JP6188322B2 - 自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、プログラム、及び撮像装置 - Google Patents

自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、プログラム、及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、プログラム、及び撮像装置に関し、特に、電子スチルカメラやビデオカメラなどに搭載される自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、プログラム、及び撮像装置に関する。
従来、電子スチルカメラやビデオカメラなどの撮像装置では、オートフォーカス(以下、「AF」と呼ぶ。)が用いられている。AFでは、CCDなどの撮像素子から画像データを読み出し、当該画像データから得られる焦点評価値に基づいて、フォーカスレンズの合焦位置を算出する方式が知られている。この方式では、複数のフォーカスレンズの位置の中で焦点評価値が最大値を示す位置を合焦位置としている。そのため、フォーカスレンズの移動と撮像素子の露光/読み出しを繰り返す必要がある。これを合焦可能な距離範囲にわたって行うため、合焦に時間がかかってしまう。
そこで、フォーカスレンズを限定した範囲で移動させることによって、合焦に要する時間を短縮する技術が提案されている(例えば、特許文献1等)。特許文献1では、フォーカスレンズの移動範囲を限定した際に合焦できない場合、フォーカスレンズの移動範囲をシフトしてやり直すものである。
特開2003−15023号公報
撮影待機中に予めAF動作を行ってピントを合わせておき、撮影直前のAF動作におけるフォーカスレンズの移動範囲を、撮影待機中にピントを合わせた位置前後に限定すれば、撮影直前に合焦に要する時間を短縮することは可能である。
しかしながら、撮影待機中のAF動作完了前に撮影する場合やAF動作完了後にカメラの向きを変えて素早く撮影する場合、撮影しようとする被写体の合焦位置が、限定したフォーカスレンズの移動範囲から外れていると合焦させることができない。例えば、カメラから10mの距離にある被写体に対して、フォーカスレンズの移動範囲を5m〜1mに設定した場合、被写体距離10mに対する合焦位置はフォーカスレンズの移動範囲外であるので、合焦が難しくなる。
本発明は、合焦速度を優先する撮影モードと合焦精度を優先する撮影モードのそれぞれに合ったAF動作を行うことができ、ユーザの使い勝手を向上させることが可能な自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、プログラム、及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自動焦点調節装置は、フォーカスレンズをその光軸に沿って移動させて焦点調節を行うことで被写体像を撮像素子に結像させる自動焦点調節装置において、前記撮像素子から出力された画像における焦点評価値を取得する領域を設定する設定手段と、前記フォーカスレンズを所定の範囲で移動させながら前記設定手段により設定された領域の画像に基づいて前記焦点評価値を取得し、前記焦点評価値に基づいて焦点調節を行う制御手段と、撮影準備を指示するための撮影準備指示手段と、撮影モードを設定するための撮影モード設定手段とを備え、前記撮影モード設定手段によって合焦の速度を優先する合焦速度優先モード及び合焦の精度を優先する合焦精度優先モードのいずれかの設定モードが設定され、前記撮影モード設定手段によって前記合焦精度優先モードが設定された場合には、前記制御手段は、前記撮影準備指示手段による指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づく合焦結果を用いることなく前記撮影準備指示手段による指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲を決定し、前記撮影モード設定手段によって前記合焦速度優先モードが設定された場合には、前記制御手段は、前記撮影準備指示手段による指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づく合焦結果を用いて前記撮影準備指示手段による指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲を決定し、前記撮影モード設定手段によって前記合焦速度優先モードが設定された場合には、前記設定手段は複数の領域を設定し、前記制御手段は、前記撮影準備指示手段による指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させて得られた前記焦点評価値に基づいて焦点調節に用いる領域を前記複数の領域の中から選択し、前記撮影準備指示手段による指示がなされた後に前記フォーカスレンズの移動範囲内で前記撮像素子の複数の領域の出力に基づいて合焦できない場合、前記選択された領域の焦点評価値が登り止まっていると、前記フォーカスレンズの移動範囲を前記所定の範囲よりも広い第1の範囲に再設定して該第1の範囲においてスキャン動作を行い、前記選択された領域とは別の領域の焦点評価値が登り止まっていると、前記フォーカスレンズの移動範囲を前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に再設定して該第2の範囲においてスキャン動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、撮影モードに合ったAF動作を行うことができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る自動焦点調節装置が適用された電子スチルカメラの概略構成を示すブロック図である。 図1の電子スチルカメラにおける撮影時の動作処理の流れを示すフローチャートである。 図2のステップS203における撮影モード設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図2のステップS204における撮影待機中AF処理の詳細を示すフローチャートである。 図4のステップS402における山登りモードでのAF処理の詳細を示すフローチャートである(その1)。 