JP6187692B2 - 充電制御装置及び充電制御方法 - Google Patents

充電制御装置及び充電制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、充電制御装置及び充電制御方法に関するものである。
外部交流電源からの供給電力PSUPを、充電許容電力PLIMに制限して、バッテリの充電を行なっている状態において、PWM制御によりパルス駆動するPTCヒータの駆動要求がされた場合に、PWM制御によって、PTCヒータの駆動電力は、一定の周期で変化(脈動)するため、バッテリの充電電力も変化する。このとき、PTCヒータの駆動電力が最大となっている部分においては、バッテリを放電状態にすることで、バッテリの充電電力が充電許容電力PLIMを超えないような状態を保つバッテリ充電システムが開示されている(特許文献1)。
特開2012−19678号公報
上記の従来システムでは、PTCヒータで駆動する際、PWM制御のスイッチング動作による脈動によってバッテリの充電電力が充電許容電力PLIMを越えないようにバッテリを放電状態とすることにより、バッテリの電圧が充電上限電圧を越えないようにしている。また、PWM制御のスイッチング動作による脈動の大きさが一定であることを前提として、バッテリの充電電力が充電許容電力PLIMを超えないように制御している。
一方、全波整流方式又は半波整流方式により交流電力を整流しつつバッテリを充電する充電システムにおいても、整流に伴って充電電力が脈動する。このような充電システムにおいて、上記従来システムのようにバッテリの充電電圧が充電上限電圧を越えないようにバッテリを放電状態とした場合には、充電電力に対して実際にバッテリに充電される電力が低下(充電効率が低下)し、結果として単位時間当たりのバッテリへ充電可能な電力量が少なくなってしまう。また、従来システムのように脈動の大きさが一定であることを前提としつつ、上記の充電システムにおいて、一定の大きさの脈動分だけバッテリの充電上限電圧を低く制限した場合には、実際の脈動の大きさに対して、バッテリの充電可能な電圧が低くなりすぎてしまう。そのため、バッテリの充電可能な電力量が少なくなってしまい、結果として充電完了時のバッテリに充電されている電力量が低下してしまう、という問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、全波整流方式又は半波整流方式により交流電力を整流しつつバッテリを充電するシステムにおいて、バッテリの充電可能な電力量を高めた充電制御装置及び充電方法を提供することである。
本発明は、センサの検出値とバッテリの充電上限電圧に基づいてバッテリに充電可能な電力を充電可能電力として管理し、充電可能電力に基づいてバッテリの充電電力を制御し、充電電力が所定の閾値より高い場合には充電上限電圧を第1充電上限電圧に設定し、充電電力が当該所定の閾値より低い場合には充電上限電圧を第1充電上限電圧より高い第2充電上限電圧に設定することによって上記課題を解決する。
本発明は、充電電力に含まれる脈動が小さくなると、充電上限電圧が高くなるため、バッテリの充電可能電力が大きくなり、充電効率を低下させることなくバッテリの充電可能な電力量を高めることができる。
本発明の実施形態に係る充電システムのブロック図である。 図1の充電システムにおいて、バッテリの充電電力の脈動を説明するためのグラフである。 図1の充電システムにおいて、バッテリの充電電圧の特性を説明するためのグラフである。 図1のコントローラの制御手順を示すフローチャートである。 図1の充電システムにおいて、バッテリの充電電圧と充電電流の推移を説明するためのグラフである。 図1の充電システムにおいて、バッテリの充電電力と充電電圧の時間的な推移を示すグラフである。 本発明の変形例に係る充電システムにおいて、バッテリの充電電圧と充電電流の推移を説明するためのグラフである。 本発明の他の実施形態に係る充電システムにおいて、コントローラの制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る充電システムにおいて、バッテリの充電電力の時間的な推移を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は本発明の実施形態に係る充電制御装置を含む充電システムのブロック図である。本実施形態に係る充電システムは、全波整流方式又は半波整流方式のインバータを用いた充電システムである。充電システムは、交流電源1と、充電器2と、バッテリ3と、センサ4と、コントローラ5とを備えている。
交流電源1は、例えば家庭用の100V又は200Vの電源である。充電器2は、交流電源1から供給される交流電力を、全波整流又は半波整流により直流電力に整流する。また充電器2は、整流された直流電力をバッテリ3の充電電力としてバッテリ3に充電(出力)する。充電器2は、整流機能をもっており、インバータ等を有している。そして、コントローラ5から送信される制御信号に基づき、充電器2のインバータが駆動することで、充電器2からバッテリ3に充電される電圧及び電流が制御される。
