JP6188343B2 - ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池回路 - Google Patents

ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池回路 Download PDF

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Description

本発明は、電気機器の2次電池パック等に内蔵される小型のブレーカーに関するものである。
従来、各種電気機器の2次電池やモーター等の保護装置(安全回路)としてブレーカーが使用されている。ブレーカーは、充放電中の2次電池の温度が過度に上昇した場合、又は自動車、家電製品等の機器に装備されるモーター等に過電流が流れた場合等の異常が生じた際に、2次電池やモーター等を保護するために電流を遮断する。このような保護装置として用いられるブレーカーは、機器の安全を確保するために、温度変化に追従して正確に動作する(良好な温度特性を有する)ことと、通電時の抵抗値が安定していることが求められる。
また、ブレーカーが、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット型携帯情報端末機器又はスマートフォンと称される薄型の多機能携帯電話機等の電気機器に装備される2次電池等の保護装置として用いられる場合、上述した安全性の確保に加えて、小型化が要求される。特に、近年の携帯情報端末機器にあっては、ユーザーの小型化(薄型化)の志向が強く、各社から新規に発売される機器は、デザイン上の優位性を確保するために、小型に設計される傾向が顕著である。こうした背景の下、携帯情報端末機器を構成する一部品として、2次電池と共に実装されるブレーカーもまた、さらなる小型化が強く要求されている。
ブレーカーには、温度変化に応じて動作し、電流を導通又は遮断する熱応動素子が備えられている。特許文献1には、熱応動素子としてバイメタルを適用したブレーカーが示されている。バイメタルとは、熱膨張率の異なる2種類の板状の金属材料が積層されてなり、温度変化に応じて形状を変えることにより、接点の導通状態を制御する素子である。同文献に示されたブレーカーは、固定片(ベースターミナル)、可動片(可動アーム)、熱応動素子、PTCサーミスター等の部品が、ケースに収納されてなり、固定片及び可動片の端子が電気機器の電気回路に接続されて使用される。上記特許文献1に示されたブレーカーにおいて、固定片は、ケース本体(樹脂ベース)にインサート成形により組み込まれる(同文献の段落(0031)等参照)。
WO2011/105175号公報
図17は、上記特許文献1に開示されているブレーカーと同等のブレーカー200において、熱応動素子5が逆反り変形し、電流を遮断している状態を示す。この状態においては、逆反り変形した熱応動素子5の両端近傍が可動片4の突起44と当接し、可動片4の先端部の可動接点3を押し上げて、固定接点21から可動接点3を離反させる。このとき、熱応動素子5は、反作用によって可動片4の突起44a,44bから押し下げられる。熱応動素子5は、突起44a,44bと当接している両端の間の中間部でPTCサーミスター6と当接しているので、上述した反作用による力は、PTCサーミスター6を介して固定片2に伝達される。固定片2の他端側に形成されている支持部23には、PTCサーミスター6と当接する突起24a,24bが形成されており、固定片2は、突起24a,24bの頂点でPTCサーミスター6から下向きに力Fを受け、変形する。固定片2と樹脂ベース71とは、インサート成形により結合しているので、その結合力が十分に大きければ、力Fによる応力は樹脂ベース71等に分散され、固定片2の変形は抑制される。
ところで、通電時における固定接点21と可動接点3との接触抵抗を減ずるには、弾性部43が発生する弾性力を高く設定し、固定接点21と可動接点3との接触圧力を高めることが有効である。しかしながら、可動片4の弾性部43が発生する弾性力如何によっては、固定片2の突起24a,24bがPTCサーミスター6から受ける力Fも大きくなり、インサート成形による固定片2と樹脂ベース71との結合力のみでは、固定片2の変形を抑制できず、図17に示すように、ついには樹脂ベース71から固定片2の先端部23aが離反する虞が生ずる。一度樹脂ベース71から固定片2の先端部が離反した後は、固定片2が発生する弾性力のみによって可動片4の弾性部43が発生する弾性力に対抗しなければならないため、固定片2の支持部23は大きく変形する。特に、カバー片8に可動片4と当接する突起81a,81bが、可動片4に熱応動素子5と当接する突起44a,44bがそれぞれ形成されているブレーカーにおいては、この傾向が顕著となる。そして、固定片2の支持部23の変形は、PTCサーミスター6及び熱応動素子5の姿勢ひいては可動接点3の位置、姿勢に影響を及ぼし、ブレーカー200の温度特性が悪化(特に非導通状態から導通状態への復帰温度が変動)する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、固定接点と可動接点との接触抵抗を抑制しつつ、良好な温度特性を維持することができるブレーカーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のブレーカーは、固定接点を有する固定片と、可動接点を有し、この可動接点を前記固定接点に押圧して接触させる可動片と、温度変化に伴って変形することにより前記可動接点が前記固定接点から離反するように前記可動片を作動させる熱応動素子と、前記熱応動素子と前記固定片との間に介挿され、前記固定接点から前記可動接点が離反しているときに、前記熱応動素子を介して前記可動片と前記固定片を導通させる正特性サーミスターと、前記固定片、可動片、熱応動素子及び正特性サーミスターを収容するケースとを備えたブレーカーにおいて、前記固定片は、外部と電気的に接続される端子と、前記正特性サーミスターを支持する支持部とを有し、前記支持部の外面には、前記ケースの内方に向かって傾斜され、前記ケースに埋設される傾斜部が形成されているものである。
この発明において、前記固定片は、前記傾斜部の基端に、前記ケースの内方に向かって曲げられた曲部を有することが好ましい。
この発明において、前記支持部には、前記正特性サーミスターの側に突出して該正特性サーミスターと当接する複数の突起が形成され、前記傾斜部は、前記複数の突起のうち少なくともいずれかの突起に隣接する場所に形成されていることが好ましい。
この発明において、前記複数の突起のうち少なくともいずれかの突起は、前記熱応動素子が変形したとき、該熱応動素子と前記正特性サーミスターとの接触領域と平面視で重複する領域に形成されていることが好ましい。
