JP6193557B2 - ドライブプレートおよびドライブプレートのリングギヤ部材 - Google Patents

ドライブプレートおよびドライブプレートのリングギヤ部材 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンからの動力を動力伝達対象へと伝達するドライブプレートおよびそれを構成するリングギヤ部材に関する。
従来、この種のドライブプレートとして、エンジンをクランキングするセルモータのピニオンギヤと噛合可能なリングギヤを有すると共にエンジンからの動力を流体伝動装置(トルクコンバータ)へと伝達するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このドライブプレートは、エンジンのクランクシャフトに固定されるプレート部材と、リングギヤを外周に有する環状部材として構成されると共に、それぞれリングギヤよりも内周側でプレート部材に締結される複数の締結部と、それぞれリングギヤよりも内周側から流体伝動装置側へと延出されると共に流体伝動装置のフロントカバーの外周に溶接される遊端部を有する複数の延出溶接部とを含むリングギヤ部材とから構成される。
特開2012−57785号公報
上記従来のドライブプレートによれば、セットブロックを用いることなくリングギヤ部材を動力伝達対象側に固定可能となり、フロントカバーの径方向に延びる部分への溶接による熱の影響を低減すると共に、延出溶接部の遊端部とフロントカバーとの溶接部とリングギヤとの間隔を充分に確保してリングギヤへの溶接による熱の影響を低減することが可能となる。また、プレート部材とリングギヤ部材とを含む2分割構造を有するドライブプレートによれば、モータによりエンジンをクランキングする際の音色をより好ましいものとすることができる。ただし、ドライブプレートは、エンジンからの大きな動力を流体伝動装置といった動力伝達対象に伝達するものであることから、耐久性を確保するためにドライブプレートの動力伝達対象に対する取付強度やドライブプレートによる動力の伝達効率をできるだけ向上させることが求められる。
そこで、本発明は、動力伝達対象への取付強度と、エンジンから動力伝達対象への動力の伝達効率をより向上させることができるドライブプレートおよびドライブプレートのリングギヤ部材の提供を主目的とする。
本発明のドライブプレートおよびドライブプレートのリングギヤ部材は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明のドライブプレートは、
エンジンをクランキングするモータのギヤと噛合可能なリングギヤを有すると共に、前記エンジンからの動力を動力伝達対象へと伝達するドライブプレートであって、
前記エンジンのクランクシャフトに固定されるプレート部材と、
前記リングギヤを外周に有する環状部材として構成されると共に、それぞれ該リングギヤよりも内周側で前記プレート部材に締結される複数の締結部と、それぞれ前記リングギヤよりも内周側から前記動力伝達対象側へと延出されると共に該動力伝達対象の構成部材に溶接される遊端部を有する複数の延出溶接部とを含むリングギヤ部材とを備え、
前記複数の締結部と前記複数の延出溶接部とは、該延出溶接部の前記遊端部の溶接線中心が該締結部と前記リングギヤの軸方向からみて重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置されることを特徴とする。
このドライブプレートは、エンジンのクランクシャフトに固定されるプレート部材と、リングギヤを外周に有すると共にプレート部材に締結される環状部材であるリングギヤ部材とから構成される。リングギヤ部材は、それぞれリングギヤよりも内周側でプレート部材に締結される複数の締結部と、それぞれリングギヤよりも内周側から動力伝達対象側へと延出されると共に動力伝達対象の構成部材に溶接される遊端部を有する複数の延出溶接部とを含む。そして、複数の締結部と複数の延出溶接部とは、延出溶接部の遊端部の溶接線中心が締結部とリングギヤの軸方向からみて重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置される。これにより、リングギヤ部材の各延出溶接部が互いに隣り合う締結部同士の間から動力伝達対象側へと延出される場合に比べて、各延出溶接部の遊端部の周方向における寸法すなわち溶接線長を充分に確保することができるので、ドライブプレートを動力伝達対象に対してより強固に固定することが可能となる。また、このドライブプレートでは、リングギヤ部材の各延出溶接部が互いに隣り合う締結部同士の間から動力伝達対象側へと延出される場合に比べて、互いに最接近する一対の締結部と延出溶接部との間隔をより短くすることができるので、プレート部材からリングギヤ部材へとより効率よく動力を伝達することが可能となる。従って、このドライブプレートでは、動力伝達対象への取付強度と、エンジンから動力伝達対象への動力の伝達効率をより向上させることが可能となる。
更に、上述のような各延出溶接部を例えばリングギヤ部材の元となる環状体の内周部に曲げ加工を施して形成する場合、延出溶接部となる環状体の部分は、当該環状体に形成される締結部の内周側に位置することになる。従って、母材からリングギヤ部材の元となる環状体を切り出して得られる内側の残部を加工してプレート部材を構成する、いわゆる親子取りによりリングギヤ部材およびプレート部材を作成する場合、延出溶接部となる環状体の部分の周方向における寸法と、当該延出溶接部となる部分同士の間隔との双方を充分に確保することができる。これにより、各延出溶接部の遊端部の周方向における寸法すなわち溶接線長と、リングギヤ部材の締結部に締結されるプレート部材の部分の寸法との双方を充分に確保することができるので、ドライブプレートの動力伝達対象への取付強度と、プレート部材の剛性との双方をより向上させることが可能となる。
