JP4235416B2 - 自動合焦装置、その制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

自動合焦装置、その制御方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体像の撮影処理のための焦点調整を自動的に実行可能とする自動合焦装置、その制御方法、プログラム及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子スチルカメラやビデオカメラなどではCCDなどの撮像素子から得られる輝度信号の高域成分が最大になるレンズ位置を合焦位置とする方式において、撮像素子から得られる輝度信号の高域成分(以下、焦点評価値と称す)が増加する方向にレンズを動かし、焦点評価値が最大になる位置を合焦位置とする山登り方式や、測距範囲の全域にわたりレンズを駆動しながら焦点評価値を記憶していき、記憶した値の最大値に相当するレンズ位置を合焦位置とする方式が知られている。これらの方式では通常、図15のように撮影画面に対して中央部分を測距エリアとし、この範囲内の被写体に対して焦点評価値が最大になるレンズ位置を合焦位置としている。このようにして得られたレンズ位置と焦点評価値の関係は図16のような山の形になる。
【0003】
一方、電子スチルカメラやビデオカメラで静止画を撮影する際、電子ビューファインダ上の画像を前記山登り方式のAFで常に合焦状態としておき、本撮影前に山登りAFでのピーク位置の前後をスキャンし直して最終的な合焦位置を得る方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように、本撮影前に常にスキャンをして最終的な合焦位置を得るように制御すると、撮影準備に要する時間が長くなってしまう。また山登りAFで一度合焦状態としているにもかかわらず、本撮影前のスキャンを行うことは無駄である。一方、本撮影前のスキャンを常に行わないと、例えばカメラをパンニングした直後などで山登りAFが完了していないうちに撮影準備状態となった場合、ピントがまだ合っていないにもかかわらず撮影に移行してしまうという矛盾が生じる。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、無駄な焦点調整処理を省略し、撮影準備に要する時間を短縮させることを可能とする自動合焦装置、その制御方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、十分な合焦状態を得ていないまま撮影が行われることを回避可能とする自動合焦装置、その制御方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動合焦装置は、被写体像を撮影する撮影手段と、前記被写体像の撮影のための焦点調節の開始指示を発生させる撮影準備指示手段と、前記撮影手段による前記被写体像の撮影開始指示を発生させる撮影開始指示手段と、前記撮影準備指示手段による撮影準備開始指示の発生時点の前後双方において前記被写体像の撮影のための焦点調整を制御可能な制御手段とを有し、前記制御手段は、前記撮影準備開始指示の発生前においても焦点調整の制御を行うとともに、前記撮影準備指示手段による前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に撮影のための焦点調節の開始に先立って前記撮影開始指示手段の状態を検出することによって、第1のタイミングで前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生した場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に焦点調整の制御を行い、前記第1のタイミングより短い第2のタイミングで前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生した場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に焦点調整の制御を行わないことを特徴とする。
本発明の自動合焦装置の制御方法は、被写体像を撮影する撮影手段と、前記被写体像の撮影のための焦点調節の開始指示を発生させる撮影準備指示手段と、前記撮影手段による前記被写体像の撮影開始指示を発生させる撮影開始指示手段とを有し、前記撮影準備指示手段による撮影準備開始指示の発生時点の前後双方において前記被写体像の撮影のための焦点調整を制御可能な自動合焦装置の制御方法であって、前記撮影準備開始指示の発生前においても焦点調整の制御を行うとともに、前記撮影準備指示手段による前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に撮影のための焦点調節の開始に先立って前記撮影開始指示手段の状態を検出することによって、第1のタイミングで前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生した場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に焦点調整の制御を行い、前記第1のタイミングより短い第2のタイミングで前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生した場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に焦点調整の制御を行わないことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態並びに後述する第2及び第3の実施形態に係る電子カメラの構成を示したブロック図である。