この発明において、前記傾斜部は、前記支持部の先端部に突出して形成されていることが好ましい。
この発明において、前記傾斜部は、前記支持部の側端部に突出して形成されていることが好ましい。
この発明において、前記固定片は、前記正特性サーミスターの端縁に沿って形成された沿端部を有することが好ましい。
この発明において、前記ケースは、周辺部分から陥没する凹部を有し、前記沿端部は、前記ケースの凹部から退避して形成されていることが好ましい。
また、本発明の電気機器用の安全回路は、前記ブレーカーを備えたことを特徴とする。
また、本発明の2次電池パックは、前記ブレーカーを備えたことを特徴とする。
本発明のブレーカーによれば、固定片の支持部の外面にケースの内方に向かって傾斜される傾斜部が形成され、傾斜部がケースに埋設されているので、固定片が正特性サーミスターから受ける力を傾斜部を介してケースに伝達する。これにより、固定片にかかる応力が支持部の外面からケースに分散されるので、電流遮断時における固定片の変形を抑制でき、固定接点と可動接点との接触抵抗を抑制しつつ、良好な温度特性を維持することが可能となる。
また、固定片が、傾斜部の基端に、ケースの内方に向かって曲げられた曲部を有する構成によれば、簡素な構造で傾斜部を容易かつ安価に形成できる。
また、支持部に正特性サーミスターの側に突出して該正特性サーミスターと当接する複数の突起が形成され、傾斜部が、少なくともいずれかの突起に隣接する場所に形成されている構成によれば、熱応動素子の変形時に正特性サーミスターから突起にかかる力を傾斜部を介してケースに効率よく伝達し、支持部の変形をより一層抑制することができる。
また、少なくともいずれかの突起が、熱応動素子が変形したとき、熱応動素子と正特性サーミスターとの接触領域と平面視で重複する場所に形成されている構成によれば、熱応動素子の変形時に正特性サーミスターの姿勢が安定する。これにより、ブレーカーの温度特性をより一層良好に維持することができる。
また、傾斜部が、支持部の先端部に突出して形成されている構成によれば、支持部の先端部の変形を抑制することができる。
また、傾斜部が、支持部の側端部に突出して形成されている構成によれば、支持部の側端部の変形を抑制することができる。
また、固定片が、正特性サーミスターの端縁に沿って形成された沿端部を有する構成によれば、支持部とケースとの接触面積が減少することに伴って支持部が変形することを傾斜部によって効果的に抑制できる。
また、ケースが、周辺部分から陥没する凹部を有し、沿端部が、ケースの凹部から退避して形成されている構成によれば、ケースに凹部を設けることに伴う樹脂材料の充填不良を抑制できる。従って、凹部の位置、大きさ等の自由度を高めることができる。なお、凹部は、例えば、ケースを成形する際に生じるゲート跡や凸状の刻印がケースの底面から突出しないように、ゲート跡や凸状の刻印の周辺に形成される。
また、本発明のブレーカーを備えた安全回路又は2次電池パックによれば、優れた温度特性によって安全性を確保した安全回路又は2次電池パックを製造できる。
本発明の一実施形態によるブレーカーの構成を示す組み立て斜視図。 通常の充電又は放電状態におけるブレーカーの動作を示す断面図。 過充電状態又は異常時などにおけるブレーカーの動作を示す断面図。 通常の充電又は放電状態におけるブレーカーの別の断面図。 同ブレーカーを構成するケース及び固定片の底面図。 同ブレーカーを裏面側から視た斜視図。 固定片の先端部の近傍を拡大して示す同ブレーカーの断面図。 同ブレーカーに適用される樹脂ベース及び固定片の一部を破断して示す斜視図。 同固定片の構成を示す斜視図。 固定片の変形例を示す平面図。 樹脂ベース及び固定片の別の変形例を示す断面図。 同樹脂ベース及び固定片の変形例のバリエーションを示す底面図。 同樹脂ベース及び固定片の変形例の別のバリエーションを示す底面図。 同樹脂ベース及び固定片の変形例のさらに別のバリエーションを示す底面図。 本発明のブレーカーを備えた2次電池パックの構成を示す平面図。 本発明のブレーカーを備えた安全回路の回路図。 従来のブレーカーの過充電状態又は異常時などにおける動作を示す断面図。
本発明の一実施形態によるブレーカーについて図面を参照して説明する。図1乃至図3はブレーカーの構成を示す。ブレーカー1は、固定接点21を有する固定片2と、先端部に可動接点3を有する可動片4と、温度変化に伴って変形する熱応動素子5と、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスター6と、固定片2、可動片4、熱応動素子5及びPTCサーミスター6を収容するケース7等によって構成されている。ケース7は、樹脂ベース(第1ケース)71と樹脂ベース71の上面に装着されるカバー部材(第2ケース)72とカバー片8等によって構成されている。
固定片2は、リン青銅等を主成分とする金属板(この他、銅−チタン合金、洋白、黄銅などの金属板)をプレス加工することにより形成され、樹脂ベース71にインサート成形により埋め込まれている。固定片2の一端には外部回路と電気的に接続される端子22が形成され、他端側には、PTCサーミスター6を支持する支持部23が形成されている。PTCサーミスター6は、固定片2の支持部23に3箇所形成された凸状の突起(ダボ)24a,24bの上に載置されて、突起24a,24bに支持される。固定接点21は、銀、ニッケル、ニッケル−銀合金の他、銅−銀合金、金−銀合金などの導電性の良い材料のクラッド、メッキ又は塗布等により可動接点3に対向する位置に形成され、樹脂ベース71の上方に形成されている開口73bの一部から露出されている。端子22は樹脂ベース71の一端から外側に突出されている。固定片2は、端子22、固定接点21及び支持部23において樹脂ベース71から露出し、端子22と固定接点21との間及び固定接点21と支持部23との間において樹脂ベース71に埋設される。
可動片4は、板状の金属材料をプレス加工することにより、長手方向の中心線に対して対称なアーム状に形成されている。可動片4の材料としては、固定片2と同等のリン青銅等を主成分とするものが好ましい。この他、銅−チタン合金、洋白、黄銅などの導電性弾性材料を用いてもよい。可動片4の長手方向の一端には外部回路と電気的に接続される端子41が形成されて樹脂ベース71から外側に露出される。可動片4の他端(アーム状の可動片4の先端に相当)には可動接点3が形成されている。可動接点3は、固定接点21と同等の材料によって形成され、溶接の他、クラッド、かしめ(crimping)等の手法によって可動片4の先端部に接合されている。なお、本出願においては、可動片4において、可動接点3が接合されている面(すなわち図1において下側の面)を裏(うら)面、その反対側の面を表(おもて)面として説明している。可動片4は、可動接点3と端子41の間に、当接部42(アーム状の可動片4の基端及びケース7に埋設される部分に相当)、及び弾性部43を有している。当接部42は、端子41と弾性部43との間で樹脂ベース71及びカバー部材72と当接し、可動片4の短手方向に翼状に突出する突出部42aを有する。弾性部43は、当接部42から可動接点3の側に延出されている。当接部42において樹脂ベース71とカバー部材72によって裏表両面側から挟み込まれて可動片4が固定され、弾性部43が弾性変形することにより、その先端に形成されている可動接点3が固定接点21の側に押圧されて接触し、固定片2と可動片4とが通電可能となる。