また、前記複数の締結部は、前記プレート部材と前記リングギヤ部材との締結に用いられる締結孔をそれぞれ有してもよく、前記締結孔の各々は、対応する延出溶接部の前記遊端部の前記溶接線中心と前記リングギヤの軸方向からみて重なってもよい。これにより、プレート部材とリングギヤ部材との固定部(締結孔)と、リングギヤ部材と動力伝達対象との固定部(延出溶接部の遊端部)とをより近接させることができるので、プレート部材からリングギヤ部材へとより効率よく動力を伝達することが可能となる。
更に、前記複数の締結部および前記複数の延出溶接部は、前記リングギヤの軸心周りにそれぞれ等間隔に配置されてもよく、互いに対向し合う前記締結部の前記締結孔の中心同士を結ぶ直線と、互いに対向し合う前記延出溶接部の前記遊端部の前記溶接線中心同士を結ぶ直線とは、前記リングギヤの軸方向からみて重なってもよい。これにより、複数の締結部および複数の延出溶接部をより適正に配置してドライブプレートの回転バランスを向上させることが可能となる。
また、前記延出溶接部は、前記遊端部の両端から延出されて対応する締結部の両脇に達する左右対称の2つの脚部を有するものであってもよい。このような延出溶接部は、リングギヤ部材の元となる環状体に形成される締結部の内周側の部分を折り曲げることにより容易に形成可能である。
更に、前記2つの脚部は、対応する締結部の側方に位置する基端部から前記遊端部に向かうにつれて拡幅するように形成されてもよい。これにより、2つの脚部の基端部付近における延出溶接部の周方向における寸法増加を抑制しつつ、延出溶接部の強度を向上させることが可能となる。
また、前記延出溶接部は、前記脚部の基端部の近傍と、該基端部と前記遊端部との間とで曲げられてもよい。これにより、スプリングバックを抑制しつつ、延出溶接部を精度よく動力伝達対象側へと延出させることが可能となる。
更に、前記リングギヤ部材は、前記複数の締結部および前記複数の延出溶接部を内周側に有すると共に前記リングギヤが外周に固定される環状支持部材を含んでもよく、前記締結部の各々にはナットが圧入されてもよく、前記リングギヤは、前記ナットの近傍で前記環状支持部材に溶接されてもよい。このように、リングギヤ部材を環状支持部材とそれに固定されるリングギヤとから構成する場合には、締結部に圧入されるナットの近傍でリングギヤを環状支持部材に溶接することで、ドライブプレートの変形を抑制すると共に、その強度を向上させることが可能となる。ただし、リングギヤと環状支持部材とを一体成形してリングギヤ部材を構成してもよいことはいうまでもない。
本発明によるドライブプレートのリングギヤ部材は、
エンジンをクランキングするモータのギヤと噛合可能なリングギヤを外周に有すると共に、前記エンジンのクランクシャフトに固定されるプレート部材と共に該エンジンからの動力を動力伝達対象へと伝達するドライブプレートを構成する環状のリングギヤ部材であって、
それぞれ前記リングギヤよりも内周側で前記プレート部材に締結される複数の締結部と、それぞれ前記リングギヤよりも内周側から前記動力伝達対象側へと延出されると共に該動力伝達対象の構成部材に溶接される遊端部を有する複数の延出溶接部とを含むリングギヤ部材とを備え、
前記複数の締結部と前記複数の延出溶接部とは、該延出溶接部の前記遊端部の溶接線中心が該締結部と前記リングギヤの軸方向からみて重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置されることを特徴とする。
このリングギヤ部材によれば、ドライブプレートの動力伝達対象への取付強度と、ドライブプレートを介したエンジンから動力伝達対象への動力の伝達効率をより向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るドライブプレート10を示す分解斜視図である。 ドライブプレート10を示す平面図である。 ドライブプレート10の取付状態を示す断面図である。 ドライブプレート10を構成するプレート部材11を示す斜視図である。 ドライブプレート10を構成するリングギヤ部材12の環状支持部材121を示す斜視図である。 環状支持部材121の要部を示す拡大図である。 環状支持部材121の要部を示す拡大斜視図である。 ドライブプレート10の製造手順を説明するための平面図である。 ドライブプレート10の製造手順を説明するための平面図である。 ドライブプレート10の製造手順を説明するための平面図である。
次に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドライブプレート10を示す分解斜視図であり、図2は、ドライブプレート10の平面図であり、図3は、ドライブプレート10の取付状態を示す断面図である。これらの図面に示すドライブプレート10は、車両に搭載された原動機としての図示しないエンジン(内燃機関)から出力される動力を動力伝達対象である流体伝動装置(発進装置)3へと伝達するのに用いられる。
本実施形態において、動力伝達対象としての流体伝動装置3は、原動機としてのエンジンを備えた車両に発進装置として搭載されるトルクコンバータである。すなわち、流体伝動装置3は、図1および図3に示すように、ドライブプレート10を介してエンジンのクランクシャフト2に連結されるフロントカバー30や、フロントカバー30に密に固定されるポンプシェル31aを含むポンプインペラ31、ポンプインペラ31と同軸に回転可能な図示しないタービンランナ、図示しないステータ、図示しない変速装置の入力軸に固定されると共にタービンランナに連結される図示しないタービンハブ、タービンハブに連結されたダンパ機構32、フロントカバー30とダンパ機構32とを連結すると共に両者の連結を解除することができる例えば単板摩擦式のロックアップクラッチ33等を含む。ロックアップクラッチ33は、フロントカバー30の径方向に延びる内面30aと摩擦係合可能な摩擦材34を有するロックアップピストン35を含む。
