JP6187096B2 - 車両後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、リヤフロアパネルの下方に配置される燃料タンクを有する車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造に関するものである。
自動車などの車両は、車体後部の床面を形成するリヤフロアパネルを備える。リヤフロアパネルの下方に燃料タンクを配置することによって車室内の居住空間の確保あるいは安全性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、車室内に車椅子を搭載可能な車両(車椅子仕様車)が記載されている。この車両のリヤフロアパネルの下面には当接部材が配置されている。当接部材は、燃料タンクの底部がタンクバンドで支持されたとき、燃料タンクの上部と当接する。特許文献1では、燃料タンクに作用するタンクバンドの反力を当接部材が受けることで、燃料タンクをリヤフロアパネルに支持できるとしている。
特開2007−245975号公報
車椅子に代表される所定の台車を搭載可能な特殊な車両がある。一例として、車椅子を搭載可能な車椅子仕様車では、標準仕様の車両に比べてリヤフロアパネルの位置を低くすることで、居住空間を拡大しさらに車椅子に乗ったままでの乗車を容易にしている。
このような特殊な車両に配置される燃料タンクは、リヤフロアパネルの位置を低くした分、最低地上高を確保するために薄型にする必要があるため、容量を確保することが困難となる。また、かかる車両では、リヤフロアパネルだけでなく燃料タンクの剛性を高めて、安全性を確保する必要もある。
特許文献1は、単に燃料タンクをリヤフロアパネルに組付ける際の構造に着目しているに過ぎない。すなわち、特許文献1には、リヤフロアパネルおよび燃料タンクの剛性を高め、薄型の燃料タンクの容量を確保する具体的な構成は開示されていない。
本発明は、このような課題に鑑み、リヤフロアパネルおよび燃料タンクの剛性を高めつつ、燃料タンクの容量を確保できる車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両後部構造の代表的な構成は、車両後部構造において、車体の床面を形成するリヤフロアパネルと、リヤフロアパネルの下面に配置され所定間隔を隔てて車両前後方向に延びる一対の補強部材であり、車両前後方向にわたって下方に窪んだ第1凹部を有する補強部材と、リヤフロアパネルの下方に配置される燃料タンクであり、リヤフロアパネルと対面する上部のうち車両上側から見て補強部材の第1凹部と重なる位置に形成され下方に窪んだ第2凹部を有する燃料タンクとを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、補強部材の第1凹部と燃料タンクの第2凹部とが、車両上側から見て重なる位置に配置されている。このため燃料タンクは、対面するリヤフロアパネルおよび補強部材との隙間を確保できる。隙間を確保することで、走行時など車両が振動した際、燃料タンクはリヤフロアパネルおよび補強部材に接触せず、燃料タンクの変形あるいは破損などが防止される。
また、燃料タンクの上部のうち第2凹部が形成されずリヤフロアパネルに対面する部分は、車両上側に位置している。そのため、上記隙間を確保しながら、燃料タンクの容量を確保できる。このようなリヤフロアパネルに対面する部分の面積が大きいほど、燃料タンクの容量は増大する。
また、燃料タンクに第2凹部を形成したので、燃料タンクの剛性を高めることができる。さらに、リヤフロアパネルの下面に補強部材を配置することで、車室内の居住空間を確保しつつリヤフロアパネルを補強できる。これにより、車輪を有する台車(例えば車椅子など)を車室内に搭載可能である一方、かかる重量物を搭載してもリヤフロアパネルの変形を防止可能である。なお補強部材が車両前後方向に延びているため、台車の車輪が車両前後方向を向くように、台車は、車両後部から車室内に搭載することが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両後部構造の他の代表的な構成は、車両後部構造において、車体の床面を形成するリヤフロアパネルと、リヤフロアパネルの下面に配置され所定間隔を隔てて車幅方向に延びる一対の補強部材であり、車幅方向にわたって下方に窪んだ第1凹部を有する補強部材と、リヤフロアパネルの下方に配置される燃料タンクであり、リヤフロアパネルと対面する上部のうち車両上側から見て補強部材の第1凹部と重なる位置に形成され下方に窪んだ第2凹部を有する燃料タンクとを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、補強部材の第1凹部と燃料タンクの第2凹部とが、車両上側から見て重なる位置に配置されている。このため、上記同様に、燃料タンクは、対面するリヤフロアパネルおよび補強部材との隙間を確保しながら、容量を確保できる。また、上記同様に、燃料タンクの剛性を高めるだけでなく、車室内の居住空間を確保しつつリヤフロアパネルを補強できる。さらに上記構成では、補強部材が車幅方向に延びている。このため、台車の車輪が車幅方向を向くように、台車を車両側部から車室内に搭載した場合、補強部材によってリヤフロアパネルの変形を防止できる。
