JP6191989B2 - アデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩、その製造方法、及びその用途 - Google Patents

アデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩、その製造方法、及びその用途 Download PDF

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Description

本発明は、アデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩、その製造方法、及びその用途に関する。
現在、インフルエンザウイルス感染症の治療剤としては、タミフル(登録商標、一般名:オセルタミビルリン酸塩)が上市されている。
抗ウイルス剤として、様々な骨格を有する化合物が研究されている。例えば、ピラジンカルボキサミド誘導体が、感染対象の細胞内におけるウイルスの複製を阻害する薬剤(RNAポリメラーゼ阻害剤)として、例えば特許文献1に開示されている。
また、抗HIV(Human Immunodeficiency Virus)剤として、例えば、4’−C−エチニルプリンヌクレオシド化合物が、例えば特許文献2〜5に開示されている。
そして、細胞内のウイルスmRNAを破壊すると同時にアポトーシスの誘発により感染細胞を除去する機能を有するRNaseLを活性化する2’,5’−オリゴアデニル酸誘導体が、例えば特許文献6に開示されている。
特許第3453362号公報 特開2001−335592号公報 特開2001−335593号公報 特開2008−110983号公報 国際公開第00/69876号公報 特表2010−518015号公報
しかしながら、タミフルは抗ウイルス治療剤として有用であるものの、投与後のウイルスに対する中和抗体価が低い。すなわち、タミフルを投与したとしても、再感染の抑制が困難である。そのため、感染後の中和抗体価を高め、ウイルスの再感染を抑制しうる新たな薬剤の開発が待ち望まれていた。
また、ウイルスの複製を阻害する薬剤として機能し、且つ塩基構造を有する、下記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩のような化合物は開示されていない。
本発明は、下記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩、及びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、下記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩を含むインフルエンザウイルス感染症の治療剤を提供することを目的とする。
<1> 下記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩。
一般式(I)中、Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。
<2> 一般式(I)中のRが水素原子である<1>に記載のアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩。
<3> <1>又は<2>に記載のアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩を有効成分として含有するインフルエンザウイルス感染症の治療剤。
<4> 下記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩を有効成分として用いるインフルエンザウイルス感染症の治療方法。

一般式(I)中、Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。
本発明によれば、上記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩、及びその製造方法を提供することができる。
また、本発明は、上記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩を含むインフルエンザウイルス感染症の治療剤を提供することができる。
[アデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩]
本発明のアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩は、下記一般式(I)で示される。
下記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩は、インフルエンザウイルス感染症の治療剤に適用することができる。
これは、一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩が、細胞内のインフルエンザウイルスの複製を抑制するRNAエンドヌクレアーゼ阻害剤として機能することが理由として挙げられる。
また、一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩は、感染後の中和抗体価を高めると考えられることから、インフルエンザウイルスの再感染を抑制するので、インフルエンザウイルス感染症の治療剤として有用である。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。また本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
本発明において、組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
以下、本発明について説明する。
下記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩(以下、単に「一般式(I)で示される化合物」と称する場合がある。)について説明する。

一般式(I)中、Rは水素原子又はハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)を表す。
Rは、水素原子又はハロゲン原子が好ましく、毒性の観点から、水素原子がより好ましい。
ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。
[一般式(I)で示される化合物の製造方法]
本発明の一般式(I)で示される化合物を製造する方法は、特に制限されるものではない。例えば、本発明の一般式(I)で示される化合物は、後述する方法により製造することができるが、製造方法はこれに限定されるものではない。
以下、一般式(I)で示される化合物の具体的な製造方法の一例として、Rが水素原子である一般式(I)で示される化合物における製造方法を述べる。
但し、本発明の一般式(I)に含まれる化合物の製造方法は、以下の方法に限られない。
なお、下記反応式において、各記号の定義は特に示さない限り、上記と同義である。
まず、下記構造式(II)で示されるアセタール化合物に、酢酸及び水を加え、室温(例えば25℃)で攪拌して反応液1を得る。
酢酸の量は、構造式(II)で示されるアセタール化合物に対して5当量〜20当量が好ましく、8当量〜12当量がより好ましい。水の量は、構造式(II)で示されるアセタール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、2当量〜4当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、1時間〜24時間が好ましく、6時間〜10時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液1にトルエンを加え、減圧下(例えば5mmHg)で濃縮し、下記構造式(III)で示されるジオール化合物を得る。構造式(III)で示されるジオール化合物は、精製せずに次の工程に用いる。
粗精製の構造式(III)で示されるジオール化合物、テトラヒドロフラン(THF)及び水の混合溶液に過ヨウ素酸ナトリウムを加え、室温(例えば25℃)で攪拌し、反応液2を得る。
THFの量は、構造式(III)で示されるジオール化合物に対して0.5当量〜5当量が好ましく、0.8当量〜1.2当量がより好ましい。水の量は、構造式(III)で示されるジオール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、3当量〜6当量がより好ましい。過ヨウ素酸ナトリウムの量は、構造式(III)で示されるジオール化合物に対して0.5当量〜5当量が好ましく、1当量〜2当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、1時間〜24時間が好ましく、6時間〜10時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液2を酢酸エチルで抽出し、有機層を、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(例えば20mmHg)で濃縮し、下記構造式(IV)で示されるアルデヒド化合物を得る。構造式(IV)で示されるアルデヒド化合物は、精製せずに次の工程に用いる。
粗精製の構造式(IV)で示されるアルデヒド化合物、THF、及び水の混合溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液、及び1M 水酸化ナトリウム水溶液を加え、室温(例えば25℃)で攪拌し、反応液3を得る。
THFの量は、構造式(IV)で示されるアルデヒド化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、4当量〜6当量がより好ましい。水の量は、構造式(IV)で示されるアルデヒド化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、4当量〜6当量がより好ましい。37%ホルムアルデヒド水溶液の量は、構造式(IV)で示されるアルデヒド化合物に対して0.1当量〜5当量が好ましく、0.5当量〜2当量がより好ましい。1M 水酸化ナトリウム水溶液の量は、構造式(IV)で示されるアルデヒド化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、4当量〜6当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、10時間〜40時間が好ましく、18時間〜24時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液3を酢酸エチルで抽出し、有機層を、飽和塩化アンモニウム溶液、水、及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(例えば20mmHg)で濃縮する。残渣を酢酸エチルで再結晶化し、白色結晶として下記構造式(V)で示されるジオール化合物を得る。