図1から図3に示すように、ドライブプレート10は、エンジンのクランクシャフト2に固定されるプレート部材11と、外周にリングギヤ120を有すると共にプレート部材11に締結可能であり、かつ流体伝動装置3に固定される環状のリングギヤ部材12とから構成される。すなわち、本実施形態のドライブプレート10は、エンジン側に取り付けられるプレート部材11と、流体伝動装置3に取り付けられるリングギヤ部材12とに2分割され得る。従って、エンジンのクランクシャフト2にプレート部材11を予め取り付けておくと共に流体伝動装置3にリングギヤ部材12を予め取り付けておいた上で、プレート部材11とリングギヤ部材12とを締結することができる。
図4は、プレート部材11を示す斜視図である。プレート部材11は、例えば冷間圧延鋼板といった可撓性を有する板材から形成され、図示するように、クランクシャフト2の一端に取り付けられる平坦なクランクシャフト取付部110と、外周部から径方向外側に放射状に突出する平坦な複数のプレート側締結部111と、クランクシャフト取付部110と複数のプレート側締結部111との間で流体伝動装置3側からエンジン側(図3における右側)に突出する絞り部112とを含む。クランクシャフト取付部110は、中心に形成された中心孔110aと、当該中心孔110aの周囲に等間隔に形成された複数(本実施形態では、8個)のクランクシャフト連結孔110bとを有する。クランクシャフト取付部110の中心孔110aには、図3に示すように、クランクシャフト2の先端が嵌合され、クランクシャフト2の先端中心に形成された孔部には、流体伝動装置3のフロントカバー30の外面中央に固定された入力側センターピース4が嵌合される。また、クランクシャフト2とプレート部材11とは、プレート部材11の表面側および裏面側に配置される平坦な環状スペーサ5a,5b(図3参照)を介してクランクシャフト連結孔110bに挿通されたボルトにより締結される。
プレート部材11の複数のプレート側締結部111は、ドライブプレート10をエンジンのクランクシャフト2および流体伝動装置3に取り付けた際にクランクシャフト取付部110よりも流体伝動装置3側に位置するように当該クランクシャフト取付部110から軸方向にオフセットされており(図3参照)、それぞれ径方向外側の端部近傍に形成された締結孔111oを有する。また、プレート部材11の絞り部112は、プレート側締結部111よりも内周側でクランクシャフト取付部110を囲むように環状に形成されており、ドライブプレート10をエンジンのクランクシャフト2および流体伝動装置3に取り付けた際に流体伝動装置3側からエンジン側に突出するように形成される。このような環状の絞り部112をプレート部材11に形成することにより、プレート部材11ひいてはドライブプレート10の剛性をより一層向上させることができる。更に、プレート部材11の隣り合うプレート側締結部111の間には、プレート部材11の外周に沿ってリブ部113が複数形成されている。リブ部113は、ドライブプレート10をエンジンのクランクシャフト2および流体伝動装置3に取り付けた際にエンジン側から流体伝動装置3側(図3における左側)に突出するようにプレート部材11の外周縁部を曲げ加工することにより形成される。これにより、各プレート側締結部111やプレート部材11全体の剛性を良好に確保することが可能となる。
リングギヤ部材12は、図1から図3に示すように、エンジンをクランキングする図示しないセルモータのロータに連結されると共にエンジン始動時にドライブプレート10に向けて移動されるピニオンギヤと噛合可能なリングギヤ120と、リングギヤ120が外周に固定されると共にプレート部材11に締結可能であり、かつ流体伝動装置3のフロントカバー30に固定される略円環状の環状支持部材121とを含む。本実施形態において、リングギヤ120は、例えば既存のリングギヤ製造設備を利用して環状支持部材121とは別に製造され、環状支持部材121の外周に溶接により固定される。
図5は、環状支持部材121を示す斜視図である。また、環状支持部材121の要部を図6および図7に示す。これらの図面に示す環状支持部材121は、例えば冷間圧延鋼板といった可撓性を有する板材から形成され、図示するように、それぞれプレート部材11の複数のプレート側締結部111に対応するように内周部から径方向内側(中心側)に延出された複数(本実施形態では、6個)の締結部122を有する。本実施形態において、複数の締結部122は、環状支持部材121(リングギヤ120)の軸心周りに等間隔(60°間隔)に配置される。各締結部122には、プレート部材11のプレート側締結部111に形成された締結孔111oにそれぞれ対応するように締結孔122oが形成されており、各締結孔122oには、圧入ナット16の圧入部が圧入される。そして、プレート部材11とリングギヤ部材12とは、プレート側締結部111の流体伝動装置3側の表面と締結部122のエンジン側の表面とが当接する状態で各プレート側締結部111の締結孔111oに挿通されるボルト15と圧入ナット16とにより締結される。
また、環状支持部材121の外周部には、図5から図7に示すように、低背な環状の外壁部121wが形成されている。そして、リングギヤ120は、各締結部122の締結孔122oに圧入された圧入ナット16の近傍に定められた溶接部12a(図2参照)で環状支持部材121の外壁部121wに溶接される。ただし、リングギヤ120は、圧入やカシメにより環状支持部材121(外壁部121w)に固定されてもよい。
