JP2010098468A - 通信装置 - Google Patents

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俊一 熊倉
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Abstract

【課題】ファクシミリの誤送信による送信側の情報漏洩と受信側の不要な印刷とを防止することができる通信装置を提供する。
【解決手段】ファクシミリによる受信画像のOCR処理で文字認識を行い(S107)、TTIの「To:」欄から受信先情報を抽出する(S109)。この受信先情報と、予め登録されている自機電話番号または自機使用ユーザ名とを比較して(S111/S117)、一致しない場合は(S112;No)、受信画像に誤送信(誤受信)が発生したと判断し、受信画像の印刷を行わないように制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ファクシミリによる受信画像に対して文字認識を行い受信先を判断する機能を備えた通信装置に関する。
ファクシミリにおいては、受信画像に対して文字認識を行い受信先(宛先)を判断する技術が知られている。たとえば、特許文献1に記載のファクシミリ装置では、宛先番号登録部に予め各使用者(各構成員)の名称と、電話番号と、端末装置のアドレスとを登録しておき、受信画像(ファクシミリ文書)における宛先部分の文字を認識して上記の名称と比較し、宛先であると判断した名称に対応する電話番号にファクシミリ受信を自動通知したり、同名称に対応する端末装置に受信画像を自動転送したりするようにしている。
特開平8−228251号公報
一方、近年では通信網の複雑化による通信環境の変化で、ファクシミリによる送信画像が送信側の指定した宛先とは違う宛先に届いてしまうといった誤送信事故が稀に発生するようになっている。このような事故が発生すると、送信側は情報漏洩の被害を受けてしまい、受信側は必要の無い画像の印刷によって記録紙や印刷剤が無駄に消費されてしまうことになる。また、特許文献1の技術では、受信画像に対する文字認識で宛先は判断しているが、誤送信(誤受信)までは判断していないため、上記のような問題に対応することができない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、ファクシミリの誤送信による送信側の情報漏洩と受信側の不要な印刷とを防止することができる通信装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]ファクシミリ通信を行う通信部と、
前記ファクシミリ通信に係る自機識別情報を記憶する記憶部と、
前記通信部により受信される画像を印刷して出力する印刷部と、
前記画像の文字認識を行う文字認識部と、
前記文字認識部が前記画像に対して行った文字認識の結果から該画像の受信先を示す受信先情報を抽出し、該受信先情報と前記記憶部に記憶されている自機識別情報とを比較して前記画像に誤送信が発生したと判断した場合に該判断を下した誤送信画像の前記印刷部による印刷を実行しない制御を行う制御部と、
を備える
ことを特徴とする通信装置。
上記発明では、ファクシミリ通信で受信される画像の文字認識を行い、その文字認識の結果から該画像の受信先を示す受信先情報を抽出する。この受信先情報と、予め記憶されているファクシミリ通信に係る自機識別情報とを比較して、上記画像に誤送信が発生したと判断した場合には、その判断を下した誤送信画像の印刷を行わないようにする。これにより、ファクシミリの誤送信による送信側の情報漏洩と受信側の不要な印刷とを防止することができる。
[2]前記制御部は、前記受信先情報と前記自機識別情報との比較を前記画像の受信中に行う
ことを特徴とする[1]に記載の通信装置。
上記発明では、画像の受信中に受信先情報と自機識別情報との比較を行うことで、画像の受信後に比較を行うような場合に比べて、誤送信が発生したか否かを迅速に判断できるようになり、誤送信に対して迅速に対応できるようになる。たとえば、誤送信が発生したと判断した場合は直ちに画像の受信を中止するなどにより、不要な画像の受信によって通信回線が塞がれるようなことを回避できる。
[3]前記制御部は、前記文字認識部が前記画像のヘッダ部に対して行った文字認識の結果から前記受信先情報を特定して抽出する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の通信装置。
一般にファクシミリ通信による画像の送信では、設定または自動で送信側が画像のヘッダ部に受信先の名称や電話番号などの受信先情報を文字画像で付加することが多い。そのため、上記発明のように、受信する画像のヘッダ部に対して行った文字認識の結果から、受信先情報を特定して抽出することができる。
[4]前記制御部は、前記画像の受信時に取得された情報から前記誤送信画像の送信元を特定し、該送信元に誤送信が発生した旨を前記通信部を通じたファクシミリ通信により通知する
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の通信装置。
上記発明では、画像の受信時に取得した情報から誤送信画像の送信元を特定し、その送信元に誤送信が発生した旨をファクシミリ通信によって通知する。これにより、送信元は誤送信が発生したことを把握でき、本来の受信先への再送信や誤送信事故の追跡調査などの対応が取れるようになる。
[5]前記送信元を特定するために前記画像の受信時に取得する情報は、前記画像の受信に係る通信プロトコルで取得した送信元識別信号と、前記画像の受信に係る着信時に交換機から通知された送信元の電話番号と、前記文字認識部が前記画像に対して行った前記文字認識の結果から特定した送信元の電話番号とのうちの1つ以上である
ことを特徴とする[4]に記載の通信装置。
上記発明では、誤送信画像の送信元を、画像の受信に係る通信プロトコル(通信手順)で取得した送信元識別信号や、画像の受信に係る着信時に交換機から通知された送信元の電話番号や、画像に対して行った文字認識の結果から特定した送信元の電話番号によって特定することができる。