101は後述する撮像素子上に焦点を合わせるためのフォーカスレンズ、102はフォーカスレンズ101の初期位置を検出するフォトインタラプタ、103はフォーカスレンズ101を駆動するモータ、104はモータ103に駆動信号を入力してフォーカスレンズ101を動かすフォーカスレンズ駆動回路、105は絞り及びシャッタなどの光量制御部材、106は絞り・シャッタ105を駆動するモータ、107はモータ106に駆動信号を入力して絞り・シャッタ105を動かす絞り・シャッタ駆動回路、108は撮影レンズの焦点距離を変更するズームレンズ、109はズームレンズ108の初期位置を検出するフォトインタラプタ、110はズームレンズ108を駆動するモータ、111はモータ110に駆動信号を入力してズームレンズ108を動かすズームレンズ駆動回路、112は被写体からの反射光を電気信号に変換する撮像素子、113は撮像素子112から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、114は撮像素子112やA/D変換器113を動作させるために必要なタイミング信号を発生するタイミング信号発生回路(以降TGとする)、115はA/D変換器113から入力された画像データに所定の処理を施す画像処理プロセッサ、116は画像処理プロセッサ115で処理された画像データを一時的に記憶するバッファメモリ、117は後述する記録媒体との接続のためのインタフェース、118はメモリカードやハードディスクなどの記録媒体、119は撮影シーケンスなどシステムを制御するためのマイクロコントローラ(以下、CPUと称す)、120はズーム動作の開始および停止を指示する信号をCPUに入力するズームSW、121はユーザの操作により撮影開始指示を発生させる撮影開始指示スイッチ、122はシステムに電源を投入するためのメインスイッチ、123はカメラの動作モードを設定するモードスイッチ、124はCPU119で実行されるプログラムが記憶されているプログラムメモリ、125はCPU119がプログラムメモリ124に記憶されているプログラムに従って処理を行う際に必要な各種データを書き込み及び読み出しするワークメモリ、126はカメラの動作状態や各種警告表示を行う操作表示部、127は画像を表示する電子ビューファインダ(以下、EVFと称す)である。
【0015】
次に、図2のフローチャートを使って本実施形態に係る電子カメラの動作について説明する。
まずS201では撮影開始指示スイッチの状態を判定し、撮影開始指示がなされていればS206へ、そうでなければS202へ進む。S202では絞り105やシャッタースピードを制御してEVF127に表示される画像の明るさが適正になるようAE動作を行う。S203では光源の色温度によらずEVF127に表示される画像が適切な色バランスになるようオートホワイトバランス(AWB)動作を行う。S204では後述する手順に従って山登りAF動作を行う。S205では撮像素子112から読み出した画像信号に所定の処理を施してEVF127へ表示する。S206では後述する手順に従って撮影処理を行う。
【0016】
図3は、図2のS204での山登りAF動作を示したフローチャートである。まずS301では山登り完了フラグがTRUEであるかどうかを調べ、TRUEであればS303へ、そうでなければS302へ進む。この山登り完了フラグは図示しない初期化動作においてあらかじめFALSEに設定されているものとする。S302では後述する山登りモードでAF動作を行う。S303では後述する監視モードでAF動作を行う。
【0017】
図4は、図3のS302の山登りモードの動作を表すフローチャートである。まずS401では撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。
【0018】
S402ではフォーカスレンズ101の現在位置を取得しワークメモリ125に記憶する。S403では取得カウンタに1を加える。この取得カウンタは図示しない初期化動作においてあらかじめ0に設定されているものとする。S404では取得カウンタの値が1かどうか調べ、1ならばS406へ、そうでなければS405へ進む。
【0019】
S405では、S401で取得した今回の焦点評価値を後述するS408においてワークメモリ125に記憶した前回の焦点評価値と比較し、今回の焦点評価値の方が大きければS406へ、そうでなければS413へ進む。S406ではS401で取得した今回の値を焦点評価値の最大値としてワークメモリ125に記憶する。S407ではフォーカスレンズ101の現在の位置を焦点評価値のピーク位置としてワークメモリ125に記憶する。S408ではS401で取得した今回の焦点評価値を前回の焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。S409ではフォーカスレンズ101の現在位置が測距範囲の端にあるかどうか調べ、端にあればS410へ、そうでなければS412へ進む。S410ではフォーカスレンズ101の移動方向を反転する。S411では取得カウンタを0とする。S412ではフォーカスレンズ101を所定量移動する。
【0020】
S413ではS406でワークメモリ125に記憶した焦点評価値の最大値とS401で取得した今回の評価値との差分を算出し、その結果が所定量より大きいかどうか調べ、大きければS414へ進み、そうでなければS408へ進む。焦点評価値の最大値と今回の評価値との差分が所定量より大きければ、すなわち最大値から所定量減少していればその最大値をピントのピーク位置での値とみなす。S414ではフォーカスレンズ101をS407でワークメモリ125に記憶した焦点評価値のピーク位置へ移動する。S415では山登り完了フラグをTRUEとする。S416では取得カウンタを0とする。
【0021】
図5は、図3のS303の監視モードの動作を表すフローチャートである。この監視モードではフォーカスレンズ101を動かさずに焦点評価値を取得し、取得した焦点評価値が変化したら山登りを再開するよう構成したものである。
【0022】
まずS501ではピーク位置とされたレンズ位置にフォーカスレンズ101を固定したまま、撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。次にS502では初期値取得フラグがTRUEか否か調べ、TRUEならばS503へ、そうでなければS509へ進む。この初期値取得フラグは図示しない初期化動作において予めFALSEに設定されているものとする。S503では、S501で取得した今回の焦点評価値と後述するS509でワークメモリ125に記憶した前回の焦点評価値との差の絶対値が所定量より大きいか否かを調べ、大きければS504へ、そうでなければS508へ進む。