更に、環状支持部材121の内周部からは、それぞれ締結部122よりも流体伝動装置3側に位置するように複数(本実施形態では、6個)の延出溶接部123が延出される。各延出溶接部123は、略円弧状に延在する遊端部123aと、当該遊端部123aの両端から延出されて対応する締結部122の両脇に達する左右対称の2つの脚部123bとを有する。このような延出溶接部123は、環状支持部材121(リングギヤ部材12)の元となる環状体の締結部122となる部分の内周側の部分を折り曲げることにより容易に形成可能である。
そして、本実施形態において、複数の延出溶接部123は、フロントカバー30に対する延出溶接部123の溶接に際して溶接線中心となる遊端部123aの周方向(幅方向)における中心(図5および6における一点鎖線参照)が対応する締結部122の締結孔122oと環状支持部材121(リングギヤ120)の軸方向からみて重なるように環状支持部材121(リングギヤ120)の軸心周りに等間隔(60°間隔)に配置される。すなわち、図6に示すように、互いに対向し合う延出溶接部123の遊端部123aの溶接線中心(周方向における中心)同士を結ぶ直線は、互いに対向し合う締結部122の締結孔122oの中心同士を結ぶ直線とリングギヤの軸方向からみて重なり合う。
また、本実施形態において、各延出溶接部123の2つの脚部123bは、図7に示すように、対応する締結部122の側方に位置する基端部123cから遊端部123aに向かうにつれて拡幅するように形成される。これにより、2つの脚部123bの基端部123c付近における延出溶接部123の周方向における寸法増加を抑制しつつ、延出溶接部123の強度を向上させることが可能となる。更に、各延出溶接部123は、各脚部123bの基端部123cの近傍(図3および図7における位置X)と、2つの基端部123cと遊端部123aとの間(図3および図7における位置Y)とで曲げられている。これにより、スプリングバックを抑制しつつ、延出溶接部123を精度よく流体伝動装置3側へと延出させることが可能となる。
次に、図1、図8から図10等を参照しながら、ドライブプレート10を構成するプレート部材11およびリングギヤ部材12の製造手順ならびに流体伝動装置3に対するドライブプレート10の組付手順等について説明する。
ドライブプレート10を構成するプレート部材11およびリングギヤ部材12の製造に際しては、まず、プレス加工により、図8に示すような例えば冷間圧延鋼板といった板材(母材)20からリングギヤ部材12の環状支持部材121の元となる図9に示すような環状体21を切り出すと共に、板材20から環状体21を切り出すことによりプレート部材11の元となる図10に示すような残部25を環状体21と共に得る。そして、このような環状体21および残部25を得るプレス加工により、環状体21には、図9に示すように、それぞれ複数の締結部122および締結孔122oと、それぞれ対応する締結部122の内周側の部分を囲む複数の開口22と、それぞれ対応する開口22よりも内周側に位置して延出溶接部123を構成することになる複数の延出部23とが同時に形成される。また、当該プレス加工により、残部25には、図10に示すように中心孔110aと、複数のクランクシャフト連結孔110bと、それぞれ複数のプレート側締結部111および締結孔111oとが同時に形成される。
図9に示すように、環状支持部材121の延出溶接部123となる環状体21の延出部23は、当該環状体21に形成される締結部122の内周側に位置することになる。従って、上述のように板材20からリングギヤ部材12の環状支持部材121の元となる環状体21を切り出して得られる内側の残部25を加工してプレート部材11を構成する、いわゆる親子取りにより環状支持部材121およびプレート部材11を作成する場合、上記環状体21の延出部23の周方向における寸法と、当該延出部23同士の間隔との双方を充分に確保することができる。これにより、最終的な各延出溶接部123の遊端部123aの周方向における寸法すなわち溶接線長と、環状支持部材121の締結部122に締結されるプレート部材11のプレート側締結部111の寸法との双方を充分に確保することが可能となる。
また、上述のように環状体21および残部25を形成することで、図8からわかるように、特に環状体21の外周よりも内側における廃棄部分(図8における網掛け部参照)を大幅に減らすことが可能となる。更に、1枚の板材20から複数組の環状体21および残部25を得るようにすると共に環状体21同士の間隔を減らすことで、環状体21の外周よりも外側における廃棄部分も大幅に減らすことができる。従って、本実施形態のドライブプレート10では、板材20を有効に利用して歩留まりを向上させることが可能となる。なお、リングギヤ120は、環状体21を切出した後の板材20の残部(環状体21の外側部分)を元に作成されてもよい。
環状体21と残部25とを得た後、環状体21の複数の延出部23や外周縁部にプレス加工(曲げ加工)等を施すことにより、脚部123bの基端部123cの近傍と基端部123cと遊端部123aとの間とで曲げられた複数の延出溶接部123や環状の外壁部121wを成形し、図5等に示す環状支持部材121を得る。また、残部25にプレス加工(曲げ加工)等を施すことにより、クランクシャフト取付部110や絞り部112、複数のプレート側締結部111、複数のリブ部113を有するプレート部材11を得る。そして、環状支持部材121の各締結部122の締結孔122oに圧入ナット16を圧入した後、環状支持部材121とは別に製造されたリングギヤ120を環状支持部材121の外壁部121wに溶接により固定すれば、図1に示すようなリングギヤ部材12を得ることができる。本実施形態では、上述のように、リングギヤ120と環状支持部材121との溶接部12aが各圧入ナット16の近傍に定められている。
