JP6188638B2 - レセプタクルコネクタ、回路基板付レセプタクルコネクタ及びプラグコネクタ - Google Patents
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Description
第一発明に係るレセプタクルコネクタは、回路基板上に配され該回路基板の面に対して直角な方向でプラグコネクタが嵌合接続されるレセプタクルコネクタであって、回路基板の面に対して平行な底面をもつ底壁及び該底壁から起立し回路基板の面に対して平行な一方向に延びる少なくとも二つの起立壁を有するハウジングと、少なくとも一つの起立壁に配列保持される複数のレセプタクル端子とを備え、ハウジングは、起立壁同士の対面方向であるコネクタ幅方向での起立壁の対向内側面と底壁の嵌合側の面とで形成されるU字状の内壁面で、プラグコネクタに形成された嵌合部を受け入れるための受入部が形成されており、レセプタクル端子は、上記受入部の上記内壁面に沿って延び端子配列方向に見て嵌合側へ開口したU字状をなす受入U字状部と、上記起立壁の内側面に沿う上記受入U字状部のいずれかの腕部の嵌合側端部から移行部を経て基板側へ向けた成分をもって延び起立壁に保持される被保持部と、該被保持部の基板側端部から上記底壁の底面に沿ってコネクタ幅方向に延び回路基板の対応回路部に接続される接続部とを有する。
また、回路基板上へのコネクタの実装時に該コネクタを嵌合側から押圧する必要がある場合、例えば、異方性導電膜(ACF)や異方性導電ペースト(ACP)等で形成された導電層を介して回路基板にコネクタを実装する場合、上述のように回路基板に対して平行な平坦面をなす被圧面を形成しておくことにより、押圧部材等で嵌合側から押圧して、全ての端子の接続部を、それぞれ対応する対応回路部に対して均等に接続させることができる。
第二発明に係る回路基板付レセプタクルコネクタは、第一発明に係るレセプタクルコネクタが導電層を介して回路基板上に配された回路基板付レセプタクルコネクタであって、ハウジングは、接触部が形成された受入U字状部の一方の腕部を収容可能な端子溝が上記起立壁の内側面に没して形成されているとともに、底壁に、コネクタ幅方向で上記起立壁と対応する位置で上記端子溝と連通する孔部が貫通形成されており、レセプタクル端子の接続部と回路基板の対応回路部とが上記導電層を介して電気的に導通しているとともに、ハウジングの上記孔部の基板側開口が上記導電層によって閉塞されていることを特徴としている。
第三発明に係るプラグコネクタは、回路基板上に配され該回路基板の面に対して直角な方向でレセプタクルコネクタへ嵌合接続されるプラグコネクタであって、回路基板の面に対して平行な底面をもつ底壁及び該底壁から起立し回路基板の面に対して平行な一方向に延びる少なくとも二つの起立壁を有するハウジングと、少なくとも一つの起立壁に配列保持される複数のプラグ端子とを備え、ハウジングは、少なくとも一つの起立壁が、レセプタクルコネクタに設けられた受入部へ突入するための嵌合部として形成されており、プラグ端子は、上記嵌合部としての起立壁の両側面及び嵌合側端面に沿って延び端子配列方向に見て嵌合側に頂部をもつU字状をなす突入U字状部と、上記起立壁の両側面に沿う上記突入U字状部のいずれかの腕部の基板側端部から上記底壁の底面に沿ってコネクタ幅方向に延び回路基板の対応回路部に接続される接続部とを有する。
また、回路基板上へのコネクタの実装時に該コネクタを嵌合側から押圧する必要がある場合、例えば、異方性導電膜(ACF)や異方性導電ペースト(ACP)等で形成された導電層を介して回路基板にコネクタを実装する場合、上述のように回路基板に対して平行な平坦面をなす被圧面を形成しておくことにより、既述の第一発明に係るレセプタクルコネクタの場合と同様に、押圧部材等で嵌合側から押圧して、全ての端子の接続部を、それぞれ対応する対応回路部に対して均等に接続させることができる。
図1は、本実施形態に係るコネクタ組立体の嵌合接続前の状態を示した斜視図である。図2は、図1のコネクタ組立体の端子配列方向に対して直角な面での断面斜視図であり、端子配列方向での端子の位置における断面を示している。図3は、図1のコネクタ組立体のレセプタクルコネクタ及びプラグコネクタを、両コネクタの受入部が上方へ開口した姿勢で示した斜視図である。図4は、図3のレセプタクルコネクタ及びプラグコネクタを上下反転させた姿勢で示した斜視図である。
