JP6194659B2 - 樹脂製容器検査装置 - Google Patents

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本発明は、樹脂製容器の成型不良を検査するに好適な簡易な構成の樹脂製容器検査装置に関する。
近時、注射用の薬液を封入して医療機関等に提供する容器として樹脂製(プラスチック製)のアンプルが多く用いられるようになってきた。この種の樹脂製の容器1は、例えば図9(a)に示すように有底筒状の胴部2、この胴部2に肩部3を介して連なる頭部4、この頭部4を密閉した蓋部5、およびこの蓋部5に設けられて該蓋部5の開封に供される板状のツイストオフ部6を備える。所定量の液体(薬液)は前記容器1の胴部2に注入され、前記蓋部5により密封される。
また液体(薬液)を封入した前記容器1は、通常、複数個(例えば5個)の容器1における各胴部2を、前記ツイストオフ部6の主面を一列に揃えて相互に連結した容器ブロック体7として提供される。そして前記容器1は、前記容器ブロック体7から切り離した後、前記頭部4を開封することで前記液体(薬液)の取り出しに供される。ちなみに前記頭部4の開封は、前記胴部2に対して前記ツイストオフ部6を捩じることで前記蓋部5を前記頭部4から切り離すことにより行われる。
尚、前記容器ブロック体7は、例えば図9(b)に示すように容量20cmの容器1を連結したものや、図9(c)に示すように容量5cmの容器1を連結したものからなる。これらの容器1は、基本的には前記胴部2の径と長さを変えることで容量を異ならせたものである。そして前記容器ブロック体7は、基本的には複数(5個)の容器を所定のピッチP(例えば25.5mm)で連結して構成される。この為、容量5cmの容器1における小径の胴部2の側部には翼部8が設けられ、この翼部8を介して前記容器1が相互に連結される。
ところで複数の前記容器1に薬液を封入した前記容器ブロック体7からなる医薬製品を出荷する場合、前記薬液に異物が混入していないか、更には前記容器1自体に変形等の不具合がないか等の検査が実行される。具体的には前記容器1が透明または半透明の樹脂製成型物であることを利用して、上記異物の混入検査や前記容器1の成型検査等が光学的に実行される。
例えば特許文献1には前記容器ブロック体7を倒立させた後、元の姿勢(正立)に戻して前記容器1内の薬液を撹拌した直後に該容器1の側部から薬液を撮像し、その検査画像を解析することで異物の有無を検査することが開示される。また特許文献2には前記容器1に赤外線光を照射し、その透過光の強度を計測することで前記容器1の肉厚を検出し、これによってその成型不良を検査することが開示される。
国際公開2005−031328号パンフレット 特開2004−25838号公報
ところで前記容器1(容器ブロック体7)に対する成型検査の項目は、上述した容器1の肉厚のみならず、前記胴部2の凹みの有無や前記ツイストオフ部6の形状変形等の多岐に亘る。しかしこれらの検査項目毎に、例えば前記容器1(容器ブロック体7)の姿勢を変えて該容器1の外観等を検査することは大掛かりであり、また検査時間も掛かる。これ故、前記容器1(容器ブロック体7)の成型不良検査を短時間に効率的に行うことが強く望まれている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、樹脂製容器の成型不良を効率的に検査することのできる簡易な構成の樹脂製容器検査装置を提供することにある。
本発明に係る樹脂製容器検査装置は、有底筒状の胴部、この胴部に肩部を介して連なる頭部、この頭部を密閉する蓋部、およびこの蓋部に設けられて該蓋部の開封に供される板状のツイストオフ部を備えて前記胴部に液体を密封した樹脂製の容器からなり、前記ツイストオフ部の主面を一列に揃えて複数個の前記容器における各胴部を相互に連結した容器ブロック体の成型不良を検査するに好適なものである。ちなみに前記樹脂製の容器は、例えば注射用薬液を収納した透明または半透明のプラスチック製のアンプルからなる。