上述のようにして製造されるプレート部材11は、例えばエンジンの組立工場等において表裏に配置される環状スペーサ5a,5bを介してクランクシャフト連結孔110bに挿通されたボルトによりクランクシャフト2に締結される。また、プレート部材11と共にドライブプレート10を構成するリングギヤ部材12は、例えば流体伝動装置3の組立工場等において環状支持部材121の各延出溶接部123の遊端部123aをフロントカバー30の外周部30bに溶接することにより流体伝動装置3に対して固定される。すなわち、本実施形態では、リングギヤ部材12のリングギヤ120よりも内周側の部分すなわち環状支持部材121の内周部から流体伝動装置3側へと複数の延出溶接部123が延出され、各延出溶接部123の遊端部123aが流体伝動装置3のフロントカバー30の外周部30bに溶接される。これにより、フロントカバー30の径方向に延びる部分すなわちロックアップピストン35の摩擦材34と対向するフロントカバー30の径方向に延びる内面30aを含む部分への溶接による熱の影響を低減すると共に、延出溶接部123の遊端部123aと流体伝動装置3のフロントカバー30との溶接部とリングギヤ120との間隔を充分に確保してリングギヤ120への溶接による熱の影響を低減することができる。
更に、本実施形態のリングギヤ部材12において、複数の締結部122と複数の延出溶接部123とは、延出溶接部123の遊端部123aの溶接線中心が対応する締結部122とリングギヤ120の軸方向からみて重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置される。これにより、各延出溶接部が互いに隣り合う締結部同士の間から流体伝動装置3側へと延出される場合に比べて、各延出溶接部123の遊端部123aの周方向における寸法すなわち溶接線長を充分に確保することができるので、ドライブプレート10を流体伝動装置3に対してより強固に固定することが可能となる。
エンジン側に取り付けられたプレート部材11と、流体伝動装置3に取り付けられたリングギヤ部材12とは、例えば車両の組立工場等においてプレート部材11の各締結孔111oにボルト15を挿通すると共に各ボルト15を環状支持部材121に固定された圧入ナット16に螺合することにより互いに締結される。これにより、ドライブプレート10がエンジンのクランクシャフト2と流体伝動装置3との間に介設される。ただし、エンジンと流体伝動装置3との間にドライブプレート10を介設する手順は上述のものに限られるものではなく、プレート部材11とリングギヤ部材12とを互いに固定した後、ドライブプレート10をエンジンと流体伝動装置3との間に介設してもよい。
上述のように構成されるドライブプレート10によれば、エンジンから出力された動力は、クランクシャフト2、プレート部材11、ボルト15および圧入ナット16、リングギヤ部材12の環状支持部材121、および環状支持部材121の延出溶接部123を介して流体伝動装置3のフロントカバー30へと伝達され、更に流体伝動装置3により図示しない変速装置へと伝達されることになる。この際、本実施形態のドライブプレート10では、各延出溶接部が互いに隣り合う締結部同士の間から流体伝動装置3側へと延出される場合に比べて、互いに最接近する一対の締結部122と延出溶接部123との間隔をより短くすることができるので、プレート部材11からリングギヤ部材12へとより効率よく動力を伝達することが可能となる。そして、エンジンをセルモータによりクランキングして始動させる際には、セルモータからのクランキングトルクが、当該セルモータのピニオンギヤと噛合したリングギヤ120、環状支持部材121およびプレート部材11を介してエンジンのクランクシャフト2へと伝達される。
ここで、エンジンのクランキングに際しては、セルモータからリングギヤ120や環状支持部材121に対してさほど大きなトルクが印加されない。従って、リングギヤ120と環状支持部材121とを溶接により固定する場合には、両者間の溶接箇所(溶接線長)を大幅に削減することできる。ただし、リングギヤ120と環状支持部材121との溶接部12aの位置によっては、ドライブプレート10の変形が大きくなり、その強度を低下させてしまうおそれもある。このため、本発明者らは、リングギヤ120と環状支持部材121との溶接部12aの位置を適正化すべく、解析を行った。
本発明者による溶接部12aの位置についての解析は、有限要素法に基づく数値解析法を用いたものである。かかる解析に際しては、溶接部12aの溶接中心線とリングギヤ120の軸心とを結ぶ直線と、当該溶接部12aに対応する圧入ナット16の中心とリングギヤ120の軸心とを結ぶ直線とのなす角度が0°(位相差0°)である上記実施形態のドライブプレート10のモデルと、溶接部12aの溶接中心線とリングギヤ120の軸心とを結ぶ直線と、当該溶接部12aに対応する圧入ナット16の中心とリングギヤ120の軸心とを結ぶ直線とのなす角度が15°(位相差15°)である比較例1のモデルと、溶接部12aの溶接中心線とリングギヤ120の軸心とを結ぶ直線と、当該溶接部12aに対応する圧入ナット16の中心とリングギヤ120の軸心とを結ぶ直線とのなす角度が30°(位相差30°)である比較例2のモデルとを用意した。
