JP6187098B2 - 印刷流体カートリッジ - Google Patents

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本発明は、印刷流体が貯留される印刷流体カートリッジに関する。
従来、インクを用いて記録用紙(被記録媒体)に画像を記録するインクジェット記録装置が広く知られている。インクジェット記録装置は、インクジェット記録方式の記録ヘッドを備える。記録ヘッドは、インクカートリッジから供給されたインクを記録用紙へ向けてノズルから選択的に噴出する。インクカートリッジは、インクジェット記録装置に着脱可能に設けられる。
上記インクカートリッジには、インクを貯留するインク室が設けられている。空気と接触することによるインクの劣化を考慮すると、インク室は、インクで充填されており、インクの消費に伴って容積が減少する可撓性の部材、例えば膜などによって構成されていることが望ましい(特許文献1,2)。
特開2009−18424号公報 特開2005−305940号公報
しかしながら、インクの消費に伴ってインク室を構成する膜が撓むときに、必ずしもインクの流出口から遠い側から撓んでいくとは限らない。例えば、インクの流出口に近い側から膜が撓むと、流出口に近い側において膜同士又は膜と対向する壁とが密着して、流出口から遠い側の空間と流出口との間におけるインクの流れを遮断することがある。そうすると、インク室にインクが残っているにも拘わらず、流出口からインクが外部へ供給されないという問題が生ずる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、可撓性の膜を有して構成された空間に貯留された印刷流体が流出されたときの残量を安定して少なくできる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る印刷流体カートリッジは、第1壁、及び当該第1壁の周囲を囲繞する外周壁を有するフレームと、上記第1壁と対向して配置されて上記外周壁に液密に接着されており、上記フレームと共に印刷流体が貯留される空間を区画する膜と、上記フレームに設けられており、上記フレームの外部と上記空間との間で印刷流体を流通させる印刷流体流通部と、上記第1壁又は上記膜の少なくとも一方に設けられており、他方へ向かって突出する複数の突出部と、を具備する。上記膜は、上記第1壁側へ撓むことができる可撓性を有する。上記印刷流体流通部に対して近い側の上記突出部が上記第1壁又は上記膜から突出する第1距離は、上記印刷流体流通部に対して遠い側の上記突出部が上記第1壁又は上記膜から突出する第2距離より長い。
フレームと膜とにより区画される空間には印刷流体が充填される。空間に貯留された印刷流体が印刷流体流通部から流出すると、流出した印刷流体の容量に応じて膜が第1壁側へ撓んで空間の容積が減少する。第1壁側へ撓んだ膜と第1壁との間には、突出部が存在するので、突出部が突出する距離だけ第1壁と膜との間に隙間が生じる。さらに印刷流体が流出すると、突出部の間において膜が第1壁側へ撓む。印刷流体流通部に近い側の突出部の第1距離が、印刷流体流通部から遠い側の突出部の第2距離より長いので、先ず、印刷流体流通部から遠い側の突出部の間において、膜と第1壁とが接触する。これにより、印刷流体流通部に近い側において、先に膜と第1壁とが接触して、印刷流体流通部への印刷流体の流通が遮断されることがない。
(2) また、上記印刷流体流通部に対して近い側において隣り合う上記突出部の頂部の最短距離である第3距離は、上記印刷流体流通部に対して遠い側において隣り合う上記突出部の頂部の最短距離である第4距離より短くてもよい。
膜と突出部とが接触し、さらに印刷流体が流出したときに、印刷流体流通部に対して遠い側から膜がフレームの第1壁に接触するように変形するので、印刷流体流通部に近い側において印刷流体が円滑に流通する。
(3) また、上記突出部は、頂部から上記第1壁又は上記膜に向かって外形が大きくなるテーパ形状であってもよい。
テーパ形状によって、撓んだ膜と突出部との隙間を小さくできるので、印刷流体の残量を少なくできる。
(4) 上記印刷流体流通部に対して近い側の上記突出部のテーパ形状は、上記印刷流体流通部に対して遠い側の上記突出部のテーパ形状より、外形の拡がりが小さくてもよい。
印刷流体流通部に近い側において、撓んだ膜と突出部との隙間を大きくできるので、印刷流体流通部に近い側において印刷流体が円滑に流通する。
(5) 上記突出部は、上記第1距離及び上記第2距離が、上記外周壁が上記第1壁から上記膜側へ延びる最大距離である第5距離より短くてもよい。
突出部の体積を小さくできるので、膜が外周壁より第1壁側に撓んでいない状態において、フレーム及び膜により形成される空間に貯留可能な印刷流体の容量を多くできる。
(6) 上記外周壁に設けられており、上記空間に露出された反射面及び上記外周壁の外部に露出された透過面を有する透光部材を更に具備しており、上記反射面は、上記空間に貯留された印刷流体と接触しているときにおいて上記透過面に照射されて上記透光部材内を透過する光を反射する反射率R1と、上記空間に貯留された印刷流体と接触していないときにおいて上記透過面に照射されて上記透光部材内を透過する光を反射する反射率R2と、が異なってもよい。
膜が撓んで透過面に接触することにより反射率が変わるので、フレーム及び膜により形成される空間に貯留された印刷流体の残量が少なくなったことを光学的に検知し得る。