樹脂ベース71とカバー部材72には、可動片4の当接部42と当接し、当接部42を固定状態で保持する当接部74と当接部79がそれぞれ形成されている。本実施形態では、樹脂ベース71の収納部73の外縁から樹脂ベース71の外壁に亘る領域に当接部74が形成されている。当接部74は、図1中、ケース7の底壁(内底面)の一部を構成する。また、カバー部材72において、可動片4を挟んで当接部74と対向する領域に当接部79が形成されている。当接部79は、図1中、ケース7の天壁(内天面)の一部を構成する。当接部42は、その裏面において樹脂ベース71の当接部74と当接し、その表面においてカバー部材72の当接部79と当接する。可動片4は、当接部74及び当接部79によって当接部42の裏表両面から挟み込まれて、ケース7に対して固定される。本実施形態においては、当接部42が可動片4の短手方向に翼状に突出する突出部42aを有するので、当接部42が幅広く大きな領域でケース7の当接部74及び当接部79によって挟み込まれ、可動片4がケース7に対して強固に固定される。
可動片4は、弾性部43において、プレス加工により湾曲又は屈曲されている。湾曲又は屈曲の度合いは、熱応動素子5を収納できる限り特に限定はなく、動作温度及び復帰温度における弾性力、接点の押圧力などを考慮して適宜設定すればよい。また、弾性部43の下面には、熱応動素子5に対向して一対の突起(接触部)44a,44bが形成されている。突起44a,44bと熱応動素子5とは接触して、突起44a,44bを介して熱応動素子5の変形が弾性部43に伝達される(図1、図2及び図3参照)。
また、可動片4には、可動片4の厚み方向に貫通し、樹脂ベース71の突起74aが挿通される貫通穴45と、クランク状に形成された段曲げ部46と、段曲げ部46に形成された斜面47と、樹脂ベース71の位置決め部75と係合される一対の係合部48と、可動片4の長手方向に対して垂直な短手方向に可動片4の一部が切除されたくびれ部49が形成されている。貫通穴45、段曲げ部46、斜面47、係合部48及びくびれ部49は、弾性部43を挟んで可動接点3とは反対側、すなわち弾性部43に対して端子41の側に設けられている。貫通穴45は、くびれ部49において可動片4の長手方向の中心線上に設けられている。斜面47は、可動片4の短手方向に沿って連続して形成されている。係合部48は、可動片4の短手方向に沿って2箇所に設けられている。
貫通穴45は、可動片4の当接部42に形成されている。当接部42は、弾性部43に対して可動片4の短手方向に幅広に形成されている。これにより、当接部42における可動片4の長手方向に垂直な断面積が、弾性部43における該断面積に対して大きい箇所となる。また、貫通穴45は、平面視で(可動片4の厚み方向に視て)可動片4の短手方向に長い長円形状に形成されている。
係合部48は、くびれ部49の端子41の側の端縁にて形成される。くびれ部49は、当接部42を挟んで弾性部43とは反対側で、当接部42と端子41の間に配設されている。くびれ部49の幅寸法(可動片4の短手方向の長さ寸法、以下同様)は、弾性部43の幅寸法に対して同等以下に設定されているのが望ましいが、少なくとも当接部42及び端子41の幅寸法よりも小さく設定されていればよい。本実施形態におけるくびれ部49は、上記特許文献1における第2弾性部としての機能を有しており、端子41に加えられた外力や衝撃を吸収し、可動接点3の位置を適正に維持する。
熱応動素子5は円弧状に湾曲した初期形状をなし、バイメタル、トリメタルなどの複合材料からなる。過熱により動作温度に達すると湾曲形状はスナップモーションを伴って逆反りし、冷却により復帰温度を下回ると復元する。熱応動素子5の初期形状は、プレス加工により形成することができる。所期の温度で熱応動素子5の逆反り動作により可動片4の弾性部43が押し上げられ、かつ弾性部43の弾性力により元に戻る限り、熱応動素子5の材質及び形状は特に限定されるものでないが、生産性及び逆反り動作の効率性の観点から矩形が望ましく、小型でありながら弾性部43を効率的に押し上げるために正方形に近い長方形であるのが望ましい。なお、熱応動素子5の材料としては、例えば、高膨脹側に銅−ニッケル−マンガン合金又はニッケル−クロム−鉄合金、低膨脹側に鉄−ニッケル合金をはじめとする、洋白、黄銅、ステンレス鋼など各種の合金からなる熱膨張率の異なる2種類の材料を積層したものが、所要条件に応じて組み合わせて使用される。
熱応動素子5の逆反り動作により固定片2と可動片4との通電が遮断されたとき、PTCサーミスター6に流れる電流が増大する。PTCサーミスター6は、温度上昇と共に抵抗値が増大して電流を制限する正特性サーミスターであれば、動作電流、動作電圧、動作温度、復帰温度などの必要に応じて種類を選択でき、その材料及び形状はこれらの諸特性を損なわない限り特に限定されるものではない。本実施形態では、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム又はチタン酸カルシウムを含むセラミック焼結体が用いられる。セラミック焼結体の他、ポリマーにカーボン等の導電性粒子を含有させたいわゆるポリマーPTCを用いてもよい。
ケース7を構成する樹脂ベース71及びカバー部材72は、難燃性のポリアミド、耐熱性に優れたポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの樹脂により成形されている。上述した樹脂と同等以上の特性が得られるのであれば、樹脂以外の材料を適用してもよい。樹脂ベース71には、熱応動素子5及びPTCサーミスター6などを収容するための収納部73及び可動片4を収納するための開口73a,73bなどが形成されている。なお、樹脂ベース71に組み込まれた可動片4、熱応動素子5及びPTCサーミスター6の端縁は、収納部73の内部に形成されている枠によってそれぞれ当接され、熱応動素子5の逆反り時に案内される。
