JP6194454B2 - 電力供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、分電盤と接続され、前記分電盤と電力のやり取りが可能であって充放電可能な蓄電装置と、前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りを制御する制御手段と、を具備する電力供給システムの技術に関する。
従来、分電盤と接続され、前記分電盤と電力のやり取りが可能であって充放電可能な蓄電装置と、前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りを制御する制御手段と、を具備する電力供給システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の技術において、電力供給システムは、太陽光を受けて発電可能な太陽光発電部を有する。そして、太陽光発電部で発電された電力は蓄電装置に充電され、当該蓄電装置に充電された電力は放電されて分電盤に供給される。また、太陽光発電部で発電された電力は、商用電源に逆潮流させて売電することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術において、電力供給システムを、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部の有無に応じた二つのモードを有するものとした場合には、次のような問題が生じる。
すなわち、例えば「電力供給システムが、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部の有無に応じた二つのモードを有するものである場合に、どちらのモードが実行されているのかを区別できなければ、電力の買取価格は安くなる」という規定がある場合には、前記二つのモードのうち太陽光発電部が有る場合に選択される一のモードを実行して当該太陽光発電部で発電された電力を売電しても、どちらのモードが実行されているのかを電力会社が区別できず前記規定に該当することになるため、電力の買取価格(売電価格)は安くなり、経済的な利益を得難くなるという問題が生じる。
特開2012−085402号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部の有無に応じた二つのモードを有する電力供給システムであって、例えば「電力供給システムが、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部の有無に応じた二つのモードを有するものである場合に、どちらのモードが実行されているのかを区別できなければ、電力の買取価格は安くなる」という規定がある場合に、前記二つのモードのうち太陽光発電部が有る場合に選択される一のモードを実行して当該太陽光発電部で発電された電力を売電しても、電力の買取価格(売電価格)は安くならず、経済的な利益を得ることができる電力供給システムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、分電盤と接続され、前記分電盤と電力のやり取りが可能であって充放電可能な蓄電装置と、前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りを制御する制御手段と、前記制御手段の制御に関する操作を行うための操作手段と、を具備する電力供給システムであって、前記制御手段は、前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りに関するモードとして、太陽光を受けて発電可能な太陽光発電部を有さない場合に選択される第一モード及び前記太陽光発電部を有する場合に選択される第二モードを択一的に実行可能であり、前記操作手段の操作により所定の情報を取得した場合に、当該情報に応じた前記第一モード又は前記第二モードが選択され、前記太陽光発電部を有する場合に選択される前記第二モードは、第三モードを含み、前記第三モードが実行された場合には、前記太陽光発電部が発電し、かつ、前記太陽光発電部からの電力が商用電源へと逆潮流している場合には、前記蓄電装置から前記分電盤への電力の放電を不可能とするものである。
請求項2においては、前記太陽光発電部を有する場合に選択される前記第二モードは、第四モードを含み、前記第四モードが実行された場合には、前記太陽光発電部が発電し、かつ、前記太陽光発電部から前記分電盤に供給した電力に余剰電力が生じた場合には、前記余剰電力を商用電源へと逆潮流させずに前記蓄電装置に充電し、前記太陽光発電部が発電していない場合には、前記蓄電装置から前記分電盤に電力を放電するものである。
請求項3においては、前記情報は、前記モードの選択を許可するための管理情報と、前記モードを選択するための選択情報と、を含み、前記第二モードが選択された後、前記第二モードに含まれるモードを選択する場合、前記情報のうち、前記管理情報を取得しなくとも、前記第二モードに含まれるモードの選択に関する前記選択情報を取得し、当該第二モードに含まれるモードを実行可能であるものである。
請求項4においては、前記制御手段は、前記第一モード及び前記第二モードの選択に関して複数の選択肢を階層化させた階層情報を有し、前記第一モード及び前記第二モードの選択は、前記複数の選択肢を上位から下位の階層に移行させていくことにより行われるものである。
請求項5においては、前記制御手段は、前記第一モード及び前記第二モードに加えて燃料電池を有する場合に選択される第五モードを択一的に実行可能であり、前記操作手段の操作により前記情報を取得した場合に、当該情報に応じた前記第一モード、前記第二モード又は前記第五モードが選択されるものである。
請求項6においては、前記燃料電池を有する場合に選択される前記第五モードは、第六モードを含み、前記第六モードが選択された場合には、前記燃料電池からの電力を優先的に前記分電盤に供給する状態となり、前記燃料電池及び前記太陽光発電部からの電力を前記分電盤に供給し、前記太陽光発電部の余剰電力を商用電源へと逆潮流している場合には、前記蓄電装置を放電して前記分電盤に電力を供給することにより、前記太陽光発電部の余剰電力の電力量を増やして商用電源に逆潮流させるものである。
請求項7においては、分電盤と接続され、前記分電盤と電力のやり取りが可能であって充放電可能な蓄電装置と、前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りを制御する制御手段と、前記制御手段の制御に関する操作を行うための操作手段と、を具備する電力供給システムであって、前記制御手段は、前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りに関するモードとして、太陽光を受けて発電可能な太陽光発電部を有さない場合に選択される第一モード及び前記太陽光発電部を有する場合に選択される第二モードを択一的に実行可能であり、前記操作手段の操作により所定の情報を取得した場合に、当該情報に応じた前記第一モード又は前記第二モードが選択され、前記制御手段は、前記第一モード及び前記第二モードに加えて燃料電池を有する場合に選択される第五モードを択一的に実行可能であり、前記操作手段の操作により前記情報を取得した場合に、当該情報に応じた前記第一モード、前記第二モード又は前記第五モードが選択され、前記燃料電池を有する場合に選択される前記第五モードは、第六モードを含み、前記第六モードが選択された場合には、前記燃料電池からの電力を優先的に前記分電盤に供給する状態となり、前記燃料電池及び前記太陽光発電部からの電力を前記分電盤に供給し、前記太陽光発電部の余剰電力を商用電源へと逆潮流している場合には、前記蓄電装置を放電して前記分電盤に電力を供給することにより、前記太陽光発電部の余剰電力の電力量を増やして商用電源に逆潮流させるものである。
請求項8においては、前記燃料電池を有する場合に選択される前記第五モードは、第七モードを含み、前記第七モードが選択された場合には、前記燃料電池からの電力を優先的に前記分電盤に供給する状態となり、商用電源及び前記燃料電池からの電力を前記分電盤に供給している場合には、商用電源及び前記燃料電池から前記分電盤に供給する電力の電力量を、少なくとも前記燃料電池の最大発電量よりも多い電力量として設定される第一電力量とするものである。
請求項9においては、前記情報は、前記モードの選択を許可するための管理情報と、前記モードを選択するための選択情報と、を含み、前記第五モードが選択された後、前記第五モードに含まれるモードを選択する場合、前記情報のうち、前記管理情報を取得しなくとも、前記第五モードに含まれるモードの選択に関する前記選択情報を取得し、当該第五モードに含まれるモードを実行可能であるものである。
請求項10においては、前記制御手段は、前記第一モード、前記第二モード、及び前記第五モードの選択に関して複数の選択肢を階層化させた階層情報を有し、前記第一モード、前記第二モード、及び前記第五モードの選択は、前記複数の選択肢を上位から下位の階層に移行させていくことにより行われるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明(請求項1においては、特定の者(所定の情報を取得させることが可能な者)だけにモードの選択を行わせることができる。また、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部の有無に応じた二つのモードを有し、例えば「電力供給システムが、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部の有無に応じた二つのモードを有するものである場合に、どちらのモードが実行されているのかを区別できなければ、電力の買取価格は安くなる」という規定がある場合に、前記二つのモードのうち太陽光発電部が有る場合に選択される一のモードを実行して当該太陽光発電部で発電された電力を売電しても、例えば所定の情報を管理者だけが入力可能なものとしておけば、当該管理者が予め選択し、居住者によって勝手に変更されることがないので、電力会社に選択内容を通知しておけば区別可能であり前記規定に該当することにならないため、電力の買取価格(売電価格)は安くならず、経済的な利益を得ることができる。また、居住者に金銭的な利益を与えることができる。
本発明(請求項7においては、特定の者(所定の情報を取得させることが可能な者)だけにモードの選択を行わせることができる。また、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部及び燃料電池の有無に応じた複数のモードを有し、例えば「電力供給システムが、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部及び燃料電池の有無に応じた複数のモードを有するものである場合に、どのモードが実行されているのかを区別できなければ、電力の買取価格は安くなる」という規定がある場合に、例えば所定の情報を管理者だけが入力可能なものとしておけば、当該管理者がモードを予め選択し、居住者によって勝手に変更されることがないので、電力会社に選択内容を通知しておけば区別可能であり前記規定に該当することにならないため、電力の買取価格(売電価格)は安くならず、経済的な利益を得ることができる。また、居住者に金銭的な利益を与えることができる。