(7) 上記透光部材は、上記印刷流体流通部に最も近い上記突出部より、上記印刷流体流通部から離れた位置に配置されていてもよい。
空間に貯留された印刷流体が少なくなり、印刷流体流通部の周囲に印刷流体が無くなる前に、可撓性の膜が透光部材の反射面に接触するので、残量検知が可能となる。
(8) 上記透光部材が配置された上記外周壁の一部と対向して上記第1壁から突出された突条を更に具備してもよい。
突条に沿って膜が撓むことによって、透過面に膜を安定して接触させることができる。
(9) 上記突条は、上記第1壁から上記膜へ向かって突出する距離である第6距離が、上記外周壁が上記第1壁から上記膜側へ延びる最大距離である第5距離より短いものであってもよい。
突条の容積を小さくできるので、膜が外周壁より第1壁側に撓んでいない状態において、フレーム及び膜により形成される空間に貯留可能な印刷流体の容量を多くできる。
(10) 上記反射面は、上記外周壁と直交する方向に対して傾斜し、かつ上記膜側を向いた第1傾斜面であり、上記透光部材は、上記第1傾斜面より上記第1壁側に設けられて、上記外周壁と直交する方向に対して傾斜し、かつ上記第1壁側を向いた第2傾斜面を有しており、上記第2傾斜面は、少なくとも上記空間に貯留された印刷流体と接触していないときにおいて、上記透光部材内を透過する光を上記第1傾斜面又は上記透過面へ向かって反射するものであってもよい。
本発明によれば、可撓性の膜を有して構成された空間から印刷流体が流出されると、先ず、印刷流体流通部から遠い側の突出部の間において、膜と第1壁とが接触するので、膜が撓みきった空間における印刷流体の残量を安定して少なくできる。
図1は、カートリッジ装着部110を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式図である。 図2は、インクカートリッジ30を示す斜視図である。 図3は、フレーム31及び膜82を示す分解斜視図である。 図4は、フレーム31及び膜82により構成されるインク室36の左右方向51及び上下方向52に沿った断面を示す断面図である。 図5は、図4におけるV−V断面を示す断面図である。 図6(A)は、インク流通部34から遠い側において膜82が撓んで突出部60の頂部61に接触した状態を示す断面図であり、図6(B)は、インク流通部34から近い側において膜82が撓んで突出部60の頂部61に接触した状態を示す断面図である。 図7(A)は、インク流通部34から遠い側において膜82が撓んで側壁81に接触した状態を示す断面図であり、図7(B)は、インク流通部34から近い側において膜82が撓んで側壁81に接触した状態を示す断面図である。 図8(A)は、膜82が撓んでリブ63に接触した状態を示す断面図であり、図8(B)は、膜82が撓んで第1傾斜面46に接触した状態を示す断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙などの被記録媒体に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、インク供給装置100を備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面が外部に開放された開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を介してカートリッジ装着部110に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から抜き出される。インクカートリッジ30が印刷流体カートリッジに相当する。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインクが貯留されている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とがインクチューブ20で接続される。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。
給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ送給された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、画像が記録用紙に記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対22によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
なお、本実施形態に係るプリンタ10の概略構成は一例に過ぎず、例えば、記録用紙の給紙方式や搬送方式、搬送路の形状などは、公知のインクジェットプリンタにおける他の構成が採用されてもよいことは言うまでもない。
[インク供給装置100]
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21へインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。
