JP6185020B2 - テトラリン系化合物およびその合成方法、ならびにそれを合成するための中間体 - Google Patents

テトラリン系化合物およびその合成方法、ならびにそれを合成するための中間体 Download PDF

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本発明は医薬中間体分野に関し、特に新型の多置換テトラリン系化合物およびその調製方法に関する。具体的には、本発明に係る新型のテトラリン系化合物は、悪性腫瘍治療に用いられるトポイソメラーゼII抑制剤であるアムルビシンの合成のために使用可能である。
テトラリン系化合物は、薬剤において重要な構造ユニット及び中間体である。塩酸アムルビシンは、住友製薬株式会社に開発された抗悪性腫瘍薬剤であり、2002年に日本で登録、市販され(製品名 カルセド(CALSED))、非小細胞および小細胞肺癌の治療用として承認されている。アムルビシンは、埋め込み型トポイソメラーゼII抑制剤であり、主にトポイソメラーゼIIの活性を抑制することによって最終的にDNAを断裂させることにより腫瘍細胞増殖を抑制している。アムルビシンはアントラサイクリン系薬剤であるが、一般的にアントラサイクリン系薬剤に存在する心臓毒性の問題がほとんどなく、良い臨床治療効果を有している。アムルビシンを合成するために、2−アセチル−2−アミノ−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン(化合物V)は重要な中間体である。
J. Org. Chem. 1987, 52, 4477-4485に公開された2−アセチル−2−アミノ−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン(化合物V)の合成ルートは次の通りである。
J. Org. Chem. 1987, 52, 4477-4485
当該方法において、化合物VIIを出発物質とし、5つの反応ステップ及び1つの分割ステップによって化合物Vが得られ、反応が複雑である。当該方法の欠点としては、例えば出発物質(化合物VII)を大量に供給するサプライヤーが多くないこと;調製過程に必要なシアン化カリウムが劇物であること;NaH/DMSOシステムには発火などの安全上の問題が存在すること;Zn粉で還元生産するのは比較的に困難であり、工業生産に適していないことなどがある。
上記方法以外の他の合成方法はまだ公開されていない。
本発明は、従来技術に存在している上記欠点を克服するためになされたものであり、第一の局面において、次の一般式Iに表される新型の多置換テトラリン系化合物、それに対応する単一異性体、異性体混合物またはその塩を提供し、
キラル中心は*で表される。
ここで、Rは保護基を持つアミノ基であり、好ましくは、該保護基を持つアミノ基は、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アセチルアミノ基、アリルアミノ基からなる組から選ばれるものであり、または、
は−C(O)Rであり、Rは水酸基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基、アミノ基、保護基を持つアミノ基からなる組から選ばれるものであり、当該保護基を持つアミノ基はtert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アリルアミノ基、アセチルアミノ基からなる組から選ばれるものであり、
及びRはそれぞれ独立に水素、アシル基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキル基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、C−C12アリールアルキル基、C−C12シクロアルキルアルキル基、C−C12シクロアルキルオキシアルキル基、C−C12アリールオキシアルキル基、C−C12アリールアルコキシアルキル基、CにつながるO、S、Nからなる組みから選ばれるヘテロ原子を含有する直鎖のC−C12アルキル基及びC−C12ナフテン基からなる組から選ばれるものであり、好ましくは該アシル基はホルミル基、アセチル基からなる組から選ばれるものであり、
及びRはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、スルホニル基、アミノ基、保護基を持つアミノ基からなる組から選ばれるものであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、当該保護基を持つアミノ基はtert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アリルアミノ基、アセチルアミノ基からなる組から選ばれるものであり、
はアセチル基または−C(OR)(OR)CHであり、
及びRはそれぞれ独立に水素、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキル基、C−C12ナフテン基、C−C12アリールアルキル基、CにつながるO、S、Nからなる組みから選ばれるヘテロ原子を含有する直鎖のC−C12アルキル基及びC−C12ナフテン基からなる組から選ばれるものであり、
及びRはそれらに接続される酸素原子と共に5〜7員ヘテロ環系を形成している。
本発明の一実施形態において、好ましくは本発明に記載の式I化合物では、一般式I−aに示すようにRがアセチル基であり、
ここで、Rはtert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アセチルアミノ基、アリルアミノ基からなる組から選ばれるものであり、またはRは−C(O)R2’であり、
2’は水酸基、アミノ基、直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルコキシ基であり、好ましくはエトキシ基であり、
及びRはそれぞれ独立に水素、アシル基、直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルキル基からなる組から選ばれるものであり、好ましくは当該アシル基はホルミル基またはアセチル基であり、
及びRはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、スルホニル基、アミノ基からなる組から選ばれるものであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものである。
本発明の一実施形態において、好ましくは本発明の化合物が以下に挙げられる化合物を含むが、これらに限定されるものではない。
a)(R,S)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸エチル
b)(R,S)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸
c)(R,S)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−ホルムアミド
