JP6193690B2 - コンテンツ提供システム - Google Patents

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本発明は、ユーザが使用する複数のデバイスに対し、情報センタからコンテンツを自動で提供するようにしたコンテンツ提供システムに関する。
近年、IT分野において、ユーザの所持する携帯電話機やスマートフォン等の携帯情報端末(或いはユーザが乗車する車両に搭載されたカーナビ等の車載機)に対し、ユーザのほしいコンテンツ(情報やサービス)がサービスプロバイダから配信されるようにした、エージェントサービス(或いはコンシェルジュサービス)と称されるサービスのシステムが考えられている(例えば特許文献1,2参照)。
図8は、従来のエージェントサービスの概要を示しており、このシステムにおいては、ユーザの所持するスマートフォン1と、ユーザの乗車する車両2に搭載された車載機(カーナビ)3とが、サービスプロバイダ4と通信可能に接続される。この場合、ユーザが、例えばスマートフォン1を用いてコンテンツを要求することにより、サービスプロバイダ4から欲しい情報を取得することができる。それに加えて、ユーザが興味のあるニュースや趣味の分野等のユーザ情報をサービスプロバイダ4に予め登録しておくことにより、或いはユーザの過去の利用履歴情報に基づいて、いちいち要求することなく、サービスプロバイダ4から当該分野のコンテンツが自動で配信される。このようなサービスは、PUSHサービスと称される。
特開2011−227746号公報 特開2010−282273号公報
しかしながら、上記した従来のPUSHサービスのシステムでは、ユーザの現在の状況にかかわりなく、サービスプロバイダ4から一方的にコンテンツが配信されるものであった。そのため、ユーザがコンテンツを享受できる環境にあれば良いものの、例えば車両2の運転中等の負荷が大きい場合にあっては、コンテンツを受信してもその画面を見る余裕がない等、十分にサービスを享受することができない事情があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが使用するデバイスに対して、コンテンツのサービスを自動で提供可能なシステムにあって、ユーザの現在の状況を考慮し、特にユーザの車両運転中においても、ユーザ状況に適応した形態でコンテンツを提供することが可能なコンテンツ提供システムを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1のコンテンツ提供システムは、コンテンツ出力部(18、25)を備えユーザが使用する複数のデバイス(12、13、16)と、コンテンツ提供用のサーバ(31)を備えた情報センタ(14)とを通信可能に接続し、前記情報センタ(14)からコンテンツを前記各デバイス(12、13、16)に提供するようにしたシステム(11)であって、前記デバイス(12、13、16)には、1ユーザに関して、該ユーザが所持する携帯情報端末(12)及び該ユーザが乗車する車両(16)に搭載された車載機(13)が含まれており、前記情報センタ(14)のサーバ(31)は、前記各デバイス(12、13、16)から送信される情報に基づいてそれら各デバイス(12、13、16)の状態を把握するデバイス状態特定手段(33、35、34)と、前記デバイス状態特定手段(33、35、34)により特定された各デバイス(12、13、16)の状態から、前記ユーザの現在のシーンを推定するシーン推定手段(36)と、このシーン推定手段(36)により推定されたユーザのシーンから、該当するユーザに提供するコンテンツを判断する判断手段(36)と、前記シーン推定手段(36)の推定及び前記判断手段(36)の判断に基づいて、前記コンテンツを送信するデバイス(12、13、16)を決定するデバイス選択手段(38)とを備えると共に、前記車載機(13)は、前記情報センタ(14)から該車載機(13)に前記コンテンツが送信された際に、前記ユーザの車内におけるシーンを特定する車内シーン特定手段(24)と、この車内シーン特定手段(24)により特定されたシーンに応じて前記コンテンツ出力部(25)に対する該コンテンツの出力を制御する制御手段(24)とを備え、前記デバイス選択手段(38)は、前記シーン推定手段(36)によりユーザが車両(16)を運転していると推定された場合には、状態としての車両(16)の同乗者の有無を考慮してコンテンツを送信するデバイス(12、13、16)を選択するところに特徴を有する。
これによれば、情報センタ(14)のサーバ(31)においては、デバイス状態特定手段(33、35、34)により、各デバイス(12、13、16)から送信される情報に基づいてそれら各デバイス(12、13、16)の状態が把握され、特定された各デバイス(12、13、16)の状態から、シーン推定手段(36)により、ユーザの現在のシーンが推定される。このシーン推定手段(36)により推定されたユーザのシーンから、判断手段(36)により、該ユーザに提供するコンテンツの有無、種類、タイミング等が判断され、これと共に、シーン推定手段(36)の推定及び判断手段(36)の判断に基づいて、デバイス選択手段(38)により、コンテンツを送信するデバイス(12、13、16)が決定される。
そして、情報センタ(14)から車載機(13)に対してコンテンツが送信された際に、該車載機(13)においては、車内シーン特定手段(24)により、ユーザの車内におけるシーンが再度特定される。これと共に、車内シーン特定手段(24)により特定されたシーンに応じて、制御手段(24)により、コンテンツ出力部(25)に対する該コンテンツの出力が制御される。
従って、ユーザのシーンに応じた種類、言い換えればユーザが要望していると推測されるコンテンツを、適切なタイミングで自動的に提供することができる。またその際、ユーザが使用するデバイス(12、13、16)が複数ある場合でも、ユーザの現在の状況に応じた最も適したデバイス(12、13、16)に前記コンテンツを提供することができる。そして、コンテンツが車載機(13)に送信された時点のユーザの車内シーンの特定に基づいて、コンテンツの出力が制御されるので、最初のシーン推定からの時間経過によってユーザの状況が変化した場合でも、ユーザの現在の状況に適応した形態で、コンテンツを提供することができる。