構造式(V)で示されるジオール化合物、ジクロロメタン及びトリエチルアミンの混合溶液に、冷却下(例えば0℃)でtert-ブチルジフェニルクロロシラン(TBDPSCl)を加え、室温(例えば25℃)で攪拌し、反応液4を得る。
ジクロロメタンの量は、構造式(V)で示されるジオール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、3当量〜6当量がより好ましい。トリエチルアミンの量は、構造式(V)で示されるジオール化合物に対して0.5当量〜5当量が好ましく、1当量〜3当量がより好ましい。TBDPSClの量は、構造式(V)で示されるジオール化合物に対して0.5当量〜5当量が好ましく、0.8当量〜1.5当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、10時間〜30時間が好ましく、12時間〜24時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液4に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を、水、及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で(例えば20mmHg)濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒)し、白色結晶として下記構造式(VI)で示されるアルコール化合物、無色油状物として下記構造式(VI)で示されるアルコール化合物のジアステレオマーを得る。

構造式(VI)で示されるアルコール化合物、ジクロロメタン及び炭酸水素ナトリウム水溶液の混合溶液に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 1−オキシル(TEMPO)、臭化カリウムを加えた後、冷却下(例えば0℃)で12%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を滴下し、室温(例えば25℃)で攪拌し、反応液5を得る。
ジクロロメタンの量は、構造式(VI)で示されるアルコール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、2当量〜6当量がより好ましい。炭酸水素ナトリウム水溶液の量は、構造式(VI)で示されるアルコール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、2当量〜4当量がより好ましい。TEMPOの量は、構造式(VI)で示されるアルコール化合物に対して0.1当量〜1当量が好ましく、0.1当量〜0.3当量がより好ましい。臭化カリウムの量は、構造式(VI)で示されるアルコール化合物に対して0.01当量〜1当量が好ましく、0.05当量〜0.2当量がより好ましい。12%次亜塩素酸ナトリウム水溶液の量は、構造式(VI)で示されるアルコール化合物に対して0.5当量〜5当量が好ましく、1当量〜2当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、0.05時間〜5時間が好ましく、0.1時間〜1時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液5を酢酸エチルで抽出し、有機層を、水、及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(例えば20mmHg)で濃縮し、構造式(VII)で示されるアルデヒド化合物を得た。構造式(VII)で示されるアルデヒド化合物は、精製せずに次の工程に用いる。
粗精製の構造式(VII)で示されるアルデヒド化合物に、ジクロロメタン及びトリエチルアミンを加え、冷却下(例えば0℃)で四臭化炭素、トリフェニルホスフィンを加え、室温(例えば25℃)で攪拌し、反応液6を得る。
ジクロロメタンの量は、構造式(VII)で示されるアルデヒド化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、4当量〜8当量がより好ましい。トリエチルアミンの量は、構造式(VII)で示されるアルデヒド化合物に対して10当量〜100当量が好ましく、30当量〜50当量がより好ましい。四臭化炭素の量は、構造式(VII)で示されるアルデヒド化合物に対して10当量〜100当量が好ましく、30当量〜50当量がより好ましい。トリフェニルホスフィンの量は、構造式(VII)で示されるアルデヒド化合物に対して10当量〜100当量が好ましく、30当量〜50当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、10時間〜30時間が好ましく、16時間〜24時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液6に水を加え、セライト濾過した後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(VIII)で示されるジブロモオレフィン化合物を得る。

