JP6190346B2 - 角印検出プログラム、角印検出方法、および角印検出装置 - Google Patents

角印検出プログラム、角印検出方法、および角印検出装置 Download PDF

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Description

角印検出プログラム、角印検出方法、および角印検出装置に関する。
金融機関等で使用する帳票(印鑑票)には、プレプリントされた文字列により示される見出し、文字(文字列)等を印字または記入する欄、捺印の欄等がある。この帳票を読み取る帳票読取装置では、印鑑登録・照合時に、印鑑票から自動的に、印鑑の印影(押印部分)を検出することが行われている。
印鑑の印影の検出においては、円印の検出は、その外枠が円形であり、帳票上の罫線との区別が容易であることから、従来から高精度で行うことが可能である。しかし、角印については、罫線抽出等の過程で、角印の一部である印影枠の矩形を、印鑑票の罫線と混同してしまうため、罫線除去処理時に角印の印影枠部分も除去されてしまい、従来は検出が困難であるという問題がある。
なお、罫線で囲まれた枠のうち、正方形であるものを印枠として抽出し、印枠が複数抽出された場合には印枠内部の黒画素分布を調べることにより角印の検出を行う技術がある。
特開2002―269547号公報
しかしながら、上記技術は、正方形を印枠として抽出するため、角印の印枠が長方形である場合に検出できないという問題がある。また、上記技術は、抽出した正方形が帳票の罫線だけである場合、抽出した帳票の罫線を角印として検出してしまう問題もある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、角印を精度良く検出可能な角印検出プログラム、角印検出方法、角印検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の角印検出プログラムは、コンピュータを仮想印影枠設定手段、第1配置情報取得手段、第2配置情報取得手段、角印判定手段として機能させて、角印を検出する。
仮想印影枠設定手段は、印影イメージを取得して、印影イメージから矩形の印影枠候補を検出して、印影枠候補と対応する仮想印影枠を設定する。
第1配置情報取得手段は、仮想印影枠の第1の辺と、第1の辺と第1方向で対向する仮想印影枠の第2の辺との間に存在する所定の画素の第1方向の配置に関する第1配置情報を取得する。
第2配置情報取得手段は、第1の辺および第2の辺と異なる仮想印影枠の第3の辺と、第3の辺と第2方向で対向する仮想印影枠の第4の辺との間に存在する画素の第2方向の配置に関する第2配置情報を取得する。
角印判定手段は、第1配置情報に基づく仮想印影枠内部の第1方向の印面の構成の評価と、第2配置情報に基づく仮想印影枠内部の第2方向の印面の構成の評価とから、仮想印影枠が角印の印影枠であるか否かを判定する。
また、上記課題を解決するために、本発明の角印検出方法は、コンピュータが以下の処理を実行して角印を検出する。コンピュータは、印影イメージを取得して、印影イメージから矩形の印影枠候補を検出して、印影枠候補と対応する仮想印影枠を設定し、仮想印影枠の第1の辺と、第1の辺と第1方向で対向する仮想印影枠の第2の辺との間に存在する所定の画素の第1方向の配置に関する第1配置情報を取得し、第1の辺および第2の辺と異なる仮想印影枠の第3の辺と、第3の辺と第2方向で対向する仮想印影枠の第4の辺との間に存在する画素の第2方向の配置に関する第2配置情報を取得し、第1配置情報に基づく仮想印影枠内部の第1方向の印面の構成の評価と、第2配置情報に基づく仮想印影枠内部の第2方向の印面の構成の評価とから、仮想印影枠が角印の印影枠であるか否かを判定する。
また、上記課題を解決するために、本発明の角印検出装置は、仮想印影枠設定部と、第1配置情報取得部と、第2配置情報取得部と、角印判定部とを備える。
仮想印影枠設定部は、印影イメージを取得して、印影イメージから矩形の印影枠候補を検出して、印影枠候補と対応する仮想印影枠を設定する。第1配置情報取得部は、仮想印影枠の第1の辺と、第1の辺と第1方向で対向する仮想印影枠の第2の辺との間に存在する所定の画素の第1方向の配置に関する第1配置情報を取得する。第2配置情報取得部は、第1の辺および第2の辺と異なる仮想印影枠の第3の辺と、第3の辺と第2方向で対向する仮想印影枠の第4の辺との間に存在する画素の第2方向の配置に関する第2配置情報を取得する。角印判定部は、第1配置情報に基づく仮想印影枠内部の第1方向の印面の構成の評価と、第2配置情報に基づく仮想印影枠内部の第2方向の印面の構成の評価とから、仮想印影枠が角印の印影枠であるか否かを判定する。
角印検出プログラム、角印検出方法、および角印検出装置によれば、角印を精度良く検出できる。
第一実施形態における角印検出装置の概要を示す図である。 第二実施形態における印影照合システムの概要を示す図である。 第二実施形態における印影照合装置のハードウェアの一構成例を示す図である。 第二実施形態における印影イメージの一例を示す図である。 第二実施形態における印影照合装置の機能ブロックを示す図である。 第二実施形態における印影照合処理のフローチャートである。 第二実施形態における照合中心決定処理のフローチャートである。 第二実施形態における罫線とノイズ除去後の印影イメージの一例を示す図である。 第二実施形態における角印の照合中心の一例を示す図である。 第二実施形態における角印検出処理のフローチャートである。 第二実施形態における角印検出処理による角印の検出例である。 第二実施形態における角印検出処理による角印の検出例である。 第二実施形態における角印検出処理による角印の検出例である。 第二実施形態における照合処理のフローチャートである。 第二実施形態における角印の照合画面例である。 角印を検出できなかった場合における角印の照合中心の参考例である。 角印を検出できなかった場合における角印の照合画面の参考例である。
以下、実施形態を図面を参照して説明を行う。
[第一実施形態]
第一実施形態の概要について図1を用いて説明する。図1は、第一実施形態における角印検出装置の概要を示す図である。