d)(R,S)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−カルバミン酸tert−ブチル
e)(R,S)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−カルバミン酸ベンジル
本発明は、さらに第二の局面において、式Iに表される新型の多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩の調製方法を提供し、当該方法は下記のステップを含み、
ここで、Rは−C(O)Rであり、Rは直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基からなる組から選ばれるものであり、好ましくはRは直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルコキシ基であり、より好ましくはRはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基であり、さらに好ましくはRはエトキシ基であり、
、R、R、R及びRの定義は上記第一局面にて限定されたものと同様であり、
10及びR10’はそれぞれ独立に水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
a)不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、式IIの化合物と式IIIの化合物とを反応させることにより、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式IVの化合物を形成し、および
b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IVの化合物を環化することにより、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式Iの化合物を獲得し、
または、
a)不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、式IIの化合物と式IIIの化合物とを反応させ、
ここで、Rは−C(O)Rであり、Rは直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基からなる組から選ばれるものであり、好ましくはRは直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルコキシ基であり、より好ましくはRはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基であり、さらに好ましくはRはエトキシ基であり、
、R、R、R、Rの定義は上記第一局面にて限定された各置換基の定義と同様であり、
10及びR10’はそれぞれ独立に水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
よって、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式IVの化合物を形成し、
b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IVの化合物を環化することにより、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式Iの化合物を獲得し、
c)ステップb)で得られた式Iの化合物を加水分解してRが水酸基であるI−2化合物に転化させ、
または、
a)不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、式IIの化合物と式IIIの化合物とを反応させ、
ここで、
は−C(O)Rであり、Rは直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基からなる組から選ばれるものであり、好ましくはRは直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルコキシ基であり、より好ましくはRはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基であり、さらに好ましくはRはエトキシ基であり、
、R、R、R、Rの定義は上記第一局面の各置換基の定義と同様であり、
10及びR10’はそれぞれ独立に水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
よって、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式IVの化合物を形成し、
b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IVの化合物を環化することより、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式Iの化合物を獲得し、および
d)ステップb)にて得られた式Iの化合物をアミノ化することにより、Rがアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アリルアミノ基またはアセチルアミノ基である式I′−3化合物を獲得し、好ましくはRがアミノ基である式I−3化合物であり、
または、
a)不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、式IIの化合物と式IIIの化合物とを反応させ、
ここで、
は−C(O)Rであり、Rは直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基からなる組から選ばれるものであり、好ましくはRは直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルコキシ基であり、より好ましくはRはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基であり、さらに好ましくはRはエトキシ基であり、
、R、R、R、Rの定義は上記第一局面の各置換基の定義と同様であり、
10及びR10’は、それぞれ独立に水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
よって、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式IVの化合物を形成し、
b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IVの化合物を環化することにより、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式Iの化合物を獲得し、
c)ステップb)にて得られた式Iの化合物を加水分解してRが水酸基であるI−2化合物に転化し、および