図4のステップS402における山登りモードでのAF処理の詳細を示すフローチャートである(その2)。 図5A、図5Bの山登りモードのAF処理における焦点評価値の算出領域を説明するための図である。 図4のステップS403における監視モードでのAF処理の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施形態における本撮影用のAF処理の詳細を示すフローチャートである。 図8のステップS802又はステップS804又はステップS805で設定する、フォーカスレンズ101のスキャン開始位置と終了位置を説明するための図である。 第2の実施形態における本撮影用のAF処理の詳細を示すフローチャートである。 図10のステップS1011におけるピーク判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図11に示すピーク判定処理時のフォーカスレンズ101の位置と焦点評価値の関係を示す図であり、(a)は焦点評価値がスキャン終了方向へ向かって登り止まっている場合であり、(b)は焦点評価値のピークがスキャン範囲内にある場合を示す。 図10のステップS1015におけるスキャン範囲再設定処理の詳細を示すフローチャートである。 (a)〜(c)図13のスキャン範囲再設定処理におけるスキャン範囲を説明するための図である。 第3の実施形態における山登りモードでのAF処理の詳細を示すフローチャートである。 図15の山登りモードのAF処理における焦点評価値の算出領域を説明するための図である。 第3の実施形態における本撮影用のAF処理の詳細を示すフローチャートである。 図17のステップS1702又はステップS1703で設定する、フォーカスレンズ101のスキャン開始位置と終了位置を説明するための図である。 第4の実施形態におけるスキャン範囲再設定処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自動焦点調節装置が適用された電子スチルカメラの概略構成を示すブロック図である。
電子スチルカメラ100は、フォーカスレンズをその光軸に沿って移動させて焦点調節を行うことで被写体像を撮像素子に結像させる自動焦点調節装置を備える。
101は、後述する撮像素子上に焦点を合わせるためのフォーカスレンズである。102はフォーカスレンズ101をその光軸に沿って移動させるフォーカスレンズ駆動モータである。103は被写体からの入射光を電気信号に変換する撮像素子である。
104は撮像素子103から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。105はA/D変換器104から出力された画像データに所定の処理を施す画像処理プロセッサである。
106は撮影シーケンスなどシステムを制御するためのマイクロコントローラ(以下、「CPU」と呼ぶ。)である。107はCPU106で実行されるプログラムが記憶されているプログラムメモリである。108はCPU106がプログラムメモリ107に記憶されているプログラムに従って処理を行う際に必要な各種データを一時的に記憶するワークメモリである。
109は自動露出制御(以下、「AE」と呼ぶ。)やAF等の撮影準備を指示するための撮影準備指示スイッチ(以下、「SW1」と呼ぶ。)である。
110は撮影準備指示スイッチ109の操作後、本露光及び記録動作等の撮影処理を指示するための撮影処理指示スイッチ(以下、「SW2」と呼ぶ。)である。
111は撮影モードの設定を行うための撮影モード設定スイッチである。
次に、図1の電子スチルカメラ100の動作について説明する。なお、以下の説明において、記憶や判定などの処理は特に説明しない場合はプログラムメモリ107に記憶されたプログラムに基づいてCPU106が行うものとする。また、特に説明しない場合は、演算結果や各種処理データをワークメモリ108に記憶するものとする。
図2は、図1の電子スチルカメラ100における撮影時の動作処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS201では、SW1_109の状態を検出し、SW1_109がONであると判定した場合はステップS205へ進み、OFFであると判定した場合はステップS202へ進む。
ステップS202では、撮影待機時の画像を図示しない表示部に表示するためのEVF処理が行われる。このEVF処理では、AE、オートホワイトバランス(AWB)、表示用画像処理、画像表示部への画像表示処理などが行われる。
ステップS203では、後述する撮影モード設定処理が行われる。ステップS204では、後述する撮影待機中AF処理が行われる。ステップS205では、後述する本撮影用AF処理が行われる。
ステップS206では、SW2_110の状態を検出し、ONであると判定した場合はステップS207へ進み、OFFであると判定した場合は再びSW2_110の状態の検出を行う。
ステップS207では、撮像素子103への露光、読み出し、画像処理プロセッサ105による画像処理、図示しない記録媒体への記録などの撮影処理が行われる。
図3は、図2のステップS203における撮影モード設定処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS301では、撮影モード設定スイッチ111の状態を検出し、撮影モードが合焦速度優先モードに設定されていると判定した場合はステップS302へ進む。一方、撮影モードが合焦精度優先モードに設定されている場合はステップS303へ進む。
ステップS302では、撮影モードを合焦速度優先モードとして記憶して、リターンする。合焦速度優先モードとは、例えばスポーツを撮影したり、子供やペットなど動きの速いものを撮影するのに適した撮影モードである。
ステップS303では、撮影モードを合焦精度優先モードとして記憶して、リターンする。合焦精度優先モードとは、風景やポートレートなどを撮影するのに適した撮影モードである。
図4は、図2のステップS204における撮影待機中AF処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、撮影待機中AF処理を山登り方式で行うものとする。