[6]前記制御部は、前記文字認識部が前記画像のヘッダ部に対して行った文字認識の結果から前記送信元の電話番号を特定する
ことを特徴とする[5]に記載の通信装置。
一般にファクシミリ通信による画像の送信では、設定または自動で送信側が画像のヘッダ部に送信元の電話番号を文字画像で付加することが多い。そのため、上記発明のように、受信する画像のヘッダ部に対して行った文字認識の結果から、送信元の電話番号を特定することができる。
[7]前記制御部は、前記送信元への前記通知を、前記誤送信が発生した旨をメッセージで示したメッセージ画像を送信することで行う
ことを特徴とする[4]乃至[6]のいずれか1つに記載の通信装置。
上記発明では、誤送信画像の受信側は、誤送信が発生した旨をメッセージで示したメッセージ画像を送信元に送信して通知する。このメッセージ画像は、たとえば、予め記憶されている定型のものを送信したり、その都度作成したものを送信したりするなどが可能である。誤送信画像の送信側は、受信したメッセージ画像に示されているメッセージを確認することで、誤送信が発生したことを容易に把握できるようになる。
[8]前記制御部は、前記メッセージ画像に、前記誤送信画像の送信日時と、前記誤送信画像の受信日時と、前記特定した送信元に係る情報と、前記抽出した受信先情報と、前記自機識別情報に含まれる自機電話番号とのうちの1つ以上を付加する
ことを特徴とする[7]に記載の通信装置。
上記発明では、誤送信画像の送信側は、受信したメッセージ画像から、誤送信画像の送信日時、受信日時、送信元(自身)、受信先(誤送信先)、受信先の電話番号を把握できるようになる。これにより、誤送信事故の追跡調査がしやすくなる。また、受信先と連絡を取ったり、受信先に対して謝罪や感謝の意などを伝えたりすることもできるようになる。
[9]前記送信元への前記通知を行うか否かを設定する設定部を備え、
前記制御部は、前記設定部により前記通知を行う設定がなされている場合にのみ前記送信元への前記通知を行う
ことを特徴とする[4]乃至[8]のいずれか1つに記載の通信装置。
上記発明では、誤送信画像の送信元に対する通知を行うか否かを設定できるようになり、利便性が向上する。
[10]前記制御部は、前記文字認識部が前記画像のヘッダ部に対して行った文字認識の結果から前記誤送信画像の送信日時を特定し、自機が行ったファクシミリ通信の履歴を示した通信記録における前記誤送信画像の受信履歴に前記受信先情報と前記送信日時とを付加する
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1つに記載の通信装置。
上記発明では、誤送信画像の受信側は、自機が行ったファクシミリ通信の履歴を示した通信記録における誤送信画像の受信履歴から、誤送信画像の受信日時(誤受信の発生日時)などを把握することができる。さらに、本来の受信先と誤送信画像の送信日時も把握できるようになる。通信記録は、表示部に表示される通信履歴画面や記録紙に印刷されて出力される通信管理レポートなどを含む。このように、通信記録から誤送信画像の本来の受信先や送信日時を把握できることで、誤送信事故の追跡調査がしやすくなる。
[11]前記制御部は、当該通信装置と通信可能に接続された管理端末に前記誤送信が発生した旨の通知と前記誤送信画像の転送とを行う
ことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の通信装置。
上記発明では、管理端末を操作する管理者は、通信装置から誤送信が発生した旨の通知と誤送信画像の転送を受けることで、通信装置において、受信した画像に誤送信事故が発生したことを把握し、その追跡調査などが行えるようになる。
[12]前記制御部は、前記誤送信画像の送信元を特定できない場合に前記管理端末への前記通知と前記誤送信画像の転送とを行う
ことを特徴とする[11]に記載の通信装置。
上記発明では、上記の管理端末への通知と誤送信画像の転送は、誤送信画像の送信元が特定できない場合にのみ行われる。これにより、管理者が通知を受けた後に、誤送信事故の追跡調査を行って送信元を特定できた場合には、その送信元に対して誤送信が発生した旨を通知するなどの対応が取れるようになる。
本発明の通信装置によれば、ファクシミリの誤送信による送信側の情報漏洩が防止され、送信側の被害を低減できるようになる。また、ファクシミリの誤送信による受信側の不要な印刷が防止され、記録紙や印刷剤の無駄な消費を抑制できるようになる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る通信装置としての複合機10(MFP;Multi Function Peripheral/Multi Function Printer)における制御系の構成をブロック図で示している。
複合機10は、原稿画像を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷して出力するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へ転送したりするスキャン機能、外部端末から受信した印刷データに基づいてラスタライズして得た画像を記録紙に印刷して出力するプリンタ機能、公衆回線網を通じて外部機器と画像(画像データ)をファクシミリで送受信するファクシミリ機能(FAX機能)、IP(Internet Protocol)ネットワーク網を通じて外部機器と電子メールを送受信する電子メール機能などを備えている。
ファクシミリ機能に関連する機能としては、ファクシミリによる受信画像を記録紙に印刷して出力する機能や、ファクシミリ通信に係る通信履歴を画面で表示したり、通信管理レポート(通信ジャーナル)として記録紙に印刷して出力したりする機能が設けられている。
