JP6188542B2 - ペットボトル選別装置 - Google Patents

ペットボトル選別装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6188542B2
JP6188542B2 JP2013229347A JP2013229347A JP6188542B2 JP 6188542 B2 JP6188542 B2 JP 6188542B2 JP 2013229347 A JP2013229347 A JP 2013229347A JP 2013229347 A JP2013229347 A JP 2013229347A JP 6188542 B2 JP6188542 B2 JP 6188542B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
transport line
needle
pet bottle
pet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013229347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015089529A (ja
Inventor
山▲崎▼ 裕司
裕司 山▲崎▼
昭弘 三東
昭弘 三東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSAKA N.E.D. MACHINERY CORPORATION
Original Assignee
OSAKA N.E.D. MACHINERY CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSAKA N.E.D. MACHINERY CORPORATION filed Critical OSAKA N.E.D. MACHINERY CORPORATION
Priority to JP2013229347A priority Critical patent/JP6188542B2/ja
Publication of JP2015089529A publication Critical patent/JP2015089529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6188542B2 publication Critical patent/JP6188542B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Sorting Of Articles (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Discharge Of Articles From Conveyors (AREA)
  • Specific Conveyance Elements (AREA)

Description

本発明は、缶やビン、ペットボトルなどの混合容器ゴミのなかからペットボトルのみを選択的に回収するペットボトル選別装置に関する。
飲料用自動販売機の増加に伴い、缶やビン、ペットボトルなどの混合容器ゴミが多量に発生するようになり、それらの再利用技術が進んでいるが、容器の種類毎に再利用技術が異なるため、それらの再利用に際しては、これらの混合容器ゴミを容器の種類毎に選別する必要がある。
混合容器ゴミの選別に関しては、比重、その他の材質上の関係から、先ずペットボトルを排除するのが一般的であり、その技術も多く考えられて、一部は実用化されている。ここにおけるペットボトル選別装置の典型的な構成は、混合容器ゴミをコンベアで搬送する搬送ラインと、搬送ラインを搬送される混合容器ゴミのなかからペットボトルを光学的に検出するボトル検出系と、光学的に検出されたペットボトルを搬送ライン上で他の容器ゴミから機械的に取り除くボトル排除系との組み合わせである。
このようなペットボトル選別装置の一つが特許文献1に開示されているが、搬送ラインを搬送される混合容器ゴミのなかからペットボトルを光学的に検出するボトル検出系が、ペットボトルの材質を検出する材料センサであるために非常に高価であり、それが装置全体の価格を大きく押し上げる結果になっている。また、光学的に検出されたペットボトルを搬送ライン上で他の容器ゴミから機械的に取り除くボトル排除系が、エアを利用したものであるため確実性に欠けるきらいがある。すなわち、ペットボトルに飲料が残っている場合は重量が大きくなり、エアによる排除系では、そのような重たいペットボトルを確実に排除することができないことがあるのである。
これらのボトル検出系及びボトル排除系における動作の確実性を高めるために、特許文献1に開示されたペットボトル選別装置では、検出に先立って混合容器ゴミを一列に整列させることが行われているが、この整列系を必要とすることも、装置の構造を複雑化し、また単位処理能力を少なくして装置を大型化することで、装置価格を押し上げる原因になっている。