e)ステップc)にて得られた式I−2の化合物をアジ化物で処理して転位させることにより、Rがtert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アセチルアミノ基、またはアリルアミノ基である式I′−4化合物を獲得し、好ましくはRがtert−ブトキシカルボニルアミノ基である式I−4化合物である。
一実施態様において、Rは−C(O)Rであり、Rはエトキシ基であり、R、Rはそれぞれメチル基であり、R、Rはそれぞれ水素であり、Rはアセチル基であり、R10、R10’はそれぞれ塩素または臭素である場合は、前記方法は以下のステップを含み、
a)式II−2の化合物と2−ブロモエチル塩素とを反応させて式IV−2の化合物を形成し、
b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IV−2の化合物を環化して式I−1の化合物を得る。
上記式IIの化合物は当技術分野の公知方法に従って調製することができ、例えば、Journal of Medicinal Chemistry, Volume:23,Issue:3,Pages:327-9,1980の実施例を参考し、
一実施態様において、ステップa)に記載のアルカリは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、それらの組み合わせからなる組から選ばれるものであり、ステップa)に記載の不活性溶媒は、N,N−ジメチルアミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、それらの組み合わせからなる組から選ばれるものであり、ステップa)における反応温度は40℃〜60℃であり、または、
ステップb)に記載の不活性溶媒は、ジクロロメタン、ニトロ基ベンゼン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、トルエン、それらの組み合わせからなる組から選ばれるものであり、ステップb)に記載のルイス酸は、塩化亜鉛、塩化第一鉄、塩化第一スズ、塩化銅、それらの組み合わせからなる組から選ばれるものであり、ステップb)における反応温度は−10℃〜20℃であり、または、
ステップc)に記載の加水分解反応は、不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、温度30℃〜80℃で行われ、前記不活性溶媒は、メチルアルコール、アルコール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、それらの組み合わせからなる組から選ばれるものであり、前記アルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、それらの組み合わせからなる組から選ばれるものであり、または、
ステップd)に記載のアミノ化反応は、アミノ化試薬が存在しているうえで行われ、前記アミノ化試薬は、アンモニア、アンモニア水、C−C12アルキルアミン、C−C12シクロアルキルアミン、C−C12アリールアミンからなる組から選ばれるものであり、または、
ステップe)に記載の転位反応は、不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、アジ化物で処理して反応を行い、前記不活性溶媒は、鎖状のC−C12アルキルアルコール、C−C12ナフテンアルコール、鎖状のC−C12アルキルエーテル、C−C12ナフテンエーテル、それらの任意組み合わせからなる組から選ばれるものであり、前記アルカリは、鎖状のC−C12アルキルアミノ、C−C12ナフテンアミノ、それらの任意組み合わせからなる組から選ばれるものであり、前記アジ化物は、ジフェニルリン酸アジド、アジ化ナトリウム、アジ化カリウム、アジ化水素、アジ化シラン、第四級アンモニウムアジドからなる組から選ばれるものである。
第三の局面において、本発明はさらに式IVの化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩を提供し、
ここで、
、R、R、R、R及びRの各置換基は上記第一局面における各置換基の定義と同様であり、
10は水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものである。
一実施態様において、該化合物は、さらに好ましくは一般式IV−aに示されるように、
ここで、
はtert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アセチルアミノ基、アリルアミノ基からなる組から選ばれるものであり、またはRは−C(O)R2’であり、R2’は水酸基、アミノ基、直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルコキシ基からなる組選ばれるものであり、好ましくはエトキシ基であり、
及びRはそれぞれ独立に水素、アシル基、直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルキル基からなる組選ばれるものであり、好ましくは該アシル基はホルミル基、アセチル基からなる組から選ばれるものであり、
及びRはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、アミノ基、スルホニル基からなる組から選ばれるものであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
10は、上記第三局面に記載の定義と同様である。
本発明はさらに式Iの化合物を調製する好ましい方法を提供し、この方法は以下のステップを含み、
a)Rが−C(O)Rであり、Rがエトキシ基である場合は、一般式Iの化合物を調製する時に、適切な溶媒において、アルカリが存在するうえで、式II−1の化合物と式IIIの化合物とを反応させることにより式IV−1の化合物を形成した後、さらに式IV−1の化合物を環化して式I−1の化合物を獲得し、
b)ステップa)にて得られたI−1の化合物をさらに加水分解してRが水酸基であるI−2化合物に転化し、または、
c)ステップa)にて得られたI−1化合物をさらにアンモニア化してRがアミノ基であるI−3化合物を獲得し、または、
d)ステップb)にて得られたI−2化合物をさらにtert−ブチルアルコールにおいてアジ化物で処理し転位させることにより、I−4化合物を得る。
本発明の更なる目的は、式Iの化合物によって効果的および高収率的に式V′の化合物を合成する方法を提供することにあり、
ここで、
、R、R、R、Rの定義は以上第一局面に記載の定義が同様であり、
該方法は下記のステップを含み、
式I−3の化合物をHofmann分解を経て転位させることにより、式V′の化合物を獲得し、または、
式I−4の化合物を脱保護反応して式V′の化合物を得る。
本発明に提供された新型の式Iの化合物を用いることにより、さらにアムルビシンの重要中間体である式Vの化合物を調製することができる。該ルートは従来の技術によって式V系の化合物を調製する時の反応欠点と安全問題を克服し、シアン化カリウムなどの猛毒試薬を採用する必要がない。特に式Iの化合物によって式Vの化合物を調製するプロセスにおいて、発火などの安全問題があるNaH/DMSOシステムを採用する必要がなく、そしてZn粉で還元する必要がないため、そのプロセス条件が温和で環境にやさしく、操作が簡単であり、工業化生産に有利である。