さらに、ファクシミリによる受信画像に対してOCR(Optical Character Reader)処理を行い文字を認識する機能や、文字認識の結果から該画像の誤送信(送信側の指定した受信先とは異なる受信先への誤った送信)を判断する機能や、誤送信が発生したと判断した場合にその誤送信画像の印刷を実行しない機能や、誤送信画像の送信元を特定してその送信元に誤送信が発生した旨をファクシミリ通信により通知する機能や、同様の通知を管理端末にも行う機能なども備えている。なお、以下では上記の「誤送信」を受信側から見た場合に「誤受信」と呼ぶ場合がある。
また図示は省略するが、複合機10は、管理者が操作する管理端末や、各ユーザが操作する複数のユーザ端末や、各種のサーバなどとLAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて接続されている。管理端末とユーザ端末は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer;PC)などで構成されている。
図1に示すように、複合機10は、当該複合機10の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)11にバス12を介して、読取部13と、印刷部14と、ROM(Read Only Memory)15と、RAM(Random Access Memory)16と、不揮発メモリ17と、表示部18と、操作部19と、画像処理部20と、ネットワーク制御部21と、通信制御部22と、モデム23と、文字認識部24と、メッセージデータ生成部25などが接続されて構成されている。モデム23の配下にはNCU(Network Control Unit)26が接続されている。
読取部13は、原稿画像を光学的に読み取って画像データを取得する。読取部13は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学系のほか、ミラーや光源を移動させてライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動機構などを備えて構成されている。
印刷部14は、画像データに基づく画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。印刷部14は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じて点灯制御されるLD(Laser Diode)と、LDから射出されたレーザ光を感光体ドラム上で走査させる走査ユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを照射するLEDプリンタのほか他の方式のプリンタであってもかまわない。
ROM15には各種プログラムや固定データが格納され、CPU11はこれらのプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM16はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。さらに、読取部13で読み取られた原稿の画像データや、外部端末から受信した印刷データや、ファクシミリで受信した画像データなどを一時的に格納する画像メモリとしても使用される。不揮発メモリ17は、電源がオフされても記憶が保持されるメモリであり、装置固有の情報や各種の設定情報、自機電話番号や自機使用ユーザの名称、ファクシミリ通信に係る通信履歴の情報などが記憶される。なお、自機電話番号や自機使用ユーザの名称は、ファクシミリ通信に係る自機識別情報となる。
表示部18は、液晶ディスプレイなどで構成され、操作画面、設定画面、案内画面、通信履歴画面などの各種の画面を表示する。操作部19は、モード選択ボタン、スタートボタン、ストップボタン、テンキーなどの各種のボタン類と、液晶ディスプレイの表面に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルなどで構成され、管理者やユーザなどが複合機10に対して行う各種の操作を受け付ける。各種の操作には、管理者などが自機電話番号および自機使用ユーザを登録する操作や、ファクシミリの誤受信時に送信元への通知を行うか否かを設定する操作なども含まれる。また、これらの登録や設定は、管理端末などからも行えるようになっている。
画像処理部20は画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を施す。また、外部端末から受信した印刷データ(ベクタ形式のイメージデータ)をラスタ形式に変換したり、ファクシミリで受信した画像データ(ファクシミリ形式のイメージデータ)をOCR処理が可能なビットマップ形式などに変換(リアルタイムデコード)したりする。
ネットワーク制御部21は、LANなどのネットワークを通じて外部端末と各種のデータを送受信する。通信制御部22は、ファクシミリ通信に係るプロトコル制御などを行う。モデム23は、ディジタル信号をアナログ信号で伝送可能とするための変調やその復調を行い、NCU26は公衆電話回線と接続されて発呼や着呼に関する制御や検出を行う。
文字認識部24は、ファクシミリで受信され画像処理部20によりビットマップ形式などに変換されて画像メモリ(RAM16)に格納された画像データにOCR処理を施して文字認識を行う。メッセージデータ生成部25は、ファクシミリの誤受信時に送信元に送り返すメッセージ画像や管理端末に転送するメッセージメールを生成する。
CPU11はプログラムを実行することで、ファクシミリによる受信画像に対して行われたOCR処理(文字認識)の結果から該画像の受信先を示す受信先情報を抽出し、該受信先情報と不揮発メモリ17に記憶されている自機識別情報とを比較して上記画像に誤送信(誤受信)が発生したと判断した場合に該判断を下した誤送信画像(誤受信画像)の印刷を実行しない制御を行う。本実施の形態では、受信先情報は受信画像のヘッダ部に対して行われたOCR処理の結果から特定して抽出する。
