JP6187331B2 - 電解液注入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の蓄電装置に電解液を注入するために使用される電解液注入装置に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。一般に、容量の大きな二次電池(蓄電装置)はケースを備え、そのケース内に電極組立体及び電解液が収容されている。二次電池の組立は、ケースのケース本体内に電極組立体を収容した後、ケースの蓋体をケース本体に溶接し、ケース本体の開口部を閉塞する。その後、蓋体の注液孔から電解液をケース内に注入した後、注液口を封止する。
ケース内への電解液の注入の一例として、リザーブタンクを用いた方法がある。例えば、特許文献1に開示の電解液注入ヘッド(リザーブタンク)は、電解液を蓄える漏斗状の電解液注入容器を備えるとともに、電解液注入容器に連結された電解液注入口を備える。
そして、電解液の注入は、電解液注入口をケースの注液口に接続した状態で、ケース内を真空引きすると同時に、電解液注入容器に電解液を供給する。すると、電解液注入容器に蓄えられた電解液が電解液注入口からケース内に注入される。
特開平10−255759号公報
ところで、二次電池の生産性を高めるため、ケース内への電解液の注入時間を短縮することが望まれている。そこで、電解液注入容器を水平方向へ大型化し、電解液の液面を広げることで液面にかかる荷重(大気圧など)を大きくして、電解液の注入速度を速めることが考えられる。特許文献1のように、一つの二次電池に対し、一つの電解液注入ヘッドを使用して電解液の注入作業を行う場合には、電解液注入容器を水平方向に大型化することは容易である。しかし、電解液の注入作業は、決められた作業スペースで複数の二次電池に行われる場合が多く、一つ一つの電解液注入容器が水平方向に大型化してしまうと、電解液注入容器同士が干渉する。このため、注液対象となる二次電池同士の間隔を広く取る必要があり、作業スペースに収容できる二次電池の数が減ってしまう。
本発明は、限られた作業スペースの中で、複数の蓄電装置に対し、電解液の注入時間を短縮することができる電解液注入装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための電解液注入装置は、ケース内に電解液が収容されるとともに、前記ケースの上壁部に前記電解液の注液口を備える複数の蓄電装置に前記電解液を注入するために使用され、複数の蓄電装置を、前記上壁部を同一面上に並べた状態で各注液口から前記電解液を注入可能であり、前記電解液を一時的に蓄えるリザーブタンクを備え、前記リザーブタンクは、複数の上壁部を上方から覆う状態に配置されており、前記リザーブタンクを複数備え、複数の前記リザーブタンクは、少なくともその一部が上下方向に重なる状態に配置されていることを要旨とする。
これによれば、一つの蓄電装置用のリザーブタンクを別の蓄電装置の上壁部の上方を覆うまで水平方向へ拡大することで、リザーブタンクが一つの蓄電装置の上壁部だけを覆っている場合と比べると、蓄電装置同士の間隔を広げることなく、リザーブタンクでの電解液の液面の面積を水平方向に広げることができる。よって、液面にかかる荷重を大きくして、電解液の注入速度を速めることができる。そして、リザーブタンクは別の蓄電装置の上壁部を覆うように配置されていることから、別の蓄電装置がリザーブタンクを備えていても、別の蓄電装置の上方でリザーブタンク同士が干渉しない。よって、限られた作業スペースの中で、そのスペースを有効利用して複数の蓄電装置に対し、電解液の注入時間を短縮することができる。
また、これによれば、複数のリザーブタンクが、上壁部の面に沿う方向で互いに干渉することが無く、各リザーブタンクは、作業スペースの中で水平方向に拡大できる。よって、作業スペースの中で、電解液の液面を最大限に広げることができ、電解液の注入速度を速めることができる。したがって、限られた作業スペースの中で、そのスペースを、上壁部の面に沿う方向及び上下方向にも有効利用して電解液の注入時間を短縮することができる。
また、電解液注入装置について、前記蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、限られた作業スペースの中で、複数の蓄電装置に対し、電解液の注入時間を短縮することができる。
実施形態の二次電池を示す斜視図。 真空チャンバ内の電解液注入装置を示す斜視図。 電解液注入装置を示す平面図。 真空チャンバ内の電解液注入装置を示す断面図。 電解液注入装置の別例を示す断面図。 電解液注入装置の別例を示す平面図。 電解液注入装置の別例を示す断面図。