バッテリ3は、複数の二次電池を接続することで構成されている。センサ4はバッテリ3に接続されており、バッテリ3の状態を表す検出値として、バッテリ3の電流(端子電流)及び電圧(端子電圧)を検出する。センサ4の検出値はコントローラ5に出力される。
コントローラ5は、センサ4の検出値に基づき、充電器2に含まれるインバータ等を制御することで、バッテリ3の充電を制御するコントローラである。具体的には、コントローラ5はセンサ4の検出値に基づいてバッテリへの充電電流及び充電電圧、すなわち充電電力の目標値を算出し、充電器2に含まれるインバータ等を制御することで、バッテリ3へ充電する充電電力の実効値(実効電力)が目標値となるように制御している。
次に、図2を用いて、充電器2からバッテリ3に充電される充電電力について説明する。図2は交流電力を全波整流して出力した充電電力の実効電力と脈動成分との関係を示すグラフである。上記のとおり、充電器2は全波整流又は半波整流のインバータを用いている。そのため、充電器2の充電電力(充電器2から実際に出力される出力電力)に脈流が発生する。充電電力の脈流の大きさは、実効電力の大きさに比例する。
2に示すように、実効電力をAとした場合に、充電電力のピーク値(振幅に相当)は実効電力(A)を√2倍した値で表される。また実効電力をAより低いB(<A)とした場合には、充電電力のピーク値は実効電力(B)を√2倍した値で表される。図2に示すように、実効電力が低くなると、脈動の幅も小さくなる。なお、上記の通り、図2においては交流電力を全波整流して出力する充電電力に関してのみ記載したが、交流電力を半波整流して出力する場合においても同様に脈流が発生することは言うまでもない。但し、半波整流した充電電力においては、充電電力のピーク値は実効電力の2倍の値となる。本実施例においては、充電器2は交流電力を全波整流して出力するものとして説明し、交流電力を半波整流して出力する場合に関する説明は省略する。
また脈動の周期は、交流電源1の商用周波数の2倍の周期となる。例えば、日本は、商用周波数が50Hzである地域と、商用周波数が60Hzである地域がある。商用周波数が50Hzである場合に、脈動の周期は10msec(100Hz)となり、商用周波数が60Hzである場合に、脈動の周期は8msec(120Hz)となる。
次に、図3を用いて、バッテリ3の充電上限電圧と充電電力との関係について説明する。図3は、バッテリ3の充電電圧の特性を示すグラフであり、(a)は3kWの実効電力でバッテリ3を充電した場合の特性を示し、(b)、(c)は1kWの実効電力でバッテリ3を充電した場合の特性を示す。
バッテリ3には、バッテリ3の劣化を防ぐために、制限電圧(V)が充電電圧の上限値として予め規定されている。制限電圧は、例えば、バッテリ3としてリチウムイオン電池を用いた場合には、リチウムの析出が開始する電圧等に基づいて決まる。
図2に示したように、バッテリ3の充電電力には脈動が発生し、これに伴い充電電圧にも脈動が発生する。そして、バッテリ3の充電電圧のピーク値が、脈動により瞬間的に制限電圧を上回った場合には、電池の劣化がより早く進む可能性がある。そのため、バッテリ3の充電上限電圧(電圧制御における上限値)は、バッテリ3の制限電圧より脈動に相当する電圧分、低い電圧に設定されている。なお、バッテリ3の充電上限電圧は、脈動の電圧だけでなく、例えばセンサ4等の誤差等を含めた余裕代を考慮した上で、制限電圧より低い電圧値に設定されてもよい。
ところで、本発明とは異なり、脈動の大きさ(振幅)が変化しない場合には、バッテリ3の充電上限電圧を固定値にしつつ、バッテリ3の電圧が充電上限電圧に達するまで充電できれば、十分な電力量を充電することができる。
しかしながら、本発明のように、脈動の大きさが変化する場合には、バッテリ3の充電上限電圧を固定値にすると、バッテリ3の充電上限電圧に対して大きな制限が加わり、バッテリ3の充電電圧(充電完了した際のバッテリ電圧)が低くなってしまう。例えば、バッテリ3の充電が進むにつれて、充電電力を小さくする充電制御を想定する。充電が進むにつれて、バッテリ3の電圧は高くなるため、充電器2は充電電流を小さくすることで、バッテリ3の充電電力が小さくなる。そして、充電電力は小さくなるため、脈動は小さくなる。
例えば、図3(a)に示すように、充電上限電圧をVL1として、3kWの充電電力(実効電力)で充電している場合には、脈動の大きさは大きい。またバッテリ3の充電電圧のピーク値は、ほぼ制限電圧(V)と等しい。図3(a)に示す状態から、充電電力(実効電力)を3kWから1kWに下げたとする。充電電力が小さくなった分、実効電力が低くなるため、脈動は小さくなる。
