JP3232374U - 偏心回転式発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】永久磁石式被ガイドをシンプルかつ堅牢構造にし、回転駆動軸の回転による永久磁石式被ガイドとハズミウエイトの偏心回転を安定化した磁石式発電装置を提供する。【解決手段】回転駆動軸36を回転させることにより偏心回転シャフト機構50を回転させてハズミウエイト60と永久磁石式被ガイドを磁石リング軌条30に沿って偏心回転させる磁石式発電装置において、前記永久磁石式被ガイドは、ロール外周に前記磁石リング軌条の永久磁石20の両磁極面に対面した非磁性体の筒体ロールを形成し、筒体ロールの内周面と前記支持アーム70の軸受けの外周面との間の周方向に等回転角度間隔で永久磁石を配置したロールタイプの永久磁石式被ガイド90−1、90−2にしたことを特徴とする偏心回転式発電装置。【選択図】図1

Description

本発明は、偏心回転式発電装置に関するものである。
発電装置は、従来公知のものとして大別して風力発電装置、蒸気力発電装置、水力発電装置、波力発電装置、太陽光発電装置など大掛かりな様々な発電装置が開発されている。近年、地球温暖化問題が表面化し、二酸化炭素排出規制が声高に叫ばれている。この対策とするクリーンエネルギー技術として、前記の太陽光電池、風力発電等が注目され開発され現在稼動しているが、コスト及びメンテナンス等の問題でなかなか普及していないのが現状である。
そこで各特許文献に紹介の発明者等は、地球上の重力を活用し、それを効率よく発電用の回転エネルギーに転換する新規な装置の開発を進めてきた。この開発の過程で発明したのが、特許文献1から特許文献3に紹介する偏心回転式発電装置である。この偏心回転式発電装置は、発電回転用の回転駆動軸を駆動エネルギーとして風力、蒸気力、水力、波力などの自然原動力を用いて回転駆動させるもので電気エネルギー変換効率を大幅に高めた偏心回転式発電装置である。この偏心回転式発電装置は、特許文献1〜特許文献3で紹介のように竪型の真円の磁石リング軌条と、真円の磁石リング軌条の円心位置から水平方向に所定量変位させた位置に直交して水平に配置した回転駆動軸と、回転駆動軸に偏心回転ガイドシャフト機構を介して装着し且つ磁石リング軌条に沿って非接触状態で周回可能に設けた永久磁石式被ガイドと、永久磁石式被ガイドに装着したハズミウエイトとを主構成とする。縦型の真円の磁石リング軌条は、外周面側と内周面側に同一磁極を揃えたガイド用の永久磁石を固定配列し、永久磁石式被ガイドの永久磁石とは反発関係に磁極を対面させる。これで永久磁石式被ガイドは、非接触状態で磁石リング軌条の内外周側に沿って倣い周回走行可能にしてある。偏心回転シャフト機構は、回転駆動軸の回転半径方向線に沿ってスライド自在にし且つ180度の回転角度の間隔で永久磁石式被ガイドを支持する。回転駆動軸により偏心回転シャフト機構を回転させて、永久磁石式被ガイドに装着したハズミウエイトを偏心回転させることにより回転駆動軸に回転モーメントを付与して、軽負荷で回転させて発電させるものである。
この偏心回転式発電装置は、前述のように水力、風力、波力、その他の自然エネルギー、あるいはこれ等から得た微電力等を用いて前記回転駆動軸を微力で一旦回転駆動すれば、エネルギーロスを少なくした効率の良い発電力を確保することが最大の目標である。しかし、磁石リング軌条に沿って周回する永久磁石式被ガイドとの回転抵抗の低減、およびハズミウエイトと共動する永久磁石式被ガイドと偏心回転シャフト機構との摺動抵抗の低減、さらに偏心回転シャフト機構にかかる回転中の軸力分布を均等化させる工夫をした接触型及び非接触型であるが、そのいずれもが回転抵抗と軸力分布の均一化の問題があり、この問題を解決のために次の開発ステージへと進む結果となった。
図4は、従来の偏心回転式発電装置において、固定永久磁石03mを配列した磁石リング軌条03にガイドされて回転する偏心回転シャフト機構01と永久磁石式被ガイド05とハズミウエイト06の回転角度位置において、目的とする左回転方向(→正回転方向)に回転するための回転駆動軸に掛かる回転モーメント発生領域と、その逆回転方向に回転モーメントが発生する領域を示す概略説明図である。