また、樹脂ベース71は、可動片4の貫通穴45に挿通される突起74aと、可動片4を位置決めするための一対の位置決め部75と、可動片4の端子41を外部に露出させるための窓76を有する。突起74aは、貫通穴45に対応する形状に形成され、樹脂ベース71を補強する。突起74aの高さすなわち突出量は、可動片4の厚みより大きく設定され、カバー部材72の裏面には、突起74aの頂部に対応する凹部が必要に応じて設けられる。位置決め部75は、可動片4のくびれ部49に対応する形状に設けられている。すなわち、位置決め部75は、くびれ部49の近傍において切除された部分に介在し、樹脂ベース71を補強すると共に、カバー部材72の当接部79と溶着されて、ケース7の剛性・強度を高める。
カバー部材72には、カバー片8がインサート成形によって埋め込まれている。カバー片8は、上述したリン青銅等を主成分とする金属板又はステンレス鋼等の金属板をプレス加工することにより形成される。カバー片8は、図2及び図3に示すように、可動片4の上面と適宜当接し、可動片4の動きを規制すると共に、カバー部材72のひいては筐体としてのケース7の剛性・強度を高めつつブレーカー1の小型化に貢献する。
図1に示すように、固定片2、可動片4、熱応動素子5及びPTCサーミスター6等を収容した樹脂ベース71の開口73a等を塞ぐように、カバー部材72が、樹脂ベース71の上面に装着される。樹脂ベース71とカバー部材72とは、例えば超音波溶着によって接合される。
図2は、通常の充電又は放電状態におけるブレーカー1の動作を示している。通常の充電又は放電状態においては、熱応動素子5は初期形状を維持し(逆反り前であり)、固定接点21と可動接点3は接触し、可動片4の弾性部43などを通じてブレーカー1の両端子22、41間は導通している。可動片4の弾性部43と熱応動素子5とは接触しており、可動片4、熱応動素子5、PTCサーミスター6及び固定片2は、回路として導通している。しかし、PTCサーミスター6の抵抗は、可動片4の抵抗に比べて圧倒的に大きいため、PTCサーミスター6を流れる電流は、固定接点21及び可動接点3を流れる量に比して実質的に無視できる程度である。
図3は、過充電状態又は異常時などにおけるブレーカー1の動作を示している。過充電又は異常により高温状態となると、PTCサーミスター6が過熱され、動作温度に達した熱応動素子5は逆反りし、可動片4の弾性部43が押し上げられて固定接点21と可動接点3とが離反する。このとき、固定接点21と可動接点3の間を流れていた電流は遮断され、僅かな漏れ電流が熱応動素子5及びPTCサーミスター6を通して流れることとなる。PTCサーミスター6は、このような漏れ電流の流れる限り発熱を続け、熱応動素子5を逆反り状態に維持させつつ抵抗値を激増させるので、電流は固定接点21と可動接点3の間の経路を流れず、上述の僅かな漏れ電流のみが存在する(自己保持回路を構成する)。この漏れ電流は安全装置の他の機能に充てることができる。
過充電状態を解除し、又は異常状態を解消すると、PTCサーミスター6の発熱も収まり、熱応動素子5は復帰温度に戻り、元の初期形状に復元する。そして、可動片4の弾性部43の弾性力によって可動接点3と固定接点21とは再び接触し、回路は遮断状態を解かれ、図2に示す導通状態に復帰する。
図4は、通常の充電又は放電状態におけるブレーカー1の別の断面を示す。ブレーカー1のケース7の樹脂ベース71の底面には、凹部91(後述する図5参照)が形成されており、図4は、凹部91が含まれる断面である。
図5は、ブレーカー1を構成するケース7の樹脂ベース71及び固定片2の底面を示す。固定片2の支持部23は、樹脂ベース71の底面に露出している。樹脂ベース71の外底面の隅部の近傍には、周辺部分から陥没する凹部91,93が形成されている。
凹部91は、ゲート跡92を収容する。ゲート跡92は、金型のゲート内で硬化し離型時又はその後切断された樹脂材料の痕跡であり、凹部91の底面から若干量突出する。ゲート跡92の先端が樹脂ベース71の底面から突出しないように、凹部91の深さが設定される。また、凹部91の半径は、ゲートの径に応じて設定される。
凹部92は、凸状の刻印94の周辺に形成される。図5においては、一例として文字列”A”の刻印94が、凹部93の底面から突出して形成されている。刻印94が表す文字列によって、例えばブレーカー1の品番や生産ロット番号を示すことができる。ゲート跡92と同様に、刻印94の先端が樹脂ベース71の底面から突出しないように、凹部92の深さ及び刻印94の突出量が設定される。また、凹部93の形状及び大きさは、刻印94に応じて設定される。なお、ここでは刻印94の形態として文字列を例示しているが、記号、図形等によって凹部92や刻印94を形成しても同等の効果を得ることができる。
加工の容易性を考慮すると、通常であれば、固定片2は、支持部23において矩形の形状に形成される。この矩形の形状は、図5において固定片2の仮想の端縁23zとして破線で示される。なお、固定片2の仮想の端縁23zが含まれる矩形は、PTCサーミスター6等の他の部材を考慮に入れて、固定片2が備えるべき形状、寸法、機能などから推定できる。本実施形態のブレーカー1は、図5において破線のハッチングで示した退避部25を有する。本実施形態のブレーカー1は、支持部23の仮想の端縁23zから内側に退避する退避部25を設けることにより、固定片2の端縁と樹脂ベース71の凹部91,93との距離D(それぞれの最短距離)が所定の第1距離D1以上になるように構成されている。すなわち、固定片2の仮想の端縁と樹脂ベース71の凹部91,93との距離Dが第1距離D1未満となる場合であっても、退避部25は、固定片2の端縁と樹脂ベース71の凹部91,93との距離Dが第1距離D1以上隔たるように、凹部91,93から退避する。第1距離D1は、樹脂ベース71を形成する樹脂材料の金型内における流れ具合や、樹脂ベース71の機械的強度、ブレーカー1の耐電圧、温度特性等を考慮して、さらにはUL(Underwriters Laboratories Inc.)規格やTUV(技術検査協会)規格等の各種の安全規格において使用する樹脂材料ごとに定められている樹脂部分の最小肉厚と同程度以上に設定される。より具体的には、第1距離D1は、例えば0.1mm〜0.40mmに設定される。ブレーカー1の小型化を実現するためには、第1距離D1を上記上限値以下に設定することが望ましい。また、樹脂材料の流れ不良を抑制すると共に、樹脂ベース71の機械的強度、ブレーカー1の耐電圧等を確保するためには、第1距離D1を上記下限値以上に設定することが望ましい。
退避部25を設けることにより、固定片2の実際の端縁と凹部91,93との距離は、固定片2の仮想の端縁と凹部91,93との距離より大きくすることができる。従って、固定片2の実際の端縁と凹部91,93との距離が第1距離D1より長く確保されていれば、固定片2の仮想の端縁と凹部91,93との距離は、第1距離D1より短くなってもよい。なお、図5に示すように、退避部25と凹部91とが平面視(底面視)で重複する場合は、固定片2の仮想の端縁と凹部91との距離は、負値として距離を比較することができる。