図3(b)に示すように、脈動が小さくなった分、充電電圧のピーク値が小さくなっているが、充電上限電圧がVL1で固定されているため、充電電圧を高めることができない。また、充電電圧のピーク値と制限電圧との間には、大きな電圧差が生じている。そのため、脈動が小さくなった分、充電電圧を高くすることができるが、バッテリ3の充電電圧は、充電上限電圧がVL1に制限されるため、実際のバッテリ3の充電電圧は制限電圧(V)に対して大きな制限を受けることになる。そして、バッテリ3の充電電圧が高くならない分、バッテリ3に充電される電力量が減少する。また、バッテリ3の充電電圧が低いため、充電時間が長くなってしまう。
一方、図3(c)に示すように、脈動が小さくなった分、充電上限電圧がVL1からVL2に高くなった場合には、バッテリ3の充電電圧が充電上限電圧(VL2>VL1)になるまで、バッテリ3は充電される。また、バッテリ3の充電電圧のピーク値は制限電圧(V)以下に抑えられる。
コントローラ5は、充電電力の脈動の大きさに応じて充電上限電圧(V)を高めることで、バッテリ3に充電可能な電力を高めつつ、バッテリ3を充電している。以下、図4〜図6を用いて、コントローラ5の制御について説明する。図4は、コントローラ5の制御手順を示すフローチャートである。
図5は、バッテリ3の充電電圧と充電電流の推移を説明するためのグラフである。図5において、グラフaは充電の推移に対してバッテリ3の充電電圧及び充電電流の推移を表したグラフである。バッテリ3の充電電圧及び充電電流は、充電の推移に対して、グラフa上を進む。グラフbは充電上限電圧(V)を示し、グラフcは制限電圧(V)を示し、グラフd〜dは、充電器2からバッテリ3に充電される充電電力の等価電力線を示している。充電電力は、グラフdから、グラフd、グラフdの順に小さくなる。
図6(a)はバッテリ3の充電電力の推移を説明するためのグラフであり、(b)はバッテリ3の充電電圧の推移を説明するためのグラフである。図6(a)において、グラフaはバッテリ3の充電可能電力を示し、グラフbはバッテリ3の実際の充電電圧(端子電圧)を示すグラフである。図6(b)において、グラフaは制限電圧(V)を示し、グラフbは充電上限電圧(V)を示す。
また図5、6に示す時間(t〜t)とバッテリの状態(P〜P)はそれぞれ対応しており、充電の推移に対して、時間は、t、t、t、及びtの順に進む。
バッテリ3の充電が開始すると、ステップS1にて、コントローラ5は、センサ4を用いてバッテリ3の充電電流及び充電電圧を検出しつつ、バッテリ3の検出値及び充電上限電圧(V)に基づいて、バッテリ3の充電可能電力を算出する。充電可能電力は、バッテリ3の現在の電圧から充電上限電圧(V)までに必要な充電電力である。
ここで、充電開始の時間をtとして、時間(t)でバッテリ3の状態(初期状態)をPとする。バッテリ3の状態(P)は、図5の点(P)で表される。バッテリ3の状態がPのときに、充電器2の最大充電電力(グラフdに相当)でバッテリ3を充電すると、バッテリ3の充電電圧はVとなり、バッテリ3の充電電流はIとなる。
充電可能電力は、バッテリ3の状態(P)においてセンサ4で検出されたバッテリ3の電圧、電流、及びバッテリ3の内部抵抗、及び充電上限電圧(V)から算出される。なお、充電上限電圧(V)の初期値は、制限電圧(V)から充電器2の最大充電電力における電圧振幅(正確には、最大充電電力における電圧振幅に計測誤差等の余裕代を考慮した値)を減算した電圧値であるVとする。また、内部抵抗は、例えばバッテリ3の電流の変化量に対する、バッテリ3の電圧の変化量の比から算出してもよい。まず、バッテリの電圧が、状態(P)から充電上限電圧(V)に達する迄に流せる電流の増加分(ΔI)は、充電上限電圧(V)と現在の電圧(V)との電圧差(ΔV)からバッテリ3の内部抵抗を除することで算出される(ΔI=(V−V)/R)。また、現在のバッテリ3の電流(I)に対して、状態(P)から充電上限電圧(V)に達する迄に流せる電流(I’)は、電流(I)に増加分(ΔI)を加算することで算出される(I’=I+ΔI)。そして、充電可能電力は、電流(I’)に充電上限電圧(V)を乗ずることで算出される。コントローラ5は上記の算出方法で、バッテリ3の現在の状態における充電可能電力を算出する。
ステップS2にて、コントローラ5は、バッテリ3の充電可能電力と充電器2の最大充電電力とを比較する。充電器2の最大充電電力は、交流電源1の供給電力と充電器2の性能に応じて決まる電力であって、充電器2からバッテリ3に対して充電可能な(出力可能な)最大の電力である。バッテリ3の充電可能電力が充電器2の最大充電電力より大きい場合には、バッテリ3の状態は、充電器2の最大充電電力よりも大きい充電電力で充電可能な状態であるが、充電器2の最大充電電力に制限される。
そのため、コントローラ5は、充電器2の最大充電電力を充電器2から出力する充電電力の実効値として充電器2を制御する(ステップS3)。具体的には、充電器2からバッテリへ供給される充電電力(実効電力)が充電器2の最大充電電力となるように、定電力でバッテリ3の充電制御を行う。バッテリ3の充電が進むと、バッテリ3の電圧が上昇する。そのため、コントローラ5は、バッテリ3の電圧の上昇に伴い、バッテリ3の充電電流を徐々に小さくしつつ、バッテリ3への充電電力が充電器2の最大充電電力となるように、充電器2を制御する。