定義:
本発明で使われる「アルキル基」とは一価飽和脂肪族鎖式炭化水素を意味する。前記鎖式炭化水素は、直鎖または分岐鎖を持つものでよい。本発明の例示実施形態において、「アルキル基」は炭素数1−5(C−Cアルキル基)を有してもよい。本発明の他の例示実施形態において、「アルキル基」は炭素数1−4(C−Cアルキル基)を有してもよい。本発明の他の例示実施形態において、「アルキル基」は炭素数1−3(C−Cアルキル基)を有してもよい。具体的には、「アルキル基」は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、またはtert−アミル基を含むが、これらに限られない。
本発明に使われる「アルコキシ基」は、−ORの基を意味する。Rは以上に定義したアルキル基である。具体的には、「アルコキシ基」は、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシド基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基を含むが、これらに限られない。
本発明に使われる「ナフテン基」は、飽和環状脂肪族炭化水素を意味する。炭素の添字の数字は環を形成する炭素数を示す。例えば、「C−Cナフテン基」は、環を形成する炭素数3〜6を有するナフテン基を示す。本発明の例示実施形態において、「ナフテン基」はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基を含むが、これに限られない。
本発明に使われる「シクロアルキルオキシ基」は、−ORの基を指し、ここでRは以上に定義したナフテン基である。
本発明に使われる「鎖状のアルケニル基」とは、少なくとも一つの二重結合を有する一価不飽和直鎖炭化水素基を指す。
本発明に使われる「アルケノキシ基」とは、−ORの基を意味し、Rは以上に定義した鎖状のアルケニル基である。
本発明に使われる「鎖状のアルキニル基」とは、少なくとも一つの三重結合を有する一価不飽和直鎖炭化水素基を指す。
本発明に使われる「鎖状のアルキニルオキシ基」とは、−ORの基を意味し、Rは以上に定義した鎖状のアルキニル基である。
本発明に使われる「アリール基」とは、芳香族炭化水素基を意味する。前記「アリール基」の例は、フェニル基、ナフチル基、インデニル基、アズレニル基またはアンスリルを含む。
本発明に使われる「アリールオキシ基」は、−ORの基を意味し、ここでRは以上に定義したアリール基である。
以下では実施例を用いてさらに本発明の技術案およびその効果を説明することにより、本発明の目的、技術特徴と効果はさらに明白になるだろう。
実施例1:2−(2,5−ジメトキシフェニルメチレン)−3−カルボニルエチルブチレート(化合物A)
窒素雰囲気下、順にトルエン(1320mL)、2,5−ジメトキシベンズアルデヒド(400.0g、2.407mol)、アセト酢酸エチル(334.6g、2.648mol)、ピペリジン(22.93g、0.269mol)、氷酢酸(55.95g、53.3mL)を三口丸底フラスコに加えて撹拌し、50〜60℃まで加温し、24時間反応させる。反応液に300mLの水を添加して分液し、有機相を残し、再び300mLのトルエンで水相を抽出する。有機相を合わせて、溶媒と残した2,5−ジメトキシベンズアルデヒドとアセト酢酸エチルとを留去して濃縮させ、固体を析出し、イソプロパノール/n−ヘプタンにより(1/10、1000mL)でスラリー化してから吸引濾過し、334.6gの製品Aを得た。収率は50.0%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.90 (s, 1H), 6.98 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.94 (dd, J = 8.8, 2.8 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.30 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 1.25 (t, J = 7.2 Hz, 3H); ESI: m/z: 317 [M+K]
実施例2:2−(2,5−ジメトキシベンジル)−3−カルボニルエチルブチレート(化合物B)
2−(2,5−ジメトキシフェニルメチレン)−3−カルボニルエチルブチレート(化合物A、71.6g、0.257mol)を酢酸エチル(716mL)に溶解させ、Pd/C(1.6g)を添加した後、窒素ガスにより三回置換し、25〜35℃で5時間水素化してから加熱を停止し、水素ガスを放出し、吸引濾過し、濾液を濃縮して72.6gの化合物Bを得た。収率は100.0%である。 H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ: 6.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 8.8, 3.2 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.07 (q, J = 8.4 Hz, 2H), 3.92−3.88 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 3.03 (dd, J = 14.0, 6.8 Hz, 1H), 2.92 (dd, J = 14.0, 8.4 Hz, 1H), 2.159 (s, 3H), 1.11 (t, J = 6.8 Hz, 3H); ESI: m/z: 319 [M+K]
実施例3:2−アセチル−4−塩素−2−(2,5−ジメトキシベンジル)エチルブチレート(化合物C)
ステップa):2−(2,5−ジメトキシベンジル)−3−カルボニルエチルブチレート(化合物B、100.0g、0.357mol)をDMF(500mL)に溶解させ、炭酸カリウム(98.6g、0.713mol)と1−ブロモ−2−クロロエタン(76.8g、0.535mol)を添加して撹拌し、45〜50℃まで加温し、20時間反応させる。そして、加熱を停止して吸引濾過を行い、酢酸エチル(100mL)により濾過ケークを洗浄する。液相を水(1500mL)に入れ、酢酸エチルにより抽出(1000mL×2)し、有機相を合わせ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(移動相:EA/PE=1/15〜1/10)により72.0gの化合物Cを得た。収率は58.9%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.74 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.23 (q, J = 4.8 Hz, 2H), 3.72 (s, 6H), 3.58−3.51 (m, 1H), 3.48−3.44 (m, 1H), 3.34 (d, J = 14.0Hz, 1H), 3.15 (dd, J = 14.4 Hz, 1H), 2.29−2.12 (m, 5H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H); ESI: m/z: 381 [M+K]