図5に示すように、退避部25によって退避された固定片2の端縁は、PTCサーミスター6の端縁に沿って形成されている。換言すれば、退避部25は、平面視で固定片2の端縁がPTCサーミスター6の端縁に沿うように、仮想の端縁から内側に退避して形成されている。本実施形態では、退避部25によって退避された固定片2の端縁は、PTCサーミスター6の端縁に対して、平面視で相似形となるように形成されている。すなわち、退避部25によって退避された固定片2の端縁は、PTCサーミスター6の端縁に沿って形成された沿端部26となる。また、図1及び図5に示すように、樹脂ベース71に形成されている枠73dが、PTCサーミスター6の端縁に対向して形成されているので、退避部25によって退避された固定片2の端縁(沿端部26)は、枠73dに沿って形成され、枠73dに対して、平面視で相似形となるように形成され、その側端面が枠73dの外側で樹脂ベース71を構成する樹脂に埋設されている。ここで、相似形とは、両者の外形が略一致することを意味し、両者の輪郭が著しく相違しないように互いに近い曲率で形成されていればよい。また、その曲率は、退避部25によって退避された領域において一定とは限らず、部分的に異なっていてもよい。
退避部25においては、固定片2を形成する金属材料が除去されており、樹脂ベース71のインサート成形時に樹脂ベース71を形成する樹脂材料が充填されている。退避部25は、プレス加工によって形成される。金属材料が除去された部分には、樹脂材料が充填されるので、従来と同等の金型を使用して、樹脂ベース71を安価に成形することができる。退避部25によって、固定片2の端縁と樹脂ベース71の凹部91,93との距離Dを第1距離D1以上隔てることができるので、樹脂ベース71を成形する金型のキャビティ空間が局所的に狭くなることが抑制される。その結果、固定片2の端縁と凹部91,93との間における樹脂材料の充填不良やケース7の強度低下を抑制できる。
固定片2の端縁に退避部25を設けることにより、固定片2の端縁と凹部91,93との距離Dを第1距離D1以上に確保しながら、凹部91,93の配置の自由度を高めることができ、凹部91,93を固定片2の突起24a,24bすなわちPTCサーミスター6の近傍に集約して配置することが可能になる。特に、本実施形態においては、退避部25によって退避された固定片2の端縁が、PTCサーミスター6の端縁に沿って形成されているので、凹部91,93をより一層PTCサーミスター6の近傍に集約して配置することが可能になる。これにより、ケース7ひいてはブレーカー1の小型化を図ることができる。
また、退避部25によって退避された固定片2の端縁が、枠73dの外側で樹脂ベース71を構成する樹脂に埋設されているので、固定片2の端縁を樹脂ベース71に強固に結合させることができる。また、退避部25によって退避された固定片2の端縁が、枠73dに沿って形成され、枠73dに対して、平面視で相似形となるように形成されているので、枠73dの外側において固定片2が樹脂ベース71に埋設される領域の分布を均一にすることができる。これにより、固定片2及び樹脂ベース71に応力が集中することを回避でき、ブレーカー1の強度を高めることができる。枠73dが、PTCサーミスター6の端縁の側面に対向するように形成されているので、PTCサーミスター6の位置及び姿勢が適正に維持される。これにより、PTCサーミスター6と固定片2の突起24a,24bとの接触状態が安定し、上述したPTCサーミスター6による自己保持回路を有効に機能させることができる。
また、凹部91,93の配置の自由度を高めて、PTCサーミスター6の近傍に凹部91,93を集約して配置することにより、可動片4の一部(特に可動片4の段曲げ部46)と凹部91,93との距離Dを長く設定することができる。これにより、可動片4と凹部91,93との距離Dを第2距離D2(図4参照)以上に確保して、可動片4と凹部91,93との間における樹脂材料の充填不良やケース7の強度低下を抑制しつつ、ブレーカー1の小型化を図ることが容易となる。第2距離D2は、第1距離D1と同様に、樹脂ベース71を形成する樹脂材料の金型内における流れ具合や、樹脂ベース71の強度、ブレーカー1の耐電圧さらには各種の安全規格等を考慮して定められる。
ところで、固定片2に退避部25を設けて、沿端部26を仮想の端縁から内側に退避させた場合、支持部23の先端近傍において、固定片2と樹脂ベース71との接触面積が減少し、両者の結合力が低下することが懸念される。従って、図17において従来技術を示したように、熱応動素子5が熱によって逆反り変形し電流を遮断している状態にあっては、樹脂ベース71から固定片2の先端部23aが離反し、固定片2の支持部23が大きく変形する傾向が強くなる。
そこで、本実施形態は、退避部25が設けられていない支持部23の先端部23a及び側端部23bから延出された延出部27a,27b(図6等参照)が形成され、固定片2と樹脂ベース71との接触面積を確保するように構成されている。なお、延出部27a,27bの形態は特に限定されることなく、例えば櫛歯状に延出されていてもよい。
図6は、上述のごとく構成されたブレーカー1を裏面側から視た斜視図である。固定片2のうち、樹脂ベース71に埋設された部分は、破線で示される。図7は、熱応動素子5の変形時における固定片の先端近傍を拡大して示す。図8は、固定片2がインサートされた樹脂ベース71の断面を破断して示す。また、図9は、固定片2の構成を示す。固定片2は、支持部23の先端部23aから延出された延出部27aと、互いに対向する一対の側端部23bから延出された延出部27b等を有する。
延出部27a,27bの基端は、樹脂ベース71の内方に向かって屈曲又は湾曲される。すなわち、固定片2は、延出部27a,27bの基端に、内方に向かって屈曲又は湾曲された曲部28a,28bを有する。延出部27a,27bの基端に曲部28a,28bが形成されていることに伴い、延出部27a,27bの外面は、その先端が樹脂ベース71の内方に向かって傾斜される。すなわち、支持部23の外面には、樹脂ベース71の内方に向かって傾斜され、樹脂ベース71に埋設される傾斜部29a,29bが形成されている。また、ブレーカー1の長手方向における延出部27bの端縁27c及び27dは、長手方向(端子22又は端子41が延出されている方向)に突出される。なお、本実施形態において、延出部27b及び傾斜部29bは、支持部23の側端部23bの全体に亘って形成されているが、側端部23bの一部(例えば、突起24bの近傍等)に部分的に形成されていてもよい。