本発明の一実施例を示すもので、システムの全体構成を概略的に示すブロック図 主として情報センタのサーバが実行する処理手順(ルーチン)及びシステムにおける通信の流れを示すシーケンス図 図2のステップB22の詳細な処理手順を示すフローチャート 図2のステップA22の詳細な処理手順を示すフローチャート プライバシーシーンの判定の手順を示すフローチャート システムにおけるサービスの概要を示す概略図 シーン特定の分類(a)及び車内シーン特定の分類(b)を示す図 従来例を示すもので、システムにおけるサービスの概要を示す概略図
以下、本発明の一実施例について、図1から図7を参照しながら説明する。尚、本実施例では、複数のデバイスとして、携帯情報端末としてのスマートフォン、及び、ユーザが運転する車両(自動車)に搭載されたカーナビ等の車載機をユーザが使用する場合を具体例として挙げながら説明する。
図1は、本実施例に係るコンテンツ提供システム11の全体構成を概略的に示している。図6にも示すように、このシステム11は、ユーザが使用するデバイスとしてのスマートフォン12及び車載機(カーナビ)13を備えると共に、情報センタ14、サービスプロバイダ15を備えて構成される。コンテンツ提供システム11は、サービスプロバイダ15により提供される各種のコンテンツ(サービス)を、スマートフォン12や車載機13に自動で提供するいわゆるエージェントサービスを実現するシステムとして構成される。
尚、前記各種コンテンツは、複数のサービスプロバイダ15により提供される。サービスプロバイダ15は、コンテンツ提供用のサーバやメールサーバを備えている。サービスプロバイダ15からスマートフォン12や車載機13に提供(配信)されるコンテンツ(サービス)としては、例えば、ニュースの配信、天気予報の配信、メールのサービス、ユーザの趣味や興味に合った情報のクリッピング等のサービス、ドライブ等の訪問先やルートの提案サービスなど、様々なものがある。この場合、サービスプロバイダ15は、後述するように情報センタ14から要求があったコンテンツを配信すると共に、予めユーザによる登録に基づくコンテンツの自動配信サービス(PUSHサービス)を行う。また、車両16(後述)のアラート(警告)情報や、緊急地震速報等の情報もスマートフォン12や車載機13に提供される。
図1に示すように、前記車載機(カーナビ)13は、ユーザが乗車(運転)する車両(自動車)16に搭載されている。前記スマートフォン12と情報センタ14との間、及び、前記車両16(車載機13)と情報センタ14との間は、キャリア網を介して通信接続が可能とされる。また、情報センタ14とサービスプロバイダ15とは、インターネットにより接続されている。
前記スマートフォン12は、手持ち操作可能な矩形パネル状の本体内に、図1に示すように、制御部17と、その制御部17に接続された、表示部18、操作部19、通信部20、GPS受信機21、振動センサ22、記憶部23、図示しない音声入出力装置等を備えている。制御部17は、図示しないCPU、ROM及びRAM等を有するコンピュータを主体に構成されており、ROM等に記憶されているプログラムに従ってスマートフォン12の全体を制御する。
前記表示部18は、例えばカラー表示可能な液晶表示器や有機EL表示器などにより構成され、その画面には、例えば電話帳データや例えば記憶部23に記憶されている画像や映像などが表示される。この表示部18がコンテンツ出力部として機能する。前記操作部19は、表示部18の画面上に設けられているタッチパネルを含んで構成されている。前記音声入出力部は、図示しないマイクおよびスピーカを有しており、通話時の発話音声の入力および受話音声の出力を行う。また、音声入出力部は、例えば記憶部23に記憶されている楽曲や映像の音声、テキストデータを読上げた合成音声の出力等も行う。
前記GPS受信機21は、GPS衛星からの信号を受信するもので、周知のように、前記制御部17は、GPS受信機21の受信信号に基づいてスマートフォン12の現在位置情報を生成する。振動センサ22は、該スマートフォン12の本体に作用する振動を検出するようになっている。前記記憶部23は、電話帳データや楽曲などを記憶しているとともに、スマートフォン12にて実行される各種のアプリケーションや各種データなどが記憶されている。
前記通信部20は、キャリア網(或いはネットワーク)に接続する広域通信を行い、以て情報センタ14との通信が可能とされる。この場合、通信部20から、デバイス情報として、スマートフォン12の現在位置情報や、ディスプレイのオン/オフ情報、振動センサ22の振動情報等が、情報センタ14に対して送信される。また、この通信部20により、情報センタ14からスマートフォン12に対して送信されるコンテンツを受信するようになっている。
尚、本実施例では、ユーザは、例えば、スマートフォン12を操作することにより、図示しない外部のスケジューラにアクセスして、該スケジューラに自分のスケジュールデータを登録することが可能となっている。スケジュールデータには、ユーザ名、開始終了の日時、場所(行先)、予定項目(出張、社内会議、立寄り、休暇等)、移動手段(車両16、公共交通機関、タクシー等)のデータ等が含まれる。例えば毎週決まった曜日の決まった時間に予定項目がある場合等は、繰返しスケジュールの登録も可能とされる。ユーザは、登録したスケジュールデータを自在に参照することができる。スケジューラの機能を、スマートフォン12自体に設けるようにしたり、情報センタ14に設けるようにしたりしても良い。