そして、ステップS1からステップS3の制御フローを繰り返すことで、充電器2の最大充電電力に基づく定電力の充電制御が行われる。ステップS1からステップS3のまでの制御ループによる充電制御について、図5、6を用いて説明する。
バッテリ3の充電電力は図5のグラフdに示す等価電力線上であり、状態(P)から状態(P)に推移する。充電が進むにつれて、バッテリ3の電圧は高くなっているため、バッテリ3の充電電流はIに絞られる。また、充電上限電圧(V)に達するまで流せる電流はI’よりも小さくなり、状態(P)ではI’となる。電流(I’)は、バッテリ3の電流(I)に対して、状態(P)から充電上限電圧(V)に達する迄に流せる電流である。そして、充電上限電圧(V)は一定値(V)で固定されている。そのため、充電が進むにつれて、バッテリ3の充電可能電力は小さくなる。
そして、図6(a)に示すように、状態(P)から状態(P)までは、バッテリ3の充電電力は充電器2の最大充電電力(Pc)の一定値で推移する。また、バッテリ3の充電電力は充電器2の最大充電電力であるため、充電電力の脈動は大きい。充電が進むにつれて、バッテリ3の充電電圧は高くなっているが、充電電圧は、充電上限電圧(V)に対して、十分に低い値になっている。そのため、図6(b)に示すように、充電電圧のピーク値は充電上限電圧(V)以下に抑えられている。
なお、状態(P)から状態(P)まで推移する際の充電上限電圧(V)について、バッテリ3の充電可能電力が充電器2の最大充電電力より大きい場合には、バッテリ3の充電電力は充電器2の最大充電電力に制限される。また、バッテリ3の充電電圧は、バッテリ3の制限電圧(V)よりも十分に低くなっている。そして、図6(b)に示すように、充電電力の脈動により、バッテリ3の電圧にリップル(脈動)が発生しても、電圧のピーク値は制限電圧(V)を超えない。そのため、充電上限電圧(V)をVの固定値にしている。
図4に戻り、充電に伴い、充電可能電力が小さくなり、充電可能電力が最大電力以下になると、ステップS4に進む。ステップS4にて、コントローラ5はバッテリ3の充電上限電圧を上げて、充電上限電圧をVよりも高い電圧に設定する。新たに設定される充電上限電圧は、脈動分の電圧を制限電圧(V)から差し引いた電圧である。脈動分の電圧は、充電器2からバッテリ3に充電される充電電力とバッテリ3の内部抵抗から算出される。コントローラ5は、バッテリ3の状態と、充電器2の充電電力を管理しているため、脈動分の電圧も算出できる。なお、脈動分の電圧は充電電力及び内部抵抗に対する電圧脈動の大きさ(電圧振幅の大きさ)を実験等によって予めマップ等に記憶しておき、算出する充電電力からマップを参照して算出すれば良い。また、バッテリ3の内部抵抗は充電時間程度の短時間では大きくは変化しないため、充電中はバッテリ3の内部抵抗を一定値とし、脈動分の電圧は充電電力のみに基づいて算出しても良い。そして、コントローラ5は、制限電圧(V)から脈動分の電圧を差し引くことで、設定すべき充電上限電圧を算出する。
バッテリ3の充電が進み、バッテリ3の充電可能電力が充電器2の最大充電電力以下になると、バッテリ3の充電電力は、充電の推移に伴って低くなる。そして、上記に示したとおり、バッテリ3の充電電力が低くなると、充電電力の脈動も小さくなる。そのため、制限電圧(V)から差し引かれる脈動分の電圧も小さくなり、充電上限電圧が高くなる。また、脈動分の電圧は、充電電力の変化に応じて変化するため、本例では、充電上限電圧も可変な値としている。
ステップS5にて、コントローラ5は充電可能電力を算出する。充電可能電力の算出方法はステップS1と同様である。このとき、充電上限電圧はVよりも高い電圧になっているため、バッテリ3の充電可能電力は大きくなる。
ステップS6にて、コントローラ5は、バッテリ3の充電可能電力に基づいて充電器2を制御する。コントローラ5は、充電器2からバッテリ3に充電される充電電力の実効値が充電可能電力となるように、バッテリ3の充電制御を行う。ステップS7にて、コントローラ5は、バッテリ3の満充電を示す目標電圧と、センサ4の検出電圧とを比較し、バッテリ3の検出電圧が目標電圧より低い否かを判定する。バッテリ3の充電電圧が目標電圧より低い場合には、コントローラ5は、満充電状態ではないと判定し、ステップS4に戻る。そして、ステップS4からステップS7の制御フローを繰り返すことで、脈動の低下に応じて充電上限電圧(V)が上昇することで、充電可能電力が大きくなり、充電可能電力に基づく充電制御が行われる。