本発明の第一実施形態に係る電力供給システムの構成を示したブロック図。 同じく、電力供給システムの第一モードにおける電力の供給態様を示したブロック図。 同じく、電力供給システムの第一モードにおける電力の供給態様を示したブロック図。 本発明の第二実施形態に係る電力供給システムの構成を示したブロック図。 同じく、電力供給システムの第二モードのうち、第三モードにおける電力の供給態様を示したブロック図。 同じく、電力供給システムの第二モードのうち、第三モードにおける電力の供給態様を示したフローチャート。 同じく、電力供給システムの第二モードのうち、第四モードにおける電力の供給態様を示したブロック図。 同じく、電力供給システムの第二モードのうち、第四モードにおける電力の供給態様を示したブロック図。 同じく、電力供給システムの第二モードのうち、第四モードにおける電力の供給態様を示したフローチャート。 同じく、モード選択の構成を示したフローチャート。 本発明の第三実施形態に係る電力供給システムの構成を示したブロック図。 同じく、電力供給システムの第五モードのうち、第六モードにおける電力の供給態様を示したフローチャート。 同じく、電力供給システムの第五モードのうち、第七モードにおける電力の供給態様を示したフローチャート。 同じく、モード選択の構成を示したフローチャート。 図14の続きを示したフローチャート。
以下では、図1を用いて、本発明の第一実施形態に係る電力供給システム100の構成について説明する。
電力供給システム100は、住宅に設けられ、商用電源10からの電力を負荷へと供給するものである。電力供給システム100は、主として分電盤20、蓄電装置30、操作部40、制御手段50、を具備する。
分電盤20は、図示せぬ漏電遮断器、配線遮断器、制御ユニット等をまとめたものである。分電盤20は、電力の入力側に商用電源10が接続され、電力の出力側に複数の負荷(不図示)及び蓄電装置30が接続される。
蓄電装置30は、電力を充放電可能であって、分電盤20と電力のやり取りが可能なものである。蓄電装置30は、電力の入力側及び出力側に分電盤20がそれぞれ接続される。
より詳細には、蓄電装置30は、主として充電器31、蓄電池32、インバータ33、を具備する。
充電器31は、分電盤20から供給された電力を所定電圧に変換すると共に整流し、蓄電池32に供給(充電)させるものである。充電器31は、制御手段50により作動が制御され、作動開始「入」と作動停止「切」とが切り替え可能に構成される。充電器31は、電力の入力側に分電盤20が接続され、電力の出力側に蓄電池32が接続される。
蓄電池32は、電力を充放電可能なものである。蓄電池32は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等により構成される。蓄電池32は、電力の入力側に充電器31が接続され、電力の出力側にインバータ33が接続される。
インバータ33は、蓄電池32から放電された(直流)電力を交流電力に変換し、分電盤20に供給するものである。インバータ33は、制御手段50により作動が制御され、作動開始「入」と作動停止「切」とが切り替え可能に構成される。インバータ33は、電力の入力側に蓄電池32が接続され、電力の出力側に分電盤20が接続される。
操作部40は、電力供給システム100の運転操作やメンテナンスを行うためのものである。操作部40は、本実施形態においてはタッチパネル式の液晶ディスプレイ41を備えた携帯端末であり、モードを選択するモードボタンや、各種項目の選択及び設定を行う選択・設定ボタン等を表示してタッチ操作可能に構成される。
例えば、操作部40は、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関するモードの選択操作が、管理者により行われるように構成される。
ここで、前記「管理者」とは、電力供給システム100を住宅に導入する施工業者や当該電力供給システム100のメンテナンスを行うメンテナンス業者等の作業者である。すなわち、前記「管理者」とは、電力供給システム100が導入されている住宅の居住者とは明確に区別される者である。
なお、前記「分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関するモード」についての詳細な説明は後述する。
制御手段50は、電力供給システム100内の情報を管理すると共に、蓄電装置30(より詳細には、充電器31やインバータ33)等の作動を制御するものである。制御手段50は、RAMやROM等の記憶部やCPU等の演算処理部等と、BMU(バッテリマネジメントユニット)51と、SMU(システムマネジメントユニット)52と、PMU(パワーマネジメントユニット)53等により構成される。
BMU51は、蓄電池32の電圧や電流や温度等の状態を管理し、当該状態に関する信号を出力可能に構成されるものである。
SMU52は、BMU51から取得した蓄電池32の状態に関する信号に基づき、当該蓄電池32の充放電の開始や停止を判定し、当該判定結果に関する信号を出力可能に構成される。
PMU53は、SMU52から取得した判定結果に関する信号に基づき、インバータ33の作動を制御可能に構成される。
なお、制御手段50において、前記記憶部や演算処理部等と、BMU51と、SMU52と、PMU53とは、各種の信号のやり取りが可能となるように電気的に接続される。
なお、制御手段50は、外部から出力された信号の受信部として、操作部40と電気的に接続される。制御手段50は、操作部40に行われた操作に関する信号を受信することができる。
また、制御手段50は、当該制御手段50から発信される信号の送信部として、操作部40と電気的に接続される。制御手段50は、例えば分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関する信号を操作部40に送信することができる。
また、制御手段50は、当該制御手段50から発信される信号の送信部として、充電器31と電気的に接続される。制御手段50は、充電器31の作動に関する信号を当該充電器31に送信することができる。
また、制御手段50は、当該制御手段50から発信される信号の送信部として、インバータ33と電気的に接続される。制御手段50は、インバータ33の作動に関する信号を当該インバータ33に送信することができる。
次に、前述の如く構成された電力供給システム100における電力の供給態様について説明する。
商用電源10から供給された(交流)電力は、分電盤20に供給される。
分電盤20に供給された電力は、当該分電盤20に接続された複数の負荷に供給される。これによって、居住者は、住宅の照明を点灯させたり、調理器具やエアコンを使用したりすることができる。
また、分電盤20に供給された電力は、適宜に蓄電装置30に供給されて当該蓄電装置30(より詳細には、蓄電池32)に充電される。なお、蓄電池32の充電は、制御手段50による充電器31の作動の制御により行われる。より詳細には、充電器31が制御手段50により「入」とされた場合には、分電盤20から蓄電池32に電力が供給され、当該蓄電池32に電力が充電される。一方、充電器31が制御手段50により「切」とされた場合には、分電盤20から蓄電池32に電力が供給されず、当該蓄電池32に電力が充電されない。
また、蓄電装置30に充電された電力は、適宜に当該蓄電装置30(より詳細には、蓄電池32)から放電されて分電盤20に供給される。なお、蓄電池32の放電は、制御手段50によるインバータ33の作動の制御により行われる。より詳細には、インバータ33が制御手段50により「入」とされた場合には、蓄電池32に充電された電力が放電されて分電盤20に供給される。一方、インバータ33が制御手段50により「切」とされた場合には、蓄電池32から電力が放電されず、当該蓄電池32に充電された電力が分電盤20に供給されない。
次に、図2及び図3を用いて、前述の如き電力供給システム100における電力の供給態様のうち、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りについて説明する。
制御手段50には、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関して複数のモードが予め設定される。本実施形態においては、前記「複数のモード」として、ノーマルモード及び太陽光発電モードが予め設定される。なお、ノーマルモード及び太陽光発電モードに関する情報は、例えば制御手段50の構成要素の一つである記憶部に格納される。
なお、電力供給システム100においては、ノーマルモード及び太陽光発電モードのうち、ノーマルモードが選択される。
ノーマルモードは、太陽光を利用して発電する装置である太陽光発電部60が、電力供給システムに無い場合に選択されるモードである。
ノーマルモードでは、消費電力量が少ない深夜の時間帯に、商用電源10からの電力が蓄電装置30に供給されて当該蓄電装置30に充電される。そして、消費電力量の多い昼間の時間帯に、蓄電装置30に充電された電力が放電されて分電盤20に供給される。
より詳細には、図2に示すように、ノーマルモードが選択された場合に、予め設定された深夜時間となると、制御手段50により充電器31が作動され、商用電源10からの電力が蓄電池32に供給されて当該蓄電池32に充電される。なお、商用電源10からの電力が蓄電池32に充電されている間は、インバータ33は作動されず、当該蓄電池32に充電された電力は放電されない。
また、図3に示すように、ノーマルモードが選択された場合に、予め設定された昼間時間となると、制御手段50によりインバータ33が作動され、蓄電池32に充電された電力が放電されて分電盤20に供給される。なお、蓄電池32から放電された電力が分電盤20に供給されている間は、充電器31は作動されず、商用電源10からの電力が蓄電池32に供給されない。
このように、ノーマルモードが選択された場合には、消費電力量の少ない時間帯に商用電源10から供給された電力を、消費電力量の多い時間帯に使用するものであるため、商用電源10から供給される電力の供給不足を回避することができる。
また、深夜の時間帯に商用電源10から供給される電力は、比較的料金の安い深夜電力である。したがって、ノーマルモードが選択された場合には、深夜の時間帯に蓄電装置30に充電された電力を昼間の時間帯に使用することによって、商用電源10から供給される比較的料金の高い(昼間)電力の買電を減らすことができ、電力料金を節約することができる。
以下では、図4を用いて、本発明の第二実施形態に係る電力供給システム200の構成について説明する。
電力供給システム200は、住宅に設けられ、商用電源10からの電力を負荷へと供給するものである。電力供給システム200は、主として太陽光発電部60、分電盤20、蓄電装置30、操作部40、制御手段50、を具備する。
なお、本発明の第二実施形態に係る電力供給システム200の構成において、本発明の第一実施形態に係る電力供給システム100の構成と異なる点は、太陽光発電部60を具備する点である。以下では、電力供給システム200の構成において、電力供給システム100の構成と異なる点について説明し、当該電力供給システム100の構成と同一である点については、その説明を省略する。
太陽光発電部60は、太陽光を利用して発電する装置であり、太陽電池パネル等により構成される。太陽光発電部60は、例えば、住宅の屋根の上等の日当たりの良い場所に設置される。太陽光発電部60は、電力の出力側に分電盤20及び商用電源10が接続される。