これに対し、前記車載機(カーナビ)13は、制御部24と、その制御部24に接続された、表示部25、操作部26、図示しない音声出力装置、図示しない記憶部等を備えている。そのうち制御部24は、CPU、ROM及びRAMなどを有するコンピュータを主体として構成されており、ROM等に記憶されているプログラムに従って車載機13の全体を制御する。このとき、詳しくは後述するように、制御部24は、車内シーン特定手段及び制御手段としての機能も果たすようになっている。また、制御部24は、車両16に設けられた通信部27に接続されている。前記記憶部には、ナビゲーション機能等を実現するための各種プログラムや、地図データ等の各種データが記憶されている。
前記表示部25は、例えばカラー表示可能な液晶表示器や有機EL表示器あるいはプラズマディスプレイなどにより構成され、例えば車室内のインストルメントパネルの中央部に設けられている。この表示部25の画面には、例えばナビゲーション使用時の地図画面や、各種コンテンツの表示画面等が表示され、この表示部25がコンテンツ出力部として機能する。操作部26は、表示部25の画面上に設けられたタッチパネルやその周囲に設けられたスイッチ等からなり、ユーザによる各種の入力操作を受付ける。前記音声出力装置は、スピーカ等を含んで構成され、楽曲やガイド音声等の出力を行う。また、この音声出力装置により、後述のように、配信されたコンテンツ(例えばニュース等)のテキストの音声読上げを行うことが可能とされている。
前記車両16には、前記車載機13に加えて、コンピュータを主体として構成された制御部28が設けられると共に、その制御部28に接続された車両情報取得部29及び前記通信部27が設けられている。前記車両情報取得部29は、詳しく図示はしないが、車内ネットワーク(CAN)や、GPSユニット等からなる自車位置検出部に接続され、例えば車速、ステアリング角、燃料残量、アラート情報、シートセンサ情報等の車両16の走行状況や自車位置等の必要な車両情報を取得するようになっている。
前記通信部27は、キャリア網(或いはネットワーク)に接続する広域通信を行い、前記情報センタ14との通信が可能とされる。この場合、通信部27から、情報センタ14に対し、デバイス情報として、車載機13の情報と共に車両16自体の情報が送信される。具体的には、車両16の現在位置情報に加えて、車速情報、ステアリング角情報、燃料残量情報、アラート情報、シートセンサ情報等が、情報センタ14に対し送信される。また、この通信部27により前記、情報センタ14から車載機13に対して送信されるコンテンツを受信するようになっている。
尚、車両16に設けられる通信部27に代えて、ユーザの所持する外部の通信機器、例えばスマートフォン12や携帯電話機などを用いて外部(情報センタ14)との通信を行う構成としても良い。また、ユーザの使用するデバイスとしては、上記したスマートフォン12や車載機13以外にも、例えば、ユーザの自宅に設置され、インターネットに接続可能なパソコンやテレビ等を含んでいても良い。
一方、前記情報センタ14は、図示しない通信装置を備えていると共に、図1に示すように、コンピュータを主体として構成されるサーバ(制御部)31、及びそのサーバ31に接続された記憶部(データベース)32を備えている。前記記憶部32には、例えば、各ユーザが過去にどのような行動をとり、どのようなサービスを利用したかの履歴から学習した行動ヒストグラムを記憶するサービスタイムテーブルや、ユーザの各デバイス(スマートフォン12、車載機13、車両16)が現在どのような状態にあるかを記憶するデバイス状態テーブルが設けられている。
さて、前記サーバ31は、例えばROMに記憶された本実施例に係るコンテンツ提供プログラムを実行することにより、本実施例のコンテンツ提供システム1におけるエージェントサービスを実現する。尚、コンテンツ提供プログラムは、コンピュータ読取り可能な外部記憶媒体、例えば、光ディスク、磁気ディスク、カード型メモリ、USBメモリ等に記憶され、これらの記憶媒体から与えられるようにしても良い。
このとき、前記サーバ31は、そのソフトウエア的構成(上記コンテンツ提供プログラムにより実行される複数のルーチン)により、次のような複数の機能を実現するようになっている。即ち、サーバ31は、スマホ状態特定部33、車両状態特定部34、車載機状態特定部35、シーン特定部36、サービス選択部37、提供方法選択部38を備えている。
前記スマホ状態特定部33は、前記スマートフォン12の状態を特定する。前記車両状態特定部34は、前記車両16の状態を特定する、車載機状態特定部35は、前記車載機13の状態を特定する。これらは、前記各デバイス(スマートフォン12、車両16、車載機13)から送信される現在位置情報を含むデバイス情報に基づいて、それら各デバイス(スマートフォン12、車両16、車載機13)の状態を夫々把握するデバイス状態特定手段として機能する。
そのうち前記スマホ状態特定部33は、ユーザが所持するスマートフォン12と連携してその状態を収集し、ユーザの移動状態やユーザの位置の特定、デバイス情報の取得を行う。前記車両状態特定部34は、ユーザの乗る車両16と連携してその状態を収集し、車速やステアリング角等の走行状態、アラート情報、同乗者の有無など車両16の状態を特定する。前記車載機状態特定部35は、ユーザが乗る車両16の車載機13と連携してその状態を収集し、GPSによる位置やナビの経路、目的地等、車両16の位置に関する情報を特定する。
前記シーン特定部36は、前記スマホ状態特定部33、車両状態特定部34及び車載機状態特定部35により特定された各デバイス(スマートフォン12、車両16、車載機13)の状態から、前記ユーザの現在のシーンを推定するシーン推定手段として機能する。これと共に、該ユーザに提供するコンテンツの有無、種類、タイミング等を判断する判断手段として機能する。
より具体的には、シーン特定部36は、現在、ユーザがどのようなシーンに属するかを決定し、ユーザの行動推定やその学習、スケジューリングの属性など多様に利用する。本実施例では、シーン特定部36は、前記スマートフォン12に設けられた振動センサ22が振動を検出している間は、ユーザが行動している(起きている)と判断するようになっている。また、シーン特定部36は、今までユーザがどのような行動をとり、サービスを利用してきたかの記録を取り、また移動のパターンや常用のルートの学習を行う。更に、例えば一定時間毎に前記スケジューラのスケジュールデータを参照し、サービス提供を駆動する。平日/休日などのスケジュールの保持と、その判定も行う。