カートリッジ装着部110は、開口112によって一方が開口された空間を有するケースを備えており、そのケース内の空間にインクカートリッジ30が収容可能となっている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態が示されている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能であるが、図1においては、1つのインクカートリッジ30が収容可能な空間が示されている。
図1に示されるように、開口112と対向するケースの終面の下部には、管状の樹脂針からなるインクニードル122が設けられている。インクニードル122は、ケースの終面において、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク流通部34に対応する位置に配置されている。インクニードル122は、インクカートリッジ30のインク供給口71に挿入されてインク供給バルブ70に接触し、インク供給口71から離れるようにインク供給バルブ70を移動させる。これにより、インク室36内のインクは、インク流路72を通じてインクニードル122に接続されたインクチューブ20に流出される。
図1に示されるように、ケースの底面には光センサ114が設けられている。光センサ114は、上下方向52の上向きへ光を照射する発光素子115(図8参照)と、上下方向52の下向きの光の受光強度に応じた電気シグナルを発生させる受光素子116(図8参照)とで構成されている。発光素子115は、例えばLED等であり、受光素子116は、例えばフォトトランジスタ等である。光センサ114は、装着状態のインクカートリッジ30の残量検知部33と対向する。
[インクカートリッジ30]
図2〜5に示されるように、インクカートリッジ30は、インクが貯留される容器である。インクカートリッジ30の内部に形成されている空間がインクを貯留するインク室36である。
インクカートリッジ30は、図2に示された起立状態、つまり、同図の下側の面を底面とし、同図の上側の面を上面として、カートリッジ装着部110に対して矢印50で示される方向(以下「挿入及び取出方向50」と称する。)に沿って挿抜される。すなわち、インクカートリッジ30は、挿入向き56に沿ってカートリッジ装着部110に挿入され、取出向き55に沿ってカートリッジ装着部110から抜き出される。インクカートリッジ30は、起立状態のままカートリッジ装着部110に挿抜される。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される向きが挿入向き56であり、抜き出される向きが取出向き55である。起立状態における上下方向52が、重力方向に相当する。
図1及び図2に示されるように、インクカートリッジ30は、カバー32からフレーム31のインク流通部34及び残量検知部33が外部へ露出されて構成されている。カバー32は、左右方向51に細く、上下方向52及び前後方向53の寸法が左右方向51の寸法よりも大きい扁平な箱形状である。カバー32は、例えば、左右方向51に分かれた2つの部材が組み付けられるなど、複数の部材から構成されていてよい。カバー32の内部空間にフレーム31及び膜82が収容されている。カバー32には、インク流通部34を外部へ露出させるための孔35が、インク流通部34に対応する位置に設けられている。また、図1に示されるように、カバー32には、残量検知部33を外部へ露出させるための孔37が、残量検知部33に対応する位置に設けられている。
図3に示されるように、カバー32の内側に、フレーム31及び膜82が設けられている。フレーム31は、左右方向51に細く、上下方向52及び前後方向53の寸法が左右方向51の寸法よりも大きい扁平形状である。フレーム31は、上下及び前後の枠を画定する外周壁80と、外周壁80の左右方向51の一方の側壁をなす側壁81とを有する。
外周壁80は、上下方向52に沿って延びる前壁40及び後壁41と、前後方向53に沿って延びる上壁39及び下壁42と、を有する。前壁40及び後壁41が上下方向52に離間されて対向しており、その上下に、上壁39及び下壁42がそれぞれ接続されて、左右方向51から視たときに矩形の枠となっている。前壁40、後壁41、上壁39、及び下壁42の左右方向51に沿った幅は一定である。なお、本実施形態では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿入される挿入向き56を基準として前後が規定される。
側壁81は、外周壁80の左右方向51の一方において、前壁40、後壁41、上壁39、及び下壁42に接続されている。換言すると、側壁81の縁の周囲を外周壁80が囲繞している。側壁81によって、外周壁80の左右方向51の一方が塞がれている。側壁81が第1壁に相当する。なお、側壁81には、外周壁80の左右方向51の他方へ向かって突出する複数の突出部60及びリブ63が設けられているが、突出部60及びリブ63については後述される。
膜82は、樹脂フィルムなどの、左右方向51へ撓むことが可能な可撓性の部材であり、外周壁80の左右方向51の他方において、前壁40、後壁41、上壁39、及び下壁42に液密に溶着されている。外周壁80に溶着された膜82は、外周壁80の他方側の縁付近にあるか或いは外側へ膨らんだ第1状態(図4参照)と、インク室36内のインクが消費されて側壁81に接触して撓んだ第2状態(図7参照)とに変化する。第1状態において、外周壁80、側壁81及び膜82により形成される空間、すなわちインク室36の容積が最大或いは最大近くになり、第2状態において、インク室36の容積が最小となる。したがって、第1状態のインク室36には最大容量のインクが貯留され、第2状態のインク室36には貯留されたインクが最小残量となる。インク室36が空間に相当する。なお、膜82は、ガス透過性が零である必要はなく、インク室36において消費されるインクがインク室36から流出する速度に対して、十分に小さなガス透過性であればよい。