実施例4:2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸エチル(化合物D)
ステップb):2−アセチル−4−塩素−2−(2,5−ジメトキシベンジル)エチルブチレート(化合物C、12.6g、36.75mmol)をニトロベンゼンに添加し、0〜10℃まで温度を下げ、塩化亜鉛(11.0g、80.85mmol)をバッチ添加し、0〜10℃まで温度を制御して3時間反応させる。そして、反応液に水(120mL)を添加し、酢酸エチル(120mL×2)により抽出し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(移動相:EA/PE=1/30〜1/4)により8.2gの化合物Dを得た。収率は72.8%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.69 (s, 2H), 4.25−4.19 (m, 2H), 4.12−4.07 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.67−3.59 (m, 2H), 2.92 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.81−2.75 (m, 1H), 1.87−1.81 (m, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.29 (t, J = 6.8 Hz, 3H); ESI: m/z: 345 [M+K]
実施例5:2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸(化合物E)
ステップc):2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1、2,3,4−テトラリン−2−蟻酸エチル(化合物D、0.55g、1.6mmol)をメチルアルコールに溶解させ、25%NaOH水溶液(1.5mL)を添加し、50〜60℃まで加温して15時間反応させる。そして、反応液を水(10mL)に入れ、37%塩酸によりpH≦2まで調整し、酢酸エチル(10mL×2)により抽出し、濃縮する。石油エーテルにより(2mL)スラリー化し、吸引濾過して0.45gの化合物Eを得た。収率は90.0%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.70 (s, 2H), 4.13−4.09 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.66−3.62 (m, 2H), 2.96 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 2.83−2.76 (m, 1H), 1.90−1.85 (m, 1H), 1.70 (s, 3H); ESI: m/z: 317 [M+K], 277 [M−H]
実施例6:2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−ホルムアミド(化合物F)
ステップd):2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸エチル(化合物D、2.4g、7.8mmol)と、ナトリウムメトキシド(0.4g、0.8mmol)と、メチルアルコール(36mL)を反応釜に入れ、密閉後−20〜−10℃まで温度を下げ、アンモニアを流し、略30min後アンモニアを流すことを停止する。そして、反応容器を55〜60℃まで加温し、24時間保温後、加熱を停止し、温度を下げ、アンモニアを放出し、反応液を濃縮し、水(10mL)を入れ、酢酸エチル(10mL×2)により抽出、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(移動相:EA/PE=1/30〜1/4)により1.2gの化合物Fを得た。収率は55.2%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.72−6.67 (m, 2H), 5.67 (br, 2H), 4.12−4.06 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.63−3.57 (m, 1H), 3.43 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.01 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 2.68−2.60 (m, 1H), 1.95−1.88 (m, 1H), 1.65 (s, 3H); ESI: m/z: 278 [M+H]
実施例7:2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−カルバミン酸tert−ブチル(化合物G)
ステップe):窒素雰囲気下、2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸(化合物E、1.00g、3.6mmol)をtert−ブチルアルコール(10mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.36g、3.6mmol)と、DPPA(1.02g、3.7mmol)とを添加した後、75〜80℃まで加温する。15時間反応させた後、加熱を停止し、20〜30℃まで温度を下げ、反応液に水(45mL)を入れ、ジクロロメタン(25mL×4)により抽出し、10%炭酸ナトリウム水溶液(20mL)により洗浄し、有機相を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(移動相:EA/PE=1/30〜1/4)により0.72gの化合物Gを得た。収率は63.1%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.67 (s, 2H), 4.98 (br, 1H), 3.96−3.90 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.60−3.53 (m, 2H), 3.10 (d, J = 18.0 Hz, 1H), 2.39−2.34 (m, 1H), 2.20−2.15 (m, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.46 (s, 9H); ESI: m/z: 350 [M+H], 372 [M+Na]