分電盤20は、図示せぬ漏電遮断器、配線遮断器、制御ユニット等をまとめたものである。分電盤20は、電力の入力側に太陽光発電部60及び商用電源10が接続され、電力の出力側に複数の負荷(不図示)及び蓄電装置30が接続される。
次に、前述の如く構成された電力供給システム200における電力の供給態様について説明する。
太陽光発電部60で発電された(直流)電力は、パワーコンディショナ(不図示)により交流電力に変換され、分電盤20に供給される。また、太陽光発電部60で発電された(直流)電力は、パワーコンディショナ(不図示)により交流電力に変換され、適宜に商用電源10に逆潮流される。
次に、図5から図9を用いて、前述の如き電力供給システム200における電力の供給態様のうち、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りについて説明する。
なお、電力供給システム200においては、ノーマルモード及び太陽光発電モードのうち、太陽光発電モードが選択される。
太陽光発電モードは、太陽光を利用して発電する装置である太陽光発電部60が、電力供給システムに有る場合に選択されるモードである。
なお、太陽光発電モードとして、太陽光発電第一モード及び太陽光発電第二モードという二つのモードが予め設定される。なお、太陽光発電第一モード及び太陽光発電第二モードに関する情報は、例えば制御手段50の構成要素の一つである記憶部に格納される。
まず、太陽光発電モードのうち、太陽光発電第一モードについて詳細に説明する。
太陽光発電第一モードとは、居住者に金銭的な利益を与えることを目的として、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りが設定されたものである。
より詳細には、図5に示すように、太陽光発電第一モードが選択された場合、太陽光発電部60が発電し、かつ、太陽光発電部60で発電された電力が商用電源10へと逆潮流すると、インバータ33は作動されず、蓄電池32に充電された電力が分電盤20に供給されない(すなわち、蓄電装置30から分電盤20への電力の供給を不可能とする)。
これによって、例えば、太陽光発電部60が発電中に蓄電装置30に充電された電力が分電盤20に供給されると電力の買取価格(売電価格)が安くなるという規定がある場合に、蓄電装置30から分電盤20への電力の供給を不可能とすることにより、太陽光発電部60で発電された電力の買取価格(売電価格)が安くなることを防止することができる。すなわち、太陽光発電第一モードが選択された場合には、居住者に金銭的な利益を与えることができる。
以下では、太陽光発電第一モードが選択された場合の制御手段50の制御態様について、図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップS101において、制御手段50は、現在の時間が予め設定された充電時間であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のSMU52により当該SMU52が有するタイマ(不図示)を使用して行われる。なお、予め設定された充電時間とは、商用電源10から供給される電力が比較的料金の安い深夜電力となる深夜の時間帯が想定される。
制御手段50は、現在の時間が予め設定された充電時間であると判定した場合には、ステップS108へ移行する。
制御手段50は、現在の時間が予め設定された充電時間ではないと判定した場合には、ステップS102へ移行する。
ステップS102において、制御手段50は、蓄電装置30に電力(容量)が残存しているか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。
制御手段50は、蓄電装置30に電力が残存していると判定した場合には、ステップS103へ移行する。
制御手段50は、蓄電装置30に電力が残存していないと判定した場合には、ステップS106へ移行する。
ステップS103において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して放電指示を行う。なお、当該指示は、制御手段50のSMU52からPMU53に対して行われる。
制御手段50は、ステップS103の処理を行った後、ステップS104へ移行する。
ステップS104において、制御手段50は、太陽光発電部60が発電しているか、又は分電盤20で消費されている電力の電力量が一定量以下であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のPMU53により行われる。
制御手段50は、太陽光発電部60が発電しているか、又は分電盤20で消費されている電力の電力量が一定量以下であると判定した場合には、ステップS105へ移行する。
制御手段50は、太陽光発電部60が発電しておらず、また分電盤20で消費されている電力の電力量が一定量以下ではないと判定した場合には、ステップS107へ移行する。
ステップS105において、制御手段50は、蓄電装置30に充電された電力を放電させずに待機させる。すなわち、制御手段50(より詳細には、制御手段50のPMU53)は、インバータ33を作動させない。
制御手段50は、ステップS105の処理を行った後、再びステップS101へ移行する。
ステップS107において、制御手段50は、蓄電装置30に充電された電力を放電させる。より詳細には、制御手段50(より詳細には、制御手段50のPMU53)によりインバータ33が作動され、蓄電池32に充電された電力が放電されて分電盤20に供給される。
制御手段50は、ステップS107の処理を行った後、再びステップS101へ移行する。
ステップS102から移行したステップS106において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して待機指示を行う。なお、当該指示は、制御手段50のSMU52からPMU53に対して行われる。
制御手段50は、ステップS106の処理を行った後、再びステップS101へ移行する。
ステップS101から移行したステップS108において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して充電指示を行う。
制御手段50は、ステップS108の処理を行った後、再びステップS101へ移行する。
次に、太陽光発電モードのうち、太陽光発電第二モードについて詳細に説明する。
太陽光発電第二モードとは、省エネ効果を得ることを目的として、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りが設定されたものである。
より詳細には、図7に示すように、太陽光発電第二モードが選択された場合であって、太陽光発電部60が発電し、かつ、太陽光発電部60で発電されて分電盤20に供給された電力に余剰が生じた場合には、充電器31が作動され、当該余剰電力が商用電源10へと逆潮流されずに蓄電池32に供給されて当該蓄電池32に充電される。
また、図8に示すように、太陽光発電第二モードが選択された場合であって、太陽光発電部60が発電していない場合には、インバータ33が作動され、蓄電池32に充電された電力が放電されて分電盤20に供給される。
これによって、太陽光発電第二モードが選択された場合には、太陽光発電部60で発電された電力を商用電源10に逆潮流させずに蓄電装置30に充電し、必要に応じて(商用電源10から供給される電力ではなく)当該充電された電力を住宅内で消費することができる。このように、太陽光発電第二モードが選択された場合には、省エネ効果を得ることができる。
以下では、太陽光発電第二モードが選択された場合の制御手段50の制御態様について、図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップS201において、制御手段50は、太陽光発電部60で発電された電力の電力量(発電量)が一定量以上であって蓄電装置30が満充電でないか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。
制御手段50は、太陽光発電部60で発電された電力の電力量(発電量)が一定量以上であって蓄電装置30が満充電ではないと判定した場合には、ステップS202へ移行する。
制御手段50は、太陽光発電部60で発電された電力の電力量(発電量)が一定量以上であって蓄電装置30が満充電でないものではないと判定した場合には、ステップS208へ移行する。
ステップS202において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して充電指示を行う。
制御手段50は、ステップS202の処理を行った後、ステップS203へ移行する。
ステップS203において、制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第一電力量以下であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。また、前記第一電力量とは、予め制御手段50に設定されている一定の電力量である。
制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第一電力量以下であると判定した場合には、ステップS204へ移行する。
制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第一電力量以下ではないと判定した場合には、ステップS206へ移行する。
ステップS204において、制御手段50は、蓄電装置30に充電させる電力の電力量(充電電流)を増加させる。
制御手段50は、ステップS204の処理を行った後、ステップS205へ移行する。
ステップS205において、制御手段50は、蓄電装置30が満充電であるか、又は蓄電装置30に蓄電される電力の電力量(充電電流)が「0」(ゼロ)であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。
制御手段50は、蓄電装置30が満充電であるか、又は蓄電装置30に蓄電される電力の電力量(充電電流)が「0」(ゼロ)であると判定した場合には、ステップS209へ移行する。
制御手段50は、蓄電装置30が満充電ではなく、また蓄電装置30に蓄電される電力の電力量(充電電流)が「0」(ゼロ)ではないと判定した場合には、再びステップS201へ移行する。
ステップS209において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して待機指示を行う。なお、当該指示は、制御手段50のSMU52からPMU53に対して行われる。
制御手段50は、ステップS209の処理を行った後、再びステップS201へ移行する。
ステップS203から移行したステップS206において、制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第二電力量以上であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。なお、第二電力量とは、予め制御手段50に設定されている一定の電力量であり、前記第一電力量よりも多くなるように設定される。
制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第二電力量以上であると判定した場合には、ステップS210へ移行する。