【0023】
S504では、変化カウンタに1を加える。この変化カウンタは、図示しない初期化動作においてあらかじめ0に設定されているものとする。S505では、変化カウンタが所定量より大きいか否かを調べ、大きければS506へ、そうでなければ今回の処理を終え、監視モードの次回の処理に備える。
【0024】
S506では、山登り完了フラグをFALSEにする。すなわち、焦点評価値が所定期間に所定量よりも大きく変動するとともに、そうした変動が所定回数に亘って発生したので、山登りモードのAF動作によって以前に得られていたピーク位置は信頼できないものになってしまっていると判断し、山登りモードのAF動作を改めて再開するべく、山登り完了フラグをFALSEに設定する。S507では初期値取得フラグをFALSEにする。S508では変化カウンタを0にする。S509では、今回の焦点評価値を前回の焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。S510では、初期値取得フラグをTRUEにする。
【0025】
図6は、図2におけるS206の撮影処理を説明するフローチャートである。S601では本露光用AE動作を行う。S602では後述する手順に従って本露光用AF動作を行う。S603では撮像素子112への露光を行う。S604では撮像素子112に蓄積されたデータを読み出す。S605ではA/D変換器113を使って撮像素子112から読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換する。S606では画像処理プロセッサ115を使ってA/D変換器113から出力されるデジタル信号に各種画像処理を施す。S607ではS606で処理した画像をJPEGなどのフォーマットにしたがって圧縮する。S608ではS607で圧縮したデータを記録媒体インタフェース117を介してカメラ本体に装着されたメモリカードなどの記録媒体118へ記録する。
【0026】
図7は図6のS602における本露光用のAF動作を説明するフローチャートである。
まずS701では山登り完了フラグがTRUEかどうか調べ、TRUEならば本露光用AF処理を終了し、そうでなければS702へ進む。この山登り完了フラグは図4のS415や図5のS506で設定したものである。次にS702ではスキャン開始位置へフォーカスレンズ101を移動する。このスキャン開始位置は例えばフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から無限側に所定量移動した位置であって、無限端よりも至近寄りの位置とする。
【0027】
S703では撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。S704ではフォーカスレンズ101の現在位置を取得しワークメモリ125に記憶する。
【0028】
S705ではS704で取得したフォーカスレンズ101の現在位置がスキャン終了位置と同じかどうか調べ、同じならS707へ、そうでなければS706へ進む。このスキャン終了位置は例えばフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から至近側に所定量移動した位置であって、至近端よりも無限寄りの位置とする。
【0029】
S706ではフォーカスレンズ101をスキャン終了位置へ向かって所定量移動する。S707ではS703で取得しワークメモリ125に記憶した焦点評価値の中から最大のもの、つまり焦点評価値のピークを抽出しワークメモリ125に記憶する。S708ではS704で取得しワークメモリ125に記憶したフォーカスレンズ101の位置の中からS707で抽出した焦点評価値のピークに対応するフォーカスレンズ101の位置、つまりピークのレンズ位置を抽出しワークメモリ125に記憶する。S709ではS708で抽出したピーク位置にフォーカスレンズ101を移動する。
【0030】
前述のように構成すると、図3において説明した山登りAFにおいて山登りモードが完了し山登り完了フラグがTRUEとなり監視モードを行っている時、つまりピントが合っている状態で撮影開始指示がなされると図7で説明したように本露光用のAFにおいて何もせずにAF処理を終了する。つまり、撮影開始指示がなされる前に山登りAFが完了していればその時点ですでにピントが合っているので、撮影開始指示がなされた時には改めてピントを合わせ直す必要がないので本露光用AFでは何も行わない。こうすることで撮影開始指示がなされた後、実際に撮影されるまでのタイムラグを短くすることができる。
【0031】
一方、山登りAFにおいて山登りモードが完了していなくて、山登り完了フラグがFALSEとなっている時に撮影開始指示がなされた時は、本露光用のAFにおいてスキャン動作によりピントピーク位置を検出するAF処理を行う。つまり、撮影開始指示がなされた時にまだ山登りAFが完了していなければ、その時点でピントはまだ合っていないので本露光用のAF処理においてスキャン動作を行うことによりピントを合わせる。こうすることで被写体に確実に合焦することができる。
【0032】
前述の図7の説明において、スキャン開始位置をフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から無限側に所定量移動した位置であって、無限端よりも至近寄りの位置としたが、これを無限端に設定してもよい。同様にスキャン終了位置をフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から至近側に所定量移動した位置であって、至近端よりも無限寄りの位置としたがこれを至近端に設定しても良い。
【0033】
