JP6195058B2 - 通信システム、通信履歴管理方法、回線監視装置 - Google Patents

通信システム、通信履歴管理方法、回線監視装置 Download PDF

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Description

本発明は、電話回線を通じて行われた通信の履歴を管理する通信システム、通信履歴管理方法、回線監視装置に関する。
一般に、ファクシミリ装置は、自装置が行ったファクシミリ通信に要した時間や通信の開始時刻および終了時刻を通信管理情報として自装置で記憶して管理し、ユーザの操作に従って通信ジャーナルとして印字出力あるいはファイルとして出力する機能を備えている。
通信ジャーナルは、ファクシミリ通信に要した時間や相手先、通信結果などをユーザが管理するために使用されると共に、ファクシミリ装置のメーカや販売店などが、ユーザ先で生じた通信上の不具合に対応するための手掛かりとして利用される。
ところで、交換機からの電話回線にファクシミリ装置が単独で接続されるとは限らず、複数台のファクシミリ装置や電話機が同一の電話回線に共通に接続(所謂、ブランチ接続)されることがある。
また、ファクシミリ装置においては、一つの電話回線を他の電話機等と共有するために、外部電話接続端子が設けられる場合がある。この場合、外部電話接続端子に接続された外部電話機はファクシミリ装置を経由して電話回線に接続(所謂、カスケード接続)されている。ファクシミリ装置は、電話回線に自装置を接続するか外部電話機を接続するかを切り替える切り換え回路を備えており、待機時の状態や通信時の状態に応じて適宜に接続状態を切り換える。
たとえば、図13では、交換機からの電話回線にファクシミリ装置と電話機とがブランチ接続され、さらにこのファクシミリ装置の外部電話接続部に外部電話機がカスケード接続されている。
このように、1つの電話回線をファクシミリ装置と、電話機などの他の通信装置とで共有する場合、ファクシミリ装置で生じた通信エラーの原因が、他の通信装置にある場合がある。
たとえば、ファクシミリ装置がファクシミリの送受信を行っている最中に、このファクシミリ装置と同じ電話回線にブランチ接続されている電話機がオフフックされると、インピーダンスの変動や電話機からの音声信号などの影響で、ファクシミリ装置で通信エラーが生じることがある。
このとき、ファクシミリ装置の通信ジャーナルを見ただけでは、ブランチ接続された電話機のオフフックが通信エラーに関係していることを確認できない。
そのため、同一の電話回線に共通接続されている複数の通信装置で行われた通信の履歴をまとめて管理することが望まれる。
たとえば、下記特許文献1には、自装置にカスケード接続された外部電話機の監視を行い、相手先の電話番号情報と共に外部電話機によるオフフックの開始、終了時刻を記録する機能を備えたファクシミリ装置が開示されている。
また、下記特許文献2には、電話回線の変化を監視することで、ブランチ接続された電話機等のオフフック状況を検出する通信端末装置が開示されている。
特開平4−74054号公報 特開平8−289039号公報
特許文献1、2に開示された機能をファクシミリ装置に設ければ、同一の電話回線に接続されている他の通信装置でのオフフック状況の履歴と自装置による通信の履歴とをまとめた通信ジャーナルを作成することが可能になる。
しかし、同一の電話回線に共通接続されている他の通信装置のオフフック状況を認識する機能を持たないファクシミリ装置を既に設置している環境では、既設のファクシミリ装置を上記の機能を具備した新たなファクシミリ装置に交換したり、もしくは、既設のファクシミリ装置に対してハードウェアを含む大幅な改造を行ったりしなければ、対応できない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、同一の電話回線に接続されている複数の通信装置の通信履歴を纏めた通信管理情報を作成できると共に、既設の通信装置においてもハードウェアを改造することなく対応可能な通信システム、通信履歴管理方法、回線監視装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]交換機からの電話回線に接続された回線監視装置と、前記電話回線に接続された通信装置とを備え、
前記回線監視装置は、前記交換機からの電話回線を監視し、該電話回線を通じて行われた通信の履歴を示す第1通信管理情報を生成して記憶し、
前記通信装置は、自装置が行った通信の履歴を示す第2通信管理情報を生成して記憶し、
前記回線監視装置と前記通信装置の間で通信を行って、前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を、前記回線監視装置と前記通信装置の一方の装置に集約し、
該一方の装置で前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を比較して統合した第3通信管理情報を作成する
ことを特徴とする通信システム。
上記[1]、下記[22]、[28]に記載の発明では、回線監視装置は電話回線を通じて行われた通信の履歴を示す第1通信管理情報を生成して記憶し、通信装置は自装置が行った通信の履歴を示す第2通信管理情報を生成して記憶する。そして、所定のタイミングで、回線監視装置と通信装置の間で通信を行って、第1通信管理情報と第2通信管理情報を、回線監視装置と通信装置の一方の装置に集約し、その一方の装置において、第1通信管理情報と第2通信管理情報を比較して統合した第3通信管理情報を作成する。
[2]前記一方の装置に、他方の装置から該他方の装置の時計が示す時刻情報を送信し、
前記一方の装置は、該一方の装置の時計が示す時刻と前記時刻情報が示す時刻との差を補正して、前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報との前記比較を行う
ことを特徴とする[1]に記載の通信システム。
上記[2]、下記[23]、[29]に記載の発明では、回線監視装置の管理している時刻と、通信装置が管理している時刻の差を補正して、第1通信管理情報と第2通信管理情報との比較統合が行われる。
[3]前記回線監視装置は、前記電話回線を通じて行われた通信が当該回線監視装置を経由して行われた通信か否かを識別し、該識別の結果を示す情報を含む前記第1通信管理情報を生成し、
前記一方の装置は、前記第3通信管理情報の作成に際して、第1通信管理情報が示す通信のうちの前記回線監視装置を経由して行われた第1の通信と前記第2通信管理情報が示す第2の通信との前記補正後の時刻が同一のとき、前記第1の通信と前記第2の通信は同一の通信であると判断して、前記統合を行う
ことを特徴とする[2]に記載の通信システム。
上記[3]、下記[24]に記載の発明では、第1通信管理情報が示す通信のうちの回線監視装置を経由して行われた第1の通信と第2通信管理情報が示す第2の通信との補正後の時刻が同一のとき、第1の通信と第2の通信は同一の通信であると判断して、第1通信管理情報と第2通信管理情報の統合を行う。
[4]前記一方の装置は、前記第3通信管理情報を不揮発性の記憶部に保存する
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の通信システム。
上記発明では、電源がオフになっても第3通信管理情報が保持される。
[5]前記一方の装置は、印刷部を備え、前記印刷部で前記第3通信管理情報を印刷する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の通信システム。
[6]前記一方の装置は、可搬性記録媒体にデータを書き込む書き込み部を備え、前記書き込み部で前記第3通信管理情報を可搬性記録媒体に書き込む
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の通信システム。
[7]前記通信装置は、ファクシミリ装置である
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の通信システム。
[8]前記集約のために通信において、DTMF信号を使用して情報を伝送する
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の通信システム。
[9]前記回線監視装置は、前記交換機側と前記電話回線を通じて通信が行われていないときに前記通信装置との間で通信を行って前記集約を開始し、該集約のための通信中に前記交換機からの呼出信号を検知した場合は、前記集約のための通信を中断して、前記交換機からの電話回線に前記通信装置を接続する