以下、電解液注入装置を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
まず、蓄電装置としての二次電池について説明する。
図1に示すように、二次電池10は、ケース11に電極組立体12及び電解液(図示せず)が収容されている。ケース11は、有底四角筒状のケース本体13と、ケース本体13に電極組立体12を挿入するための開口部を塞ぐ矩形平板状の蓋体14とからなる。蓋体14は、その厚み方向に貫通する注液口14cを備える。注液口14cは、封止部材20によって封止され、ケース11内からのガス及び電解液の漏れが防止されている。本実施形態では、蓋体14が注液口14cを備える上壁部に相当する。また、ケース本体13は、蓋体14に対し上下方向に直交する四つの側壁を備える。四つの側壁のうち、蓋体14の一対の長側縁に直交して上下方向に延びる側壁を第1側壁13bとし、蓋体14の一対の短側縁に直交して上下方向に延びる側壁を第2側壁13cとする。また、ケース本体13と蓋体14は、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池であり、リチウムイオン電池である。
電極組立体12には、正極端子15と負極端子16が電気的に接続されている。そして、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁部材17aがそれぞれ取り付けられている。また、正極端子15と負極端子16は、蓋体14からケース11外に露出している。電極組立体12は、正極電極、負極電極、及び正極電極と負極電極とを絶縁するセパレータを有する。正極電極は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極活物質層を備える。負極電極は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極活物質層を備える。
正極活物質層は、正極活物質粒子同士が樹脂製のバインダにより相互に固定された多孔質層である。また、負極活物質層は、負極活物質粒子同士が樹脂製のバインダにより相互に固定された多孔質層である。そして、電極組立体12は、複数の正極電極と複数の負極電極が交互に積層されるとともに、両電極の間にセパレータが介在された積層構造である。セパレータは、絶縁性の樹脂よりなり、電解液を含浸することでイオンの行き来を可能とする多孔性の樹脂シートである。
次に、複数の二次電池10に電解液を注入するために使用される電解液注入装置について説明する。なお、図2〜図4では、二次電池10において、上述の正極端子15、負極端子16、絶縁部材17aについては図示を省略している。
図2及び図4に示すように、電解液注入装置30は、四つの二次電池10を第1側壁13bが対向し、かつ蓋体14が同一面上に位置するように並設した状態で、各注液口14cから各ケース11内に電解液を注入可能とする。なお、四つの二次電池10は、蓋体14の長側縁が互いに平行をなす状態に並設される。
四つの二次電池10のうち、並設方向の一端に配置された二次電池10を第1の二次電池101とし、第1の二次電池101の隣りの二次電池10を第2の二次電池102とする。また、第2の二次電池102に隣り合う二次電池10のうち、第1の二次電池101とは別の二次電池10を第3の二次電池103とする。さらに、四つの二次電池10のうち、並設方向の他端に配置された二次電池10を第4の二次電池104とする。
電解液注入装置30は、四つの二次電池10の蓋体14の真上に配置される第1のリザーブタンク31、第1のリザーブタンク31の真上に配置される第2のリザーブタンク32、第2のリザーブタンク32の真上に配置される第3のリザーブタンク33、及び第3のリザーブタンク33の真上に配置される第4のリザーブタンク34を備える。
第1のリザーブタンク31は、上方に開口部31aが開口する有底四角箱状である。第1のリザーブタンク31の底壁31bは、四つの蓋体14全てを覆う大きさである。また、開口部31aは、底壁31bと同じ平面形状であり、第1のリザーブタンク31は上部が全面開放されている。
第1のリザーブタンク31は、底壁31bの長手方向に延びる中心線上に、その長手方向の一端側から他端側に向けて第1注液ノズル31c、第2ノズル用貫通孔31d、第3ノズル用貫通孔31e、及び第4ノズル用貫通孔31fを備える。第1注液ノズル31cは、第1の二次電池101の注液口14cに接続されている。
第2のリザーブタンク32は、第1のリザーブタンク31と同じ平面形状であり、上方に開口部32aが開口する有底四角箱状である。第2のリザーブタンク32は、底壁32bが第1のリザーブタンク31の開口端から上方へ離れた位置に配置されている。第2のリザーブタンク32は、底壁32bが四つの蓋体14全てを覆う大きさである。