このように、本実施形態によれば、撮影開始指示に先立って行われる山登りAFの完了状態に応じて、撮影開始指示がなされた後の本露光用AFにおけるスキャン動作の実行の可否を判定するので、その時々の状況に応じて合焦時間短縮や合焦精度向上を図ることができる。
【0034】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前述の説明では、撮影開始指示に先立って行われる山登りAFの完了状態に応じて、撮影開始指示がなされた後の本露光用AFにおいてスキャン動作の実行の可否を判定していたが、撮影開始指示がなされた時点での合焦度に応じてスキャン動作実行の可否を判定しても良い。このように構成した場合の動作を以下に説明する。
【0035】
図8は、第1の実施形態の図6におけるS602の本露光用AF動作を説明するフローチャートである図7を置き換えたものである。
まずS801では撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。S802ではS801で取得した焦点評価値が合焦閾値より大きいか判定し、大きければ本露光用AF処理を終了し、そうでなければS803に進む。
【0036】
次に、S803ではスキャン開始位置へフォーカスレンズ101を移動する。このスキャン開始位置は例えばフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち第1の実施形態の図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から無限側に所定量移動した位置であって、無限端よりも至近寄りの位置とする。
【0037】
S804では撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。S805ではフォーカスレンズ101の現在位置を取得しワークメモリ125に記憶する。S806ではS805で取得しワークメモリ125に記憶したフォーカスレンズ101の現在位置がスキャン終了位置と同じかどうか調べ、同じならS808へ、そうでなければS807へ進む。このスキャン終了位置は例えばフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち第1の実施形態の図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から至近側に所定量移動した位置であって、至近端よりも無限寄りの位置とする。
【0038】
S807ではフォーカスレンズ101をスキャン終了位置へ向かって所定量移動する。S808ではS804で取得しワークメモリ125に記憶した焦点評価値の中から最大のもの、つまり焦点評価値のピークを抽出する。S809ではS805で取得しワークメモリ125に記憶したフォーカスレンズ101の位置の中からS808で抽出した焦点評価値のピークに対応するフォーカスレンズ101の位置、つまりピークのレンズ位置を抽出する。S810ではS809で抽出したピーク位置にフォーカスレンズ101を移動する。
【0039】
前述のように構成すると、撮影開始指示がなされAF処理が開始されると、まず現在のフォーカスレンズ101の位置における焦点評価値を取得する。この位置で取得した焦点評価値が合焦閾値より大きければ現在のフォーカスレンズ101の位置はピントが十分合っている位置であると判定し、スキャン動作によるピントピーク検出を行わずにAF処理を終了する。
【0040】
一方、取得した焦点評価値が合焦閾値以下ならば現在のフォーカスレンズ101の位置はピントが十分合っている位置ではないと判定し、スキャン動作によるピントピーク検出を行う。
【0041】
このように撮影開始指示がなされた時点のフォーカスレンズ101の位置における焦点評価値の状態に応じて、撮影開始指示がなされた後の本露光用AFにおけるスキャン動作の実行の可否を判定するので、山登りAFが完了した後に被写体が動いたりカメラをパンニングするなどして合焦状態が変わった直後に撮影開始指示がなされても、正確な焦点検出を行うことができる。また山登りAFが完了していなくても、撮影開始指示がなされた時点で十分な合焦状態になっている場合は、撮影までのタイムラグを短縮することができる。
【0042】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
<第3の実施形態>
前述の第2の実施形態の説明では、本露光用AF処理において、まず本露光用AFが開始された時のフォーカスレンズ101の位置、つまり山登りAFにおける合焦点に対応するフォーカスレンズ101の位置での焦点評価値を取得し、これが合焦閾値よりも大きければその位置でピントが合っていると判定し、スキャンAFを行わずにAF処理を終了するよう構成していた。また、焦点評価値が合焦閾値以下の時はその位置でピントは合っていないと判定しスキャンAFを行うよう構成していた。これを絞りを絞ることによって焦点深度を深くし、ピント位置が被写体の本来のピント位置からずれていてもボケを実用上問題のないようにしても良い。このように構成した場合の動作を以下に説明する。
【0043】
図9及び図10は、第1の実施形態の図6におけるS602の本露光用AF動作を説明するフローチャートである図7を置き換えたものである。
まずS901では撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。S902ではS901で取得した焦点評価値が合焦閾値より大きいか判定し、大きければ本露光用AF処理を終了し、そうでなければS903に進む。
【0044】
S903では、S901で取得しワークメモリ125に記憶した焦点評価値が合焦度判定値▲1▼より大きいかどうか判定し、大きければS904へ進み、そうでなければS906へ進む。S904では絞りを現在の設定より1段絞る。S905ではシャッタースピードを現在の設定より1段遅くする。S904において絞りを1段絞って暗くなった分をS905においてシャッタースピードを1段遅くして明るくするので、結果的に明るさの変化は相殺され元の露光量と同じになる。
【0045】
