JP6192114B2 - 変換器の試験方法及び試験装置 - Google Patents

変換器の試験方法及び試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6192114B2
JP6192114B2 JP2014131425A JP2014131425A JP6192114B2 JP 6192114 B2 JP6192114 B2 JP 6192114B2 JP 2014131425 A JP2014131425 A JP 2014131425A JP 2014131425 A JP2014131425 A JP 2014131425A JP 6192114 B2 JP6192114 B2 JP 6192114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
arm
switching element
converters
arm part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014131425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016010295A (ja
Inventor
宏信 金
宏信 金
吉野 輝雄
輝雄 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2014131425A priority Critical patent/JP6192114B2/ja
Publication of JP2016010295A publication Critical patent/JP2016010295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6192114B2 publication Critical patent/JP6192114B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明の実施形態は、変換器の試験方法及び試験装置に関する。
モジュラー・マルチレベル変換器(以下、MMCと称す)と呼ばれる方式の電力変換装置がある。MMCでは、チョッパセルと呼ばれる単位変換器が用いられる。単位変換器には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transister)などのオン・オフ制御可能な自己消弧型のスイッチング素子が用いられる。例えば、複数の単位変換器を直列に接続する。これにより、スイッチング素子の耐圧以上の電圧を出力することができる。
直流送電システムなどに用いられる大容量の電力変換装置では、実際に運転を行う前に、使用状況下で入力される電流及び電圧と同等以上の責務を単位変換器に与え、動作を検証することが行われている。
例えば、複数のスイッチング素子をブリッジ接続した変換装置において、三角波の搬送波と正弦波の電圧基準とを比較して各スイッチング素子をオン・オフさせる場合に、第1相の電圧基準値に対して出力線間電圧の位相が90°進んだ位相となるように第2相の電圧基準値を設定することが提案されている。これにより、交流負荷に流れる電流の位相が、第1相の電圧基準値と実質的に同位相になり、簡易な試験回路で、第1相のスイッチング素子に実際の運転状態と同等の力率1運転での電圧・電流責務を与えることができる。また、第2相の電圧基準値を調整することで、実際の運転状態と同等の任意の力率の運転責務を与えることができる。さらに、第2相の電圧基準値を調整することで、電力の方向を逆にして、回生動作での運転責務を与えることができる。
しかしながら、MMCでは、単位変換器自体が電荷蓄積素子(コンデンサなど)や複数のスイッチング素子を含む。このため、複数のスイッチング素子を単相ブリッジの場合の試験方法を、そのままMMCに適用することができない。このため、MMCの場合でも、簡易な回路で実際の運転状態と同等の責務を単位変換器に与えられるようにすることが望まれている。
特開平11−285265号公報
本発明の実施形態は、MMCの単位変換器に簡易な回路で実際の運転状態と同等の責務を与えることができる試験方法及び試験装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、接続工程と、供給工程と、補正工程と、を備えた変換器の試験方法が提供される。前記接続工程は、試験対象である複数の変換器をブリッジ回路によってブリッジ接続する。前記複数の変換器のそれぞれは、第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子に直列に接続された第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対して並列に接続された電荷蓄積素子と、を含む。前記ブリッジ回路は、直流電源と電気的に接続される一対の入力端子と、前記一対の入力端子の一方と電気的に接続される第1アーム部と、前記第1アーム部と前記一対の入力端子の他方との間に電気的に接続される第2アーム部と、前記一対の入力端子の前記一方と電気的に接続される第3アーム部と、前記第3アーム部と前記一対の入力端子の前記他方との間に電気的に接続される第4アーム部と、前記第1アーム部と前記第2アーム部との第1接続点と電気的に接続される一端と、前記第3アーム部と前記第4アーム部との第2接続点と電気的に接続される他端と、を含む交流負荷と、を含む。前記接続工程は、前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに前記複数の変換器の少なくとも1つを接続する。前記供給工程は、前記複数の変換器毎に正弦波状の交流電圧成分と直流電圧成分が重畳した電圧基準を設定し、前記第1接続点の電圧、および、前記第2接続点の交流電圧成分が、それぞれの電圧基準の交流電圧成分と一致するよう前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する。すなわち、交流負荷に印加される交流電圧が、所定の振幅及び位相になるように、複数の変換器のそれぞれの電圧基準の中の交流電圧成分の振幅及び位相を調整する。これにより、交流負荷の交流電圧を制御し、所望の電流を得て、前記第1アーム部と前記第2アーム部のスイッチング素子に、実際の運転と等価な電圧・電流責務を与える。前記補正工程は、前記複数の変換器のそれぞれの前記電荷蓄積素子の電圧を検出するとともに、前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに流れる電流を検出し、検出した各電圧及び各電流を基に、前記複数の変換器のそれぞれの前記電圧基準を補正することにより、前記複数の変換器のそれぞれの前記電荷蓄積素子の電圧が一定になるように、前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに流れる直流電流を制御する。これ以降は、交流負荷に電力を供給する動作を例にとって説明するが、電圧基準の調整により回生運転ができることは明らかであるので、動作の説明は省略している。
