記真円軌跡(5CT)の下降回転ゾーン(5D)の前記回転駆動軸(3)を通る水平線(5DH)から終点(5DE)迄の間を回転する際の前記第二ガイド(6−2)の永久磁石の転動軌跡(6−2T)に沿って配置した
ことを特徴とする偏心回転式発電装置。
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