後の作用説明(図3のフローチャート説明)でも述べるが、シーン特定部36は、ユーザのシーンとして、図7(a)に示すように、車両運転中、停車中、仕事中、くつろぎ中、外出中、睡眠中の6種類のシーンのなかからいずれかを推定するようになっている。このとき、前記振動センサ22により振動検出がなく、また操作部19の操作がない状態では、睡眠中と判断できる。振動センサ22を用いたことにより、ユーザが睡眠中か、起きて行動しているかを十分な確かさで推定することができる。また、スマートフォン12の位置情報と車両16の位置情報とが一致すればユーザが車内にいると判断でき、車両16の車速情報から運転中か停車中かが判断できる。スマートフォン12の位置情報(会社内、自宅、外出)等から、仕事中、くつろぎ中、外出中が判断できる。
前記サービス選択部37は、前記シーン特定部36の決定に基づいて、サービスプロバイダ15にサービスを要求し、サービスプロバイダ15からコンテンツを受取る機能を備える。また本実施例では、サービス選択部37は、ユーザに対し複数のコンテンツ(スケジュールに基づくサービス、車両警告(アラート)通知、PUSHサービスのメール等)を提供する場合に、コンテンツの種別に応じた優先順位を付加し、複数のコンテンツ間での調停を行う調停手段としての機能も備えている。
前記提供方法選択部38は、前記シーン特定部36の推定及び前記サービス選択部37の判断に基づいて、前記コンテンツを送信するデバイスを決定して当該デバイスに送信するデバイス選択手段として機能する。この場合、提供方法選択部38は、シーン特定部36により、ユーザが車両16を運転していると推定(特定)された場合には、車両16にユーザ以外の同乗者の有無を考慮してコンテンツを送信するデバイスを選択するようになっている。これも後述するが、車両16に同乗者がある場合には、ユーザのプライバシーを考慮して、メールは、車載機13でなくスマートフォン12側に送られる。
これと共に、本実施例では、提供方法選択部38は、前記シーン特定部36の推定及び前記サービス選択部37の判断に基づいて、デバイスにおけるコンテンツの適切な出力形態(例えば動画、静止画、音声出力、テキスト(文字)表示、それらの組合せ等)を決定する。そして、提供方法選択部38は、必要がある場合にその出力形態に加工する変換手段としての機能も備えている。
以上のサーバ31の構成により、本実施例のコンテンツ提供システム11では、図6に概要を示すようなサービスを実行する。即ち、ユーザが使用するスマートフォン12及び車両16(車載機13)等のデバイスから、現在位置情報を含んだデバイス情報が情報センタ14(サーバ31)に送信される。サーバ31においては、デバイス情報等からユーザの現在のシーンが推定され、そのシーンでユーザが望むコンテンツを、サービスプロバイダ15に対して要求する。サービスプロバイダ15からコンテンツを取得すると、サーバ31は、そのコンテンツを、シーンに応じた出力形態で当該シーンに応じたデバイスに送信する。ユーザは、シーンに応じたデバイスでシーンに応じた出力形態のコンテンツを享受することができる。
そして、本実施例では、後の作用説明でも述べるように、情報センタ14から車載機13(車両16)に対してコンテンツが送信されたときに、車載機13の制御部24は、ユーザの車内におけるシーンを特定すると共に、特定されたシーンに応じて表示部25に対する該コンテンツの出力を制御するようになっている。従って、制御部24が、車内シーン特定手段及び制御手段として機能する。
より具体的には、前記制御部24は、ユーザが車両16を運転している場合には、車内におけるシーンとして、ユーザの運転に関する負荷の大小を判断する。この場合、図7(b)にも示すように、制御部24は、車両16の車速及びステアリング角に基づいて、車両16が走行中か停車中かを判断すると共に、走行中である場合には、直進中か右左折中かを判断する。つまり、車内シーンとして、直進中、右左折中、停車中の3つのうちいずれかを特定する。
そして、制御部24は、右左折中である場合に運転負荷が大、直進中である場合には運転負荷は中、停車中である場合には運転負荷は小、と判断する。これにて、制御部24は、右左折中であるつまり運転負荷が大である場合、及び、直進中即ちあるつまり運転負荷が中である場合には、緊急地震情報やアラート情報といった緊急性の高いコンテンツを除いて、コンテンツの出力を一時停止(休止)し、運転負荷が小さくなった後に該コンテンツを出力するように制御を行うようになっている。
次に、上記構成の作用について、図2〜図7も参照して説明する。図2は、本実施例のコンテンツ提供システム11における、各部の処理手順、主として情報センタ14のサーバ31が実行するメインの処理手順(ルーチン)、及び通信の流れを示している。また、図3のフローチャートは、図2におけるステップB22の処理の詳細な手順を示し、図4のフローチャートは、図2におけるステップA22の詳細な手順を示している。更に、図5のフローチャートは、コンテンツを送信するデバイスを選択する際の、プライバシーの有無の判定の手順を示している。
ここで、図2に示すように、コンテンツ提供システム11においては、コンテンツ(サービス)の提供の処理が行われると共に、デバイス状態更新の処理、利用履歴更新の処理が行われる。まず、デバイス状態更新の処理においては、ユーザ側の各デバイス(スマートフォン12、車載機13、車両16)にて、デバイス情報の更新があるかどうかが判断される(ステップA1)。そして、デバイス情報の更新がある場合には(ステップA1にてYes)、更新のあったデバイス情報が情報センタ14に送信される(ステップA2)。情報センタ14(サーバ31)においては、更新されたデバイス情報を受信すると(ステップB1)、記憶部32のデバイス状態テーブルを更新する(ステップB2)。