角印検出装置1は、角印を検出する装置である。角印検出装置1は、たとえば、金融機関等に設置され、印影の照合や登録をする際に用いられる。
角印検出装置1は、仮想印影枠設定部2と、第1配置情報取得部3と、第2配置情報取得部4と、角印判定部5とを備える。
仮想印影枠設定部2は、印影イメージ10を取得して、印影イメージ10から矩形の印影枠候補11を検出し、検出した印影枠候補11と対応する仮想印影枠16を設定する。仮想印影枠設定部2は、たとえば、帳票イメージから印影イメージ10を取得する。また、仮想印影枠設定部2は、口座の印影として予め印影サーバに登録してある印影イメージ10を取得する。印影枠候補11は、角印の印影枠の候補であり、たとえば、長方形や正方形(矩形)の形状である。仮想印影枠設定部2は、矩形状に連続した画素を印影枠候補11として検出する。
仮想印影枠16は、印影枠候補11から生成された仮想の印影枠であり、たとえば、各辺の幅が1画素の矩形である。仮想印影枠設定部2は、たとえば、印影枠候補11の欠けやカスレを補完し辺の幅を細線化して、印影枠候補11から仮想印影枠16を生成して、印影イメージ10に印影枠候補11に替えて仮想印影枠16を設定する。
第1配置情報取得部3は、第1の辺16aと、第1の辺16aと第1方向で対向する仮想印影枠16の第2の辺16bの間に存在する所定の画素の第1方向の配置に関する第1配置情報を取得する。第1方向は、第1の辺16aと第2の辺16bに垂直な方向である。所定の画素は、印字(印影の文字や帳票のプレプリントなど)を構成する画素(黒画素)である。
第1配置情報は、たとえば、第1の辺16aを基準とした所定の画素の配置に関する情報と、第2の辺16bを基準とした所定の画素の配置に関する情報とを含む。
第2配置情報取得部4は、第3の辺16cと、第3の辺16cと第2方向で対向する第4の辺16dの間に存在する所定の画素の第2方向の配置に関する第2配置情報を取得する。第2方向は、第3の辺16cと第4の辺16dに垂直な方向である。
第2配置情報は、たとえば、第3の辺16cを基準とした所定の画素の配置に関する情報と、第4の辺16dを基準とした所定の画素の配置に関する情報とを含む。
角印判定部5は、第1配置情報に基づいて仮想印影枠16内部の第1方向の印面の構成を評価する。角印判定部5は、第2配置情報に基づいて仮想印影枠16内部の第2方向の印面の構成を評価する。角印判定部5は、仮想印影枠16内部の第1方向の印面の構成の評価と、仮想印影枠16内部の第2方向の印面の構成の評価とから、仮想印影枠16が角印の印影枠であるか否かを判定する。
印面の構成は、仮想印影枠16内部の印字の配置である。第1方向の印面の構成の評価は、たとえば、仮想印影枠16内部の印字の第1方向の配置バランスの評価である。第2方向の印面の構成の評価は、たとえば、仮想印影枠16内部の印字の第2方向の配置バランスの評価である。
通常角印は、印影枠内部に印字がバランスよく配置されている。一方で、帳票の捺印欄(罫線で構成された矩形)には、利用者により印鑑が捺印(情報が入力)されるため、通常捺印欄内部の印字のバランスは、角印の印影枠内部の印字のバランスよりも悪くなる。
したがって、角印検出装置1は、仮想印影枠16内部にバランスよく印字が配置されている場合に、仮想印影枠16を角印の印影と判定することで、帳票の罫線で構成された矩形等と区別して、角印を精度よく検出できる。
[第二実施形態]
次に第二実施形態の概要について図2を用いて説明する。図2は、第二実施形態における印影照合システムの概要を示す図である。
印影照合システム20は、印影を照合するシステムである。印影照合システム20は、銀行等の金融機関で利用され、印影を照合することで利用者が口座の所有者であるか否かを確認する。
印影照合システム20は、印影サーバ30と、印影サーバ30とネットワーク60を介して接続する印影照合装置40と、印影照合装置40と接続するスキャナ50と、を備える。
印影サーバ30は、予め登録した利用者の口座の印影を記憶するサーバである。印影サーバ30は、利用者の口座情報(店番、口座番号、科目)と当該口座で利用する印影のイメージデータ(以下、印影イメージ)とを対応付けて記憶する。
スキャナ50は、利用者から受付けた帳票をイメージデータ(以下、帳票イメージ)として読み取り、読み取った帳票イメージを印影照合装置40に送信する。
印影照合装置40は、印影サーバ30に登録している口座の印影と、帳票に捺印された印影と、を照合する装置である。たとえば、印影照合装置40は、スキャナ50から受付けた帳票イメージから帳票に捺印された印影の印影イメージを取得する。また、印影照合装置40は、帳票イメージから帳票に記入された口座情報を取得して、印影サーバ30から当該口座の印影イメージを取得する。なお、印影照合装置40は、図示しない外部端末からネットワーク60を介して帳票イメージを取得することもできる。なお、印影照合装置40は、角印検出装置1の一実施形態である。なお、以下では、特に印影が角印である場合を中心に説明する。
次に印影照合装置40のハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、第二実施形態における印影照合装置のハードウェアの一構成例を示す図である。
印影照合装置40は、プロセッサ41によって装置全体が制御されている。プロセッサ41には、バス49を介してRAM(Random Access Memory)42と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ41は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ41は、たとえばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。またプロセッサ41は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM42は、印影照合装置40の主記憶装置として使用される。RAM42には、プロセッサ41に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM42には、プロセッサ41による処理に必要な各種データが格納される。