前記偏心回転式発電装置において、前記磁石リング軌条03は、図3から明らかなように真円にし、前記偏心回転シャフト機構01の回転中心02位置を、真円の磁石リング軌条03の水平直径線04の3分の1の位置に偏位してあるため、例えば図に示すように、偏心回転シャフト機構01を直線状にし、その両側にすなわち180°の回転角度間隔をおいた位置に、永久磁石式被ガイド05を含んで等重量Wのハズミウエイト06を配置して偏心回転シャフト機構01の回転駆動軸を回転させた場合は、一対の永久磁石式被ガイド05とそのハズミウエイト06が、磁石リング軌条03の円心03cを通る鉛直線07から前記偏心回転シャフト機構01の回転中心02側の単一円弧部03−1に共に存在する領域MOがある。
この領域MO以外では常に回転駆動軸に目的とする左回転方向に回転するための回転モーメントが掛かる発生領域である。前記領域MOは左右の回転モーメントが同じニュートラル状態になる二つの位置R1−R1とR2−R2に挟まれる領域であり、この領域に一対の永久磁石式被ガイド05とそのハズミウエイト06が位置する間は、回転駆動軸の芯02に常に図の右回転方向への逆回転負荷が掛かりエネルギーロスを生じ減速状態となり大きな回転変動を起こし安定しない。
そこで前記各特許文献に紹介の発明者等は、偏心回転シャフト機構01で支持したハズミウエイトが鉛直直径線上にあるとき時の回転モーメントが0になる以外は、常に一回転方向へのプラス軸力を維持して逆回転負荷による減速状態とそれによるエネルギーロスを超僅少にするとともに、回転慣性力による回転むら現象の僅少で円滑な連続回転状態を安定して得られる新規な偏心回転式発電装置を開発した。
この新規な偏心回転式発電装置は特許文献4で紹介した。特許文献4に紹介の偏心回転式発電装置の特徴は、図4に示すように「平行関係にした一対のリング枠体110の各外周面側と内周面側に沿って同一磁極を揃えたガイド用の永久磁石111を固定配列した竪型の磁石リング軌条100と、一方を発電装置に連結し他方を自然原動力で回転する回転駆動装置に連結し軸芯300cを磁石リング軌条100の水平直径線100−1の中心C位置から水平方向に所定量変位させた位置に直交して水平に配置した回転駆動軸2と、同一回転駆動軸2にその回転半径方向線Rに沿ってスライド自在にして複数を装着した偏心回転シャフト機構300と、各偏心回転シャフト機構300の両側に支持され前記磁石リング軌条100の永久磁石111の両磁極面に対して反発関係に走行用永久磁石201の磁極面を対面させて保持した永久磁石式被ガイド200と、永久磁石式被ガイド200に装着したハズミウエイト400とからなり、複数の前記偏心回転シャフト機構300は相対位置関係を均等な回転角度の間隔で配置し、前記回転駆動軸2の軸芯300cの位置は、回転磁石リング軌条100の水平直径線100−1の3分の1〜5分の3の位置に偏位させ、前記回転駆動装置により回転駆動軸2を回転させることにより偏心回転シャフト機構300を回転させて永久磁石式被ガイド200とハズミウエイト400を前記磁石リング軌条100に沿って偏心回転させる磁石式発電装置において、
磁石リング軌条100は、前記水平直径線100−1に対して上下面対称形状にし、長軸を回転駆動軸芯300cを通る沿直線100−2上においた楕円を当該長軸を中心に二分割した第一半楕円105−106と、短軸を回転駆動軸芯300cを通る沿直線100−2上においた楕円を当該短軸を中心に二分割した第二半楕円103−104とを結合した合成エンドレスリングにし、前記永久磁石式被ガイド200は、ハズミウエイト400の両側部各々に一対の湾曲支持アーム202を回動可能に軸204に軸着し、湾曲支持アーム202に複数個の前記永久磁石201をリング軌条の固定永久磁石111に対して所定の間隔を保持して支持配列し、軸204により軸支持した湾曲支持アーム202の両端に永久磁石201が直接リング枠体110に当接しないようにガイドする補助ロール203を設けたことを特徴とする偏心回転式発電装置。」である。
特開2010−35393号公報 特開2010068681号公報 特開2010−96170号公報 特許第5696962号公報
