JP4442044B2 - 印影読取方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印影を含む帳票画像から印影の抽出を行う方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、印影を含む帳票画像には、印影の他に帳票にあらかじめ印刷されている捺印欄枠が存在する。従来、そのような帳票画像から印影を抽出する際は、水平方向および垂直方向に連続する黒画素数をカウントし、その値が所定の閾値以上である場合は、その連続する黒画素を捺印欄枠と判定し、それらの黒画素を白画素に置きかえることにより、印影のみを抽出していた。上記閾値は、捺印欄枠の一辺の長さより短く、印影から得られる可能性のある黒画素の連続数よりも大きく設定されている。(文献名「特開昭62−77686・印影読取装置」における従来技術)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、帳票に角印が押印されている場合、その角印印枠は捺印欄枠のように帳票画像上で水平方向および垂直方向に連続する黒画素となり、またその角印の一辺の大きさが捺印欄枠より大きい場合も想定される。そのような場合は上記処理では閾値を決定することができず、印影抽出の処理をすることができない。閾値をなんらかの方法で決定しても、角印印枠を捺印欄枠と判定して除去してしまうか、あるいは捺印欄枠を角印印枠と判定して除去できず、印影のみを抽出することができない。すなわち、捺印欄枠より大きな角印が帳票上に捺印されていた場合、捺印欄枠と角印印枠を連続する黒画素という特徴で区別することは困難であり、従来の方法では正しく印影抽出を行うことはできない。
そこで本発明は、連続する黒画素をカウントすることにより抽出した黒ランを角印印枠の特徴から捺印欄枠か角印印枠か判定する処理を追加することにより捺印欄枠だけを抽出し、その部分の黒画素を白画素に置きかえることにより、正しく印影抽出ができる方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の印影読取方法は、印影を含む帳票を画像として取りこみ、前記画像から黒ランを抽出し、印枠判定部で前記黒ランが角印印枠を形成しているかを判定し、角印印枠であると判定した場合には、該角印印枠の印影を抽出することを特徴とする。
【0005】
また、印枠判定部で前記黒ランが角印印枠の一部を形成しているかを判定し、角印印枠の一部であると判定した場合には、該角印印枠の印影を抽出することを特徴とする。
【0006】
さらに、上記二つの方法において、抽出した黒ランが角印印枠を形成していると判定したあとに、さらにその黒ラン内側領域の黒画素分布を調べることにより、角印印枠かどうか再判定することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例を示すもので、印影読取装置の処理構成図である。この印影読取装置10は、画像処理装置20と、スキャナ100と印影抽出表示部400とを具える。この画像処理装置20は、帳票画像入力部210と、黒ラン抽出部220と、印枠判定部230と、捺印欄枠除去部240と、帳票画像メモリ310と、抽出黒ランメモリ320を具える。この帳票画像入力部210は、スキャナ100で取得した帳票画像を帳票画像メモリ310に格納する。
【0008】
黒ラン抽出部220では、帳票画像メモリ310に格納されている帳票画像から水平方向および垂直方向に連続する黒画素を求めることで黒ランを抽出し、抽出した黒ランを抽出黒ランメモリ320に格納する。また、印枠判定部230では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランに基づいて、それらの黒ランが印影の一部である印枠か帳票の捺印欄枠か判定する処理を抽出黒ランメモリ320に格納されているすべての黒ランに対して印枠判定を行う。
【0009】
登録印鑑の印影を格納する登録印鑑格納手段と、被照合印鑑の印影を格納する被照合印鑑格納手段と、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影のいずれかを選択し、前記登録印鑑の印影の一部と前記被照合印鑑の印影の一部で合成した合成印影を出力する印影選択出力手段と、前記合成印影を表示する表示手段とを有し、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影の一致不一致を判断する印鑑照合装置において、前記切断合成面を指示する切断情報を制御する切断位置制御手段と、前記切断情報に基き二次元図形から成る切断パターンを発生させる切断パターン発生手段と、前記切断パターンと前記切断情報に基いて前記切断パターンを二次元の二値配列として描画した切断マスクを生成する切断マスク生成手段とを有し、前記印影選択出力手段は、前記切断マスクの二値配列の値に基いて前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影のどちらか一方の対応する画素を選択することにより合成した合成印影を生成することを特徴とする印鑑照合装置を提供する。