実施例8:2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−カルバミン酸ベンジル(化合物I)
ステップe):窒素雰囲気下、2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸(化合物E、1.00g、3.6mmol)をベンジルアルコール(0.58g、5.4mmol)に溶解させ、トリエチルアミン(0.36g、3.6mmol)と、DPPA(1.02g、3.7mmol)とを添加した後、75〜80℃まで加温する。そして、15時間反応させた後、加熱を停止させ、20〜30℃まで温度を下げ、反応液に水(45mL)を入れ、ジクロロメタン(25mL×4)により抽出し、10%炭酸ナトリウム水溶液(20mL)により洗浄し、有機相を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(移動相:EA/PE=1/30〜1/4)により0.83gの化合物Iを得た。収率は60.0%である。ESI: m/z: 384 [M+H]
実施例9:2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−アミン(化合物H)
窒素雰囲気下、2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−カルバミン酸tert−ブチル(化合物G、0.70g)をジクロロメタン(5mL)に添加し、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を添加し、20〜30℃で1時間反応させる。pH≧9に調整し、ジクロロメタンにより抽出、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(移動相:DCM/MeOH=30/1〜10/1)により0.43gの化合物Hを得た。収率は86.0%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.68 (s, 2H), 3.96−3.90 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.55−3.49 (m, 1H), 3.28 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.13−2.03 (m, 4H), 1.54 (s, 3H); ESI: m/z: 250 [M+H]
実施例10:2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−アミン(化合物H)
2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−ホルムアミド(化合物F、0.20g)を15%のNaOH水溶液(5mL)に入れ、ベンジルトリメチルアンモニウムトリブロミド(0.34g)を添加し、60〜70℃まで加温して5時間反応させる。ジクロロメタン(10mL×2)により抽出、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(移動相:DCM/MeOH=30/1〜10/1)により0.08gの化合物Hを得た。収率は44.2%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.68 (s, 2H), 3.96−3.90 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.55−3.49 (m, 1H), 3.28 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.13−2.03 (m, 4H), 1.54 (s, 3H); ESI: m/z: 250 [M+H]
実施例11:2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−アミン(化合物H)
2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−カルバミン酸ベンジル(化合物I、0.77g)を酢酸エチル(5mL)に溶解させ、10%Pd/C(0.03g)を添加し、窒素ガスにより三回置換を行い、水素ガスを流し(圧力<10psi)20〜30℃で1時間反応させる。吸引濾過、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(移動相:DCM/MeOH=30/1〜10/1)により0.46gの化合物Hを得た。収率は92.0%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.68 (s, 2H), 3.96−3.90 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.55−3.49 (m, 1H), 3.28 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.13−2.03 (m, 4H), 1.54 (s, 3H); ESI: m/z: 250 [M+H]
以上の実施例9〜11から分かるように、式Iの化合物によって式V系の化合物を調製するプロセスにおいて、発火などの安全問題が存在するNaH/DMSOシステムを採用する必要がなく、かつZn粉で還元することも必要がないため、該プロセス条件が温和で環境にやさしく、操作が簡単であり、工業化生産に有利である。
実施例12:(R)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸(化合物E’)
窒素雰囲気下、室温で、2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸(5.0g)をクロロホルム(15mL)に溶解させ、α−フェニルエチルアミン(2.0g)を添加し、次第に結晶が析出する。6時間後0〜5℃まで温度を下げ、30分後吸引濾過し、固体2.5mgを得た。この固体を15mLの15%NaOH水溶液に添加し、40〜50℃で30分撹拌し、分液し、水相を再び15mLクロロホルムで抽出し、水相を得た。5%の希塩酸によりpH=2〜3に調整し、白い固体が析出する。吸引濾過した後真空乾燥して1.7mgの製品を得た。収率は34.0%である。ee% =98.5%;[a]D20 = −97o (c 1.0, CHCl3);1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.70 (s, 2H), 4.13−4.09 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.66−3.62 (m, 2H), 2.96 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 2.83−2.76 (m, 1H), 1.90−1.85 (m, 1H), 1.70 (s, 3H); ESI: m/z: 317 [M+K]+, 277 [M−H]−.