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の通信システム。
上記発明では、交換機側からの呼出信号が優先される。
[10]前記中断した後に、前記交換機側と前記電話回線を通じた通信が行われない状態になったら、前記集約を再開する
ことを特徴とする[9]に記載の通信システム。
[11]前記一方の装置は、前記通信装置である
ことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の通信システム。
[12]前記回線監視装置は、
前記電話回線を接続する回線接続部と、
前記通信装置を接続する通信装置接続部と、
前記通信装置接続部を介して、前記通信装置に直流電源を供給する回線電源供給部と、
前記通信装置接続部を介して、前記通信装置に前記第1通信管理情報を送出する情報送出部と、
前記回線接続部と前記通信装置接続部とを接続したスルー接続状態と、前記通信装置接続部に前記回線電源供給部と前記情報送出部を接続したローカル接続状態とを切り替える切り替え部と、
を有し、
前記情報送出部は、前記交換機からの電話回線を通じて通信が行われていないときに、前記ローカル接続状態に切り替えて前記通信装置に対して前記第1通信管理情報を送出する
ことを特徴とする[11]に記載の通信システム。
[13]前記情報送出部は、前記第1通信管理情報の送出開始に先だって前記通信装置へ送信開始要求を送信し、該送信開始要求に対して前記通信装置がオフフックしたら、前記通信装置へ前記第1通信管理情報を送出する
ことを特徴とする[12]に記載の通信システム。
[14]前記情報送出部は、DTMF信号を使用して前記送信開始要求を送信する
ことを特徴とする[13]に記載の通信システム。
[15]前記情報送出部は、前記通信装置への前記第1通信管理情報の送出を終了させるときに、該送出の終了を示す送信終了要求を前記通信装置へ送信する
ことを特徴とする[12]乃至[14]のいずれか1つに記載の通信システム。
[16]前記情報送出部は、DTMF信号を使用して前記送信終了要求を送信する
ことを特徴とする[15]に記載の通信システム。
[17]前記送信終了要求に対して前記通信装置がオンフックしたら、前記通信装置が前記第1通信管理情報を正常に受信完了したと判断する
ことを特徴とする[15]または[16]に記載の通信システム。
[18]前記第1通信管理情報の送出中に、前記通信装置接続部の電圧が前記回線電源供給部の供給する電圧と同電圧になった場合は、前記第1通信管理情報の送出を中断して、前記切り替え部を前記スルー接続状態に切り替える
ことを特徴とする[12]乃至[17]のいずれか1つに記載の通信システム。
[19]前記通信装置は、
ンフックの状態で送信開始要求を受信したらオフフックして、前記回線監視装置から前記第1通信管理情報を受信し、
該受信状態において送信終了要求を受信したら、オンフックし、前記送信開始要求を受信してから前記送信終了要求を受信するまでの間に受信した前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報とに基づいて前記第3通信管理情報を生成する
ことを特徴とする[12]に記載の通信システム。
[20]前記通信装置は、
前記回線監視装置を経由した電話回線が接続される回線接続部と、
外部電話機が接続される外部電話接続部と、
前記回線接続部に前記外部電話接続部を接続するか否かを切り替える外部電話接続切替部と
を有し、
前記送信開始要求を受信したら、前記外部電話接続部を前記回線接続部から切り離し、その後、前記送信終了要求を受信したら、前記外部電話接続部を前記回線接続部に接続する
ことを特徴とする[19]に記載の通信システム。
[21]前記通信装置は、
前記回線監視装置からの前記第1通信管理情報の受信動作中に、前記回線接続部の電圧が所定の閾値より高い電圧に変化した場合は、オンフックすると共に、今回受信した前記第1通信管理情報を破棄し、前記外部電話接続部を前記回線接続部に接続する
ことを特徴とする[20]に記載の通信システム。
[22]回線監視装置が、交換機からの電話回線を監視し、該電話回線を通じて行われた通信の履歴を示す第1通信管理情報を生成して記憶する工程と、
前記回線監視装置を経由して前記電話回線に接続された通信装置が自装置で行った通信の履歴を示す第2通信管理情報を生成して記憶する工程と、
前記回線監視装置と前記通信装置の間で通信を行って、前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を、前記回線監視装置と前記通信装置の一方の装置に集約する工程と、
前記一方の装置が前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を比較して統合した第3通信管理情報を作成する工程と
を有する
ことを特徴とする通信履歴管理方法。
[23]前記一方の装置に、他方の装置から該他方の装置の時計が示す時刻情報を送信し、
前記一方の装置は、該一方の装置の時計が示す時刻と前記時刻情報が示す時刻との差を補正して、前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報との前記比較を行う
ことを特徴とする[22]に記載の通信履歴管理方法。
[24]前記回線監視装置は、前記電話回線を通じて行われた通信が当該回線監視装置を経由して行われた通信か否かを識別し、該識別の結果を示す情報を含む前記第1通信管理情報を生成し、
前記一方の装置は、前記第3通信管理情報の作成に際して、第1通信管理情報が示す通信のうちの前記回線監視装置を経由して行われた第1の通信と前記第2通信管理情報が示す第2の通信との前記補正後の時刻が同一のとき、前記第1の通信と前記第2の通信は同一の通信であると判断して、前記統合を行う
ことを特徴とする[23]に記載の通信履歴管理方法。
[25]前記集約のために通信において、DTMF信号を使用して情報を伝送する
ことを特徴とする[22]乃至[24]のいずれか1つに記載の通信履歴管理方法。
[26]前記回線監視装置は、前記交換機側と前記電話回線を通じて通信が行われていないときに前記通信装置との間で通信を行って前記集約を開始し、該集約のための通信中に前記交換機からの呼出信号を検知した場合は、前記集約のための通信を中断して、前記交換機からの電話回線に前記通信装置を接続する
ことを特徴とする[22]乃至[25]のいずれか1つに記載の通信履歴管理方法。
[27]前記中断した後に、前記交換機側と前記電話回線を通じた通信が行われない状態になったら、前記集約を再開する
ことを特徴とする[26]に記載の通信履歴管理方法。
[28]交換機からの電話回線に接続される回線監視装置であって、
当該回線監視装置を経由して前記交換機からの電話回線に通信装置を接続するための通信装置接続部と、
前記交換機からの電話回線を監視し、該電話回線を通じて行われた通信の履歴を示す第1通信管理情報を生成して記憶する第1通信管理情報生成部と、
前記第1通信管理情報と、前記通信装置で行われた通信の履歴を示しかつ該通信装置によって作成された第2通信管理情報を、前記回線監視装置と前記通信装置の一方の装置に集約し、該一方の装置で前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を比較して統合した第3通信管理情報を作成するための通信を、前記通信装置との間で行うローカル通信部と、
を有する
ことを特徴とする回線監視装置。
[29]前記ローカル通信部は、前記一方の装置の時計が示す時刻と他方の装置の時計が示す時刻情報が示す時刻との差を補正して前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報との前記比較を行うために、前記通信装置との間で前記時刻情報を授受する
ことを特徴とする[28]に記載の回線監視装置。
[30]前記ローカル通信部は、DTMF信号を使用して情報を伝送する
ことを特徴とする[28]または[29]に記載の回線監視装置。
[31]前記交換機側と前記電話回線を通じて通信が行われていないときに前記通信装置との間で通信を行って前記集約を開始し、該集約のための通信中に前記交換機からの呼出信号を検知した場合は、前記集約のための通信を中断して、前記交換機からの電話回線に前記通信装置を接続する
ことを特徴とする[28]乃至[30]のいずれか1つに記載の回線監視装置。
本発明に係る通信システム、通信履歴管理方法、回線監視装置によれば、同一電話回線に接続されている複数の通信装置の通信履歴を纏めた通信管理情報を作成できる。また、既設の通信装置においてもハードウェアを改造することなく対応することができる。