バス49に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)43、グラフィック処理装置44、入力インタフェース45、光学ドライブ装置46、機器接続インタフェース47およびネットワークインタフェース48がある。
HDD43は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD43は、印影照合装置40の補助記憶装置として使用される。HDD43には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置44には、モニタ44aが接続されている。グラフィック処理装置44は、プロセッサ41からの命令に従って、画像をモニタ44aの画面に表示させる。モニタ44aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
モニタ44aは、オペレータに対して画像を表示するモニタである。モニタ44aは、たとえば、照合結果等を表示する。
入力インタフェース45には、キーボード45aとマウス45bとが接続されている。入力インタフェース45は、キーボード45aやマウス45bから送られてくる信号をプロセッサ41に送信する。なお、マウス45bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置46は、レーザ光などを利用して、光ディスク46aに記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク46aは、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク46aには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
機器接続インタフェース47は、印影照合装置40に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。たとえば機器接続インタフェース47には、メモリ装置47aやメモリリーダライタ47bやスキャナ50を接続することができる。メモリ装置47aは、機器接続インタフェース47との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ47bは、メモリカード47cへのデータの書き込み、またはメモリカード47cからのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード47cは、カード型の記録媒体である。スキャナ50は、帳票を帳票イメージとして読み取り、読み取った帳票イメージをプロセッサ41に送信する。スキャナ50は、たとえば、オーバーヘッドスキャナである。
ネットワークインタフェース48は、ネットワーク60に接続されている。ネットワークインタフェース48は、ネットワーク60を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第二実施形態の印影照合装置40の処理機能を実現することができる。なお、第一実施形態に示した角印検出装置1も印影照合装置40と同様のハードウェアにより処理機能を実現することができる。
印影照合装置40は、たとえばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第二実施形態の処理機能を実現する。印影照合装置40に実行させる処理を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。たとえば、印影照合装置40に実行させるプログラムをHDD43に格納しておくことができる。プロセッサ41は、HDD43内のプログラムの少なくとも一部をRAM42にロードし、プログラムを実行する。また印影照合装置40に実行させるプログラムを、光ディスク46a、メモリ装置47a、メモリカード47cなどの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、たとえばプロセッサ41からの制御により、HDD43にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ41が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
次に印影イメージについて図4を用いて説明する。図4は、第二実施形態における印影イメージの一例を示す図である。
印影イメージ70は、印影照合に用いる印影イメージの一例である。印影イメージ70は、たとえば、印影照合装置40が帳票から取得する照合用の印影イメージ(以下、照合印影イメージ)であり、印影サーバ30が予め登録した口座の印影イメージ(以下、登録印影イメージ)である。
印影イメージ70は、角印(印影)71と捺印欄72とプリ印字73とノイズ74とを含む。角印(印影)71は、印影イメージ70内の照合対象である。捺印欄72は、利用者が印鑑を捺印する欄であり、帳票にプレプリントされた罫線の一例である。プリ印字73は、帳票にプレプリントされた文字である。ノイズ74は、帳票を印刷する際や印影を捺印する際に生じた汚れ等である。
このように印影イメージ70は、照合に必要な情報(印影)だけでなく、照合に不要な情報(捺印欄72、プリ印字73、ノイズ74等)を含む場合がある。
次に印影照合装置40の機能について説明する。図5は、第二実施形態における印影照合装置の機能ブロックを示す図である。
印影照合装置40は、制御部401と、通信部402と、帳票イメージ取得部403と、照合印影イメージ取得部404と、口座情報取得部405と、登録印影イメージ取得部406と、を含む。また印影照合装置40は、照合対象範囲特定部407と、照合中心決定部408と、照合イメージ生成部409と、照合イメージ中心決定部410と、照合画面生成部411と、表示部412と、を含む。
制御部401は、印影照合装置40が実行する各種処理を制御する。通信部402は、印影照合装置40が実行する各種通信を制御する。
帳票イメージ取得部403は、スキャナ50からスキャナ50が読取った帳票イメージを取得する。照合印影イメージ取得部404は、帳票イメージ取得部403が取得した帳票イメージから照合印影イメージを取得する。たとえば、照合印影イメージ取得部404は、帳票イメージから所定の範囲(予め設定された範囲)を切り出すことで帳票イメージから照合印影イメージ(たとえば、印影イメージ70)を取得する。