そして、本実施形態のモデル、比較例1および比較例2のモデルのそれぞれについて、環状スペーサ5a,5bを介してエンジンと流体伝動装置との間に配置された状態を模した環境下で各ボルト15の流体伝動装置3側の端面(圧入ナット16に螺合される側の端面)に剛体治具を介して所定の荷重(例えば300kgf)を加えたときの各モデル(ドライブプレート)における最大変形量とミーゼス応力とを数値解析により求めた。その結果、本実施形態のドライブプレート10における最大変形量を値1としたときに、比較例1における最大変形量はおよそ値1.1(約10%増加)となり、比較例2における最大変形量はおよそ値1.13(約13%増加)となった。また、本実施形態のドライブプレート10におけるミーゼス応力を値1としたときに、比較例1におけるミーゼス応力はおよそ値1.21(約21%増加)となり、比較例2におけるミーゼス応力はおよそ値1.13(約13%増加)となった。かかる解析結果より、リングギヤ部材12を環状支持部材121とそれに溶接されるリングギヤ120とから構成する場合には、締結部122に圧入される圧入ナット16の近傍でリングギヤ120を環状支持部材121に溶接することで、ドライブプレート10の変形が抑制されると共に、その強度が向上することが理解されよう。
以上説明したように、上記実施形態のドライブプレート10は、エンジンのクランクシャフト2に固定されるプレート部材11と、リングギヤ120を外周に有すると共にプレート部材11に締結される環状部材であるリングギヤ部材12とから構成される。リングギヤ部材12は、それぞれリングギヤ120よりも内周側でプレート部材11に締結される複数の締結部122と、それぞれリングギヤ120よりも内周側から流体伝動装置3側へと延出されると共に流体伝動装置3の構成部材に溶接される遊端部123aを有する複数の延出溶接部123とを含む。そして、複数の締結部122と複数の延出溶接部123とは、各延出溶接部123の遊端部123aの溶接線中心が対応する締結部122とリングギヤ120の軸方向からみて重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置される。これにより、各延出溶接部が互いに隣り合う締結部同士の間から流体伝動装置3側へと延出される場合に比べて、各延出溶接部123の遊端部123aの周方向における寸法すなわち溶接線長を充分に確保することができるので、ドライブプレート10を流体伝動装置3に対してより強固に固定することが可能となる。また、ドライブプレート10では、各延出溶接部が互いに隣り合う締結部同士の間から流体伝動装置3側へと延出される場合に比べて、互いに最接近する一対の締結部122と延出溶接部123との間隔をより短くすることができるので、プレート部材11からリングギヤ部材12へとより効率よく動力を伝達することが可能となる。従って、ドライブプレート10では、流体伝動装置3への取付強度と、エンジンから流体伝動装置3への動力の伝達効率をより向上させることが可能となる。
更に、上述のような各延出溶接部123をリングギヤ部材12の元となる環状体21の内周部に曲げ加工を施して形成する場合、延出溶接部123となる環状体の延出部23は、当該環状体21に形成される締結部122の内周側に位置することになる。従って、母材としての板材20からリングギヤ部材12の元となる環状体21を切り出して得られる内側の残部25を加工してプレート部材11を構成する、いわゆる親子取りによりリングギヤ部材12およびプレート部材11を作成する場合、延出溶接部123となる環状体の延出部23の周方向における寸法と、当該延出部23同士の間隔との双方を充分に確保することができる。これにより、各延出溶接部123の遊端部123aの周方向における寸法すなわち溶接線長と、リングギヤ部材12の締結部122に締結されるプレート部材11のプレート側締結部111の寸法との双方を充分に確保することができるので、ドライブプレート10の流体伝動装置3への取付強度と、プレート部材11の剛性との双方をより向上させることが可能となる。
また、上記実施形態において、複数の締結部122は、プレート部材11とリングギヤ部材12との締結に用いられる締結孔122oをそれぞれ有し、締結孔122oの各々は、対応する延出溶接部123の遊端部123aの溶接線中心とリングギヤ120の軸方向からみて重なり合う。これにより、プレート部材11とリングギヤ部材12との固定部すなわち締結孔122oと、リングギヤ部材12と流体伝動装置3との固定部すなわち延出溶接部123の遊端部123aとをより近接させることができるので、プレート部材11からリングギヤ部材12へとより効率よく動力を伝達することが可能となる。
更に、上記実施形態において、複数の締結部122および複数の延出溶接部123は、リングギヤ120の軸心周りにそれぞれ等間隔に配置され、互いに対向し合う締結部122の締結孔122oの中心同士を結ぶ直線と、互いに対向し合う延出溶接部123の遊端部123aの溶接線中心同士を結ぶ直線とは、リングギヤ120の軸方向からみて重なり合う(完全に重なり合う)。これにより、複数の締結部122および複数の延出溶接部123をより適正に配置してドライブプレート10の回転バランスを向上させることが可能となる。
また、上記実施形態において、延出溶接部123は、遊端部123aの両端から延出されて対応する締結部122の両脇に達する左右対称の2つの脚部123bを有する。これにより、リングギヤ部材12の元となる環状体21に形成される締結部122の内周側に位置する延出部23を折り曲げることにより延出溶接部123を容易に形成可能となる。
更に、上記実施形態において、2つの脚部123bは、対応する締結部122の側方に位置する基端部123cから遊端部123aに向かうにつれて拡幅するように形成される。これにより、2つの脚部123bの基端部123c付近における延出溶接部123の周方向における寸法増加を抑制しつつ、延出溶接部123の強度を向上させることが可能となる。
また、上記実施形態において、延出溶接部123は、各脚部123bの基端部123cの近傍と、2つの基端部123cと遊端部123aとの間とで曲げられる。これにより、スプリングバックを抑制しつつ、延出溶接部123を精度よく流体伝動装置3側へと延出させることが可能となる。