上記の補強部材間の所定間隔は、リヤフロアパネル上に搭載される車椅子の一対の車輪間の規格化された寸法に合わせて設定されているとよい。これにより、車両後部または車両側部から車椅子を車室内に搭載する場合、車両上側から見て車椅子の車輪が補強部材に重なることになる。よって、車椅子からの荷重を補強部材が受けるため、リヤフロアパネルの変形を防止できる。なおJIS(日本工業規格)およびISO(国際標準化機構)では、車椅子のハンドリム(手動輪)を含む幅の最大寸法は700mmとなっている。ただし、車両自体の大きさなどにより搭載可能な車椅子の規格に制限がある場合には、その制限された規格に合わせて上記寸法を設定してよい。
上記のリヤフロアパネルは、補強部材間に位置し上方に隆起した第1凸部を有し、燃料タンクは、車両上側から見てリヤフロアパネルの第1凸部と重なる位置に形成され上方に隆起した第2凸部を有するとよい。これにより、燃料タンクは、第1凸部との隙間を確保しつつ、第2凸部が形成された分だけ容量をより確保できる。
上記のリヤフロアパネルは、補強部材間に位置し上方に隆起した第1凸部を有し、車両用燃料タンク構造は、リヤフロアパネルの第1凸部と燃料タンクの上部との間に配置された燃料タンク用補器をさらに備えるとよい。このように、リヤフロアパネルに第1凸部が形成されるので、第1凸部に対面する燃料タンクの上部とリヤフロアパネルとの間で隙間を十分に確保できる。隙間を確保することで、例えば高価な特別仕様の小型の燃料タンク用補器(例えば、燃料ポンプ)を使用せず、通常仕様の燃料タンク用補器が使用可能となる。よって製造コストを削減できる。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両後部構造の他の代表的な構成は、車両後部構造において、車体の床面を形成するリヤフロアパネルであって、所定間隔を隔てて車両前後方向または車幅方向にわたって下方に窪んだ一対の第3凹部を有するリヤフロアパネルと、リヤフロアパネルの下方に配置される燃料タンクであり、リヤフロアパネルと対面する上部のうち車両上側から見てリヤフロアパネルの第3凹部と重なる位置に形成され下方に窪んだ第4凹部を有する燃料タンクとを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、リヤフロアパネルの第3凹部と燃料タンクの第4凹部とが、車両上側から見て重なる位置に配置されている。このため、燃料タンクは、対面するリヤフロアパネルとの隙間を確保できる。また、燃料タンクの上部のうち第4凹部が形成されずリヤフロアパネルに対面する部分は、車両上側に位置している。そのため、上記隙間を確保しながら、燃料タンクの容量を確保できる。このようなリヤフロアパネルに対面する部分の面積が大きいほど、燃料タンクの容量は増大する。
また、燃料タンクに第4凹部を形成したので、燃料タンクの剛性を高めることができる。さらに、リヤフロアパネルに第3凹部を配置することで、車室内の居住空間を確保しつつリヤフロアパネルを補強できる。これにより、車椅子などの台車を車室内に搭載可能となる。上記構成では、リヤフロアパネルの第3凹部は、車両前後または車幅方向に延びている。このため、台車の車輪が車両前後または車幅方向を向くように、台車を車両後部または車両側部から車室内に搭載した場合、リヤフロアパネルの第3凹部は、車輪のガイド溝となり、台車を車室内に容易に搭載可能となる。また、リヤフロアパネルは、第3凹部によって補強されているので、台車を車室内に搭載した場合であっても変形し難くなる。
本発明によれば、リヤフロアパネルおよび燃料タンクの剛性を高めつつ、燃料タンクの容量を確保できる車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態における車両用燃料タンク構造が適用される車両の一部を概略的に示す図である。 図1の車両用燃料タンク構造を車両前側から見た図である。 図1の車両用燃料タンク構造を上方から見た図である。 本発明の第2実施形態における車両用燃料タンク構造を上方から見た図である。 本発明の第3実施形態における車両用燃料タンク構造を車両前側から見た図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における車両用燃料タンク構造100が適用される車両102の一部を概略的に示す図である。ここでの車両102の一部とは、車両後部構造を主に示している。以下各図に示す矢印X、Y、Zは車両前側、車両右側、車両上側をそれぞれ示している。図1では、各部材を適宜透視した状態で車両用燃料タンク構造100を示している。車両102は、車椅子104などに代表される車輪106a、106bを有する台車を車両後部に搭載可能な仕様となっている。特に車椅子104を搭載可能な車両102は、車椅子移動車とも称される。