次に、利用履歴更新の処理においては、ユーザ側の各デバイス(スマートフォン12、車載機13、車両16)にて、コンテンツのサービスを利用した場合に(ステップA11)、その利用履歴のデータが情報センタ14に送信される。情報センタ14(サーバ31)においては、利用履歴のデータを受信すると(ステップB11)、利用履歴から学習したユーザの行動ヒストグラムのデータ、即ち、記憶部32のサービスタイムテーブルを更新する(ステップB12)。
さて、ユーザのデバイスに対しコンテンツ提供のサービスを行うにあたっては、情報センタ14(サーバ31)において以下のような処理が実行される。即ち、まずステップB21では、デバイス状態テーブルの読込みが行われ、現在のユーザの各デバイス(スマートフォン12、車載機13、車両16)がどのような状態になっているかが把握される。次いで、上記各デバイスの状態からユーザのシーンが推定(特定)される(ステップB22)。
図3のフローチャートは、このステップB22におけるシーン推定の処理の詳細を示している。即ち、ステップB31では、スマートフォン12における振動センサ22の振動検出や操作部19の操作があるかどうかが判断される。振動センサ22の振動検出、及び、操作部19の操作のどちらもない場合には(ステップB31にてNo)、ユーザのシーンとして睡眠中と推定される(ステップB32)。
振動センサ22の振動検出がある、或いは、操作部19の操作がある場合には(ステップB31にてYes)、ユーザが行動していると推定され、次のステップB33にて、ユーザが車両16内にいる(運転している)かどうかが判断される。スマートフォン12の現在位置情報と、車両16の現在位置情報とが一致していれば、ユーザが車両16を運転していると判断でき(ステップB33にてYes)、ステップB34に進む。ステップB34では、車速が0かどうかが判断され、車速が0を超えている場合には(ステップB34にてYes)、ユーザのシーンが車両運転中と推定される(ステップB35)。車速が0の場合には(ステップB34にてNo)、ユーザのシーンが停車中と推定される(ステップB36)。
一方、ユーザの位置が車両16内でない場合には(ステップB33にてNo)、ステップB37にて、スマートフォン12の現在位置がユーザの職場かどうかが判断される。職場である場合には(ステップB37にてYes)、ステップB38にて、ユーザのシーンが仕事中であると推定される。スマートフォン12の現在位置がユーザの職場でない場合には(ステップB37にてNo)、次のステップB39にて、スマートフォン12の現在位置がユーザの自宅かどうかが判断される。自宅である場合には(ステップB39にてYes)、ステップB40にて.ユーザのシーンがくつろぎ中であると推定される。自宅でない場合には(ステップB39にてNo)、ステップB41にて,ユーザのシーンが外出中であると推定される。
以上により、ステップB22にて、スマートフォン12、車載機13、車両16のデバイス状態から、現在、ユーザがどのようなシーン(車両運転中、停車中、仕事中、くつろぎ中、外出中、睡眠中)に属するかが特定される。図2に戻って、ステップB23では、特定されたシーン及び上記サービスタイムテーブルに基づいて、ユーザの行動が推定される。このとき、サービスタイムテーブルに記憶されたユーザの過去のサービス利用履歴のデータや、スケジューラに登録されているユーザのスケジュールデータが考慮されるので、十分な確かさでユーザの行動を推定することができる。
次のステップB24では、ユーザに対して提供すべきサービス(コンテンツ)があるかどうかが判断される。提供すべきサービスがない場合には(ステップB24にてNo)、ステップB25にてサービスタイムテーブルを更新した上で、ステップB21に戻る。提供すべきサービスがある場合には(ステップB24にてYes)、ステップB26にて、サービスプロバイダ15に対し、コンテンツの配信要求がなされる。
サービスプロバイダ15においては、情報センタ14から要求があったコンテンツを情報センタ14に対し配信する(ステップC22)。このとき、サービスプロバイダ15は、情報センタ14からの要求以外にも、それとは別に、ユーザに対しPUSH配信するコンテンツがあるかどうかを常に判断している(ステップC21)。そして、PUSH配信するコンテンツがある場合に(ステップC21にてYes)、ステップC22にて当該コンテンツを配信する。また、例えば緊急地震情報等の緊急に配信する必要のあるコンテンツ(情報)についても、ステップC22にて同様に配信を行う。
情報センタ14では、サービスプロバイダ15からコンテンツを受信すると、ステップB27にて、当該コンテンツに関し、ユーザのどのデバイス(スマートフォン12、車載機13)に送信するかが選択される。このとき、本実施例では、車載機13にコンテンツ(メール等)を送信することが可能な場合に、車両16の同乗者の有無によるプライバシーを考慮してデバイスが選択される。図5のフローチャートは、情報センタ14(サーバ31)が実行するプライバシーシーン特定の処理手順を示している。
即ち、プライバシーシーンの特定にあたっては、まず、ステップB51にて、ユーザの現在位置が車内かどうかが判断される。車内でない場合には(ステップB51にてNo)、そのまま終了する。ユーザが車内にいる場合には(ステップB51にてYes)、ステップB52にて、ドライバ以外のシートセンサがオンしているかどうか、つまり同乗者があるかどうかが判断される。ドライバ以外のシートセンサがオンしている、つまり同乗者がある場合には(ステップB52にてYes)、ステップB53にてプライバシーありと判断される。同乗者がない場合には(ステップB52にてNo)、ステップB54にてプライバシーなしと判断される。
図示はしないが、車両16に同乗者がない場合(プライバシーなし)には、車載機13に対してコンテンツの送信が行われる。これに対し、車両16にユーザ以外の同乗者がある場合(プライバシーあり)には、車載機13に対する送信を行わずにユーザ個人のスマートフォン12にコンテンツが送信されるようになる。これにて、ユーザのプライバシーの保護が図られるようになる。