[インク流通部34]
図2〜5に示されるように、フレーム31の前壁40における上下方向52の下側に、インク流通部34が設けられている。インク流通部34は、円筒形状の外形をなしており、前壁40から挿入及び取出方向50に沿って外側へ突出している。インク流通部34の突出端にはインク供給口71が形成されている。インク流通部34の内部には、インク供給口71から挿入及び取出方向50に延びてインク室36へ通ずるインク流路72が形成されている。インク流通部34は、カバー32の孔35を通じて、カバー32の外側へ突出している。
図1に示されるように、インク供給口71は、インク流路72に配置されたインク供給バルブ70によって開閉可能に構成されている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、カートリッジ装着部110に設けられたインクニードル122が、インク供給口71に挿入されてインク供給バルブ70に接触し、インク供給口71から離れるようにインク供給バルブ70を移動させる。つまり、インク供給口71が開かれる。これにより、インク室36内のインクは、インク流路72を通ってインクニードル122へ流出される。また、インクカートリッジ30の製造過程において、インク流通部34内にインク注入装置(不図示)のインクニードルが挿入されることによって、インク注入装置からのインクがインク流路72を通ってインク室36に注入される。インク流通部34が印刷流体流通部に相当する。
なお、インク供給口71は、必ずしもインク供給バルブ70によって開閉可能な構成に限定されない。例えば、インク室36にインクを注入した後でインク供給口71をフィルムやゴム栓などで閉塞してもよい。そして、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インクニードル122がフィルムを突き破ることによりインク供給口71が開かれる構成であってもよい。
また、インク流通部34をインク室36からインクを流出させるインク供給部としてのみ利用し、インク室36にインクを注入する通路を有するインク注入部(不図示)を別途設けてもよい。この場合、インク注入部は、フレーム31を構成する外周壁80のうち、インク室36を区画する壁面に設けられる。
[残量検知部33]
図1〜5に示されるように、フレーム31の外周壁80におけるインク室36の底面を区画する面には、残量検知部33が設けられている。残量検知部33は、インク室36の底面において、前後方向53の中央付近に配置されている。残量検知部33が透光部材に相当する。
図4に示されるように、残量検知部33は、外周壁80の一部として構成されている。残量検知部33は、光センサ114が照射する光を透過する部材、例えば、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラスなどの素材からなる。図4に示される残量検知部33の断面(左右方向51及び上下方向52に沿った断面)において、残量検知部33は、外周壁80の外面側に透過面45を有しており、かつインク室36側に第1傾斜面46及び第2傾斜面47を有する。
透過面45は、外周壁80の外面と同一の面をなしており、左右方向51及び前後方向53と平行な面である。第1傾斜面46及び第2傾斜面47は、透過面45に垂直な仮想線48に対して傾斜する向きが相反する面である。第1傾斜面46は、膜82側の斜め上方を向いて前後方向53に沿って延びている。第2傾斜面47は、側壁81側の斜め上方を向いて前後方向53に沿って延びている。第1傾斜面46と第2傾斜面47とは、左右方向51に並んで配置されており、それぞれの上端が連続している。第1傾斜面46及び第2傾斜面47が反射面に相当する。
第1傾斜面46は、インク室36に貯留されたインクと接触しているときにおいて、残量検知部33内を透過する光を反射する反射率R1と、インク室36に貯留されたインクと接触していないときにおいて、残量検知部33内を透過する光を反射する反射率R2と、が異なる。例えば、反射率R1は、残量検知部33内を上下方向52へ透過する光を、第1傾斜面46においてインク室36側へほとんど透過させる反射率であり、反射率R2は、残量検知部33内を上下方向52へ透過する光を、第1傾斜面46においてほぼ全反射させる反射率である。
第2傾斜面47は、インク室36に貯留されたインクと接触しているか否かに拘わらず、残量検知部33内を透過する光を全反射する。この全反射は、例えば、第2傾斜面47にアルミなどの光を反射する素材が膜として積層されることにより実現される。第1傾斜面46及び第2傾斜面47が仮想線48に対して傾斜する角度が適切に設定されることによって、第1傾斜面46において全反射されて第2傾斜面47へ向かう光は、第2傾斜面47において全反射されて上下方向52に沿って透過面45へ向かう。