第2のリザーブタンク32は、底壁32bの長手方向に延びる中心線上に、その長手方向の一端側から他端側に向けて、第1供給口用筒部41a、第2注液ノズル32c、第3ノズル用貫通孔32e、及び第4ノズル用貫通孔32fを備える。
第1供給口用筒部41aは、第1のリザーブタンク31の第1注液ノズル31cの真上に配置され、第2注液ノズル32cは、第1のリザーブタンク31の第2ノズル用貫通孔31dを貫通し、第2の二次電池102の注液口14cに接続されている。また、第2のリザーブタンク32の第3ノズル用貫通孔32eは、第1のリザーブタンク31の第3ノズル用貫通孔31eの真上に配置され、第2のリザーブタンク32の第4ノズル用貫通孔32fは、第1のリザーブタンク31の第4ノズル用貫通孔31fの真上に配置されている。
第3のリザーブタンク33は、第1のリザーブタンク31及び第2のリザーブタンク32と同じ平面形状であり、上方に開口部33aが開口する有底四角箱状である。第3のリザーブタンク33は、底壁33bが第2のリザーブタンク32の開口端から上方へ離れた位置に配置されている。第3のリザーブタンク33は、底壁33bが四つの蓋体14全てを覆う大きさである。
第3のリザーブタンク33は、底壁33bの長手方向に延びる中心線上に、その長手方向の一端側から他端側に向けて、第1供給口用筒部42a、第2供給口用筒部52a、第3注液ノズル33c、及び第4ノズル用貫通孔33fを備える。
第3のリザーブタンク33の第1供給口用筒部42aは、第2のリザーブタンク32の第1供給口用筒部41aの真上に配置され、第2供給口用筒部52aは、第2のリザーブタンク32の第2注液ノズル32cの真上に配置されている。また、第3注液ノズル33cは、第1のリザーブタンク31と第2のリザーブタンク32の第3ノズル用貫通孔31e,32eを貫通して第3の二次電池103の注液口14cに接続されている。さらに、第3のリザーブタンク33の第4ノズル用貫通孔33fは、第2のリザーブタンク32の第4ノズル用貫通孔32fの真上に配置されている。
第4のリザーブタンク34は、第1のリザーブタンク31、第2のリザーブタンク32、及び第3のリザーブタンク33と同じ平面形状であり、上方に開口部34aが開口する有底四角箱状である。第4のリザーブタンク34は、底壁34bが第3のリザーブタンク33の開口端から上方へ離れた位置に配置されている。第4のリザーブタンク34は、底壁32bが四つの蓋体14全てを覆う大きさである。
第4のリザーブタンク34は、底壁34bの長手方向に延びる中心線上に、その長手方向の一端側から他端側に向けて、第1供給口用筒部43a、第2供給口用筒部53a、第3供給口43、及び第4注液ノズル34cを備える。
第4のリザーブタンク34の第1供給口用筒部43aは、第3のリザーブタンク33の第1供給口用筒部42aの真上に配置され、第2供給口用筒部53aは、第3のリザーブタンク33の第2供給口用筒部52aの真上に配置されている。また、第3供給口43は、第3のリザーブタンク33の第3注液ノズル33cの真上に配置されている。
第4注液ノズル34cは、第1のリザーブタンク31、第2のリザーブタンク32、及び第3のリザーブタンク33の第4ノズル用貫通孔31f,32f,33fを貫通して第4の二次電池104の注液口14cに接続されている。
第1〜第4のリザーブタンク31,32,33,34は、図示しない昇降装置により、各注液ノズル31c,32c,33c,34cと共に昇降可能とされている。第1〜第4のリザーブタンク31,32,33,34が昇降装置により上昇端位置にあるときは、各注液ノズル31c,32c,33c,34cは四つの二次電池10の高さよりも高い位置にある。一方、第1〜第4のリザーブタンク31,32,33,34が昇降装置により下降端位置にあるときは、各注液ノズル31c,32c,33c,34cは四つの二次電池10の高さよりも低い位置にある。
電解液注入装置30において、三つの第1供給口用筒部41a,42a,43aは、第1注液ノズル31cの上方で同一軸線上に配置され、三つの第1供給口用筒部41a,42a,43aにより、第1供給口41が構成されている。そして、第1供給口41を介して第1のリザーブタンク31に電解液18が供給可能である。また、電解液注入装置30において、二つの第2供給口用筒部52a,53aは、第2注液ノズル32cの上方で同一軸線上に配置され、二つの第2供給口用筒部52a,53aにより、第2供給口42が構成されている。そして、第2供給口42を介して第2のリザーブタンク32に電解液18が供給可能である。加えて、電解液注入装置30において、第3供給口43は、第3注液ノズル33cの上方に配置され、第3供給口43を介して第3のリザーブタンク33に電解液18が供給可能である。第4のリザーブタンク34には、開口部34aから電解液18が供給可能である。