同様のペットボトル選別装置は、非特許文献1にも開示されているが、同様の構成ゆえに同様の問題を有する。
特開2000−308855号公報
http://www.nikko-net.co.jp/tech/recycle/pet _soft
本発明の目的は、混合容器ゴミを整列させることなくコンベア上に展開した状態で搬送するにもかかわらず、また残飲料の有無にかかわらず、混合容器ゴミのなからペットボトルを確実に排除できるペットボトル選別装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のペットボトル選別装置は、混合容器ゴミを搬送方向と直角な横方向に展開させて搬送する搬送ラインと、搬送ラインを搬送される混合容器ゴミ中のペットボトルの混合容器ゴミ搬送方向及び前記横方向についての位置情報を採取するボトル位置検出システムと、ペットボトルの位置情報採取位置より下流側に配置されて、前記採取位置で採取されたボトル位置情報に基づいて、搬送ライン上のペットボトルを刺し針により選択的に突き刺して排除する刺し針式のボトル排除システムとを具備している。そして、刺し針式のボトル排除システムにおける前記刺し針は、搬送ライン直上の作動位置と搬送ライン直上から外れた退避位置との移動する移動式であり、且つ前記作動位置でペットボトルを突き刺すために退入状態から進出状態へ作動する進退式である。
ボトル排除システムにおける刺し針の動作は次のとおりである。搬送ライン直上の作動位置までは退入状態を維持することにより、搬送ライン直上の作動位置への移動を阻害されない。搬送ライン直上の作動位置へ移動した後に退入状態から進出状態へ作動することにより、搬送ライン上のペットボトルを突き刺す。ペットボトルを突き刺した進出状態のまま退避位置へ移動する過程でスクレーパを通過することにより、そのペットボトルを除去し、次に搬送ライン直上の作動位置へ移動するまでの間に進出状態から退入状態に戻る。移動動作に代えて、進出状態から退入状態に戻る進退動作とスクレーパの組み合わせにより、ペットボトルを除去することもできる。
本発明のペットボトル選別装置においては、ボトル位置情報に基づいて移動式で進退式の刺し針が作動することにより、搬送ライン上のペットボトルが刺し針により選択的に突き刺される。突き刺されたペットボトルは刺し針との比較的大きな摩擦により、内部に飲料が残っていても、その刺し針により搬送ライン上から排除される。搬送ライン上から排除されたペットボトルは、刺し針の更なる移動動作を利用してスクレーパへ搬送することにより、当該スクレーパと協働して刺し針から自動的に除去することが可能である。
すなわち、移動式で進退式の刺し針は、エアと異なり、飲料が残った重たいペットボトルについても搬送ライン上から確実に排除できるのみならず、その刺し針の移動動作は、当該刺し針の進退動作と協働して搬送ライン上のペットボトルを選択的に突き刺す突き刺し操作と、突き刺したペットボトルを搬送ライン上から排出する排出操作とに寄与し、更には、スクレーパと協働して刺し針からペットボトルを除去する除去操作にも寄与するのである。
刺し針式のボトル排除システムとしては、搬送ライン上で回転軸を横方向に向けて回転する回転ドラムの軸方向及び周方向に所定間隔で取付けられた多数の進退式刺し針のうちボトル位置に対応するものを、ペットボトルの位置情報に基づいて選択的に進退動作させる回転移動式と、搬送ラインにおける搬送方向と交差した横方向へ移動可能とされた進退式の刺し針を、ペットボトルの位置情報に基づいて横方向へ直線的に移動させることによりボトル位置へ誘導する直線移動式とに大別される。
直線移動式のボトル排除システムにおいては、刺し針の迅速な動作のために、刺し針の数を増加させるのが有効である。刺し針の数を増加させる手法としては、刺し針の横行系を搬送ラインに沿って複数段に配置すること、一つの横行系において刺し針の数を増加させること、及びこれらの組み合わせなどがある。
本発明のペットボトル選別装置は、混合容器ゴミを搬送方向と直角な横方向に展開させて搬送する搬送ライン上に設けた移動式で進退式の刺し針を、その搬送方向上流側で採取したペットボトル位置情報に基づいて作動させることにより、混合容器ゴミを整列させることなくコンベア上に展開した状態で、しかも残飲料の有無にかかわらず、混合容器ゴミのなからペットボトルを確実かつ迅速に排除することができる。