MMCの単位変換器に簡易な回路で実際の運転状態と同等の責務を与えることができる試験方法及び試験装置が提供される。
実施形態に係る試験装置を模式的に表すブロック図である。 制御回路の動作を模式的に表すグラフ図である。 制御回路の動作を模式的に表すベクトル図である。 制御回路の動作を模式的に表す機能ブロック図である。 変換器の試験方法の手順を模式的に表すフローチャートである。 実施形態に係る別のブリッジ回路を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る別のブリッジ回路を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る別の変換器を模式的に表すブロック図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る試験装置を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、試験装置10は、ブリッジ回路12と、制御回路14と、を備える。ブリッジ回路12は、一対の入力端子20a、20bと、第1〜第4の4つのアーム部21a〜21dと、交流負荷22と、を含む。
一対の入力端子20a、20bは、直流電源4と電気的に接続される。入力端子20aは、直流電源4の正極に接続され、入力端子20bは、直流電源4の負極に接続される。直流電源4は、例えば、商用電源などから供給される交流電力を直流電力に変換する整流器である。直流電源4は、直流電力を供給可能な任意の電源でよい。直流電源4は、試験装置10に設けてもよいし、試験装置10とは別に設けてもよい。
第1アーム部21aは、入力端子20aと電気的に接続される。第2アーム部21bは、第1アーム部21aと入力端子20bとの間に電気的に接続される。すなわち、第1アーム部21a及び第2アーム部21bは、直流電源4に対して直列に接続される。第3アーム部21cは、入力端子20aと電気的に接続される。第4アーム部21dは、第3アーム部21cと入力端子20bとの間に電気的に接続される。すなわち、第3アーム部21c及び第4アーム部21dは、第1アーム部21a及び第2アーム部21bに対して並列に接続される。
ブリッジ回路12では、第1アーム部21a及び第2アーム部21bによって第1レグLG1が構成され、第3アーム部21c及び第4アーム部21dによって第2レグLG2が構成される。すなわち、この例において、ブリッジ回路12は、2レグ、4アームの単相ブリッジである。第1アーム部21aは、第1レグLG1の正側アームであり、第2アーム部21bは、第1レグLG1の負側アームである。第3アーム部21cは、第2レグLG2の正側アームであり、第4アーム部21dは、第2レグLG2の負側アームである。ブリッジ回路12は、例えば、3レグ、6アームの三相ブリッジでもよい。
各アーム部21a〜21dには、試験対象である変換器30が接続される。すなわち、この例では、4台の変換器30が、ブリッジ回路12に接続される。ブリッジ回路12は、各アーム部21a〜21dのそれぞれに接続された各変換器30をブリッジ状に接続する。各アーム部21a〜21dのそれぞれは、例えば、一対の接続端子t1、t2を有し、一対の接続端子t1、t2を介して変換器30と着脱自在に接続される。この例では、各アーム部21a〜21dのそれぞれに1台の変換器30を接続している。各アーム部21a〜21dには、直列に接続された(カスケード接続された)複数台の変換器30を接続してもよい。
また、各アーム部21a〜21dのそれぞれには、直流リアクトル23が設けられている。すなわち、各アーム部21a〜21dのそれぞれは、一対の接続端子t1、t2と、直流リアクトル23と、を含む。直流リアクトル23は、接続端子t1、t2に接続された変換器30に対して直列に接続される。より詳しくは、正側アームである第1アーム部21a及び第3アーム部21cの直流リアクトル23は、接続端子t2と電気的に接続される。負側アームである第2アーム部21b及び第4アーム部21dの直流リアクトル23は、接続端子t1と電気的に接続される。
図1は、直流リアクトル23の配置の一例を示しているものである。直流リアクトル23の配置としては、第1アーム部21aと入力端子20a(直流電源4の正極端子)との間、あるいは、第2アーム部21bと入力端子20b(直流電源4の負極端子)との間に設置しても構わない。つまり、直流電源4の正極端子と第1レグLG1の第1接続点CP1との間に1台、また、第1接続点CP1と直流電源4の負極端子との間に1台あれば同様な作用・効果が得られる。第2レグLG2についても同様である。
変換器30は、第1スイッチング素子31と、第2スイッチング素子32と、電荷蓄積素子33と、を含む。第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32は、一対の主端子と、制御端子と、を含む。制御端子は、一対の主端子間に流れる電流を制御する。第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32には、例えば、IGBTなどの自己消弧素子が用いられる。一対の主端子は、例えば、エミッタ及びコレクタであり、制御端子は、例えば、ゲートである。
第2スイッチング素子32の一対の主端子(電流経路)は、第1スイッチング素子31の一対の主端子に対して直列に接続される。電荷蓄積素子33は、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32に対して並列に接続される。電荷蓄積素子33には、例えば、コンデンサや蓄電池などが用いられる。
また、第1スイッチング素子31には、一対の主端子に対して逆並列にダイオード34が接続されている。ダイオード34の順方向は、第1スイッチング素子31の一対の主端子間に流れる電流の向きに対して逆向きである。同様に、第2スイッチング素子32には、一対の主端子に対して逆並列にダイオード35が接続されている。
すなわち、この例において、変換器30は、双方向チョッパである。第1スイッチング素子31は、いわゆるハイサイドスイッチであり、第2スイッチング素子32は、いわゆるローサイドスイッチである。
変換器30は、一対の端子30a、30bを含む2端子素子である。端子30aは、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32との間に接続される。端子30bは、第2スイッチング素子32の第1スイッチング素子31に接続された主端子と反対側の主端子に接続される。接続端子t1は、端子30aと電気的に接続される。接続端子t2は、端子30bと電気的に接続される。