なお、前後方向53から見て、残量検知部33の第2傾斜面47は、インク流通部34のインク流路72と重なる高さの位置に配置されている。この位置に第2傾斜面47が配置されることにより、起立状態(装着状態)のインクカートリッジ30において、インク室36におけるインクの液面がインク流路72の高さとなるまでインクが消費されると、後述されるように残量検知部33の検知状態に変化が起こる。
[突出部60]
図4及び図5に示されるように、フレーム31の側壁81には、膜82へ向かって突出する複数の突出部60が設けられている。各突出部60は、側壁81側が大径であり、膜82側が小径であって、膜82側へ向かって外径が次第に小さくなるテーパ形状の円柱である。各突出部60の膜82側となる頂部61は、側壁81のインク室36側の面と平行な円形の平面である。各突出部60が側壁81から突出する距離(距離H1,H2など)は、外周壁80の上壁39、前壁40、後壁41及び下壁42が側壁81から突出する距離H3より短い(距離H1,H2<距離H3)。距離H3が第5距離に相当する。なお、本実施形態では、上壁39、前壁40、後壁41及び下壁42が側壁81からそれぞれ突出する距離は同じである。
図4に示されるように、各突出部60が側壁81から左右方向51に沿って突出する距離は、インク流通部34からの距離に応じて異なっている。詳細には、インク流通部34に対して近い側(図4においては下側)の突出部60が側壁81から膜82側へ突出する左右方向51に沿った距離H1は、インク流通部34に対して遠い側(図4においては上側)の突出部60が側壁81から膜82側へ突出する左右方向51に沿った距離H2より長い(距離H1>距離H2)。なお、これらの突出部60の間の突出部60が側壁81から膜82側へ突出する左右方向51に沿った距離は、距離H1より短く、かつ距離H2より長い。つまり、各突出部60が側壁81から左右方向51に沿って突出する距離は、インク流通部34に近いほど長くなっている。距離H1が第1距離に相当し、距離H2が第2距離に相当する。
図5に示されるように、各突出部60の配置は、インク流通部34からの距離に応じて異なっている。詳細には、インク流通部34に近い側において隣り合う突出部60のうちの最短の距離L1は、インク流通部34に対して遠い側において隣り合う突出部60のうちの最短の距離L2より短い(距離L1<距離L2)。換言すると、各突出部60は、インク流通部34を中心に同心円状に並んでおり、同じ円弧上に配置されている各突出部60同士阿、隣り合う突出部60となっている。すなわち、インク流通部34に対して近い側の円弧上で隣り合う突出部60の距離L1は、インク流通部34に対して遠い側の円弧上において隣り合う突出部60の距離L2より短いと言い換えることができる。
なお、これらの突出部60の間において隣り合う突出部60のうちの最短の距離は、距離L1より長く、かつ距離L2より短い。つまり、隣り合う突出部60のうち最短の距離は、インク流通部34に近いほど短くなっている。また、隣り合う突出部60の最短距離は、各頂部61の縁の間の距離である。また、図5においては、インク流通部34からの距離が等しい位置が連続した1点鎖線により示されている。距離L1が第3距離に相当し、距離L2が第4距離に相当する。
図4に示されるように、各突出部60のテーパ形状は、インク流通部34からの距離に応じて異なっている。詳細には、インク流通部34に対して近い側(図4においては下側)の突出部60のテーパ形状、すなわち突出部60の側面と側壁81のインク室36側の面とがなす角度A1は、鈍角をなし、インク流通部34に対して遠い側(図4においては上側)の突出部60のテーパ形状、すなわち突出部60の側面と側壁81のインク室36側の面とがなす角度A2より小さい(角度A1<角度A2)。なお、これらの突出部60の間の突出部60のテーパ形状、すなわち突出部60の側面と側壁81のインク室36側の面とがなすは、角度A1より大きく、かつ角度A2より小さい。つまり、各突出部60のテーパ形状は、インク流通部34に近いほど、頂部61の外径に対する側壁81側の外径の拡がりが小さくなっている。
[リブ63]
図4及び図5に示されるように、フレーム31の側壁81には、膜82へ向かって突出するリブ63が設けられている。リブ63は、インク流通部34よりも上方に配置され、側壁81においてインク室36の下面を区画する面に沿って前後方向53に延びる平板形状のものであり、膜82側へ向かって上下方向52に沿った幅が次第に小さくなるテーパ形状である。リブ63が側壁81から突出する距離H4は、外周壁80の上壁39、前壁40、後壁41及び下壁42が側壁81から突出する距離H3より短い。距離H4が第6距離に相当する。
リブ63の前後方向53における配置は、インクカートリッジ30の上下方向52において残量検知部33と重複している。つまり、リブ63は、残量検知部33の上方において、残量検知部33を覆うように配置されている。また、リブ63は、インク流通部34に最も近い突出部60より、インク流通部34から離れた位置に配置されている。換言すれば、前後方向53において、リブ63とインク流通部34との間には少なくとも1個の突出部60が存在する。また、距離H4は、側壁81から残量検知部33の第1傾斜面46までの距離よりも長い。リブ63が突条に相当する。
[インクカートリッジ30におけるインクの消費]