そして、上記実施形態において、リングギヤ部材12は、複数の締結部122および複数の延出溶接部123を内周側に有すると共にリングギヤ120が外周に固定される環状支持部材121を含み、リングギヤ120は、締結部122の各々に圧入された圧入ナット16の近傍で環状支持部材121に溶接される。これにより、ドライブプレート10の変形を抑制すると共に、その強度を向上させることが可能となる。ただし、リングギヤ部材12を環状支持部材121とそれに固定されるリングギヤ120とから構成する代わり、リングギヤ120と環状支持部材121とを一体成形してリングギヤ部材12を構成してもよいことはいうまでもない。
ここで、上記実施形態における主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。すなわち、上記実施形態において、エンジンをクランキングするセルモータのピニオンギヤと噛合可能なリングギヤ120を有すると共に、エンジンからの動力を流体伝動装置3へと伝達するドライブプレート10が「ドライブプレート」に相当し、エンジンのクランクシャフト2に固定されるプレート部材11が「プレート部材」に相当し、リングギヤ120を外周に有する環状部材として構成されると共に、それぞれリングギヤ120よりも内周側でプレート部材11に締結される複数の締結部122と、それぞれリングギヤ120よりも内周側から流体伝動装置3側へと延出されると共に流体伝動装置3のフロントカバー30の外周部30bに溶接される遊端部123aを有する複数の延出溶接部123とを含むリングギヤ部材12が「リングギヤ部材」に相当し、複数の締結部122および複数の延出溶接部123を内周側に有すると共にリングギヤ120が外周に固定される環状支持部材121が「環状支持部材」に相当する。
ただし、上記実施形態における主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載された発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載された発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、実施形態はあくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一例に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、エンジンからの動力を動力伝達対象へと伝達するドライブプレートの製造産業等において利用可能である。
2 クランクシャフト、3 流体伝動装置、4 入力側センターピース、5a,5b 環状スペーサ、10 ドライブプレート、11 プレート部材、12 リングギヤ部材、12a 溶接部、15 ボルト、16 圧入ナット、20 板材、21 環状体、22 開口、23 延出部、25 残部、30 フロントカバー、30a 内面、30b 外周部、31 ポンプインペラ、31a ポンプシェル、32 ダンパ機構、33 ロックアップクラッチ、34 摩擦材、35 ロックアップピストン、110 クランクシャフト取付部、110a 中心孔、110b クランクシャフト連結孔、111 プレート側締結部、111o 締結孔、112 絞り部、113 リブ部、120 リングギヤ、121 環状支持部材、121w 外壁部、122 締結部、122o 締結孔、123 延出溶接部、123a 遊端部、123b 脚部、123c 基端部。

Claims (15)

  1. エンジンをクランキングするモータのギヤと噛合可能なリングギヤを有すると共に、前記エンジンからの動力を動力伝達対象へと伝達するドライブプレートであって、
    前記エンジンのクランクシャフトに固定されるプレート部材と、
    前記リングギヤを外周に有する環状部材として構成されるリングギヤ部材とを備え、
    前記リングギヤ部材は、それぞれ前記リングギヤよりも内周側で前記プレート部材に締結される複数の締結部と、それぞれ前記リングギヤよりも内周側から前記動力伝達対象側へと延出されると共に該動力伝達対象の構成部材に溶接される遊端部および該遊端部の両端から延出されて対応する締結部の両脇に達する2つの脚部を有する複数の延出溶接部とを含み、
    前記複数の締結部と前記複数の延出溶接部とは、該延出溶接部の少なくとも一部が前記締結部と前記リングギヤの径方向からみて周方向に重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置されることを特徴とするドライブプレート。
  2. 請求項1に記載のドライブプレートにおいて、
    前記複数の締結部は、前記プレート部材と前記リングギヤ部材との締結に用いられる締結孔をそれぞれ有し、前記締結孔の各々は、対応する延出溶接部の前記遊端部の溶接線中心と前記リングギヤの軸方向からみて重なることを特徴とするドライブプレート。
  3. 請求項2に記載のドライブプレートにおいて、
    前記複数の締結部および前記複数の延出溶接部は、前記リングギヤの軸心周りにそれぞれ等間隔に配置され、
    前記径方向において互いに対向し合う一対の前記締結部の前記締結孔の中心同士を結ぶ直線と、前記一対の前記締結部に対応した前記径方向において互いに対向し合う一対の前記延出溶接部の前記遊端部の前記溶接線中心同士を結ぶ直線とは、前記リングギヤの軸方向からみて重なることを特徴とするドライブプレート。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のドライブプレートにおいて、