これにより、試験装置10は、ブリッジ回路12と各変換器30とによって、MMCの電力変換装置を構成する。各変換器30は、例えば、チョッパセルと呼ばれる場合もある。
交流負荷22の一端は、第1アーム部21aと第2アーム部21bとの間に電気的に接続される。交流負荷22の他端は、第3アーム部21cと第4アーム部21dとの間に電気的に接続される。すなわち、交流負荷22は、ブリッジ回路12の交流出力に電気的に接続される。交流負荷22は、例えば、リアクトルである。交流負荷22には、例えば、各変換器30を定格運転した時、すなわち、定格周波数、定格電流、定格電圧で各変換器30を運転した時に、定格電流が流れるインダクタンスが選定される。
以下では、第1アーム部21aと第2アーム部21bとの第1接続点CP1の電圧を第1交流出力電圧と称す。第1交流出力電圧は、第1レグLG1の交流出力である。第3アーム部21cと第4アーム部21dとの第2接続点CP2の電圧を第2交流出力電圧と称す。第2交流出力電圧は、第2レグLG2の交流出力である。交流負荷22に印加される交流負荷電圧は、第1交流出力電圧と第2交流出力電圧とによって調整される。
試験装置10は、直流電源4から供給される直流電力を交流電力に変換して交流負荷22に供給する。試験装置10は、使用状況下で入力される電流及び電圧と同等以上の責務を各変換器30に与え、各変換器30の動作を検証する。
MMCでは、カスケード接続する変換器30の数を増やすことで大容量化が実現でき、数十MWから数百MWクラスにも対応できる。大容量のMMCでは、例えば、数十台から百台程度の変換器30がカスケード接続される。このため、使用状況と同じ構成で試験を実施しようとすると、大容量の模擬負荷及び大容量の試験電源が必要になり、試験設備の大型化や契約電力の増加を招いてしまう。例えば、試験コストが増大してしまう。
試験装置10では、MMCの各変換器30の動作検証を変換器30毎に実施する。試験装置10は、例えば、実際の使用状況においてカスケード接続される各変換器30の1個当たりに供給される電圧及び電流を模擬する。これにより、試験装置10では、試験設備の大型化や契約電力の増加を招くことなく、変換器30の動作を検証することができる。
制御回路14は、各変換器30の第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のスイッチングを制御する。制御回路14は、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のそれぞれの制御端子に接続されており、制御端子に印加する電圧によって各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する。これにより、制御回路14は、直流電力から交流電力への変換を制御する。制御回路14は、各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御することにより、直流電源4から供給される直流電力を交流電力に変換して交流負荷22に供給する。
ここで、電荷蓄積素子33の直流電圧を電圧VCと称す。接続端子t1、t2間の電圧をセル電圧と称す。各アーム部21a〜21dの電圧をアーム電圧と称す。この例において、アーム電圧は、セル電圧と同じである。各アーム部21a〜21dに複数の変換器30が含まれる場合、アーム電圧は、各変換器30のそれぞれのセル電圧の和である。
また、第1レグLG1及び第2レグLG2の電圧をレグ電圧と称す。第1レグLG1のレグ電圧は、第1アーム部21aのアーム電圧と第2アーム部21bのアーム電圧との和である。第2レグLG2のレグ電圧は、第3アーム部21cのアーム電圧と第4アーム部21dのアーム電圧との和である。
制御回路14は、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32とを交互にオン・オフする。第1スイッチング素子31をオンにし、第2スイッチング素子32をオフにした場合、セル電圧は、電荷蓄積素子33の電圧VCと実質的に同じである。第1スイッチング素子31をオフにし、第2スイッチング素子32をオンにした場合、セル電圧は、実質的に零である。
制御回路14は、各スイッチング素子31、32のオン・オフにより、各アーム部21a〜21dのそれぞれのアーム電圧を制御する。これにより、制御回路14は、交流負荷22に印加される電圧を制御する。制御回路14は、直流電源4の直流電圧を交流電圧に変換して交流負荷22に印加する。
ブリッジ回路12は、電圧検出部24と、電流検出部25と、をさらに含む。
電圧検出部24は、各変換器30のそれぞれに設けられる。この例では、4つの電圧検出部24が、ブリッジ回路12に設けられる。電圧検出部24は、電荷蓄積素子33の電圧VCを検出する。電圧検出部24は、例えば、接続された変換器30の電荷蓄積素子33に取り付けられる。電圧検出部24は、例えば、変換器30自体に設けてもよい。各電圧検出部24は、制御回路14と電気的に接続される。制御回路14は、各電圧検出部24の検出結果を基に、各変換器30の電圧VCを検出する。
電流検出部25は、各アーム部21a〜21dのそれぞれに設けられる。この例では、4つの電流検出部25が、ブリッジ回路12に設けられる。各電流検出部25は、各アーム部21a〜21dに流れる電流を検出する。各電流検出部25は、例えば、ホールCTなどと呼ばれる直流電流変成器である。各電流検出部25は、例えば、各アーム部21a〜21dに接続される導線の外周を覆い、導線に流れる電流を磁界の変化で検出する。以下では、各アーム部21a〜21dに流れる電流をアーム電流と称す。各電流検出部25は、制御回路14と電気的に接続される。制御回路14は、各電流検出部25の検出結果を基に、各アーム部21a〜21dのアーム電流を検出する。
また、以下では、各レグLG1、LG2に流れる直流電流をレグ電流と称す。第1レグLG1のレグ電流は、第1アーム部21aのアーム電流と第2アーム部21bのアーム電流との和である。第2レグLG2のレグ電流は、第3アーム部21cのアーム電流と第4アーム部21dのアーム電流との和である。
制御回路14は、電圧検出部24に検出された電圧VC、及び、電流検出部25に検出されたアーム電流を基に、電圧VCが実質的に一定となるように、各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する。
図2は、制御回路の一例の動作を模式的に表すグラフ図である。