特に本発明に係る樹脂製容器検査装置は、
前記容器ブロック体を横に寝かせて載置する検査台、例えば前記容器ブロック体を横に寝かせて載置して該容器ブロック体を前記容器の連結方向に搬送する搬送機構と、
この検査台(搬送機構)の上方位置から該検査台に載置された前記容器ブロック体を撮像して検査画像を得る撮像装置と、
この撮像装置の撮像視野領域から外れた前記検査台の斜め上方位置から前記容器ブロック体を照明する照明光源と、
前記容器ブロック体における前記容器の頭部側に対峙させて前記撮像装置の撮像領域に設けられて、前記容器ブロック体を前記ツイストオフ部側から見た像を前記撮像装置に写し込む平面鏡と、
前記撮像装置にて得られた検査画像を解析して前記容器ブロック体の成型不良を検出する画像処理装置と
を具備したことを特徴としている。
好ましくは前記検査台は、例えば前記平面鏡とは反対側の前記容器ブロック体における前記容器の胴部底面に対峙する位置に背景板を備える。更に前記検査台は、例えば前記容器ブロック体における前記容器の肩部および頭部を覆い隠して該肩部および頭部への照明を遮って、前記撮像装置による撮像対象領域を前記容器ブロック体における前記容器の胴部とツイストオフ部とに区分けする遮蔽板を備える。
このような遮蔽板を備えることで前記照明光源から照射された照明光が前記容器の肩部および頭部を介して該容器内に不本意に回り込むことがなくなる。そして前記容器のツイストオフ部は、該遮蔽板により前記容器の胴部と区分けされて該ツイストオフ部の主面側から撮像されると共に、前記平面鏡を介して該ツイストオフ部の上端面側から撮像されて画像検査に供せられる。
尚、前記検査台は、前記撮像装置により撮像される前記容器ブロック体の背景部をなすので、例えば青色の載置面を有することが好ましい。また前記背景板も前記容器ブロック体の背景部をなすので、青色であることが好ましい。そして前記撮像装置としてモノクロカメラを用いる場合、前記照明光源としては、例えば赤色光を照射するものを用いることが好ましい。このようにすれば前記撮像装置は、前記容器ブロック体を白色とし、その背景部を黒色としたモノクロ画像を得ることになる。
ちなみに前記画像処理装置は、例えば前記容器ブロック体における前記容器の胴部の検出位置情報を用いて前記ツイストオフ部の位置を特定して該ツイストオフ部の成型不良を検査するように構成される。
上記構成の樹脂製容器検査装置によれば、検査台(搬送機構)に横向きに寝かせて載置した容器ブロック体の胴部を該検査台の上方位置から撮像すると共に、該容器ブロック体のツイストオフ部の主面側とその上端面とを一括して撮像することができる。しかも前記容器ブロック体における容器の肩部および頭部を介する照明光の不本意な回り込みを無くした状態で、前記容器の胴部とツイストオフ部とを区分けした検査画像を容易に得ることができる。更には、例えば青色の背景の下で前記容器ブロック体に赤色の照明光を照射して該容器ブロック体を撮像するので、例えば白色系の透明または半透明の樹脂製の前記容器ブロック体を白色とし、その背景部を黒色としたモノクロ画像を鮮明に得ることができる。
従って前記容器の胴部とツイストオフ部とを撮像した検査画像に対する解析を容易に行うことが可能となる。特に前記ツイストオフ部をその主面側から、更には前記平面鏡を介して上端面側からそれぞれ撮像するので、該ツイストオフ部の形状変形を確実に捉えて成型不良の有無を検査することができる。従って前記照明光源や前記撮像装置に加えて、前記平面鏡並びに前記遮蔽板を備えると言う簡易な構成にて前記容器ブロック体に対する成型不良の検査を効率的に行うことが可能となり、その実用的利点が多大である。
また検査画像を解析するに際して前記容器の胴部の検出位置から該容器のツイストオフ部の位置を特定して画像処理を進めることが可能となるので、該ツイストオフ部の形状検査自体を簡易化することができる等の効果が奏せられる。