しかし、前記永久磁石式被ガイド200は、湾曲支持アーム202の首振り状態がありリング軌条の固定永久磁石111に対する前記永久磁石201の磁極面との間隔が安定しない。このため永久磁石式被ガイド200とハズミウエイト400の偏心回転がぎくしゃくし不安定であり回転駆動軸2への回転抵抗も大きい。さらに永久磁石式被ガイド200のメンテナンス上の問題も山積してしまった。
本考案は、永久磁石式被ガイドを前記湾曲支持アーム202と補助ロール203を無くしたシンプルかつ堅牢構造にして、リング軌条の固定永久磁石の磁極面にたいする永久磁石式被ガイドの永久磁石の磁極面との間隔を常に安定させることにより、回転駆動軸2の回転による永久磁石式被ガイド200とハズミウエイト400の偏心回転を円滑かつ安定化させる磁石式発電装置を提供するものである。
上記課題を満足させる本考案の主な技術構成は、次の(1)の通りである。
(1)、平行関係にした一対のリング枠体(10)の各外周面側と内周面側に沿って同一磁極を揃えたガイド用の永久磁石(20)を固定配列した竪型の磁石リング軌条(30)と、一方を発電装置に連結し他方を自然原動力で回転する回転駆動装置に連結し軸芯(41)を磁石リング軌条(30)の水平直径線(33)の中心位置から水平方向に所定量変位させた位置に直交して水平に配置した回転駆動軸(36)と、同一の回転駆動軸(36)にその回転半径方向線に沿ってスライド自在にして複数を装着した偏心回転シャフト機構(50)と、各偏心回転シャフト機構(50)の両側に摺動可能に支持したハズミウエイト(60)と、ハズミウエイト(60)の両側に平行に設けた支持アーム(70)の軸受け(92)を介して支持され前記磁石リング軌条(30)の永久磁石(20)の両磁極面に対して反発関係に永久磁石(80)の磁極面を対面させた永久磁石式被ガイド(90)とからなり、前記回転駆動装置により回転駆動軸(36)を回転させることにより偏心回転シャフト機構(50)を回転させてハズミウエイト(60)と永久磁石式被ガイドを前記磁石リング軌条(30)に沿って偏心回転させる磁石式発電装置において、
前記永久磁石式被ガイドは、ロール外周に前記磁石リング軌条(30)の永久磁石(20)の両磁極面に対面した非磁性体の筒体ロール(92)を形成し、筒体ロール(92)の内周面と前記支持アーム(70)の軸受け(92)の外周面との間の周方向に等回転角度間隔で前記走行用永久磁石を配置したロールタイプの永久磁石式被ガイド(90−1、90−2)にしたことを特徴とする偏心回転式発電装置。
前記回転駆動軸(36)の駆動エネルギーとして風力、蒸気力、水力、波力などの自然原動力を用いる本考案の磁石式発電装置は、前記特許文献4に記載の、永久磁石式被ガイドの前記湾曲支持アームと補助ロールを無くしたシンプルかつ堅牢構造にして、磁石リング軌条(30)の固定した永久磁石(20)の磁極面に対する永久磁石式被ガイド(の永久磁石の磁極面との反発間隔を常に一定に保持して安定させる。これにより、回転駆動軸の回転による永久磁石式被ガイド(90−1、90−2)とハズミウエイト(60)の偏心回転による発電効能を円滑かつ安定化させ優れた作用効果を呈するものである。
本考案の実施例を示し、図2の矢視B−Bから見た正面説明図である。 図1の矢視A−Aから見た側面説明図である。 永久磁石式被ガイドの例1であり、磁石リング軌条30の内側に配置のロールタイプの永久磁石式被ガイド90−1の横断面図(1)と、磁石リング軌条30の外側に配置のロールタイプの永久磁石式被ガイド90−2の横断面図(2)である。 永久磁石式被ガイドの例2であり、磁石リング軌条30の内側に配置のロールタイプの永久磁石式被ガイド90−1の横断面図(1)と、磁石リング軌条30の外側に配置のロールタイプの永久磁石式被ガイド90−2の横断面図(2)である。 永久磁石式被ガイドの例3であり、磁石リング軌条30の内側に配置のロールタイプの永久磁石式被ガイド90−1の横断面図(1)と、磁石リング軌条30の外側に配置のロールタイプの永久磁石式被ガイド90−2の横断面図(2)である。 特許文献4の図1で紹介の従来の磁石式発電装置の側面説明図である。 従来の真円の磁石リング軌条において回転駆動軸にかかる回転モーメントの状態を示す簡略説明図である。