図2に表したように、制御回路14は、搬送波CWと電圧基準VRとを基に、各スイッチング素子31、32のオン・オフを制御する。制御回路14は、変換器30毎に電圧基準VRを設定する。すなわち、この例において、制御回路14は、各アーム部21a〜21dに接続される4つの変換器30のそれぞれに対応した4つの電圧基準VRを設定する。一方、搬送波CWは、各変換器30のそれぞれに共通に用いられる。電圧基準VRは、例えば、正弦波である。制御回路14は、変換器30毎に電圧基準VRの振幅及び位相を調整する。電圧基準VRの周波数は、交流負荷22に印加する交流電圧の周波数に応じて設定される。すなわち、実際の使用状況に応じた周波数に設定される。電圧基準VRの周波数は、例えば、50Hzまたは60Hzである。搬送波CWは、例えば、三角波である。搬送波CWは、鋸波などでもよい。このように、制御回路14は、電圧基準VRを搬送波CWと突き合わせることで、各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する。
さらに、制御回路14としては、変換器30の入力端子に現れる電圧の交流電圧成分および直流電圧成分が、電圧基準VRと一致するような動作をするものであれば構わない。例えば、オフラインで、各スイッチング素子31、32のオンオフパターンを計算しておき、そのパターンをメモリーに蓄えておき、パルスパターンを発生させるような方式でも構わない。
以下では、説明の簡略化のため、電圧基準VRと搬送波CWとから、スイッチングのパルスを生成する制御方式で説明するが、変換器の入力端子電圧が等価となる他の制御方式を用いても同様な作用・効果が得られるのは明らかである。
制御回路14は、電圧基準VRと搬送波CWとを比較する。制御回路14は、電圧基準VRが搬送波CW以上の時に、第1スイッチング素子31をオンにし、第2スイッチング素子32をオフにする。そして、制御回路14は、電圧基準VRが搬送波CW未満の時に、第1スイッチング素子31をオフにし、第2スイッチング素子32をオンにする。
図3は、制御回路の動作を模式的に表すベクトル図である。
図3に表したように、制御回路14は、例えば、第1レグLG1の第1交流出力電圧に対して交流負荷電圧の位相が90°進んだ位相になるように、各変換器30の電圧基準VRの交流電圧成分の振幅及び位相を調整する。
交流負荷22に流れる交流負荷電流の位相は、交流負荷電圧に対して90°遅れた位相となる。従って、上記のように各電圧基準VRの交流電圧成分の振幅及び位相を調整することにより、交流負荷電流の位相が、第1交流出力電圧の位相と実質的に同位相となる。これは、第1レグLG1の各変換器30が力率1運転している状態と実質的に同じである。これにより、第1レグLG1の各変換器30に実際の運転と同等の力率1の電圧・電流責務を与えることができる。また、直流電源4が供給する電力は、概ね各変換器30の損失分と交流負荷22の損失分であり、電力消費を抑制することができる。
また、第2交流出力電圧の交流電圧成分の振幅及び位相を調整することで、第1交流出力電圧に対する交流負荷電圧の振幅及び位相を任意に調整することができる。つまり、実際の運転と同等の任意の力率の電圧・電流責務を与えることができる。これにより、例えば、運転条件が異なる複数種類の変換器30を試験する場合に、変換器30の種類毎に交流負荷22を用意する必要を無くすことができる。すなわち、制御回路14は、第1レグLG1の第1交流出力電圧に対して交流負荷電圧が所定の振幅及び位相になるように、各変換器30の電圧基準VRの振幅及び位相を調整する。
図4は、制御回路の動作を模式的に表す機能ブロック図である。
図4では、制御回路14のうちの第1レグLG1に対応する部分を示している。第2レグLG2に対応する部分の構成は、第1レグLG1に対応する部分の構成と実質的に同じである。第2レグLG2は、制御基準やフィードバック信号は異なるが、第1レグLG1と実質的に同じ制御構成で制御できる。従って、ここでは、制御回路14のうちの第1レグLG1に対応する部分について説明し、第2レグLG2に対応する部分の説明は省略する。
図4に表したように、制御回路14は、第1レグLG1を構成する各アーム部21a、21bの各変換器30の直流電圧検出値の平均値を算出する平均値算出部40と、直流電圧平均値制御部41と、第1レグLG1を構成する2台の変換器30の電流検出値から第1レグLG1に流れる直流電流を算出する直流電流算出部42と、直流電流制御部43と、各アーム部21a、21bの直流電圧検出値を入力として、それぞれのアーム部21a、21bの直流電圧を個別に制御する直流電圧個別制御部44と、演算器45〜48と、を含む。
平均値算出部40は、各電圧検出部24によって検出された各変換器30の電荷蓄積素子33の電圧VC(直流電圧)の平均値を算出する。この例では、各アーム部21a、21bに接続された2台の変換器30の2つの直流電圧検出値が入力されている。例えば、各アーム部21a、21bのそれぞれに2台ずつ、計4台の変換器30が接続されている場合には、平均値算出部40に4つの直流電圧検出値が入力される。演算器45は、平均値算出部40の算出した平均値と電圧VCの直流電圧基準値との差分を算出する。
直流電圧基準値は、実際の運転状況に合わせて設定される。直流電圧基準値は、実際の運転状況においてカスケード接続された各変換器30の1個当たりの電荷蓄積素子33の電圧に設定される。例えば、実際の使用状況において、1つのアームに100個の変換器30がカスケード接続され、当該アームのアーム電圧が100kVである場合、直流電圧基準値は、1kVに設定される。
直流電圧平均値制御部41には、演算器45によって算出された差分が入力される。直流電圧平均値制御部41は、例えば、PI制御により、入力された差分から各アーム部21a、21bに流れる循環電流の指令値を算出する。MMCでは、各アーム部21a〜21dのそれぞれに直流分の一定電流を流し続ける必要がある。この直流電流は、交流負荷22には現れず、アーム間の循環電流となる。各変換器30の電圧VCの平均値は、この直流電流を補正して制御される。なお、直流電圧平均値制御部41による循環電流の指令値の算出は、PI制御に限ることなく、例えば、PID制御やI−P制御など、その他の一般的な制御手法や現代制御理論などを用いてもよい。
直流電流算出部42は、第1レグLG1を構成する2台の変換器30の電流検出値から第1レグLG1に流れる直流電流を算出する。直流電流の算出方法は、一例として、第1アーム部21aの電流検出値と第2アーム部21bの電流検出値の平均を演算する方法がある。直流電流制御部43には、演算器46によって、直流電流基準と直流電流算出部42で算出された直流電流との差分が入力される。さらに、この差分に、直流電圧平均値制御部41からの出力を加算して補正する。
直流電圧個別制御部44、演算器47及び演算器48は、各変換器30のそれぞれに対応して複数設けられる。この例では、直流電圧個別制御部44、演算器47及び演算器48が、それぞれ2つずつ設けられている。