本発明の一実施形態に係る樹脂製容器検査装置の要部概略構成を模式的に示す図。 図1に示す樹脂製容器検査装置において容器ブロック体を撮像した検査画像の例を示す図。 図2に示す検査画像に対する画像処理の例を示す図。 検査画像に対する検査手順の一例を示す図。 ツイストオフ部の形状検査の例を示す図。 正常な形状のツイストオフ部の画像例を示す図。 容器ブロック体におけるツイストオフ部の画像例を示す図。 捻れを生じたツイストオフ部の画像例を示す図。 容器ブロック体の構成を示す図。
以下、本発明の実施形態に係る樹脂製容器検査装置について説明する。
この樹脂製容器検査装置は、例えば図9に示したように複数(5個)の樹脂製(プラスチック製)の容器1を連結した容器ブロック体7を撮像し、その検査画像を解析することで前記容器ブロック体7の外観形状から該容器ブロック体7の成型不良の有無を検査するものである。ちなみにこの容器ブロック体7の成型不良検査(外観検査)は、前記容器ブロック体7の各容器1にそれぞれ封入された液体(薬液)に対する異物混入検査等に先立って実行される。
図1は本発明の一実施形態に係る樹脂製容器検査装置10の要部概略構成を模式的に示す図である。尚、図1(a)は樹脂製容器検査装置10の全体構成を示す斜視図であり、図1(b)は該樹脂製容器検査装置10の要部を示す側面図である。この樹脂製容器検査装置10は、前記容器ブロック体7を横向きに寝かせて載置して前記容器1の連結方向に搬送しながら外観検査に供する検査台としての搬送機構11を備える。この搬送機構11は、例えば青色の搬送ベルトを備えたベルトコンベアからなる。
また前記搬送機構11の上方位置には、該搬送機構(搬送ベルト)11に載置されて搬送される前記容器ブロック体7を撮像する撮像装置12が設けられている。この撮像装置12は、例えば1画素当たり100μmの分解能を持つ解像度の高いモノクロカメラからなる。そして前記撮像装置12にて撮像された前記容器ブロック体7の検査画像は、図示しない画像処理装置に与えられて後述するように画像解析される。この画像解析によって前記樹脂製の容器1の成型不良、ひいては前記容器ブロック体7の成型不良の有無が検査される。
また前記撮像装置12の撮像視野領域を遮ることのない前記搬送機構11の斜め上方位置には、前記搬送機構(搬送ベルト)11に載置された前記容器ブロック体7を高輝度照明する照明光源13が設けられている。この照明光源13は、例えば赤色の照明光を前記容器ブロック体7に向けて照射するLED照明器からなる。尚、この照明光源13の光射出面、および前記撮像装置12のレンズ部にはそれぞれ偏光フィルタが装着されている。これらの偏光フィルタにより前記赤色の照明光により照明された前記容器ブロック体7による反射光から余分な迷光成分が除去される。そして前記撮像装置12は、迷光成分を除去した前記容器ブロック体7の偏波面の揃った反射光を撮像することで、該容器ブロック体7の鮮明な検査画像を求めるものとなっている。
一方、前記搬送機構11の側部における前記撮像装置12の視野領域には、該搬送機構11に載置されて搬送される前記容器ブロック体7における前記容器1の頭部4側に対峙させて平面鏡14が設けられている。この平面鏡14は、略45°の角度で斜めに上方に傾けて設けられており、図1(b)に示すように前記容器ブロック体7を前記容器1の頭部4側から見た像を前記撮像装置12に向けて反射することで、該撮像装置12に写し込む役割を担う。ちなみに前記平面鏡14は、例えばステンレス鋼製の鏡面処理を施した平板体からなり、例えば図3に示すように前記ツイストオフ部6を真上から見て前記撮像装置12にて撮像できる角度に調整される。
即ち、前記撮像装置12は、前記搬送機構11上に横向きにして載置された前記容器ブロック体7を直接的に視野することで該容器ブロック体7をその正面側から撮像すると共に、前記平面鏡14を介して前記容器ブロック体7を間接的に視野することで該容器ブロック体7をその上端側から撮像する。従って前記撮像装置12は、前記容器ブロック体7を正面から見た像と、該容器ブロック体7における前記各容器1のツイストオフ部6を、その上端面側から見た像とを同時に撮像するようになっている。