インクカートリッジ30のインク室36にインクが充填されているときには、図4に示されるように、フレーム31の外周壁80に溶着された膜82は、側壁81から最も離れており、外周壁80における側壁81と反対側の縁より外側へ孕んでいるか、或いは縁付近にある。なお、インク室36は、インクのみで充填されていてもよいし、若干の空気が存在してもよい。
図1に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インク流通部34にインクニードル122が挿入されて、インク室36からインクチューブ20を通じて記録ヘッド21へインクが供給可能な状態となる。また、インクカートリッジ30の残量検知部33が光センサ114と対向する。
記録ヘッド21のノズル29からインク滴が吐出されることによって、サブタンク28のインク量が減少して、インクカートリッジ30のインク室36からインクが流出する。そして、インク室36の内圧は流出したインク量に応じて減少し、これにより、膜82がフレーム31の側壁81側へ撓む。膜82が撓むことにより、インク室36の容積が減少して、内圧が一定に保たれる。
図6に示されるように、膜82が側壁81側へ撓むと、膜82が突出部60の頂部61と接触する。インク流通部34に対して近い側の突出部60(図6(B))が側壁81から膜82側へ突出する左右方向51に沿った距離H1は、インク流通部34に対して遠い側の突出部60(図6(A))が側壁81から膜82側へ突出する左右方向51に沿った距離H2より長いので、側壁81側へ撓んだ膜82は、インク流通部34に近い側においては側壁81から離れた位置で支持され、インク流通部34から遠い側においては側壁81に近い側で支持される。したがって、側壁81と膜82との隙間、すなわちインクが存在し得る空間は、インク流通部34から遠いほど小さくなる。
インク室36に貯留されているインクが更に流出すると、各突出部60の頂部61により支持されている膜82は、各突出部60間において側壁81側へ撓む。前述されたように、インク流通部34に近いほど、突出部60が側壁81から突出する距離が長い(距離H1>距離H2)ので、各突出部60間において撓む膜82が側壁81に接触するまでの距離も、インク流通部34に近いほど長い。したがって、各突出部60間において撓む膜82は、インク流通部34に近いほど、側壁81に接触し難くなる。換言すれば、インク流通部34から遠い側から順に、膜82が側壁81に接触していく。
また、図7に示されるように、インク流通部34に近い側において隣り合う突出部60(図7(A))のうちの最短の距離L1は、インク流通部34に対して遠い側において隣り合う突出部60(図7(B))のうちの最短の距離L2より短いので、各突出部60間において撓む膜82は、インク流通部34に近いほど、側壁81に接触し難くなる。換言すれば、インク流通部34から遠い側から順に、膜82が側壁81に接触していく。
また、図8に示されるように、インク流通部34に対して近い側の突出部60(図7(B))の側面と側壁81のインク室36側の面とがなす角度A1は、インク流通部34に対して遠い側の突出部60(図7(A))の側面と側壁81のインク室36側の面とがなす角度A2より小さいので、膜82が側壁81に接触した状態において、インク流通部34に近いほど、撓んだ膜82と突出部60との隙間が大きくなる。換言すれば、インク流通部34に近いほど、膜82と突出部60との隙間、すなわちインクが流通可能な空間の断面積が広くなる。
他方、膜82が側壁81側へ撓むと、残量検知部33付近においては、図8(A)に示されるように、膜82が、残量検知部33の第1傾斜面46より先にリブ63に接触する。リブ63とインク流通部34との間には少なくとも1つの突出部60が存在する(図5参照)ので、インク室36に貯留されたインクが少なくなると、インク流通部34の周囲においてインクが無くなる前に、リブ63に膜82が接触する。また、リブ63が側壁81から膜82側へ突出する距離は、側壁81から残量検知部33の第1傾斜面46までの距離よりも長いので、膜82は、第1傾斜面46に接触する前にリブ63に接触する。
そして、インク室36に貯留されているインクが更に流出すると、図8(B)に示されるように、リブ63に接触している膜82が第1傾斜面46に接触する。リブ63は、前後方向53に沿って延びているので、リブ63と外周壁80との間において、膜82において最も撓む箇所、すなわち第1傾斜面46に最も近くなる箇所が前後方向53に沿って形成される。そして、膜82において最も撓んだ箇所から第1傾斜面46に接触して、更に膜82が撓むことにより、第1傾斜面46のほぼ全域に膜82が接触する。
膜82が撓んで第1傾斜面46に接触することにより、第1傾斜面46の反射率は、第1傾斜面46にインクが接触しているときの反射率R1(図8(A))から反射率R2(図8(B))に変化する。
図8(A)に示されるように、反射率R1の第1傾斜面46は、光センサ114の発光素子115から照射されて上下方向52に沿って進む光の大部分を透過させる。したがって、発光素子115からの光の殆どは、受光素子116により受光されない。
図8(B)に示されるように、反射率R2の第1傾斜面46は、光センサ114の発光素子115から照射されて上下方向52に沿って進む光の大部分を第2傾斜面47へ向けて反射する。そして、第1傾斜面46により反射された光は、第2傾斜面47において全反射されて、透過面45を透過して受光素子116により受光される。このような受光素子116による受光量の変化に基づいて、プリンタ10は、カートリッジ装着部110に装着されているインクカートリッジ30のインク室36においてインク残量が少なくなったことを判定できる。