車両用燃料タンク構造100は、車両102の車両後部構造に含まれていて、図1に示すように車体後部の床面を構成するリヤフロアパネル108と、燃料タンク110とを備える。リヤフロアパネル108の上面には、車椅子104が搭載されている。図中では、車椅子104が車両後側から車室内に搭載された状態を示している。車椅子104は、フットレスト112a、112bを有する。フットレスト112a、112bは、例えばリヤフロアパネル108の第1凸部126(図2参照)よりも上方に位置していて、着座した利用者が足を載せる部材である。
リヤフロアパネル108は、例えば車室内の居住空間を拡大しさらに車椅子104に乗ったままでの乗車を可能とするために、標準仕様の車両のリヤフロアパネルに比べて位置が低くなっている。燃料タンク110は、リヤフロアパネル108の下方に配置されているため、最低地上高を確保するために通常よりも薄型の形状となっている。
図2は、図1の車両用燃料タンク構造100を車両前側から見た図である。図中では、車椅子104のうち車輪106a、106bおよびフットレスト112a、112bのみを示している。図3は、図1の車両用燃料タンク構造100を上方から見た図である。なお図3では、車椅子104を図示省略している。
車両用燃料タンク構造100は、図2に示すように、リヤフロアパネル108の下面に配置された一対の補強部材114、116をさらに備える。補強部材114、116は、図3に示すように、所定間隔を隔てて車両前後方向に延びている。また、補強部材114、116は、図2に示すように、車両前後方向にわたって下方に窪んだ第1凹部118、120を有する。なお第1凹部118、120は、車両前後方向にわたって下方に突出していると見なしてもよい。
ここで、所定間隔は、リヤフロアパネル108上に搭載される車椅子104の一対の車輪106a、106b間の規格化された寸法に合わせて設定される。このようにすれば、車椅子104の車輪106a、106bは、図2に示すように車両上側から見て補強部材114、116に重なることになる。つまり、補強部材114、116は、車椅子104からの荷重を受ける位置に配置される。
所定間隔としては、補強部材114、116の外側端部122a、122b間の間隔Laを700mm程度とし、内側端部124a、124b間の間隔Lbを500mm程度としてよい。なお、JIS(日本工業規格)およびISO(国際標準化機構)では、車椅子104のハンドリム(手動輪)を含む幅の最大寸法が700mmとなっている。ただし、車両102自体の大きさなどにより搭載可能な車椅子104の規格に制限がある場合には、その制限された規格に合わせて上記所定間隔を適宜設定してよい。
また、リヤフロアパネル108は、上方に隆起した第1凸部126を有する。第1凸部126は、補強部材114、116間に位置していて、図2に示すように車椅子104が搭載された際、車輪106a、106bの内側に位置し、さらにフットレスト112a、112bの下方に位置している。
第1凸部126は、リヤフロアパネル108の上面を基準にして寸法Lcの高さを有している。JIS規格では、車椅子104のフットレスト112a、112bとリヤフロアパネル108とが接触しないための寸法Ldが50mm以上とされている。そこで、第1凸部126の寸法Lcは、例えば第1凸部126の頂部128とフットレスト112a、112bとの間隔が50mm以上となるように適宜設定される。
燃料タンク110は、アッパパネル130とロアパネル132とを有する。アッパパネル130は、リヤフロアパネル108と対面する燃料タンク110の上部134を成している。ロアパネル132は、燃料タンク110の底部136を成している。
燃料タンク110の上部134には、図2に示すように第2凹部138、140が形成されている。第2凹部138、140は、車両上側から見て補強部材114、116の第1凹部118、120と重なる位置にある。第2凹部138、140は、下方に窪んでいてさらに図3に示すように、補強部材114、116の第1凹部118、120と重なるように車両前後方向にわたって形成されている。なお燃料タンク110の底部136には、凹部142、144が形成されている。
このように、燃料タンク110の上部134には、補強部材114、116の第1凹部118、120に対面する第2凹部138、140が形成され、さらに、リヤフロアパネル108には第1凸部126が形成されている。よって、燃料タンク110の上部134は、補強部材114、116およびリヤフロアパネル108との間で隙間A、Bを確保できる。なお燃料タンク110は、走行時など車両が振動した場合であっても、隙間A、Bが確保されていることから、補強部材114、116およびリヤフロアパネル108に接触せず、変形あるいは破損することがない。