ステップS4からステップS7のまでの制御ループによる充電制御について、図5、6を用いて説明する。充電が進み、バッテリ3の充電可能電力が小さくなると、充電器2からバッテリ3に充電される電力(バッテリ3の充電電力)は小さくなる。そのため、図5に示すグラフにおいて、バッテリの状態は等価電力線(d)を外れて、状態(P)、状態(P)へと順に推移する。
充電が進むにつれて、バッテリ3の電圧は高くなっている。そのため、充電上限電圧(V)が固定値である場合には、バッテリ3の充電可能電力は小さくなる。一方、本発明では、充電が進むにつれて、充電上限電圧(V)が徐々に高くなっている。例えば、バッテリ3の状態がPからPに推移した場合に、充電上限電圧はVからV3_1に高くなっている。バッテリ3の状態(P)のとき、バッテリ3の充電電圧はV2_1であり、充電電流はI2_1である。また、充電上限電圧(V3_1)に達する迄に流せる電流はI2_1’となる。すなわち、充電上限電圧がVからV3_1に高くなることで、状態(P)の電圧(V2_1)と充電上限電圧(V)との間の電圧差は、充電上限電圧をVの固定値とした場合と比べて、大きくなる。また、バッテリ3の状態(P)から充電上限電圧までに流せる電流も、充電上限電圧をVの固定値としたときと比べて、大きくなる。そのため、バッテリ3の充電可能電力は、充電上限電圧(V)を固定値にしたときと比べて大きくなる。
さらに、バッテリ3の状態がPからPにした推移した場合も同様に、バッテリ3の充電可能電力は、充電上限電圧(V)を固定値にしたときと比べて大きくなる。
図6(a)に示すように、バッテリ3の状態(P)以降では、バッテリ3の充電が進むにつれて、バッテリ3の充電電力は低くなる。充電電力の脈動も徐々に小さくなり、それに伴って電圧振幅(脈動)も小さくなる。充電が進むにつれて、バッテリ3の充電電圧は高くなり、充電上限電圧(V)も高くなっているが、脈動が徐々に小さくなっている。そのため、図6(b)に示すように、充電電圧のピーク値は制限電圧(V 以下に抑えられている。
すなわち、充電上限電圧がVに固定された場合には、バッテリ3の電圧が充電上限電圧(V)になるまでしか、バッテリ3は充電できない。一方、本発明において、コントローラ5は、バッテリ3の充電電力が充電器2の最大充電電力より高い場合には充電上限電圧をVに設定し、バッテリ3の充電電力が充電器2の最大充電電力より低い場合には充電上限電圧をVよりも高いV3_1、V3_2に設定する。充電終了時のバッテリ3の電圧がVよりも高くなるため、バッテリ3の充電可能な電力量を高めることができる。
図4に戻り、ステップS7にて、バッテリ3の充電電圧が目標電圧以上である場合には、コントローラ5は、満充電状態であると判定し、ステップS8に進む。そして、コントローラ5は、充電器2の停止させることで、バッテリ3の充電を停止させ、本例の制御フローが終了する。
上記のように、本発明において、コントローラ5は、センサ4の検出値とバッテリ3の充電上限電圧に基づいてバッテリ3の充電可能電力を管理しつつ、当該充電可能電力に基づいてバッテリ3の充電電力を制御する。そして、コントローラ5は、バッテリ3の充電電力が充電器2の最大充電電力より高い場合には、充電上限電圧をVに設定し、バッテリ3の充電電力が充電器2の最大充電電力より低い場合には、充電上限電圧をVよりも高い電圧に設定する。これにより、バッテリ3の充電電力が低くなり充電電力の脈動が小さくなると、充電上限電圧が高くなる。そのため、バッテリの充電可能電力が大きくなり、バッテリの充電可能な電力量を高めることができる。
また本発明において、コントローラ5は、バッテリ3の充電電力が充電器2の最大充電電力より低い場合には、バッテリ3の充電が進むにつれて、充電上限電圧を高くする。バッテリ3の充電が進むと、バッテリ3の充電電力は絞られるため、脈動は徐々に小さくなる。そして、脈動の減少する幅と、充電上限電圧の上昇幅とを対応づけることで、徐々に小さくなる脈動幅の減少分が、充電可能電力の増加分に割り当てられる。これにより、バッテリ3の充電可能な電力量を高めることができる。
なお、コントローラ5は、バッテリ3の劣化度、バッテリ3の温度、バッテリ3のSOC等に応じて、充電可能電力を補正してもよい。バッテリ3の劣化度、温度、SOC等により、バッテリ3の内部抵抗が高くなっている場合には、バッテリ3の電圧が充電上限電圧に達するまでに流せる電流値は小さくなるため、充電可能電力も小さくなる。そのため、例えば、コントローラ5は、バッテリ3の劣化度、温度、SOC等に応じて内部抵抗を補正しつつ、内部抵抗が大きいほど充電可能電力が低くなるように、充電可能電力を算出する。なお、バッテリ3の温度は、温度センサにより検出すればよい。
また、コントローラ5はバッテリ3の劣化度、温度、SOC等に応じて充電上限電圧の上昇幅を補正してもよい。バッテリ3の劣化度、温度、SOC等により、バッテリ3の内部抵抗が高くなっている場合には、充電電力の脈動の幅も大きくなる。そのため、例えば、コントローラ5は内部抵抗が大きいほど充電上限電圧の上昇幅を小さくするように、充電上限電圧を算出する。