本発明の実施の形態に係る通信システムの概略を示す図である。 回線監視装置が作成して記憶する第1通信管理情報の一例を示す図である。 ファクシミリ装置が作成して記憶する第2通信管理情報の一例を示す図である。 回線監視装置が第2通信管理情報を送出する際のデータ例を示す図である。 第3通信管理情報の一例を示す図である。 回線監視装置の内部構成を示すブロック図である。 ファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。 通信システムを、通信管理情報の統合に関連する部分の主要部のみを抽出して示す図である。 第1通信管理情報を送信する際の回線電圧の変化等を示す図である。 第1通信管理情報を送出する際に回線監視装置が行う処理を示す流れ図である。 第1通信管理情報を受信する際にファクシミリ装置が行う処理を示す流れ図である。 通信管理情報の受信処理(図11のステップS206の詳細)を示す流れ図である。 同一の電話回線に複数の通信装置が接続されたシステム構成例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システム10の概略を示している。通信システム10は、交換機2からの電話回線3に接続された回線監視装置20と、回線監視装置20を経由して電話回線3に接続された通信装置としてのファクシミリ装置50とを備えている。
交換機2からの電話回線3は、回線監視装置20の回線接続部21に接続され、後段のファクシミリ装置50は回線監視装置20の通信装置接続部22に接続されている。回線接続部21側の電話回線3に接続された通信装置はブランチ接続(回線監視装置20と並列接続)された通信装置であり、通信装置接続部22に接続された通信装置はカスケード接続(回線監視装置20を経由して電話回線3に接続)された通信装置である。ここでは、回線監視装置20にファクシミリ装置50がカスケード接続されている。
ファクシミリ装置50は、電話回線を接続するための回線接続部51と、外付けの電話機等をカスケード接続するための外部電話接続部52を備えている。ファクシミリ装置50の回線接続部51は電話回線用の通信ケーブルで回線監視装置20の通信装置接続部22に接続されている。
ファクシミリ装置50の外部電話接続部52には外部電話機5が接続されている。また、交換機2と回線監視装置20との間の電話回線3には、第2の通信装置6がブランチ接続されている。
図1の例では、回線監視装置20にカスケード接続された通信装置をファクシミリ装置50としたが、電話回線を通じて通信を行う通信装置であれば、任意の通信装置でかまわない。また、ブランチ接続された第2の通信装置6は電話機やファクシミリ装置のほか、電話回線を通じて通信を行う通信装置であれば、任意の通信装置でかまわない。
回線監視装置20は、電話回線3を通じて交換機2との間で行われるすべての通信を監視し、それらの通信履歴を示す第1通信管理情報を生成して記憶する。詳細には、回線監視装置20は、カスケード接続あるいは、ブランチ接続されている通信装置のオフフック状態、通信時刻、交換機2からのダイアルトーンや呼出信号、通信装置から送出された電話番号等を監視し、それらの情報から作成した第1通信管理情報を回線監視装置20内の不揮発メモリ(図6の不揮発記憶部37)に保存する。
図1の例では、回線監視装置20は、第2の通信装置6、ファクシミリ装置50、外部電話機5によるすべての通信の履歴を第1通信管理情報として記憶する。
図2は、回線監視装置20が作成して記憶する第1通信管理情報の一例を示している。第1通信管理情報として記憶される項目は、通信毎に個別に割り当てた通信管理用の番号、発信/受信、通信の開始時刻、通信の終了時刻、電話番号情報等である。
発信/受信の項目の登録内容は、カスケード送信、カスケード受信、ブランチ送信、ブランチ受信の4つのいずれかであり、発信/受信に加えてその通信を行った通信端末がブランチ接続された通信装置であるかカスケード接続された通信装置であるかの識別情報を含んでいる。電話番号情報は、交換機2に対して送出された発呼時の電話番号を示している。
ファクシミリ装置50は、自装置が行ったファクシミリ通信の履歴を示す第2通信管理情報を生成して記憶する。第2通信管理情報として記憶される通信の履歴には、通信の開始時刻、終了時刻、通信結果、送信・受信の区別、相手方の電話番号などが含まれる。通信結果は、通信が正常終了したか通信エラーとなったかを示す情報や通信エラーの種別を示す。
図3は、ファクシミリ装置50が作成して記憶する第2通信管理情報の一例を示している。第2通信管理情報は、送信に関する通信履歴のリストである第2送信管理情報と、受信に関する通信履歴のリストである第2受信管理情報とから構成される。第2送信管理情報として記憶される項目は、各通信(送信)に割り当てた通信管理用の番号、相手先の電話番号、通信の開始時刻、通信の終了時刻、通信開始から通信終了までの時間、送信枚数、通信結果等である。
第2受信管理情報として記憶される項目は、各通信(受信)に割り当てた通信管理用の番号、相手先の電話番号、通信の開始時刻、通信の終了時刻、通信開始から通信終了までの時間、受信枚数、通信結果等である。なお、受信管理情報においては、通信相手の電話番号は判明した場合のみ、その電話番号が相手先の項目に登録される。
なお、ファクシミリ装置50は、ファクシミリ装置50本体が行った通信についてのみ第2通信管理情報に通信履歴を記憶する。ファクシミリ装置50は、外部電話接続部52に接続されている外部電話機5による通信については第2通信管理情報に通信履歴を記憶しない。
回線監視装置20は、交換機2からの電話回線3が通信に使用されていないタイミングで、第1通信管理情報を通信装置接続部22からファクシミリ装置50へ送出する。これにより、第1通信管理情報と第2通信管理情報がファクシミリ装置50に集約される。
図4は、回線監視装置20が第2通信管理情報を送出する際のデータ例を示している。回線監視装置20は、DTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)信号を使用し、キャラクタデータとして第2通信管理情報を送信する。DTMF信号では、0から9までの数字と、*、#、A、B、C、Dの記号を、16種類の符号で送信することができる。
図4では、1通信分の第2通信管理情報を横一列で示してある。1通信分のデータのうちの最初のアルファベットの1文字は、送信/受信等の区別を示す。詳細には、「A」はカスケード送信を、「B」はカスケード受信を、「C」はブランチ送信を、「D」はブランチ受信を示す。これに続けて、通信の開始時刻、通信の終了時刻、電話番号を示すキャラクタデータが配列されている。
ファクシミリ装置50は、回線監視装置20から送られてきた第1通信管理情報を受信し、該第1通信管理情報と自装置が記憶している第2通信管理情報を比較して、これら統合した第3通信管理情報を作成し不揮発メモリに記憶する。
なお、回線監視装置20とファクシミリ装置50は個別に現在時刻を管理しているため、回線監視装置20側の現在時刻と、ファクシミリ装置50側の現在時刻に差異が生じ得る。
そこで、回線監視装置20は第1通信管理情報をファクシミリ装置50へ送信するのに先立って、回線監視装置20側の現在時刻を示す時刻情報を、ファクシミリ装置50に送信する。
ファクシミリ装置50は、回線監視装置20から受信した時刻情報が示す時刻と自装置の現在時刻とを比較し、回線監視装置20側の現在時刻とファクシミリ装置50側の現在時刻との差を補正した上で第1通信管理情報と第2通信管理情報の比較を行って、第3通信管理情報を作成する。
ここでは、回線監視装置20から受信した第1通信管理情報に含まれる各通信の開始時刻や終了時刻を、回線監視装置20側の現在時刻とファクシミリ装置50側の現在時刻との差を是正するように修正し、該修正後の第1通信管理情報と自装置側の第2通信管理情報とを比較して第3通信管理情報を作成する。
図5は、第3通信管理情報の一例を示している。第3通信管理情報は、送信に関する通信履歴のリストである第3送信管理情報と、受信に関する通信履歴のリストである第3受信管理情報とから構成される。第3送信管理情報として記憶される項目は、各通信(送信)に割り当てた通信管理用の番号、相手先の電話番号、通信の開始時刻、通信の終了時刻、通信開始から通信終了までの時間、送信枚数、通信結果、通信装置の区別等である。第3受信管理情報として記憶される項目は、各通信(受信)に割り当てた通信管理用の番号、相手先の電話番号、通信の開始時刻、通信の終了時刻、通信開始から通信終了までの時間、受信枚数、通信結果、通信装置の区別等である。