尚、前記搬送機構11の側部の前記平面鏡14に対峙する位置には背景板15が設けられている。即ち、この背景板15は、図1(b)に示すように前記搬送機構11に載置されて搬送される前記容器ブロック体7における前記各容器1の胴部2の底面に対峙するように設けられている。ちなみに前記背景板15は、例えば青色または黒色に着色されたアルミ製の無反射板からなり、前記平面鏡14を介して撮像される前記容器ブロック体7の背景部を形成する。従って前記撮像装置12は、前記搬送機構11の載置面をなす搬送ベルト、および前記背景板15をそれぞれ無反射の背景として、前記赤色の高輝度照明光が照射された前記容器ブロック体7の反射光像だけを撮像することになる。
また前記搬送機構11の上方には、前記搬送機構11に載置された前記容器ブロック体7における前記容器1の肩部3および頭部4を覆い隠して前記照明光源13による前記肩部3および前記頭部4への照明を遮る遮蔽板16が設けられている。またこの遮蔽板16は、前記撮像装置12の撮像対象領域に設けられることで該撮像視野領域を分断し、これによって前記容器ブロック体7における前記容器1の胴部2とツイストオフ部6とに区分けしてそれぞれ撮像する役割も担う(図1(b)を参照)。
ちなみに前記遮蔽板16は、前記照明光源13からの照明光の前記容器1における肩部3および頭部4への照明を遮ることで、該肩部3および頭部4における反射光の発生を防止する。そして前記肩部3および頭部4から前記容器1の胴部2等への反射光の不本意な回り込みを防ぐ役割を担う。尚、図1(a)(b)において一点鎖線は前記撮像装置12による撮像視野領域を示しており、また二点鎖線は前記照明光源13による照明光の照射領域を示している。従って前記容器ブロック体7は、前記容器1における胴部2と前記蓋部5を含む前記ツイストオフ部6だけが照明され、その反射光が前記容器1における胴部2並びに前記蓋部5を含む前記ツイストオフ部6の形状を示す光像として前記撮像装置12により撮像される。
尚、ベルトコンベアからなる前記搬送装置11のベルトは、一般的には網目模様の僅かな凹凸があり、前記照明光源13からの照明光を受ける凹凸模様に起因する全反射模様が発生する。従って前記照明光源13および前記撮像装置12のそれぞれに偏光フィルタを装備し、前記ベルト網目模様に起因する全反射模様の前記撮像装置12への映り込みを防止することが好ましい。
図2はこのような照明・撮像条件の下で前記撮像装置12により撮像された前記容器ブロック体7の検査画像の例を示している。この検査画像21は、前記遮蔽板16により覆い隠されて分断された前記容器ブロック体7における各容器1の胴部2の正面形状を示す光像22と前記ツイストオフ部6の正面形状を示す光像23、並びに前記平面鏡14にて反射されて写し込まれた前記ツイストオフ部6の上端面形状を示す光像24とからなる。これらの各光像22,23,24は、その背景を黒色とし、ハイライト(高輝度)部分を白色とした、いわゆるグレースケールのモノクロ画像からなる。
前述した画像処理装置は、このような検査画像21に対して所定の画像処理を施すことにより前記容器ブロック体7の各容器1の成型形状を検査し、成型不良の容器ブロック体7を排除する制御を実行する。具体的には前記各光像22,23,24を解析することで、図3に示すように前記容器1の胴部2に生じた凹凸変形25、前記ツイストオフ部6に生じた突起26、該ツイストオフ部6の捻れ変形27等を検出し、これを前記樹脂製の容器ブロック体7を射出成型して製造した際に生じた成型不良部位として検出する。
図4は前記画像処理装置による前記検査画像21の検査処理手順の一例を示している。この検査は、先ず前記容器ブロック体7を示す前記各光像22,23,24を、前記検査画像21の基準軸に対して位置補正することから開始される。この位置補正は、例えば前記容器1の長手方向に離反した2つの領域a,bにおいて、前記胴部2の側壁を示す光像22の左端位置をそれぞれ検出し、該光像22のX軸方向の位置とY軸方向に対する傾きを計測する<ステップS1>。但し、X軸方向とは前記検査画像21の水平方向を示し、Y軸方向とは前記検査画像21の垂直方向を示す(図3を参照)。