構造式(VIII)で示されるジブロモオレフィン化合物をTHFに溶解して、冷却下(例えば−100℃〜0℃)でn−ブチルリチウム(n−BuLi)を加え、冷却下(例えば−100℃〜0℃)で攪拌した。その後、冷却下(例えば−100℃〜0℃)でn−BuLiを加えて攪拌し、冷却下(例えば−100℃〜0℃)でクロロトリエチルシラン(TESCl)を加えて攪拌し、反応液7を得る。
THFの量は、構造式(VIII)で示されるジブロモオレフィン化合物に対して1当量〜100当量が好ましく、10当量〜20当量がより好ましい。最初に添加するn−BuLiの量は、構造式(VIII)で示されるジブロモオレフィン化合物に対して0.1当量〜100当量が好ましく、1当量〜10当量がより好ましい。二回目に添加するn−BuLiの量は、構造式(VIII)で示されるジブロモオレフィン化合物に対して0.1当量〜10当量が好ましく、1当量〜10当量がより好ましい。TESClの量は、構造式(VIII)で示されるジブロモオレフィン化合物に対して0.1当量〜10当量が好ましく、1当量〜10当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、0.1時間〜10時間が好ましく、0.5時間〜5時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液7に冷却下(例えば0℃)で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(例えば20mmHg)で濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(IX)で示されるアセトニド化合物を得る。

構造式(IX)で示されるアセトニド化合物に酢酸及び水を加え、例えば室温(例えば25℃)℃〜100℃で攪拌し、反応液8を得る。
酢酸の量は、構造式(IX)で示されるアセトニド化合物に対して5当量〜50当量が好ましく、10当量〜20当量がより好ましい。水の量は、構造式(IX)で示されるアセトニド化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、4当量〜6当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、1時間〜24時間が好ましく、4時間〜7時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液8にトルエンを加え、減圧下(例えば20mmHg)濃縮し、構造式(X)で示されるヘミアセタール化合物を得た。構造式(X)で示されるヘミアセタール化合物は、精製せずに次の工程に用いる。
粗精製の構造式(X)で示されるヘミアセタール化合物をピリジン溶液に溶解し、無水酢酸を加え、室温(例えば25℃)で攪拌し、反応液9を得る。
ピリジン溶液の量は、構造式(X)で示されるヘミアセタール化合物に対して10当量〜100当量が好ましく、20当量〜40当量がより好ましい。無水酢酸の量は、構造式(X)で示されるヘミアセタール化合物に対して1当量〜20当量が好ましく、5当量〜10当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、1時間〜24時間が好ましく、6時間〜16時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液9にトルエンを加え、減圧下(例えば20mmHg)で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XI)で示されるアセタール化合物を得る。

構造式(XI)で示されるアセタール化合物を、1,2−ジクロロエタンに溶解し、アデニン、N,O−ビストリメチルシリルアセタミドを加え、還流条件下で攪拌する。その後、冷却下(例えば0℃)でトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(TMSOTf) を加え、還流条件下で攪拌し、反応液10を得る。
1,2−ジクロロエタンの量は、構造式(XI)で示されるアセタール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、3当量〜6当量がより好ましい。アデニンの量は、構造式(XI)で示されるアセタール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、3当量〜6当量がより好ましい。N,O−ビストリメチルシリルアセタミドの量は、構造式(XI)で示されるアセタール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、3当量〜6当量がより好ましい。TMSOTfの量は、構造式(XI)で示されるアセタール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、3当量〜6当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、1時間〜24時間が好ましく、6時間〜12時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液10に室温(例えば25℃)で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、セライト濾過した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(例えば20mmHg)濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XII)で示されるヌクレオシド化合物を得る。

構造式(XII)で示されるヌクレオシド化合物をメタノールに溶解し、トリエチルアミンを加え、室温(例えば25℃)で攪拌し、反応液11を得る。
メタノールの量は、構造式(XII)で示されるヌクレオシド化合物に対して1当量〜100当量が好ましく、10当量〜15当量がより好ましい。トリエチルアミンの量は、構造式(XII)で示されるヌクレオシド化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、1当量〜5当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、1時間〜24時間が好ましく、16時間〜20時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液11を減圧下(例えば20mmHg)で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XIII)で示されるアルコール化合物を得る。

構造式(XIII)で示されるアルコール化合物のアセトニトリル溶液冷却下(例えば0℃)でN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(DMAP)、クロロチオノギ酸フェニルを加え、攪拌し、反応液12を得る。
アセトニトリルの量は、構造式(XIII)で示されるアルコール化合物に対して1当量〜100当量が好ましく、10当量〜20当量がより好ましい。DMAPの量は、構造式(XIII)で示されるアルコール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、2当量〜4当量がより好ましい。クロロチオノギ酸フェニルの量は、構造式(XIII)で示されるアルコール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、1当量〜3当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、10時間〜48時間が好ましく、16時間〜24時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液12を減圧下(例えば20mmHg)で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XIV)で示されるチオカーボネート化合物を得る。

