JP6184610B2 - 高周波装置及び高周波装置の製造方法 - Google Patents
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Description
また、高周波装置に実装される高周波モジュールやパッケージは、高調波成分を出力する。そのため、高周波装置のアイソレーションが動作周波数の2倍又は3倍程度の周波数の範囲で十分な値になるように、高周波装置に実装される高周波モジュールやパッケージの各寸法が決定される。
また、以下の特許文献2に開示されている高周波装置では、複数の高周波部品を実装しているプリント基板と、各々の高周波部品を収容するように掘り込みが設けられたプリント基板とをはんだによって電気的に接続し、キャビティの共振周波数を高くしつつ、高周波部品を分離して配置している。
特許文献1と特許文献2では、高周波装置内の空間において、空間の最低次の共振周波数を高周波装置内の高周波部品の動作周波数よりも高くする(高周波装置内の空間を遮断構造にする)という点で同じ手法である。
例えば、以下の特許文献3に開示されている高周波装置では、送受信機を収容している金属筐体の蓋に対して、4分の1波長の間隔で金属の凹凸を設けることで、金属筐体内を伝搬する電磁波の波動インピーダンスが4分の1波長間隔で異なるようにすることでフィルタを構成している。
このようなフィルタを構成することで、金属筐体内の高周波部品間の不要な結合を抑圧している。
また、金属ブロックの削り加工や鋳造は、一般に高価格であることから、金属の凹凸を設けるには、費用を多く要する課題があった。
また、この発明は、上記のような高周波装置を製造することができる製造方法を得ることを目的とする。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による高周波装置を示す側面透過図である。
図1において、金属筐体1は誘電体基板2を実装しており、誘電体基板2はマイクロ波やミリ波帯の高周波を処理する高周波部品である高周波デバイス3a,3b,3cを実装している。高周波デバイス3a,3b,3cの種類は問わないが、例えば、増幅器、位相器、逓倍器、バラン、ミキサ、高周波基板間接続部、高周波コネクタなどが考えられる。
金属プレート4は金属筐体1の開口部(図中、上部)を覆う金属板であり、金属プレート4は、金属筐体1の内側方向に折り曲げられているL字金属突起5を備えている。
金属筐体蓋6は金属プレート4の開口部(L字金属突起5が金属筐体1の内側方向に折り曲げられることで、穴が開いている部分)を覆う蓋であり、金属プレート4と一緒にネジ7によって金属筐体1に取り付けられている。
また、図4は図3の視点A及び視点Bから見た曲げ加工後の金属プレート4を示す側面図である。
曲げ加工前の金属プレート4の上には、図2に示すように、複数の閉領域10(閉領域10が曲げ加工されることでL字金属突起5が形成される)が位置決めされている。図2の例では、24個(=6×4個)の閉領域10が位置決めされている。
また、図2の例では、閉領域10の形状はL字であり、10a,10bが閉領域10の輪郭を表している。
11はネジ7を通すために削除された穴である。
図5はこの発明の実施の形態1による高周波装置の製造方法を示すフローチャートである。
まず、金属プレート4上において、閉領域10の形状を決め(実施の形態1ではL字形状)、次に、共振器を構成するL字金属突起5を形成するための閉領域10の位置決めを行う(ステップST1)。
次に、閉領域10の輪郭10aに沿って金属プレート4を切る金属板切削工程を行う(ステップST2)。このとき、閉領域10の輪郭10bは、閉領域10の折り曲げ位置とするため、切らずに残しておくようにする。
図1の高周波装置では、折り曲げ位置での閉領域10の折り曲げ角度が90度である例を示しているが、閉領域10の折り曲げ角度が90度以外の角度であってもよい。
最後に、折り曲げ工程で折り曲げられた閉領域10が、内部に高周波デバイス3a,3b,3cを実装している金属筐体1の内側に入り、かつ、金属筐体1の開口部を覆うように、金属プレート4を金属筐体1に取り付ける取付工程を行う(ステップST4)。
金属筐体1に対する金属プレート4の取り付けは、ネジ7を穴11に通すことで行うが、ネジ7によって金属プレート4と金属筐体蓋6を一緒に金属筐体1に固定する。
ここでは、高周波装置を導波管として用いるものとして、有限要素法によって高周波装置の電磁界解析を実施している。