口座情報取得部405は、帳票イメージ取得部403が取得した帳票イメージから帳票に記入された利用者の口座情報を取得する。たとえば、口座情報取得部405は、OCR(Optical Character Recognition)により帳票イメージから口座情報を取得する。
登録印影イメージ取得部406は、口座情報取得部405が取得した口座情報に基づいて印影サーバ30から予め口座情報と対応付けて登録してある登録印影イメージ(たとえば、印影イメージ70)を取得する。
照合対象範囲特定部407は、登録印影イメージ取得部406が取得した登録印影イメージ、および照合印影イメージ取得部404が取得した照合印影イメージ内から照合対象(たとえば、角印、丸印)を特定し、照合対象となる範囲(照合対象範囲)を特定する。たとえば、照合対象範囲特定部407は、特定した照合対象よりも一回り大きい範囲(照合対象の印影枠から数ドット外側に広げた範囲)を照合対象範囲として特定する。
このように照合対象範囲特定部407は、特定した照合対象よりも一回り大きい範囲を照合対象範囲として特定することで、照合対象として検出した印影の印影枠に厚みがある場合でも印影枠全てを照合対象範囲に含めることができる。照合対象の特定および照合対象範囲の特定については、後で図7を用いて詳細に説明する。
照合中心決定部408は、印影イメージに含まれる照合対象(印影)を照合する際の中心(以下、照合中心)となる位置を決定する。照合中心決定部408は、登録印影イメージおよび照合印影イメージの照合中心を決定する。照合中心決定部408は、照合対象範囲特定部407が印影イメージから特定した照合対象範囲の中心を印影イメージの照合中心として決定する。
照合イメージ生成部409は、登録印影イメージと照合印影イメージとを重ね合せた照合イメージを生成する。照合イメージ生成部409は、照合中心決定部408が特定した登録印影イメージの照合中心と照合印影イメージの照合中心とを重ね合せる。そして、照合イメージ生成部409は、一方の印影イメージを固定して、それぞれの照合対象範囲に含まれる黒画素の一致率が高くなるように他方の印影イメージを微調整(角度等を調整)した照合イメージを生成する。
照合イメージ中心決定部410は、照合イメージの中心を決定する。照合イメージ中心決定部410は、照合対象が照合イメージの中央に位置するように照合イメージの中心を決定する。たとえば、照合イメージ中心決定部410は、照合イメージを構成する登録印影イメージの照合中心と照合印影イメージの照合中心とを結ぶ線分の中心を照合イメージの中心として決定する。
照合画面生成部411は、照合画面を生成する。照合画面生成部411は、照合印影イメージ、登録印影イメージ、照合イメージ、半折イメージ等を表示する照合画面を生成する。半折イメージは、照合対象の半分が照合印影イメージで構成され、もう半分が登録印影イメージで構成されたイメージである。照合画面生成部411は、照合イメージの中心に基づいて照合イメージを半分に分割し、分割した一方から照合印影イメージを除去し、他方から登録印影イメージを除去した半折イメージを表示する照合画面を生成する。照合画面については、後で図15、17を用いて詳細に説明する。
表示部412は、照合画面生成部411が生成した照合画面をモニタ44aに表示する。
次に印影照合処理について図6を用いて説明する。図6は、第二実施形態における印影照合処理のフローチャートである。印影照合装置40は、帳票イメージ取得部403がスキャナ50から帳票イメージを取得すると印影照合処理を開始する。
[ステップS1]照合印影イメージ取得部404は、帳票イメージ取得部403が取得した帳票イメージから照合印影イメージを取得する。
[ステップS2]印影照合装置40は、照合印影イメージ照合中心決定処理を実行する。照合印影イメージ照合中心決定処理は、照合印影イメージから照合対象範囲を特定し、特定した照合対象範囲の中心を照合印影イメージの照合中心として決定する処理である。照合印影イメージ照合中心決定処理については、後で図7を用いて詳細に説明する。
[ステップS3]口座情報取得部405は、帳票イメージ取得部403が取得した帳票イメージから口座情報(店番、口座番号、科目)を取得する。
[ステップS4]登録印影イメージ取得部406は、口座情報取得部405が取得した口座情報に基づいて印影サーバ30から登録印影イメージを取得する。
[ステップS5]印影照合装置40は、登録印影イメージ照合中心決定処理を実行する。登録印影イメージ照合中心決定処理は、登録印影イメージから照合対象範囲を特定し、特定した照合対象範囲の中心を登録印影イメージの照合中心として決定する処理である。登録印影イメージ照合中心決定処理については、後で図7を用いて詳細に説明する。
[ステップS6]印影照合装置40は、照合処理を実行する。照合処理は、登録印影イメージと照合印影イメージとを照合して、照合画面を表示する処理である。照合処理については、後で図14を用いて詳細に説明する。
次に照合印影イメージ照合中心決定処理、および登録印影イメージ照合中心決定処理について図7、8、9、16を用いて説明する。図7は、第二実施形態における照合中心決定処理のフローチャートである。図8は、第二実施形態における罫線とノイズ除去後の印影イメージの一例を示す図である。図9は、第二実施形態における角印の照合中心の一例を示す図である。図16は、角印を検出できなかった場合における角印の照合中心の参考例である。
照合中心決定処理は、照合印影イメージ照合中心決定処理(印影照合処理のステップS2)であり、登録印影イメージ照合中心決定処理(印影照合処理のステップS5)である。
[ステップS11]照合対象範囲特定部407は、印影イメージから罫線とノイズを除去する。照合対象範囲特定部407は、所定の長さより長く直線状に連続して配置された黒画素を罫線として印影イメージから除去する。また照合対象範囲特定部407は、所定の大きさよりも小さな黒画素の塊をノイズとして除去する。
たとえば、照合対象範囲特定部407は、図4に示した印影イメージ70から罫線とノイズを除去し、図8に示した印影イメージ100を取得する。このように、照合対象範囲特定部407が印影イメージから罫線とノイズを除去すると、角印の印影枠も罫線とみなされ除去される。