図5に示したように、バッテリ3の充電が進むにつれて、バッテリ3の充電電力が小さくなる。そして、本発明は、小さくなる充電電力に応じて充電上限電圧を高くしたが、バッテリ3の充電可能電力に応じて充電上限電圧を高くしてもよく、バッテリ3の充電電流に応じて充電上限電圧を高くしてもよく、バッテリ3の現在の電圧と制限電圧(V)との電圧差に応じて充電上限電圧を高くしてもよい。例えば、バッテリ3の充電可能電力に応じて充電上限電圧を設定する場合には、コントローラ5は、充電可能電力が低くなるほど充電上限電圧が高くなるように、充電上限電圧を設定すればよい。バッテリ3の充電電流、バッテリ3の現在の電圧と制御電圧(V)との電圧差についても、充電可能電力と同様に設定すればよい。
なお、本発明は、充電器2の最大充電電力を閾値としつつ、バッテリ3の充電可能電力が充電器2の最大充電電力より大きいか否かで充電上限電圧を変えたが、閾値は必ずしも充電器2の最大充電電力とする必要はない。例えば、バッテリ3の充電可能電力が充電器2の最大充電電力よりも低い状態で、バッテリ3の充電電力(すなわち、バッテリ3の充電可能電力)が所定の電力閾値より高い場合には、コントローラ5は充電上限電圧をVに設定し、バッテリ3の充電電力が当該所定の電力閾値より低い場合には、コントローラ5は充電上限電圧をVより高いVに設定する。これにより、例えばバッテリ3の満充電時の容量が小さく、充電器2の最大充電電力では、バッテリ3の充電が開始できないときでも、本発明を適用できる。また、図5に示す状態(P)以降の充電制御において、バッテリ3の充電電力と閾値との比較に基づく、充電上限電圧の可変制御を行うことができる。
なお、本発明は、定電圧充電制御又は定電流充電制御にも適用可能である。
なお、本発明の変形例として、コントローラ5は、充電上限電圧を離散的に高くしてもよい。図7は変形例に係る充電制御装置において、バッテリ3の充電電圧と充電電流の推移を説明するためのグラフである。図7の各グラフa〜c、グラフd〜dは、図5に示したグラフと同様である。
コントローラ5は、初期値として充電上限電圧をVに設定する(バッテリ3の状態(P)に相当)。バッテリ3の充電が進み、バッテリ3の充電可能電力が充電器2の第1電力閾値より低くなった場合に、コントローラ5は、充電上限電圧をVからV3_1に設定する。第1電力閾値は、予め設定された充電電力の閾値であって、充電器2の最大電力閾値以下の値に設定されている。なお、図7では、バッテリ3の充電可能電力が第1電力閾値であるとき、バッテリ3の充電電圧がVとなる。また、充電上限電圧(V3_1)は充電上限電圧(V)より高い。
バッテリ3の充電が進み、バッテリ3の充電可能電力が充電器2の第2電力閾値より低くなった場合に、コントローラ5は、充電上限電圧をV3_1からV3_2に設定する。第2電力閾値は、第1電力閾値と同様に、予め設定された充電電力の閾値であって、第1電力閾値より低い値に設定されている。なお、図7では、バッテリ3の充電可能電力が第2電力閾値であるとき、バッテリ3の充電電圧がV2_1となる。また、充電上限電圧(V3_2)は充電上限電圧(V3_1)より高い。
さらにバッテリ3の充電が進み、バッテリ3の充電可能電力が充電器2の第3電力閾値より低くなった場合に、コントローラ5は、充電上限電圧をV3_2からV3_3に設定する。第3電力閾値は、第1、第2電力閾値と同様に、予め設定された充電電力の閾値であって、第2電力閾値より低い値に設定されている。なお、図7では、バッテリ3の充電可能電力が第3電力閾値であるとき、バッテリ3の充電電圧がV2_2となる。また、充電上限電圧(V3_3)は充電上限電圧(V3_2)より高い。これにより、変形例は、バッテリ3の充電が進むにつれて、充電上限電圧(V)を離散的に高くすることで、バッテリの充電可能な電力量を高めることができる。
上記のコントローラ5が本発明の制御手段に相当する。
《第2実施形態》
本発明の他の実施形態に係る充電システムについて説明する。本例では上述した第1実施形態に対して、充電上限電圧を高い電圧に変更する際の、充電電力の制御が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。
図8及び図9を用いて、コントローラ5の制御について説明する。図8は、コントローラ5の制御フローを示すフローチャートである。図9はバッテリ3の充電電力の時間的な推移を説明するためのグラフである。
ステップS11〜ステップS13までの制御フローは、第1実施形態に係るステップS1〜ステップS3までの制御フローと同様であるため説明を省略する。
ステップS14にて、コントローラ5は、充電器2からバッテリ3に充電される充電電力が充電可能電力となるように、充電器2を制御する。ステップS15にて、コントローラ5は、バッテリ3の充電電力と電力閾値とを比較する。電力閾値は、充電上限電圧を変更するタイミングを充電電力で表す閾値であって、予め設定されている。バッテリ3の充電電力が電力閾値より高い場合には、ステップS16にて、コントローラ5はバッテリ3の充電可能電力を算出しつつ、ステップS14に戻る。ステップS14〜S16の制御ループに相当する充電制御において、充電上限電圧は初期値(V)に設定されたままである。