構造式(XIV)で示されるチオカーボネート化合物をトルエンに溶解し、水素化トリブチルスズ、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を加え、加熱して(例えば室温(例えば25℃)℃〜160℃)攪拌し、反応液13を得る。
トルエンの量は、構造式(XIV)で示されるチオカーボネート化合物に対して1当量〜100当量が好ましく、10当量〜30当量がより好ましい。水素化トリブチルスズの量は、構造式(XIV)で示されるチオカーボネート化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、4当量〜6当量がより好ましい。AIBNの量は、構造式(XIV)で示されるチオカーボネート化合物に対して0.1当量〜10当量が好ましく、0.6当量〜1.0当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、0.1時間〜10時間が好ましく、0.1時間〜1時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液13を減圧下(例えば20mmHg)で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XV)で示されるヌクレオシド化合物を得る。
構造式(XV)で示されるヌクレオシド化合物をTHFに溶解し、室温(例えば25℃)でフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(TBAF)を加え、攪拌し、反応液14を得る。
THFの量は、構造式(XV)で示されるヌクレオシド化合物に対して1当量〜100当量が好ましく、5当量〜10当量がより好ましい。TBAFの量は、構造式(XV)で示されるヌクレオシド化合物に対して1当量〜100当量が好ましく、5当量〜10当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、0.5時間〜10時間が好ましく、1時間〜3時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液14を減圧下(例えば20mmHg)で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:酢酸エチル)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XVI)で示されるアルコール化合物を得る。

構造式(XVI)で示されるアルコール化合物をアセトニトリルに溶解し、冷却下(例えば0℃)でジイソプロピルエチルアミン、2−クロロ−4H−ベンゾ[d][1,3,2]ジオキサホスフィンを加え、攪拌した。その後、冷却下(例えば0℃)で30%過酸化水素水溶液を加え、攪拌し、反応液15を得る。
アセトニトリルの量は、構造式(XVI)で示されるアルコール化合物に対して1当量〜100当量が好ましく、20当量〜40当量がより好ましい。ジイソプロピルエチルアミンの量は、構造式(XVI)で示されるアルコール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、1当量〜3当量がより好ましい。2−クロロ−4H−ベンゾ[d][1,3,2]ジオキサホスフィンの量は、構造式(XVI)で示されるアルコール化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、1当量〜3当量がより好ましい。30%過酸化水素水溶液の量は、構造式(XVI)で示されるアルコール化合物に対して0.1当量〜10当量が好ましく、0.8当量〜1.2当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、0.1時間〜10時間が好ましく、0.5時間〜2時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液15をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:クロロホルム及びメタノールの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XVII)で示されるホスホエステル化合物を得る。

構造式(XVII)で示されるホスホエステル化合物を、アセトニトリル、及び水の混合溶液に冷却下(例えば0℃)で硝酸セリウムアンモニウム(CAN)を加え、攪拌し、反応液16を得る。
アセトニトリルの量は、構造式(XVII)で示されるホスホエステル化合物に対して10当量〜1000当量が好ましく、100当量〜300当量がより好ましい。水の量は、構造式(XVII)で示されるホスホエステル化合物に対して1当量〜100当量が好ましく、1当量〜5当量がより好ましい。硝酸セリウムアンモニウムの量は、構造式(XVII)で示されるホスホエステル化合物に対して1当量〜10当量が好ましく、3当量〜6当量がより好ましい。
また、攪拌時間は、0.1時間〜10時間が好ましく、0.1時間〜1時間がより好ましい。
このようにして得られた反応液16をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:酢酸エチル及びメタノールの混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、白色固体として構造式(I)で示される化合物を得る。