また、燃料タンク110は、取付部146a〜146dを有する。燃料タンク110は、これらの取付部146a〜146dにボルト148a〜148dなどが挿入され所定の支持部材(不図示)に固定されることで、リヤフロアパネル108の下方に配置される。
アッパパネル130およびロアパネル132は、図2に示すように、双方のパネルの合わせ面150でそれぞれ外側に張り出していて互いに重ねられたフランジ152、154を有する。取付部146a〜146dは、図3に示すように、車両上側から見て第2凹部138、140が形成された位置から張り出したフランジ152a〜152d、154a〜154dに設定されている。
また、燃料タンク110の上部134には、図2に示すように第2凸部156が形成されている。第2凸部156は、車両上側から見てリヤフロアパネル108の第1凸部126と重なる位置にある。第2凸部156は、上方に隆起していてさらに図3に示すように、リヤフロアパネル108の第1凸部126と重なるように車両前後方向にわたって形成されている。燃料タンク110では、第2凸部156が上方に隆起しているものの、リヤフロアパネル108の第1凸部126も上方に隆起しているため、リヤフロアパネル108との隙間Bが確保されている。
また、車両用燃料タンク構造100は、燃料ポンプ158に代表される燃料タンク用補器をさらに備える。燃料ポンプ158は、図2に示すように、リヤフロアパネル108の第1凸部126と燃料タンク110の第2凸部156との間に配置されている。燃料ポンプ158は、第1凸部126と第2凸部156との間に確保された隙間Bを利用して設置可能である。このため、燃料ポンプ158としては、例えば高価な特別仕様の小型燃料ポンプではなく、通常仕様のものが使用可能となる。よって、製造コストを削減できる。
ここで燃料タンク110は、上記したように最低地上高を確保するために薄型となっている。しかし、燃料タンク110は、上部134のうち第2凹部138、140が形成されていない部分が、第2凹部138、140が形成された部分よりも車両上側から見て面積が大きく、かつ車両上側に位置(すなわち隆起)している。このため、燃料タンク110は、下方に窪んだ第2凹部138、140によって容量が多少損なわれたとしても、損なわれた容量より多くの容量を確保できる。また、燃料タンク110は、第2凸部156を有しているため、その分も容量を確保できる。
よって、車両用燃料タンク構造100は、燃料タンク110と対面するリヤフロアパネル108および補強部材114、116との隙間A、Bを確保し、燃料タンク110の変形および破損を防止しつつ、燃料タンク110の容量を確保できる。
また、燃料タンク110に第2凹部138、140を形成したので、燃料タンク110の剛性を高めることができる。なお燃料タンク110の剛性は、底部136に形成された凹部142、144によっても高められる。さらに、リヤフロアパネル108の下面に補強部材114、116を配置することで、車室内の居住空間を確保しつつリヤフロアパネル108を補強できる。またリヤフロアパネル108の剛性は、第1凸部126によっても高められる。
さらに、車椅子104を車両後部から車室内に搭載して、車椅子104の車輪106a、106bが車両前後方向を向くようにすると、車椅子104の車輪106a、106bは、車両前後方向に延びる補強部材114、116に重なる。よって、補強部材114、116が車椅子104からの荷重を受けるため、リヤフロアパネル108の変形を防止できる。
したがって、車両用燃料タンク構造100によれば、車椅子104を車両後部から車室内に搭載した場合、リヤフロアパネル108の変形をより確実に防止できる。また、燃料タンク110の取付部146a〜146dは、車両上側から見て第2凹部138、140が形成された位置から張り出したフランジ152a〜152d、154a〜154dに設定されているため、強度を高めることができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態における車両用燃料タンク構造100Aを上方から見た図である。以下各図では、上記車両用燃料タンク構造100と同一部材には同一符号を付し、説明を適宜省略する。
車両用燃料タンク構造100Aは、リヤフロアパネル108Aの下面に配置された一対の補強部材114A、116Aが所定間隔を隔てて車幅方向に延びている点で、上記車両用燃料タンク構造100と異なる。また、車両用燃料タンク構造100Aは、車両右側から見た構成を車両用燃料タンク構造100と同一の構成(図2参照)としている。
一例として、補強部材114A、116Aは、車幅方向にわたって下方に窪んだ第1凹部118A、120Aを有する。燃料タンク110Aの上部134Aには、下方に窪んだ第2凹部138A、140Aが形成されている。第2凹部138A、140Aは、車両上側から見て補強部材114A、116Aの第1凹部118A、120Aと重なる位置に形成され、図示のように車幅方向に延びている。