[ステップS12]照合対象範囲特定部407は、罫線とノイズを除去した印影イメージから文字らしき黒画素の塊を抽出し、黒画素の塊を囲う矩形(黒画素の塊と外接する矩形)を設定する。たとえば、照合対象範囲特定部407は、辺の幅が1画素である黒画素の矩形を、黒画素の塊と外接するように設定する。
照合対象範囲特定部407は、1文字1文字を黒画素の塊として抽出する場合もあるし、文字の一部を(たとえば、漢字の旁と偏を別々に)黒画素の塊として抽出する場合もあるし、複数の文字をまとめて1つの黒画素の塊として抽出する場合もある。なお、円印の場合には、印影枠が罫線と認識されて除去されないため、照合対象範囲特定部407は、印影枠に外接する矩形を設定できる。
[ステップS13]照合対象範囲特定部407は、矩形の周辺から円を検出する。照合対象範囲特定部407は、たとえば、ハフ変換により矩形の周辺から円を検出する。
[ステップS14]照合対象範囲特定部407は、円を検出できたか否かを判定する。照合対象範囲特定部407が、円を検出できたと判定した場合にはステップS15にすすみ、円を検出できなかったと判定した場合にはステップS16にすすむ。
[ステップS15]照合対象範囲特定部407は、検出した円を印影枠とする丸印を照合対象と特定し、ステップS20にすすむ。
[ステップS16]照合対象範囲特定部407は、角印検出処理を実行する。角印検出処理において、照合対象範囲特定部407は、除去した罫線のうち矩形状の罫線を取得して、矩形状の罫線から仮想印影枠を生成し、仮想印影枠の内側を探索して仮想印影枠が角印の印影枠であるか否かを判定する。角印検出処理については、後で図10を用いて詳細に説明する。
[ステップS17]照合対象範囲特定部407は、角印の印影枠を検出できたか否かを判定する。照合対象範囲特定部407が、角印の印影枠を検出できたと判定した場合にはステップS18にすすみ、角印の印影枠を検出できなかったと判定した場合にはステップS19にすすむ。
[ステップS18]照合対象範囲特定部407は、仮想印影枠を印影枠とする角印を照合対象と特定しステップS20にすすむ。
[ステップS19]照合対象範囲特定部407は、いずれかの矩形を照合対象と特定する。照合対象範囲特定部407は、丸印および角印を検出できなかった場合には、いずれかの矩形を枠が無い印影とみなし、照合対象と特定する。
[ステップS20]照合対象範囲特定部407は、照合対象範囲を特定する。照合対象範囲特定部407は、特定した照合対象よりも一回り大きい範囲を照合対象範囲として特定する。照合対象範囲特定部407は、特定した照合対象よりも一回り大きい範囲を照合対象範囲142とすることで、実際の印影枠(罫線として除去された印影枠)に厚みがある場合でも、印影枠すべてを照合対象範囲に含めることができる。これにより、印影照合装置40は、より精度のよい照合ができる。
[ステップS21]照合中心決定部408は、照合対象範囲特定部407が特定した照合対象範囲に基づいて印影イメージの照合中心を決定する。照合中心決定部408は、照合対象範囲の中心を印影イメージの照合中心として決定する。
たとえば、印影照合装置40が角印を検出できなかった場合には、図16の参考例に示すように、印影照合装置40は、画素の塊とみなされた矩形(「甲」)を印影枠無の印影とみなし照合対象131と特定する。印影照合装置40は、特定した照合対象131よりも一回り大きい範囲を照合対象範囲132として特定し、照合対象範囲132の中心を印影イメージ130の照合中心133とする。
このように、角印を検出できなかった場合には、印影照合装置40は、角印内の一部領域だけを印影(照合対象)として特定し、照合対象範囲を特定する。したがって角印を検出できなかった場合には、印影照合装置40は、登録印影イメージと照合印影イメージに同じ角印が含まれる場合であっても、それぞれ異なる照合対象を特定して照合を失敗する場合がある。また、角印を検出できなかった場合には、印影照合装置40は、照合イメージを生成する際に、矩形内(照合対象範囲)の黒画素(照合対象同士)の一致率が高くなるように重ね合せるため、角印全体としての黒画素の一致率が低い照合イメージを生成する場合がある。
一方、第二実施形態の印影照合装置40は、角印を検出できる。したがって、印影イメージ70に照合中心決定処理を実行すると、図9に示すように、印影照合装置40は、角印71の印影枠に基づいて設定された仮想印影枠111を角印の印影枠と判定できる。印影照合装置40は、角印の印影枠と判定された仮想印影枠111を印影枠とする角印よりも一回り大きい範囲を照合対象範囲112として特定し、照合対象範囲112の中心を印影イメージ110の照合中心113として決定できる。このように角印を照合対象として特定できるため、印影照合装置40は、登録印影イメージと照合印影イメージに同じ角印が含まれる場合に、照合を失敗することがない。また、印影照合装置40は、角印を照合対象とした照合対象範囲を特定できるため、角印全体として黒画素の一致率が高い照合イメージを生成できる。
次に角印検出処理について図10、11、12、13を用いて説明する。図10は、第二実施形態における角印検出処理のフローチャートである。図11〜13は、第二実施形態における角印検出処理による角印の検出例であり、図4の印影イメージ70から罫線とノイズを除去した図8の印影イメージ100に対して図10の処理を施した場合の例である。
角印検出処理は、角印を検出する処理であり、照合中心決定処理のステップS16で照合対象範囲特定部407によって行われる処理である。照合対象範囲特定部407は、罫線とノイズを除去した印影イメージに対して角印検出処理を実行する。なお、照合対象範囲特定部407は、画素の塊に矩形を設定した印影イメージに対して角印検出処理を実行してもよい。
[ステップS31]照合対象範囲特定部407は、除去した罫線を取得する。照合対象範囲特定部407は、照合中心決定処理(図7のステップS11)で除去した罫線を取得する。
[ステップS32]照合対象範囲特定部407は、取得した罫線から矩形を構成する罫線を検出する。