図7及び図8に示すように、樹脂ベース71の外面(同図において下側の面)は、固定片2の支持部23の外面と略同一の平面上に形成されている。従って、基端に曲部28a,28bを有する延出部27a,27bの外面には、インサート成形の際、樹脂ベース71を構成する樹脂材料が流れ込んで、係止部96a,96bが形成される。すなわち、傾斜部29a,29bは、樹脂ベース71の係止部96a,96bによって係止される。なお、本実施形態においては、傾斜部29a,29bによって、延出部27a,27bの外面が樹脂ベース71の内方に向かって傾斜されているので、係止部96a,96bへの樹脂材料の流れ込みも良好となり、係止部96a,96bによる支持部23の先端部23a及び側端部23bの係止作用が十分に得られる。
本実施形態において、固定片2の突起24aは、先端部23aの近傍に設けられ、突起24bは、側端部23bの近傍に設けられる。従って、傾斜部29aは、突起24aに隣接する場所に形成され、傾斜部29bは、突起24bに隣接する場所に形成される。
また、図7に示すように、先端部23aの近傍に位置される突起24aは、熱応動素子5が変形したとき、熱応動素子5とPTCサーミスター6との接触領域50と平面視で重複する領域に形成されている。従って、熱応動素子5の変形時にPTCサーミスター6が、熱応動素子5から押圧力を受けたとき、PTCサーミスター6を回転させるモーメントを発生させることなく、上記押圧力を突起24aによって受けることができる。また、突起24aに対する接触領域50の微小なずれによりモーメントが発生する場合であっても、その値を小さくすることができる。これにより、熱応動素子5の変形時にPTCサーミスター6の姿勢が安定する。なお、本実施形態においては、ブレーカー1の小型化を図りつつ、熱応動素子5の変形時すなわち電流の遮断時に固定接点21からの可動接点3の距離を確保するために、上述のごとく接触領域50と突起24aの位置関係を設定しているが、熱応動素子5の変形時にPTCサーミスター6の姿勢を安定させる作用効果を得るためには、熱応動素子5とPTCサーミスター6との接触領域50が複数の突起24a及び突起24bによって囲まれた領域内に位置するように、構成すればよい。
以上のように、本実施形態のブレーカー1によれば、固定片2の支持部23の外面に樹脂ベース71の内方に向かって傾斜される傾斜部29a,29bが形成され、傾斜部29a,29bが樹脂ベース71に埋設されているので、固定片2がPTCサーミスター6から受ける力Fを傾斜部29a,29bを介して樹脂ベース71に伝達する。これにより、固定片2にかかる応力が支持部23の外面から樹脂ベース71に分散されるので、電流遮断時における固定片2の変形を抑制でき、固定接点21と可動接点3との接触抵抗を抑制しつつ、良好な温度特性を維持することが可能となる。
また、固定片2が、延出部27a,27bの基端すなわち傾斜部29a,29bの基端に、樹脂ベース71の内方に向かって曲げられた曲部28a,28bを有するので、簡素な構造で傾斜部29a,29bを容易かつ安価に形成できる。
また、支持部23にPTCサーミスター6の側に突出してPTCサーミスター6と当接する複数の突起24a,24bが形成され、傾斜部29aが、突起24aに隣接する場所に形成されているので、熱応動素子5の変形時にPTCサーミスター6から突起24aにかかる力Fを傾斜部29aを介して樹脂ベース71に効率よく伝達し、支持部23の先端部23aの変形をより一層抑制することができる。同様に、傾斜部29bが、突起24bに隣接する場所に形成されているので、熱応動素子5の変形時にPTCサーミスター6から突起24bにかかる力Fを一対の傾斜部29bを介して樹脂ベース71に効率よく伝達し、支持部23の変形をより一層抑制することができる。このように、傾斜部29a又は29bが少なくともいずれかの突起24a又は24bに隣接する場所に形成されているので、熱応動素子5の変形時にPTCサーミスター6から突起にかかる力を傾斜部29a又は29bを介してケース7に効率よく伝達し、支持部の変形をより一層抑制することができる。
また、突起24aが、熱応動素子5が変形したとき、熱応動素子5とPTCサーミスター6との接触領域50と平面視で重複する領域に形成されているので、熱応動素子5の変形時にPTCサーミスター6及び熱応動素子5の姿勢が安定する。これにより、熱応動素子5の変形時における可動接点3の位置、姿勢が安定し、固定接点21と可動接点3との位置関係が安定する。従って、ブレーカー1の温度特性をより一層良好に維持することができる。
また、傾斜部29aが、支持部23の先端部23aに突出して形成されているので、支持部23の先端部23aの変形を抑制することができる。また、傾斜部29bが、支持部23の側端部23bに突出して形成されているので、支持部23の側端部23bの変形を抑制することができる。特に本実施形態においては、支持部23の先端部23a、側端部23b及び基端部(固定接点21の裏面側)、すなわち支持部23の周囲四方において、固定片2が樹脂ベース71に埋設されることになるので、支持部23の変形を効果的に抑制することができる。
また、固定片2が、PTCサーミスター6の端縁に沿って形成された沿端部26を有し、傾斜部29a、29bが、支持部23の端部のうち、沿端部26が形成されていない先端部23a、側端部23bから突出して形成されているので、支持部23と樹脂ベース71との接触面積が減少することに伴って支持部23が変形することを効果的に抑制できる。
また、樹脂ベース71が、周辺部分から陥没する凹部91,93を有し、沿端部26が、樹脂ベース71の凹部91,93から退避して形成されている構成によれば、樹脂ベース71に凹部91,93を設けることに伴う樹脂材料の充填不良を抑制できる。従って、凹部91,93の位置、大きさ等の自由度を高めることができる。
(変形例)
図10は、固定片2の変形例である固定片2Aを示す。固定片2Aは、退避部25及び沿端部26を廃し、略矩形状の支持部23を有する点で、図9等に示した固定片2とは異なる。固定片2Aにおいて、延出部27a、曲部28a及び傾斜部29aは、略矩形状の支持部23の先端部23aの全体に亘って形成されている。また、延出部27b、曲部28b及び傾斜部29bは、略矩形状の支持部23における側端部23bの略全体に亘って形成されている。これらは、先端部23a又は側端部23bの一部に部分的に形成されていてもよい。固定片2Aをインサートして樹脂ベース71を成形する際に、傾斜部29a,29bの外面に樹脂ベース71を構成する樹脂材料が流れ込み、係止部96a,96bが形成される点は、固定片2と同様である。
この固定片2Aにおいては、支持部23と樹脂ベース71との接触面積を従来のブレーカー1と同等以上に確保しつつ、かつ傾斜部29a,29bの外面に形成された係止部96a,96bによって、支持部23の変形が抑制される。従って、退避部25及び沿端部26を廃したことにより、ブレーカー1の外形寸法が若干大きくなる傾向を有するものの、支持部23の変形をより一層抑制することにより、固定接点21と可動接点3との接触抵抗を抑制しつつ、良好な温度特性を維持することが可能となる。