実施例1〜3と類似する方法で実施例13−25の化合物を調製した。実施例13〜25の化合物の化学式は以下に示すとおりであり、化学式における置換基、収率及びm/zデータは表1に示すとおりである。
施例4と類似する方法で、実施例13−25の化合物をそれぞれ環化して実施例26−38の化合物を調製した。反応式は以下に示す通りであり、得られた化合物の収率とm/zデータは表2に示すとおりである。
実施例5と類似する方法で、実施例26−38の化合物をそれぞれ加水分解して実施例39−51の化合物を調製した。反応式は以下に示す通りであり、得られた化合物の収率とm/zデータは表3に示す通りである。
実施例6と類似する方法で、実施例26−38の化合物をそれぞれアミノ分解して実施例52−64の化合物を調製した。反応式は以下に示す通りであり、得られた化合物の収率とm/zデータは表4に示す通りである。
実施例7または8と類似する方法、実施例39−51の化合物をアジ化物でそれぞれ処理して転位させ実施例65−77の化合物を調製した。反応式は以下に示す通りであり、得られた化合物の収率とm/zデータは表5に示す通りである。
本発明は新型のテトラリン系化合物およびその調製方法を提供し、そして当該化合物を用いてアムルビシン中間体2−アセチル−2−アミノ−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリンを調製できることを実施例によって説明した。当業者は、本発明の内容、趣旨の範囲で、本発明に記載された調製プロセスを適切に変更または組み合わせることにより、本発明の技術を実現できることは明らかである。すべて類似の取り替えや変更などは当業者にとっては明白であり、すべて本発明の精神、範囲、内容に含まれている。

Claims (9)

  1. 一般式Iに表される多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩であって、
    は−C(O)Rであり、Rは水酸基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基、アミノ基、保護基を持つアミノ基からなる組から選ばれるものであり、該保護基を持つアミノ基はtert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アリルアミノ基、アセチルアミノ基からなる組から選ばれるものであり、
    及びRはそれぞれ独立に水素、アシル基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキル基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、C−C12アリールアルキル基、C−C12シクロアルキルアルキル基、C−C12シクロアルキルオキシアルキル基、C−C12アリールオキシアルキル基、C−C12アリールアルコキシアルキル基、CにつながるO、S、Nからなる組みから選ばれるヘテロ原子を含有する直鎖のC−C12アルキル基及びC−C12ナフテン基からなる組から選ばれるものであり、ここで、該アシル基はホルミル基、アセチル基からなる組から選ばれるものであり、
    及びRはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、スルホニル基、アミノ基または保護基を持つアミノ基からなる組から選ばれるものであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、該保護基を持つアミノ基はtert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アリルアミノ基またはアセチルアミノ基からなる組から選ばれるものであり、
    はアセチル基である、多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩。
  2. 請求項1に記載の多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩であって、一般式I−aに示すように、
    は−C(O)R2’であり;R2’は水酸基、アミノ基、直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルコキシ基であり、
    及びRはそれぞれ独立に水素、アシル基、直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルキル基からなる組から選ばれるものであり、該アシル基はホルミル基、アセチル基からなる組から選ばれるものであり、
    及びRはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、スルホニル基、アミノ基からなる組から選ばれるものであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものである、多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩。
  3. 請求項2に記載の多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩であって、
    a)(R,S)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸エチル、
    b)(R,S)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−蟻酸、
    c)(R,S)−2−アセチル−5,8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラリン−2−ホルムアミド、
    からなる組から選ばれるものである、多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩の調製方法であって、以下ステップを含み、
    a)不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、式IIの化合物と式IIIの化合物とを反応させ、

    は−C(O)Rであり、Rは直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基からなる組から選ばれるものであり、
    、R、R、R、Rの定義は請求項1における各置換基の定義と同様であり、
    10及びR10’は、それぞれ独立に水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
    よって、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式IVの化合物を形成し、並びに
    b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IVの化合物を環化することにより、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式Iの化合物を獲得し、
    または、
    a)不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、式IIの化合物と式IIIの化合物とを反応させ、
    は−C(O)Rであり、Rは直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基からなる組から選ばれるものであり、
    、R、R、R、Rの定義は請求項1における各置換基の定義と同様であり、