[本実施形態の効果]
本実施形態によれば、インク流通部34に近い側の突出部60が突出する距離H1が、インク流通部34から遠い側の突出部60が突出する距離H2より長いので、側壁81側へ撓む膜82は、先ず、インク流通部34から遠い側の突出部60の間において、側壁81と接触する。これにより、インクの消費に伴ってインク室36を構成する膜82が撓むときに、インク流通部34から遠い側から撓んでいくように膜82の変形が制御されるので、インク流通部34に近い側において先に膜82と側壁81とが接触して、インク流通部34へのインクの流通が遮断されることがない。これにより、インク室36におけるインクの残量を安定して少なくすることができる。
また、インク流通部34に対して近い側において隣り合う突出部60の頂部61の最短距離である距離L1は、インク流通部34に対して遠い側において隣り合う突出部60の頂部61の最短距離である距離L2より短いので、膜82と突出部60とが接触し、さらにインクがインク室36から流出したときに、インク流通部34に対して遠い側から膜82が側壁81に接触する。これにより、膜82が撓んだときに、インク流通部34に近い側ほどインクが流通する空間が確保されるので、インク流通部34に近い側においてインクが円滑に流通する。
また、各突出部60は、頂部61から側壁81に向かって外径が大きくなるテーパ形状なので、突出部60と側壁81との隅において、撓んだ膜82と突出部60との隙間を小さくできる。これにより、インク室36におけるインク残量を少なくできる。
また、インク流通部34に対して近い側の突出部60のテーパ形状は、インク流通部34に対して遠い側の突出部60のテーパ形状より、外形の拡がりが小さいので、インク流通部34に近い側において、撓んだ膜82と突出部60との隙間が大きくなる。これにより、膜82が撓んだときに、インク流通部34に近い側ほどインクが流通する空間が確保されるので、インク流通部34に近い側においてインクが円滑に流通する。
また、各突出部60が側壁81から突出する距離が、外周壁80が側壁81から膜82側へ延びる距離、すなわち左右方向51に沿った距離H3より短いので、インク室36において突出部60が占める容積を小さくできる。これにより、膜82が外周壁80より側壁81側に撓んでいない状態において、フレーム31及び膜82により形成される空間、すなわちインク室36に貯留可能なインクの容量を多くできる。
また、外周壁80に設けられており、インク室36に露出された第1傾斜面46及び第2傾斜面47と、外周壁80の外部に露出された透過面45とを有する残量検知部33を更に具備しており、第1傾斜面46は、インク室36に貯留されたインクと接触しているときにおいて透過面45に照射されて残量検知部33内を透過する光を反射する反射率R1と、インク室36に貯留されたインクと接触していないときにおいて透過面45に照射されて残量検知部33内を透過する光を反射する反射率R2と、が異なるので、膜82が撓んで第1傾斜面46に接触することにより、第1傾斜面46の反射率が反射率R1から反射率R2へ変わる。これにより、インク室36に貯留されたインクの残量が少なくなったことを光学的に検知し得る。
また、残量検知部33は、インク流通部34に最も近い突出部60より、インク流通部34から離れた位置に配置されているので、インク室36に貯留されたインクが少なくなり、インク流通部34の周囲にインクが無くなる前に、膜82が残量検知部33の第1傾斜面46に接触して残量検知が可能となる。
また、残量検知部33が配置された外周壁80の一部と対向して側壁81から突出されたリブ63を更に具備しており、リブ63に沿って膜82が撓むことによって、第1傾斜面46に膜82を安定して接触させることができる。
また、リブ63において、側壁81から膜82へ向かって突出する距離は、外周壁80が側壁81から膜82側へ延びる距離より短い。これにより、インク室36に占めるリブ63の容積を小さくできるので、膜82が外周壁80より側壁81側に撓んでいない状態において、インク室36に貯留可能なインクの容量を多くできる。
[変形例]
なお、前述された実施形態では、インクカートリッジ30のフレーム31において、突出部60は、側壁81に設けられているが、突出部60が膜82に設けられて側壁81側へ突出されていてもよいし、側壁81及び膜82の両方において、相互に干渉しない位置に突出部60がそれぞれ設けられていてもよい。
また、本実施形態では、インクカートリッジ30の装着姿勢において、各突出部60が左右方向51へ延出された円柱形状であるが、例えば、突出部60の先端が上下方向52の上向きとなる姿勢が、インクカートリッジ30の装着姿勢であってもよい。
また、突出部60の外形は、円柱形状に限定されず、円錐や角柱、角錐、ドーム形状などであってもよい。また、突出部60と側壁81との隅部は、必ずしも2面で構成されている必要はなく、突出部60と側壁81とが曲面により連続して形成されていてもよい。
また、突出部60が突出する距離の条件(距離H1>距離H2)、隣り合う突出部60間の距離の条件(距離L1<距離L2)、突出部60のテーパ形状による外形の拡がりの条件(角度A1<角度A2)は、必ずしもすべての条件が実現されなければ前述された効果が奏されないものではなく、少なくとも1つの条件が実現されていればよい。