第1通信管理情報と第2通信管理情報との統合は、送信と受信を個別に行う。第3送信管理情報の作成では、第1通信管理情報の中の送信に関する通信履歴を抽出し、これら抽出した送信に関する通信履歴と、第2通信管理情報の第2送信管理情報に登録されている通信履歴とを、通信の開始時刻順に並べて統合する。この際、第1通信管理情報から抽出した送信に関する通信履歴のうち、カスケード接続の通信(カスケード送信)であって、第2送信管理情報に登録されているいずれかの通信履歴と通信の開始時刻(前述した補正後の時刻)が同一の通信については、同じ通信に関する通信履歴が第2送信管理情報に存在すると判断し、第3送信管理情報に含めない。なお、時刻が一致するか否かは、たとえば、分単位の精度で比較する。この精度は適宜に変更してもよい。
具体的には、第1通信管理情報と第2送信管理情報とに重複して登録されている通信履歴については、第1通信管理情報側の通信履歴は第3送信管理情報に登録せず、第2送信管理情報側の通信履歴のみを第3送信管理情報に登録する。なお、どの通信履歴とどの通信履歴が同一の通信に関するものであるかを識別可能に表記して、第1通信管理情報に含まれる送信に関するすべての通信履歴と第2送信管理情報に含まれるすべての通信履歴を時刻順等に配列した第3送信管理情報を作成してもよい。
第3受信管理情報の作成では、第1通信管理情報の中の受信に関する通信履歴を抽出し、これら抽出した受信に関する通信履歴と、第2通信管理情報の第2受信管理情報に登録されている通信履歴とを、通信の開始時刻順に並べて統合する。この際、第1通信管理情報から抽出した受信に関する通信履歴のうち、カスケード接続の通信であって、第2受信管理情報に登録されているいずれかの通信履歴と通信の開始時刻(前述した補正後の時刻)が同一の通信については、同じ通信に関する通信履歴が第2送信管理情報に存在すると判断し、第3送信管理情報に含めない。
すなわち、第1通信管理情報と第2受信管理情報とに重複して登録されている通信履歴については、第1通信管理情報側の通信履歴は第3送信管理情報に登録せず、第2受信管理情報側の通信履歴のみを第3送信管理情報に登録する。なお、どの通信履歴とどの通信履歴が同一の通信に関するものであるかを識別可能に表記して、第1通信管理情報に含まれる受信に関するすべての通信履歴と第2受信管理情報に含まれるすべての通信履歴を時刻順等に配列した第3受信管理情報を作成してもよい。
なお、同一の通信履歴か否かを判断する条件に、相手先の電話番号が判明しているならば、相手先の電話番号が同一であることを含めるようにしてもよい。たとえば、送信に関する通信履歴を統合する場合は、相手先の電話番号が通信履歴に登録されているので、同一の通信履歴か否かを判断する条件に相手先の電話番号を含めるようにしてもよい。
ファクシミリ装置50は、このようにして作成した第3通信管理情報を不揮発性のメモリに記憶する。そして、記憶されている第3通信管理情報を、ユーザからの指示に応じて読み出して各種の形態で出力する。たとえば、ファクシミリ装置50は、ユーザからの指示に応じて、第3通信管理情報を、記録紙に印刷出力する、ディスプレイに表示する、USBメモリなどの可搬性記憶媒体にファイルとして書き出す、といった出力処理を行う。
図6は、回線監視装置20の内部構成を示すブロック図である。回線監視装置20の回線接続部21は、装置の内部で、回線切替部23を介して通信装置接続部22に接続される。回線切替部23は、回線接続部21と通信装置接続部22とを電話回線用の信号線で接続したスルー接続の状態と、回線接続部21と通信装置接続部22とを切り離して通信装置接続部22を後述する情報送出部33と第2の回線電圧検知部34に接続したローカル接続の状態に切り替える。
回線接続部21と回線切替部23との間を結ぶ電話回線用の信号線の途中に回線電流検知部24が介挿されている。回線電流検知部24は回線接続部21と回線切替部23とを結ぶ信号線に流れる電流を検出する。
また、回線監視装置20は、回線接続部21と回線切替部23との間を結ぶ電話回線用の信号線に対して並列に接続された、第1の回線電圧検知部25、電話番号検知部26、トーン検知部27、呼出信号検知部28、直流ループ形成部29を備えている。
第1の回線電圧検知部25は、回線接続部21に加わる電圧(回線電圧)を検出する。電話番号検知部26は、回線接続部21に接続された電話回線3を通じて伝送される電話番号を検出する。トーン検知部27は、回線接続部21に接続された電話回線3に流れるDTMF信号(トーン信号)を検出する。呼出信号検知部28は、交換機2から送られてくる呼出信号を検出する。直流ループ形成部29は、回線接続部21に接続された電話回線3を閉じて直流ループを形成する。
さらに回線監視装置20は、通信装置接続部22に接続された通信装置に対して、ローカル接続に切り替えられた回線切替部23を介して、所定の直流電源を供給する回線電源供給部32を備えている。
さらに回線監視装置20は、情報送出部33、第2の回線電圧検知部34、回線切替制御部35、時計部36、不揮発記憶部37、回線監視制御部31、電源部38などを備えている。
情報送出部33は第1通信管理情報や時刻情報を表したDTMF信号を出力する。第2の回線電圧検知部34は回線切替部23がローカル接続に切り替えられた状態において通信装置接続部22に加わる電圧(回線電圧)を検出する。
回線切替制御部35は、回線切替部23に対して切替信号を送出して回線切替部23を制御する。時計部36は現在時刻を管理する。時計部36は現在時刻を年月日時分秒で表した時刻情報を出力する。不揮発記憶部37は電源がオフしても記憶内容を保持する不揮発メモリである。不揮発記憶部37に第1通信管理情報が記憶される。
回線監視制御部31はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部として構成され、回線監視装置20の動作を統括制御する。電源部38は回線監視装置20の各部で電源を供給する。
回線監視装置20は、回線切替部23をスルー接続に切り替えている状態で、第1の回線電圧検知部25の検出する回線電圧が閾値より低下し、かつ回線電流検知部24が電流を検出している場合は、通信装置接続部22に接続された(カスケード接続された)通信装置が通信していると判断する。一方、回線切替部23をスルー接続に切り替えている状態で、第1の回線電圧検知部25の検出する回線電圧が閾値より低下し、かつ回線電流検知部24が電流を検出していない場合は、回線接続部21にブランチ接続された通信装置が通信していると判断する。回線切替部23をスルー接続に切り替えている状態で、第1の回線電圧検知部25の検出する回線電圧が閾値より高い場合(交換機2からの回線電圧(たとえば48V)に近い電圧の場合)は、電話回線3が通信装置によって使用されていないと判断する。
また、回線監視装置20は、呼出信号検知部28が呼出信号を検出して通信が開始されたか否かにより、送信と受信を区別する。
通信の開始時刻、終了時刻は、通信の開始時、終了時における時計部36を参照して認識する。
図7は、ファクシミリ装置50の概略構成を示している。ファクシミリ装置50は、当該ファクシミリ装置50の動作を統括的に制御するCPU53を有している。CPU53にはバスを通じてROM54と、RAM55と、画像読取部56と、プリンタ部57と、操作パネル58と、不揮発メモリ59と、ネットワーク通信部60と、可搬性記憶媒体接続部61と、ファクシミリ通信部62が接続されている。ファクシミリ通信部62にはNCU(Network Control Unit)63が接続されている。
CPU53は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。ROM54には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU53が各種処理を実行することでファクシミリ装置50の各機能が実現される。
RAM55は、CPU53がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや送受信バッファ、画像メモリなどとして使用される。
画像読取部56は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部56は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部57は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成して印刷出力する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