まず、レセプタクルコネクタ1の構成について説明する。レセプタクルコネクタ1は、略直方体外形をなす電気絶縁材製のハウジング10と、該ハウジング10の長手方向で該ハウジング10に一体モールド成形により配列保持される複数の金属製のレセプタクル端子20と、該ハウジング10の長手方向、すなわち端子配列方向で端子20の配列範囲に対して両方の外側位置で該ハウジング10に一体モールド成形により保持される固定金具30とを有している。
次に、プラグコネクタ2の構成について説明する。図1ないし図4に示されるプラグコネクタ2は、他の回路基板(図6に示される回路基板P2)に取り付けられるコネクタであって、レセプタクルコネクタ1の受入部15に適合した枠状の嵌合部(図3参照)を有しており、該嵌合部が受入部15内に嵌入することにより、コネクタ1,2同士が嵌合接続されるようになっている。プラグコネクタ2は、略直方体外形の電気絶縁体製のハウジング40と、該ハウジング40の長手方向で該ハウジング40に一体モールド成形により配列保持される複数の金属製のプラグ端子50とを有している。
次に、回路基板へのレセプタクルコネクタ1及びプラグコネクタ2の実装について説明する。レセプタクルコネクタ1及びプラグコネクタ2はいずれも導電層を介して回路基板上に配され、加熱機能をもつ押圧部材(図示せず)によって加熱されるとともに回路基板側へ向けて押圧されることにより上記導電層を介して回路基板に実装されるようになっている。以下、図5に基づいてレセプタクルコネクタ1の実装要領について説明し、プラグコネクタ2の実装要領については、レセプタクルコネクタ1と異なる点のみを説明し、共通する点については説明を省略する。
次に、コネクタ1,2の嵌合動作について説明する。まず、既述した要領でコネクタ1,2をそれぞれ対応する回路基板に実装する。次に、図1及び図2に見られるように、レセプタクルコネクタ1を受入部15が上方へ開口した姿勢とするとともに、プラグコネクタ2を受入部45が下方へ開口した姿勢として該レセプタクルコネクタ1の上方位置へもたらす。そして、図1及び図2にて矢印で示されるように、プラグコネクタ2を下方へ移動させ、該プラグコネクタ2の嵌合部をレセプタクルコネクタ1の受入部15内へ嵌入させる。
第一実施形態では、レセプタクルコネクタ1のレセプタクル端子20が、移行部22の稜線部で押圧部材と接触して該押圧部材から熱を受けることとしたが、本実施形態では、レセプタクル端子120が、該レセプタクル端子120に形成された平坦面で押圧部材と接触して受熱するようになっており、この点で第一実施形態と異なっている。本実施形態に係るレセプタクルコネクタ101に嵌合接続されるプラグコネクタについては、第一実施形態のプラグコネクタ2と全く同じ構成であるので、説明を省略する。以下、本実施形態のレセプタクルコネクタ101について、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
第一実施形態では、レセプタクル端子20の移行部22、被保持部23そして接続部24は、受入U字状部21の二つの腕部のうちコネクタ幅方向で外側に位置するロック腕部21Cの上端から延びていた。一方、本実施形態では、レセプタクル端子の移行部、被保持部そして接続部が受入U字状部の二つの腕部のうちコネクタ幅方向で内側に位置する接触腕部の上端から延びており、主にこの点で第一実施形態と異なっている。以下、本実施形態について、図8ないし図10に基づき、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態に係るレセプタクルコネクタ401は、ハウジング410及び該ハウジング410に配列保持される複数のレセプタクル端子420を有しているが、第一実施形態のレセプタクルコネクタ1に設けられていたような固定金具は有していない。
プラグコネクタ402のハウジング440は、図9によく見られるように、底壁441から起立し二つの側壁443同士間で端子配列方向に延びる起立壁としての二つの突壁442を有しており、この点で、突壁を有していない第一実施形態のプラグコネクタ2のハウジング40と大きく異なっている。該突壁442は、端子配列方向での両端部が端壁444と連結されており、また、上端部に上方へ向けた凸湾曲部442Cが形成している。凸湾曲部442Cの頂部となる稜線部は、後述する側壁443の被圧面443D及び端壁444の被圧面444Bと同じ高さに位置しており、コネクタ実装時にて押圧部材からの押圧力を受けるようになっている。また、二つの突壁442同士間で端子配列方向に延びる空間は、コネクタ嵌合状態でレセプタクルコネクタ401の突壁412を受け入れるための受入部445を形成している。