四つの二次電池10及び電解液注入装置30は、真空チャンバ50内に配置されている。真空チャンバ50は、図示しない減圧装置によって減圧可能である。また、真空チャンバ50は、電解液18の供給用ノズル55を備え、供給用ノズル55は、真空チャンバ50内を移動可能である。
次に、電解液注入装置30を用いた電解液18の注入作業を作用とともに説明する。
まず、真空チャンバ50内に、第1の二次電池101、第2の二次電池102、第3の二次電池103、及び第4の二次電池104を、注液口14cを開放させた状態で並べる。このとき、四つの蓋体14が同一面上に位置し、かつ蓋体14の長側縁が互いに平行となる状態に二次電池10を並べる。また、このとき、第1〜第4のリザーブタンク31,32,33,34が昇降装置により上昇端位置にあり、各注液口14cは、上方の各注液ノズル31c,32c,33c,34cの真下となるように配置される。
次に、真空チャンバ50に接続された減圧装置を駆動させ、真空チャンバ50内を減圧させる。すると、四つの二次電池10のケース11内が減圧される。次に、昇降装置により、第1〜第4のリザーブタンク31,32,33,34を下降させ、第1注液ノズル31cを第1の二次電池101の注液口14cに接続し、第2注液ノズル32cを第2の二次電池102の注液口14cに接続する。また、第3注液ノズル33cを第3の二次電池103の注液口14cに接続し、第4注液ノズル34cを第4の二次電池104の注液口14cに接続する。
なお、各注液ノズル31c,32c,33c,34cは、その先端外周にシール装置を備え、各注液ノズル31c,32c,33c,34cと各注液口14cとが接続された状態では、各二次電池10は、各注液ノズル31c,32c,33c,34cを介してのみ、真空チャンバ50内と連通する。
次に、真空チャンバ50の供給用ノズル55から第1供給口41に電解液18を供給し、第1供給口41から第1のリザーブタンク31に電解液18を供給する。同様に、供給用ノズル55から第2供給口42及び第3供給口43に電解液18を供給し、第2のリザーブタンク32及び第3のリザーブタンク33に電解液18を供給する。さらに、第4のリザーブタンク34の開口部34aから第4のリザーブタンク34内に電解液18を供給する。
すると、電解液18が各ケース11内に注入されていく。このとき、セパレータ、正極活物質層及び負極活物質層に電解液18は速やかに浸透しないため、各リザーブタンク31,32,33,34に電解液18が一時的に蓄えられる。そして、電解液18のケース11への注入速度が遅くなった時点で、真空チャンバ50を大気開放する。すると、大気圧が、各リザーブタンク31,32,33,34の液面に掛かり、電解液18が各ケース11へ注入されていく。
各リザーブタンク31,32,33,34に蓄えられた電解液18が無くなると、ケース11への電解液18の注入が完了する。その後、注液口14cが封止部材20によって封止され、電解液18の注入作業が完了する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電解液注入装置30が備える四つのリザーブタンク31,32,33,34は、各々のリザーブタンクが電解液を供給する二次電池10の蓋体14に限定されず、他の二次電池10の蓋体14も覆うように配置されている。このため、限られた作業スペースの中で、一つのリザーブタンクが、一つだけの二次電池10の蓋体14を覆う大きさである場合と比べると、二次電池10同士の間隔を広げることなく、各リザーブタンク31,32,33,34を水平方向へ拡大でき、各リザーブタンク31,32,33,34での電解液18の液面を広げることができる。よって、電解液18の液面にかかる大気圧による荷重を大きくして、電解液18の注入速度を速めることができる。したがって、真空チャンバ50内の限られた作業スペースの中で、そのスペースを有効利用して電解液18の注入時間を短縮することができる。
(2)また、電解液注入装置30が備える四つのリザーブタンク31,32,33,34は、上下方向の異なる高さに配置することで、全てが二次電池10の蓋体14を覆っている。このため、四つのリザーブタンク31,32,33,34同士が、蓋体14の上面に沿う方向で干渉することがなく、蓋体14の上面に沿う方向へ作業スペース(真空チャンバ50)を大型化しなくても、電解液18の注入速度を速めることができる。よって、作業スペース(真空チャンバ50内の空間)を、蓋体14の上面に沿う方向、及び上下方向に有効利用して電解液18の注入速度を速めることができる。