考案を実施するための形態を図1〜図3に示す実施例により詳細に説明する。
図1と図2に於いて、本例の磁石式発電装置の基本構成は、平行関係にした一対のステンレス製のリング枠体10の各外周面側と内周面側に沿って同一磁極を揃えたガイド用の永久磁石20を固定配列した竪型の磁石リング軌条30と、一方を発電装置に連結し他方を自然原動力で回転する回転駆動機構に連結し軸芯41を磁石リング軌条30の水平直径線33の中心34位置から水平方向に所定量変位させた位置35に直交して水平に配置した回転駆動軸36と、前記回転駆動軸36に装着固定した3機のシャフト支持ガイド40によって平行シャフト部51を回転駆動軸36の回転半径方向線に沿ってスライド自在に案内される3組の偏心回転シャフト機構50と、各偏心回転シャフト機構50の平行シャフト部51の両側に回転駆動軸36の回転半径方向線に沿ってスライド自在に支持されるハズミウエイト60と、各ハズミウエイト60のそれぞれに一対の支持アーム70を設け支持アーム70の先に回転可能に設けられ前記磁石リング軌条30の永久磁石20の両磁極面に対して反発関係に内設永久磁石80の磁極面を対面させて保持したロールタイプの永久磁石式被ガイド90−1、90−2とからなり、複数の前記偏心回転シャフト機構50の相対位置関係を均等な回転角度の間隔で配置し、前記回転駆動機構により回転駆動軸36を回転させることによりシャフト支持ガイド40を介して偏心回転シャフト機構50を矢印Cの方向に回転させて、ハズミウエイト60と共に永久磁石式被ガイド90を竪型の磁石リング軌条30に沿って偏心回転させるものである。
この磁石式発電装置において、回転駆動軸36の軸芯41位置は、磁石リング軌条30の水平直径線33の3分の1〜5分の3の位置に偏位させる。磁石リング軌条30は、前記水平直径線33に対して上下面対称形状にし、長軸Lを回転駆動軸36の軸芯41を通る沿直線37上においた楕円を当該長軸を中心に二分割した第一半楕円38と、短軸を該軸芯41を通る沿直線上においた楕円をその短軸を中心に二分割した第二半楕円39とを結合した合成エンドレスリングにする。複数の前記偏心回転シャフト機構50に支持される前記各永久磁石式被ガイド90とハズミウエイト60の相対位置関係は、所定角度60度均等にずらして配置してある。
前記一対の磁石リング軌条30は各々、第一半楕円38と第二半楕円39との合成構成により、水平直径線33に対して上下面対称形状であり、水平直径線33の両端と交差する円弧部に対する接線が鉛直線となり、前記鉛直の直径線の両端と交差する円弧部に対する接線が水平線となり、水平直径線と鉛直直径線との間における円弧は、多点湾曲及び又は放物線の連続円弧で形成されることになる。
而して、第一半楕円38の短軸と長軸の比は1:2〜1:2.5とする。又、第二半楕円39の短軸と長軸の比は0.8:1〜1.2:1とする。この各比と、前記回転駆動軸36の軸芯41の位置を前記の如く、磁石リング軌条30の水平直径線33の3分の1〜5分の3の位置にすることにより、前記回転駆動装置で回転する回転駆動軸36は、偏心回転シャフト機構50を回転させて、偏心回転シャフト機構50に装着した永久磁石式被ガイド90とハズミウエイト60を磁石リング軌条30に沿って円滑に偏心回転し、第一半楕円38と第二半楕円39におけるモーメントの差を回転駆動軸36に付与して回転駆動軸36の回転力を増強させるのである。
即ち、この各範囲を悦脱すると、ハズミウエイト60の回転軌跡が縦または横に極端に扁平化して、磁石リング軌条30における固定永久磁石20に対する永久磁石式被ガイド90−1、90−2の回転抵抗が増大して円滑な回転と充分な回転力が得られない。
この前記配置構成により前記した優れた作用効果を呈するのである。
而して、前記ロールタイプの永久磁石式被ガイド90−1、90−2は、図3−1(1)(2)〜図3−3(1)(2)に示す例のようにロールタイプである。つまり、ハズミウエイト60の上・下の各両側部各々に平行関係で突設した支持アーム70にベアリング91とロール軸受け92を介して非磁性体の樹脂製の筒ロール93を回動可能に軸着し、筒ロール93の内周面とロール軸受け92の外周面との間に等回転角度間隔で永久磁石80を内設し、磁石リング軌条30の固定永久磁石20に対して所定の間隔を該筒ロール93で保持して該内設永久磁石80が直接リング枠体10に当接しないようにしてある。