操作パネル58は、ユーザから各種の操作を受け付ける機能、および、操作画面や設定画面など各種の情報を表示する機能を果たす。操作パネル58は表示部58aと操作部58bを備える。表示部58aは、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部58bは、スタートボタンなどの各種操作スイッチと、表示部58aの表示面上に設けられたスクリーン状のタッチパネルなどを備えている。タッチパネルは、タッチペンや指などで押下された座標位置や、フリック操作やドラッグ操作、スクロールバーに対する操作を検出する。
不揮発メモリ59は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報や第2通信管理情報、第3通信管理情報の保存などに使用される。
ネットワーク通信部60は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて外部装置との間でデータを送受信する機能を果たす。
可搬性記憶媒体接続部61は、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬性記憶媒体8を着脱可能に接続する機能を果たす。可搬性記憶媒体接続部61は、挿着された可搬性記憶媒体8に対してデータを書き込む書き込み部として機能する。
ファクシミリ通信部62は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と電話回線を通じて画像データを送受信するために所定のプロトコルに従った制御を行う。NCU63は回線接続部51、外部電話接続部52を備えた電話回線用のI/F(Interface)回路であり、電話回線や外部電話機5が接続される。NCU63は、回線接続部51を外部電話接続部52に接続するか、ファクシミリ通信部62側に接続するかを切り替える外部電話切替部64を備えている。外部電話切替部64はCML(Connect MODEM to Line)リレー等で構成される。
またNCU63は呼出信号を検出する着信検出部、ダイアル信号を送出する発呼部、外部電話機5のオフフックによる回線電流を検出する回線電流検知部66、モデムなどを備える。さらにNCU63は、DTMF信号を検出するトーン検知部65を備えている。トーン検知部65は、外部電話切替部64を外部電話接続部52側に切り替えた状態でも、ファクシミリ通信部62側に切り替えた状態でも、回線接続部51側からのDTMF信号を検出することができる。
図8は、通信システム10の概略構成であって、通信管理情報の統合に関連する部分の主要部のみを抽出して示す図である。回線監視装置20は第1通信管理情報をファクシミリ装置50に対して送信するとき、回線切替部23をローカル接続に切り替える。そして、通信装置接続部22に接続されたファクシミリ装置50に対して、交換機2に代わって回線電源供給部32から回線電圧Vt2を供給する。Vt2は、たとえば、10Vにされる。情報送出部33は、回線電源供給部32が供給する直流電圧にDTMF信号を重畳する。情報送出部33は、図4に示したように、DTMF信号により、第1通信管理情報をファクシミリ装置50へ送出する。
ファクシミリ装置50は、回線監視装置20から第1通信管理情報を受信する際には、外部電話切替部64をファクシミリ通信部62側に切り替えて外部電話機5を切り離す。そして、回線監視装置20から送られてくるDTMF信号をトーン検知部65で検出することで第1通信管理情報を受信する。
次に、回線監視装置20がファクシミリ装置50に対して第1通信管理情報を送信する際の回線監視装置20およびファクシミリ装置50の詳細な動作について説明する。
図9は、第1通信管理情報を送信する際の回線電圧の変化等を示している。図10は、第1通信管理情報を送出する際の回線監視装置20が行う処理の流れを、図11は、第1通信管理情報を受信する際のファクシミリ装置50が行う処理の流れを示している。
回線監視装置20は、ファクシミリ装置50に対して送出すべき第1通信管理情報があるか否かを判断し(図10;ステップS101)、未送信の第1通信管理情報が無ければ(ステップS101;No)、ステップS101に戻って、該判断を繰り返し行う。
ファクシミリ装置50へ送信すべき第1通信管理情報がある場合は(ステップS101;Yes)、交換機2との間の電話回線3が使用中か否かを判断する(ステップS102)。具体的には、回線監視装置20は、第1の回線電圧検知部25によって検出される回線接続部21の両端電圧(回線電圧)が、所定の閾値電圧Vt1以上か否かを判断する。
Vt1は、たとえば、15V〜16Vに設定される。交換機2との間の電話回線3が使用中でなければ、回線電圧は交換機2が回線に供給している電圧になる。交換機2が電話局の交換機であれば48Vが、構内交換機であれば、たとえば24Vの回線電圧が供給される。Vt1は、直流ループを形成しない状態で交換機2から供給される最小回線電圧より、マージンを見て、低い電圧に設定してある。
回線電圧がVt1未満ならば(ステップS102;No)、電話回線3は使用中であると判断し、ステップS102に戻って、電話回線が使用中でなくなるのを待つ。
回線電圧がVt1以上ならば(ステップS102;Yes、図9;T1)、電話回線3は使用中でないと判断し、第1通信管理情報の送出処理を開始する。詳細には、回線監視装置20は、回線切替部23をローカル接続に切り替える(ステップS103)。回線切替部23をローカル接続に切り替えると、通信装置接続部22は回線接続部21から切り離され、回線電源供給部32の供給する回線電圧Vt2が通信装置接続部22に供給される(図9;T2)。
次に、回線監視装置20は、ファクシミリ装置50に対して特定のDTMF信号からなる送信開始要求を送信する(ステップS104)。ここでは「#86A」の文字列に相当するDTMF信号を送信開始要求として送信する(図9;T3)。
ファクシミリ装置50は、受信待機時であるオンフック時に(図11;ステップS201;No、S202;No)、自装置の回線接続部51に特定のDTMF信号の組み合わせ(#86A)が受信されるのを待つ(ステップS203)。詳細には、ファクシミリ装置50の回線接続部51に加わる回線電圧がVt1未満で(ステップS201;No)、回線電流が検知されない状態(ステップS202;No)のとき、すなわち、回線監視装置20がローカル接続の状態でかつ外部電話機5がオンフックの状態のときに、回線監視装置20から送信開始要求が受信されるか否かを判断する(ステップS203)。
ファクシミリ装置50は、送信開始要求を受信したら(ステップS203;Yes)、外部電話切替部64をファクシミリ通信部62側に切り替えて、外部電話機5を切り離す(ステップS204)。その後、オフフック動作を行い(ステップS205)、送信開始要求信号への応答を行う。そして、第1通信管理情報の受信処理を行う(ステップS206)。
図9に示すように、ファクシミリ装置50がオフフックすると、回線監視装置20の通信装置接続部22の両端電圧はVt2から僅かに低下する。回線監視装置20はこの電圧低下を検出することで、ファクシミリ装置50が送信開始要求を認識して第1通信管理情報の受信体制に入ったと判断する。そして、回線監視装置20は、まず、自装置の現在時刻を示す時刻情報をファクシミリ装置50に対して送信し(図9:T4)、その後、第1通信管理情報をファクシミリ装置50に対して送信する(図9;T5)。これらは前述したようにDTMF信号を使用したキャラクタデータとして送信される。
回線監視装置20は、時刻情報や第1通信管理情報を送信するときに、交換機2側から呼出信号が到来しているか否かを確認する(図10;ステップS105)。呼出信号が到来していなければ(ステップS105;No)、ファクシミリ装置50に対して時刻情報あるいは1通信分の第1通信管理情報を送信する(ステップS106)。すべての第1通信管理情報の送信が終了していなければ(ステップS108;No)、ステップS106に戻って処理を継続する。
回線監視装置20は、第1通信管理情報をすべて送信し終えたら(ステップS108;Yes)、送信終了要求をファクシミリ装置50に送信する(ステップS109)。ここでは「A68#」の文字列に相当するDTMF信号を送信終了要求として送信する(図9;T6)。そして、回線切替部23をスルー接続に切り替えて(ステップS110)、処理を終了する。回線切替部23をスルー接続に切り替えると、回線監視装置20の通信装置接続部22には交換機2側の回線電圧が加わるため、通信装置接続部22の電圧はVt1より高い電圧に戻る(図9;T7)。