まず、ステップS401では、山登り完了フラグがFALSEであるかどうか判定し、FALSEであると判定した場合はステップS402へ進み、そうでなければステップS403へ進む。この山登り完了フラグは、図示しない初期化処理において予めFALSEに設定されているものとする。
ステップS402では、後述する山登りモードでのAF処理が行われてリターンする。
ステップS403では、後述する監視モードでのAF処理が行われてリターンする。
図5A及び図5Bは、図4のステップS402における山登りモードでのAF処理の詳細を示すフローチャートである。
図5Aにおいて、ステップS501では、撮像素子103から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器104を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ105において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値として記憶する。この焦点評価値の算出には、撮像素子103の撮像面の中央部分の単一の領域(図6に示す焦点評価値算出領域)の信号を使うものとする。
ステップS502では、フォーカスレンズ101の現在位置を取得して記憶する。フォーカスレンズ駆動モータ102にステッピングモータを使用する場合は、図示しない初期位置からの駆動パルス数をもってフォーカスレンズ101の位置とする。
ステップS503では、取得カウンタに1を加える。この取得カウンタは、図示しない初期化処理において予め0に設定されているものとする。
ステップS504では、取得カウンタの値が1かどうか判定し、1であると判定した場合はステップS506へ進み、そうでなければステップS505へ進む。
ステップS505では、ステップS501で算出した今回の焦点評価値と、後述するステップS508において記憶した前回の焦点評価値とを比較する。今回の焦点評価値の方が大きいと判定した場合はステップS506へ進み、そうでなければ図5BのステップS513へ進む。
ステップS506では、ステップS501で算出した今回の焦点評価値を焦点評価値の最大値として記憶する。
ステップS507では、フォーカスレンズ101の現在の位置を焦点評価値のピーク位置として記憶する。
ステップS508では、ステップS501で算出した今回の焦点評価値を前回の焦点評価値として記憶する。
ステップS509では、フォーカスレンズ101の現在位置が測距範囲の端にあるかどうか判定し、端にあると判定した場合はステップS510へ進み、そうでなければステップS512へ進む。
ステップS510では、フォーカスレンズ101の移動方向を反転する。ステップS511では、取得カウンタを0とする。ステップS512では、フォーカスレンズ駆動モータ102によりフォーカスレンズ101を所定量移動させて、リターンする。
図5Bにおいて、ステップS513では、ステップS506で記憶した「焦点評価値の最大値」−ステップS501で算出した「今回の焦点評価値」が所定量より大きいか否か判定する。所定量より大きいと判定した場合はステップS514へ進み、そうでなければ図5AのステップS508へ進む。「焦点評価値の最大値」−「今回の焦点評価値」が所定量より大きい、すなわち最大値から所定量減少していれば、その最大値をピントのピーク位置での値とみなす。
ステップS514では、フォーカスレンズ駆動モータ102によりフォーカスレンズ101をステップS507で記憶した焦点評価値のピーク位置へ移動させる。
ステップS515では、山登り完了フラグをTRUEとする。ステップS516では、取得カウンタを0とする。
ステップS517では、ステップS506で記憶した「焦点評価値の最大値」が第1の所定値TH1より大きいか判定する。大きいと判定した場合はステップS518へ進み、そうでなければステップS519へ進む。
ステップS518では、合焦度を「高」として記憶する。
ステップS519では、ステップS506で記憶した「焦点評価値の最大値」が第2の所定値TH2より大きいか判定する。大きいと判定した場合はステップS520へ進み、そうでなければステップS521へ進む。なお、第1の所定値TH1と第2の所定値TH2とはTH1>TH2の関係にあるものとする。
ステップS520では、合焦度を「中」として記憶して、リターンする。
ステップS521では、合焦度を「低」として記憶して、リターンする。
図7は、図4のステップS403における監視モードでのAF処理の詳細を示すフローチャートである。監視モードでは、フォーカスレンズ101を動かさずに焦点評価値を算出し、算出した焦点評価値が変化したら山登りを再開するよう構成したものである。
ステップS701では、ピークとされたレンズ位置にフォーカスレンズ101を固定したまま、撮像素子103から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器104を使ってデジタル信号に変換する。そして、変換されたデジタル信号から画像処理プロセッサ105において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値として記憶する。この焦点評価値の算出についても、図5AのステップS501と同様に、図6に示す焦点評価値算出領域の信号を使うものとする。
次に、ステップS702では、初期値取得フラグがTRUEか否か判定し、TRUEと判定した場合はステップS703へ進み、そうでなければステップS709へ進む。この初期値取得フラグは、図示しない初期化処理において予めFALSEに設定されているものとする。
ステップS703では、ステップS701で取得した今回の焦点評価値と、後述するステップS709で記憶する前回の焦点評価値との差の絶対値が所定量より大きいかどうか判定する。所定量より大きいと判定した場合はステップS704へ進み、そうでなければステップS708へ進む。
ステップS704では、変化カウンタに1を加える。この変化カウンタは、図示しない初期化処理において予め0に設定されているものとする。
ステップS705では、変化カウンタが所定量より大きいかどうか判定し、大きいと判定した場合はステップS706へ進み、そうでなければリターンして、監視モードの次回の処理に備える。