(変形例)
図11は、固定片2の別の変形例である固定片2Bの先端部23a周辺の断面を示す。固定片2Bは、先端部23aから延出部27aを延出することなく、外面の一部に傾斜部29aが形成されている。図11(a)に示す変形例においては、固定片2Bの先端の外面に傾斜部29aが形成される。また、図11(b)に示す変形例においては、固定片2Bの先端部23aに貫通穴97が形成され、その周辺に傾斜部29aが形成されている。傾斜部29aは、固定片2に突起24a等を形成する際にプレス加工等により形成できる。いずれの変形例においても、傾斜部29aの外面に樹脂ベース71を構成する樹脂材料が流れ込んで係止部96a,96bが形成され、支持部23の変形を抑制する。図11(b)においては、貫通穴97にも樹脂ベース71を構成する樹脂材料が流れ込み、固定片2Bの変形を抑制する。なお、斜面上の傾斜部29aに替えて、固定片2Bの先端部23aを階段状に形成しても、同等の作用効果が得られる。また、本変形例においては、先端部23aに形成される傾斜部29aについて説明したが、側端部23bに形成される傾斜部29bに関しても同様である。
(変形例)
図12は、退避部25、凹部91及び傾斜部29a,29bの変形例のバリエーションを示している。以下は、凹部91に対して退避する例を示しているが、凹部93に対して退避する場合も同様である。退避部25の形状は、凹部91から退避する(逃げる)形状であれば、特に限定されない。図12(a)に示すように、固定片2の端縁の角を凹部91に対向するように丸めた円弧形状や、図12(b)に示すように、固定片2の端縁の角を凹部91に対向するように落とした角取り形状であってもよい。また、図12(c)に示すように、固定片2の端縁の角を凹部91の外縁に沿って相似形に切り欠いた形状や、図12(d)に示すように、固定片2の端縁の角を凹部91に対向するように矩形に切り欠いた形状であってもよい。また、図12(e)に示すように、矩形に切り欠いた隅部を逆角取り状に埋めた形状や、図12(f)に示すように、矩形に切り欠いた隅部を丸めた形状であってもよい。このような角取りや丸み付けの形状は、固定片2の端子22の角や可動片4の端子41の角等、その他の通常の角に対して加工上必要とされる程度よりも大きく、又は退避部25が形成されていない通常の角に施される程度よりも著しく大きく角取り又は丸み付けされているものを含む。図12において、傾斜部29a,29bは、退避部25が形成されていない支持部23の先端部又は側端部の一部又は全体から延出された延出部の外面に形成され、樹脂ベース71に埋設される。
(変形例)
図13は、退避部25、凹部91及び傾斜部29a,29bの変形例の別のバリエーションを示している。図13(a)に示すように、凹部91は、樹脂ベース71の端縁の一辺に達する形状や、図13(b)に示すように、樹脂ベース71の端縁の二辺に達する形状であってもよい。図13においても、傾斜部29a,29bは、退避部25が形成されていない支持部23の先端部又は側端部の一部又は全体から延出された延出部の外面に形成され、樹脂ベース71に埋設される。
(変形例)
図14は、退避部25、凹部91及び傾斜部29a,29bの変形例のさらに別のバリエーションを示している。図14(a)に示すように、固定片2の端縁の一辺を凹部91の外縁に沿って相似形に切り欠いた形状や、図14(b)に示すように、固定片2の端縁の一辺を凹部91に対向するように矩形に切り欠いた形状であってもよい。また、図14(c)に示すように、矩形に切り欠いた隅部を逆面取り状に埋めた形状や、図14(d)に示すように、矩形に切り欠いた隅部を丸めた形状であってもよい。また、図14(e)に示すように、凹部91は、樹脂ベース71の端縁の一辺に達する形状であってもよい。さらにまた、図14(f)に示すように、退避部25が固定片2の外縁ではなく、内部に形成される形態であってもよい。図14においても、傾斜部29a,29bは、退避部25が形成されていない支持部23の先端部又は側端部の一部又は全体から延出された延出部の外面に形成され、樹脂ベース71に埋設される。なお、傾斜部29a,29bは、退避部25の一部又は全体から延出された延出部の外面に形成され、樹脂ベース71に埋設される形態であってもよい。
このように退避部25の形状は、凹部91,93から第1距離D1以上隔てる形状であれば、円形又は矩形を基調とする形状に限られず、例えば、多角形を基調とする形状であってもいいし、楕円や放物線など任意の曲線であってもよい。
なお、凹部91,93の位置等については、ゲート跡92と固定片2とが退避部25を介在させて接近する箇所の近傍(退避部25が設けられた固定片2の端縁の近傍)であり、退避部25と、凹部91,93とが第1距離D1以上隔てられて、ブレーカー1の小型化が達成できれば特に限定されない。例えば、図5等においては、凹部91と凹部93(刻印78)とが樹脂ベース71の端縁の一辺(可動片4の端子41が突出される端縁の辺)の近傍に偏在する態様を例示しているが、それぞれ別の辺の近傍に設けるなどしてもよい。また、例示した形態とは別の辺(固定片2の端子22が突出される端縁の辺、又はそれに直交する辺)の近傍に偏在する態様であってもよい。また、各辺の近傍に分散して設けられていてもよい。ブレーカー1の強度・剛性が高められることを考慮すると、図5,12,14(図14(e)を除く)に示すように、樹脂ベース71の端縁の辺に達しない位置に凹部91,93が設けられている形態、すなわち樹脂ベース71の端縁が一周に亘って閉じており、樹脂ベース71の側面が凹部91,93によって開口されていない簡素な形態がより好ましい。特に、樹脂ベース71を多数個同時に成形できるように多数個取りの金型を適用する場合においても、その金型の加工容易性を考慮すると、凹部91,93の側面又は底面が樹脂ベース71の端縁の辺に達しない位置に凹部91,93が設けられている簡素な形態が好ましい。また、ブレーカー1の小型化を図るためには、退避部25と凹部91,93が底面で重複する程度に、固定片2の端縁と樹脂ベース71の凹部91,93とを接近させるのが望ましい。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくとも固定片2の支持部23の外面には、樹脂ベース71の内方に向かって傾斜され、樹脂ベース71に埋設される傾斜部29a又は29bが形成されていればよい。