【0010】
また、被照合印鑑の印影を、切断情報に基き反転する印影反転手段を有し、印影選択出力手段は、切断マスクの二値配列に基いて、反転した被照合印鑑の印影と登録印鑑の印影を切断線の左右対称性を検証できるように合成した合成印影を生成する。
【0011】
さらに、切断情報を一定時間間隔で変化させた変化移動情報を発生する周期的移動発生手段を有し、切断位置制御手段は、変化移動情報と切断情報を合成して合成変化情報を生成し、切断マスク生成手段は合成変化情報に基き切断マスクを生成することにより切断合成面を時間周期的に変化させる。
【0012】
さらに、切断情報を一定時間間隔で変化させた変化移動情報を発生する周期的移動発生手段を有し、切断位置制御手段は、変化移動情報と切断情報を合成して合成変化情報を生成し、切断マスク生成手段は合成変化情報に基き切断マスクを生成し、印影反転手段は、被照合印鑑の印影を合成変化情報に基き反転することにより、反転した被照合印鑑の印影と登録印鑑の印影を切断線の左右対称性を検証できるように合成する切断合成面を時間周期的に変化させる。
【0015】
この第1の実施例の形態によれば、帳票に角印が押印されており、その角印印枠が捺印欄枠と同じように帳票画像上で水平方向および垂直方向に連続する黒画素となる場合に対しても、帳票画像において抽出した黒ランから印枠かどうか判定することにより、捺印欄枠部分の黒画素だけを白画素に置き換え、印影のみを抽出することができる。
【0016】
抽出した黒ランから印枠かどうかを判定する際には、黒ラン同士の交点を求め、交点間の距離が等しく、かつ4つの交点が正方形を構成しているという条件で判定している。そのため、黒ランを抽出する際の連続する黒画素の閾値は、捺印欄枠の一辺の長さによる条件のみで決めることができ、どのような大きさの印鑑が想定される場合でも柔軟に閾値を設定することができる。
【0017】
(第2の実施例)
上述した第1の実施例の形態では、帳票画像から抽出した黒ラン同士の交点から交点間の距離が等しく、かつ4つの交点が正方形を構成しているという条件で捺印欄枠か印枠かを判定し、捺印欄枠の部分の黒画素を白画素にすることにより、印影のみを抽出していた。これに対して、第2の実施例の形態では、帳票画像から抽出した黒ラン同士の交点を求め、ある交点に対して他の交点あるいは黒ランの端点までの距離が等しい交点あるいは端点を検出し、それらの交点あるいは端点間の黒ランは印枠の一部であると判定し、印影の抽出を行う。
【0018】
図3は、本発明の第2の実施例を示すもので、印影読取装置の処理構成図である。この印影読取装置10は、画像処理装置20と、スキャナ100と印影抽出表示部400とを具える。この画像処理装置20は、帳票画像入力部210と、黒ラン抽出部220と、部分印枠判定部232と、捺印欄枠除去部240と、帳票画像メモリ310と、抽出黒ランメモリ320を具える。この帳票画像入力部210は、スキャナ100で取得した帳票画像を帳票画像メモリ310に格納する。
【0019】
黒ラン抽出部220では、帳票画像メモリ310に格納されている帳票画像から水平方向および垂直方向に連続する黒画素を求めることで黒ランを抽出し、抽出した黒ランを抽出黒ランメモリ320に格納する。また、部分印枠判定部232では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランに基づいて、それらの黒ランが印影の印枠の一部か帳票の捺印欄枠か判定する処理を抽出ランメモリ320に格納されているすべての黒ランに対して行う。
【0020】
さらに、捺印欄枠除去部240では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランの中で、印枠でないと判定された、すなわち捺印欄枠と判定された黒ランに相当する帳票画像上の黒画素を白画素に置きかえて、帳票画像メモリ310に格納する。この印影抽出表示部400では、画像処理装置20で印影のみを抽出した結果が格納されている帳票画像メモリ310の内容をディスプレイなどに表示する。
【0021】
以下に図3と図4を用いて、本発明の印影読取装置における印影抽出方法を具体的に説明する。スキャナ100で印影を含む帳票を画像として取り込み、帳票画像入力部210において、取り込んだ帳票画像を帳票画像メモリ310に格納する。帳票画像には、図4(a)に示すように、捺印欄枠1aと印枠2aを含む印影3aで構成されている。印枠2aは鮮明に押印されておらず、帳票画像上では一部掠れており、黒画素が欠落している。