ステップS706では、山登り完了フラグをFALSEにする。これは焦点評価値が所定期間に所定量よりも大きく変動するとともに、そうした変動が所定回数にわたって発生したことを示すものである。そのため、山登りモードのAF動作によって以前に得られていたピークのレンズ位置は信頼できないものになってしまっていると判断し、山登りモードのAF動作を改めて再開するべく、山登り完了フラグをFALSEに設定する。
ステップS707では、初期値取得フラグをFALSEにする。
ステップS708では、変化カウンタを0にする。
ステップS709では、今回の焦点評価値を前回の焦点評価値として記憶する。
ステップS710では、初期値取得フラグをTRUEにする。
図8は、図2のステップS205における本撮影用のAF処理の詳細を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、スキャンとは、ステップS806からステップS810までの処理を指し、またスキャン範囲はフォーカスレンズ101の移動範囲を指すものとする。
ステップS801では、図3のステップS302又はステップS303で記憶した撮影モードが合焦精度優先モードか否か判定し、合焦精度優先モードであると判定した場合はステップS802へ進み、そうでなければステップS803へ進む。
ステップS802では、フォーカスレンズ101のスキャンを開始する位置(フォーカスレンズの移動開始位置)と終了する位置(フォーカスレンズの移動終了位置)をそれぞれS1とE1に設定する。
ステップS803では、図5BのステップS518又はステップS520又はステップS521で記憶した合焦度が「高」か否か判定し、「高」であると判定した場合はステップS805へ進み、そうでなければステップS804へ進む。
ステップS804では、フォーカスレンズ101のスキャンを開始する位置と終了する位置をそれぞれS2とE2に設定する。
ステップS805では、フォーカスレンズ101のスキャンを開始する位置と終了する位置をそれぞれS3とE3に設定する。これらS1〜S3及びE1〜E3の位置関係については後述する。
ステップS806では、スキャン開始位置へフォーカスレンズ101を移動させる。このスキャン開始位置は、上記ステップS802又はステップS804又はステップS805で設定されたもののいずれかである。
ステップS807では、撮像素子103の撮像面が露光された後に、読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器104を使ってデジタル信号に変換する。そして、その出力から画像処理プロセッサ105において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値として記憶する。
ステップS808では、フォーカスレンズ101の現在位置を取得して記憶する。なお、フォーカスレンズ駆動モータ102にステッピングモータを使用する場合は、フォーカスレンズ101の図示しない初期位置からの駆動パルス数をもってフォーカスレンズ101の現在位置とする。
ステップS809では、ステップS808で記憶したフォーカスレンズ101の現在位置がスキャン終了位置と同じかどうか判定し、同じと判定した場合はステップS811へ進み、そうでなければステップS810へ進む。このスキャン終了位置は、前述のステップS802又はステップS804又はステップS805で設定したもののいずれかである。
ステップS810では、フォーカスレンズ101をスキャン終了位置へ向かって所定量移動させて、ステップ807へ移行する。
ステップS811では、ステップS807で記憶した焦点評価値の中から最大のもの、つまり焦点評価値の最大値(ピーク)を抽出する。
ステップS812では、ステップS808で記憶したフォーカスレンズ101の位置の中からステップS811で抽出した焦点評価値のピークに対応するフォーカスレンズ101の位置、つまりピークのレンズ位置を抽出する。
ステップS813では、ステップS812で抽出したピークのレンズ位置にフォーカスレンズ101を移動させて、リターンする。
図9は、図8のステップS802又はステップS804又はステップS805で設定する、フォーカスレンズ101のスキャン開始位置と終了位置を説明するための図である。なお、フォーカスレンズ101のスキャン開始位置から終了位置までをスキャン範囲とする。
撮影モード設定スイッチ111によって撮影モードが合焦速度優先モードに設定されていて、かつ撮影待機中AFにおける合焦度が「高」の場合は、スキャン範囲を最も狭い範囲R3に設定する。この理由は、スキャン範囲を狭くすればその分だけスキャン時間を短くすることができるからである。加えて撮影待機中AFの合焦度が高いということは合焦信頼性が高いということであるので、撮影待機中AFでの合焦位置の前後の狭い範囲をスキャンしても、撮影者の所望の被写体に合焦できる可能性が高くなる。
また、スキャン範囲を狭くした方が、スキャン中のフォーカスレンズ101の移動によるピント変動を小さくできるので、画像表示部に表示する撮影待機中の画像の見栄えの劣化を少なくすることができる。なお、図5AのステップS507で記憶した撮影待機中AFにおける山登りモードでのピークのレンズ位置が、このS3とE3の中間位置になるようにする。
一方、撮影モード設定スイッチ111によって撮影モードが合焦速度優先モードに設定されていて、かつ撮影待機中AFにおける合焦度が「高」でない場合は、スキャン範囲をR3よりも少し広い範囲R2に設定する。この理由は、撮影待機中AFの合焦度が高くないので合焦信頼性が高くないと判断し、R3よりも少し広くスキャン範囲を設定した方が合焦の可能性が高くなるからである。この場合もR3と同様に、図5AのステップS507で記憶した撮影待機中AFにおける山登りモードでのピークのレンズ位置が、このS2とE2の中間位置になるようにする。
さらに、撮影モード設定スイッチ111によって撮影モードが合焦精度優先モードに設定されている場合は、スキャン範囲を最も広い範囲R1に設定する。スキャン範囲を広くすればその分だけより多くの被写体に合焦できる可能性が高くなるためであり、撮影者の所望の被写体に合焦できる可能性が高くなるためである。