また、リヤフロアパネル108Aに形成された第1凸部126Aは、補強部材114A、116A間に位置し上方に隆起しつつ車幅方向に延びている。さらに、燃料タンク110Aの上部134Aには、上方に隆起した第2凸部156Aが形成されている。第2凸部156Aは、車両上側から見てリヤフロアパネル108Aの第1凸部126Aと重なる位置に形成され、図示のように車幅方向に延びている。
このため、車両用燃料タンク構造100Aにおいても、リヤフロアパネル108Aおよび燃料タンク110Aの剛性を高めつつ、燃料タンク110Aの容量を確保できる。
また、車両用燃料タンク構造100Aでは、上記車椅子104を車両側部から車室内に搭載して、車椅子104の車輪106a、106bが車幅方向を向くようにすると、車椅子104の車輪106a、106bは、車幅方向に延びる補強部材114A、116Aに重なる。よって、補強部材114A、116Aは、車椅子104からの荷重を受けてリヤフロアパネル108Aの変形を防止する。したがって、車両用燃料タンク構造100Aによれば、車椅子104を車両側部から車室内に搭載した場合、リヤフロアパネル108Aの変形をより確実に防止できる。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態における車両用燃料タンク構造100Bを車両前側から見た図である。車両用燃料タンク構造100Bは、リヤフロアパネル108を補強する別体の上記補強部材114、116に代えて、リヤフロアパネル108B自体に一対の第3凹部160、162を形成している点で、上記車両用燃料タンク構造100と異なる。
第3凹部160、162は、所定間隔を隔てて車両前後方向にわたって下方に窪んでいる。ここでの所定間隔としては、第3凹部160、162の外側端部164a、164b間の間隔Leを700mm程度とし、内側端部166a、166b間の間隔Lfを500mm程度としてよい。また、燃料タンク110Bの上部134Bには、下方に窪んだ第4凹部168、170が形成されている。第4凹部168、170は、車両上側から見てリヤフロアパネル108Bの第3凹部160、162と重なる位置に形成されている。
このように車両用燃料タンク構造100Bでは、リヤフロアパネル108Bの第3凹部160、162と燃料タンク110Bの第4凹部168、170とが、車両上側から見て重なる位置に配置されている。このため、車両用燃料タンク構造100Bでは、燃料タンク110Bと対面するリヤフロアパネル108Bとの隙間A、Bを確保できる。
したがって、車両用燃料タンク構造100Bによれば、上記隙間A、Bを確保することで、燃料タンク110Bの容量を確保できる。また、燃料タンク110Bに第4凹部168、170を形成することで、燃料タンク110Bの剛性を高めることもできる。また、リヤフロアパネル108Bに下方に窪んだ第3凹部160、162を配置することで、車室内の居住空間を確保しつつリヤフロアパネル108Bを補強できる。
さらに、車両用燃料タンク構造100Bでは、リヤフロアパネル108Bの第3凹部160、162が車両前後方向に延びている。このため、上記車椅子104を車両後部から車室内に搭載して、車椅子104の車輪106a、106bが車両前後方向を向くようにすると、車椅子104の車輪106a、106bは、車両前後方向に延びる第3凹部160、162に接することになる。
したがって、車両用燃料タンク構造100Bでは、リヤフロアパネル108の第3凹部160、162で車椅子104からの荷重を受けるため、リヤフロアパネル108の変形を防止できる。また車椅子104を搭載する際、リヤフロアパネル108の第3凹部160、162は、車輪106a、106bのガイド溝となるため、車椅子104を車室内に容易かつ安全に搭載できる。
上記各実施形態では、燃料タンク110、110A、110Bの剛性を高めるために、上部134、134A、134Bだけでなく底部136にも凹部142、144を形成するようにしたが、これに限らず、底部136に凹部142、144を形成しなくてもよい。このようにすれば、燃料タンク110、110A、110Bの底部136に凹部142、144を設けない分、燃料タンク110、110A、110Bの容量をより確保できる。
また、燃料タンク110、110A、110Bでは、リヤフロアパネル108、108A、108Bの第1凸部126、126Aに重なる位置に第2凸部156、156Aを形成し、剛性を高めるようにしたが、これに限定されず、第2凸部156、156Aを設けない形状としてもよい。このようにすれば、燃料タンク110、110A、110Bの上部134、134A、134Bは、リヤフロアパネル108、108A、108Bの第1凸部126、126Aとの間でさらに十分な隙間を確保できる。このため、この隙間を利用して通常仕様の燃料ポンプ158を確実に使用でき、製造コストを削減できる。