第1通信管理情報の送信中に呼出信号が到来した場合は(ステップS105;Yes)、交換機2側からの通信を優先するために、第1通信管理情報の送信処理を中断させる。具体的には、送信終了要求をファクシミリ装置50に対して送信し(ステップS107)、回線切替部23をスルー接続に切り替えて(ステップS110)、処理を終了する。なお、中断(後述する中断を含む)の後に、交換機2側と電話回線3を通じた通信が行われない状態になったら、ステップS101から処理を再度実行して、通信管理情報をファクシミリ装置50に集約する処理を再開する。
ファクシミリ装置50では、回線監視装置20から送られてくる時刻情報や第1通信管理情報を順次受信する(図11;ステップS206、ステップS207;No))。そして、回線監視装置20から送信終了要求を受信したら(ステップS207;Yes)、オンフック動作を行う(ステップS208)。ファクシミリ装置50がオンフックすると、図9に示すように、回線監視装置20の通信装置接続部22の電圧が僅かに上昇してVt2に戻る。
回線監視装置20は、送信終了要求を送信した後に、通信装置接続部22の電圧が僅かに上昇してVt2に戻ったことを検出することで、送信終了要求の送信前に送信した第1通信管理情報がファクシミリ装置50において正しく受信されたと判定する。正しく受信された第1通信管理情報は、回線監視装置20から削除する、もしくは送信済みの状態にして、次回の送信対象から外す。
ファクシミリ装置50は、上記オフフック動作の後、回線接続部51に加わる回線電圧がVt1以上に戻ったか否かを調べる(ステップS209)。回線監視装置20にてステップS110の処理が行われると回線接続部51に加わる回線電圧がVt1以上になる。
ファクシミリ装置50は、回線接続部51に加わる回線電圧がVt1以上になったら(ステップS209;Yes)、外部電話切替部64を外部電話機側に切り替えて、外部電話機5を回線接続部51に接続して(ステップS210)、本処理を終了する。
なお、回線監視装置20は、回線監視装置20内の回線電源供給部32と情報送出部33とを通信装置接続部22に接続しているローカル接続の状態において、ファクシミリ装置50が接続されている通信装置接続部22の電圧が、回線電源供給部32の出力電圧(Vt2)と同じ電圧値になった場合は、ユーザによる電源オフなどの何らかの原因によりファクシミリ装置50がオンフック状態になり、第1通信管理情報の受信不可能になったと判断する。そして、第1通信管理情報の出力を中断すると共に、回線切替部23をスルー接続の状態に切り替える。すなわち、通信装置接続部22を回線監視装置20内の回線電源供給部32および情報送出部33から切り離し、回線接続部21を通じて通信装置接続部22を電話回線3に接続する。
また、ファクシミリ装置50は、第1通信管理情報の受信状態にてオフフック状態を保持している時に、ファクシミリ装置50の回線接続部51の電圧が回線監視装置20内の回線電源供給部32の出力電圧(Vt2)より大きな電圧値、すなわち交換機2の電圧である48Vや24Vなどになった場合は、回線監視装置20が送信終了要求を出力できないまま、何らかの原因により第1通信管理情報の出力が不可能になったと判断する。そして、オンフック動作を行うと共に外部電話切替部64を外部電話側に切り替えて、外部電話接続部52に外部電話機5を接続する。また、それまでに受信した第1通信管理情報は、正常でないとみなして、破棄する。
図12は、図11のステップS206の詳細を示している。ファクシミリ装置50は、回線監視装置20から受信したデータをバッファメモリ(RAM55)に順次保存する(ステップS221)。受信データ無しの期間が所定のタイムアウト時間(ここでは300msとする)に達しなければ(ステップS222;No)、ステップS221に戻ってデータの受信を継続する。時刻情報や1通信分の通信履歴、送信終了要求は、DTMF信号により複数文字分のキャラクタデータのストリームとして送られる。上記のタイムアウトは時刻情報、1通信分の通信履歴、送信終了要求などの境界で現れ、時刻情報の途中や、1通信分の通信履歴の途中、送信終了要求の途中などでは、通信エラーがない限り、現れないようにされている。
受信データ無しの期間が所定のタイムアウト時間を越えたら(ステップS222;Yes)、受信を完了させる(ステップS223)。ここではN(Nは任意の正整数)文字分のDTMF信号を受信したものとする。
受信したデータが送信終了要求(A68#)ならば(ステップS224;Yes)、本処理を終了する(リターン)。受信したデータが送信終了要求でなければ(ステップS224;No)、該受信したデータの1文字目が、時刻情報の識別コード(ここでは2とする)か否かを調べる(ステップS225)。1文字目が時刻情報の識別コードであれば(ステップS225;Yes)、今回の受信データが示す時刻情報(回線監視装置20の現在時刻)を保存し(ステップS226)、本処理を終了する(リターン)。
受信したデータの1文字目が、時刻情報の識別コードでない場合は(ステップS225;No)、今回受信したデータは1通信分の第1通信管理情報であると判定し、該第1通信管理情報に含まれる時刻を補正して、補正後の第1通信管理情報を不揮発メモリ59に保存する(ステップS227)。
時刻の補正は、次のように行う。回線監視装置20から受信した時刻情報が示す時刻をJ1、これを受信したときの自装置の現在時刻をJ2とし、これらの差分をΔJ=J1−J2 とする。回線監視装置20から受信した第1通信管理情報に含まれる各時刻を、その時刻からΔJを減算した時刻に補正する。たとえば、J1が10時43分で、J2が10時40分であれば、回線監視装置20側の時刻がファクシミリ装置50側の時刻より3分進んでいる。そこで、回線監視装置20から受信した第1通信管理情報に含まれている各時刻をそれぞれ3分だけ減算することで、それぞれで管理された現在時刻の差を補正する。
ファクシミリ装置50は、時刻を補正した第1通信管理情報と自装置が記憶している第2通信管理情報とを比較し、これらを統合して第3通信管理情報を作成して不揮発メモリ59に保存する。
また、不揮発メモリ59に記憶した第3通信管理情報を、ユーザからの指示に応じて、読み出して、各種の形態で出力する。たとえば、ファクシミリ装置50は、ユーザからの指示に応じて、第3通信管理情報をプリンタ部57で記録紙に印刷して出力する、もしくは操作パネル58の表示部58aに表示する、もしくは可搬性記憶媒体接続部61に挿着されたUSBメモリなどの可搬性記憶媒体8にファイルとして書き出す、といった出力処理を行う。
このように、通信システム10では、回線監視装置20側で電話回線3を監視して作成した第1通信管理情報をファクシミリ装置50に転送し、ファクシミリ装置50が自装置で作成している第2通信管理情報と、回線監視装置20から受信した第1通信管理情報とを比較し、これらを統合した第3通信管理情報を作成する。これにより、1つの電話回線に共通接続されている複数の通信装置による通信の履歴を統合して一元管理することができる。また、オペレータの操作を介することなく自動的に第3通信管理情報を作成することができる。
また、通信システム10におけるファクシミリ装置50の役割は、既存のファクシミリ装置のハードウェアに改造を加えることなくファームウェアを変更するだけで追加できる。そのため、既存のシステムに回線監視装置20を増設し、既存のファクシミリ装置のファームウェアを変更すれば、本発明の通信システム10として機能させることができる。これにより、既に市場に設置されている通信装置で通信関連の不具合の原因を究明しやすくなり、不具合に迅速に対応することができる。
<変形例>
図1に示す通信システム10では、回線監視装置20からファクシミリ装置50へ第1通信管理情報を送信してファクシミリ装置50に第1通信管理情報と第2通信管理情報を集約し、ファクシミリ装置50で第1通信管理情報と第2通信管理情報を統合して第3通信管理情報を作成した。変形例では、ファクシミリ装置50から回線監視装置20に対して第2通信管理情報を送信して回線監視装置20に第1通信管理情報と第2通信管理情報を集約する。そして、回線監視装置20において第1通信管理情報と第2通信管理情報とを統合して第3通信管理情報を作成する。
この場合、ファクシミリ装置50に、情報送出部33と同様の機能、すなわち、所定の情報をDTMF信号として送出する機能を設ける。また、回線監視装置20には、ローカル接続の状態でファクシミリ装置50から送られてくるDTMF信号を検出するためのトーン検知部を設ける。なお、通常、ファクシミリ装置は、発呼のためにDTMF信号の送信機能を備えているので、変形例においても既存のファクシミリ装置のハードウェアを改造する必要はない。