また同様に前記容器1の連結方向に離反した2つの領域c,dにおいて、該胴部2の底部を示す光像22の下端位置をそれぞれ検出し、該光像22のY軸方向の位置とX軸方向に対する傾きを計測する<ステップS2>。そしてこれらの位置検出結果と傾き検出結果とに従って前記各光像22,23,24を一括してずれ補正し、画像処理を実行する上での基準軸に合わせる。
しかる後、前記容器1の胴部2に生じる凹凸変形の有無を検査する。この検査は、前述した位置補正情報(位置検出結果と傾き検出結果)に従って光像22に対して前記胴部2の底部を含む検査枠を設定する。次いでこの検査枠において前記光像22における下端部の接線eを求め、この接線eを基準として該光像22における下端部の凹凸を検出する。そして検出した凹凸の最大突起量を計測し、最大突起量が所定の閾値範囲内にあるか否かを判定する<ステップS3>。この最大突起量が所定の閾値範囲を超える場合には、これを前記胴部2に生じた凹凸変形25であると判定し、当該光像22,23,24を得た容器ブロック体7を成型不良品として排除する。
次いで前記容器1のツイストオフ部6に生じる突起26の有無を検査する。この検査は、前述した位置補正情報(位置検出結果と傾き検出結果)に従って光像23に対して前記ツイストオフ部6を含む検査枠fを設定する。次いでこの検査枠fにおいて前記光像23における上端部の接線gを求め、この接線gを基準として該光像23における上端部の凹凸を検出する。そして検出した凹凸の最大突起量を計測し、最大突起量が所定の閾値範囲内にあるか否かを判定する<ステップS4>。この最大突起量が所定の閾値範囲を超える場合には、これを前記ツイストオフ部6の上端部に生じた突起26であると判定し、当該光像22,23,24を得た容器ブロック体7を成型不良品として排除する。
しかる後、前記ツイストオフ部6のソリや捻れ等の形状変形の有無を検査する。このツイストオフ部6の形状変形の検査は、前記平面鏡14を介して撮像された前記光像24を解析することにより実行される。概略的には前記光像22から求められた前記容器ブロック体7の各容器1の位置情報に従って前記光像24内における前記ツイストオフ部6の存在位置をそれぞれ特定する。そして前記各ツイストオフ部6の上端面形状をそれぞれ検出し、これらの上端面形状の相関を求めることで前記各ツイストオフ部6の位置およびソリ角をそれぞれ計測する<ステップS5>。その上で、予め求められている前記ツイストオフ部6の正常な上端面形状と、前記光像24から求めた前記各ツイストオフ部6の上端面形状との相関値が所定の範囲内にあるか否かを判定する<ステップS6>。
また前記光像24から求めた前記各ツイストオフ部6の検出位置が所定の間隔Lである否かを検査し<ステップS7>、更に前記各ツイストオフ部6のソリ角が所定の範囲内にあるか否かを検査する<ステップS8>。また同時に前記各ツイストオフ部6の両端部の厚みDをそれぞれ計測し、その厚みDが所定の範囲内にあるか否かを検査する<ステップS9>。
より具体的には図5に前記ツイストオフ部6の上端面検査の手順を示すように、先ず予め前記ツイストオフ部6の正常な上端面形状を示す画像28を、例えば図6に示すように求めて登録しておく<ステップS11>。次いで前記各ツイストオフ部6の上端面を撮像した前記光像24に対して、図7に示すように前記各ツイストオフ部6がそれぞれ存在する領域(検査枠)h1,h2,h3,h4,h5を設定する。そしてこれらの各領域(検査枠)h1,h2,h3,h4,h5内の像と前記画像28との相関を求めることで前記ツイストオフ部6の正常な上端面形状(画像28)に類似した形状の像領域を探索する。