さらに図5に示す車両用燃料タンク構造100Bでは、リヤフロアパネル108Bの第3凹部160、162を車両前後方向に延びるように形成したが、これに限られず、車幅方向に延びるように形成してもよい。このようにすれば、リヤフロアパネル108Bの第3凹部160、162は、上記車椅子104を車両側部から車室内に搭載した際、車椅子104の車輪106a、106bのガイド溝となり、さらに車椅子104からの荷重を受ける。よって、リヤフロアパネル108Bの変形を防止するだけでなく、車椅子104を車両側部から車室内に容易かつ安全に搭載できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、リヤフロアパネルの下方に配置される燃料タンクを有する車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造に利用することができる。
100、100A、100B…車両用燃料タンク構造、102…車両、104…車椅子、106a、106b…車輪、108、108A、108B…リヤフロアパネル、110、110A、110B…燃料タンク、112a、112b…フットレスト、114、114A、116、116A…補強部材、118、118A、120、120A…第1凹部、126、126A…第1凸部、128…頂部、130…アッパパネル、132…ロアパネル、134、134A、134B…上部、136…底部、138、138A、140、140A…第2凹部、142、144…凹部、146a〜146d…取付部、156、156A…第2凸部、158…燃料ポンプ、160、162…第3凹部、168、170…第4凹部

Claims (5)

  1. 車両後部構造において、
    車体の床面を形成するリヤフロアパネルと、
    前記リヤフロアパネルの下面に配置され所定間隔を隔てて車両前後方向に延びる一対の補強部材であり、車両前後方向にわたって下方に窪んだ第1凹部を有する補強部材と、
    前記リヤフロアパネルの下方に配置される燃料タンクであり、該リヤフロアパネルと対面する上部のうち車両上側から見て前記補強部材の第1凹部と重なる位置に形成され下方に窪んだ第2凹部を有する燃料タンクとを備え
    前記補強部材間の所定間隔は、前記リヤフロアパネル上に搭載される車椅子の一対の車輪間の規格化された寸法に合わせて設定されていることを特徴とする車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造。
  2. 車両後部構造において、
    車体の床面を形成するリヤフロアパネルと、
    前記リヤフロアパネルの下面に配置され所定間隔を隔てて車幅方向に延びる一対の補強部材であり、車幅方向にわたって下方に窪んだ第1凹部を有する補強部材と、
    前記リヤフロアパネルの下方に配置される燃料タンクであり、該リヤフロアパネルと対面する上部のうち車両上側から見て前記補強部材の第1凹部と重なる位置に形成され下方に窪んだ第2凹部を有する燃料タンクとを備え
    前記補強部材間の所定間隔は、前記リヤフロアパネル上に搭載される車椅子の一対の車輪間の規格化された寸法に合わせて設定されていることを特徴とする車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造。
  3. 前記リヤフロアパネルは、前記補強部材間に位置し上方に隆起した第1凸部を有し、
    前記燃料タンクは、車両上側から見て前記リヤフロアパネルの第1凸部と重なる位置に形成され上方に隆起した第2凸部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造。
  4. 前記リヤフロアパネルは、前記補強部材間に位置し上方に隆起した第1凸部を有し、
    当該車両用燃料タンク構造は、前記リヤフロアパネルの第1凸部と前記燃料タンクの上部との間に配置された燃料タンク用補器をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造。
  5. 車両後部構造において、
    車体の床面を形成するリヤフロアパネルであって、所定間隔を隔てて車両前後方向または車幅方向にわたって下方に窪んだ一対の第3凹部を有するリヤフロアパネルと、
    前記リヤフロアパネルの下方に配置される燃料タンクであり、該リヤフロアパネルと対面する上部のうち車両上側から見て前記リヤフロアパネルの第3凹部と重なる位置に形成され下方に窪んだ第4凹部を有する燃料タンクとを備え
    前記一対の第3凹部の所定間隔は、前記リヤフロアパネル上に搭載される車椅子の一対の車輪間の規格化された寸法に合わせて設定されていることを特徴とする車両用燃料タンク構造を含む車両後部構造。
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