制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第二電力量以上ではないと判定した場合には、ステップS207へ移行する。
ステップS207において、制御手段50は、蓄電装置30に充電させる電力の電力量(充電電流)を減少させる。
制御手段50は、ステップS207の処理を行った後、ステップS205へ移行する。
ステップS201から移行したステップS208において、制御手段50は、蓄電装置30に蓄電された電力の電力量(容量)が「0」(ゼロ)であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。
制御手段50は、蓄電装置30に蓄電された電力の電力量(容量)が「0」(ゼロ)であると判定した場合には、ステップS209へ移行する。
制御手段50は、蓄電装置30に蓄電された電力の電力量(容量)が「0」(ゼロ)ではないと判定した場合には、ステップS210へ移行する。
ステップS210において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して放電指示を行う。なお、当該指示は、制御手段50のSMU52からPMU53に対して行われる。
制御手段50は、ステップS210の処理を行った後、再びステップS201へ移行する。
次に、前述の如く設定されたノーマルモード及び太陽光発電モードの選択について説明する。
前述したように、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関するモードの選択操作は、操作部40を使用して管理者により行われる。より詳細には、前記モードの選択は、操作部40のタッチパネル式の液晶ディスプレイ41に表示される映像(すなわち、当該映像に表示される選択肢)を管理者がタッチ操作することによって行われる。
なお、制御手段50の構成要素の一つである記憶部には、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択に関して複数の選択肢を階層化させた階層情報が記憶される。
以下の説明では、液晶ディスプレイ41に表示される最初の映像、すなわちノーマルモード及び太陽光発電モードの選択に関する複数の選択肢のうち最初の選択肢が表示される映像を「第一階層」と称する。そして、選択肢がタッチ操作されるごとに更新され、次の選択肢が表示される映像を、順番に「第二階層」、「第三階層」、「第四階層」、「第五階層」と称する。
以下では、図10のフローチャートを用いて、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択操作について詳細に説明する。
なお、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択操作は、本発明に係る電力供給システムを住宅に導入する施工業者や当該電力供給システムのメンテナンスを行うメンテナンス業者等の作業者である管理者のみによって行われる。すなわち、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択操作は、本発明に係る電力供給システムが導入される住宅の居住者によって行うことができない。ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択操作は、例えば本発明に係る電力供給システムを住宅に導入する際の初期設定として行われる。
ステップS301において、液晶ディスプレイ41には、第一階層としてTOP画面が表示される。TOP画面には、管理者のみが操作できる階層(メンテナンスモード画面)へと移行するための選択肢(メンテナンスモード移行ボタン43)が表示される。そして、管理者がメンテナンスモード移行ボタン43をタッチ操作することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第一階層から第二階層へと移行する。
ステップS302において、液晶ディスプレイ41には、第二階層としてパスワード入力画面が表示される。パスワード入力画面には、パスワードを入力するための選択肢(パスワード入力ボタン44)が表示される。そして、管理者がパスワード入力ボタン44をタッチ操作して必要なパスワードを入力することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第二階層から第三階層へと移行する。
なお、前記パスワードは、管理者のみにより管理(認識)されているものである。したがって、ステップS302以降のステップ、すなわち第二階層としてのパスワード入力画面以降の画面には、管理者以外の者、例えば電力供給システム100(又は、電力供給システム200)が導入される住宅の居住者の操作によって移行することができないように構成される。
ステップS303において、液晶ディスプレイ41には、第三階層としてメンテナンスモード画面が表示される。メンテナンスモード画面には、管理者が電力供給システム100(又は、電力供給システム200)が正常な状態で運転されるよう点検や整備(すなわち、メンテナンス)するための各種の選択肢が表示される。そして、メンテナンスモード画面には、前記各種の選択肢のうちの一つの選択肢として、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択を開始するための選択肢(モード選択開始ボタン45)が表示される。そして、管理者がモード選択開始ボタン45をタッチ操作することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第三階層から第四階層へと移行する。
ステップS304において、液晶ディスプレイ41には、第四階層としてモード選択画面が表示される。モード選択画面には、太陽光発電部60を有するか否かを選択するための選択肢(太陽光発電部確認ボタン46)が表示される。そして、管理者が太陽光発電部確認ボタン46をタッチ操作することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第四階層から第五階層へと移行する。
なお、太陽光発電部確認ボタン46により太陽光発電部60を有さない旨がタッチ操作されると、ノーマルモード及び太陽光発電モードのうちノーマルモードが選択されることになる。一方、太陽光発電部確認ボタン46により太陽光発電部60を有する旨がタッチ操作されると、ノーマルモード及び太陽光発電モードのうち太陽光発電モードが選択されることになる。すなわち、太陽光発電部確認ボタン46のタッチ操作により、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択が行われる。
そして、ステップS304において、ノーマルモード及び太陽光発電モードのうちノーマルモードが選択されると、次にステップS306へ移行する。また、ステップS304において、ノーマルモード及び太陽光発電モードのうち太陽光発電モードが選択されると、次にステップS305へ移行する。
ステップS305において、液晶ディスプレイ41には、第五階層として「第三モード(太陽光発電第一モード)」or「第四モード(太陽光発電第二モード)」選択画面が表示される。「太陽光発電第一モード」or「太陽光発電第二モード」選択画面には、太陽光発電第一モード又は太陽光発電第二モードを選択するための選択肢(太陽光発電第一モード選択ボタン47及び太陽光発電第二モード選択ボタン48)が表示される。そして、管理者が任意のボタンをタッチ操作することにより、太陽光発電第一モード又は太陽光発電第二モードが選択される。
ステップS306において、液晶ディスプレイ41には、第五階層として「第一モード(ノーマルモード)」選択画面が表示される。「ノーマルモード」選択画面には、ノーマルモードを選択する(最終確定する)ための選択肢(ノーマルモード選択ボタン49)が表示される。そして、管理者がノーマルモード選択ボタン49をタッチ操作することにより、ノーマルモードが選択(確定)される。
このように、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択(操作)は、複数の選択肢を上位から下位の階層に移行させていくことにより行われるものである。すなわち、管理者は、操作部40のタッチパネル式の液晶ディスプレイ41に表示される映像に従って順番にタッチ操作すればよく、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択を行い易くすることができる。
また、本発明に係る電力供給システムは、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関して、太陽光発電部60の有無に応じて二つのモード(ノーマルモード及び太陽光発電モード)を有するものである。そして、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択は、居住者では行えず、管理者のみが行えるように構成される。すなわち、管理者がノーマルモード及び太陽光発電モードの選択を行えば、後から居住者により勝手に変更されることがないため、電力供給システムにおいて、二つのモードのうち、どちらのモードが実行されているのかを(例えば、電力会社が)区別することができる。
したがって、例えば「電力供給システムが、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部の有無に応じた二つのモードを有するものである場合に、どちらのモードが実行されているのかを区別できなければ、電力の買取価格は安くなる」という規定がある場合に、本発明に係る電力供給システムにおいては、管理者が予め選択し、居住者によって勝手に変更されることがないので、電力会社に選択内容を通知しておけばどのモードが選択されたのかを区別可能であり、当該規定に該当することにならないため、電力の買取価格(売電価格)は安くならず、経済的な利益を得ることができる。
なお、制御手段50に記憶された階層情報は、本発明に係る「階層情報」の一実施形態である。
また、本実施形態では、第五階層にて管理者により太陽光発電第一モード及び太陽光発電第二モードが選択される構成としたが、これに限定するものではない。すなわち、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択が管理者により行われた後であれば、「太陽光発電第一モード」or「太陽光発電第二モード」選択画面を第一階層に表示してもよい。このような構成によって、太陽光発電モードが管理者により選択された後には、居住者が省エネ効果を得たいのか、又は省エネ効果が得たいのかの目的に応じて太陽光発電第一モード又は太陽光発電第二モードを選択することができる。
また、第四階層から第五階層への移行は、太陽光発電部60の接続を検知し、その検知結果に応じて“太陽光パネルが接続されてます”というような太陽光発電部60が有ることを示す旨の表示、あるいは“太陽光パネルは接続されていません”というような太陽光発電部60がない旨を示す表示をする構成としてもよい。この場合は、その表示を確認の上で、これら表示とともに表示される確認ボタンをタッチ操作することで第五階層(太陽光発電部60が有る場合は図10に示すステップS305、ない場合は図10に示すステップS306)へ移行するものとすればよい。このようにした場合、例えば、太陽光発電部60を有さないにもかかわらず太陽光発電部確認ボタン46で太陽光発電部60を有する旨がタッチ操作されるようなことや、太陽光発電部60を有するにもかかわらず太陽光発電部確認ボタン46で太陽光発電部60を有さない旨がタッチ操作されるようなことを防ぐことができる。