    10及びR10’は、それぞれ独立に水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
    よって、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式IVの化合物を形成し、
    b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IVの化合物を環化することにより、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式Iの化合物を獲得し、並びに
    c)ステップb)に得られる式Iの化合物を加水分解してRが水酸基であるI−2化合物に転化させ、
    または、
    a)不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、式IIの化合物と式IIIの化合物とを反応させ、
    は−C(O)Rであり、Rは直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルコキシ基、C−C12シクロアルキルオキシ基、鎖状のC−C12アルケノキシ基、鎖状のC−C12アルキニルオキシ基、鎖状のC−C12アルケニルアリールオキシ基、鎖状のC−C12アルキニルアリールオキシ基、直鎖または分岐鎖を持つC−C12アルキルアリールオキシ基、C−C12アリールアルコキシ基からなる組から選ばれるものであり、
    、R、R、R、Rの定義は請求項1における各置換基の定義と同様であり、
    10及びR10’は、それぞれ独立に水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
    よって、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式IVの化合物を形成し、
    b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IVの化合物を環化することにより、Rが−C(O)Rであり、且つRが以上のように限定された式Iの化合物を獲得し、
    d)ステップb)にて得られた式Iの化合物をアミノ化することにより、Rがアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメトキシカルボニルアミノ基、アリルアミノ基またはアセチルアミノ基である式I′−3化合物を獲得する
    多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩の調製方法。
  5. 請求項4に記載の多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩の調製方法であって、
    は−C(O)Rであり、Rはエトキシ基であり、R、Rはそれぞれメチル基であり、R、Rはそれぞれ水素であり、Rはアセチル基であり、R10、R10’はそれぞれ塩素または臭素である場合は、前記方法は以下のステップを含み:
    a)式II−2の化合物と2−ブロモエチル塩素とを反応させて式IV−2の化合物を形成し、
    b)不活性溶媒において、ルイス酸が存在しているうえで、式IV−2の化合物を環化して式I−1の化合物を得る、

    多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩の調製方法。
  6. 請求項4に記載の多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩の調製方法であって、
    ステップa)に記載のアルカリは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、それらの任意組み合わせからなる組から選ばれるものであり、ステップa)に記載の不活性溶媒は、N,N−ジメチルアミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、それらの任意組み合わせからなる組から選ばれるものであり、ステップa)における反応温度は40℃〜60℃であり、または、
    ステップb)に記載の不活性溶媒は、ジクロロメタン、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、トルエン、それらの任意組み合わせからなる組から選ばれるものであり、ステップb)に記載のルイス酸は、塩化亜鉛、塩化第一鉄、塩化第一スズ、塩化銅、それらの任意組み合わせからなる組から選ばれるものであり、ステップb)における反応温度は−10℃〜20℃であり、または、
    ステップc)に記載の加水分解反応は、不活性溶媒において、アルカリが存在しているうえで、温度30℃〜80℃で行われ、前記不活性溶媒は、メチルアルコール、エチルアルコール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、それらの任意組み合わせからなる組から選ばれるものであり、前記アルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、それらの任意組み合わせからなる組から選ばれるものであり、または、
    ステップd)に記載のアミノ化反応は、アミノ化試薬が存在しているうえで行われ、前記アミノ化試薬は、アンモニア、アンモニア水、C−C12アルキルアミン、C−C12シクロアルキルアミン、C−C12アリールアミンからなる組から選ばれるものである、多置換テトラリン系化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩の調製方法。
  7. 式IVに表される化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩であって、
    、R、R、R、R及びRの各置換基は請求項1に記載の各置換基の定義と同様であり、
    10は水酸基またはハロゲンであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものである、
    化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩。
  8. 請求項7に記載の化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩であって、
    その単一異性体、異性体混合物またはその塩は、一般式IV−aに示されるように:
    は−C(O)R2’であり、R2’は水酸基、アミノ基、直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルコキシ基からなる組から選ばれるものであり、
    及びRはそれぞれ独立に水素、アシル基、直鎖または分岐鎖を持つC−Cアルキル基からなる組から選ばれるものであり、該アシル基はホルミル基、アセチル基からなる組から選ばれるものであり、
    及びRはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、アミノ基、スルホニル基からなる組から選ばれるものであり、ハロゲンはヨウ素、臭素、塩素からなる組から選ばれるものであり、
    10は、請求項7に記載の定義と同様である、化合物、その単一異性体、異性体混合物またはその塩。
  9. 式I−3の化合物をHofmann分解を経て転位させることにより式V′の化合物を獲得する式V′の化合物を調製する方法。
    ここで、R、R、R、R、Rの各置換基は請求項1に記載の各置換基の定義と同様である。
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