上述した一般式(I)中、Rがハロゲン原子である化合物は、上記構造式(XI)で示されるアセタール化合物の1,2−ジクロロエタン溶液に加えるアデニンとして、2の位置がハロゲン原子であるアデニンを用いることで得ることができる。
一般式(I)で示される化合物のうち、一般式(I)で示されるアデニン誘導体の薬理学的に許容しうる塩としては、薬理学的に許容される塩であればよく、例えば、一般式(I)で示されるアデニン誘導体とアルカリ金属との塩、一般式(I)で示されるアデニン誘導体とアルカリ土類金属との塩、一般式(I)で示されるアデニン誘導体と遷移金属との塩、一般式(I)で示されるアデニン誘導体と塩基性アンモニウムとの塩等が挙げられる。
具体的には、ナトリウム、カリウム等とのアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等とのアルカリ土類金属塩、亜鉛、鉄、コバルト、銅等との遷移金属塩、アンモニア、トリエタノールアミン、L−ヒスチジン、L−アルギニン、L−リジン等との塩基性アンモニウム塩などが挙げられる。
中でも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。
なお、一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容される塩には、その水和物も包含される。
一般式(I)で示されるアデニン誘導体の塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物は、上記構造式(II)で示されるアセタール化合物から公知の方法により製造することができる。
なお、本発明においては、アデニン誘導体又はその薬理学的に許容される塩のいずれかの種類を1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
[インフルエンザウイルス感染症の治療剤]
本発明のインフルエンザウイルス感染症の治療剤は、一般式(I)で示される化合物を、有効成分として含有する。
一般式(I)で示される化合物は、細胞内のインフルエンザウイルスの複製を抑制するRNAエンドヌクレアーゼ阻害剤として機能すると推測される。
また、一般式(I)で示される化合物は、インフルエンザウイルス感染後の中和抗体価を高めると考えられる。そのため、インフルエンザウイルスによる再感染を抑制し得ると期待され、インフルエンザウイルス感染症の治療剤として有用である。
本発明の一般式(I)で示される化合物を有効成分として含有するインフルエンザウイルス感染症の治療剤の対象となるウイルスとしては、A、B及びC型のインフルエンザウイルスからなる群より選ばれる。中でも、A型のインフルエンザウイルスが対象として好ましい。
一般式(I)で示される化合物の投与量は、年齢、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与方法、排泄速度、薬物の組合せ、患者のその時に治療を行っている病状の程度に応じ、それらあるいはその他の要因を考慮して決められる。一般式(I)で示される化合物は、低毒性で安全に使用することができる。その投与量は患者の年齢、健康状態、体重等の条件、同時に投与される医薬がある場合にはその種類や投与頻度等の条件、あるいは所望の効果の性質等により適宜決定することができる。投与量は、例えば、インフルエンザウイルス感染症の治療効果向上の観点より、体重1kgあたり、0.1mg/日〜1000mg/日であることが好ましい。また、一般式(I)で示される化合物の投与量は、体重1kgあたり、0.1mg/日〜1000mg/日であることがより好ましく、体重1kgあたり、1mg/日〜100mg/日であることがさらに好ましい。
本発明の一般式(I)で示される化合物を医薬として用いる場合には、一般式(I)で示される化合物と1種又は2種以上の製剤用添加物とを含む医薬組成物を調製することが好ましい。
経口投与に適した医薬組成物としては、例えば、錠剤、カプセル剤、粉剤、液剤、エリキシル剤等を挙げることができ、非経口投与に適した医薬組成物としては、例えば、液剤あるいは懸濁化剤等の殺菌した液状の形態の医薬組成物を例示することができる。
医薬組成物の調製に用いられる製剤用添加物の種類は特に制限されず、薬理学的に許容しうるものであればよく、種々医薬組成物の形態に応じて適宜の製剤用添加物を選択することが可能である。製剤用添加物は固体又は液体のいずれであってもよく、例えば固体担体や液状担体等を用いることができる。
固体担体の例としては通常のゼラチンタイプのカプセルを用いることができる。また、例えば、一般式(I)で示される化合物を1種又は2種以上の製剤用添加物とともに、あるいは製剤用添加物を用いずに錠剤化することができ、あるいは粉末として調製して包装することができる。これらのカプセル、錠剤、粉末は、一般的には製剤の全質量に対して5質量%〜95質量%、好ましくは5質量%〜90質量%の有効成分を含むことができ、投与単位形態は5mg〜500mg、好ましくは25mg〜250mgの有効成分を含有するのがよい。液状担体としては水、あるいは石油、ピーナツ油、大豆油、ミネラル油、ゴマ油等の動植物起源の油又は合成の油が用いられる。
また、一般に生理食塩水、デキストロールあるいは類似のショ糖溶液、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類が液状担体として好ましく、特に生理食塩水を用いた注射液の場合には通常0.5質量%〜20質量%、好ましくは1質量%〜10質量%の一般式(I)で示される化合物を含むように調製することができる。
実施例及び薬理実験例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの記載に限定されるものではない。
[合成例1]
下記構造式(II)−aのアセタール化合物(17.5g、46mmol)に、酢酸(184mL)及び水(46mL)を加え、室温(25℃)で攪拌して反応液1を得る。
このようにして得た反応液1にトルエン(500mL)を加え、減圧下(5mmHg)で濃縮し、下記構造式(III)−aのジオール化合物を得る。構造式(III)−aのジオール化合物は、精製せずに次の工程に用いる。
粗精製の構造式(III)−aのジオール化合物、テトラヒドロフラン(THF)(20mL)、及び水(80mL)の混合溶液に過ヨウ素酸ナトリウム(12.8g,60mmol)を加え、室温(25℃)で8時間攪拌し、反応液2を得る。
このようにして得た反応液2を酢酸エチルで抽出し、有機層を、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(20mmHg)で濃縮し、下記構造式(IV)−aのアルデヒド化合物を得る。構造式(IV)−aのアルデヒド化合物は、精製せずに次の工程に用いる。
粗精製の構造式(IV)−aのアルデヒド化合物、THF、(100mL)及び水(100mL)の混合溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液(18.7mL)、及び1M水酸化ナトリウム水溶液(100mL)を加え、室温(25℃)で21時間攪拌し、反応液3を得る。
このようにして得た反応液3を酢酸エチルで抽出し、有機層を、飽和塩化アンモニウム溶液、水、及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(20mmHg)で濃縮する。残渣を酢酸エチルで再結晶化し、白色結晶として下記構造式(V)−aのジオール化合物((3aR,6S,6aR)−6−((4−methoxybenzyl)oxy)−2,2−dimethyltetrahydrofuro[2,3−d][1,3]dioxole−5,5−diyl)dimethanol、((3aR,6S,6aR)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5,5−ジイル)ジメタノール)(10.4g)を得る。
なお、構造式(V)−aに示すジオール化合物は、構造式(II)−aのアセタール化合物17.5gから、66%の収率で得られた。