以上説明したように、SW1がONされる前に、フォーカスレンズを所定の範囲で移動させたときの撮像素子の出力と、撮影モード設定スイッチによって設定された撮影モードに基づいて、SW1がONされた後のフォーカスレンズの移動範囲を決定する。これにより、合焦速度を優先する撮影モードと合焦精度を優先する撮影モードのそれぞれに合ったAF動作を行うことができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施の形態では、図1に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
上記第1の実施形態では、本撮影用のAF処理時の撮影モードや撮影待機中のAFでの合焦度に応じてスキャン範囲を変えていた。このように設定したスキャン範囲内(フォーカスレンズの移動範囲内)で合焦できない場合の処理について以下に説明する。
図10は、第2の実施形態における本撮影用のAF処理の詳細を示すフローチャートである。なお、ステップS1001からステップS1010までは、図8のステップS801からステップS810までと同様の処理なので、それらの説明を割愛する。
ステップS1011では、後述するピーク判定処理を行う。このピーク判定処理では、スキャン動作によってピントピークが得られるか判定する。
次に、ステップS1012では、ステップS1011のピーク判定処理の結果から、後述の図11のステップS1103又はステップS1104で設定する登り止まりフラグがFALSEか否か判定する。FALSEと判定した場合はステップS1013へ進み、そうでなければステップS1015へ進む。ステップS1013及びステップS1014は、図8のステップS812及びステップS813と同様の処理なので説明を割愛する。
ステップS1015では、後述するスキャン範囲再設定処理を行う。このスキャン範囲再設定処理ではスキャン範囲の再設定を行う。
ステップS1016では、ステップS1015で再設定したスキャン範囲が全域であるか否か判定し、全域であると判定した場合はステップS1006へ進み、そうでなければステップS1007へ進む。
図11は、図10のステップS1011におけるピーク判定処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS1101では、図10のステップS1007で記憶した焦点評価値がスキャン終了方向に向かって登り止まっているか判定する。登り止まっていると判定した場合はステップS1104へ進み、そうでなければステップS1102へ進む。
ステップS1102では、ステップS1007で記憶した焦点評価値の中から最大のもの、つまり焦点評価値の最大値(ピーク)を抽出する。ステップS1103では、登り止まりフラグをFALSEに設定して、リターンする。
ステップS1104では、登り止まりフラグをTRUEに設定して、リターンする。
図12は、図11に示すピーク判定処理時のフォーカスレンズ101の位置と焦点評価値の関係を示す図であり、(a)は焦点評価値がスキャン終了方向へ向かって登り止まっている場合であり、(b)は焦点評価値のピークがスキャン範囲内にある場合を示す。
図12(a)では、合焦位置がスキャン範囲内になく、スキャン終了方向よりも先に合焦位置が存在することを示している。一方、図12(b)では、スキャン範囲内に合焦位置があることを示している。
図13は、図10のステップS1015におけるスキャン範囲再設定処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS1301では、第1の実施形態における図5BのステップS518又はステップS520又はステップS521で記憶した合焦度が「高」であるか判定する。「高」であると判定した場合はステップS1302へ進み、そうでなければステップS1303へ進む。ステップS1302では、スキャン終了位置をE4に設定して、リターンする。
ステップS1303では、図5BのステップS518又はステップS520又はステップS521で記憶した合焦度が「中」であるか判定する。「中」であると判定した場合はステップS1304へ進み、そうでなければステップS1305へ進む。ステップS1304では、スキャン終了位置をE5に設定してリターンする。
ステップS1305では、スキャン範囲を全域に設定して、リターンする。
図10から図13を使って説明したように、スキャンした結果、焦点評価値がスキャン終了方向に登り止まっている場合、スキャン範囲を再設定する。このとき、撮影待機中AFでの合焦度に応じて再設定の仕方を変えている。
撮影待機中AFでの合焦度が「高」の場合は、そのままスキャンを続行しても合焦できる可能性が高いと判断してスキャン終了位置を大きく変更してスキャン範囲を広げる。具体的には、図14(a)に示すように、当初のスキャン範囲R3に対して、スキャン終了位置をE4に変更したR4をスキャン範囲とする。
一方、撮影待機中AFでの合焦度が「中」の場合は、そのままスキャンを続行しても合焦できる可能性が、撮影待機中AFでの合焦度が「高」の場合よりも低いと判断してスキャン終了位置を小さく変更してスキャン範囲を広げる。具体的には、図14(b)に示すように、当初のスキャン範囲R2に対して、スキャン終了位置をE5に変更したR5をスキャン範囲とする。このとき、図14(a)でのスキャン範囲を広げる量r1と、図14(b)でのスキャン範囲を広げる量r2とは、r1>r2の関係にあるものとする。
撮影待機中AFでの合焦度が「高」又は「中」の場合は、スキャン範囲を広げた後、広げた領域のみをスキャンするようにする。図10のステップS1016でスキャン範囲が全域と判定されない場合に、ステップS1007に進むのはそのためである。なお、スキャン終了後のピーク判定の際は、スキャン範囲を広げる前に取得した焦点評価値も判定の対象にする。つまりR4又はR5がピーク判定の対象になる。
さらに撮影待機中AFでの合焦度が「低」の場合は、そのままスキャンを続行しても合焦できる可能性が低いと判断してスキャン範囲を全域に変更する。具体例を図14(c)に示す。そのため、図10のステップS1016でスキャン範囲が全域と判定された場合に、改めてスキャン開始位置にフォーカスレンズ101を移動させるべく、ステップS1006へ進む。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮影待機中AFでの合焦度に応じて、本撮影用AFのスキャン範囲を狭く設定して合焦できない場合に、合焦信頼性に基づいてAF再試行の際のスキャン範囲を適切なものにすることができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施の形態では、図1に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1及び第2の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