図2に戻り、次のステップB28では、ユーザの状況に応じた適切な出力形態とするように、必要があればコンテンツの出力形態(動画、静止画、音声出力、テキスト(文字)表示、それらの組合せ等)の変換がなされる。そして、ステップB29にて、ユーザのデバイスに対するコンテンツの送信がなされる。尚、図示はしないが、ユーザに提供する候補となるコンテンツが複数ある場合には、重要度(緊急度)の高いものから順に優先度の付与が行われ、その優先度に従ってコンテンツの送信がなされる。
ユーザ側においては、デバイス(スマートフォン12、車載機13のどちらか)にてコンテンツが受信される(ステップA21)。そして、コンテンツを受信したデバイスにおいて、該コンテンツの出力が行われるのであるが、車載機13(車両16)がコンテンツを受信した場合には、次のステップA22〜ステップA25の処理が行われる。まず、ステップA22では、ユーザの車内におけるシーンの特定の処理が行われる。
図4のフローチャートは、このステップA22における車内シーン特定の処理の詳細を示している。即ち、ステップA31では、ユーザ(スマートフォン12)の現在位置が車内かどうかが判断される。スマートフォン12の位置が車内でない場合には(ステップA31にてNo)、次のステップA32にて、ユーザが車外に出ていると特定される。ユーザが車内にいる場合には、(ステップA31にてYes)、ステップA33にて、車速が0を超えているかどうかが判断される。車速が0の場合には(ステップA33にてNo)、次のステップA34にて、車両16が停止中であると特定され、運転負荷は低(小さい)と判定される。
車速が0を超えている場合には(ステップA33にてYes)、次のステップA35にて、ステアリング角が5度を超えているかどうかが判断される。ステアリング角が5度以下である場合には(ステップA35にてNo)、ステップA36にて、車両16が直進中であると特定され、運転負荷は中と判定される。これに対し、ステアリング角が5度を超えている場合には(ステップA35にてYes)、ステップA37にて、車両16が右折又は左折中であると特定され、運転負荷は高(大きい)と判定される。以上の処理により、ユーザの車内シーンが特定され、運転負荷が高中低の3段階で判定される。
このようにして車内シーンが特定されると(ステップA22)、図2に戻り、次のステップA23にて、送信されたコンテンツが、緊急地震情報や車両16のアラート情報といった緊急性の高いコンテンツかどうかが判断される。緊急性の高いコンテンツである場合には(ステップA23にてYes)、そのまま、無条件で当該コンテンツの出力がなされる(ステップA25)。
これに対し、緊急性の高くないコンテンツの場合には(ステップA23にてNo)、次のステップA24にて、上記ステップS22で運転負荷が低(停車中である)と判定したかどうかが判断される。運転負荷が低(小)の場合には(ステップA24にてYes)、ステップA25に進んで当該コンテンツの出力がなされる。運転負荷が低ではない場合には(ステップA24にてNo)、ステップA22に戻り車内シーンの特定が繰返される。これにて、車載機13においては、緊急性の高いものを除いて、運転負荷が低く(小さく)なった後に、コンテンツの出力がなされるようになるのである。
上記のようなコンテンツ提供システム11の構成により、ユーザのシーンに応じた種類、言い換えればユーザが要望していると推測されるコンテンツを、適切なタイミングで自動的に提供することができる。またその際、ユーザが使用するデバイスが複数ある場合でも、ユーザの現在の状況に応じた最も適したデバイスにコンテンツを提供することができる。そして、コンテンツが車載機13に送信された時点のユーザの車内シーンの特定に基づいて、コンテンツの出力が制御されるので、最初のシーン推定からの時間経過によってユーザの状況が変化した場合でも、ユーザの現在の状況に適応した形態で、コンテンツを提供することができる。
ここで、図示はしないが、ユーザがコンテンツのサービスを受ける場合のいくつかの具体例をあげる。例えば平日の朝(例えば7時など決まった時間)に、ユーザが自宅でいつものニュースのコンテンツのサービスを受ける場合、スマートフォン12から情報センタ14に送られる現在位置情報を含むデバイス情報から、情報センタ14のサーバ31は、ユーザが自宅にいて起きて活動していると推定する。そして、ユーザがこの時刻にスマートフォン12でいつもニュースを見ている場合には、情報センタ14(サーバ31)は、サービスプロバイダ15からニュースのコンテンツを取得し、ユーザのスマートフォン12に対して送信する。これにて、ユーザはスマートフォン12によりニュースを見ることができる。
また、例えばユーザが平日の午後(仕事中)に、同乗者と共に自動車での移動中(運転中)に、メールを受信する場合、ユーザのスマートフォン12、車載機13(車両16)から現在位置情報を含むデバイス情報が、情報センタ14に送られる。サーバ31は、ユーザが車両16の運転中であり、同乗者があると推定する。そして、サービスプロバイダ15からユーザに対してメールの配信がなされる場合には、ユーザのプライバシーを守るため、メールを送信するデバイスとしてスマートフォン12が選択される。情報センタ14(サーバ31)は、メールのコンテンツを、車載機13(車両16)ではなくスマートフォン12に送信する。これにて、メールの内容が車載機13の表示部25に表示されることはなく、ユーザは、後程、スマートフォン12でメールを見ることができる。
更に、例えばユーザが平日の朝(例えば8時30分など決まった時間)の自動車通勤中(運転中)に、いつもの天気予報のコンテンツのサービスを受ける場合、ユーザのスマートフォン12、車載機13(車両16)から現在位置情報を含むデバイス情報が、情報センタ14に送られる。サーバ31は、ユーザが車両16の運転中であり、会社に向かっていると推定する。そして、この時刻に、ユーザが車内でいつも天気予報を見ている場合には、情報センタ14(サーバ31)は、サービスプロバイダ15から天気予報のコンテンツを取得し、車載機13に対して送信する。