次のS906ではS901で取得しワークメモリ125に記憶した焦点評価値が合焦度判定値▲2▼より大きいかどうか判定し、大きければS907へ進み、そうでなければS909へ進む。S907では絞りを現在の設定より2段絞る。S908ではシャッタースピードを現在の設定より2段遅くする。S904、S905での説明と同様に、こうすることで明るさの変化を相殺することができる。ここで合焦度判定値▲1▼、▲2▼の関係は
合焦度判定値▲1▼>合焦度判定値▲2▼
となっている。これら合焦度判定値については後述する。
【0046】
次にS909ではスキャン開始位置へフォーカスレンズ101を移動する。このスキャン開始位置は例えばフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち第1の実施形態の図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から無限側に所定量移動した位置であって、無限端よりも至近寄りの位置とする。
【0047】
S910では撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。S911ではフォーカスレンズ101の現在位置を取得しワークメモリ125に記憶する。
【0048】
S912ではS911で取得しワークメモリ125に記憶したフォーカスレンズ101の現在位置がスキャン終了位置と同じかどうか調べ、同じならS914へ、そうでなければS913へ進む。このスキャン終了位置は例えばフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち第1の実施形態の図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から至近側に所定量移動した位置であって、至近端よりも無限寄りの位置とする。
【0049】
S913ではフォーカスレンズ101をスキャン終了位置へ向かって所定量移動する。S914ではS910で取得しワークメモリ125に記憶した焦点評価値の中から最大のもの、つまり焦点評価値のピークを抽出する。S915ではS911で取得しワークメモリ125に記憶したフォーカスレンズ101の位置の中からS914で抽出した焦点評価値のピークに対応するフォーカスレンズ101の位置、つまりピークのレンズ位置を抽出する。S916ではS915で抽出したピーク位置にフォーカスレンズ101を移動する。
【0050】
次に図9の説明における合焦度判定値について図11を使って説明する。図11は、横軸がフォーカスレンズ101の位置、縦軸が焦点評価値となっている。この図の曲線は、ある距離の被写体に対してフォーカスレンズ101を無限端から至近端まで動かしながら焦点評価値を取得していったものをグラフ化したものである。
【0051】
この場合、本来のピント位置は図の合焦位置と書かれた山の頂上に相当するフォーカスレンズ101の位置である。このピント位置に対して現在設定されている絞り値に応じて焦点深度が決まる。図10の現絞り値深度がそれである。ここでは焦点深度をフォーカスレンズ101の位置に置き換えている。この現絞り値深度によって決まる、実用上のボケに問題のないフォーカスレンズ101の位置に対応する焦点評価値を図9のS902で使った合焦閾値とする。つまり焦点評価値がこの合焦閾値よりも大きければ本来のピント位置からずれていたとしても焦点深度内であり、被写体のボケ量が実用上問題のないものとなる。なお、図11の曲線は絞り値やズーム位置によって変わるので予め絞り値やズーム位置に応じて合焦閾値を複数用意し、その時に設定されている絞り値やズーム位置に応じて用意された値を使うようにする。
【0052】
撮影開始指示がなされて本露光用のAF処理が開始されると、図9のS901、S902のように現在のフォーカスレンズ101の位置における焦点評価値を取得し、これが合焦閾値より大きいか判定する。つまり本露光用AFを開始した時点でのフォーカスレンズ101の位置での被写体のボケ量が実用上問題のないものかどうかを判定する。ここで取得した焦点評価値が合焦閾値より大きければ被写体のボケ量が実用上問題ないので本露光用AF処理を終了する。取得した焦点評価値が合焦閾値以下なら絞りを絞って焦点深度を現在の状態より深くして、被写体のボケ量を実用上問題のないものにする。
【0053】
図9のS902で取得した焦点評価値が合焦閾値以下と判定された場合、焦点評価値に応じて絞りをどの程度絞るかを決める。図9ではこの判定に合焦度判定値▲1▼及び合焦度判定値▲2▼の2種類の判定値を用いている。この時、現在の絞り値から1段絞った場合に焦点深度が深くなった分をフォーカスレンズ101の位置に換算し、図11の曲線から換算したフォーカスレンズ101の位置に対応する焦点評価値を求め、これを合焦度判定値▲1▼とする。同様に現在の絞り値から2段絞った場合を合焦度判定値▲2▼とする。
【0054】
図9のS903において、このように設定した合焦度判定値▲1▼と図9のS901で取得した焦点評価値とを比較し、焦点評価値が合焦度判定値▲1▼より大きければ、ピントのずれ量は、絞りを現在の設定よりも1段絞れば実用上問題がなくなると判定し、絞りを1段絞る。同様にS906において合焦度判定値▲2▼と焦点評価値とを比較し、焦点評価値が合焦度判定値▲2▼より大きければ、ピントのずれ量は、絞りを現在の設定よりも2段絞れば実用上問題がなくなると判定し、絞りを2段絞る。焦点評価値が合焦度判定値▲2▼以下の時はスキャンAFを行って合焦位置の検出をやり直す。
【0055】
このように本露光用AF処理において、焦点評価値と合焦度判定値とを比較し、その結果に応じて絞りを絞ってボケ量を実用上問題ないものとし、スキャンAFをすることなくAF処理を終了するように構成したので、撮影開始指示がなされた後のタイムラグを短くすることができる。
【0056】
また、図9の説明において絞りを絞って暗くなった分を、シャッタースピードを遅くすることによって相殺していたが、これをゲインコントロールによって映像信号を増幅することによって相殺しても良い。さらにシャッタースピードとゲインコントロールを組み合わせても良い。