【0022】
黒ラン抽出部220では、帳票画像メモリ310に格納されている帳票画像において、水平方向および垂直方向に連続する黒画素数をカウントする。そして、黒画素数が所定の閾値以上のときに、黒ランとして抽出する。そのように抽出した黒ランは抽出黒ランメモリ320に格納する。図4(a)の帳票画像から抽出した黒ランを図4(b)に示す。捺印欄枠に相当する黒ラン1bと印枠に相当する黒ラン2bが抽出される。ただし、2'bの部分は印枠の一部が掠れているため、連続する黒ランとしては抽出できていない。なお、上記所定の閾値は、捺印欄枠の一辺の長さより小さい値を設定すれば良い。
【0023】
部分印枠判定部232では、黒ラン抽出部220で抽出し、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランから各黒ラン同士の交点および黒ランの端点を求める。図4(c)の4cおよび5cが黒ラン同士の交点または黒ランの端点である。次にある交点に対して、その交点からの距離が等しい2つの交点または端点4cを見つける。このような交点または端点4cの間の黒ランは印枠の一部であると判定し、その他の黒ランは捺印欄枠であると判定する。その結果を抽出黒ランメモリ320に格納する。
【0024】
捺印欄枠除去部240では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランの中で、捺印欄枠であると判定された黒ランに相当する帳票画像上の黒画素を白画素に置きかえて、帳票画像メモリ310に格納する。その結果を図4(d)に示す。図4(d)の1dが捺印欄枠と判定され、白画素に置きかえられた黒画素(消去されたことを示すために点線で表示)であり、印枠2dを含む印影3dのみが抽出されている。最後に印影抽出表示部400では、画像処理装置20で印影のみを抽出した結果が格納されている帳票画像メモリ310の内容をディスプレイなどに表示する。
【0025】
この第2の実施例の形態によれば、帳票画像において抽出した黒ランが印枠の一部を形成しているかどうか判定することにより、捺印欄枠部分の黒画素だけを白画素に置き換え、印影のみを抽出することができる。
【0026】
抽出した黒ランから印枠の一部かどうかを判定する際には、黒ラン同士の交点を求め、ある交点に対して他の交点あるいは黒ランの端点までの距離が等しい交点あるいは端点が2つ存在するかという条件で判定することができる。そのため、印枠が鮮明に押印されていないことにより、帳票画像上で印枠に対応する部分の黒画素が欠落していても、印枠の4辺のうち2辺以上が黒ランとして抽出できる場合は、捺印欄枠を削除し、正しく印枠を含む印影のみを抽出することができる。
【0027】
(第3の実施例)
上述した第1の実施例の形態では、帳票画像から抽出した黒ラン同士の交点から交点間の距離が等しく、かつ4つの交点が正方形を構成しているという条件で捺印欄枠か印枠かを判定し、捺印欄枠の部分の黒画素を白画素にすることにより、印影のみを抽出していた。これに対して、第3の実施例の形態では、抽出した黒ランが上記条件を満たす場合は印枠と判定した黒ラン内側の領域における黒画素数などを印枠である条件として、上記黒ランを捺印欄枠か印枠か再判定し、印影の抽出を行う。
【0028】
図5は、本発明の第3の実施例を示すもので、印影読取装置の処理構成図である。この印影読取装置10は、画像処理装置20と、スキャナ100と印影抽出表示部400とを具える。この画像処理装置20は、帳票画像入力部210と、黒ラン抽出部220と、印枠判定部230と、印枠内部判定部234と、捺印欄枠除去部240と、帳票画像メモリ310と、抽出黒ランメモリ320を具える。この帳票画像入力部210は、スキャナ100で取得した帳票画像を帳票画像メモリ310に格納する。
【0029】
黒ラン抽出部220では、帳票画像メモリ310に格納されている帳票画像から水平方向および垂直方向に連続する黒画素を求めることで黒ランを抽出し、抽出した黒ランを抽出黒ランメモリ320に格納する。また、印枠判定部230では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランに基づいて、それらの黒ランが印影の一部である印枠か帳票の捺印欄枠か判定する処理を抽出黒ランメモリ320に格納されているすべての黒ランに対して行う。
【0030】