上記第1の実施形態では、本撮影用のAF処理時の撮影モードや撮影待機中のAFでの合焦度に応じてスキャン範囲を変えていた。これとは別に、撮影待機中AFにおける焦点評価値の算出領域を複数設定して合焦位置を選択し、その選択結果に応じて本撮影用AFにおけるスキャン範囲を決定してもよい。このように構成した場合の処理について説明する。
図15は、第3の実施形態における山登りモードでのAF処理の詳細を示すフローチャートである。なお、ステップS1513以前の処理は、図5AのステップS501からステップS512と同様なので説明を割愛する。また、焦点評価値算出領域は、図16に示すように、9個の領域を設定し、それぞれの領域について焦点評価値の最大値の記憶や、最大値と今回の値との比較を行うものとする。
まず、ステップS1513では、9個全ての焦点評価値算出領域について判定し、全ての領域の焦点評価値の最大値と今回の値の差が所定量より大きいか否か判定する。所定量より大きいと判定した場合はステップS1514へ進み、そうでない場合は図5AのステップS508へ進む。
ステップS1514では、9個全ての焦点評価値算出領域の中から、ピーク位置が最も近距離を示す領域を合焦領域として選択する。
ステップS1515では、ステップS1514で選択した領域のピーク位置へフォーカスレンズ101を移動させる。ステップS1516からステップS1522までは、図5BのステップS515からステップS521までと同様の処理なので、それらの説明を割愛する。
図17は、第3の実施形態における本撮影用のAF処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS1701では、図15のステップS1514で選択した合焦領域が図16に示す9個の焦点評価値算出領域のうちの上段の3個又は中段の3個の内のいずれかであるか判定する。そうであればステップS1702へ進み、そうでなければステップS1703へ進む。
ステップS1702では、フォーカスレンズ101のスキャンを開始する位置と終了する位置をそれぞれS6とE6に設定する。
ステップS1703では、フォーカスレンズ101のスキャンを開始する位置と終了する位置をそれぞれS7とE7に設定する。これらS6〜S7及びE6〜E7の位置関係は後述する。
ステップS1704からステップS1711までは、図8のステップS806からステップS813までと同様の処理なので、それらの説明を割愛する。
図18は、図17のステップS1702又はステップS1703で設定する、フォーカスレンズ101のスキャン開始位置と終了位置を説明するための図である。
図示のように、S6とE6、S7とE7で決まるスキャン範囲R6とR7は、R6<R7の関係にあるものとする。つまり、撮影待機中AFでの合焦領域が上段又は中段の場合、合焦領域が下段の場合よりもスキャン範囲が狭い。この理由は、撮影待機中AFでの9個の焦点評価値算出領域のうち上段と中段の合焦信頼性は高く、下段の信頼性は低いとみなしているからである。下段の領域には、テーブルに置いた瓶などが入りやすく、遠近競合による誤測距が上段や中段よりも起こりやすい。撮影待機中AFでの合焦の信頼性が高ければ、その合焦位置のピーク位置付近に撮影者が所望の被写体の合焦位置が有る可能性が高いため、本撮影用AFでのスキャン範囲を狭く設定しても合焦できる可能性は高い。一方、撮影待機中AFでの合焦の信頼性が低ければ、その合焦位置のピーク位置付近に撮影者に所望の被写体の合焦位置が有る可能性が低いので、本撮影用AFでのスキャン範囲を広く設定しないと所望の被写体に合焦できない可能性がある。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮影待機中AFでの合焦領域に応じて、本撮影用AFのスキャン範囲を変更するので、合焦の信頼性に基づいてAF再試行の際のスキャン範囲を適切なものにすることができる。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施の形態では、図1に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1及び第2及び第3の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
上記実施形態では、撮影待機中AFの合焦領域の位置に応じて本撮影用AFにおけるスキャン範囲を決定していた。これを本撮影用AFにおいても焦点評価値の算出領域を複数設定して、この複数の領域の焦点評価値の状態と、撮影待機中AFにおける合焦領域の位置を対応させ、その結果から本撮影用AFにおけるスキャン範囲を変更してもよい。このように構成した場合の処理について説明する。
まず、撮影待機中のAFとして、第3の実施形態で説明した図15の山登りモードを使ったAFを行うものとする。
次に、本撮影用のAFとして、第2の実施形態における図10のAFを行うものとする。このときの焦点評価値の算出領域は、第3の実施形態で説明した図16のように9個の焦点評価値算出領域を設定するものとする。図10のステップS1011でのピーク判定は9個それぞれの領域について判定するものとする。
図19は、第4の実施形態におけるスキャン範囲再設定処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS1901では、焦点評価値がスキャン終了位置方向へ登り止まっている領域(SW1がONされた後に撮像素子の出力に基づいて合焦できないと判定された領域)が、撮影待機中AFでの合焦領域と等しいか判定する。等しいと判定した場合はステップS1902へ進み、そうでなければステップS1903へ進む。
ステップS1902では、スキャン終了位置をE8に設定して、リターンする。
ステップS1903では、スキャン範囲を全域に設定して、リターンする。