演算器48は、第1レグLG1を構成する2台の変換器30の各々の直流電圧検出値と直流電圧基準値との差を演算する。直流電圧個別制御部44は、その差に応じ、各変換器30に対し、電圧基準VRの補正値を算出する。
例えば、変換器30の電圧VCが直流電圧基準値よりも低い場合には、電圧基準VRの直流電圧成分を正側に補正する。変換器30の電圧VCが直流電圧基準値よりも高い場合には、電圧基準VRの直流電圧成分を負側に補正する。これにより、変換器30の電圧VCを実質的に一定にすることができる。なお、電圧基準VRの補正値は、電圧基準VRの直流電圧成分に限らない。電圧基準VRの補正値は、例えば、電圧基準VRの位相や振幅などでもよいし、これらの組み合わせでもよい。
各演算器47のそれぞれには、各変換器30のそれぞれの現在の電圧基準VRと、その補正値として、直流電流制御部43の出力と直流電圧個別制御部44の出力とが入力される。各演算器47は、例えば、現在の電圧基準VRに補正値を加算することにより、各変換器30の電圧基準VRを補正する。制御回路14は、補正後の電圧基準VRを当該変換器30の新たな電圧基準VRとして適用する。
このように、制御回路14は、各変換器30の電圧VCを目標とする直流電圧基準値に合わせるだけでなく、アーム内及びアーム間の電圧バランスを考慮して各変換器30の電圧基準VRを補正する。制御回路14は、補正後の電圧基準VRを基に、各スイッチング素子31、32のオン・オフを制御する。これにより、例えば、各レグ電流が実質的に一定になり、各変換器30の電圧VCが実質的に一定になる。
次に、試験装置10を用いた変換器30の試験方法について説明する。
図5は、変換器の試験方法の手順を模式的に表すフローチャートである。
図5に表したように、試験装置10で変換器30を試験する場合には、まず、試験対象である複数の変換器30を各アーム部21a〜21dに接続し、複数の変換器30をブリッジ回路12によってブリッジ接続する(ステップS110)。例えば、各アーム部21a〜21dのそれぞれに、1つずつ計4つの変換器30をブリッジ接続する。
複数の変換器30をブリッジ接続した後、制御回路14を動作させる。制御回路14は、各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御し、直流電源4の直流電力を交流電力に変換して交流負荷22に供給する(ステップS120)。
この時、制御回路14は、第1レグLG1の第1交流出力電圧(第1接続点CP1の電圧)に対して、交流負荷22に印加される交流負荷電圧が所定の振幅及び位相になるように、複数の変換器30のそれぞれの電圧基準VRの交流電圧成分の振幅及び位相を調整する。制御回路14は、例えば、第1交流出力電圧に対して交流負荷電圧の位相が90°進んだ位相になるように、各変換器30の電圧基準VRの交流電圧成分の振幅及び位相を調整する。これにより、第1レグLG1の各変換器30に実際の力率1運転の責務を与えることができる。また、電圧基準VRの調整により、実際の任意の力率の運転と同等の責務を与えることができる。さらに、回生運転と同等の責務を与えることができる。
制御回路14は、交流負荷22への電力の供給を開始した後、制御回路14は、各電圧検出部24の検出結果を基に、各変換器30の電圧VCを検出するとともに、各電流検出部25の検出結果を基に、各アーム部21a〜21dのアーム電流を検出する。
制御回路14は、検出された各電圧VC及び各アーム電流を基に、上述のように、各変換器30の電圧基準VRを補正する(ステップS130)。制御回路14は、例えば、各変換器30の電圧基準VRの直流電圧成分を補正する。
制御回路14は、補正後の電圧基準VRを基に、各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する。制御回路14は、例えば、各電圧VC及び各アーム電流の検出に応じて、各電圧基準VRの補正を連続的に行う。例えば、定期的に各電圧VC及び各アーム電流を定期的に検出し、各電圧基準VRの補正を定期的に行ってもよい。
本実施形態に係る試験装置10では、各変換器30の電圧VC、及び、各アーム部21a〜21dのアーム電流を検出し、各電圧及び各電流を基に、電圧VCを制御できる。その大きさを実際の運転状態と等価にし、さらに、各変換器30に流れる電流を実際の運転状態と等価にするので、各スイッチング素子31、32の電圧・電流責務を実際の運転状態と等価にすることができる。それにより、各スイッチング素子31、31の通電、スイッチングなどの機能・性能を実際の使用状況と等価な状況で試験することができる。
また、試験装置10では、使用状況と同じ構成で試験を行う必要がなく、試験設備の大型化や契約電力の増加を抑えることができる。このように、試験装置10では、MMCの各変換器30に簡易な回路で実際の運転状態と同等の電圧・電流責務を与えることができる。
図6は、実施形態に係る別のブリッジ回路を模式的に表すブロック図である。
図6に表したように、ブリッジ回路112では、直列に接続された複数の変換器30が、各アーム部21a〜21dのそれぞれに接続されている。換言すれば、ブリッジ回路112では、各アーム部21a〜21dのそれぞれにおいて、複数の変換器30がカスケード接続されている。
ブリッジ回路112では、一対の接続端子t1、t2が、各アーム部21a〜21dのそれぞれに複数設けられている。各変換器30の端子30a、30bを各接続端子t1、t2に接続する。これにより、各アーム部21a〜21dのそれぞれに接続した状態で、各変換器30が直列に接続される。
これに限ることなく、例えば、各アーム部21a〜21dのそれぞれに一対の接続端子t1、t2を1つずつ設け、予め直列に接続した複数の変換器30の先頭の変換器30の端子30aを接続端子t1に接続し、最後尾の変換器30の端子30bを接続端子t2に接続してもよい。
このように、各アーム部21a〜21dには、複数の変換器30を接続してもよい。各アーム部21a〜21dに接続する変換器30の数は、任意でよい。例えば、変換器30の数は、例えば、試験を実施する建屋の大きさや契約電力などに応じて適宜設定すればよい。
なお、接続する変換器30の数は、各アーム部21a〜21dのそれぞれで同じでもよいし、異なってもよい。接続する変換器30の数が各アーム部21a〜21dで異なる場合には、各アーム部21a〜21dに設定する電圧及び電流を調整し、各変換器30のそれぞれに実質的に同じ電圧及び電流が入力されるようにすればよい。但し、電圧及び電流のバランスを考慮すると、接続する変換器30の数は、各アーム部21a〜21dのそれぞれで同じあることが好ましい。
図7は、実施形態に係る別のブリッジ回路を模式的に表すブロック図である。