本実施形態のレセプタクルコネクタ401そしてプラグコネクタ402は、第一実施形態と同じ要領で、コーティング剤を塗布された後、押圧部材で押圧そして加熱されることにより、導電層を介して回路基板に実装される。本実施形態では、レセプタクルコネクタ401は、突壁412の被圧面412D及び側壁413の被圧面413Dで押圧部材からの押圧力を受け、レセプタクル端子20の外側接触腕部421Cの上端部および移行部422のそれぞれの露呈面で押圧部材からの熱を受ける。また、プラグコネクタ402は、内側側壁443−1の被圧面443D、端壁444の内半部444−1の被圧面444Bそして突壁442の凸湾曲部の稜線部で押圧部材からの押圧力を受け、プラグ端子450の連結部451Cの稜線部で押圧部材からの熱を受ける。
レセプタクルコネクタ401とプラグコネクタ402は、それぞれ回路基板に実装された後、以下の要領で嵌合接続される。まず、図8に見られるように、レセプタクルコネクタ401を受入部415及び側壁凹部413−4が上方へ開口した姿勢とするとともに、プラグコネクタ402を受入部445及び側壁凹部443−4が下方へ開口した姿勢として該レセプタクルコネクタ1の上方位置へもたらす。そして、図8にて矢印で示されるように、プラグコネクタ402を下方へ移動させ、該プラグコネクタ402の突壁412をレセプタクルコネクタ401の受入部415内へ上方から嵌入させる。このとき、レセプタクルコネクタ401の側壁413(外側側壁413−2の外半部を除いた部分)がプラグコネクタ402の側壁凹部443−4に下方から嵌入する。また、プラグコネクタ402の端壁444の内半部444−1がレセプタクルコネクタ401の端壁凹部414−4内へ上方から嵌入するとともに、レセプタクルコネクタ401の突部がプラグコネクタ402の端壁444の端壁没入部444−1A内に下方から嵌入する。
2,402 プラグコネクタ
10,110,210,310,410 ハウジング
11,111,211,311,411 底壁
11A 孔部
12,112,212,312,412 突壁(起立壁)
12A 規制突部
12D,112D,212D,312D,412D 被圧面
13,113,213,313,413 側壁(起立壁)
13D,113D,213D,313D,413D 被圧面
14,114,214,314.414 端壁
14B,114B,214B,314B 被圧面
15,115,215,315,415 受入部
20,120,220,320,420 レセプタクル端子
21,121,221,321,421 受入U字状部
21B,121B,221B,321B 接触腕部
21B−1,121B−1,221B−1,321B−1 接触部
21C,121C,221C,321C ロック腕部
22,122,222,322,422 移行部
23,123,223,323,423 被保持部
24,124,224,324,424 接続部
40,440 ハウジング
41,441 底壁
43,443 側壁(起立壁)
44,444 端壁
44B,444B 被圧面
50,450 プラグ端子
51,451 突入U字状部
51A,451A 内側腕部
51B,451B 外側腕部
54,454 接続部
225 延長部
226 露呈部
421B 内側接触腕部
421C 外側接触腕部
442 突壁
443D 被圧面
Claims (7)
- 回路基板上に配され該回路基板の面に対して直角な方向でプラグコネクタが嵌合接続されるレセプタクルコネクタであって、
回路基板の面に対して平行な底面をもつ底壁及び該底壁から起立し回路基板の面に対して平行な一方向に延びる少なくとも二つの起立壁を有するハウジングと、
少なくとも一つの起立壁に配列保持される複数のレセプタクル端子とを備え、
ハウジングは、起立壁同士の対面方向であるコネクタ幅方向での起立壁の対向内側面と底壁の嵌合側の面とで形成されるU字状の内壁面で、プラグコネクタに形成された嵌合部を受け入れるための受入部が形成されており、
レセプタクル端子は、上記受入部の上記内壁面に沿って延び端子配列方向に見て嵌合側へ開口したU字状をなす受入U字状部と、上記起立壁の内側面に沿う上記受入U字状部のいずれかの腕部の嵌合側端部から移行部を経て基板側へ向けた成分をもって延び起立壁に保持される被保持部と、該被保持部の基板側端部から上記底壁の底面に沿ってコネクタ幅方向に延び回路基板の対応回路部に接続される接続部とを有するレセプタクルコネクタにおいて、
レセプタクル端子の受入U字状部は、プラグコネクタのプラグ端子と接触する接触部を一方の腕部の内側面に有しており、