印枠内部判定部234では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランの中で、印枠であると判定された黒ランについて、それらの黒ラン内側の領域における黒画素数などに基づいて、それらの黒ランが印影の一部である印枠か帳票の捺印欄枠か再判定し、その判定結果を抽出黒ランメモリ320に格納する。また、捺印欄枠除去部240では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランの中で、印枠でないと判定された、すなわち捺印欄枠と判定された黒ランに相当する帳票画像上の黒画素を白画素に置きかえて、帳票画像メモリ310に格納する。この印影抽出表示部400では、画像処理装置20で印影のみを抽出した結果が格納されている帳票画像メモリ310の内容をディスプレイなどに表示する。
【0031】
以下に図5と図6を用いて、本発明の印影読取装置における印影抽出方法を具体的に説明する。スキャナ100で印影を含む帳票を画像として取り込み、帳票画像入力部210において、取り込んだ帳票画像を帳票画像メモリ310に格納する。帳票画像には、図6(a)に示すように、捺印欄枠1aと印枠2aを含む印影3aで構成されている。
【0032】
黒ラン抽出部220では、帳票画像メモリ310に格納されている帳票画像において、水平方向および垂直方向に連続する黒画素数をカウントする。そして、黒画素数が所定の閾値以上のときに、黒ランとして抽出する。そのように抽出した黒ランは抽出黒ランメモリ320に格納する。図6(a)の帳票画像から抽出した黒ランを図6(b)に示す。捺印欄枠の部分に相当する黒ラン1bと印枠に相当する黒ラン2bが抽出される。なお、上記所定の閾値は、捺印欄枠の一辺の長さより小さい値を設定すれば良い。
【0033】
印枠判定部230では、黒ラン抽出部220で抽出し、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランから各黒ラン同士の交点を求める。図6(c)の4c,5cおよび6cが黒ラン同士の交点である。次にその交点の座標から交点間の距離が等しくかつ正方形を形成している4交点4cおよび5cを求める。このような4交点4cまたは5cの間の黒ランは印枠であると判定し、その他の黒ランは捺印欄枠であると判定する。その結果を抽出黒ランメモリ320に格納する。なお、この処理まででは、捺印欄枠1cおよび印枠2cともに印枠と判定されている。
【0034】
印枠内部判定部234では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランの中で、印枠判定部230で印枠であると判定された黒ランについて、それらの黒ラン内側の領域7d,8dを求める。次にそれぞれの領域の黒画素数をカウントし、その黒画素数を領域の面積で割ることにより黒画素密度を求める。その結果、黒画素密度がある閾値より大きい7dの領域を形成している黒ラン(図6(c)における交点4c間の黒ラン)は印枠であると判定し、その条件に当てはまらない8dの領域を形成している黒ラン(図6(c)における交点5c間の黒ラン)は捺印欄枠であると再判定する。その結果を抽出黒ランメモリ320に格納する。この処理を行うことにより、捺印欄枠1dを誤って印枠として判定することがない。
【0035】
なお、上記閾値は実際の印枠内部における黒画素密度の最小値より決定すればよい。また、上記例では、印枠であると判定した黒ラン内側の領域における黒画素密度により印枠かどうか再判定したが、各ラインごとの黒画素と白画素の反転数など印枠内部の黒画素分布による別の判定基準を用いても良い。
【0036】
捺印欄枠除去部240では、抽出黒ランメモリ320に格納されている黒ランの中で、捺印欄枠であると判定された黒ランに相当する帳票画像上の黒画素を白画素に置きかえて、帳票画像メモリ310に格納する。その結果を図6(e)に示す。図6(e)の1eが捺印欄枠と判定され、白画素に置きかえられた黒画素(消去されたことを示すために点線で表示)であり、印枠2eを含む印影3eのみが抽出されている。最後に印影抽出表示部400では、画像処理装置20で印影のみを抽出した結果が格納されている帳票画像メモリ310の内容をディスプレイなどに表示する。
【0037】
この第3の実施例の形態によれば、捺印欄枠と同じように黒画素が連続する印枠を持つ角印が帳票に捺印されており、かつ角印印枠と同様に捺印欄枠の各辺の長さが等しく、その形状が正方形である場合に対しても、帳票画像において抽出した黒ランから印枠かどうか判定し、更に印枠と判定した黒ラン内側の領域における黒画素数などの条件に基づいて、印枠の再判定を行うことにより、捺印欄枠部分の黒画素だけを白画素に置き換え、印影のみを抽出することができる。
【0038】
抽出した黒ランから印枠かどうかを判定する際には、黒ラン同士の交点を求め、交点間の距離が等しく、かつ4つの交点が正方形を構成しているという条件で判定し、さらにその印枠であると判定した黒ラン内側における黒画素数などの条件に基づいて、印枠の再判定を行う。そのため、印枠と同様に捺印欄枠が各辺の長さが等しく、その形状が正方形であっても、印枠と判定した黒ラン内側の領域における黒画素数などを条件にすることにより、印枠内部に多くの黒画素が存在する印枠のみを正しく判定できる。その結果、上記のような捺印欄枠でも印枠として間違えて判定することがなく、正しく印影のみを抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の処理構成図である。