たとえば、G3規格(Group-3 standard)に準拠したファクシミリ(G3FAX)などには、設定または自動で送信側が画像の先頭部分にTTI(Transmit Terminal Identifier;発信元情報)をヘッダ情報として付加して送信する機能が設けられている。なお、「TTI」は、本明細書中では「送信元情報」や「受信先情報」を含んだヘッダ情報の総称として使用する。送信元情報は、送信元の名称、電話番号、送信日時などであり、受信先情報は、受信先の名称、電話番号などである。
本実施の形態では、このTTI(ヘッダ情報)に含まれている受信先情報を特定して抽出する。具体的には、受信先を示していることが判別できる文字、たとえば、「To:」などの文字の後に配置されている文字(数字を含む)を認識して受信先情報に特定する。たとえば、数字を除いた文字を受信先の名称に特定し、所定の規則で配置されている数字(「XX−XXXX−XXXX」または「XXX−XXX−XXXX」など)を電話番号に特定する。
またCPU11は、ファクシミリによる画像の受信時に取得された情報から誤送信画像の送信元を特定し、該送信元に誤送信が発生した旨をファクシミリで通知する。ここでは、送信元を特定するための情報として、(1)上記画像の受信に係る通信プロトコルで取得した送信元識別信号と、(2)上記画像の受信に係る着信時に交換機から通知された送信元の電話番号と、(3)上記画像に対して行った前記文字認識の結果から特定した送信元の電話番号とを用いる。
(1)の送信元識別信号は、たとえば、G3FAXなどに標準で設けられている送信端末識別信号などとも呼ばれるTSI(Transmitting Subscriber Identification)信号である。このTSI信号の送信または非送信は送信側で設定される。
(2)の送信元の電話番号は、たとえば、ナンバー・ディスプレイ(商標)などとも呼ばれる発信者番号表示機能において、交換機から通知される相手先の電話番号である。この電話番号の通知または非通知は送信側で設定される。
(3)の送信元の電話番号は、たとえば、上述のG3FAXなどにおいて画像の先頭部分に付加されたTTI(ヘッダ情報)に含まれている送信元情報から特定した電話番号である。ここでは、受信画像のヘッダ部に対して行われたOCR処理の結果から特定する。
具体的には、送信元を示していることが判別できる文字、たとえば、「From:」などの文字の後に所定の規則で配置されている数字(「XX−XXXX−XXXX」または「XXX−XXX−XXXX」など)を認識して送信元の電話番号に特定する。また、「From:」などの文字の後に配置されている文字や数字から送信日時と推測できる情報を抽出できた場合は、通信管理レポートにおける誤送信の受信履歴にその送信日時の情報を追加するようにしてもよい。
なお、上述したTTIは、送信側で読み取られた原稿の画像に対して、送信時にメモリ上で付加されるものであり、送信画像の所定位置(先頭部分など)にビットパターンで鮮明に作成される。そのため、受信側のメモリ上での文字認識と、TTIからの受信先情報および送信元情報の抽出は容易である。
またCPU11は、ファクシミリによる画像の受信時には、TTIが付加されるTTI付加領域(ヘッダ領域)を受信した以降に、文字認識部24によるOCR処理を開始させる。OCR処理は、画像全体(全ページ)の受信完了後に開始させたり、1ページ受信後に開始させたりしてもよいが、本実施の形態では、上記のTTI付加領域までを受信すると直ちに開始させるようにしている。
このOCR処理の開始タイミングは、TTI付加領域が完全に受信されているものと判断できる適宜なタイミングにする。たとえば、TTI付加領域の長さ方向(副走査方向)の寸法は画像の先端から寸法A(たとえば、13mmや15mmなど)であると予め設定し、寸法Aを受信解像度で除算して求めたライン数を受信完了したタイミングなどをOCR処理の開始タイミングとする。寸法Aは、固定値でもよく、設定変更できるようにしてもよい。
このように、受信画像に対するOCR処理(文字認識による受信先情報と送信元情報の特定)は、画像の受信中に開始・実行され、CPU11は、画像の受信中に誤受信(誤送信)が発生したか否かの判断(受信先情報と自機識別情報の比較)を行う。
またCPU11は、受信画像に誤受信が発生したと判断すると、送信元を特定することができ、かつ、送信元に対して誤受信(誤送信)の通知を行う設定がなされている場合には、送信元へ送り返すメッセージ画像をメッセージデータ生成部25に作成させる。
メッセージデータ生成部25は、メッセージ画像として、誤受信(誤送信)が発生した旨のメッセージなどを記載した1ページの画像を作成する。さらにこのメッセージ画像に、誤受信(誤送信)画像の送信日時と、受信日時と、特定した送信元に係る情報(名称、電話番号、識別情報など)と、誤受信(誤送信)画像から抽出した受信先情報(特定した送信元が送信しようとした本来の受信先情報)と、登録されている自機電話番号とのうちの1つ以上を記載する(図5参照)。
CPU11は、誤受信(誤送信)画像にメッセージ画像を付加し、特定した送信元にファクシミリで送信する。なお、誤受信画像が複数ページである場合は、1ページ目のみを送り返すようにしてもよい。また、誤受信画像は送り返さずにメッセージ画像のみを送り返すようにしてもよい。
またCPU11は、誤受信(誤送信)が発生した旨を管理者に通知するために管理端末へ転送するメッセージメール(電子メール)をメッセージデータ生成部25に作成させる。メッセージデータ生成部25は、メッセージメールとして、誤受信(誤送信)が発生した旨のメッセージなどをテキストで記載した電子メールを作成する。このメッセージメールには、複合機10に予め割り当てられている自機管理番号を記載する。さらに、メッセージ画像で説明した各種情報のうちの1つ以上を同様に記載する(図6参照)。ただし、送信元を特定できない場合には、送信日時や送信元に係る情報(名称、電話番号、識別情報など)は記載できないため省略する。