【0057】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
<第4の実施形態>
前述の説明では撮影開始指示により本露光用AFを行っていたが、撮影開始指示が撮影準備指示と本露光指示との2段階になっている場合、これらの指示に基づいて本露光用AFを行うように構成した場合の動作を以下に説明する。
【0058】
図12は、本発明の第4の実施形態に係る電子カメラの構成を示したブロック図である。
101は後述する撮像素子上に焦点を合わせるためのフォーカスレンズ、102はフォーカスレンズ101の初期位置を検出するフォトインタラプタ、103はフォーカスレンズ101を駆動するモータ、104はモータ103に駆動信号を入力してフォーカスレンズ101を動かすフォーカスレンズ駆動回路、105は絞り及びシャッタなどの光量制御部材、106は絞り・シャッタ105を駆動するモータ、107はモータ106に駆動信号を入力して絞り・シャッタ105を動かす絞り・シャッタ駆動回路、108は撮影レンズの焦点距離を変更するズームレンズ、109はズームレンズ108の初期位置を検出するフォトインタラプタ、110はズームレンズ108を駆動するモータ、111はモータ110に駆動信号を入力してズームレンズ108を動かすズームレンズ駆動回路、112は被写体からの反射光を電気信号に変換する撮像素子、113は撮像素子112から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、114は撮像素子112やA/D変換器113を動作させるために必要なタイミング信号を発生するタイミング信号発生回路(以下、TGと称す)、115はA/D変換器113から入力された画像データに所定の処理を施す画像処理プロセッサ、116は画像処理プロセッサ115で処理された画像データを一時的に記憶するバッファメモリ、117は後述する記録媒体との接続のためのインタフェース、118はメモリカードやハードディスクなどの記録媒体、119は撮影シーケンスなどシステムを制御するためのマイクロコントローラ(以下、CPUと称す)、120はズーム動作の開始および停止を指示する信号をCPUに入力するズームSW、122はシステムに電源を投入するためのメインスイッチ、123はカメラの動作モードを設定するモードスイッチ、124はCPU119で実行されるプログラムが記憶されているプログラムメモリ、125はCPU119がプログラムメモリ124に記憶されているプログラムに従って処理を行う際に必要な各種データを書き込み及び読み出しするワークメモリ、126はカメラの動作状態や各種警告表示を行う操作表示部、127は画像を表示する電子ビューファインダ(以下、EVFと称す)、128はユーザの操作によりAFやAE等の本撮影処理の前段における撮影準備処理の開始指示を発生させるスイッチ(以下、SW1と称す)、129は撮影準備指示スイッチ128から撮影準備開始の指示が発生した後、ユーザの操作により露光及び記録動作等の撮影処理の開始指示を発生させる本露光指示スイッチ(以下、SW2と称す)である。
【0059】
図13は、第1の実施形態において説明した図2のフローチャートを置き換えたものである。
まずS1201では撮影準備を指示するSW1の状態を判定し、ONならばS1206へ、そうでなければS1202へ進む。S1202では絞り105やシャッタースピードを制御してEVF127に表示される画像の明るさが適正になるようAE動作を行う。S1203では光源の色温度によらずEVF127に表示される画像が適切な色バランスになるようオートホワイトバランス(AWB)動作を行う。S1204では山登りAF動作を行う。この山登りAFは第1の実施形態において図3、図4、図5を使って説明したものと同じである。S1205では撮像素子112から読み出した画像信号に所定の処理を施してEVF127へ表示する。S1206では撮影処理を行う。この撮影処理は後述する図17を用いて説明する。
【0060】
図14は、後述する図17のS1702の本露光用AF動作を説明するフローチャートである。
まずS1301では本露光を指示するSW2の状態を判定し、ONならば本露光用AF処理を終了し、そうでなければS1302へ進む。次にS1302ではスキャン開始位置へフォーカスレンズ101を移動する。このスキャン開始位置は例えばフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち第1の実施形態の図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から無限側に所定量移動した位置であって、無限端よりも至近寄りの位置とする。
【0061】
S1303では撮像素子112から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換器113を使ってデジタル信号に変換し、その出力を画像処理プロセッサ115において輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてワークメモリ125に記憶する。S1304ではフォーカスレンズ101の現在位置を取得しワークメモリ125に記憶する。S1305ではS1304で取得したフォーカスレンズ101の現在位置がスキャン終了位置と同じかどうか調べ、同じならS1307へ、そうでなければS1306へ進む。このスキャン終了位置は例えばフォーカスレンズ101の現在の位置、すなわち第1の実施形態の図3及び図4を使って説明した山登りAFにおけるピーク位置から至近側に所定量移動した位置であって、至近端よりも無限寄りの位置とする。
【0062】
S1306ではフォーカスレンズ101をスキャン終了位置へ向かって所定量移動する。S1307ではS1303で取得しワークメモリ125に記憶した焦点評価値の中から最大のもの、つまり焦点評価値のピークを抽出する。S1308ではS1304で取得しワークメモリ125に記憶したフォーカスレンズ101の位置の中からS1307で抽出した焦点評価値のピークに対応するフォーカスレンズ101の位置、つまりピークのレンズ位置を抽出する。S1309ではS1308で抽出したピーク位置にフォーカスレンズ101を移動する。