このとき、ユーザが運転している車両16の走行中、特にハンドルを切っている最中(右左折中)では、運転負荷が比較的大きく、ユーザが運転に集中する必要がある。本実施例では、車載機13側で、ユーザの車内におけるシーンが特定され、運転負荷が小さい場合(停車中)に、或いは小さくなってから、コンテンツが出力される。従って、運転負荷が比較的大きい(運転負荷が中又は高)ときには、コンテンツが出力されることはないので、ユーザは運転に集中することができる。これにて、ユーザは、安全性を確保しながら、車載機13において天気予報のコンテンツを見る(或いは聞く)ことができる。尚、コンテンツが、緊急地震速報やアラート情報のような緊急性を要するものである場合には、車内シーンにかかわりなく出力されるので、それら緊急性を要する情報をユーザに確実に伝えることができる。
以上のように、本実施例のコンテンツ提供システム11によれば、次のような優れた効果を奏する。即ち、情報センタ14のサーバ31に、デバイス情報に基づいて各デバイス(スマートフォン12、車両16、車載機13)の状態を把握する特定部33、34、35、各デバイスの状態からユーザの現在のシーンを推定すると共にユーザに提供すべきコンテンツを判断するシーン特定部36、サービスプロバイダ15からコンテンツを受取ると共に複数のコンテンツ間での調停を行うサービス選択部37、コンテンツを送信するデバイスを決定すると共に適切な出力形態に変換する提供方法選択部39を設けると共に、車載機13の制御部24に、情報センタ14から車載機13に対してコンテンツが送信されたときにユーザの車内におけるシーンを再度特定すると共に、特定されたシーンに応じて表示部25に対する該コンテンツの出力を制御する機能を設けるようにした。
これにより、ユーザのシーンに応じた種類、言い換えればユーザが要望していると推測されるコンテンツを、適切なタイミングで、最も適したデバイスに自動的に提供することができる。そして、コンテンツが車載機13に送信された時点のユーザの車内シーンの特定に基づいて、コンテンツの出力が制御されるので、最初のシーン推定からの時間経過によってユーザの状況が変化した場合に対応することができる。従って、本実施例のコンテンツ提供システム11によれば、ユーザが使用する複数のデバイスに対して、サービスプロバイダ15からのコンテンツのサービスを自動で提供することを可能としたシステムにあって、ユーザの現在の状況を考慮して、特にユーザの車両運転中においても、ユーザ状況に適応した形態でコンテンツを提供することができるものである。
特に本実施例では、車載機13の制御部24が車内シーンを特定する際にユーザの運転負荷の大小を判断し、運転負荷が大きいと判断されたときには、コンテンツの出力を停止し、運転負荷が小さくなった後に該コンテンツを出力するように構成したので、運転負荷が大きいときにユーザは運転に集中することができ、ユーザは、運転負荷が小さくなってから、コンテンツを安全に楽しむことができる。このとき、車両16の車速及びステアリング角に基づいて、ユーザが運転に特に集中する必要がある右左折中であるかどうかを特定し、運転負荷を判断するように構成したので、車両16の車速及びステアリング角に基づいて、運転負荷の大小を容易に判断することができる。
また、本実施例では、提供方法選択部38に、デバイスにおけるコンテンツの適切な出力形態(例えば動画、静止画、音声出力、テキスト(文字)表示、それらの組合せ等)を決定し、必要がある場合にその出力形態に加工する変換手段としての機能を設けるようにしたので、デバイスにおいて、ユーザの状況に応じたて適切な出力形態でコンテンツを出力することが可能となり、コンテンツをより効果的に提供することができる。
更に本実施例では、シーン特定部36を、ユーザの車両運転中、停車中、仕事中、くつろぎ中、外出中、睡眠中の6種類のシーンのなかからいずれかを推定するように構成した。ユーザのこれら6種類のシーンは、明確に区別されるものであり、容易に推定(識別)することが可能である。これと共に、それら各シーンに応じてユーザが要望するコンテンツは明らかに異なってくるため、各々のシーンに対して適切なコンテンツを提供することが可能となる。前記シーン特定部36を、ユーザの過去のサービス利用履歴のデータを加味したり、登録されているユーザのスケジュールデータを加味したりして、ユーザの現在のシーンを推定するように構成したので、ユーザのシーン推定の確かさを、より一層高めることができる。
本実施例では、サーバ31のサービス選択部37に、ユーザに対し複数のコンテンツを提供する場合に、コンテンツの種別に応じた優先順位を付加し、複数のコンテンツ間での調停を行う調停手段としての機能を設けたので、同時に複数のコンテンツが提供可能な場合に、重要度の高いものが優先して提供されるようになり、不要不急のコンテンツが先に提供(出力)されるといった不具合を未然に防止することができる。
本実施例においては、サーバ31の提供方法選択部38が、ユーザが車両を運転していると推定された場合には、状態としての車両16の同乗者の有無を考慮してコンテンツを送信するデバイスを選択するように構成したので、車両16にユーザ以外の同乗者がある場合には、車載機13に対する送信を行わずにユーザ個人のスマートフォン12にコンテンツを送信する等、ユーザのプライバシーの保護を図ることができる。