CPU11は、誤受信(誤送信)画像をパーソナルコンピュータが備える汎用のアプリケーションソフトなどで開くことができるファイル形式、たとえば、TIFF(Tagged Image File Format(商標))やPDF(Portable Document Format(商標))などに変換して上記のメッセージメールに添付し、このメッセージメールを管理端末に転送する。なお、誤受信画像が複数ページである場合は、1ページ目のみを添付するようにしてもよい。また、誤受信画像は添付せずにメッセージメールのみを転送するようにしてもよい。
図2は、複合機10に登録された自機識別情報30としての自機電話番号31と自機使用ユーザの名称32の一例を示している。本例では、自機電話番号31として「03−1111−1111」が登録されている。自機使用ユーザの名称32は、複合機10の使用を許可された各ユーザの氏名と所属部署名、たとえば、「経理部 田中」、「総務部 山田」、「広報部 田口」などが登録されている。
次に、複合機10の動作について説明する。
図3および図4は、複合機10によるファクシミリ受信処理の流れを示している。本実施の形態では、ファクシミリの誤受信(誤送信)発生時に、誤受信画像の受信を完了させてから送信元や管理端末への通知を行う場合を例に説明する。
複合機10は、電源がオンされて初期化が完了するとファクシミリ受信処理が開始され(Start)、受信待機状態となる(ステップS101;No〜ステップS103;Noのループ)。
電話番号が通知設定にされている通信相手からの受信では、交換機から情報受信端末起動信号を受信すると(ステップS101(CAR検知);Yes)、CPU11は、1次応答後に交換機から通知された発信者番号情報(送信元の電話番号)を取得してRAM16に格納し、回線を開放する(ステップS102)。続いて交換機から呼出信号を受信したら(ステップS101;No→ステップS103(Ringer検知);Yes)、回線を閉結して着信する(ステップS104)。
電話番号が非通知設定にされている通信相手からの受信では、交換機から情報受信端末起動信号を受信せずに(ステップS101;No)、呼出信号を受信し(ステップS103;Yes)、回線を閉結して着信する(ステップS104)。
着信後は、通信相手とファクシミリ(G3FAX)に係る所定の通信プロトコルを経て通信接続を確立する。通信プロトコルの過程で通信相手からTSI信号を受信した場合は、TSI信号により示される送信元識別情報をRAM16に格納する(ステップS105)。
続いてCPU11は、通信相手からファクシミリで送信される画像(画像データ)の受信を開始し、受信しながらビットマップ形式などに変換しつつRAM16に順次格納する(ステップS106)。通信相手(送信側)によって画像の先頭部分に付加されたTTI(ヘッダ情報)の付加領域までを受信すると、CPU11は、文字認識部24に受信画像に対するOCR処理を開始させて文字認識を行う(ステップS107)。
TTIに対する文字認識で「From:」欄から送信元情報を抽出できた場合は、その送信元情報をRAM16に格納する(ステップS108)。TTIに対する文字認識で「To:」欄から受信先情報を抽出できた場合は、その受信先情報をRAM16に格納する(ステップS109)。
続いてCPU11は、上記の受信先情報として受信先電話番号(送信元の指定した電話番号)を抽出した場合は(ステップS110;Yes)、その受信先電話番号と自機電話番号(図2参照)を比較する(ステップS111)。これらの電話番号が一致しない場合は(ステップS112;No)、CPU11は、受信画像を誤受信している(送信側から見ると送信画像が誤送信されている)と判断し、図4のステップS118へ移行する。一致する場合は(ステップS112;Yes)、CPU11は、受信画像が自機宛のもので正しく受信している(送信側から見ると送信画像が正しい宛先に送信されている)と判断し、その画像を受信完了まで受信する(ステップS113)。
画像の受信が完了すると、CPU11は、通信相手との通信接続を遮断し、今回の受信画像の通信履歴情報をテーブルに格納して不揮発メモリ17に保存する(ステップS114)。通信履歴情報の種類(テーブルの項目)は、送信元(通信相手先)の電話番号、通信(受信)開始時刻、通信(受信)時間、受信画像の枚数、通信結果、備考などである(図7参照)。そして、印刷部14に受信画像の印刷を実行させ(ステップS115)、本処理を終了する(End)。
またCPU11は、上記の受信先情報として受信先電話番号ではなく(ステップS110;No)、受信先名を抽出した場合は(ステップS116;Yes)、その受信先名と自機使用ユーザの名称(図2参照)を比較する(ステップS117)。
たとえば、受信先名が個人名のみである場合は、登録されているユーザの氏名と比較する。受信先名に部署名も含まれている場合は、さらに所属部署名も加えた範囲で比較する。いずれの場合も、「様」などの敬称は除いて比較する。また、受信先名に含まれている個人名や部署名の判断は、複合機10内に予め個人名データベースや部署名データベースなどを格納しておき、それらのデータベースを参照して行うようにしてもよい。
受信先名と自機使用ユーザの名称が一致しない場合は(ステップS112;No)、CPU11は、受信画像を誤受信していると判断し、図4のステップS118へ移行する。一致する場合は(ステップS112;Yes)、上述したステップS113以降を行う。
また、受信画像から受信先情報を抽出できなかった場合は(ステップS110;No→ステップS116;No)、受信画像に対する誤受信(誤送信)は判断せずに、上述したステップS113以降を行う。
受信画像を誤受信していると判断した場合は(ステップS112;No)、CPU11は、その画像を受信完了まで受信する(図4のステップS118)。画像の受信が完了すると、CPU11は、通信相手との通信接続を遮断し、今回の受信画像の通信履歴情報をテーブルに格納して不揮発メモリ17に保存する(ステップS119)。通信履歴情報の種類は、上述した各情報である。ただし、この受信画像に対する通信結果は、「誤受信」を格納する。また、受信先情報として受信先電話番号を抽出していた場合は、その受信先電話番号を備考に格納する。さらに、TTIから送信日時を抽出できていた場合は、その送信日時を備考に格納する(図7参照)。