図3−1(1)(2)〜図3−3(1)(2)の例1〜例3には、ロールタイプの永久磁石式被ガイド90−1、90−2の横断面図を示してあり、図3−1(1)(2)は直方体タイプの永久磁石80−1を径方向に多段で内周方向に複数組み設けた永久磁石式被ガイドである。図3−3(1)(2)は湾曲タイプの永久磁石80−2を径方向に多段で内周方向に複数組み設けた永久磁石式被ガイドであり、(3)は台形タイプの永久磁石80−3を径方向に多段で内周方向に複数組み設けた永久磁石式被ガイドである。
前記一対の磁石リング軌条30は、各々、一対のリング枠体10を図2に示すように竪設し平行に対面配置しこの枠体10内に固定永久磁石20を配列し、固定永久磁石20は、その磁極S、Nをリング枠外周側とリング内周側に揃えて配列する。
磁石リング軌条30における固定永久磁石20の配列は、リング枠体10の内外周間の中央部に配置し、例えば固定永久磁石20のリング枠体10の内周側の磁極をN極に揃え、リング枠体10の外周側の磁極をS極に揃える。この場合、図3−1(1)(2)〜図3−3(1)(2)の例に示すように、固定永久磁石20のリング枠体10の内周側のN磁極と対面する内側の永久磁石式被ガイド90−1は、永久磁石80の対面磁極をN極にし、そして固定永久磁石20のリング枠体10の外周側のS磁極と対面する外側の永久磁石式被ガイド90−2は、永久磁石80の対面磁極をS極にするなどして、磁石リング軌条30における固定永久磁石20と永久磁石式被ガイド90の永久磁石80との対面の磁極は、磁極同士が反発する関係にするのである。これで永久磁石式被ガイド90−1、90−2は磁石リング軌条30に反発離間して円滑に走行回転する。部分的に接触しても筒ロールと枠体10の接触であり永久磁石式間の接触は皆無である。
偏心回転シャフト機構50は、水平直径線と鉛直直径線の交差点に直交する回転駆動軸36の回転中心軸芯41を中心にシャフト支持ガイド40を介して回転するものであり、前記永久磁石式被ガイド90−1、90−2とハズミウエイト60とを180度の等角度間隔で一対を回転半径方向Rに移動自在に支持することにより平滑な回転速度を得ることができる。回転駆動軸36にはシャフト支持ガイド40を取り付け固定し、偏心回転シャフト機構50の各一対の平行シャフト部51を回転半径方向に移動自在に支持するものであり、この平行シャフト部51の断面を中空のパイプ状、矩形状、H型状、T型状、I型状等の梁状のものなどを一体的に或いは複合的に組み合わせ、更に二重伸縮構造にしてベアリング支持機構又は摺動支持機構等により摺動伸縮可能にしたもの等を用いても良い。
図1〜図2に示す一対の平行シャフト部51は、その一方をハズミウエイト60に片側固定し他方をハズミウエイト60に摺動自在に嵌合装着して、偏心回転シャフト機構50の回転中における回転直径の変化による平行シャフト部51のハズミウエイト60間長さの変化を円滑に吸収すると同時にシャフトの湾曲歪みを防止してある。
また図1〜図2に示すようにシャフト支持ガイド40は偏心回転シャフト機構50を120度の回転角度間隔で3機併設してある。したがって、一対の磁石リング軌条30は、3機分の永久磁石式被ガイド90の全てをガイドする。
以上の構成により、駆動エネルギーとして風力、蒸気力、水力、波力などの自然原動力を用いて回転駆動させる回転駆動装置により回転駆動軸を回転させて偏心回転シャフト機構50を回転させて永久磁石式被ガイド90−1、90−2とハズミウエイト60を前記磁石リング軌条30に沿って安定して円滑な偏心回転をさせることを可能にし、高速回転を有利に可能にしたものである。
本考案の磁石式発電装置は、前述の優れた作用効果を確実に得るものである。このため水力、風力、波力、その他の自然エネルギーあるいはこれ等から得た微電力等を用いて前記回転駆動軸を微力で一旦回転駆動すれば、エネルギーロスを少なくした効率の良い発電力を確実に確保することができる。そしてクリーンエネルギーとして、メンテナンスフリー発電を手軽に低コストで得る事を実現し、各種電力供給産業に広く普及工業界に広く活用される発電装置である。