本発明の一実施形態を示すペットボトル選別装置の正面図である。 同ペットボトル選別装置の側面図である。 同ペットボトル選別装置の平面図である。 同ペットボトル選別装置の主要部である刺し針及びその進退機構の側面図である。 同主要部における刺し針の斜視図である。 同主要部における別の刺し針の斜視図である。 同ペットボトル選別装置におけるペットボトル位置検出システムの構成図である。 同ペットボトル位置検出システムの動作説明図である。 同ペットボトル位置検出システムの動作説明図である。置決定原理の説明図である。 同ペットボトル位置検出システムの動作説明図である。 別のボトル排除システムの斜視図である。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態のペットボトル選別装置は、図1〜図3に示すように、缶やビン、ペットボトルなどの混合容器ゴミ10を水平方向に搬送するコンベア方式の搬送ライン20と、搬送ライン20を跨ぐように設けた門型フレーム30と、混合容器ゴミ10のなかのペットボトル11についての位置情報を採取するために搬送ライン20の上方に位置して門型フレーム30内に取付けられたカメラ41及び照明機器42と、採取された位置情報に基づいて混合容器ゴミ10のなかからペットボトル11を選択的に排除するためにカメラ41及び照明機器42の下流側に位置して門型フレーム30に取付けられた刺し針方式のボトル排除システム50とを備えている。
コンベア方式の搬送ライン20は、混合容器ゴミ10を横方向に展開させた状態で一方向に搬送するベルトコンベア21を有している。ベルトコンベア21は、架台22の搬送方向両端に取付けられた駆動ロール間に張設されると共に、当該ロール間に位置して架台22に所定間隔で取付けられた複数の上下ローラ23により、上段の行きベルト及び下段の戻りベルトをそれぞれ支持されている。架台22には又、混合容器ゴミ10が載置される行きベルトの両側に位置して、脱落防止用の壁体24が取付けられると共に、行きベルトに下から当接してベルトの移動速度を検出するロータリーエンコーダー方式の速度検出器25が、門型フレーム30の上流側に位置して取付けられている。
門型フレーム30は、四本の支柱31の上端部を4本の水平部材32で連結した矩形の枠体である。カメラ41は門型フレーム30内に真下を向けて取付けられており、その真下の搬送ライン30を視野内に収めることにより、搬送ライン30により搬送される混合容器ゴミ10を所定時間(例えば200μs)毎に撮影する。その撮影のために、カメラ41と共に門型フレーム30内に取付けられた照明機器42は、搬送ライン30上のカメラ41による視野内を照明する。そして、カメラ41及び照明機器42は、カメラ21による撮影画像データを処理する画像処理装置43と共に、ボトル位置検出システム40を構成している。
画像処理装置43は、カメラ41による撮影画像データから混合容器ゴミ10中のペットボトル11の位置情報を生成するが、これの手順については後で詳しく説明する。
刺し針方式のボトル排除システム50は、カメラ41及び照明機器42と共に前記門型フレーム30に取付けられている。このボトル排除システム50は、下を向けた垂直な刺し針51を垂直方向に進退駆動する刺し針進退機構52と、刺し針進退機構52を搬送方向に直角な横方向に水平駆動する刺し針横行機構53とを備えている。
刺し針進退機構52は、図4に示すように、搬送方向下流側を向いた垂直なベース板54の正面に下向きに取付けられた垂直なエア方式のシリンダ55を備えている。シリンダ55は、下方へ進出するロッドの先端に前記刺し針51を保持している。刺し針51は、図5に示すように、下端部が尖り上端部が前記ロッドとの連結部とされた垂直針であり、ペットボトル11を横に貫通できる長さと、貫通状態でペットボトル11を保持可能な摩擦力を発揮できる太さとを有している。そして、シリンダ55は、ロッドの進退動作により、前記刺し針51を上限の退入状態から下限の進出状態へ移動させ、また下限の進出状態から上限の退入状態へ移動させる。
刺し針横行機構53は、門型フレーム30の搬送方向下流側に立設された両側の支柱31,31間に掛け渡された水平ビーム57と、水平ビーム57の正面側に取付けられた水平方向のスライダ58とからなり、スライダ58の正面側に取付けられた前記ベース板54を搬送ライン20上の支柱31,31間で搬送ライン20に直角な水平方向に往復駆動することにより、シリンダ55を刺し針51と共に、作動位置である搬送ライン20上で横行移動させると共に、搬送ライン20上の作動位置から、搬送ライン20の側方の退避位置に設けられたスクレーパ式のボトル回収機構60までの間を横行移動させる。
スクレーパ式のボトル回収機構60は、搬送ライン20の側方に隣接配置された傾斜板61と、傾斜板61の下に設けられたボトル回収容器62とを備えている。傾斜板61は、スライダ58と搬送ライン20における搬送レベルとの間にあり、搬送ライン20から離れる方向に向かって下降傾斜している。この傾斜板61には、スライダ58による刺し針進退機構52の横行ライン、特に刺し針51の横行ラインに対応して、横方向の傾斜スリット63が設けられている。傾斜スリット63は、入口部がV状に開いている。そして、刺し針51がペットボトル11を刺し通して搬送ライン20上に保持した状態で、刺し針進退機構52が搬送ライン20上から側方へ横行退避することにより、その刺し針51が傾斜スリット63に進入し、そのとき傾斜板61より下に位置するペットボトル11を、傾斜板61は刺し針51の傾斜スリット63への更なる進入によりスクレーパの如く刺し針51から掻き落とすようになっている。