バッテリ3の充電電力が電力閾値以下である場合には、ステップS17に進む。ステップS17にて、コントローラ5は、充電上限電圧を、VからVに変更する。充電上限電圧(V)は初期値の充電上限電圧(V)より高い。充電上限電圧の上昇幅は予め決まっている。ただし、ステップS17の時点では、充電上限電圧は変更しても、充電電力は変えていない。
ステップS18にて、コントローラ5は、センサ4の検出値からバッテリ3の現在の状態を検出しつつ、現在のバッテリ3の状態(バッテリ3の現在の電圧)から充電上限電圧(V)に達するまでに必要な充電可能電力を算出する。充電可能電力の算出方法は、ステップS11の制御フローと同様である。なお、ステップS18の制御フローで算出される充電可能電力を、便宜上、必要充電電力として称す。
ステップS19にて、コントローラ5は、必要充電電力と電力閾値とを比較する。電力閾値はステップS15の制御フローで用いた電力閾値と同じ値である。必要充電電力が電力閾値より高い場合には、ステップS20に進む。ステップS20にて、コントローラ5は、バッテリ3の充電電力が電力閾値となるように、充電器2を制御する。すなわち、コントローラ5は、電力閾値の定電力でバッテリ3の充電を制御する。そして、ステップS18に戻る。
ステップS14からステップS16のまでの制御ループによる充電制御、及び、ステップS18からステップS20のまでの制御ループによる充電制御について、図9を用いて説明する。バッテリ3の充電可能電力が充電器2の最大充電電力(P)以下になると(図9の時間(t)に相当)、バッテリ3の充電電力が絞られる。時間(t)以降、バッテリ3の充電電力は、グラフaに示すように徐々に小さくなる。グラフaは、充電上限電圧(V)に基づいて算出される充電可能電力を充電電力とした場合の充電電力の時間的な推移を示している。そして、時間(t)で、バッテリ3の充電電力が電力閾値(Pth)と等しくなる。ステップS14からステップS16までの制御ループによって推移する充電電力は、図9の時間tからtまでのグラフaに相当する。
時間(t)で、コントローラ5は、充電上限電圧をVからVに変更する(ステップS17に相当)。図9において、Pは時間(t)のバッテリの状態を示している。P’は、時間(t)で充電電力を必要充電電力に高くした場合のバッテリ3の仮想的な状態を示している。グラフbは、充電上限電圧(V)に基づいて算出される充電可能電力を充電電力とした場合の充電電力の時間的な推移を示している。
充電上限電圧が高くなった場合、充電可能電力は瞬間的に大きくなる。このとき、充電電力も、充電可能電力に合わせて瞬間的に高くすると、充電電力の脈動も大きくなるため、充電電圧のピーク値が制限電圧(V)より瞬間的に高くなる可能性がある。そのため、本発明では、充電上限電圧を高くした時点(時間t)では、充電電力を高くせずに、充電上限電圧の変更時の充電電力で、バッテリ3の充電を定電力で制御する。すなわち、バッテリ3の状態は、PからP’に遷移することはない。また充電電力は、電力閾値(Pth)の一定値で推移する。
充電電力(Pth)の一定電力で充電を行うと、バッテリ3の電圧は上昇する。そのため、充電が進むにつれて、必要充電電力は徐々に低下する(図9のグラフbを参照)。時間t以降、コントローラ5は、必要充電電力と電力閾値のうち、低い方の電力を充電電力とする(以下、セレクトローとも称す)。そのため、時間tから時間tまでの間、電力閾値が必要充電電力より低いため、コントローラ5は電力閾値をバッテリ3の充電電力とする。ステップS18からステップS20までの制御ループによって推移する充電電力は、図9の時間tからtまでのグラフaに相当する。
充電電力は一定値であるが、必要充電電力は、バッテリ3の電圧の上昇に伴い低下する。そのため、時間(t)で必要充電電力が電力閾値(Pth)と等しくなる。すなわち、ステップ19において、必要充電電力が電力閾値以下になるタイミングが、時間(t)に相当する。
図8に戻り、ステップ19にて、必要充電電力が電力閾値以下になると、ステップS21に進む。ステップS21にて、コントローラ5は、必要充電電力がバッテリ3の充電電力となるように、充電器2を制御する。ステップS22にて、コントローラ5は、バッテリ3が満充電状態になったか否かを判定する。
バッテリ3が満充電状態でない場合には、ステップS23にて、コントローラ5はバッテリ3の必要充電電力(充電上限電圧Vに基づく充電可能電力)を算出しつつ、ステップS21に戻る。バッテリ3が満充電状態である場合には、コントローラ5は、充電器2の停止させることでバッテリ3の充電を停止させ(ステップS24)、本例の制御フローが終了する。