上記第2の実施形態と同様に、本撮影用AFにおける焦点評価値がスキャン終了方向へ登り止まっているときにはスキャン範囲を変更する。その際、撮影待機中AFでの合焦領域における焦点評価値が登り止まっている場合は、スキャン範囲をスキャン終了位置方向へ広げてスキャンを続行する。この理由は、撮影待機中に合焦していた領域の焦点評価値が登り止まっているのは、撮影しようとしている被写体自体の変更はなく、距離がわずかに動いたためと推測されるからである。そのため、スキャン範囲をスキャン終了位置方向へ広げてスキャンを続行すれば合焦できる可能性が高い。
一方、撮影待機中AFでの合焦領域とは別の領域の焦点評価値が登り止まっている場合は、カメラの向きを変えるなどして被写体自体が別のものになってしまっている可能性が高い。この場合は、撮影待機中の合焦結果が信頼できるものではなくなるため、スキャン範囲を全域に変更してスキャンをやり直す。こうすることによって新たな被写体に対して合焦できる可能性が高くなる。
なお、スキャン範囲の変更の仕方は第2の実施形態における図14で説明した方法と同様の方法で変更する。図19のステップS1902で設定したE8は、図14におけるE4又はE5と同様の設定とする。
以上説明したように、本実施形態によれば、本撮影用AFにおいても焦点評価値の算出領域を複数設定して、この複数の領域の焦点評価値の状態と、撮影待機中AFにおける合焦領域の位置を対応させ、その結果から本撮影用AFにおけるスキャン範囲を変更する。それによって本撮影用AF時に被写体が動いたり別の被写体になっている場合でも、AF再試行の際のスキャン範囲を適切なものにすることができる。
上記第1〜第4の実施形態では、本発明の自動焦点調節装置を電子スチルカメラ100に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ビデオカメラ、カメラ付きの携帯端末やスマートフォン等であってもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 フォーカスレンズ
102 フォーカスレンズ駆動モータ
103 撮像素子
104 A/D変換器
105 画像処理プロセッサ
106 CPU
107 プログラムメモリ
108 ワークメモリ
109 撮影準備指示スイッチ(SW1)
110 撮影処理指示スイッチ(SW2)
111 撮影モード設定スイッチ

Claims (8)

  1. フォーカスレンズをその光軸に沿って移動させて焦点調節を行うことで被写体像を撮像素子に結像させる自動焦点調節装置において、
    前記撮像素子から出力された画像における焦点評価値を取得する領域を設定する設定手段と、
    前記フォーカスレンズを所定の範囲で移動させながら前記設定手段により設定された領域の画像に基づいて前記焦点評価値を取得し、前記焦点評価値に基づいて焦点調節を行う制御手段と、
    撮影準備を指示するための撮影準備指示手段と、
    撮影モードを設定するための撮影モード設定手段とを備え、
    前記撮影モード設定手段によって合焦の速度を優先する合焦速度優先モード及び合焦の精度を優先する合焦精度優先モードのいずれかの設定モードが設定され、
    前記撮影モード設定手段によって前記合焦精度優先モードが設定された場合には、前記制御手段は、前記撮影準備指示手段による指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づく合焦結果を用いることなく前記撮影準備指示手段による指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲を決定し、前記撮影モード設定手段によって前記合焦速度優先モードが設定された場合には、前記制御手段は、前記撮影準備指示手段による指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づく合焦結果を用いて前記撮影準備指示手段による指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲を決定し、
    前記撮影モード設定手段によって前記合焦速度優先モードが設定された場合には、前記設定手段は複数の領域を設定し、前記制御手段は、前記撮影準備指示手段による指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させて得られた前記焦点評価値に基づいて焦点調節に用いる領域を前記複数の領域の中から選択し、前記撮影準備指示手段による指示がなされた後に前記フォーカスレンズの移動範囲内で前記撮像素子の複数の領域の出力に基づいて合焦できない場合、前記選択された領域の焦点評価値が登り止まっていると、前記フォーカスレンズの移動範囲を前記所定の範囲よりも広い第1の範囲に再設定して該第1の範囲においてスキャン動作を行い、前記選択された領域とは別の領域の焦点評価値が登り止まっていると、前記フォーカスレンズの移動範囲を前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に再設定して該第2の範囲においてスキャン動作を行うことを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 前記撮影モード設定手段によって前記合焦速度優先モードが設定された場合には、前記制御手段は、前記撮影準備指示手段による指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づいて合焦度を算出し、前記算出された合焦度に応じて前記撮影準備指示手段による指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲を決定することを特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  3. 前記制御手段は、前記算出された合焦度が高いときは、前記合焦度が低いときよりも、前記撮影準備指示手段による指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲を狭くすることを特徴とする請求項2に記載の自動焦点調節装置。
  4. 前記撮影準備指示手段による指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力における最大値が第1の所定値より大きい場合は前記合焦度が高いとし、前記最大値が第2の所定値より小さい場合は前記合焦度が低いとし、前記第1の所定値より第2の所定値が小さいことを特徴とする請求項3に記載の自動焦点調節装置。