そして探索した類似形状の像領域を前記ツイストオフ部6の上端面形状を示す像であるとして、その検出位置、検出角度、並びに前記画像28に対する相関値をそれぞれ求める<ステップS12>。更に前記相関値が最大となる像部分を前記ツイストオフ部6の上端面であるとみなして、例えば図8に示すようにその両端部における像の厚みD1,D2を前記ツイストオフ部6の厚みとしてそれぞれ計測する<ステップS13>。この際、ツイストオフ部6の近傍に現れる膨らみの量D3を計測し、これを前記ツイストオフ部6の捻れによって生じた該ツイストオフ部6の主面の写り込み部分であるとして検出する<ステップS14>。
しかる後、前記各領域(検査枠)h1,h2,h3,h4,h5内の像と前記画像28との相関値が設定値以上であるか否かを判定する<ステップS15>。また前記ツイストオフ部6の上端面形状を示す像の検出角度が設定値以内であるか否かを判定する<ステップS16>。更に前記ツイストオフ部6の上端面両端における像の厚みD1,D2が設定値以内である否かを判定する<ステップS17>。また必要に応じて前記ツイストオフ部6の近傍に現れる膨らみの量D3が設定値以内であるか否か等を判定することで前記各ツイストオフ部6の成型形状が正常であるか否か、つまり上記検査画像21を得た前記容器ブロック体7が良品である不良品であるかを判定する。
以上のように前記容器ブロック体7の外観検査によって該容器ブロック体7の成型不良が検出された場合には、当該容器ブロック体7を排除する。そして上記外観検査に合格した容器ブロック体7については、例えば図4に示すように容器1の胴部2を撮像した前記光像22に対して検査枠を設定し、X軸方向に存在する黒傷の有無を検査する<ステップS10>。尚、上記黒傷とは、例えば前記容器ブロック体7の搬送に伴って前記胴部2の表面に付いた擦り傷等により前記照明光が乱反射することで輝度が低下した画像部分を指す。そして黒傷が検出された容器ブロック体7についても、これを成型不良品とみなして排除する。
かくして上述した如く構成された光学系の下で前記容器ブロック体7を撮像し、その検査画像を解析して当該容器ブロック体7の成型不良を検査する樹脂製容器検査装置によれば、前記容器ブロック体7における前記各容器1の胴部2を正面から撮像した像(光像22)、前記ツイストオフ部6の主面を正面から撮像した像(光像23)、並びに前記ツイストオフ部6の上端面を撮像した像(光像24)を互いに区分して一括して得ることができる。
しかも遮蔽板16にて前記容器ブロック体7における前記各容器1の肩部3および頭部4への照明光の照射を遮っているので、該容器1の肩部3および頭部4における前記照明光の乱反射が生じることがない。従って前記肩部3および頭部4での乱反射光が前記容器1の胴部2やツイストオフ部6等に回り込むこともない。そして前記照明光が照射された前記容器ブロック体7における前記各容器1の胴部2およびツイストオフ部6の反射光像だけをそれぞれ鮮明に撮像して画像処理に供することが可能となる。
しかも前記照明光源13から赤色光を照射し、前記搬送機構11の搬送ベルトの表面および前記背景板15が黒色または青色であるので、前記赤色光が照射された前記容器ブロック体7の背景部を黒色とし、前記赤色光を反射する前記容器ブロック体7を白色とする高輝度なモノクロ画像を得ることができる。従って前記容器ブロック体7の表面形状を鮮明に表現した検査画像21を簡易に、しかも不本意な迷光成分等を排除して高精細に得ることができ、その画像処理を容易化し得る等の効果が奏せられる。
更には前記検査画像21における前記各容器1の胴部2を撮像した光像22から検出される前記各胴部2の位置情報に従って、該検査画像21中の前記光像23,24における前記ツイストオフ部6の存在位置をそれぞれ特定して該ツイストオフ部6の形状検査を実行することができる。従って前記容器ブロック体7を正面側および上面側からそれぞれ撮像した検査画像を個別に解析する従来一般的な外観検査に比較して、その処理負担を大幅に軽減することができる。故に樹脂製の容器ブロック体7に対する成型不良検査を、簡易に且つ精度良く実行することが可能となる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば前述した容量の異なる容器1を連結した種々の容器ブロック体7に対しても同様に成型不良検査を実行することができる。この場合、一般的には前記容量の違いに応じて、主として前記胴部2の長さが異なるだけであることが多いので、前記ツイストオフ部6の位置を規定して前記搬送機構11上に前記容器ブロック体7を載置するようにすれば良い。