レセプタクル端子の接続部は、コネクタ幅方向にて、受入U字状部の他方の腕部に対して上記一方の腕部とは反対側に向けて延びており、ハウジングの底壁の範囲内で上記他方の腕部よりも上記反対側に位置する部分の寸法が、上記接触部の位置から上記他方の腕部の内側面までのコネクタ幅方向での距離よりも大きくなっており、
ハウジングは、コネクタ幅方向での両端に位置する起立壁対の端子配列方向での端部同士を連結する端壁対をも有しており、上記起立壁対および上記端壁対のうち少なくとも一方の対の嵌合側端面が回路基板に対して平行な平坦面を有し、該平坦面が、回路基板へのコネクタ実装時に嵌合側からの押圧力を受ける被圧面として形成されていることを特徴とするレセプタクルコネクタ。 - レセプタクル端子は、被保持部が基板側へ向かうにつれてコネクタ幅方向で受入U字状部に近づくように延びており、接続部が上記被保持部の基板側端部からコネクタ幅方向で受入U字状部から離れるように延びていることとする請求項1に記載のレセプタクルコネクタ。
- ハウジングは、レセプタクル端子の被保持部を保持する起立壁の嵌合側端面に被圧面が形成されており、
レセプタクル端子は、上記被圧面と相俟って一つの平面を形成するように該レセプタクル端子の一部が上記被圧面から露呈する露呈部を有しており、
回路基板へのコネクタ実装時に上記露呈部が外部から熱が加えられることにより、該熱が接続部へ伝播するようになっていることとする請求項1または請求項2に記載のレセプタクルコネクタ。 - レセプタクル端子の露呈部は、移行部に形成されており、被保持部を介して接続部と連結されていることとする請求項3に記載のレセプタクルコネクタ。
- レセプタクル端子は、接続部の端部のうち被保持部から離反する側の端部より嵌合側へ向けた成分をもって起立壁の被圧面まで延びる延長部を有し、
レセプタクル端子の露呈部は、上記延長部の嵌合側端部から延びて形成されており、該延長部を介して上記接続部と連結されていることとする請求項3に記載のレセプタクルコネクタ。 - 請求項1ないし請求項5に記載のレセプタクルコネクタが導電層を介して回路基板上に配された回路基板付レセプタクルコネクタであって、
ハウジングは、接触部が形成された受入U字状部の一方の腕部を収容可能な端子溝が上記起立壁の内側面に没して形成されているとともに、底壁に、コネクタ幅方向で上記起立壁と対応する位置で上記端子溝と連通する孔部が貫通形成されており、
レセプタクル端子の接続部と回路基板の対応回路部とが上記導電層を介して電気的に導通しているとともに、ハウジングの上記孔部の基板側開口が上記導電層によって閉塞されていることを特徴とする回路基板付レセプタクルコネクタ。 - 回路基板上に配され該回路基板の面に対して直角な方向でレセプタクルコネクタへ嵌合接続されるプラグコネクタであって、
回路基板の面に対して平行な底面をもつ底壁及び該底壁から起立し回路基板の面に対して平行な一方向に延びる少なくとも二つの起立壁を有するハウジングと、
少なくとも一つの起立壁に配列保持される複数のプラグ端子とを備え、
ハウジングは、少なくとも一つの起立壁が、レセプタクルコネクタに設けられた受入部へ突入するための嵌合部として形成されており、
プラグ端子は、上記嵌合部としての起立壁の両側面及び嵌合側端面に沿って延び端子配列方向に見て嵌合側に頂部をもつU字状をなす突入U字状部と、上記起立壁の両側面に沿う上記突入U字状部のいずれかの腕部の基板側端部から上記底壁の底面に沿ってコネクタ幅方向に延び回路基板の対応回路部に接続される接続部とを有するプラグコネクタにおいて、
プラグ端子の突入U字状部は、レセプタクルコネクタのレセプタクル端子と接触する接触部を一方の腕部の外側面に有しており、
プラグ端子の接続部は、起立壁同士の対面方向であるコネクタ幅方向にて、突入U字状部の他方の腕部に対して上記一方の腕部とは反対側に向けて延びており、ハウジングの底壁の範囲内で上記他方の腕部よりも上記反対側に位置する部分の寸法が、上記接触部の位置から上記他方の腕部の外側面までのコネクタ幅方向での距離よりも大きくなっており、
ハウジングは、コネクタ幅方向での両端に位置する起立壁対の端子配列方向での端部同士を連結する端壁対をも有しており、上記起立壁対および上記端壁対のうち少なくとも一方の対の嵌合側端面が回路基板に対して平行な平坦面を有し、該平坦面が、回路基板へのコネクタ実装時に嵌合側からの押圧力を受ける被圧面として形成されていることを特徴とするプラグコネクタ。
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