刺し針51から掻き落されたペットボトル11は、下方のボトル回収容器62内に落下する。
次に、本実施形態のペットボトル選別装置におけるボトル位置検出システム40の構成及び動作を、図7の構成図及び図8〜図10の動作説明図を参照して説明する。
ボトル位置検出システム40がカメラ41、照明機器42及び画像処理装置43からなることは前述したとおりである。カメラ41は下方を搬送される混合容器ゴミ10が切れ目なく撮影されるように所定の時間間隔毎に撮影を行う。各撮影画像データは画像処理装置43の画像取込部に一旦取込まれる(図7参照)。そして取込み画像に対して、画像処理装置43は以下の処理を行う。
まず、取込み画像の中からペットボトル11の像、すなわちボトル像11’を検出する。そのために、撮影画像をボトル像が収まる所定の大きさ(ここでは660mm×400mm)の単位画像に分割し、取り込む。取り込まれた単位画像が図8の上段である。そして先ず、その取込み画像に対して、図8の中段に示すように、ペットボトル11のキャップ12をパターンマッチングにより検出する。
ペットボトル11の形状や色は様々であるのに対し、キャップ12は実質的に同じ形で、色も検出の容易な白色に統一されている。キャップ12が取り外されていても、ねじ込み口の付け根に、キャップ12から分離した白色のリング13が残っている。画像処理装置43は、リング13或いはキャップ12及びリング13からキャップ位置を検出するのである。これがパターンマッチングによるキャップ検出工程であり、ボトル像の粗位置検出工程である。
粗位置検出工程が終わると、図8の下段に示すように、キャップ12の先端面(キャップエッジ)を強調した画像を作成する。キャップ12が取り外されている場合は、残ったリング13の位置からキャップ12の先端面(キャップエッジ)を想定して、その強調画像の作成を行う。このキャップエッジ強調画像は角度算出画像であり、この工程は角度算出画像作成工程である。
キャップエッジ強調画像が作成されると、図9の上段に示すように、キャップエッジの水平線に対する傾斜角度を算出する。これが角度算出工程である。キャップエッジの傾斜角度が算出されると、図9の下段に示すように、算出したキャップエンドの傾斜角度から、キャップエンドの中央を起点とした突き位置の座標(X,Y)を計算する。これが突き位置決定工程である。ここで、Xはキャップエンドの中央から突き位置までの搬送方向距離、Yはキャップエンドの中央から突き位置までの、搬送方向に直角な水平方向距離である。
撮影画像内の全ての単位画像について同じことを行い、撮影画像内の全てのボトル像について突き位置を決定する。その画像が図10の上段に示されている。この画像は、画像内の全てのボトル像について刺し針で突く順番を決めるための判定画像として用いられる。そして、その判定画像を用いて画像内の全てのボトル像について刺し針で突く順番を決める。具体的には、搬送方向下流側から搬送方向上流側へ向けて順番を付与する。
このようにして撮影画像内の全てのボトル像について突き位置及び突き順が決まると、そのデータに基づいて、門型フレーム30に取付けられた刺し針方式のボトル排除システム50が作動する。具体的には、突き順のデータがボトル排除システム50内のプログラマブルコントローラ59に送られ、ここで刺し針進退機構52及び刺し針横行機構53の動作信号に変換されて刺し針51を動作させる。刺し針51の動作の詳細は以下のとおりである。
突き順の早いペットボトル11から順番に、当該ペットボトル11の突き位置が刺し針51の横行ライン直下に到達するタイミングに合わせて、刺し針51がペットボトル11の突き位置の直上に誘導され、且つ退入状態から進出状態へ下降動作するように、先ずスライダ58が作動し、次いでシリンダ55が作動する。これにより、ペットボトル11の突き位置に刺し針51が突き刺さる。この一連の動作にボトル位置検出システム40の出力データ、特に突き位置の座標(X,Y)データが使用されることは言うまでもない。
刺し針51が下限の進出状態に下降すると、直ちにシリンダ55が再作動して刺し針51を下限の進出状態から上限の退入状態へ移動させ、続いてスライダ58が再作動して刺し針51を搬送ライン20上の作動位置からその側方の退避位置へ移動させる。この刺し針51の一連の動作により、搬送ライン20上からペットボトル11が選択的に排除されると共に、搬送ライン20上から排除されペットボトル11が搬送ライン20側方の退避位置にスクレーパとして設けられた傾斜板61により下方のボトル回収容器62内に掻き落される。
以上の動作が、検出された全てのペットボトル11に対して実行されることにより、搬送ライン20上を搬送される混合容器ゴミ10の中からペットボトル11が選択的に除去され回収されていく。