尚、上記実施例では、ユーザの所持する携帯情報端末として、スマートフォン12を採用するようにしたが、スマートフォンに限らず、通信機能付きの携帯型情報機器であれば、携帯電話機やタブレット端末等であっても良い。車載機としても、カーナビゲーション装置に限らず、ヘッドアップディスプレイやメータなど、表示部を備えた車載機であれば適用することができる。また、上記実施例では、提供されるコンテンツの出力形態の変換を、情報センタ14のサーバ31で行うようにしたが、スマートフォン12や車載機13において実施しても良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した一実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、11はコンテンツ提供システム、12はスマートフォン(携帯情報端末)、13は車載機、14は情報センタ、15はサービスプロバイダ、16は車両、18は表示部(コンテンツ出力部)、22は振動センサ(振動検出手段)、24は制御部(車内シーン特定手段、制御手段)、25は表示部(コンテンツ出力部)、31はサーバ、32は記憶部、33はスマホ状態特定部(デバイス状態特定手段)、34は車両状態特定部(デバイス状態特定手段)、35は車載機状態特定部(デバイス状態特定手段)、36はシーン特定部(シーン推定手段、判断手段)、37はサービス選択部(調停手段)、36は提供方法選択部(デバイス選択手段、変換手段)を示す。

Claims (9)

  1. コンテンツ出力部(18、25)を備えユーザが使用する複数のデバイス(12、13、16)と、コンテンツ提供用のサーバ(31)を備えた情報センタ(14)とを通信可能に接続し、前記情報センタ(14)からコンテンツを前記各デバイス(12、13、16)に提供するようにしたコンテンツ提供システム(11)において、
    前記デバイス(12、13、16)には、1ユーザに関して、該ユーザが所持する携帯情報端末(12)及び該ユーザが乗車する車両(16)に搭載された車載機(13)が含まれており、
    前記情報センタ(14)のサーバ(31)は、前記各デバイス(12、13、16)から送信される情報に基づいてそれら各デバイス(12、13、16)の状態を把握するデバイス状態特定手段(33、35、34)と、
    前記デバイス状態特定手段(33、35、34)により特定された各デバイス(12、13、16)の状態から、前記ユーザの現在のシーンを推定するシーン推定手段(36)と、
    このシーン推定手段(36)により推定されたユーザのシーンから、該当するユーザに提供するコンテンツを判断する判断手段(36)と、
    前記シーン推定手段(36)の推定及び前記判断手段(36)の判断に基づいて、前記コンテンツを送信するデバイス(12、13、16)を決定するデバイス選択手段(38)とを備えると共に、
    前記車載機(13)は、前記情報センタ(14)から該車載機(13)に前記コンテンツが送信された際に、前記ユーザの車内におけるシーンを特定する車内シーン特定手段(24)と、
    この車内シーン特定手段(24)により特定されたシーンに応じて前記コンテンツ出力部(25)に対する該コンテンツの出力を制御する制御手段(24)とを備え
    前記デバイス選択手段(38)は、前記シーン推定手段(36)によりユーザが車両(16)を運転していると推定された場合には、状態としての車両(16)の同乗者の有無を考慮してコンテンツを送信するデバイス(12、13、16)を選択することを特徴とするコンテンツ提供システム。
  2. 前記車内シーン特定手段(24)は、ユーザが車両を運転している場合には、ユーザの運転に関する負荷の大小を判断し、
    前記制御手段(24)は、前記車内シーン特定手段(24)により運転負荷が大きいと判断されたときには、緊急性の高いコンテンツ以外のコンテンツの出力を停止し、前記運転負荷が小さくなった後に該コンテンツを出力することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ提供システム。
  3. 前記車内シーン特定手段(24)は、車両(16)の車速及びステアリング角に基づいて、車両(16)が右左折中であるかどうかを特定し、右左折中である場合に負荷が大であると判断することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ提供システム。
  4. 前記シーン推定手段(36)又は前記車内シーン特定手段(24)の推定又は特定に基づいて、前記デバイス(12、13、16)における前記コンテンツの適切な出力形態を決定し、当該コンテンツをその出力形態に加工する変換手段(38)を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のコンテンツ提供システム。
  5. 前記携帯情報端末(12)は、振動検出手段(22)を備え、前記デバイス状態特定手段(33、35、34)は、前記振動検出手段(22)が振動を検出している間は、ユーザが行動していると判断することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテンツ提供システム。
  6. 前記シーン推定手段(36)は、車両運転中、停車中、仕事中、くつろぎ中、外出中、睡眠中の6種類のシーンのなかからいずれかを推定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のコンテンツ提供システム。
  7. 前記シーン推定手段(36)は、ユーザの過去のサービス利用履歴のデータを加味して、前記ユーザの現在のシーンを推定することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のコンテンツ提供システム。
  8. 前記シーン推定手段(36)は、登録されているユーザのスケジュールデータを加味して、前記ユーザの現在のシーンを推定することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のコンテンツ提供システム。
  9. 前記情報センタ(14)のサーバ(31)は、ユーザに対し複数のコンテンツを提供する場合に、コンテンツの種別に応じた優先順位を付加し、複数のコンテンツ間での調停を行う調停手段(37)を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のコンテンツ提供システム。
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