【図2】第1の実施例における印影抽出処理に関する説明図である。
【図3】第2の実施例の処理構成図である。
【図4】第2の実施例における印影抽出処理に関する説明図である。
【図5】第3の実施例の処理構成図である。
【図6】第3の実施例における印影抽出処理に関する説明図である。
【符号の説明】
10 印影読取装置
20 画像処理装置
100 スキャナ
210 帳票画像入力部
220 黒ラン抽出部
230 印枠判定部
240 捺印欄枠除去部
310 帳票画像メモリ
320 抽出黒ランメモリ
400 印影抽出表示部

Claims (14)

  1. 印影を含む帳票を画像として取りこみ、前記画像から複数の黒ランを抽出し、印枠判定部で前記黒ランの位置関係により前記黒ランが角印印枠を形成しているかを判定し、角印印枠であると判定した場合には、該角印印枠の印影を抽出することを特徴とする印影読取り方法。
  2. 請求項1に記載の印影読取方法において、前記黒ランの位置関係は、黒ランの交点の位置関係によるものであることを特徴とする印影読取り方法。
  3. 請求項1に記載の印影読取方法において、前記黒ランの位置関係は、黒ランが正方形を形成していることであることを特徴とする印影読取り方法。
  4. 請求項1に記載の印影読取方法において、前記黒ランの位置関係は、黒ランの交点同士が正方形を形成していることであることを特徴とする印影読取り方法。
  5. 印影を含む帳票を画像として取りこみ、前記画像から複数の黒ランを抽出し、印枠判定部で前記黒ランの位置関係により前記黒ランが角印印枠の一部を形成しているかを判定し、角印印枠の一部であると判定した場合には、該角印印枠の印影を抽出することを特徴とする印影読取り方法。
  6. 請求項5に記載の印影読取方法において、前記黒ランの位置関係は、黒ランの交点および端点の位置関係によるものであることを特徴とする印影読取り方法。
  7. 請求項5に記載の印影読取方法において、前記黒ランの位置関係は、黒ランの1つの交点からの距離が等しい2つの交点または黒ランの端点が見つかることであることを特徴とする印影読取り方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の印影読取方法において、抽出した黒ランが角印印枠を形成していると判定したあとに、さらにその黒ラン内側領域の黒画素分布を調べることにより、角印印枠かどうか再判定することを特徴とする印影読取方法。
  9. 印影を含む帳票を画像として取りこむ手段と、前記画像から複数の黒ランを抽出する手段と、印枠判定部で前記黒ランの位置関係により前記黒ランが角印印枠を形成しているかを判定する手段を備え、角印印枠であると判定した場合には、該角印印枠の印影を抽出する手段を設けたことを特徴とする印影読取り装置。
  10. 印影を含む帳票を画像として取りこむ手段と、前記画像から黒ランを抽出する手段と、印枠判定部で前記黒ランの位置関係により前記黒ランが角印印枠の一部を形成しているかを判定する手段を備え、角印印枠の一部であると判定した場合には、該角印印枠の印影を抽出する手段を設けたことを特徴とする印影読取装置。
  11. 請求項9または10に記載の印影読取装置において、抽出した黒ランが角印印枠を形成していると判定したあとに、さらにその黒ラン内側領域の黒画素分布を調べることにより、角印印枠かどうか再判定する手段を設けたことを特徴とする印影読取装置。
  12. コンピュータを、印影を含む帳票を画像として取りこむ手段と、前記画像から複数の黒ランを抽出する手段と、印枠判定部で前記黒ランの位置関係により前記黒ランが角印印枠を形成しているかを判定する手段と、角印印枠であると判定した場合には、該角印印枠の印影を抽出する手段として機能させるためのプログラム。
  13. コンピュータを、印影を含む帳票を画像として取りこむ手段と、前記画像から複数の黒ランを抽出する手段と、印枠判定部で前記黒ランの位置関係により前記黒ランが角印印枠の一部を形成しているかを判定する手段と、角印印枠の一部であると判定した場合には、該角印印枠の印影を抽出する手段として機能させるためのプログラム。
  14. 請求項12または13に記載のプログラムにおいて、抽出した黒ランが角印印枠を形成していると判定したあとに、さらにその黒ラン内側領域の黒画素分布を調べることにより、角印印枠かどうか再判定する手段として機能させるためのプログラム。
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