本実施形態のペットボトル選別装置においては、刺し針方式のボトル排除システム50の刺し針51として一本針形式のものが使用されているが、図6に示すような3本針形式のものを使用することもでき、その針先の本数を限定するものではない。
また、その刺し針方式のボトル排除システム50は、単一の刺し針51を搬送ライン20に直角な水平方向に直線的に移動させる直線移動式であるが、図11に示すような回転移動式でもよい。図11に示された回転移動式のボトル排除システム70は、搬送ライン20の最下流部上で回転軸を横方向に向けて回転する回転ドラム71と、回転ドラム71の軸方向及び周方向に所定間隔で取付けられた多数本の刺し針72とを有している。
回転ドラム71は、外周面の断面形状が多角形(ここでは正八角形)であり、搬送ライン20の最下流部両側に設けられる支柱73,73間に、搬送ライン20に直角な水平軸により水平に且つ回転自在に支持されている。水平軸の一端部には駆動用のプーリ74が連結されており、他端部には作動用流体(ここではエア)をドラム内へ供給するためのロータリジョイント75が連結されている。
刺し針72は、回転ドラム71の外周における複数(ここでは8つ)の横長の平面76のそれぞれに所定本数が回転中心に平行な横方向に等間隔で配列されており、より詳しくは、隣接する横長の平面76,76において刺し針72の配列間隔が1/2ピッチずれた所謂千鳥状に配列されている。これにより、刺し針72は、各平面76における配列本数をN本とすると、搬送ライン20の幅方向全体で見た場合は、その幅方向に2N本が等間隔で配置されることになる。Nはここでは12である。
個々の刺し針72は、回転ドラム71の外周における各平面76から直角に突出しており、前述した刺し針51と同様に、流体圧(ここではエア圧)により退入状態(短い状態)と進出状態(長い状態)に切替えられる。図11においては、全ての刺し針72が進出状態(長い状態)とされているが、実際は退入状態(短い状態)が常態であり、前述したボトル位置検出システム40の出力データ、特に突き位置の座標(X,Y)データに基づいて選択的に進出状態(長い状態)とされる。
ボトル排除システム70における回転ドラム71の回転方向は、ドラム最下部における外周面の移動方向がその下の搬送ライン20の最下流部における搬送方向と反対となるカウンター方向に設定されており、これによりドラム最上部における外周面の移動方向は搬送ライン20における容器ゴミ搬送方向と同一になる。また、回転ドラム71の回転速度は、ドラム外周面の周速度が搬送ライン20における搬送速度よりも大となり、具体的には搬送ライン20における容器ゴミ搬送速度の数倍となるように設定されている。すなわち、ドラム最下部においては、回転ドラム71は搬送ライン20上の容器ゴミ10を下流側から上流側へ高速で追い越して移動するのである。
そして、回転ドラム71の容器ゴミ搬送方向下流側には、スクレーパ式のボトル回収機構60の一部である格子式のスクレーパ65が付設されている。格子式のスクレーパ65は、搬送ライン20における容器ゴミ搬送方向に沿った複数本の格子部材66がライン幅方向に所定間隔で配置されることにより構成されており、具体的には、隣接する格子部材66,66の間を進出状態(長い状態)の刺し針72が通過するように2N+1本の格子部材66により構成されている。
スクレーパ65の一端部は、回転ドラム71を支持する支柱73,73に、回転ドラム72の最上部に上から対向するようにステー67,67を介して連結されており、他端部は、搬送ライン20の下流側に立設される支柱68,68に連結されている。支柱68,68は、スクレーパ65が一端部から他端部へかけて下降傾斜するように、一端部の取付け位置より低く設計されており、且つ搬送ライン20との干渉を回避するために、その下流側に搬送ライン20から離れて立設されるように設計されている。
搬送ライン20により混合容器ゴミ10が搬送されるとき、ボトル排除システム70における回転ドラム71が回転する。外周面に取付けられた多数本の刺し針72は、通常は退入状態(短い状態)にあり、回転ドラム71の回転に伴い、1列ずつドラム最下部の作動位置を次々と通過してドラム最上部へ至り、更にドラム最上部より回転方向下流側の退避位置を経由して、再びドラム最下部の作動位置へ移動する回転動作を繰り返す。
このとき、上流側のボトル位置検出システム40においては、混合容器ゴミ10のなかのペットボトル11、特に突き位置の座標(X,Y)が検出される。そうすると、そのペットボトル11の突き位置が、回転ドラム71の真下に到達するタイミングで、突き位置に対応する刺し針72が退入状態(短い状態)から進出状態(長い状態)へ作動し、これにより、その刺し針72がペットボトル11の突き位置に突き刺さる。