図6はこの発明の実施の形態1による高周波装置の電磁界解析の構造図であり、図7は図6の高周波装置の電磁界解析結果を示す説明図である。ここでは、高周波装置における抑圧周波数(抑圧対象の周波数)を10[GHz]としている。
この解析構造では、L字金属突起5が導波管の内壁から突出しており、図6の例では、正面図の横方向に5個のL字金属突起5を備え、側面図の伝搬方向に4個のL字金属突起5を備えている。
また、図6の解析構造における各寸法L0〜L9は、下記の通りである。
寸法L0=25[mm] 寸法L1= 5[mm]
寸法L2= 3[mm] 寸法L3= 1.5[mm]
寸法L4= 5[mm] 寸法L5= 3.5[mm]
寸法L6= 1.5[mm] 寸法L7= 7.5[mm]
寸法L8= 2[mm] 寸法L9= 5.5[mm]
この実施の形態1の効果を確認するため、25[mm]×5[mm]の矩形導波管も併せて解析している。
L字金属突起5は、一端が短絡されて、他端が開放されている4分の1波長共振器であり、L字金属突起5は単体で、帯域抑圧フィルタとして動作する。
このため、図6の例では、側面図の伝搬方向に4個のL字金属突起5を備えているが、伝搬方向のL字金属突起5の数が1個の場合でも抑圧効果が得られる。ただし、伝搬方向のL字金属突起5の数が多い程、大きな抑圧効果が得られる。
特に、寸法L1方向では、TE01モードの電界強度[V/m]が一様であるため、寸法L1に占める寸法L2の割合が高くなれば、その割合に比例して抑圧効果が高くなる。
この実施の形態1の高周波装置では、金属プレート4における閉領域10を折り曲げて突出させているため、寸法L2を大きくすることは容易であり、その際に高周波装置の重量が増加することはない。
また、寸法L1方向に一様ではない電界分布(伝搬モード、共振モード)においても、寸法L1に占める寸法L2の割合が高い程、抑圧効果が高くなる。
基本モード(TE01モード)をより効果的に抑圧するためには、電界強度の強い寸法L0方向の中心付近に、L字金属突起5が多く配備されるようにすればよい。
図8はこの発明の実施の形態1による高周波装置の試作品の構造を示す上面図であり、図9は図8の高周波装置の試作品を示す側面図である。また、図10は図8の試作品の測定結果を示す説明図である。ここでは、抑圧周波数を10[GHz]としている。
図8の測定構造では、金属筐体1上に誘電体基板2が実装されている。
誘電体基板2には伝送線路22を終端する終端回路21が実装されており、伝送線路22は高周波コネクタ23を介して同軸ケーブル24と接続されている。
[蓋無し]の条件は、図9(a)に示すように、金属筐体蓋6が設けられておらず、L字金属突起5も備えていない条件である。
[蓋有り]の条件は、図9(b)に示すように、金属筐体蓋6が設けられているが、L字金属突起5を備えていない条件である。
[実施の形態1]の条件は、図9(c)に示すように、金属筐体蓋6が設けられており、かつ、L字金属突起5を備えている条件である。
また、[蓋有り]の条件から[実施の形態1]の条件に変更すると、抑圧周波数(10[GHz])において、アイソレーションが改善されていることが分かる。
したがって、この実施の形態1の高周波装置は、遮断構造を確保することができないような空間に対しても適用可能である。
即ち、この実施の形態1の高周波装置は、金属筐体1内を金属ブロックによって区切る必要が無いため、動作周波数が高い高周波デバイス3a,3b,3cを高密度に実装することができるとともに高周波装置の小形化を図ることができる。
また、金属プレート4は、金属ブロックや誘電体基板2と比べて、大幅に軽量であるため、高周波装置の軽量化を図ることができる。
また、金属プレート4の切削加工として、エッチングやレーザーによる削除あるいは型抜きによる削除などが可能であるため、製造費用を安価に抑えることができる。
この実施の形態1では、金属筐体蓋6が、金属プレート4と一緒にネジ7によって金属筐体1に取り付けられているものを示したが、金属筐体蓋6が金属筐体1に取り付けられていない構造であってもよく、同様の効果を奏することができる。
図11はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Aを示す側面透過図である。
図11のように、金属筐体蓋6を省略することで、金属筐体1内に実装される高周波デバイス3a,3b,3c間のアイソレーション化を図りつつ、部材が少なくなるため、さらなる低コスト化を図ることができる。