構造式(V)−aのジオール化合物(10.3g,30mmol)、ジクロロメタン(40mL)及びトリエチルアミン(20mL)の混合溶液に、冷却下(例えば0℃)でtert-ブチルジフェニルクロロシラン(TBDPSCl)(1.10mL,4.18mmol)を加え、室温(例えば25℃)で16時間攪拌し、反応液4を得る。
このようにして得た反応液4に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を、水、及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(20mmHg)で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルが8:1である混合溶媒)し、白色結晶として下記構造式(VI)−aのアルコール化合物(10.9g,63%)、無色油状物として下記構造式(VI)−aのアルコール化合物のジアステレオマー(((3aR,5R,6S,6aR)−5−(((tert−butyldiphenylsilyl)oxy)methyl)−6−((4−methoxybenzyl)oxy)−2,2−dimethyltetrahydrofuro[2,3−d][1,3]dioxol−5−yl)methanol、((3aR,5R,6S,6aR)−5−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノール)(3.8g、収率22%)を得る。

構造式(VI)−aのアルコール化合物(17.4g,30mmol)、ジクロロメタン(60mL)及び炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL,0.25M)の混合溶液に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 1−オキシル(TEMPO)(47mg,0.3mmol)、臭化カリウム(360mg,3.0mmol)を加えた後、冷却下(0℃)で12%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(24mL)を滴下し、室温(25℃)で30分間攪拌し、反応液5を得る。
このようにして得た反応液5を酢酸エチルで抽出し、有機層を、水、及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で(例えば20mmHg)濃縮し、構造式(VII)−aのアルデヒド化合物を得た。構造式(VII)−aのアルデヒド化合物は、精製せずに次の工程に用いる。
粗精製の構造式(VII)−aのアルデヒド化合物に、ジクロロメタン(100mL)及びトリエチルアミン(16.7mL,120mmol)を加え、冷却下(例えば0℃)で四臭化炭素(20g,60mmol)、トリフェニルホスフィン(31.5g,120mmol)を加え、室温(例えば25℃)で18時間攪拌し、反応液6を得る。
このようにして得た反応液6に水を加え、セライト濾過した後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルが8:1である混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(VIII)−aのジブロモオレフィン化合物(21g,収率96%)((tert−butyl(((3aR,5R,6S,6aR)−5−(2,2−dibromovinyl)−6−((4−methoxybenzyl)oxy)−2,2−dimethyltetrahydrofuro[2,3−d][1,3]dioxol−5−yl)methoxy)diphenylsilane、tert−ブチル(((3aR,5R,6S,6aR)−5−(2,2−ジブロモビニル)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)メトキシ)ジフェニルシラン)を得た。

構造式(VIII)−aのジブロモオレフィン化合物(21g,29mmol)をTHF(300mL)に溶解して、−78oC冷却下でn−BuLi(20.9mL,2.76Mヘキサン溶液)を加え、−30oC冷却下で2時間攪拌した。その後、−30oC冷却下でn−BuLi(4.2mL,2.76Mヘキサン溶液)を加えて1時間攪拌し、−78oC冷却下でクロロトリエチルシラン(TESCl)(5mL,30mmol)を加えて1時間攪拌し、反応液7を得る。
このようにして得た反応液7に冷却下(例えば0oC)で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(20mmHg)で濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルが8:1である混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(IX)−aのアセトニド化合物((tert−butyl(((3aR,5R,6S,6aR)−6−((4−methoxybenzyl)oxy)−2,2−dimethyl−5−((triethylsilyl)ethynyl)tetrahydrofuro[2,3−d][1,3]dioxol−5−yl)methoxy)diphenylsilane、tert−ブチル(((3aR,5R,6S,6aR)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2,2−ジメチル−5−((トリエチルシリル)エチニル)テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)メトキシ)ジフェニルシラン)(16.5g,収率83%)を得た。

構造式(IX)−aのアセトニド化合物(16.5g,24mmol)に酢酸(240mL)及び水(60 mL)を加え、65oCで5時間攪拌し、反応液8を得る。
このようにして得た反応液8にトルエンを加え、減圧下濃縮し、構造式(X)−aのヘミアセタール化合物を得た。構造式(X)−aのヘミアセタール化合物は、精製せずに次の工程に用いる。
粗精製の構造式(X)−aのヘミアセタール化合物をピリジン溶液(60mL)に溶解して、無水酢酸(20mL)を加え、室温(25℃)で10時間攪拌し、反応液9を得る。
このようにして得た反応液9にトルエンを加え、減圧下(20mmHg)で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルが5:1である混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XI)−aのアセタール化合物(16.5g、収率83%)((3R,4S,5R)−5−(((tert−butyldiphenylsilyl)oxy)methyl)−4−((4−methoxybenzyl)oxy)−5−((triethylsilyl)ethynyl)tetrahydrofuran−2,3−diyl diacetate、(3R,4S,5R)−5−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)−5−((トリエチルシリル)エチニル)テトラヒドロフラン−2,3−ジイルジアセテート)を得た。