具体的には、搬送ライン20が幅方向において2Nゾーンに区画されており、ペットボトル11の突き位置データに基づいて、突き位置の幅方向座標に最も近いゾーンが選択され、そのゾーンに対応してドラム周方向に配列された複数本(ここでは4本)の刺し針72のうち、ドラム最下部で突き位置に合致するものが、突き位置の容器ゴミ搬送方向座標に基づいて選択され、ドラム最下部の作動位置で退入状態(短い状態)から進出状態(長い状態)へ切替えられることにより、その刺し針72がペットボトル11の突き位置に突き刺さる。
ドラム最下部で退入状態(短い状態)から進出状態(長い状態)へ作動した刺し針72は、進出状態(長い状態)を維持したまま、回転ドラム71と共に回転し、ドラム最上部へ到達した後、スクレーパ65の格子部材66,66間を通過してスクレーパ65下の退避位置へ向う。このとき、刺し針72に突き刺されたペットボトル11は、スクレーパ65により刺し針72から掻き落とされ、スクレーパ65上を自重により一端部から他端部の側へ移動して、スクレーパ65の下流側に配置された図示されない容器内に投入される。スクレーパ65を通過して退避位置へ達した刺し針72は、ドラム最下部の作動位置へ移動するまでの間に進出状態(長い状態)から退入状態(短い状態)に戻り、次のドラム最下部作動位置でのボトル捕捉に備える。
これを続けることにより、前述したペットボトル選別装置の場合と同様に、搬送ライン20により搬送される混合容器ゴミ10のなからペットボトル11が、刺し針72を用いた回転移動式のボトル排除システム70により機械的に且つ選択的に搬送ライン20の外へ排除される。
10 混合容器ゴミ
11 ペットボトル
11’ボトル像
12 キャップ
13 リング
20 搬送ライン
21 ベルトコンベア
22 架台
23 上下ローラ
24 壁体
25 速度検出器
30 門型フレーム
31 支柱
32 水平部材
40 ボトル位置検出システム
41 カメラ
42 照明機器
43 画像処理装置(PC)
50 ボトル排除システム(直線移動式)
51 刺し針
52 刺し針進退機構
53 刺し針横行機構
54 ベース板
55 シリンダ
57 水平ビーム
58 スライダ
59 プログラマブルコントローラ(PLC)
60 ボトル回収機構
61 傾斜板(スクレーパ)
62 ボトル回収容器
63 傾斜スリット
65 スクレーパ
66 格子部材
67 ステー
68 支柱
70 ボトル排除システム(回転移動式)
71 回転ドラム
72 刺し針
73 支柱
74 プーリ
75 ロータリジョイント
76 横長の平面

Claims (4)

  1. 混合容器ゴミを搬送方向と直角な横方向に展開させて搬送する搬送ラインと、搬送ラインを搬送される混合容器ゴミ中のペットボトルのゴミ搬送方向及び前記横方向についての位置情報を採取するボトル位置検出システムと、ペットボトルの位置情報採取位置より下流側に配置されて、前記採取位置で採取されたボトル位置情報に基づいて、搬送ライン上のペットボトルを刺し針により選択的に突き刺して排除する刺し針式のボトル排除システムとを具備しており、刺し針式のボトル排除システムにおける前記刺し針は、搬送ライン直上の作動位置と搬送ライン直上から外れた退避位置との移動する移動式であり、且つ前記作動位置でペットボトルを突き刺すために退入状態から進出状態へ作動する進退式であるペットボトル選別装置。
  2. 請求項1に記載のペットボトル選別装置において、ペットボトルを突き刺した進出状態の刺し針が退避位置へ移動する過程で通過することにより前記ペットボトルを掻き落とすスクレーパ式のボトル回収機構を具備するペットボトル選別装置。
  3. 請求項1又は2に記載のペットボトル選別装置において、刺し針式のボトル排除システムは、搬送ライン上で回転軸を横方向に向けて回転する回転ドラムの軸方向及び周方向に所定間隔で取付けられた多数の進退式刺し針のうちボトル位置に対応するものを、ペットボトルの位置情報に基づいて選択的に進退動作させる回転移動式であるペットボトル選別装置。
  4. 請求項1又は2に記載のペットボトル選別装置において、刺し針式のボトル排除システムは、搬送ラインにおける搬送方向と交差した横方向へ移動可能とされた進退式の刺し針を、ペットボトルの位置情報に基づいて横方向へ直線的に移動させることによりボトル位置へ誘導する直線移動式であるペットボトル選別装置。

JP2013229347A 2013-11-05 2013-11-05 ペットボトル選別装置 Active JP6188542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013229347A JP6188542B2 (ja) 2013-11-05 2013-11-05 ペットボトル選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013229347A JP6188542B2 (ja) 2013-11-05 2013-11-05 ペットボトル選別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015089529A JP2015089529A (ja) 2015-05-11