また、第二階層としてパスワードを入力するものとしているが、このパスワードは予め決められた桁数の数字や文字あるいはそれらの組合せに限らない。 例えば、パスワード入力画面にはパスワードを入力するための選択肢であるパスワード入力ボタン44は1つだけ表示し、所定の時間内にそのボタンを押した数をパスワードとしてもよい。その際、所定時間経って所定の入力がなされなかった場合は通常動作時に表示される表示画面に戻るようにしておけばよい。このようにすれば、居住者がパスワード入力画面に移行できたとしても、その画面上には0〜9の数字ボタンのようなパスワード入力と思われるようなものが表示されないため、居住者にパスワード入力するような行動を起こすことが抑制でき、居住者がモード選択の画面に入ることをより抑制できる。
以上のように、本発明に係る電力供給システムは、
分電盤20と接続され、前記分電盤20と電力のやり取りが可能であって充放電可能な蓄電装置30と、
前記分電盤20と前記蓄電装置30との電力のやり取りを制御する制御手段50と、
を具備する電力供給システムであって、
前記制御手段50は、前記分電盤20と前記蓄電装置30との電力のやり取りに関するノーマルモード及び太陽光発電モードを択一的に実行可能であり、
前記ノーマルモード及び前記太陽光発電モードの選択は、太陽光を受けて発電可能な太陽光発電部60の有無に応じて、前記電力供給システムを導入する建築物の居住者以外の管理者により行われるものである。
このような構成により、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関して、太陽光発電部60の有無に応じた二つのモード(ノーマルモード及び太陽光発電モード)を有し、例えば「電力供給システムが、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、太陽光発電部の有無に応じた二つのモードを有するものである場合に、どちらのモードが実行されているのかを区別できなければ、電力の買取価格は安くなる」という規定がある場合に、前記二つのモードのうち太陽光発電部が有る場合に選択される一のモード(太陽光発電モードのうち、太陽光発電第一モード)を実行して当該太陽光発電部60で発電された電力を売電しても、管理者が予め選択し、居住者によって勝手に変更されることがないので、電力会社に選択内容を通知しておけば区別可能であり前記規定に該当することにならないため、電力の買取価格(売電価格)は安くならず、経済的な利益を得ることができる。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、
前記太陽光発電部60を有する場合に選択される太陽光発電モードは、太陽光発電第一モードを含み、
前記太陽光発電第一モードが選択された場合には、
前記太陽光発電部60が発電し、かつ、前記太陽光発電部60からの電力が前記商用電源10へと逆潮流している場合には、前記蓄電装置30から前記分電盤20への電力の放電を不可能とするものである。
このような構成により、本発明に係る電力供給システムにおいては、居住者に金銭的な利益を与えることができる。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、
前記太陽光発電部60を有する場合に選択される太陽光発電モードは、太陽光発電第二モードを含み、
前記太陽光発電第二モードが選択された場合には、
前記太陽光発電部60が発電し、かつ、前記太陽光発電部60から前記分電盤20に供給した電力に余剰が生じた場合には、前記余剰電力を前記商用電源10へと逆潮流させずに前記蓄電装置30に充電し、
前記太陽光発電部60が発電していない場合には、前記蓄電装置30から前記分電盤20に電力を放電するものである。
このような構成により、本発明に係る電力供給システムにおいては、省エネ効果を得ることができる。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、
前記太陽光発電第一モード及び前記太陽光発電第二モードは、前記居住者が選択可能であるものである。
このような構成により、本発明に係る電力供給システムにおいては、太陽光発電第一モード及び太陽光発電第二モードを居住者が選択することができる。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、
前記制御手段50は、前記ノーマルモード及び前記太陽光発電モードの選択に関して複数の選択肢を階層化させた階層情報を有し、
前記ノーマルモード及び前記太陽光発電モードの選択は、前記複数の選択肢を上位から下位の階層に移行させていくことにより行われるものである。
このような構成により、本発明に係る電力供給システムにおいては、ノーマルモード及び太陽光発電モードの選択を行い易くすることができる。
なお、本実施形態におけるノーマルモード、太陽光発電モード、太陽光発電第一モード、太陽光発電第二モードは、それぞれ本発明に係る「第一モード」、「第二モード」、「第三モード」、「第四モード」の一実施形態である。
また、本実施形態における住宅は、本発明に係る「建築物」の一実施形態である。
以下では、図11を用いて、本発明の第三実施形態に係る電力供給システム300の構成について説明する。
電力供給システム300は、住宅に設けられ、商用電源10からの電力を負荷へと供給するものである。電力供給システム300は、主として燃料電池70、太陽光発電部60、分電盤20、蓄電装置30、操作部40、制御手段50、を具備する。
なお、本発明の第三実施形態に係る電力供給システム300の構成において、本発明の第二実施形態に係る電力供給システム200の構成と異なる点は、燃料電池70を具備する点である。以下では、電力供給システム300の構成において、電力供給システム200の構成と異なる点について説明し、当該電力供給システム200の構成と同一である点については、その説明を省略する。
燃料電池70は、固体酸化物形燃料電池(SOFC : Solid Oxide Fuel Cell)等により構成され、住宅に設置される燃料電池である。燃料電池70は、供給される燃料(例えば、水素等)を用いて発電することができる。また、燃料電池70は図示せぬ貯湯ユニットを備え、発電時に発生する熱を用いて当該貯湯ユニット内で湯を沸かすことができる。燃料電池70で発電された電力は、分電盤20に供給される。
分電盤20は、電力の入力側に太陽光発電部60と商用電源10と燃料電池70とが接続され、電力の出力側に複数の負荷(不図示)及び蓄電装置30が接続される。
制御手段50は、図示せぬセンサ等を介して燃料電池70で発電された電力の電力量に関する信号を受信することができる。
次に、電力供給システム300における電力の供給態様のうち、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りについて説明する。
なお、電力供給システム300においては、前記複数のモードのうち、燃料電池モードが選択される。
燃料電池モードは、燃料電池70が電力供給システムに有る場合に選択されるモードである。
なお、燃料電池モードとして、燃料電池第一モード及び燃料電池第二モードという二つのモードが予め設定される。なお、燃料電池第一モード及び燃料電池第二モードに関する情報は、例えば制御手段50の構成要素の一つである図示せぬ記憶部に格納される。
まず、燃料電池モードのうち、燃料電池第一モードについて詳細に説明する。
燃料電池第一モードとは、太陽光発電部60で発電した電力を売電する(商用電源10へと逆潮流させる)ことを(金銭的な利益を得ることを)目的として、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りが設定されたものである。
より詳細には、燃料電池第一モードが選択された場合、燃料電池70からの電力が他の機器からの電力より優先的に分電盤20に供給される状態となる。そして、燃料電池70及び太陽光発電部60からの電力が分電盤20に供給されて太陽光発電部60の余剰電力が商用電源10へと逆潮流している場合には、蓄電装置30を放電して分電盤20に電力を供給する。こうして、燃料電池70からの電力と蓄電装置30からの電力を優先して分電盤20を介して住宅内で消費するようにし、住宅内で消費する太陽光発電60からの電力を無くすあるいは減らすようにする。これによって、太陽光発電部60の余剰電力の電力量を増やして商用電源10に逆潮流させることができる。
以下では、燃料電池第一モードが選択された場合の制御手段50の制御態様について、図12のフローチャートを用いて説明する。
ステップS401において、制御手段50は、現在の時間が予め設定された充電時間であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のSMU52により当該SMU52が有するタイマ(不図示)を使用して行われる。なお、予め設定された充電時間とは、商用電源10から供給される電力が比較的料金の安い深夜電力となる深夜の時間帯が想定される。
制御手段50は、現在の時間が予め設定された充電時間であると判定した場合には、ステップS409へ移行する。
制御手段50は、現在の時間が予め設定された充電時間でないと判定した場合には、ステップS402へ移行する。
ステップS402において、制御手段50は、蓄電装置30に電力(容量)が残存しているか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。
制御手段50は、蓄電装置30に電力が残存していると判定した場合には、ステップS403へ移行する。
制御手段50は、蓄電装置30に電力が残存していないと判定した場合には、ステップS405へ移行する。
ステップS405において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して待機指示を行う。なお、当該指示は、制御手段50のSMU52からPMU53に対して行われる。
制御手段50は、ステップS405の処理を行った後、再びステップS401へ移行する。
ステップS403において、制御手段50は、分電盤20を介して住宅で消費されている電力の電力量が所定量以下であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のPMU53により行われる。
制御手段50は、分電盤20を介して住宅で消費されている電力の電力量が所定量以下であると判定した場合には、ステップS404へ移行する。
制御手段50は、分電盤20を介して住宅で消費されている電力の電力量が所定量以下ではないと判定した場合には、ステップS406へ移行する。
ステップS404において、制御手段50は、蓄電装置30に充電された電力を放電させずに待機させる。すなわち、制御手段50(より詳細には、制御手段50のPMU53)は、インバータ33を作動させない。
制御手段50は、ステップS404の処理を行った後、再びステップS401へ移行する。
ステップS406において、制御手段50は、燃料電池70で発電された電力の電力量が最大発電量であるか否か(燃料電池70の発電出力が最大出力であるか否か)を判定する。なお、本実施形態においては、燃料電池70の最大発電量は700Wとなるように設定される。