この実施の形態1では、金属筐体蓋6が、金属プレート4と一緒にネジ7によって金属筐体1に取り付けられているものを示したが、金属筐体蓋6と金属プレート4が接着剤によって固定されているものであってもよく、同様の効果を奏することができる。
図12はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Bを示す側面透過図である。
図12の例では、金属筐体蓋6と金属プレート4が接着剤8によって固定されている。なお、接着剤8は、導電性の接着剤であることを必須の条件としないが、導電性の接着剤であることが望ましい。
この実施の形態1では、金属筐体蓋6が、金属プレート4と一緒にネジ7によって金属筐体1に取り付けられているものを示したが、金属筐体蓋6と金属プレート4がネジ7と別のネジによって固定されているものであってもよく、同様の効果を奏することができる。
図13はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Cを示す側面透過図である。
図13の例では、金属筐体蓋6と金属プレート4がネジ9によって固定されている。
この実施の形態1では、金属筐体蓋6が、金属プレート4と一緒にネジ7によって金属筐体1に取り付けられているものを示したが、金属筐体蓋6と金属プレート4が別々のネジによって金属筐体1に取り付けられているものあってもよく、同様の効果を奏することができる。
図14はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Dを示す側面透過図である。
図14の例では、金属筐体1に設けている段差を利用して、金属筐体蓋6がネジ7aによって金属筐体1に取り付けられ、金属プレート4がネジ7bによって金属筐体1に取り付けられている。
この実施の形態1では、形状がL字の閉領域10が金属プレート4上に位置決めされ、L字の閉領域10が折り曲げられることで、L字金属突起5が形成されるものを示したが、金属プレート4上に位置決めされている閉領域10の形状はL字に限るものでなく、L字以外の閉領域10が折り曲げられることで、L字以外の金属突起が形成されるものであってもよく、同様の効果を奏することができる。
図15はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Eにおける曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図である。
図15の例では、四角形状の閉領域10が金属プレート4上に位置決めされており、四角形状の閉領域10が折り曲げられることで、四角形状の金属突起が形成され、その四角形状の金属突起が共振器を構成する。
この実施の形態1では、形状がL字の閉領域10が金属プレート4上に位置決めされ、L字の閉領域10が折り曲げられることで、L字金属突起5が形成されるものを示したが、金属プレート4上に位置決めされている閉領域10の形状はL字に限るものでなく、L字以外の閉領域10が折り曲げられることで、L字以外の金属突起が形成されるものであってもよく、同様の効果を奏することができる。
図16はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Fにおける曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図である。
図16の例では、T字状の閉領域10が金属プレート4上に位置決めされており、T字状の閉領域10が折り曲げられることで、T字状の金属突起が形成され、そのT字状の金属突起が共振器を構成する。
この実施の形態1では、形状がL字の閉領域10が金属プレート4上に位置決めされ、L字の閉領域10が折り曲げられることで、L字金属突起5が形成されるものを示したが、金属プレート4上に位置決めされている閉領域10の形状はL字に限るものでなく、L字以外の閉領域10が折り曲げられることで、L字以外の金属突起が形成されるものであってもよく、同様の効果を奏することができる。
図17はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Gにおける曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図である。
図17の例では、半ループ状の閉領域10が金属プレート4上に位置決めされており、半ループ状の閉領域10が折り曲げられることで、半ループ状の金属突起が形成され、その半ループ状の金属突起が共振器を構成する。