図9に示すように、時間(t)以降、必要充電電力は電力閾値より低くなっているため、充電電力が必要充電電力となるように充電制御を行っても、充電電圧のピーク値は制限電圧(V)を超えない。また、変更後の充電上限電圧に基づいて充電可能電力が算出され、充電電力が充電可能電力となるように充電制御が行われるため、バッテリ3の電圧が高くなる。これにより、バッテリ3の充電可能な電力量を高めることができる。
上記のように、本発明において、コントローラ5は、センサ4検出値と充電上限電圧(V)に基づき、現在のバッテリ3の状態から充電上限電圧(V)に達するまでに必要な充電可能電力(必要充電電力)を算出する。そして、コントローラ5は、充電電力が所定の電力閾値(Pth)以下である場合には、電力閾値(Pth)と必要充電電力のうち低い方の電力をバッテリ3の充電電力とする。これにより、充電上限電圧が高い値に設定された場合に、充電電圧のピーク値を制限電圧(V)以下に抑制できる。
なお、本発明において、時間(t)以降、充電電力として設定可能な一定の電力値は電力閾値(Pth)よりも低い電力値でもよい。また、図8に制御フローのうち、ステップS19、ステップS20、及びステップS21の制御フローが、時間t以降のセレクトローの制御に相当する。
なお、本発明は、充電上限電圧の可変を1段階としたが、1段階に限らず複数にしてもよい。
上記の充電上限電圧(V)が第1充電上限電圧に相当し、充電上限電圧(V)が第2充電上限電圧に相当する。
1…交流電源
2…充電器
3…バッテリ
4…センサ
5…コントローラ

Claims (4)

  1. バッテリの充電を制御する充電制御装置において、
    電源から供給される交流電力を全波整流又は半波整流により整流し、整流された電力を前記バッテリの充電電力として前記バッテリを充電する充電器と、
    前記バッテリに供給される電圧及び電流を、前記バッテリの状態として検出するセンサと、
    前記バッテリの制限電圧より低い電圧を、前記充電器から前記バッテリに充電可能な充電上限電圧として設定し、前記充電器を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記センサの検出値と前記充電上限電圧に基づいて前記バッテリに充電可能な電力を充電可能電力として管理し、
    前記充電可能電力に基づいて前記充電電力の実効値を制御し、
    前記充電電力の実効値が所定の閾値より高い場合には第1充電上限電圧を前記充電上限電圧として設定し、
    前記充電電力の実効値が前記所定の閾値より低い場合には前記第1充電上限電圧より高い第2充電上限電圧を前記充電上限電圧として設定し、
    前記検出値と前記第2充電上限電圧に基づき、現在の前記バッテリの状態から前記第2充電上限電圧に達するまでに必要な前記充電可能電力を、必要充電電力として算出し、
    前記充電電力が前記所定の閾値以下である場合には、前記所定の閾値以下の一定電力と前記必要充電電力のうち低い方の電力を前記充電電力とする
    ことを特徴とする充電制御装置。
  2. 請求項1記載の充電制御装置において、
    前記制御手段は、
    前記充電電力が前記所定の閾値より低い場合には、前記バッテリの充電が進むにつれて、前記充電上限電圧を高くする
    ことを特徴とする充電制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の充電制御装置において、
    前記制御手段は、
    前記充電電力が前記所定の閾値より低い場合には前記充電上限電圧を離散的に高くする
    ことを特徴とする充電制御装置。
  4. 電源とバッテリとの間に接続された充電器を用いて、前記電源から供給される交流電力を全波整流又は半波整流により整流しつつ、整流された電力を前記バッテリの充電電力として前記バッテリを充電し、
    前記バッテリに接続されたセンサにより、前記バッテリに供給される電圧及び電流を前記バッテリの状態を検出し、
    前記バッテリの制限電圧より低い電圧を、前記充電器から前記バッテリに充電可能な充電上限電圧として設定し、
    前記センサの検出値と前記充電上限電圧に基づいて前記バッテリを充電可能な電力を充電可能電力として管理しつつ、前記充電可能電力に基づいて前記充電電力の実効値を制御し、
    前記充電電力の実効値が所定の閾値より高い場合には第1充電上限電圧を前記充電上限電圧として設定し、
    前記充電電力の実効値が前記所定の閾値より低い場合には前記第1充電上限電圧より高い第2充電上限電圧を前記充電上限電圧として設定し、
    前記検出値と前記第2充電上限電圧に基づき、現在の前記バッテリの状態から前記第2充電上限電圧に達するまでに必要な前記充電可能電力を、必要充電電力として算出し、
    前記充電電力が前記所定の閾値以下である場合には、前記所定の閾値以下の一定電力と前記必要充電電力のうち低い方の電力を前記充電電力とする
    充電制御方法。

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