構造式(XI)−aのアセタール化合物(5.7g,7.8mmol)を1,2−ジクロロエタン溶液(15mL)に溶解して、アデニン(3.2g,24mmol)、N,O−ビストリメチルシリルアセタミド(11.5mL,47mmol) を加え、還流条件下で5時間攪拌する。その後、0oCで冷却下、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(TMSOTf)(4.2mL,23mmol)を加え、還流条件下で10時間攪拌し、反応液10を得る。
このようにして得た反応液10に室温(例えば25℃)で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、セライト濾過した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下(20mmHg)濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルが1:3である混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XII)−aのヌクレオシド化合物((2R,3R,4S,5R)−2−(6−amino−9H−purin−9−yl)−5−(((tert−butyldiphenylsilyl)oxy)methyl)−4−((4−methoxybenzyl)oxy)−5−((triethylsilyl)ethynyl)tetrahydrofuran−3−yl acetate、(2R,3R,4S,5R)−2−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−5−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)−5−((トリエチルシリル)エチニル)テトラヒドロフラン−3−イルアセテート)(4.6g,収率73%)を得た。

構造式(XII)−aのヌクレオシド化合物をメタノール(60mL)に溶解し、トリエチルアミン(15mL)を加え、室温(25℃)で18時間攪拌し、反応液11を得る。
このようにして得た反応液11を減圧下(20mmHg)で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルが1:1である混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XIII)−aのアルコール化合物((2R,3R,4S,5R)−2−(6−amino−9H−purin−9−yl)−5−(((tert−butyldiphenylsilyl)oxy)methyl)−4−((4−methoxybenzyl)oxy)−5−((triethylsilyl)ethynyl)tetrahydrofuran−3−ol、(2R,3R,4S,5R)−2−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−5−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)−5−((トリエチルシリル)エチニル)テトラヒドロフラン−3−オール)(3.5g,収率80%)を得た。

構造式(XIII)−aのアルコール化合物のアセトニトリル溶液(30mL)に冷却下(0℃)でN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(DMAP)(1.1g,9.2mmol)、クロロチオノギ酸フェニル(635μL,4.6mmol)を加え、21時間攪拌し、反応液12を得る。
このようにして得た反応液12を減圧下(20mmHg)で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルが1:1である混合溶媒)し、無色油状物として構造式(XIV)−aのチオカーボネート化合物(O−((2R,3R,4S,5R)−2−(6−amino−9H−purin−9−yl)−5−(((tert−butyldiphenylsilyl)oxy)methyl)−4−((4−methoxybenzyl)oxy)−5−((triethylsilyl)ethynyl)tetrahydrofuran−3−yl) O−phenyl carbonothioate、O−((2R,3R,4S,5R)−2−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−5−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)−5−((トリエチルシリル)エチニル)テトラヒドロフラン−3−イル)O−フェニルカルボノチオエート)(2.6g,収率63%)を得た。

構造式(XIV)−aのチオカーボネート化合物(2.6g,2.9mmol)をトルエン(60mL)に溶解し、水素化トリブチルスズ(4.6mL,17mmol)、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(117mg,0.7mmol)を加え、130oCで加熱して30分間攪拌し、反応液13を得る。
このようにして得た反応液13を減圧下(20mmHg)で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色油状物として構造式(XV)−aのヌクレオシド化合物を得る。
構造式(XV)−aのヌクレオシド化合物をTHF(20mL)に溶解し、室温(例えば25℃)でフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(TBAF)(4.8mL,1M THF)を加え、2時間攪拌し、反応液14を得る。
このようにして得た反応液14を減圧下(20mmHg)で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:ヘキサン及び酢酸エチルが1:1である混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XVI)−aのアルコール化合物(((2R,3S,5R)−5−(6−amino−9H−purin−9−yl)−2−ethynyl−3−((4−methoxybenzyl)oxy)tetrahydrofuran−2−yl)methanol、((2R,3S,5R)−5−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−エチニル−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)テトラヒドロフラン−2−イル)メタノール)(982mg,収率86%)を得た。

構造式(XVI)−aのアルコール化合物(200mg,0.51mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、冷却下(0℃)でジイソプロピルエチルアミン(178μL,1.0mmol)、2−クロロ−4H−ベンゾ[d][1,3,2]ジオキサホスフィン(192mg,0.51mmol)を加え、1時間攪拌した。その後、0oCで冷却下、30%過酸化水素水溶液(250μL)を加え、1時間攪拌し、反応液15を得る。
このようにして得た反応液15をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:クロロホルム及びメタノールが50:1の混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、無色油状物として構造式(XVII)−aのホスホエステル化合物(2−(((2R,3S,5R)−5−(6−amino−9H−purin−9−yl)−2−ethynyl−3−((4−methoxybenzyl)oxy)tetrahydrofuran−2−yl)methoxy)−4H−benzo[d][1,3,2]dioxaphosphinine2−oxide、2−(((2R,3S,5R)−5−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−エチニル−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−4H−ベンゾ[d][1,3,2]ジオキサホスフィニン2−オキサイド)(220mg,収率76%)を得た。