続いてCPU11は、送信元の電話番号を特定する情報がRAM16に存在するかを確認する(ステップS120)。送信元の電話番号を特定する情報は、上述した、(A)交換機から通知された発信者番号情報、(B)通信相手から受信したTSI信号により示される送信元識別情報、(C)受信画像のTTIから抽出した送信元情報に含まれている送信元の電話番号である。
これらの情報のうち1つ以上がRAM16に存在している場合は、送信元の電話番号が特定可能となる(ステップS120;Yes)。CPU11は、RAM16に記憶されている上記の情報から送信元の電話番号を特定する。また、複数種類の情報が記憶されている場合は、たとえば、(A)、(B)、(C)の優先順で採用する1種類の情報を決定し、その情報から送信元の電話番号を特定する。
送信元に送り返し通知する設定がなされている場合は(ステップS121;Yes)、CPU11はその通知を行う。まず、特定した送信元の電話番号にダイヤルし(ステップS122)、通信接続を確立する。続いて、メッセージデータ生成部25に誤受信が発生した旨を記載したメッセージ画像を作成させる。このメッセージ画像を誤受信画像に付加し、通信相手(送信元)にファクシミリで返信する(ステップS123)。返信が完了すると(ステップS124)、通信接続を遮断する。
続いてCPU11は、管理端末に誤受信(誤送信)の通知を行う。ここでは、メッセージデータ生成部25に誤受信が発生した旨を記載したメッセージメールを作成させる。このメッセージメールに誤受信画像を添付し、ネットワークを通じて管理端末に転送する(ステップS125)。転送が完了すると、RAM16に格納されている誤受信画像は不要となる。そこで、誤送信されてしまった送信側の情報に対する機密保持のために、RAM16に格納されている誤受信画像(誤送信画像)を消去し(ステップS126)、本処理を終了する(End)。
また、送信元の電話番号を特定する情報がRAM16に存在していない場合は(ステップS120;No)、送信元の電話番号が特定不可能となり、送信元に対する誤受信(誤送信)の通知は行えない。この場合は、管理端末のみに通知を行う(ステップS125〜)。また、送信元に送り返し通知する設定がなされていない場合も同様に(ステップS121;No)、管理端末のみに通知を行う(ステップS125〜)。
図5は、誤受信(誤送信)の発生時に送信元に返信されるメッセージ画像40の一例を示している。メッセージ画像40は、たとえば、予め用意された定型書式の画像に情報が付加されて作成される。
定型書式の画像は、たとえば、A4サイズの1ページで構成され、ページ内に定型の情報が記載されている。定型の情報は、メッセージ画像40のタイトル41と、送信された画像を誤って受信したが出力せずに送り返した旨を送信元に伝えるメッセージ42と、受信日時を記入する受信日時欄43と、受信先の電話番号を記入する受信先番号欄44と、当方(自機)の電話番号を記入する当方電話番号欄45である。この定型書式の画像における受信日時欄43、受信先番号欄44、当方電話番号欄45に、該当する各情報が追加記入されてメッセージ画像40が作成され、誤受信画像の送信元に返信される。
図6は、誤受信(誤送信)の発生時に管理端末に転送されるメッセージメール50の一例を示している。メッセージメール50は、たとえば、予め用意された定型書式の電子メールに情報が付加されて作成される。
定型書式の電子メールは、たとえば、タイトル欄51にメッセージメール50のタイトルが記載され、本文中に、ファクシミリの誤受信が発生した旨を管理者に伝えるメッセージ52と、発生機(自機)の管理番号を記入する発生機欄53と、自機電話番号を記入する電話番号欄54と、誤受信の内容として、発生日時(受信日時)を記入する発生日時欄55と、送信元が指定した本来の受信先の電話番号を記入する受信先番号欄56とが記載されている。この定型書式の電子メールにおける発生機欄53、電話番号欄54、発生日時欄55、受信先番号欄56に、該当する各情報が追加記入されてメッセージメール50が作成され、管理端末に転送される。
図7は、誤受信(誤送信)の発生した通信履歴が記載された通信管理レポート60の一例を示している。本例では、No.008とNo.011の通信(ファクシミリ受信)が誤受信となっている。
No.008は、受信画像のTTIにおける「To:欄」から抽出した受信先情報がユーザ名(個人名と部署名)であり(たとえば「経理部 鈴木様」など)、自機に登録されている使用ユーザ情報(図3参照)と一致しない例である。この場合は、結果欄61に「誤受信」というように、通信結果のみが記載される。
No.011は、受信画像のTTIにおける「To:欄」から抽出した受信先電話番号が自機電話番号と一致しない例である。この場合は、結果欄61に「誤受信」と通信結果が記載される。備考欄62には、抽出した受信先電話番号を記載する。たとえば、図示のように「受信先:03−1111−1311」などを記載する。本例では、自機電話番号「03−1111−1111」に対して途中の1桁が異なっている。また、受信画像のTTIから送信日時を特定して抽出できている場合は、さらにその送信日時も記載する。たとえば、図示のように「日時 08−15 14:40」などを記載する。
このように、本実施の形態に係る複合機10では、ファクシミリによる受信画像の文字認識を行ってその結果から受信先情報を抽出し、予め登録されている自機識別情報と比較して、誤受信(誤送信)が発生したと判断した場合にその受信画像(誤送信画像)の印刷を行わないようにする。これにより、ファクシミリの誤送信による送信側の情報漏洩が防止され、送信側の被害を低減できるようになる。
たとえば、複合機10が多数のユーザで共同使用される環境では、誤受信した画像が印刷されたまま放置されると、複合機10を利用する多くのユーザに目撃されてしまい、送信側の意図しない多くの相手に情報が漏洩してしまうことになるが、このような問題を解決することができる。
また、ファクシミリの誤送信による受信側の不要な印刷が防止され、記録紙やトナーの無駄な消費を抑制できるようになる。