またここでは5本の容器1を連結した容器ブロック体7の成型不良検査(外観検査)を例に説明したが、前記容器1の連結数は特定されるものではない。更には前記撮像装置12としてカラーカメラを用いても良いことは言うまでもない。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 容器
2 胴部
3 肩部
4 頭部
5 蓋部
6 ツイストオフ部
7 容器ブロック体
8 翼部
10 樹脂製容器検査装置
11 搬送機構(検査台)
12 撮像装置(モノクロカメラ)
13 照明光源
14 平面鏡
15 背景板
16 遮蔽板
21 検査画像
22 光像(胴部の正面像)
23 光像(ツイストオフ部の主面像)
24 光像(ツイストオフ部の上端面像)

Claims (7)

  1. 有底筒状の胴部、この胴部に肩部を介して連なる頭部、この頭部を密閉する蓋部、およびこの蓋部に設けられて該蓋部の開封に供される板状のツイストオフ部を備えて前記胴部に液体を密封した樹脂製の容器からなり、前記ツイストオフ部の主面を一列に揃えて複数個の前記容器における各胴部を相互に連結した容器ブロック体の成型不良を検査する樹脂製容器検査装置であって、
    前記容器ブロック体を横に寝かせて載置する検査台と、
    この検査台の上方位置から該検査台に載置された前記容器ブロック体を撮像して検査画像を得る撮像装置と、
    この撮像装置の撮像視野領域から外れた前記検査台の斜め上方位置から前記容器ブロック体を照明する照明光源と、
    前記容器ブロック体における前記容器の頭部側に対峙させて前記撮像装置の撮像領域に設けられて、前記容器ブロック体を前記ツイストオフ部側から見た像を前記撮像装置に写し込む平面鏡と、
    前記撮像装置にて得られた検査画像を解析して前記容器ブロック体の成型不良を検出する画像処理装置とを具備し
    前記検査台は、前記容器ブロック体における前記容器の肩部および頭部を覆い隠して該肩部および頭部への照明を遮って、前記撮像装置による撮像対象領域を前記容器ブロック体における前記容器の胴部とツイストオフ部とに区分けする遮蔽板を備えることを特徴とする樹脂製容器検査装置
  2. 前記検査台は、前記容器ブロック体を横に寝かせて載置して該容器ブロック体を前記容器の連結方向に搬送する搬送機構からなる請求項1に記載の樹脂製容器検査装置。
  3. 前記検査台は、前記平面鏡とは反対側の前記容器ブロック体における前記容器の胴部底面に対峙する位置に背景板を備えている請求項1に記載の樹脂製容器検査装置。
  4. 前記ツイストオフ部は、前記遮蔽板により区分けされて該ツイストオフ部の主面側から撮像されると共に、前記平面鏡を介して該ツイストオフ部の上端面側から撮像されて画像検査に供せられる請求項に記載の樹脂製容器検査装置。
  5. 前記検査台は青色の載置面を有し、前記照明光源は赤色光を照射するものであって、
    前記撮像装置は、前記容器ブロック体を白色とし、その背景部を黒色としたモノクロ画像を得るものである請求項1に記載の樹脂製容器検査装置。
  6. 前記樹脂製の容器は、注射用薬液を収納した透明または半透明のプラスチック製のアンプルからなる請求項1に記載の樹脂製容器検査装置。
  7. 前記画像処理装置は、前記容器ブロック体における前記容器の胴部の検出位置情報を用いて前記ツイストオフ部の位置を特定して該ツイストオフ部の成型不良を検査するものである請求項1に記載の樹脂製容器検査装置。
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