制御手段50は、燃料電池70で発電された電力の電力量が最大発電量であると判定した場合には、ステップS407へ移行する。
制御手段50は、燃料電池70で発電された電力の電力量が最大発電量でないと判定した場合には、ステップS408へ移行する。
ステップS407において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して放電指示を行う。なお、当該指示は、制御手段50のSMU52からPMU53に対して行われる。
制御手段50は、ステップS407の処理を行った後、再びステップS401へ移行する。蓄電装置30から放電をすることで、太陽光発電部60の発電がある場合における住宅内での消費電力は、燃料電池70からの電力と蓄電装置30からの放電による電力とを優先して用いる。このため、住宅内での消費電力として太陽光発電部60からの電力を用いずに済む、あるいは、用いたとしても小さくすることができるので、太陽光発電部60からの電力の余剰分を増やすことができる。また、太陽光発電部60での発電がなく消費電力が所定量より多い場合においては、燃料電池70の最大出力でも足りない分を蓄電装置30からの放電でまかなうことができる。
ステップS408において、制御手段50は、燃料電池70の発電出力を最大出力とするために蓄電装置30の充放電に関して充電指示を行う。この充電指示に基づき、蓄電装置30の充電に必要な電力を確保するため燃料電池70の発電出力が最大出力となる。
制御手段50は、ステップS408の処理を行った後、再びステップS401へ移行する。
制御手段50は、ステップS408の処理を行った後、再びステップS401へ移行する。
ステップS401から移行したステップS409において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して充電指示を行う。
制御手段50は、ステップS409の処理を行った後、再びステップS401へ移行する。
このような構成により、燃料電池第一モードが選択された場合には、ステップS502に示したように、太陽光発電部60で発電された電力を商用電源10へと逆潮流させて、金銭的な利益を得ることができる。
次に、燃料電池モードのうち、燃料電池第二モードについて詳細に説明する。
燃料電池第二モードとは、太陽光発電部60で発電された電力を蓄電装置30に充電しておき、必要に応じて当該充電した電力を住宅内で消費すること(省エネ効果を得ること)を目的として、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りが設定されたものである。
より詳細には、燃料電池第二モードが選択された場合、燃料電池70からの電力が他の機器からの電力より優先的に分電盤20に供給される状態となる。そして、商用電源10及び燃料電池70からの電力を分電盤20に供給している場合には、商用電源10及び燃料電池70から分電盤20に供給する電力の電力量を、少なくても燃料電池70の最大発電量(700W)よりも多い電力量として設定される第一電力量(800W)とする。
なお、燃料電池第一モードが選択された場合の制御手段50の制御態様においては、ステップS401における制御手段50の処理の前に、後述するステップS501からステップS503までの処理と同一の処理が行われる。すなわち、制御手段50は、後述するステップS502又はS503の処理が行われた後にステップS401へ移行する。
以下では、燃料電池第二モードが選択された場合の制御手段50の制御態様について、図13のフローチャートを用いて説明する。
ステップS501において、制御手段50は、燃料電池70が発電中であるか否かを判定する。
制御手段50は、燃料電池70が発電中であると判定した場合には、ステップS502へ移行する。
制御手段50は、燃料電池70が発電中でないと判定した場合には、ステップS503へ移行する。
ステップS502において、制御手段50は、商用電源10・太陽光発電部60・燃料電池70側から分電盤20に供給される電力(入力電力)の電力量を、予め設定された第一電力量とする。なお、本実施形態において、第一電力量は、800Wであるとする。このように、第一電力量は、少なくても燃料電池70の最大発電量(700W)よりも多い電力量として設定される。800Wとしての第一電力量は、本発明に係る「第一電力量」の一実施形態である。
制御手段50は、ステップS502の処理を行った後、ステップS504へ移行する。
ステップS503において、制御手段50は、商用電源10・太陽光発電部60・燃料電池70側から分電盤20に供給される電力(入力電力)の電力量を、予め設定された第二電力量とする。なお、本実施形態において、第二電力量は、150Wであるとする。このように、第二電力量は、0以上であって比較的少ない電力量となるように設定される。
制御手段50は、ステップS503の処理を行った後、ステップS504へ移行する。
なお、ステップS503において、入力電力の電力量を第二電力量(150W)としたことにより、発電していない燃料電池70に代わって分電盤20を介して住宅内で消費する電力として蓄電装置30が放電する際に、商用電源10・太陽光発電部60・燃料電池70側から分電盤20に電力が供給されている状態となる。これにより、蓄電装置30から放電された電力が、商用電源10に逆潮流することを防止することができる。また、第二電力量を比較的小さく設定しておくことで、第二電力量分が全て商用電源10からのものであっても買電電力の量を抑えることができる。
ステップS504において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して充電指示を行う。
制御手段50は、ステップS504の処理を行った後、ステップS505へ移行する。
ステップS505において、制御手段50は買電の電力量が予め設定された第三電力量となるように、蓄電装置30の充電を開始する。なお、本実施形態において、第三電力量は、100Wであるとする。このように、第三電力量は、0以上であって比較的少ない電力量となるように設定される。
制御手段50は、ステップS505の処理を行った後、ステップS506へ移行する。
ステップS506において、制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第三電力量(100W)より少ないか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。
制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第三電力量(100W)より少ないと判定した場合には、ステップS507へ移行する。
制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が第三電力量(100W)より少なくないと判定した場合には、ステップS508へ移行する。
ステップS507において、制御手段50は、蓄電装置30に充電させる電力の電力量(充電電流)を増加させる。
制御手段50は、ステップS507の処理を行った後、ステップS510へ移行する。
ステップS508において、制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が予め設定された第四電力量以上であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。また、本実施形態において、第四電力量とは、1000Wであるとする。このように、第四電力量は、前述した第三電力量(100W)よりも比較的多い電力量となるように設定される。
制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が予め設定された第四電力量(1000W)以上であると判定した場合には、ステップS512へ移行する。
制御手段50は、商用電源10から供給される電力の電力量(買電量)が予め設定された第四電力量(1000W)以上でないと判定した場合には、ステップS509へ移行する。
ステップS509において、制御手段50は、蓄電装置30に充電させる電力の電力量(充電電流)を減少させる。このように、買電の電力量が所定の電力量以上になった場合には、買電量を減らすために蓄電装置30から電力を放電をするように設定される。
制御手段50は、ステップS509の処理を行った後、ステップS510へ移行する。
ステップS510において、制御手段50は、蓄電装置30が満充電であるか、又は蓄電装置30に蓄電される電力の電力量(充電電流)が「0」(ゼロ)であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。
制御手段50は、蓄電装置30が満充電であるか、又は蓄電装置30に蓄電される電力の電力量(充電電流)が「0」(ゼロ)であると判定した場合には、ステップS511へ移行する。
制御手段50は、蓄電装置30が満充電ではなく、また蓄電装置30に蓄電される電力の電力量(充電電流)が「0」(ゼロ)ではないと判定した場合には、再びステップS501へ移行する。
ステップS511において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して待機指示を行う。なお、当該指示は、制御手段50のSMU52からPMU53に対して行われる。
制御手段50は、ステップS511の処理を行った後、再びステップS501へ移行する。
ステップS508から移行したステップS512において、制御手段50は、蓄電装置30に蓄電された電力の電力量(容量)が規定値以下であるか否かを判定する。なお、当該判定は、制御手段50のBMU51により取得された蓄電池32の状態に関する信号に基づいてSMU52により行われる。また、規定値とは、予め設定された一定量の電力量を指すものであり、蓄電装置30の放電可能な蓄電量の閾値(以下、放電可能閾値とも称する)として設定される。
制御手段50は、蓄電装置30に蓄電された電力の電力量(容量)が前記規定値以下であると判定した場合には、ステップS511へ移行する。
制御手段50は、蓄電装置30に蓄電された電力の電力量(容量)が前記規定値以下でないと判定した場合には、ステップS513へ移行する。
ステップS513において、制御手段50は、蓄電装置30の充放電に関して放電指示を行う。なお、当該指示は、制御手段50のSMU52からPMU53に対して行われる。
制御手段50は、ステップS513の処理を行った後、再びステップS501へ移行する。
なお、ステップS513における蓄電装置30の充放電に関しての放電指示は、ステップS508において商用電源10からの買電の電力量が第四電力量(1000W)以上である場合に行われる。ここで、第四電力量としての1000Wは、蓄電装置30の放電可能閾値(本実施形態においては、500W)に基づいて、当該放電可能閾値よりも多い電力量として設定される。これにより、蓄電装置30はある程度の電力量の買電が無ければ放電することができず、放電と当該放電の停止とが繰り返されることを防止することができる。
このような構成により、ステップS502に示したように、分電盤20に供給される電力量を燃料電池70の最大電力量より多い電力量に設定することにより、燃料電池70が発電する電力の電力量を最大発電量(700W)とすることができ、当該燃料電池70が最大発電量の一部しか発電することができない状況となることを防止することができる。こうして、燃料電池第二モードが選択された場合には、買電電力の量を抑えつつ主に余剰電力を蓄電装置30に充電しておき、必要に応じて当該充電した電力を住宅内で消費して、省エネ効果を得ることができる。