[ステップS33]照合対象範囲特定部407は、検出した矩形を構成する罫線に基づいて仮想印影枠を設定する。仮想印影枠は、罫線の欠けやカスレを補完した枠である。たとえば、照合対象範囲特定部407は、辺の幅が1画素である黒画素の矩形を、仮想印影枠として設定する。たとえば、照合対象範囲特定部407が、図4の印影イメージ70から罫線とノイズを除去した図8の印影イメージ100に対して、図11の印影イメージ120のように仮想印影枠121と仮想印影枠122を設定する。
[ステップS34]照合対象範囲特定部407は、仮想印影枠の各辺に複数の探索点を設定する。照合対象範囲特定部407は、たとえば、所定の間隔毎に探索点を設定する。
[ステップS35]照合対象範囲特定部407は、探索点から対向する辺に向けて探索点が設定された辺と垂直に仮想印影枠の内部を探索する。
[ステップS36]照合対象範囲特定部407は、探索点から対辺までの探索で黒画素(印字の一部)を検出したか否かを判定する。照合対象範囲特定部407が、探索点から対辺までの探索で黒画素を検出したと判定した場合にはステップS37にすすみ、探索点から対辺までの探索で黒画素を検出しなかったと判定した場合にはステップS38にすすむ。
印字は、たとえば、印影の文字、他の仮想印影枠、プレプリント、画素の塊に設定した黒画素の矩形等である。なお、照合対象範囲特定部407は、探索点から対辺までの探索で黒画素を検出すると当該探索点からの探索を終了する。
[ステップS37]照合対象範囲特定部407は、探索点から黒画素までの距離を画素距離として取得する。
[ステップS38]照合対象範囲特定部407は、探索点から対辺までの距離を画素距離として取得する。なお、ステップS37およびステップS38で照合対象範囲特定部407が取得する画素距離は、第1距離情報、第2距離情報、第3距離情報、第4距離情報の一実施形態である。
[ステップS39]照合対象範囲特定部407は、全ての探索点で画素距離を取得したか否かを判定する。照合対象範囲特定部407が、全ての探索点で画素距離を取得したと判定した場合にはステップS40にすすみ、全ての探索点で画素距離を取得していないと判定した場合にはステップS35にすすむ。
たとえば、照合対象範囲特定部407は、図12(a)に示すように、仮想印影枠121の左辺の複数の探索点(矢印の始点)から右辺に向けて仮想印影枠121の内部を探索する。そして、照合対象範囲特定部407は、対辺に到達、または黒画素を検出するまでの距離を画素距離(矢印の長さ)として取得する。照合対象範囲特定部407は、このような探索を各辺で実施することで、図12(b)に示すように、各辺に設定した複数の探索点で画素距離(矢印の長さ)を取得する。
また、照合対象範囲特定部407は、図13(a)に示すように、仮想印影枠122の左辺の複数の探索点(矢印の始点)から右辺に向けて仮想印影枠122の内部を探索する。そして、照合対象範囲特定部407は、対辺に到達、または黒画素を検出するまでの距離を画素距離(矢印の長さ)として取得する。照合対象範囲特定部407は、このような探索を各辺で実施することで、図13(b)に示すように、各辺に設定した複数の探索点で画素距離(矢印の長さ)を取得する。
[ステップS40]照合対象範囲特定部407は、仮想印影枠内部の印面の構成(印字の配置バランス)を評価する。
照合対象範囲特定部407は、左辺に設定した複数の探索点における画素距離(以下、左辺画素距離)の分析値と、右辺に設定した複数の探索点における画素距離(以下、右辺画素距離)の分析値とに基づいて、左右方向の印字の配置バランスを評価する。また、照合対象範囲特定部407は、上辺に設定した複数の探索点における画素距離(以下、上辺画素距離)の分析値と、下辺に設定した複数の探索点における画素距離(以下、下辺画素距離)の分析値とに基づいて、上下方向の印字の配置バランスを評価する。分析値は、たとえば、平均、最小値、中央値、最大値、最頻値などを含む。
具体的には、照合対象範囲特定部407は、左辺画素距離の分析値と、右辺画素距離の分析値とが所定の値の範囲(所定範囲)に含まれている場合に、左右方向の印字の配置バランスが良いと評価する。
また、照合対象範囲特定部407は、上辺画素距離の分析値と、下辺画素距離の分析値とが所定の値の範囲(所定範囲)に含まれている場合に、上下方向の印字の配置バランスが良いと評価する。所定の値の範囲は、たとえば、差が所定の閾値以下である場合や、商が所定の閾値以下である場合などを含む。
たとえば、照合対象範囲特定部407は、左辺画素距離の平均と、右辺画素距離の平均とに基づいて、左右方向の印字の配置バランスを評価する。また、照合対象範囲特定部407は、上辺画素距離の平均と、下辺画素距離の平均とに基づいて、上下方向の印字の配置バランスを評価する。
[ステップS41]照合対象範囲特定部407は、仮想印影枠内部の印面の構成の評価結果が角印の基準を満たすか否かを判定する。角印の基準は、印字の配置(上下方向、および左右方向)のバランスが良いことである。
通常角印は、印影枠内部に印影の文字がバランスよく配置されている。一方で、帳票の捺印欄(罫線で構成された矩形)には、利用者により印鑑が捺印(情報が記入)されるため、通常捺印欄内部の印字のバランスは、角印の印影枠内部の印影の文字のバランスよりも悪くなる。
したがって、照合対象範囲特定部407は、仮想印影枠内部の印字の配置バランスを評価し、印字の配置バランスが良い場合に、仮想印影枠を角印の印影枠と判定することで、帳票の罫線で構成された矩形等と区別して、角印を精度よく検出できる。
照合対象範囲特定部407が、仮想印影枠内部の印面の構成の評価結果が角印の基準を満たすと判定した場合にはステップS42にすすむ。照合対象範囲特定部407が、仮想印影枠内部の印面の構成の評価結果が角印の基準を満たさないと判定した場合にはステップS43にすすむ。
[ステップS42]照合対象範囲特定部407は、仮想印影枠を角印の印影枠であると判定する。
[ステップS43]照合対象範囲特定部407は、仮想印影枠を角印の印影枠でないと判定する。
[ステップS44]照合対象範囲特定部407は、設定した全ての仮想印影枠内部の探索をしたか否かを判定する。照合対象範囲特定部407が、設定した全ての仮想印影枠内部の探索をしたと判定した場合には角印検出処理を終了し、設定した全ての仮想印影枠内部の探索をしていないと判定した場合にはステップS34にすすむ。