変形例では、たとえば、以下のようにして、ファクシミリ装置50から回線監視装置20への第2通信管理情報の転送が行われる。
回線監視装置20は、電話回線3が使用されていないタイミングを認識し、電話回線3が使用されていないときにローカル接続に切り換え、ファクシミリ装置50に対して第2通信管理情報の受信開始要求を送信する。
これを受信したファクシミリ装置50はオフフック動作を行った後、自装置の時刻情報と、何通信分の第2通信管理情報を送出する予定かを示す情報(通信数情報)を回線監視装置20に対して送信する。
回線監視装置20はファクシミリ装置50から受信した時刻情報を自装置の内部に記憶する。そして、ファクシミリ装置50に対して、1通信分の通信履歴の受信要求を送信する。これを受けたファクシミリ装置50は1通信分の通信履歴を回線監視装置20に対して送信する。回線監視装置20はファクシミリ装置50から受信した1通信分の通信履歴の時刻を補正して記憶する。この処理を通信数情報が示す回数だけ繰り返す。
すべての通信履歴の受信が完了したら、回線監視装置20は受信終了要求をファクシミリ装置50に対して送信し、その後、回線切替部23をスルー接続に切り換える。また、ファクシミリ装置50から受信した第2通信管理情報と自装置が作成した第1通信管理情報とを統合して第3通信管理情報を作成し不揮発記憶部に保存する。
ファクシミリ装置50は受信終了要求を受信したら、それまでに送信した通信履歴が正常に回線監視装置20に受信されたと判定する。また、外部電話接続部52に外部電話機5を接続して通常の受信待機状態に移行する。
回線監視装置20は、すべての第2通信管理情報をファクシミリ装置50から受信する前に呼出信号を受けたときは、次の1通信分の通信履歴の受信要求を送信せずに、ファクシミリ装置50に対して受信終了要求を送信し、回線切替部23をスルー接続に切り換える。ファクシミリ装置50は受信終了要求を受信したら、それまでに送信した第2通信管理情報は正常に回線監視装置20に受信されたと判定すると共に、外部電話接続部52に外部電話機5を接続して通常の受信待機状態に移行する。
このように、1通信分ずつ受信要求を送信することで、呼出信号に即座に対応することができる。
回線監視装置20は、たとえば、可搬性記憶媒体接続部を備え、第3通信管理情報を可搬性記憶媒体8に書き出す機能を備える。このほか、第3通信管理情報の出力方法は任意でよく、その出力に必要な出力部(たとえば、印刷出力するならばプリンタ部)を回線監視装置20に設ければよい。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、回線監視装置20とファクシミリ装置50との間を接続している電話回線用の通信ケーブルを通じて通信管理情報を装置間で伝送するようにしたが、別途の信号線で接続してもよい。あるいはLANなどのネットワーク経由で通信管理情報を授受してもよい。
実施の形態では、通信管理情報の送信にDTMF信号を使用したが、情報の伝送方法はこれに限定されるものではない。
実施の形態では回線監視装置20にカスケード接続される通信端末をファクシミリ装置50としたが、ファクシミリ装置50に限定されない。また、回線監視装置20は、回線監視装置20としての機能を備えた通信装置(たとえば、ファクシミリ装置)であってもよい。
2…交換機
3…電話回線
5…外部電話機
6…第2の通信装置
8…可搬性記憶媒体
10…通信システム
20…回線監視装置
21…回線接続部
22…通信装置接続部
23…回線切替部
24…回線電流検知部
25…第1の回線電圧検知部
26…電話番号検知部
27…トーン検知部
28…呼出信号検知部
29…直流ループ形成部
31…回線監視制御部
32…回線電源供給部
33…情報送出部
34…第2の回線電圧検知部
35…回線切替制御部
36…時計部
37…不揮発記憶部
38…電源部
50…ファクシミリ装置(通信装置)
51…回線接続部
52…外部電話接続部
53…CPU
54…ROM
55…RAM
56…画像読取部
57…プリンタ部
58…操作パネル
58a…表示部
58b…操作部
59…不揮発メモリ
60…ネットワーク通信部
61…可搬性記憶媒体接続部
62…ファクシミリ通信部
63…NCU
64…外部電話切替部
65…トーン検知部
66…回線電流検知部

Claims (31)

  1. 交換機からの電話回線に接続された回線監視装置と、前記電話回線に接続された通信装置とを備え、
    前記回線監視装置は、前記交換機からの電話回線を監視し、該電話回線を通じて行われた通信の履歴を示す第1通信管理情報を生成して記憶し、
    前記通信装置は、自装置が行った通信の履歴を示す第2通信管理情報を生成して記憶し、
    前記回線監視装置と前記通信装置の間で通信を行って、前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を、前記回線監視装置と前記通信装置の一方の装置に集約し、
    該一方の装置で前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を比較して統合した第3通信管理情報を作成する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記一方の装置に、他方の装置から該他方の装置の時計が示す時刻情報を送信し、
    前記一方の装置は、該一方の装置の時計が示す時刻と前記時刻情報が示す時刻との差を補正して、前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報との前記比較を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記回線監視装置は、前記電話回線を通じて行われた通信が当該回線監視装置を経由して行われた通信か否かを識別し、該識別の結果を示す情報を含む前記第1通信管理情報を生成し、
    前記一方の装置は、前記第3通信管理情報の作成に際して、第1通信管理情報が示す通信のうちの前記回線監視装置を経由して行われた第1の通信と前記第2通信管理情報が示す第2の通信との前記補正後の時刻が同一のとき、前記第1の通信と前記第2の通信は同一の通信であると判断して、前記統合を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記一方の装置は、前記第3通信管理情報を不揮発性の記憶部に保存する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の通信システム。
  5. 前記一方の装置は、印刷部を備え、前記印刷部で前記第3通信管理情報を印刷する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の通信システム。
  6. 前記一方の装置は、可搬性記録媒体にデータを書き込む書き込み部を備え、前記書き込み部で前記第3通信管理情報を可搬性記録媒体に書き込む
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の通信システム。
  7. 前記通信装置は、ファクシミリ装置である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の通信システム。
  8. 前記集約のために通信において、DTMF信号を使用して情報を伝送する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の通信システム。
  9. 前記回線監視装置は、前記交換機側と前記電話回線を通じて通信が行われていないときに前記通信装置との間で通信を行って前記集約を開始し、該集約のための通信中に前記交換機からの呼出信号を検知した場合は、前記集約のための通信を中断して、前記交換機からの電話回線に前記通信装置を接続する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の通信システム。
  10. 前記中断した後に、前記交換機側と前記電話回線を通じた通信が行われない状態になったら、前記集約を再開する
    ことを特徴とする請求項9に記載の通信システム。
  11. 前記一方の装置は、前記通信装置である
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の通信システム。
  12. 前記回線監視装置は、
    前記電話回線を接続する回線接続部と、