10:リング枠体
20:永久磁石
30:磁石リング軌条
33:水平直径線
34:水平直径線の中心
35:水平方向に所定量変位させた位置
36:回転駆動軸
37:沿直線
38:第一半楕円
39:第二半楕円
40:シャフト支持ガイド
41:軸芯
50:偏心回転シャフト機構
51:平行シャフト部
60:ハズミウエイト
70:支持アーム
80:永久磁石
80−1:直方体タイプの永久磁石
80−2:湾曲タイプの永久磁石
80−3:台形タイプの永久磁石
90−1、90−2:ロールタイプの永久磁石式被ガイド
91:ベアリング
92:ロール軸受け
93:筒ロール
C:偏心回転シャフト機構の回転方向矢印
上記課題を満足させる本考案の主な技術構成は、次の(1)の通りである。
(1)、平行関係にした一対のリング枠体(10)の各外周面側と内周面側に沿って同一磁極を揃えたガイド用の永久磁石(20)を固定配列した竪型の磁石リング軌条(30)と、一方を発電装置に連結し他方を自然原動力で回転する回転駆動装置に連結し軸芯(41)を磁石リング軌条(30)の水平直径線(33)の中心位置から水平方向に所定量変位させた位置に直交して水平に配置した回転駆動軸(36)と、同一の回転駆動軸(36)にその回転半径方向線に沿ってスライド自在にして複数を装着した偏心回転シャフト機構(50)と、各偏心回転シャフト機構(50)の両側に摺動可能に支持したハズミウエイト(60)と、ハズミウエイト(60)の両側に平行に設けた支持アーム(70)の軸受け(92)を介して支持され前記磁石リング軌条(30)の永久磁石(20)の両磁極面に対して反発関係に永久磁石(80)の磁極面を対面させた永久磁石式被ガイド(90)とからなり、前記回転駆動装置により回転駆動軸(36)を回転させることにより偏心回転シャフト機構(50)を回転させてハズミウエイト(60)と永久磁石式被ガイドを前記磁石リング軌条(30)に沿って偏心回転させる磁石式発電装置において、
前記永久磁石式被ガイドは、ロール外周に前記磁石リング軌条(30)の永久磁石(20)の両磁極面に対面した非磁性体の筒体ロール(92)を形成し、筒体ロール(92)の内周面と前記支持アーム(70)の軸受け(92)の外周面との間の周方向に等回転角度間隔で永久磁石(80、80−1〜80−3)を配置したロールタイプの永久磁石式被ガイド(90−1、90−2)にしたことを特徴とする偏心回転式発電装置。

Claims (1)

  1. 平行関係にした一対のリング枠体(10)の各外周面側と内周面側に沿って同一磁極を揃えたガイド用の永久磁石(20)を固定配列した竪型の磁石リング軌条(30)と、一方を発電装置に連結し他方を自然原動力で回転する回転駆動装置に連結し軸芯(41)を磁石リング軌条(30)の水平直径線(33)の中心位置から水平方向に所定量変位させた位置に直交して水平に配置した回転駆動軸(36)と、同一の回転駆動軸(36)にその回転半径方向線に沿ってスライド自在にして複数を装着した偏心回転シャフト機構(50)と、各偏心回転シャフト機構(50)の両側に摺動可能に支持したハズミウエイト(60)と、ハズミウエイト(60)の両側に平行に設けた支持アーム(70)の軸受け(92)を介して支持され前記磁石リング軌条(30)の永久磁石(20)の両磁極面に対して反発関係に永久磁石(80)の磁極面を対面させた永久磁石式被ガイド(90)とからなり、前記回転駆動装置により回転駆動軸(36)を回転させることにより偏心回転シャフト機構(50)を回転させてハズミウエイト(60)と永久磁石式被ガイドを前記磁石リング軌条(30)に沿って偏心回転させる磁石式発電装置において、
    前記永久磁石式被ガイドは、ロール外周に前記磁石リング軌条(30)の永久磁石(20)の両磁極面に対面した非磁性体の筒体ロール(92)を形成し、筒体ロール(92)の内周面と前記支持アーム(70)の軸受け(92)の外周面との間の周方向に等回転角度間隔で前記走行用永久磁石を配置したロールタイプの永久磁石式被ガイド(90−1、90−2)にしたことを特徴とする偏心回転式発電装置。
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