次に、前述の如く設定されたノーマルモードと、太陽光発電モードと、燃料電池モードと、のモードの選択について説明する。
前述したように、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関するモードの選択操作は、操作部40を使用して管理者により行われる。より詳細には、前記モードの選択は、操作部40のタッチパネル式の液晶ディスプレイ41に表示される映像(すなわち、当該映像に表示される選択肢)を管理者がタッチ操作することによって行われる。
なお、制御手段50の構成要素の一つである記憶部には、ノーマルモードと、太陽光発電モードと、燃料電池モードと、のモードの選択に関して複数の選択肢を階層化させた階層情報が記憶される。
以下の説明では、液晶ディスプレイ41に表示される最初の映像、すなわちノーマルモードと、太陽光発電モードと、燃料電池モードと、の選択に関する複数の選択肢のうち最初の選択肢が表示される映像を「第一階層」と称する。そして、選択肢がタッチ操作されるごとに更新され、次の選択肢が表示される映像を、順番に「第二階層」、「第三階層」、「第四階層」、「第五階層」、「第六階層」と称する。
以下では、図14及び図15のフローチャートを用いて、ノーマルモードと、太陽光発電モードと、燃料電池モードと、のモードの選択操作について詳細に説明する。
なお、モードの選択操作は、本発明に係る電力供給システムを住宅に導入する施工業者や当該電力供給システムのメンテナンスを行うメンテナンス業者等の作業者である管理者のみによって行われる。すなわち、モードの選択操作は、本発明に係る電力供給システムが導入される住宅の居住者によって行うことができない。モードの選択操作は、例えば本発明に係る電力供給システムを住宅に導入する際の初期設定として行われる。
ステップS601において、液晶ディスプレイ41には、第一階層としてTOP画面が表示される。TOP画面には、管理者のみが操作できる階層(メンテナンスモード画面)へと移行するための選択肢(メンテナンスモード移行ボタン43)が表示される。そして、管理者がメンテナンスモード移行ボタン43をタッチ操作することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第一階層から第二階層へと移行する。
ステップS602において、液晶ディスプレイ41には、第二階層としてパスワード入力画面が表示される。パスワード入力画面には、パスワードを入力するための選択肢(パスワード入力ボタン44)が表示される。そして、管理者がパスワード入力ボタン44をタッチ操作して必要なパスワードを入力することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第二階層から第三階層へと移行する。
なお、前記パスワードは、管理者のみにより管理(認識)されているものである。したがって、ステップS602以降のステップ、すなわち第二階層としてのパスワード入力画面以降の画面には、管理者以外の者、例えば電力供給システム300(又は、電力供給システム100・200)が導入される住宅の居住者の操作によって移行することができないように構成される。
ステップS603において、液晶ディスプレイ41には、第三階層としてメンテナンスモード画面が表示される。メンテナンスモード画面には、管理者が電力供給システム300(又は、電力供給システム100・200)が正常な状態で運転されるよう点検や整備(すなわち、メンテナンス)するための各種の選択肢が表示される。そして、メンテナンスモード画面には、前記各種の選択肢のうちの一つの選択肢として、モードの選択を開始するための選択肢(モード選択開始ボタン45)が表示される。そして、管理者がモード選択開始ボタン45をタッチ操作することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第三階層から第四階層へと移行する。
ステップS604において、液晶ディスプレイ41には、第四階層として(第一の)モード選択画面が表示される。第一のモード選択画面には、太陽光発電部60及び燃料電池70を有さない場合に選択するための選択肢(ノーマルモード選択ボタン81)と、太陽光発電部60を有して燃料電池70を有さない場合に選択するための選択肢(太陽光発電モード選択ボタン82)と、太陽光発電部60及び燃料電池70を有する場合に選択するための選択肢(燃料電池モード選択ボタン83)と、が表示される。そして、管理者がノーマルモード選択ボタン81と太陽光発電モード選択ボタン82と燃料電池モード選択ボタン83とのうち何れかのボタンをタッチ操作することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第四階層から第五階層へと移行する。
なお、ノーマルモード選択ボタン81がタッチ操作されると、ノーマルモードと太陽光発電モードと燃料電池モードとのうち、ノーマルモードが選択される。また、太陽光発電モード選択ボタン82がタッチ操作されると、ノーマルモードと太陽光発電モードと燃料電池モードとのうち、太陽光発電モードが選択される。また、燃料電池モード選択ボタン83がタッチ操作されると、ノーマルモードと太陽光発電モードと燃料電池モードとのうち、燃料電池モードが選択される。
ステップS605において、液晶ディスプレイ41には、第五階層として(第二の)モード選択画面が表示される。
より詳細には、第四階層にて太陽光発電モード選択ボタン82をタッチ操作した場合に、第二のモード選択画面において、太陽光発電モード(第二モード)のうち太陽光発電第一モード(第三モード)を選択する選択肢(太陽光発電第一モード選択ボタン84)と、太陽光発電第二モード(第四モード)を選択する選択肢(太陽光発電第二モード選択ボタン85)と、が表示される。そして、管理者が太陽光発電第一モード選択ボタン84と太陽光発電第二モード選択ボタン85とのうち何れかのボタンをタッチ操作することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第五階層から第六階層へと移行する。
なお、太陽光発電第一モードがタッチ操作されると、太陽光発電第一モードと太陽光発電第二モードとのうち、太陽光発電第一モードが選択される。また、太陽光発電第二モードがタッチ操作されると、太陽光発電第一モードと太陽光発電第二モードとのうち、太陽光発電第二モードが選択される。
また、第四階層にて燃料電池モード選択ボタン83をタッチ操作した場合に、第二のモード選択画面において、燃料電池モード(第五モード)のうち燃料電池第一モード(第六モード)を選択する選択肢(燃料電池第一モード選択ボタン86)と、燃料電池第二モード(第七モード)を選択する選択肢(燃料電池第二モード選択ボタン87)と、が表示される。そして、管理者が燃料電池第一モード選択ボタン86と燃料電池第二モード選択ボタン87とのうち何れかのボタンをタッチ操作することにより、液晶ディスプレイ41に表示される映像は、第五階層から第六階層へと移行する。
なお、燃料電池第一モードがタッチ操作されると、燃料電池第一モードと燃料電池第二モードとのうち、燃料電池第一モードが選択される。また、燃料電池第二モードがタッチ操作されると、燃料電池第一モードと燃料電池第二モードとのうち、燃料電池第二モードが選択される。
また、第四階層にて、ノーマルモード選択ボタン81をタッチ操作した場合には、第五階層においては選択肢(ボタン)は表示されずに第六階層へと移行する。
ステップS606において、液晶ディスプレイ41には、第六階層としてモード確定画面が表示される。
より詳細には、第四階層にてノーマルモード選択ボタン81をタッチ操作した場合に、モード確定画面において当該タッチ操作により選択されたモード(すなわち、ノーマルモード(第一モード))を確定する選択肢(ノーマルモード確定ボタン88)が表示される。そして、管理者がノーマルモード確定ボタン88をタッチ操作することにより、選択されるモードとしてノーマルモードが確定し、モードの選択操作が完了する。
また、第五階層にて太陽光発電第一モード選択ボタン84又は太陽光発電第二モード選択ボタン85をタッチ操作した場合に、モード確定画面において当該タッチ操作により選択されたモード(すなわち、太陽光発電第一モード(第三モード)又は太陽光発電第二モード(第四モード))を確定する選択肢(太陽光発電モード確定ボタン89)が表示される。そして、管理者が太陽光発電モード確定ボタン89をタッチ操作することにより、選択されるモードとして太陽光発電第一モード又は太陽光発電第二モードが確定し、モードの選択操作が完了する。
また、第五階層にて燃料電池第一モード選択ボタン86又は燃料電池第二モード選択ボタン87をタッチ操作した場合に、モード確定画面において当該タッチ操作により選択されたモード(すなわち、燃料電池第一モード(第六モード)又は燃料電池第二モード(第七モード))を確定する選択肢(燃料電池モード確定ボタン90)が表示される。そして、管理者が燃料電池モード確定ボタン90をタッチ操作することにより、選択されるモードとして燃料電池第一モード又は燃料電池第二モードが確定し、モードの選択操作が完了する。
このように、ノーマルモードと、太陽光発電モードと、燃料電池モードと、のモードの選択操作は、複数の選択肢を上位から下位の階層に移行させていくことにより行われるものである。すなわち、管理者は、操作部40のタッチパネル式の液晶ディスプレイ41に表示される映像に従って順番にタッチ操作すればよく、モードの選択操作を行い易くすることができる。
また、本発明に係る電力供給システムは、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関して、当該システムに備えられる機器に応じて3つのモード(ノーマルモード・太陽光発電モード・燃料電池モード)を有するものである。そして、これらのモードの選択は、居住者では行えず、管理者のみが行えるように構成される。すなわち、管理者がモードの選択操作を行えば、後から居住者により勝手にモードを変更されることがない。したがって、例えば電力会社等の居住者以外の者が、住宅に設けられる電力供給システムにおいて前記3つのモードのうち何れのモードが実行されているのかを区別(認識)することができる。
こうして、例えば「電力供給システムが、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、当該システムに備えられる機器に応じた複数のモードを有するものである場合に、どのモードが実行されているのかを区別できなければ、電力の買取価格は安くなる」という規定がある場合に、本発明に係る電力供給システムにおいては、管理者が予め選択し、居住者によって勝手に変更されることがないので、電力会社に選択内容を通知しておけばどのモードが選択されたのかを区別可能であり、当該規定に該当することにならないため、電力の買取価格(売電価格)は安くならず、経済的な利益を得ることができる。
以上のように、本発明に係る電力供給システムは、
前記制御手段50は、前記ノーマルモード(第一モード)及び前記太陽光発電モード(第二モード)に加えて燃料電池モード(第五モード)を択一的に実行可能であり、