誤受信(誤送信)の発生時には、画像の受信時に取得した情報から誤送信画像の送信元を特定し、その送信元に誤送信が発生した旨をメッセージ画像40のファクシミリによる返信によって通知する。このメッセージ画像40には、誤送信画像の送信日時、受信日時、送信元に係る情報、受信先情報、自機電話番号のうちの1つ以上を記載する。これにより、送信元は誤送信が発生したことを把握でき、本来の受信先への再送信や誤送信事故の追跡調査などの対応が取れるようになる。また、誤送信画像の送信元に対する通知/非通知を設定できるため、利便性が向上する。
さらに、誤受信(誤送信)の発生時には、その旨をメッセージメール50によって管理端末に通知する。このメッセージメール50には、発生機(自機)の管理番号や電話番号に加え、誤受信の内容として、発生日時(受信日時)や送信元が指定した本来の受信先の電話番号などを記入する。これにより、通知を受けた管理者は、誤受信事故(誤送信事故)が発生したことを把握し、その追跡調査などが行えるようになる。
また、ファクシミリ通信の通信管理レポート60における誤受信画像(誤送信画像)の受信履歴から、本来の受信先や送信日時が把握できるため、誤受信事故の追跡調査がしやすくなる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係るファクシミリ受信処理について説明する。第1の実施の形態では、誤受信(誤送信)が発生したと判断した画像を最後まで受信してから送信元や管理端末へ通知するようにしているが、本実施の形態は、誤受信が発生したと判断した時点で画像の受信を中止し、送信元や管理端末へ通知する例である。ここでは、第1の実施の形態における図3で説明した手順までは同じであるため、それ以降の手順のみを説明する。
図8は、第2の実施の形態に係るファクシミリ受信処理における第1の実施の形態とは異なる手順のみの処理の流れを示している。
複合機10のCPU11がファクシミリによる受信画像を誤受信していると判断した場合に、図3のステップS112(No)から図8のステップS128へ移行して処理が継続される。
CPU11は、上記の判断をした場合に、画像の受信中であっても通信相手との通信接続を遮断してエラー終了する(ステップS128)。これにより、RAM16には、遮断前までに受信して保存された半端な画像(画像データ)が残される。続いて、今回エラー終了した受信画像の通信履歴情報をテーブルに格納して不揮発メモリ17に保存する(ステップS129)。
通信履歴情報の種類は、第1の実施の形態と同じである。また、この受信画像に対する通信結果は、「誤受信」を格納する。さらに、第1の実施の形態と同様に、受信先電話番号や送信日時を抽出した場合はそれらの情報を備考に格納する。
続くステップS130〜ステップS132は、第1の実施の形態で説明したステップS120〜ステップS122と同じ内容であり、ここでも同様に行う。
ステップS133では、CPU11は、特定した送信元に誤受信(誤送信)の通知を行う。上述したように、誤受信した画像は半端な状態で保存されている。そのため、受信画像の返信は行わず、メッセージデータ生成部25に作成させた、誤受信が発生した旨を記載したメッセージ画像のみを通信相手(送信元)にファクシミリで送信する。送信が完了すると(ステップS134)、通信接続を遮断する。
ステップS135では、CPU11は、管理端末に誤受信(誤送信)の通知を行う。この場合も、受信画像の転送は行わず、メッセージデータ生成部25に作成させた、誤受信が発生した旨を記載したメッセージメールのみをネットワークを通じて管理端末に転送する(ステップS135)。そして、RAM16に格納されている半端な状態の誤送信画像を消去し(ステップS136)、本処理を終了する(End)。
このように、本実施の形態では、誤受信(誤送信)が発生したと判断した場合は直ちに画像の受信を中止することにより、不要な画像の受信によって通信回線が塞がれることを回避できる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、ファクシミリの中継転送では、中継機が受信画像にTTIを付加して転送先に転送する場合と、TTIを付加せずに転送先に転送する場合とがある。中継機によってTTIが付加されると、転送先で受信された受信画像には、大元の送信元(送信機)によって最初に付加されたTTIと、中継機によって途中で付加されたTTIとが複数段に配列されて存在している場合がある。
そのため、受信画像からTTIを複数段抽出できた場合には、最上段のTTIを対象とし、実施の形態で説明した誤受信が発生した否かの判断は、その最上段のTTIに含まれている送信元の電話番号(「From:」欄などから抽出できた電話番号)と、TSI信号により示される送信元の電話番号とが一致することを条件に行うことが望ましい。
また、最上段のTTIから送信元の電話番号を抽出できない場合や、TSI信号を受信できない場合は、誤受信発生に対する判断結果の信頼性を考慮し、この判断は行わないようにするようにしてもよい。さらに、傾いた状態や歪んだ状態のTTIは、中継機が受信した元の画像に付加されていたものと推測されるため、そのようなTTIからは実施の形態で説明した受信先情報の抽出を行わないようにすることが好ましい。
また、実施の形態では、ファクシミリによる受信画像のヘッダ部(TTI)に対して行った文字認識の結果から、受信先情報や送信元情報(送信元の電話番号)を特定するようにしているが、これらの情報は、ヘッダ部以外の領域に対して行った文字認識の結果から特定するようにしてもよい。
また、誤受信(誤送信)の発生時は常に管理端末へ通知するようにしているが、管理端末への通知は、送信元を特定できない場合にのみ行うようにしてもよい。
また、印刷出力される通信管理レポート60を例に挙げて、誤受信の受信履歴に受信先情報と送信日時を付加する内容を説明したが、表示部18に表示される通信履歴画面にて同様の表示を行うようにしてもよい。