なお、照合対象範囲特定部407は、仮想印影枠を角印の印影枠であると判定した場合に角印検出処理を終了するとして説明したがこれに限らない。照合対象範囲特定部407は、全ての仮想印影枠について処理を終了するまで継続してもよい。
次に照合処理について図14を用いて説明する。図14は、第二実施形態における照合処理のフローチャートである。照合処理は、登録印影イメージと照合印影イメージとを照合する処理であり、図6のステップS6で行われる処理である。
[ステップS51]照合イメージ生成部409は、登録印影イメージの照合中心と照合印影イメージの照合中心とを重ね合せる。
[ステップS52]照合イメージ生成部409は、登録印影イメージと照合印影イメージそれぞれの照合対象範囲内に含まれる黒画素の一致率が高くなるように調整する。照合イメージ生成部409は、登録印影イメージを固定して、照合印影イメージを微調整(回転、位置等)することで、登録印影イメージと照合印影イメージそれぞれの照合対象範囲内に含まれる黒画素の一致率が高くなるように調整する。
[ステップS53]照合イメージ生成部409は、登録印影イメージと照合印影イメージそれぞれの照合対象範囲内に含まれる黒画素の一致率が最も高くなったイメージを照合イメージとして生成する。
[ステップS54]照合イメージ中心決定部410は、照合イメージの中心を決定する。照合イメージ中心決定部410は、照合対象が照合イメージの中央に位置するように照合イメージの中心を決定する。照合イメージ中心決定部410は、登録印影イメージの照合中心と照合印影イメージの照合中心とを結ぶ線分の中心を照合イメージの中心として特定する。
[ステップS55]照合画面生成部411は、照合画面を生成する。照合画面については、後で図15、17を用いて詳細に説明する。
[ステップS56]表示部412は、照合画面をモニタ44aに表示する。表示部412が照合画面をモニタ44aに表示すると照合処理は終了する。
次に照合画面について図15、17を用いて説明する。図15は、第二実施形態における角印の照合画面例である。図17は、角印を検出できなかった場合における角印の照合画面の参考例である。
図15に示すように照合画面200は、第二実施形態における角印の照合画面例である。照合画面200は、照合イメージ表示領域210と、半折イメージ表示領域220と、照合印影イメージ表示領域230と、登録印影イメージ表示領域240と、を含んで構成される。
また、図17に示すように照合画面300は、角印を検出できなかった場合における角印の照合画面の参考例である。照合画面300は、照合イメージ表示領域310と、半折イメージ表示領域320と、照合印影イメージ表示領域330と、登録印影イメージ表示領域340と、を含んで構成される。
照合イメージ表示領域210、310は、照合対象が照合イメージ表示領域の中央に位置するように照合イメージを表示する領域である。
半折イメージ表示領域220、320は、照合対象が半折イメージ表示領域の中央に位置するように半折イメージを表示する領域である。
照合印影イメージ表示領域230、330は、照合対象が照合印影イメージ表示領域の中央に位置するように照合印影イメージを表示する領域である。
登録印影イメージ表示領域240、340は、照合対象が登録印影イメージ表示領域の中央に位置するように登録印影イメージを表示する領域である。
角印を検出することができなかった場合には、印影照合装置40は、画素の塊として抽出された矩形のいずれかを照合対象として照合対象範囲を特定し、照合イメージを生成し、照合対象とした矩形が表示領域の中央に位置するように配置する。たとえば、印影照合装置40は、図16の印影イメージ130のように「甲」の文字を照合対象131として照合対象範囲132を特定した場合には参考例の照合画面300のように、各表示領域の中心に「甲」の文字が位置するように配置する。このように、角印を検出できなかった場合には、印影照合装置40は、角印を適切な位置(表示領域の中央)に配置できない場合がある。
また、印影照合装置40は、角印を検出することができなかった場合には、画素の塊として抽出された矩形のいずれかを照合対象として照合対象範囲を特定し、照合イメージを生成し、照合対象とした矩形が中央に位置するように照合イメージの中心を決定する。したがって、印影照合装置40は、照合イメージの中心に基づいて半折イメージを生成すると、角印の半分が照合印影イメージで構成され、もう半分が登録印影イメージで構成された適切な半折イメージを生成できない場合がある。
たとえば、印影照合装置40は、半折イメージ表示領域320に示すように角印のうち「甲」(照合対象)の右上半分が照合印影イメージで構成され、「甲」の右上半分以外の角印が登録印影イメージで構成された半折イメージを生成する。
一方で、第二実施形態の印影照合装置40は、角印を精度よく検出できる。したがって、印影照合装置40は、検出した角印を照合対象として照合対象範囲を特定し、角印を表示領域の中央に位置するように配置できる。たとえば、印影照合装置40は、照合画面200のように、各表示領域の中央に角印を配置する。
また、印影照合装置40は、検出した角印を照合対象として照合対象範囲を特定し、角印(照合対象)が中央に位置するように照合イメージの中心を決定できる。そのため印影照合装置40は、照合イメージの中心に基づいて半折イメージを生成することで、角印の半分が照合印影イメージで構成され、もう半分が登録印影イメージで構成された適切な半折イメージを生成できる。
たとえば、印影照合装置40は、半折イメージ表示領域220のように、角印を右斜めに半分に分割したうちの右上半分が照合印影イメージで構成され、左下半分が登録印影イメージで構成された半折イメージを生成する。
このように、印影照合装置40は、角印を検出できるため、印影が角印である場合でも適切な照合画面をオペレータに提供できる。これにより印影照合装置40は、照合精度を向上できる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、印影照合装置40が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(可搬型記録媒体を含む)に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc)、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワーク60を介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。