構造式(XVII)−aのホスホエステル化合物(156mg,0.28mmol)の、アセトニトリル(2.5mL)、及び水(0.5mL)の混合溶液に冷却下(0℃)で硝酸セリウムアンモニウム(CAN)(614mg,1.1mmol)を加え、20分間攪拌し、反応液16を得る。
このようにして得た反応液16をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒:酢酸エチル及びメタノールが10:1の混合溶媒)し、エバポレータで濃縮し、白色固体として構造式(I)−aのアデニン誘導体(2−(((2R,3S,5R)−5−(6−amino−9H−purin−9−yl)−2−ethynyl−3−hydroxytetrahydrofuran−2−yl)methoxy)−4H−benzo[d][1,3,2]dioxaphosphinine2−oxide、2−(((2R,3S,5R)−5−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−エチニル−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−4H−ベンゾ[d][1,3,2]ジオキサホスフィニン2−オキサイド)(93mg,収率75%)を得た。
構造式(I)−aのアデニン誘導体(C1918NaP)は、分子量が、理論値で466.0886、実測値で466.0888であった。構造式(I)−aのアデニン誘導体は、H−NMRスペクトル及びIR測定にて同定した。
以下、構造式(I)−aのアデニン誘導体を「特定アデニン誘導体」と称する。

得られた構造式(I)−aについて分析したところ、以下のような性質であった。
無色結晶: Rf 0.5 (EtOAc/MeOH = 10/1); [α]D 22-2.67 (c 0.54, MeOH);
主生成物: 1H NMR (600 MHz, MeOD) δ 8.34, 8.26, 7.30-7.26, 7.15-7.11, 7.07-7.06, 6.96-6.94, 6.45-6.41, 5.43-5.26, 4.94-4.87, 4.44-4.35(2H, overlapped), 3.21(s, 1H), 2.94-2.89, 2.73-2.67; 13C NMR (150 MHz, MeOD) δC 152.2, 151.0(d, JC-P = 6.5 Hz), 149.4, 145.9, 144.2, 131.0, 126.7, 125.81, 122.0, 120.7, 119.3(d, JC-P = 8.8 Hz), 84.8, 84.41, 80.12, 78.7, 71.5, 70.0(d, JC-P = 6.6 Hz), 38.42;
副生成物: 1H NMR (600 MHz, MeOD) δ 8.37, 8.30, 7.30-7.26, 7.15-7.11, 6.91, 6.45-6.41, 5.43-5.26, 4.94-4.87, 4.44-4.35, 3.19, 2.94-2.89, 2.73-2.67; 13C NMR (150 MHz, MeOD) δC 152.3, 150.9, 149.5, 146.0, 144.1, 130.9, 126.8, 125.79, 121.9, 120.6, 119.2, 84.7, 84.36, 80.06, 78.8, 71.6, 70.2, 38.37; HRMS (ESI) m/z = 理論値466.0886 [M+Na]+, 測定値466.0889 [M+Na]+
[動物実験による抗インフルエンザウイルス活性の評価]
(試験例1〜4)
インフルエンザウイルスに感染させたマウスにおける、特定アデニン誘導体の抗ウイルス活性を以下の方法で評価した。
マウス(BALB/c、雌、6週齢)1頭あたり、5×10PFU/50μlのインフルエンザウイルスを播種して、インフルエンザウイルス感染マウスを準備した。
インフルエンザウイルスとしては、A/NWS/23(H1N1)を用いた。
インフルエンザウイルス感染マウスに対して、特定アデニン誘導体を含む生理食塩水、又は、生理食塩水のみを、午前9時および午後6時の1日2回、インフルエンザ感染後7日間、計14回投与した。生理食塩水のみを投与した例を試験例1、特定アデニン誘導体を1mg/日含む生理食塩水を投与した例を試験例2、特定アデニン誘導体を5mg/日含む生理食塩水を投与した例を試験例3とした。
各試験例における被検数、投与法及び投与量は、表1に示す。
抗インフルエンザウイルス活性の評価方法として、検体又は生理食塩水投与後のインフルエンザウイルス感染マウスにおける、死亡率及び体重を測定した。結果を表2に示す。
試験例2、3における、インフルエンザウイルスを播種してから14日後に生存しているマウスを1頭ずつ選択し、血清及び気管支肺胞洗浄液を採取し、後述する方法で中和抗体価を測定した。結果を表3に示す。
上記の結果より、インフルエンザウイルスに感染した場合であっても、特定アデニン誘導体を投与することにより、死亡率及び体重の減少量を抑制できることが明らかとなった。

Claims (3)

  1. 下記一般式(I)で示されるアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩。


    (一般式(I)中、Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。)
  2. 一般式(I)中のRが水素原子である請求項1に記載のアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアデニン誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩を有効成分として含有するインフルエンザウイルス感染症の治療剤。
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