    前記2つの脚部は、対応する締結部の側方に位置する基端部から前記遊端部に向かうにつれて拡幅するように形成されることを特徴とするドライブプレート。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のドライブプレートにおいて、
    前記延出溶接部は、前記脚部の基端部の近傍と、該基端部と前記遊端部との間とで曲げられていることを特徴とするドライブプレート。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のドライブプレートにおいて、
    前記リングギヤ部材は、前記複数の締結部および前記複数の延出溶接部を内周側に有すると共に前記リングギヤが外周に固定される環状支持部材を含み、
    前記締結部の各々にはナットが圧入され、
    前記リングギヤは、前記ナットの近傍で前記環状支持部材に溶接されることを特徴とするドライブプレート。
  7. エンジンをクランキングするモータのギヤと噛合可能なリングギヤを外周に有すると共に、前記エンジンのクランクシャフトに固定されるプレート部材と共に該エンジンからの動力を動力伝達対象へと伝達するドライブプレートを構成する環状のリングギヤ部材であって、
    それぞれ前記リングギヤよりも内周側で前記プレート部材に締結される複数の締結部と、それぞれ前記リングギヤよりも内周側から前記動力伝達対象側へと延出されると共に該動力伝達対象の構成部材に溶接される遊端部および該遊端部の両端から延出されて対応する締結部の両脇に達する2つの脚部を有する複数の延出溶接部とを含み、
    前記複数の締結部と前記複数の延出溶接部とは、該延出溶接部の少なくとも一部が前記締結部と前記リングギヤの径方向からみて周方向に重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置されることを特徴とするドライブプレートのリングギヤ部材。
  8. エンジンをクランキングするモータのギヤと噛合可能なリングギヤを有すると共に、前記エンジンからの動力を動力伝達対象へと伝達するドライブプレートであって、
    前記エンジンのクランクシャフトに固定されるプレート部材と、
    前記リングギヤを外周に有する環状部材として構成されるリングギヤ部材とを備え、
    前記リングギヤ部材は、それぞれ前記プレート部材との締結に用いられる締結孔を前記リングギヤよりも内周側に有する複数の締結部と、それぞれ前記リングギヤよりも内周側から前記動力伝達対象側へと延出されると共に該動力伝達対象の構成部材に溶接される遊端部を有する複数の延出溶接部とを含み、
    前記複数の締結部と前記複数の延出溶接部とは、該延出溶接部の前記遊端部が前記締結孔の軸心方向からみて該締結孔と重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置されることを特徴とするドライブプレート。
  9. 請求項8に記載のドライブプレートにおいて、
    前記締結孔の各々は、対応する延出溶接部の前記遊端部の溶接線中心と前記軸心方向からみて重なることを特徴とするドライブプレート。
  10. 請求項8または9に記載のドライブプレートにおいて、
    前記複数の締結部および前記複数の延出溶接部は、前記リングギヤの軸心周りにそれぞれ等間隔に配置され、
    前記リングギヤの径方向において互いに対向し合う一対の前記締結部の前記締結孔の中心同士を結ぶ直線と、前記一対の前記締結部に対応した前記径方向において互いに対向し合う一対の前記延出溶接部の前記遊端部の溶接線中心同士を結ぶ直線とは、前記リングギヤの軸方向からみて重なることを特徴とするドライブプレート。
  11. 請求項8から10の何れか一項に記載のドライブプレートにおいて、
    前記延出溶接部は、前記遊端部の両端から延出されて対応する締結部の両脇に達する左右対称の2つの脚部を有することを特徴とするドライブプレート。
  12. 請求項11に記載のドライブプレートにおいて、
    前記2つの脚部は、対応する締結部の側方に位置する基端部から前記遊端部に向かうにつれて拡幅するように形成されることを特徴とするドライブプレート。
  13. 請求項11または12に記載のドライブプレートにおいて、
    前記延出溶接部は、前記脚部の基端部の近傍と、該基端部と前記遊端部との間とで曲げられていることを特徴とするドライブプレート。
  14. 請求項8から13の何れか一項に記載のドライブプレートにおいて、
    前記リングギヤ部材は、前記複数の締結部および前記複数の延出溶接部を内周側に有すると共に前記リングギヤが外周に固定される環状支持部材を含み、
    前記締結部の各々にはナットが圧入され、
    前記リングギヤは、前記ナットの近傍で前記環状支持部材に溶接されることを特徴とするドライブプレート。
  15. エンジンをクランキングするモータのギヤと噛合可能なリングギヤを外周に有すると共に、前記エンジンのクランクシャフトに固定されるプレート部材と共に該エンジンからの動力を動力伝達対象へと伝達するドライブプレートを構成する環状のリングギヤ部材であって、
    それぞれ前記プレート部材との締結に用いられる締結孔を前記リングギヤよりも内周側に有する複数の締結部と、それぞれ前記リングギヤよりも内周側から前記動力伝達対象側へと延出されると共に該動力伝達対象の構成部材に溶接される遊端部を有する複数の延出溶接部とを含み、
    前記複数の締結部と前記複数の延出溶接部とは、該延出溶接部の前記遊端部が前記締結孔の軸心方向からみて該締結孔と重なるようにそれぞれ間隔をおいて配置されることを特徴とするドライブプレートのリングギヤ部材。
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