図7に表したように、ブリッジ回路212は、第3レグLG3をさらに含む。第3レグLG3は、第5アーム部21eと第6アーム部21fとを含む。第5アーム部21eは、入力端子20aと電気的に接続される。第6アーム部21fは、第5アーム部21eと入力端子20bとの間に電気的に接続される。第5アーム部21e及び第6アーム部21fは、第1アーム部21a及び第2アーム部21bに対して並列に接続されるとともに、第3アーム部21c及び第4アーム部21dに対して並列に接続される。すなわち、ブリッジ回路212は、3レグ、6アームの三相ブリッジである。このように、試験装置10のブリッジ回路は、三相ブリッジでもよい。
第5アーム部21e及び第6アーム部21fのそれぞれには、各アーム部21a〜21dと同様に、変換器30が接続される。第5アーム部21e及び第6アーム部21fの機能及び構成は、各アーム部21a〜21dと同様であるから、詳細な説明は省略する。また、電圧検出部24及び電流検出部25は、第5アーム部21e及び第6アーム部21fにも同様に設けられる。
ブリッジ回路212では、第1レグLG1と第2レグLG2との間、第2レグLG2と第3レグLG3との間、及び、第3レグLG3と第1レグLG1との間の各レグLG1〜LG3のそれぞれの間に、交流負荷22が設けられる。
ブリッジ回路212を用いる場合、制御回路14は、例えば、第1レグLG1の第1交流出力電圧に対して、第1レグLG1と第2レグLG2との間の交流負荷22に印加される交流負荷電圧が所定の振幅及び位相になるように、第1レグLG1及び第2レグLG2の各変換器30の電圧基準VRの交流電圧成分の振幅及び位相を調整する。この時、制御回路14は、例えば、第3レグLG3の各変換器30を停止状態とする。または、制御回路14は、例えば、第2レグLG2の各変換器30と同様に、第1レグLG1の第1交流出力電圧に対して、第1レグLG1と第3レグLG3との間の交流負荷22に印加される交流負荷電圧が所定の振幅及び位相になるように、第3レグLG3の各変換器30の電圧基準VRの交流電圧成分の振幅及び位相を調整する。これにより、三相ブリッジのブリッジ回路212の場合でも、上記と同様に、各変換器30の試験を行うことができる。
図8は、実施形態に係る別の変換器を模式的に表すブロック図である。
図8に表したように、変換器130は、第3スイッチング素子133と、第4スイッチング素子134と、をさらに含む。第3スイッチング素子133及び第4スイッチング素子134は、例えば、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32と同様に、IGBTなどの自己消弧素子である。
第4スイッチング素子134の一対の主端子は、第3スイッチング素子133の一対の主端子に対して直列に接続される。また、第3スイッチング素子133及び第4スイッチング素子134は、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32に対して並列に接続される。電荷蓄積素子33は、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32に対して並列に接続されるとともに、第3スイッチング素子133及び第4スイッチング素子134に対して並列に接続される。第3スイッチング素子133には、一対の主端子に対して逆並列にダイオード135が接続されている。第4スイッチング素子134には、一対の主端子に対して逆並列にダイオード136が接続されている。
変換器130は、一対の端子130a、130bを含む。端子130aは、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32との間に接続される。端子130bは、第3スイッチング素子133と第4スイッチング素子134との間に接続される。変換器130は、各端子130a、130bを介して各アーム部の接続端子t1、t2に接続される。すなわち、この例において、変換器130は、フルブリッジ回路である。このように、変換器130は、フルブリッジ回路でもよい。
変換器130では、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32とを交互にオン・オフし、第3スイッチング素子133と第4スイッチング素子134とを交互にオン・オフする。制御回路14は、例えば、電圧基準VRが搬送波CW以上の時に、第1スイッチング素子31をオンにし、第2スイッチング素子32をオフにし、第3スイッチング素子133をオフにし、第4スイッチング素子134をオンにする。制御回路14は、例えば、電圧基準VRが搬送波CW未満の時に、第1スイッチング素子31をオフにし、第2スイッチング素子32をオンにし、第3スイッチング素子133をオンにし、第4スイッチング素子134をオフにする。これにより、変換器130においても、変換器30の場合と同様に試験を行うことができる。
なお、変換器30が、双方向チョッパである場合には、図2に表したように、搬送波CW及び電圧基準VRが、0〜1の範囲で変化する三角波及び正弦波である。一方、変換器30が、フルブリッジ回路である場合には、搬送波CW及び電圧基準VRが、−1〜1の範囲で変化する三角波及び正弦波となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
4…直流電源、10…試験装置、12、112、212…ブリッジ回路、14…制御回路、20a、20b…入力端子、21a〜21f…アーム部、22…交流負荷、23…直流リアクトル、24…電圧検出部、25…電流検出部、30、130…変換器、31…第1スイッチング素子、32…第2スイッチング素子、33…電荷蓄積素子、34、35、135、136…ダイオード、40…平均値算出部、41…直流電圧平均値制御部、42…直流電流算出部、43…直流電流制御部、44…直流電圧個別制御部、45〜48…演算器、133…第3スイッチング素子、134…第4スイッチング素子

Claims (6)

  1. 試験対象である複数の変換器をブリッジ回路によってブリッジ接続する接続工程であって、
    前記複数の変換器のそれぞれは、
    第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子に直列に接続された第2スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対して並列に接続された電荷蓄積素子と、
    を含み、
    前記ブリッジ回路は、
    直流電源と電気的に接続される一対の入力端子と、
    前記一対の入力端子の一方と電気的に接続される第1アーム部と、
    前記第1アーム部と前記一対の入力端子の他方との間に電気的に接続される第2アーム部と、
    前記一対の入力端子の前記一方と電気的に接続される第3アーム部と、
    前記第3アーム部と前記一対の入力端子の前記他方との間に電気的に接続される第4アーム部と、