また本発明は、実施の形態で説明した複合機に限らず、ファクシミリ機能を備えた他の通信装置にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る複合機の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る複合機に登録された自機識別情報を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るファクシミリ受信処理(前半)を示す流れ図である。 本発明の第1の実施の形態に係るファクシミリ受信処理(後半)を示す流れ図である。 本発明の第1の実施の形態に係るメッセージ画像を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るメッセージメールを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る通信管理レポートを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るファクシミリ受信処理(後半)を示す流れ図である。
符号の説明
10…複合機
11…CPU
12…バス
13…読取部
14…印刷部
15…ROM
16…RAM
17…不揮発メモリ
18…表示部
19…操作部
20…画像処理部
21…ネットワーク制御部
22…通信制御部
23…モデム
24…文字認識部
25…メッセージデータ生成部
26…NCU
30…自機識別情報
31…自機電話番号
32…自機使用ユーザの名称
40…メッセージ画像
41…タイトル
42…メッセージ
43…受信日時欄
44…受信先番号欄
45…当方電話番号欄
50…メッセージメール
51…タイトル欄
52…メッセージ
53…発生機欄
54…電話番号欄
55…発生日時欄
56…受信先番号欄
60…通信管理レポート
61…結果欄
62…備考欄

Claims (12)

  1. ファクシミリ通信を行う通信部と、
    前記ファクシミリ通信に係る自機識別情報を記憶する記憶部と、
    前記通信部により受信される画像を印刷して出力する印刷部と、
    前記画像の文字認識を行う文字認識部と、
    前記文字認識部が前記画像に対して行った文字認識の結果から該画像の受信先を示す受信先情報を抽出し、該受信先情報と前記記憶部に記憶されている自機識別情報とを比較して前記画像に誤送信が発生したと判断した場合に該判断を下した誤送信画像の前記印刷部による印刷を実行しない制御を行う制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御部は、前記受信先情報と前記自機識別情報との比較を前記画像の受信中に行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、前記文字認識部が前記画像のヘッダ部に対して行った文字認識の結果から前記受信先情報を特定して抽出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、前記画像の受信時に取得された情報から前記誤送信画像の送信元を特定し、該送信元に誤送信が発生した旨を前記通信部を通じたファクシミリ通信により通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の通信装置。
  5. 前記送信元を特定するために前記画像の受信時に取得する情報は、前記画像の受信に係る通信プロトコルで取得した送信元識別信号と、前記画像の受信に係る着信時に交換機から通知された送信元の電話番号と、前記文字認識部が前記画像に対して行った前記文字認識の結果から特定した送信元の電話番号とのうちの1つ以上である
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、前記文字認識部が前記画像のヘッダ部に対して行った文字認識の結果から前記送信元の電話番号を特定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、前記送信元への前記通知を、前記誤送信が発生した旨をメッセージで示したメッセージ画像を送信することで行う
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1つに記載の通信装置。
  8. 前記制御部は、前記メッセージ画像に、前記誤送信画像の送信日時と、前記誤送信画像の受信日時と、前記特定した送信元に係る情報と、前記抽出した受信先情報と、前記自機識別情報に含まれる自機電話番号とのうちの1つ以上を付加する
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記送信元への前記通知を行うか否かを設定する設定部を備え、
    前記制御部は、前記設定部により前記通知を行う設定がなされている場合にのみ前記送信元への前記通知を行う
    ことを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1つに記載の通信装置。
  10. 前記制御部は、前記文字認識部が前記画像のヘッダ部に対して行った文字認識の結果から前記誤送信画像の送信日時を特定し、自機が行ったファクシミリ通信の履歴を示した通信記録における前記誤送信画像の受信履歴に前記受信先情報と前記送信日時とを付加する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の通信装置。
  11. 前記制御部は、当該通信装置と通信可能に接続された管理端末に前記誤送信が発生した旨の通知と前記誤送信画像の転送とを行う
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の通信装置。
  12. 前記制御部は、前記誤送信画像の送信元を特定できない場合に前記管理端末への前記通知と前記誤送信画像の転送とを行う
    ことを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
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