前記ノーマルモード、前記太陽光発電モード、及び前記燃料電池モードの選択は、前記太陽光発電部60及び燃料電池70の有無に応じて、前記管理者により行われるものである。
このような構成により、分電盤20と蓄電装置30との電力のやり取りに関して、太陽光発電部60及び燃料電池70の有無に応じた複数のモード(ノーマルモード・太陽光発電モード・燃料電池モード)を有し、例えば「電力供給システムが、分電盤と蓄電装置との電力のやり取りに関して、当該システムに備えられる機器に応じた複数のモードを有するものである場合に、どのモードが実行されているのかを区別できなければ、電力の買取価格は安くなる」という規定がある場合に、太陽光発電部60で発電された電力を売電しても、管理者がモードを予め選択し、居住者によって勝手に変更されることがないので、電力会社に選択内容を通知しておけば区別可能であり前記規定に該当することにならないため、電力の買取価格(売電価格)は安くならず、経済的な利益を得ることができる。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、
前記燃料電池70を有する場合に選択される燃料電池モードは、燃料電池第一モード(第六モード)を含み、
前記燃料電池第一モードが選択された場合には、
前記燃料電池70からの電力を優先的に前記分電盤20に供給する状態となり、
前記燃料電池70及び前記太陽光発電部60からの電力を前記分電盤20に供給し、前記太陽光発電部60の余剰電力を前記商用電源10へと逆潮流している場合には、
前記蓄電装置30を放電して前記分電盤20に電力を供給することにより、
前記太陽光発電部60の余剰電力の電力量を増やして前記商用電源10に逆潮流させるものである。
このような構成により、本発明に係る電力供給システムにおいては、居住者に金銭的な利益を与えることができる。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、
前記燃料電池70を有する場合に選択される燃料電池モードは、燃料電池第二モード(第七モード)を含み、
前記燃料電池第二モードが選択された場合には、
前記燃料電池70からの電力を優先的に前記分電盤20に供給する状態となり、
前記商用電源10及び前記燃料電池70からの電力を前記分電盤20に供給している場合には、
前記商用電源10及び前記燃料電池70から前記分電盤20に供給する電力の電力量を、少なくとも前記燃料電池70の最大発電量(700W)よりも多い電力量として設定される第一電力量(800W)とするものである。
このような構成により、本発明に係る電力供給システムにおいては、省エネ効果を得ることができる。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、
前記燃料電池第一モード及び前記燃料電池第二モードは、前記居住者が選択可能であるものである。
このような構成により、本発明に係る電力供給システムにおいては、燃料電池第一モード及び燃料電池第二モードを居住者が選択することができる。
また、本発明に係る電力供給システムにおいて、
前記制御手段50は、前記ノーマルモード、前記太陽光発電モード、及び前記燃料電池モードの選択に関して複数の選択肢を階層化させた階層情報を有し、
前記ノーマルモード、前記太陽光発電モード、及び前記燃料電池モードの選択は、前記複数の選択肢を上位から下位の階層に移行させていくことにより行われるものである。
このような構成により、本発明に係る電力供給システムにおいては、ノーマルモード、太陽光発電モード、及び燃料電池モードの選択を行い易くすることができる。
なお、本実施形態における燃料電池モード、燃料電池第一モード、燃料電池第二モードは、それぞれ本発明に係る「第五モード」、「第六モード」、「第七モード」の一実施形態である。
10 商用電源
20 分電盤
30 蓄電装置
40 操作部
50 制御手段
60 太陽光発電部
100 電力供給システム
200 電力供給システム

Claims (10)

  1. 分電盤と接続され、前記分電盤と電力のやり取りが可能であって充放電可能な蓄電装置と、
    前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りを制御する制御手段と、
    前記制御手段の制御に関する操作を行うための操作手段と、
    を具備する電力供給システムであって、
    前記制御手段は、前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りに関するモードとして、太陽光を受けて発電可能な太陽光発電部を有さない場合に選択される第一モード及び前記太陽光発電部を有する場合に選択される第二モードを択一的に実行可能であり、
    前記操作手段の操作により所定の情報を取得した場合に、当該情報に応じた前記第一モード又は前記第二モードが選択され
    前記太陽光発電部を有する場合に選択される前記第二モードは、第三モードを含み、
    前記第三モードが実行された場合には、
    前記太陽光発電部が発電し、かつ、前記太陽光発電部からの電力が商用電源へと逆潮流している場合には、前記蓄電装置から前記分電盤への電力の放電を不可能とする、
    ことを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記太陽光発電部を有する場合に選択される前記第二モードは、第四モードを含み、
    前記第四モードが実行された場合には、
    前記太陽光発電部が発電し、かつ、前記太陽光発電部から前記分電盤に供給した電力に余剰電力が生じた場合には、前記余剰電力を商用電源へと逆潮流させずに前記蓄電装置に充電し、
    前記太陽光発電部が発電していない場合には、前記蓄電装置から前記分電盤に電力を放電する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記情報は、前記モードの選択を許可するための管理情報と、前記モードを選択するための選択情報と、を含み、
    前記第二モードが選択された後、前記第二モードに含まれるモードを選択する場合、
    前記情報のうち、前記管理情報を取得しなくとも、前記第二モードに含まれるモードの選択に関する前記選択情報を取得し、当該第二モードに含まれるモードを実行可能である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 前記制御手段は、前記第一モード及び前記第二モードの選択に関して複数の選択肢を階層化させた階層情報を有し、
    前記第一モード及び前記第二モードの選択は、前記複数の選択肢を上位から下位の階層に移行させていくことにより行われる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  5. 前記制御手段は、前記第一モード及び前記第二モードに加えて燃料電池を有する場合に選択される第五モードを択一的に実行可能であり、
    前記操作手段の操作により前記情報を取得した場合に、当該情報に応じた前記第一モード、前記第二モード又は前記第五モードが選択される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  6. 前記燃料電池を有する場合に選択される前記第五モードは、第六モードを含み、
    前記第六モードが選択された場合には、
    前記燃料電池からの電力を優先的に前記分電盤に供給する状態となり、
    前記燃料電池及び前記太陽光発電部からの電力を前記分電盤に供給し、前記太陽光発電部の余剰電力を商用電源へと逆潮流している場合には、
    前記蓄電装置を放電して前記分電盤に電力を供給することにより、
    前記太陽光発電部の余剰電力の電力量を増やして商用電源に逆潮流させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力供給システム。
  7. 分電盤と接続され、前記分電盤と電力のやり取りが可能であって充放電可能な蓄電装置と、
    前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りを制御する制御手段と、
    前記制御手段の制御に関する操作を行うための操作手段と、
    を具備する電力供給システムであって、
    前記制御手段は、前記分電盤と前記蓄電装置との電力のやり取りに関するモードとして、太陽光を受けて発電可能な太陽光発電部を有さない場合に選択される第一モード及び前記太陽光発電部を有する場合に選択される第二モードを択一的に実行可能であり、
    前記操作手段の操作により所定の情報を取得した場合に、当該情報に応じた前記第一モード又は前記第二モードが選択され、
    前記制御手段は、前記第一モード及び前記第二モードに加えて燃料電池を有する場合に選択される第五モードを択一的に実行可能であり、
    前記操作手段の操作により前記情報を取得した場合に、当該情報に応じた前記第一モード、前記第二モード又は前記第五モードが選択され、
    前記燃料電池を有する場合に選択される前記第五モードは、第六モードを含み、
    前記第六モードが選択された場合には、
    前記燃料電池からの電力を優先的に前記分電盤に供給する状態となり、
    前記燃料電池及び前記太陽光発電部からの電力を前記分電盤に供給し、前記太陽光発電部の余剰電力を商用電源へと逆潮流している場合には、
    前記蓄電装置を放電して前記分電盤に電力を供給することにより、
    前記太陽光発電部の余剰電力の電力量を増やして商用電源に逆潮流させる、
    ことを特徴とする電力供給システム。
  8. 前記燃料電池を有する場合に選択される前記第五モードは、第七モードを含み、
    前記第七モードが選択された場合には、
    前記燃料電池からの電力を優先的に前記分電盤に供給する状態となり、
    商用電源及び前記燃料電池からの電力を前記分電盤に供給している場合には、
    商用電源及び前記燃料電池から前記分電盤に供給する電力の電力量を、少なくとも前記燃料電池の最大発電量よりも多い電力量として設定される第一電力量とする、
    ことを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  9. 前記情報は、前記モードの選択を許可するための管理情報と、前記モードを選択するための選択情報と、を含み、
    前記第五モードが選択された後、前記第五モードに含まれるモードを選択する場合、
    前記情報のうち、前記管理情報を取得しなくとも、前記第五モードに含まれるモードの選択に関する前記選択情報を取得し、当該第五モードに含まれるモードを実行可能である、
    ことを特徴とする請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  10. 前記制御手段は、前記第一モード、前記第二モード、及び前記第五モードの選択に関して複数の選択肢を階層化させた階層情報を有し、
    前記第一モード、前記第二モード、及び前記第五モードの選択は、前記複数の選択肢を上位から下位の階層に移行させていくことにより行われる、
    ことを特徴とする請求項5から請求項9までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
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