    前記通信装置を接続する通信装置接続部と、
    前記通信装置接続部を介して、前記通信装置に直流電源を供給する回線電源供給部と、
    前記通信装置接続部を介して、前記通信装置に前記第1通信管理情報を送出する情報送出部と、
    前記回線接続部と前記通信装置接続部とを接続したスルー接続状態と、前記通信装置接続部に前記回線電源供給部と前記情報送出部を接続したローカル接続状態とを切り替える切り替え部と、
    を有し、
    前記情報送出部は、前記交換機からの電話回線を通じて通信が行われていないときに、前記ローカル接続状態に切り替えて前記通信装置に対して前記第1通信管理情報を送出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
  13. 前記情報送出部は、前記第1通信管理情報の送出開始に先だって前記通信装置へ送信開始要求を送信し、該送信開始要求に対して前記通信装置がオフフックしたら、前記通信装置へ前記第1通信管理情報を送出する
    ことを特徴とする請求項12に記載の通信システム。
  14. 前記情報送出部は、DTMF信号を使用して前記送信開始要求を送信する
    ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム。
  15. 前記情報送出部は、前記通信装置への前記第1通信管理情報の送出を終了させるときに、該送出の終了を示す送信終了要求を前記通信装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1つに記載の通信システム。
  16. 前記情報送出部は、DTMF信号を使用して前記送信終了要求を送信する
    ことを特徴とする請求項15に記載の通信システム。
  17. 前記送信終了要求に対して前記通信装置がオンフックしたら、前記通信装置が前記第1通信管理情報を正常に受信完了したと判断する
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の通信システム。
  18. 前記第1通信管理情報の送出中に、前記通信装置接続部の電圧が前記回線電源供給部の供給する電圧と同電圧になった場合は、前記第1通信管理情報の送出を中断して、前記切り替え部を前記スルー接続状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1つに記載の通信システム。
  19. 前記通信装置は、
    ンフックの状態で送信開始要求を受信したらオフフックして、前記回線監視装置から前記第1通信管理情報を受信し、
    該受信状態において送信終了要求を受信したら、オンフックし、前記送信開始要求を受信してから前記送信終了要求を受信するまでの間に受信した前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報とに基づいて前記第3通信管理情報を生成する
    ことを特徴とする請求項12に記載の通信システム。
  20. 前記通信装置は、
    前記回線監視装置を経由した電話回線が接続される回線接続部と、
    外部電話機が接続される外部電話接続部と、
    前記回線接続部に前記外部電話接続部を接続するか否かを切り替える外部電話接続切替部と
    を有し、
    前記送信開始要求を受信したら、前記外部電話接続部を前記回線接続部から切り離し、その後、前記送信終了要求を受信したら、前記外部電話接続部を前記回線接続部に接続する
    ことを特徴とする請求項19に記載の通信システム。
  21. 前記通信装置は、
    前記回線監視装置からの前記第1通信管理情報の受信動作中に、前記回線接続部の電圧が所定の閾値より高い電圧に変化した場合は、オンフックすると共に、今回受信した前記第1通信管理情報を破棄し、前記外部電話接続部を前記回線接続部に接続する
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信システム。
  22. 回線監視装置が、交換機からの電話回線を監視し、該電話回線を通じて行われた通信の履歴を示す第1通信管理情報を生成して記憶する工程と、
    前記回線監視装置を経由して前記電話回線に接続された通信装置が自装置で行った通信の履歴を示す第2通信管理情報を生成して記憶する工程と、
    前記回線監視装置と前記通信装置の間で通信を行って、前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を、前記回線監視装置と前記通信装置の一方の装置に集約する工程と、
    前記一方の装置が前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を比較して統合した第3通信管理情報を作成する工程と
    を有する
    ことを特徴とする通信履歴管理方法。
  23. 前記一方の装置に、他方の装置から該他方の装置の時計が示す時刻情報を送信し、
    前記一方の装置は、該一方の装置の時計が示す時刻と前記時刻情報が示す時刻との差を補正して、前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報との前記比較を行う
    ことを特徴とする請求項22に記載の通信履歴管理方法。
  24. 前記回線監視装置は、前記電話回線を通じて行われた通信が当該回線監視装置を経由して行われた通信か否かを識別し、該識別の結果を示す情報を含む前記第1通信管理情報を生成し、
    前記一方の装置は、前記第3通信管理情報の作成に際して、第1通信管理情報が示す通信のうちの前記回線監視装置を経由して行われた第1の通信と前記第2通信管理情報が示す第2の通信との前記補正後の時刻が同一のとき、前記第1の通信と前記第2の通信は同一の通信であると判断して、前記統合を行う
    ことを特徴とする請求項23に記載の通信履歴管理方法。
  25. 前記集約のために通信において、DTMF信号を使用して情報を伝送する
    ことを特徴とする請求項22乃至24のいずれか1つに記載の通信履歴管理方法。
  26. 前記回線監視装置は、前記交換機側と前記電話回線を通じて通信が行われていないときに前記通信装置との間で通信を行って前記集約を開始し、該集約のための通信中に前記交換機からの呼出信号を検知した場合は、前記集約のための通信を中断して、前記交換機からの電話回線に前記通信装置を接続する
    ことを特徴とする請求項22乃至25のいずれか1つに記載の通信履歴管理方法。
  27. 前記中断した後に、前記交換機側と前記電話回線を通じた通信が行われない状態になったら、前記集約を再開する
    ことを特徴とする請求項26に記載の通信履歴管理方法。
  28. 交換機からの電話回線に接続される回線監視装置であって、
    当該回線監視装置を経由して前記交換機からの電話回線に通信装置を接続するための通信装置接続部と、
    前記交換機からの電話回線を監視し、該電話回線を通じて行われた通信の履歴を示す第1通信管理情報を生成して記憶する第1通信管理情報生成部と、
    前記第1通信管理情報と、前記通信装置で行われた通信の履歴を示しかつ該通信装置によって作成された第2通信管理情報を、前記回線監視装置と前記通信装置の一方の装置に集約し、該一方の装置で前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報を比較して統合した第3通信管理情報を作成するための通信を、前記通信装置との間で行うローカル通信部と、
    を有する
    ことを特徴とする回線監視装置。
  29. 前記ローカル通信部は、前記一方の装置の時計が示す時刻と他方の装置の時計が示す時刻情報が示す時刻との差を補正して前記第1通信管理情報と前記第2通信管理情報との前記比較を行うために、前記通信装置との間で前記時刻情報を授受する
    ことを特徴とする請求項28に記載の回線監視装置。
  30. 前記ローカル通信部は、DTMF信号を使用して情報を伝送する
    ことを特徴とする請求項28または29に記載の回線監視装置。
  31. 前記交換機側と前記電話回線を通じて通信が行われていないときに前記通信装置との間で通信を行って前記集約を開始し、該集約のための通信中に前記交換機からの呼出信号を検知した場合は、前記集約のための通信を中断して、前記交換機からの電話回線に前記通信装置を接続する
    ことを特徴とする請求項28乃至30のいずれか1つに記載の回線監視装置。
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