    前記第1アーム部と前記第2アーム部との第1接続点と電気的に接続される一端と、前記第3アーム部と前記第4アーム部との第2接続点と電気的に接続される他端と、を含む交流負荷と、
    を含み、
    前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに前記複数の変換器の少なくとも1つを接続する
    接続工程と、
    前記複数の変換器毎に正弦波状の電圧基準を設定し、前記第1接続点および前記第2接続点の電圧をそれぞれの電圧基準と一致するように前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、前記交流負荷に電圧を印加する供給工程であって、前記複数の変換器のそれぞれの前記電圧基準の中の交流電圧成分の振幅及び位相は、前記第1接続点の交流電圧に対する前記第2接続点の交流電圧の差が所定の振幅及び位相になるように調整する供給工程と、
    前記複数の変換器のそれぞれの前記電荷蓄積素子の電圧を検出するとともに、前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに流れる電流を検出し、検出した各電圧及び各電流を基に、前記複数の変換器のそれぞれの前記電圧基準を補正することにより、前記複数の変換器のそれぞれの前記電荷蓄積素子の電圧が一定になるように、前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに流れる直流電流を制御する補正工程と、
    を備えた変換器の試験方法。
  2. 前記供給工程は、前記電圧基準を搬送波と突き合わせることで、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する請求項1記載の変換器の試験方法。
  3. 前記ブリッジ回路は、
    前記複数の変換器のそれぞれに対応して設けられ、前記複数の変換器のそれぞれの前記電荷蓄積素子の前記電圧を検出する複数の電圧検出部と、
    前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに設けられ、前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに流れる前記電流を検出する複数の電流検出部と、
    をさらに含み、
    前記補正工程は、前記複数の電圧検出部及び前記複数の電流検出部のそれぞれの検出結果を基に、前記各電圧及び前記各電流を検出する請求項1又は2に記載の変換器の試験方法。
  4. 前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれは、前記変換器と接続される一対の接続端子と、前記一対の接続端子に接続された前記変換器に対して直列に接続される直流リアクトルと、を含む請求項1〜3のいずれか1つに記載の変換器の試験方法。
  5. 前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれには、直列に接続された複数の前記変換器が接続される請求項1〜4のいずれか1つに記載の変換器の試験方法。
  6. 試験対象である複数の変換器をブリッジ接続するブリッジ回路であって、
    前記複数の変換器のそれぞれは、
    第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子に直列に接続された第2スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対して並列に接続された電荷蓄積素子と、
    を含み、
    前記ブリッジ回路は、
    直流電源と電気的に接続される一対の入力端子と、
    前記一対の入力端子の一方と電気的に接続される第1アーム部と、
    前記第1アーム部と前記一対の入力端子の他方との間に電気的に接続される第2アーム部と、
    前記一対の入力端子の前記一方と電気的に接続される第3アーム部と、
    前記第3アーム部と前記一対の入力端子の前記他方との間に電気的に接続される第4アーム部と、
    前記第1アーム部と前記第2アーム部との第1接続点と電気的に接続される一端と、前記第3アーム部と前記第4アーム部との第2接続点と電気的に接続される他端と、を含む交流負荷と、
    を含み、
    前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれは、前記複数の変換器の少なくとも1つと接続される
    ブリッジ回路と、
    前記複数の変換器毎に正弦波状の電圧基準を設定し、前記第1接続点および前記第2接続点の電圧をそれぞれの電圧基準と一致するように前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、前記交流負荷に電圧を印加する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は
    前記複数の変換器のそれぞれの前記電圧基準の中の交流電圧成分の振幅及び位相が、前記第1接続点の交流電圧に対する前記第2接続点の交流電圧の差が所定の振幅及び位相になるように調整する機能と、
    前記複数の変換器のそれぞれの前記電荷蓄積素子の電圧を検出するとともに、前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに流れる電流を検出し、検出した各電圧及び各電流を基に、前記複数の変換器のそれぞれの前記電圧基準を補正することにより、前記複数の変換器のそれぞれの前記電荷蓄積素子の電圧が一定になるように、前記第1アーム部〜前記第4アーム部のそれぞれに流れる直流電流を制御する機能と、
    を有する
    試験装置。
JP2014131425A 2014-06-26 2014-06-26 変換器の試験方法及び試験装置 Active JP6192114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014131425A JP6192114B2 (ja) 2014-06-26 2014-06-26 変換器の試験方法及び試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014131425A JP6192114B2 (ja) 2014-06-26 2014-06-26 変換器の試験方法及び試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016010295A JP2016010295A (ja) 2016-01-18