この実施の形態1では、金属プレート4上に位置決めされている複数の閉領域10の輪郭10aに沿って金属プレート4を切る金属板切削工程を行うものを示したが、複数の閉領域10の輪郭10a以外の部分も切削することで、金属突起を形成するようにしてもよい。
図18はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Hにおける曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図である。
図18の例では、閉領域10の輪郭10aに沿って金属プレート4を切削するとともに、閉領域10の輪郭10a以外の部分10cを切削することにより、領域10dを削除している。
このように、閉領域10の輪郭10a以外の部分10cを切削することで、複数の閉領域10に対する金属プレート4の切削をまとめて行うことができるため、高周波装置の加工費を低減することができる。
また、閉領域10の輪郭10aに沿って金属プレート4を線状に切ることで金属突起を形成する場合、切削加工装置の制約(例えば、エッチング加工の最小幅、抜き加工に必要な領域など)を考慮する必要があるが、大きな領域10dを削除する場合、切削加工装置の制約を考慮する必要がないため、高周波装置の加工費を低減することができる。
この実施の形態1では、輪郭10bを折り曲げ位置として、複数の閉領域10を同一の方向に折り曲げているものを示したが、複数の閉領域10を異なる方向に折り曲げるようにしてもよい。
図19はこの発明の実施の形態1による高周波装置の変形例Iにおける曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図である。
図19の例では、折り曲げ位置である輪郭10bが図中上側にある閉領域10と、折り曲げ位置である輪郭10bが図中右側にある閉領域10とが交互に配置されている。
これにより、図中上側にある輪郭10bで閉領域10が折り曲げられることで形成される金属突起の他に、図中右側にある輪郭10bで閉領域10が折り曲げられることで形成される金属突起が加わるため、図6(b)における伝搬方向での高い抑圧効果が得られるとともに、図6(a)におけるL0の方向においても、高い抑圧効果が得られる。
上記実施の形態1では、共振器をなしている複数のL字金属突起5のそれぞれが同じ大きさである例を示しているが、大きさが異なるL字金属突起5が混在しているものであってもよい。
図20はこの発明の実施の形態2による高周波装置における曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図であり、図20において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
閉領域10と同様に、閉領域30の輪郭30aに沿って金属プレート4が切られたのち、切られずに残っている閉領域30の輪郭30b(閉領域30の輪郭の一部)を折り曲げ位置として、閉領域30が金属筐体1の内側方向に折り曲げられることでL字金属突起5が形成され、そのL字金属突起5が共振器を構成する。
このL字金属突起5は、閉領域10より大きさが小さい閉領域30が折り曲げられたものであるため、上記実施の形態1のように、閉領域10が折り曲げられることで形成されたL字金属突起5より大きさが小さいものとなる。
図21はこの発明の実施の形態2による他の高周波装置における曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図であり、図21の例では、金属プレート4上に形状が異なる閉領域として、L字の閉領域10とT字の閉領域31が位置決めされている。
図21では、L字の閉領域10とT字の閉領域31が位置決めされている例を示しているが、これは一例に過ぎず、例えば、L字の閉領域10と四角形の閉領域などが位置決めされていてもよい。
このように、T字の閉領域31が折り曲げられることで形成されたT字の金属突起を追加することで、閉領域10が折り曲げられることで形成されたL字金属突起5による抑圧周波数の他に、閉領域31が折り曲げられることで形成されたT字の金属突起による抑圧周波数が加わるため、複数の周波数帯域で高いアイソレーション効果を得ることができる効果を奏する。
上記実施の形態1,2では、複数の閉領域10が独立して、金属プレート4上に位置決めされているものを示したが、金属プレート4上に位置決めされている複数の閉領域10のうち、隣り合っている閉領域10の輪郭10aの一部が共通化されているものであってもよい。