(3)四つのリザーブタンク31,32,33,34は、各開口部31a,32a,33a,34aが真空チャンバ50内に開口されている。このため、真空チャンバ50を大気開放することで、四つのリザーブタンク31,32,33,34の電解液18の液面に大気圧をかけることができ、簡易な構造で注液速度の制御が可能である。
(4)四つのリザーブタンク31,32,33,34は全て底壁31b,32b,33b,34bの面積が同じである。このため、真空チャンバ50を大気開放したときに、液面にかかる荷重が同等となり、注液速度と注液に要する作業時間のばらつきを抑制することができる。
(5)電解液注入装置30は、第1供給口41、第2供給口42、及び第3供給口43を備える。このため、第4のリザーブタンク34の下方に三つのリザーブタンク31,32,33が配置されていても、第1供給口41、第2供給口42、及び第3供給口43から各リザーブタンク31,32,33に電解液18を供給できる。
(6)四つの二次電池10それぞれにリザーブタンク31,32,33,34が接続される。このため、各二次電池10に必要な電解液18の量を各リザーブタンク31,32,33,34毎に供給することができ、四つの二次電池10それぞれに規定量の電解液18を注入することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 電解液注入装置30を用いた電解液18の注入作業は、真空チャンバ50内で行わなくてもよい。
図5に示すように、電解液注入装置30において、第1のリザーブタンク31は、第1注液ノズル31cに第1開閉弁31hを備えるとともに、第1注液ノズル31cから分岐する第1分岐路31gを備える。第1のリザーブタンク31は、第1分岐路31gに減圧用開閉弁31kを備える。同様に、第2のリザーブタンク32は、第2注液ノズル32cに第2開閉弁32hを備えるとともに、第2注液ノズル32cに接続された第2分岐路32gを備え、この第2分岐路32gに減圧用開閉弁32kを備える。
また、第3のリザーブタンク33は、第3注液ノズル33cに第3開閉弁33hを備えるとともに、第3注液ノズル33cに接続された第3分岐路33gを備え、この第3分岐路33gに減圧用開閉弁33kを備える。また、第4のリザーブタンク34は、第4注液ノズル34cに第4開閉弁34hを備えるとともに、第4注液ノズル34cに接続された第4分岐路34gを備え、この第4分岐路34gに減圧用開閉弁34kを備える。第1分岐路31g、第2分岐路32g、第3分岐路33g、及び第4分岐路34gは、減圧ポンプPに接続されている。
そして、電解液18の注入作業時、まず、第1の二次電池101、第2の二次電池102、第3の二次電池103、及び第4の二次電池104を、注液口14cを開放させた状態で並べる。次に、電解液注入装置30を、四つの二次電池10の上方に配置し、第1注液ノズル31cを第1の二次電池101の注液口14cに接続し、第2注液ノズル32cを第2の二次電池102の注液口14cに接続する。また、第3注液ノズル33cを第3の二次電池103の注液口14cに接続し、第4注液ノズル34cを第4の二次電池104の注液口14cに接続する。
次に、各減圧用開閉弁31k,32k,33k,34kを開状態とするとともに、第1〜第4開閉弁31h,32h,33h,34hを閉状態とする。そして、減圧ポンプPを駆動させ、四つの二次電池10のケース11内を減圧する。ケース11の減圧が完了したら、減圧ポンプPを停止させるとともに、減圧用開閉弁31k,32k,33k,34kを閉状態とする。
次に、第1〜第4のリザーブタンク31,32,33,34に電解液18を注入する。その後、第1〜第4開閉弁31h,32h,33h,34hを開状態とすると、電解液18が各ケース11内に注入されていく。
このように構成すると、真空チャンバ50を用いなくても、各ケース11内を減圧して電解液18の注入作業を行うことができる。
○ 図6に示すように、電解液注入装置61は、開口部60aを有するリザーブタンク60を、高さを異ならせることなく配置してもよい。リザーブタンク60は、底壁60bが四つの二次電池10の蓋体14を上方から覆っている。リザーブタンク60内は、四つの液溜め部62に区画されている。各液溜め部62が、個々のリザーブタンクに相当する。各液溜め部62は、平面視L字状であり、リザーブタンク60の底壁60bにおいて、各液溜め部62の底壁62aも平面視L字状であり、二つの二次電池10の蓋体14を上方から覆っている。