  5. 記撮影モード設定手段によって前記合焦速度優先モードが設定され場合は、前記撮影モード設定手段によって前記合焦精度優先モードが設定された場合よりも、前記撮影準備指示手段による指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲を狭くすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  6. フォーカスレンズをその光軸に沿って移動させて焦点調節を行うことで被写体像を撮像素子に結像させる自動焦点調節装置の自動焦点調節方法において、
    前記撮像素子から出力された画像における焦点評価値を取得する領域を設定する設定工程と、
    前記フォーカスレンズを所定の範囲で移動させながら前記設定工程で設定された領域の画像に基づいて前記焦点評価値を取得し、前記焦点評価値に基づいて焦点調節を行う制御工程と、
    撮影準備の指示を受け付ける撮影準備指示工程と、
    撮影モードの設定を受け付ける撮影モード設定工程とを有し、
    前記撮影モード設定工程で合焦の速度を優先する合焦速度優先モード及び合焦の精度を優先する合焦精度優先モードのいずれかの設定モードが設定され、
    前記撮影モード設定工程で前記合焦精度優先モードが設定された場合、前記制御工程では、前記撮影準備指示工程で指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づく合焦結果を用いることなく前記撮影準備指示工程で指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲が決定され、前記撮影モード設定工程で前記合焦速度優先モードが設定された場合、前記制御工程では、前記撮影準備指示工程で指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づく合焦結果を用いて前記撮影準備指示工程で指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲が決定され、
    前記撮影モード設定工程で前記合焦速度優先モードが設定された場合、前記設定工程では複数の領域が設定され、前記制御工程では、前記撮影準備指示工程で指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させて得られた前記焦点評価値に基づいて焦点調節に用いる領域が前記複数の領域の中から選択され、前記撮影準備指示工程で指示がなされた後に前記フォーカスレンズの移動範囲内で前記撮像素子の複数の領域の出力に基づいて合焦できない場合、前記選択された領域の焦点評価値が登り止まっていると、前記フォーカスレンズの移動範囲を前記所定の範囲よりも広い第1の範囲に再設定して該第1の範囲においてスキャン動作が行われ、前記選択された領域とは別の領域の焦点評価値が登り止まっていると、前記フォーカスレンズの移動範囲を前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に再設定して該第2の範囲においてスキャン動作が行われることを特徴とする自動焦点調節方法。
  7. フォーカスレンズをその光軸に沿って移動させて焦点調節を行うことで被写体像を撮像素子に結像させる自動焦点調節装置の自動焦点調節方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    前記自動焦点調節方法は、
    前記撮像素子から出力された画像における焦点評価値を取得する領域を設定する設定工程と、
    前記フォーカスレンズを所定の範囲で移動させながら前記設定工程で設定された領域の画像に基づいて前記焦点評価値を取得し、前記焦点評価値に基づいて焦点調節を行う制御工程と、
    撮影準備の指示を受け付ける撮影準備指示工程と、
    撮影モードの設定を受け付ける撮影モード設定工程とを有し、
    前記撮影モード設定工程で合焦の速度を優先する合焦速度優先モード及び合焦の精度を優先する合焦精度優先モードのいずれかの設定モードが設定され、
    前記撮影モード設定工程で前記合焦精度優先モードが設定された場合、前記制御工程では、前記撮影準備指示工程で指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づく合焦結果を用いることなく前記撮影準備指示工程で指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲が決定され、前記撮影モード設定工程で前記合焦速度優先モードが設定された場合、前記制御工程では、前記撮影準備指示工程で指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させたときの前記撮像素子の出力に基づく合焦結果を用いて前記撮影準備指示工程で指示がなされた後の前記フォーカスレンズの移動範囲が決定され、
    前記撮影モード設定工程で前記合焦速度優先モードが設定された場合、前記設定工程では複数の領域が設定され、前記制御工程では、前記撮影準備指示工程で指示がなされる前に前記フォーカスレンズを前記所定の範囲で移動させて得られた前記焦点評価値に基づいて焦点調節に用いる領域が前記複数の領域の中から選択され、前記撮影準備指示工程で指示がなされた後に前記フォーカスレンズの移動範囲内で前記撮像素子の複数の領域の出力に基づいて合焦できない場合、前記選択された領域の焦点評価値が登り止まっていると、前記フォーカスレンズの移動範囲を前記所定の範囲よりも広い第1の範囲に再設定して該第1の範囲においてスキャン動作が行われ、前記選択された領域とは別の領域の焦点評価値が登り止まっていると、前記フォーカスレンズの移動範囲を前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に再設定して該第2の範囲においてスキャン動作が行われることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置を備えることを特徴とする撮像装置。
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