1 角印検出装置
2 仮想印影枠設定部
3 第1配置情報取得部
4 第2配置情報取得部
5 角印判定部
10 印影イメージ
11 印影枠候補
16 仮想印影枠
16a 第1の辺
16b 第2の辺
16c 第3の辺
16d 第4の辺

Claims (7)

  1. コンピュータを、
    印影イメージを取得して、前記印影イメージから矩形の印影枠候補を検出して、前記印影枠候補と対応する仮想印影枠を設定する仮想印影枠設定手段、
    前記仮想印影枠の第1の辺と、前記第1の辺と第1方向で対向する前記仮想印影枠の第2の辺との間に存在する所定の画素の前記第1方向の配置に関する第1配置情報を取得する第1配置情報取得手段、
    前記第1の辺および前記第2の辺と異なる前記仮想印影枠の第3の辺と、前記第3の辺と第2方向で対向する前記仮想印影枠の第4の辺との間に存在する前記画素の前記第2方向の配置に関する第2配置情報を取得する第2配置情報取得手段、
    前記第1配置情報に基づく前記仮想印影枠内部の前記第1方向の印面の構成の評価と、前記第2配置情報に基づく前記仮想印影枠内部の前記第2方向の印面の構成の評価とから、前記仮想印影枠が角印の印影枠であるか否かを判定する角印判定手段、
    として機能させることを特徴とする角印検出プログラム。
  2. 前記第1配置情報取得手段は、
    前記第1の辺に設定した複数の探索点から前記第2の辺に向かって前記第1方向に前記仮想印影枠内部の前記画素を探索した結果と、前記第2の辺に設定した複数の探索点から前記第1の辺に向かって前記第1方向に前記仮想印影枠内部の前記画素を探索した結果とから前記第1配置情報を取得し、
    前記第2配置情報取得手段は、
    前記第3の辺に設定した複数の探索点から前記第4の辺に向かって前記第2方向に前記仮想印影枠内部の前記画素を探索した結果と、前記第4の辺に設定した複数の探索点から前記第3の辺に向かって前記第2方向に前記仮想印影枠内部の前記画素を探索した結果とから前記第2配置情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の角印検出プログラム。
  3. 前記第1配置情報は、前記第1の辺に設定した探索点から検出した前記画素までの距離を含む第1距離情報と、前記第2の辺に設定した探索点から検出した前記画素までの距離を含む第2距離情報とを含み、
    前記第2配置情報は、前記第3の辺に設定した探索点から検出した前記画素までの距離を含む第3距離情報と、前記第4の辺に設定した探索点から検出した前記画素までの距離を含む第4距離情報とを含み、
    前記第1距離情報と前記第2距離情報と前記第3距離情報と前記第4距離情報とは、前記探索点から前記画素を検出しない場合に、前記探索点から対向する辺までの距離を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の角印検出プログラム。
  4. 前記印面の構成の評価は、前記仮想印影枠の内部の印字の配置バランスの評価であり、
    前記角印判定手段は、前記第1距離情報と前記第2距離情報とに基づいて前記仮想印影枠の内部の印字の前記第1方向の配置バランスを評価し、前記第3距離情報と前記第4距離情報に基づいて前記仮想印影枠の内部の印字の前記第2方向の配置バランスを評価する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の角印検出プログラム。
  5. 前記角印判定手段は、
    前記第1距離情報の分析値と前記第2距離情報の分析値とが所定範囲に含まれており、かつ前記第3距離情報の分析値と前記第4距離情報の分析値とが所定範囲に含まれている場合に、前記仮想印影枠が角印の印影枠であると判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の角印検出プログラム。
  6. コンピュータが、
    印影イメージを取得して、前記印影イメージから矩形の印影枠候補を検出して、前記印影枠候補と対応する仮想印影枠を設定し、
    前記仮想印影枠の第1の辺と、前記第1の辺と第1方向で対向する前記仮想印影枠の第2の辺との間に存在する所定の画素の前記第1方向の配置に関する第1配置情報を取得し、
    前記第1の辺および前記第2の辺と異なる前記仮想印影枠の第3の辺と、前記第3の辺と第2方向で対向する前記仮想印影枠の第4の辺との間に存在する前記画素の前記第2方向の配置に関する第2配置情報を取得し、
    前記第1配置情報に基づく前記仮想印影枠内部の前記第1方向の印面の構成の評価と、前記第2配置情報に基づく前記仮想印影枠内部の前記第2方向の印面の構成の評価とから、前記仮想印影枠が角印の印影枠であるか否かを判定する、
    処理を実行することを特徴とする角印検出方法。
  7. 印影イメージを取得して、前記印影イメージから矩形の印影枠候補を検出して、前記印影枠候補と対応する仮想印影枠を設定する仮想印影枠設定部と、
    前記仮想印影枠の第1の辺と、前記第1の辺と第1方向で対向する前記仮想印影枠の第2の辺との間に存在する所定の画素の前記第1方向の配置に関する第1配置情報を取得する第1配置情報取得部と、
    前記第1の辺および前記第2の辺と異なる前記仮想印影枠の第3の辺と、前記第3の辺と第2方向で対向する前記仮想印影枠の第4の辺との間に存在する前記画素の前記第2方向の配置に関する第2配置情報を取得する第2配置情報取得部と、
    前記第1配置情報に基づく前記仮想印影枠内部の前記第1方向の印面の構成の評価と、前記第2配置情報に基づく前記仮想印影枠内部の前記第2方向の印面の構成の評価とから、前記仮想印影枠が角印の印影枠であるか否かを判定する角印判定部と、
    を備えることを特徴とする角印検出装置。
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