JP6188542B2 true JP6188542B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=53193317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013229347A Active JP6188542B2 (ja) 2013-11-05 2013-11-05 ペットボトル選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6188542B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106975616A (zh) * 2017-05-18 2017-07-25 山东理工大学 一种智能城市生活垃圾分拣设备
CN108772312A (zh) * 2018-04-18 2018-11-09 苏州阡晨金属包装设备有限公司 一种用于易拉罐生产过程中的检测装置
CN109622416B (zh) * 2019-01-21 2021-07-30 哈尔滨工业大学(深圳) 基于超声传感器阵列的垃圾分类方法及其系统
CN109774019B (zh) * 2019-04-01 2024-04-16 河南科技大学 一种塑料瓶滚筒式穿刺压缩机构及穿刺压缩回收机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5544356A (en) * 1978-09-21 1980-03-28 Kubota Ltd Method of classifying hard plastic in coarse dust after selection
JP3350494B2 (ja) * 1999-02-26 2002-11-25 日本鋼管株式会社 廃棄プラスチックの選別装置
JP4872324B2 (ja) * 2005-01-07 2012-02-08 三菱電機株式会社 固体物の選別装置
JP2015020314A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 大阪エヌ・イー・ディー・マシナリー株式会社 ペットボトル選別装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015089529A (ja) 2015-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6188542B2 (ja) ペットボトル選別装置
CN103920650B (zh) 一种自动检测装置
CN209174399U (zh) 一种基于视觉检测的pcb板分选叠板的设备
WO2016086333A1 (zh) 用于螺丝检测的视觉检测装置
CN206146642U (zh) 一种轴承检测装置
CN104155310B (zh) 滚子外观缺陷360度检测装置及方法
CN104457680B (zh) 平整度检测系统及方法
TWI393878B (zh) 面板檢測裝置及檢測面板的方法
CN106093060A (zh) 一种圆柱体制品外观检测系统
DE102005057872B4 (de) Inspektionsmaschine
EP3199138A1 (en) Medicine inspection assistance device
CN104209272B (zh) 一种根据图像信息进行产品分拣的设备
JP5881244B2 (ja) 部品実装装置、基板検出方法及び基板製造方法
US11283981B2 (en) Image acquisition device, image acquisition method and inspection apparatus
CN103921394A (zh) 一种嵌件注塑产品的自动化生产、检测设备
CN105598042A (zh) 蚕茧分选方法
JP2000042499A (ja) 異物除去装置
CN111776392A (zh) 贴标设备、装置和系统及贴标方法及存储介质
CN110293074A (zh) 刀具自动分拣设备
CN109018513B (zh) 一种烟包分拣排列方法
JP2017209669A (ja) ペットボトル選別装置
CN106696473B (zh) 一种自动分拣式激光打标机
CN201170722Y (zh) 物件检测机
CN105562365A (zh) 蚕茧分选机
CN211217590U (zh) 一种针织大圆机单相机多参数织针视觉检测系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160926

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6188542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250