また、前述された実施形態では、第2傾斜面47は残量検知部33内を透過する光を全反射するものであるが、第2傾斜面47も第1傾斜面46と同様にインクと接触しているか否かによって反射率が変わるように構成されていてもよい。そのような構成において、第1傾斜面46が仮想線48と鋭角な角度Aで交わり、第2傾斜面47が仮想線48と鋭角な角度Bで交わるとすると、角度A及び角度Bは、次の3式のいずれをも満たす。
(式1) (角度A)+(角度B)=90°
(式2) (角度A)>SIN-1{(膜82の絶対屈折率)/(残量検知部33の絶対屈折率)}
(式3) (角度B)>SIN-1{(膜82の絶対屈折率)/(残量検知部33の絶対屈折率)}
前述された反射率R1及び反射率R2は、上記(式2)及び(式3)を、(角度A)及び(角度B)が満たすことにより実現される。また、上記(式1)を、(角度A)及び(角度B)が満たすことにより、透過面45を透過して上下方向52の上向きへ進行する光が、第1傾斜面46及び第2傾斜面47においてそれぞれ全反射されると、その反射光が上下方向52の下向きへ進行して透過面45を透過する。
さらに、前述された実施形態では、インクが印刷流体の一例として説明されているが、印刷流体としてはインクに限定されず、例えば、染料や顔料を含まない液体、つまりインクの溶媒のみの液体であってもよい。
30 インクカートリッジ(印刷流体カートリッジ)
31 フレーム
33 残量検知部(透光部材)
34 インク流通部(印刷流体流通部)
36 インク室(空間)
45 透過面
46 第1傾斜面(反射面)
47 第2傾斜面(反射面)
60 突出部
61 頂部
63 リブ(突条)
80 外周壁
81 側壁(第1壁)
82 膜

Claims (10)

  1. 第1壁、及び当該第1壁の周囲を囲繞する外周壁を有するフレームと、
    上記第1壁と対向して配置されて上記外周壁に液密に接着されており、上記フレームと共に印刷流体が貯留される空間を区画する膜と、
    上記フレームに設けられており、上記フレームの外部と上記空間との間で印刷流体を流通させる印刷流体流通部と、
    上記第1壁又は上記膜の少なくとも一方に設けられており、他方へ向かって突出する複数の突出部と、を具備しており、
    上記膜は、上記第1壁側へ撓むことができる可撓性を有しており、
    上記印刷流体流通部に対して近い側の上記突出部が上記第1壁又は上記膜から突出する第1距離は、上記印刷流体流通部に対して遠い側の上記突出部が上記第1壁又は上記膜から突出する第2距離より長い印刷流体カートリッジ。
  2. 上記印刷流体流通部に対して近い側において隣り合う上記突出部の頂部の最短距離である第3距離は、上記印刷流体流通部に対して遠い側において隣り合う上記突出部の頂部の最短距離である第4距離より短い請求項1に記載の印刷流体カートリッジ。
  3. 上記突出部は、頂部から上記第1壁又は上記膜に向かって外形が大きくなるテーパ形状である請求項1又は2に記載の印刷流体カートリッジ。
  4. 上記印刷流体流通部に対して近い側の上記突出部のテーパ形状は、上記印刷流体流通部に対して遠い側の上記突出部のテーパ形状より、外形の拡がりが小さい請求項3に記載の印刷流体カートリッジ。
  5. 上記突出部は、上記第1距離及び上記第2距離が、上記外周壁が上記第1壁から上記膜側へ延びる最大距離である第5距離より短い請求項1から4のいずれかに記載の印刷流体カートリッジ。
  6. 上記外周壁に設けられており、上記空間に露出された反射面及び上記外周壁の外部に露出された透過面を有する透光部材を更に具備しており、
    上記反射面は、上記空間に貯留された印刷流体と接触しているときにおいて上記透過面に照射されて上記透光部材内を透過する光を反射する反射率R1と、上記空間に貯留された印刷流体と接触していないときにおいて上記透過面に照射されて上記透光部材内を透過する光を反射する反射率R2と、が異なる請求項1から5のいずれかに記載の印刷流体カートリッジ。
  7. 上記透光部材は、上記印刷流体流通部に最も近い上記突出部より、上記印刷流体流通部から離れた位置に配置されている請求項6に記載の印刷流体カートリッジ。
  8. 上記透光部材が配置された上記外周壁の一部と対向して上記第1壁から突出された突条を更に具備する請求項6又は7に記載の印刷流体カートリッジ。
  9. 上記突条は、上記第1壁から上記膜へ向かって突出する距離である第6距離が、上記外周壁が上記第1壁から上記膜側へ延びる最大距離である第5距離より短い請求項8に記載の印刷流体カートリッジ。
  10. 上記反射面は、上記外周壁と直交する方向に対して傾斜し、かつ上記膜側を向いた第1傾斜面であり、
    上記透光部材は、上記第1傾斜面より上記第1壁側に設けられて、上記外周壁と直交する方向に対して傾斜し、かつ上記第1壁側を向いた第2傾斜面を有しており、
    上記第2傾斜面は、少なくとも上記空間に貯留された印刷流体と接触していないときにおいて、上記透光部材内を透過する光を上記第1傾斜面又は上記透過面へ向かって反射する請求項6から9のいずれかに記載の印刷流体カートリッジ。
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