JP6192114B2 true JP6192114B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=55227498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014131425A Active JP6192114B2 (ja) 2014-06-26 2014-06-26 変換器の試験方法及び試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6192114B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7489079B2 (ja) 2017-09-11 2024-05-23 丸善製薬株式会社 新規コラーゲン再利用促進作用剤

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106546851B (zh) * 2016-11-01 2022-02-25 全球能源互联网研究院 一种mmc换流阀运行试验电路的稳定控制方法及装置
KR101923690B1 (ko) * 2016-11-11 2018-11-29 엘에스산전 주식회사 전력보상장치의 서브모듈성능시험을 위한 합성시험회로 및 그 시험방법
JP6690880B2 (ja) * 2016-12-06 2020-04-28 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置
JP6614704B2 (ja) * 2016-12-06 2019-12-04 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置
CN106872909A (zh) * 2017-03-15 2017-06-20 全球能源互联网研究院 一种适用于mmc换流阀子模块多级串联的功能试验装置
KR102393893B1 (ko) * 2017-04-17 2022-05-03 엘에스일렉트릭(주) 전력보상장치의 서브모듈의 성능시험을 위한 시험 회로
JP6719693B1 (ja) 2019-11-12 2020-07-08 三菱電機株式会社 電力変換器の試験装置および試験方法
KR102297765B1 (ko) * 2019-12-02 2021-09-03 부경대학교 산학협력단 Mmc-hvdc 시스템의 서브모듈 시험 방법 및 장치
CN111555443B (zh) * 2020-04-20 2022-05-17 南京南瑞继保电气有限公司 模块化串联同步补偿系统及其控制方法
KR102548727B1 (ko) * 2020-12-23 2023-06-28 부경대학교 산학협력단 Mmc 기반 hvdc 시스템의 밸브 성능 시험장치 및 이를 위한 시험방법
CN113253712B (zh) * 2021-07-06 2021-12-07 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种试验加载控制系统及校准方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3425360B2 (ja) * 1998-03-27 2003-07-14 株式会社東芝 自励式変換器の試験方法
JP5470009B2 (ja) * 2009-11-26 2014-04-16 株式会社日立製作所 電力変換装置
JP5775033B2 (ja) * 2012-07-11 2015-09-09 株式会社日立製作所 電圧型電力変換装置の制御装置及び制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7489079B2 (ja) 2017-09-11 2024-05-23 丸善製薬株式会社 新規コラーゲン再利用促進作用剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016010295A (ja) 2016-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6192114B2 (ja) 変換器の試験方法及び試験装置
JP6207730B2 (ja) 直流送電電力変換装置および直流送電電力変換方法
JP6351331B2 (ja) 電力変換装置
US8929111B2 (en) System and method for common-mode elimination in a multi-level converter
US9960709B2 (en) Power conversion device
JP6188827B2 (ja) 電力変換装置
US11228247B2 (en) Parallel power supply device
WO2015101164A1 (zh) 一种模块化多电平变换器单相逆变试验电路及其试验方法
US9929676B2 (en) Method for controlling three phase equivalent voltage of multilevel inverter
JPWO2017145303A1 (ja) コンバータ装置
CN109769404B (zh) 系统互连逆变器装置及其运转方法
WO2016031430A1 (ja) 電力変換装置
JP2015220986A (ja) Hvdcシステム
JP2013230027A (ja) 交流電源システム
KR101465973B1 (ko) 멀티레벨 인버터를 적용한 연료전지용 전력변환장치 및 중성점 전위 불평형 저감 방법
EP3038244A1 (en) Power conversion device and control method thereof
JP6354505B2 (ja) スイッチング電源装置
KR20090044126A (ko) 에이치-브릿지 멀티레벨 인버터 삼상 불 평형 제어방법 및장치
JP2018046601A (ja) 力率改善コンバータの制御装置
JP6598742B2 (ja) 直流電圧変換器の試験方法及びその制御装置
US20240356440A1 (en) Power conversion device
Le et al. Diagnosis of open-circuit faults for six-level hybrid inverters
KR102300064B1 (ko) 모듈형 멀티레벨 컨버터의 서브모듈에 포함되는 커패시터의 전압 균형 제어 장치 및 방법
JP2017139895A (ja) 電力変換装置
KR20210068850A (ko) Mmc-hvdc 시스템의 서브모듈 시험 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6192114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250