【0063】
図17は、図13におけるS1206の撮影処理を説明するフローチャートである。
S1701では本露光用AE動作を行う。S1702では図14を使って説明した手順に従って本露光用AF動作を行う。S1703ではSW2の状態を調べ、ONであればS1705へ、そうでなければS1704へ進む。
S1705では撮像素子112への露光を行う。S1706では撮像素子112に蓄積されたデータを読み出す。S1707ではA/D変換器113を使って撮像素子112から読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換する。S1708では画像処理プロセッサ115を使ってA/D変換器113から出力されるデジタル信号に各種画像処理を施す。S1709ではS1708で処理した画像をJPEGなどのフォーマットにしたがって圧縮する。S1710ではS1709で圧縮したデータを記録媒体インタフェース117を介してカメラ本体に装着されたメモリカードなどの記録媒体118へ記録する。
【0064】
前述のように構成すると、図13を使って説明したように撮影準備を指示するSW1がONになると撮影処理に入る。撮影処理では後述する図17で説明する処理を行う。この処理の中で本露光用AF処理に入ると、まず本露光を指示するSW2の状態を判定する。ここでSW2がONになっていれば本露光用AF処理を終了する。つまり第1の実施形態の図4で説明した山登りモードにおけるピント位置のまま撮影を行う。一方、SW2がONでなければスキャンAF動作を行う。つまり第1の実施形態の図4の山登りモードにおけるピント位置からさらにスキャンAFをやり直して、確実にピントを合わせる。
【0065】
こうすることによって、撮影処理を行う際に本露光用AF処理に先立ってSW2の状態を判定するので、すばやく撮影を行おうとしてSW1とSW2をほぼ同時にONした場合には本露光用AF処理においてスキャンAFをしないのですばやく撮影を行うことができる。一方、確実にピントを合わせてから撮影を行おうとしてSW1だけをONした場合には本露光用AF処理においてスキャンAFを行うので、山登りモードでのピント位置から被写体が動いてしまっているような場合でも確実にピントを合わせて撮影を行うことができる。
【0066】
以上説明したように本発明の実施形態によれば、山登りAFが完了していれば本露光用AFでのスキャン動作を行わないようにしたので撮影開始指示がなされた後すばやく撮影を行うことができる。また山登りAFが完了していなければ本露光用AFでのスキャン動作を行うようにしたので山登りAF動作中に撮影開始指示がなされた場合でも確実にピントを合わせることができる。
【0067】
また、本露光用AFの開始に伴い焦点評価値をチェックするようにしたので、撮影開始指示がなされた時にピントが合った状態であればすばやく撮影できる。またピントが合っていない状態であれば、スキャンAFを行うので確実にピントを合わせた後に撮影を行うことができる。
【0068】
また、本露光用AFにおいて合焦度に応じて絞りを絞るようにしたので、被写体のボケ量を実用上問題のないものとしてすばやく撮影を行うことができる。また絞るだけではボケ量が実用上問題のないものとならない時はスキャンAFを行うようにしたので、確実にピントを合わせて撮影を行うことができる。
【0069】
さらに、撮影開始指示が撮影準備指示と本露光指示とに分かれている場合、本露光用AFにおいて本露光指示がなされていれば、本露光用AFでのスキャン動作を行わないようにしたので撮影開始指示がなされた後すばやく撮影を行うことができる。また本露光指示がなされていなければ、本露光用AFでのスキャン動作を行うようにしたので確実にピントを合わせることができる。
【0070】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0071】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0072】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることが出来る。
【0073】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0074】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、撮影処理を行う際に焦点調節に先立って撮影開始指示手段の状態を検出するので、すばやく撮影を行おうとして撮影準備指示手段と撮影開始指示手段をほぼ同時にONした場合には焦点調節においてスキャンAFをしないのですばやく撮影を行うことができる。一方、確実にピントを合わせてから撮影を行おうとして撮影準備指示手段だけをONした場合には焦点調整においてスキャンAFを行うので、例えば山登りモードでのピント位置から被写体が動いてしまっているような場合でも確実にピントを合わせて撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第3の実施形態に係る電子カメラの構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1〜第3の実施形態に係る電子カメラの動作の流れを示したフローチャートである。
【図3】図2のステップS204における山登りAF動作を示したフローチャートである。
【図4】図3のステップS302の山登りモードの動作を示したフローチャートである。
【図5】図3のステップS303の監視モードの動作を示したフローチャートである。