また、支持部23の変形を抑制するために、延出部27a,27b並びに傾斜部29a,29bに替えて又は延出部27a,27b並びに傾斜部29a,29bに追加して、先端部23a、側端部23bや延出部27a,27bに微小な凹部、又は凸部を形成し、支持部23と樹脂ベース71との接触面積を確保するように構成してもよい。また、先端部23a、側端部23bや延出部27a,27bのうち樹脂ベース71と接触する表面を粗く形成しても類似の作用効果が得られる。
また、図1等においては、可動片4は、貫通穴45、段曲げ部46及びくびれ部49の構成を有する形態であるが、これらの構成うちのいずれか又は全てが廃されていてもよい。例えば、貫通穴45を廃する場合は、樹脂ベース71の突起74aも廃される。また、段曲げ部46が廃される場合は、端子41が平坦な形状となる。この構成においては、段曲げ部46を廃することにより、可動片4及び樹脂ベース71の長手方向の寸法を小さくして、ブレーカー1のさらなる小型化を図ることができる。また、くびれ部49が廃される場合は、可動片4は、当接部42から端子41に亘って等幅に形成され、これに伴い樹脂ベース71の位置決め部75の形状も変更される。このように、可動片4の当接部42並びに樹脂ベース71の当接部74及びカバー部材72の当接部79等の形状は、図1等に示したものに限られず、適宜変更可能である。また、熱応動素子5及び収納部73等の形状も、図1等に示したものに限られず、適宜変更可能である。
また、支持部23に設けられる突起の数は、特に限定されない。例えば、突起24aのみが設けられる構成であってもよいし、固定接点21に隣接する箇所や支持部23の中央部等に、別の突起が追加されていてもよい。さらにまた、PTCサーミスター6と固定片2との間に別部品を配置する構成であってもよい。この場合、支持部23は、上記別部品を介してPTCサーミスター6を支持する。また、支持部23において、一部又は全ての突起が廃されていてもよい。
また、樹脂ベース71とカバー部材72との接合手法は、超音波溶着に限られることなく、両者が強固に接合される手法であれば、適宜適用することができる。例えば、液状又はゲル状の接着剤を塗布・充填し、硬化させることにより、両者が接着されてもよい。また、ケース7は、樹脂ベース71とカバー部材72等によって構成される形態に限られることなく、2個以上の部品によって可動片4が挟まれて保持される形態であればよい。この場合、一方が第1ケース、他方が第2ケースとなる。
また、可動片4をバイメタル又はトリメタル等によって形成することにより、可動片4と熱応動素子5を一体的に形成する構成であってもよい。この場合、一体化された可動片に伝熱部が形成されることになり、ブレーカーの構成が簡素化されて、さらなる小型化を図ることができる。
また、特開2005−203277号公報に示されるような、当接部42又はその近傍において、可動片4が端子41の側と可動接点3の側に構造的に分離されている形態に、本発明を適用してもよい。また、アームターミナルと可動アームとが溶接等によって固定されていてもよい。
また、本発明のブレーカー1は、2次電池パック、電気機器用の安全回路等にも広く適用できる。図15は2次電池パック100を示す。2次電池パック100は、2次電池101と、2次電池101の出力端回路中に設けたブレーカー1とを備える。図16は電気機器用の安全回路102を示す。安全回路102は2次電池101の出力回路中に直列にブレーカー1を備えている。
1 ブレーカー
2,2A,2B 固定片
3 可動接点
4 可動片
5 熱応動素子
7 ケース
8 カバー片
21 固定接点
23 支持部
23a 先端部
23b 側端部
24a,24b 突起
26 沿端部
28a,28b 曲部
29a,29b 傾斜部
91,93 凹部
101 2次電池
102 安全回路

Claims (9)

  1. 固定接点を有する固定片と、
    可動接点を有し、この可動接点を前記固定接点に押圧して接触させる可動片と、
    温度変化に伴って変形することにより前記可動接点が前記固定接点から離反するように前記可動片を作動させる熱応動素子と、
    前記熱応動素子と前記固定片との間に介挿され、前記固定接点から前記可動接点が離反しているときに、前記熱応動素子を介して前記可動片と前記固定片を導通させる正特性サーミスターと、
    前記固定片、可動片、熱応動素子及び正特性サーミスターを収容するケースとを備えたブレーカーにおいて、
    前記固定片は、外部と電気的に接続される端子と、前記正特性サーミスターを支持する支持部と、前記正特性サーミスターの端縁に沿って形成された沿端部とを有し、
    前記支持部の外面には、前記ケースの内方に向かって傾斜され、前記ケースに埋設される傾斜部が形成され
    前記傾斜部は、前記沿端部から前記固定片の長手方向に部分的に突出する第1傾斜部を含むことを特徴とするブレーカー。
  2. 前記沿端部は、平面視で円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブレーカー。
  3. 前記ケースは、外底面に周辺部分から陥没する凹部を有し、
    前記沿端部は、前記凹部から退避して形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブレーカー。
  4. 前記第1傾斜部は、前記固定片の短手方向の中心線上を含む中央領域で、前記長手方向でかつ前記固定接点から前記支持部を向く第1方向に部分的に突出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のブレーカー。
  5. 前記傾斜部は、前記固定片の前記短手方向の両端部で、前記第1方向に突出する第2傾斜部を含み、
    前記第1傾斜部は、前記第2傾斜部よりも前記第1方向の側に配されていることを特徴とする請求項4に記載のブレーカー。
  6. 前記支持部には、前記正特性サーミスターの側に突出して該正特性サーミスターと当接する複数の突起が形成され、前記複数の突起のうち前記第1傾斜部に最も隣接する前記突起は、前記熱応動素子が変形したとき、該熱応動素子と前記正特性サーミスターとの接触領域と平面視で重複する領域に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のブレーカー。
  7. 前記固定片の短手方向での前記第1傾斜部の幅寸法は、前記短手方向での前記固定接点の幅寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のブレーカー。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のブレーカーを備えたことを特徴とする電気機器用の安全回路。
  9. 請求項1乃至請求項7いずれか一項に記載のブレーカーを備えたことを特徴とする2次電池回路。
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