したがって、各液溜め部62の底壁62aを二つの二次電池10の蓋体14の上方を覆うまで水平方向へ拡大することで、液溜め部62の底壁62aが、一つの蓋体14だけを覆っている場合と比べると、二次電池10同士の間隔を広げることなく、電解液18の液面の面積を広げることができる。よって、液面にかかる荷重を大きくして、電解液18の注入速度を速めることができる。そして、液溜め部62の底壁62aは二つの二次電池10の蓋体14を覆うように配置されていることから、二つの二次電池10同士の液溜め部62同士が干渉しない。また、リザーブタンク60の底壁60bの面積は、二次電池10が配置される作業スペースより広いが、高さ方向の配置を調整することで、隣接する工程の作業スペースに影響無き配置とすることは容易である。よって、限られた作業スペースの中で、そのスペースを有効利用して電解液18の注入時間を短縮することができる。
なお、電解液18を注入する二次電池10の数に合わせて、リザーブタンク60に区画される液溜め部62の数を変更してもよい。
○ 図7に示すように、電解液注入装置30において、第1のリザーブタンク31と第2のリザーブタンク32を、第1の二次電池101と第2の二次電池102の上方に配置し、第3のリザーブタンク33と第4のリザーブタンク34を、第3の二次電池103と第4の二次電池104の上方に配置してもよい。この場合、第1のリザーブタンク31の底壁31bと第2のリザーブタンク32の底壁32bは、それぞれ第1の二次電池101と第2の二次電池102の蓋体14を上方から覆っている。また、第3のリザーブタンク33の底壁33bと第4のリザーブタンク34の底壁34bは、それぞれ第3の二次電池103と第4の二次電池104の蓋体14を上方から覆っている。
○ 電解液注入装置が一度に注入できる二次電池10の数は、四つでなくてもよく、二つ、三つ、五つ以上でもよく、この場合、電解液注入装置が備えるリザーブタンクの数は、二次電池10の数に合わせて変更される。
○ 実施形態において、各リザーブタンク31,32,33,34は、それらの底壁31b,32b,33b,34bが、二つ又は三つの二次電池10の蓋体14に上方から重なる大きさであってもよい。
○ 各リザーブタンク31,32,33,34は、各底壁31b,32b,33b,34bが各注液ノズル31c,32c,33c,34cに向けて先細となる漏斗状であてもよい。
○ 各リザーブタンク31,32,33,34の上方を開口せず、大気圧による荷重に代えて、ドライな不活性ガスを供給し、加圧する構成としてもよい。
○ 二次電池10の上壁部は、蓋体14でなく、ケース本体13の側壁であってもよい。
○ 正極電極は、正極金属箔の両面に正極活物質層を有するとしたが、正極金属箔の片面のみに正極活物質層を有していてもよい。同様に、負極電極は、負極金属箔の両面に負極活物質層を有するとしたが、負極金属箔の片面のみに負極活物質層を有していてもよい。
○ 実施形態では、電極組立体12として積層タイプを記載したが、捲回タイプでもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であってもよい。要するに、正極活物質と負極活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記蓄電装置及び前記リザーブタンクを収容する真空チャンバを備える請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項に記載の電解液注入装置。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、14…上壁部としての蓋体、14c…注液口、18…電解液、30,61…電解液注入装置、31,32,33,34,60…リザーブタンク、31a,32a,33a,34a,60a…開口部。

Claims (2)

  1. ケース内に電解液が収容されるとともに、前記ケースの上壁部に前記電解液の注液口を備える複数の蓄電装置に前記電解液を注入するために使用され、
    複数の蓄電装置を、前記上壁部を同一面上に並べた状態で各注液口から前記電解液を注入可能であり、
    前記電解液を一時的に蓄えるリザーブタンクを備え、
    前記リザーブタンクは、複数の上壁部を上方から覆う状態に配置されており、
    前記リザーブタンクを複数備え、複数の前記リザーブタンクは、少なくともその一部が上下方向に重なる状態に配置されている電解液注入装置。
  2. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1に記載の電解液注入装置。
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