【図6】図2のステップS206の撮影処理の流れを示したフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る電子カメラによる本露光用AF動作を示したフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る電子カメラによる本露光用AF動作を示したフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る電子カメラによる本露光用AF動作を示したフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る電子カメラによる本露光用AF動作を示したフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る合焦度判定値を説明するためのグラフである。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る電子カメラの構成を示したブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る電子カメラの動作を示したフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る電子カメラによる本露光用AF動作を示したフローチャートである。
【図15】撮影画面上における測距エリアを示した図である。
【図16】レンズ位置と焦点評価値との関係を示したグラフである。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る電子カメラによる図2のステップS206の撮影処理の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
101 フォーカスレンズ
102、109 フォトインタラプタ
103 フォーカスレンズ駆動用モータ
104 フォーカスレンズ駆動回路
105 光量制御部材
106 絞り・シャッタ駆動用モータ
107 絞り・シャッタ駆動回路
108 ズームレンズ
110 ズームレンズ駆動用モータ
111 ズームレンズ駆動回路
112 撮像素子
113 A/D変換器
114 タイミング信号発生回路
115 画像処理プロセッサ
116 バッファメモリ
117 インタフェース
118 記録媒体
119 マイクロコントローラ
120 ズームSW
121 撮影開始指示スイッチ
122 メインスイッチ
123 モードスイッチ
124 プログラムメモリ
125 ワークメモリ
126 操作表示部
127 電子ビューファインダ
128 SW1
129 SW2

Claims (5)

  1. 被写体像を撮影する撮影手段と、
    前記被写体像の撮影のための焦点調節の開始指示を発生させる撮影準備指示手段と、
    前記撮影手段による前記被写体像の撮影開始指示を発生させる撮影開始指示手段と、
    前記撮影準備指示手段による撮影準備開始指示の発生時点の前後双方において前記被写体像の撮影のための焦点調整を制御可能な制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記撮影準備開始指示の発生前においても焦点調整の制御を行うとともに、前記撮影準備指示手段による前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した撮影のための焦点調節の開始に先立って前記撮影開始指示手段の状態を検出することによって、第1のタイミングで前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生した場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に焦点調整の制御を行い、前記第1のタイミングより短い第2のタイミングで前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生した場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に焦点調整の制御を行わないことを特徴とする自動合焦装置。
  2. 前記制御手段は、前記撮影準備指示手段による前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した直後に、前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生しなかった場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後にも焦点調整の制御を行うことを特徴とする請求項に記載の自動合焦装置。
  3. 被写体像を撮影する撮影手段と、前記被写体像の撮影のための焦点調節の開始指示を発生させる撮影準備指示手段と、前記撮影手段による前記被写体像の撮影開始指示を発生させる撮影開始指示手段とを有し、前記撮影準備指示手段による撮影準備開始指示の発生時点の前後双方において前記被写体像の撮影のための焦点調整を制御可能な自動合焦装置の制御方法であって、
    前記撮影準備開始指示の発生前においても焦点調整の制御を行うとともに、前記撮影準備指示手段による前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した撮影のための焦点調節の開始に先立って前記撮影開始指示手段の状態を検出することによって、第1のタイミングで前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生した場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に焦点調整の制御を行い、前記第1のタイミングより短い第2のタイミングで前記撮影開始指示手段による前記被写体像の撮影開始指示が発生した場合は、前記被写体像の撮影の準備開始指示が発生した後に焦点調整の制御を行わないことを特徴とする自動合焦装置の制御方法。
  4. 請求項に記載の自動合焦装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  5. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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