図22はこの発明の実施の形態3による高周波装置における曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図であり、図22において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図22の例では、図中、横方向に並んでいる複数の閉領域10が、輪郭10aの一部を共通化している。
例えば、丸で囲んでいる一番左の閉領域10と、左から2番目の閉領域10とは、輪郭10aの一部(10eで表している輪郭)を共通化している。
上記実施の形態3では、金属プレート4上に位置決めされている複数の閉領域10のうち、隣り合っている閉領域10の輪郭10aの一部が共通化されているものを示したが、金属プレート4上に位置決めされている複数の閉領域10のうち、切られる部分の輪郭10aが互いに繋がっているものであってもよい。
図23はこの発明の実施の形態4による高周波装置における曲げ加工前の金属プレート4を示す上面図であり、図23において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図23の例では、金属プレート4上に位置決めされている全ての閉領域10の輪郭10a(折り曲げ位置となる輪郭30bを除く部分の輪郭)が、一筆書きでなぞることができるように、互いに繋がっている。
このように、全ての閉領域10の輪郭10aが互いに繋がっていることにより、1回の金属板切削工程で、全ての閉領域10に対する金属プレート4の切削が完了するため、高周波装置の加工費を更に低減することができる効果が得られる。
上記実施の形態1〜4では、金属プレート4上に位置決めされている閉領域10毎に折り曲げ位置(閉領域10の輪郭30b)が決められており、各々の閉領域10を独立に折り曲げるものを示している。
この実施の形態5では、金属プレート4上に位置決めされている複数の閉領域10の中で、一直線上に並んでいる複数の閉領域10を一括で折り曲げる折り曲げ位置が決められており、その折り曲げ位置で複数の閉領域10が一括で金属筐体1の内側方向に折り曲げられるものについて説明する。
折り曲げ位置41は、金属プレート4上に位置決めされている複数の閉領域10の中で、一直線上に並んでいる複数の閉領域10を一括で折り曲げる位置である。
領域53については、後述の図25で説明する。
特に、図25(a)は上記実施の形態1による高周波装置でのズレ位置51を示し、図25(b)はこの実施の形態5による高周波装置でのズレ位置52を示している。
領域53はズレ位置52が存在し得る領域の範囲である。
図26は複数の閉領域10を折り曲げる際の折り曲げ位置がズレた場合の電磁界解析結果を示す説明図である。
この実施の形態5の場合、例えば、折り曲げ位置41とズレ位置52間のズレの量が400[um]であれば、図26に示すように、高周波装置による抑圧帯域のズレが3.4%になっており、上記実施の形態1よりも小さくなっている。
この実施の形態5では、ズレ位置52を接地導体とみなすことができ、一括で折り曲げる複数の閉領域10の短絡部の位置が一様にズレて、各々の閉領域10間では、短絡部の位置が相対的にズレることがないため、抑圧帯域のズレが低減される。
なお、製造時における閉領域10の曲げRの誤差の影響(曲げRの大小の影響)で、抑圧帯域にズレが生じる場合も、同様の理由で、上記実施の形態1よりも、この実施の形態5の方が、抑圧帯域のズレが低減される。
また、複数の閉領域10を一括で折り曲げるため、折り曲げ加工の加工費を抑えることができる効果も奏する。
Claims (14)
- 内部に高周波部品を実装している金属筐体と、
前記金属筐体の開口部を覆う金属板とを備えた高周波装置において、
前記金属板上に位置決めされている閉領域の輪郭の一部が切り残るように、前記閉領域の輪郭に沿って前記金属板が切られたのち、切られずに残っている前記輪郭の一部を折り曲げ位置として、前記閉領域が前記金属筐体の内側方向に折り曲げられることで、前記閉領域が共振器をなし、前記共振器をなしている前記閉領域の折り曲げ位置から前記閉領域の先端の位置までの距離が、抑圧対象の周波数で4分の1波長の長さであることを特徴とする高周波装置。 - 内部に高周波部品を実装している金属筐体と、
前記金属筐体の開口部を覆う金属板とを備えた高周波装置において、
前記金属板上に位置決めされている閉領域の輪郭の一部が切り残るように、前記閉領域の輪郭に沿って前記金属板が切られたのち、切られずに残っている前記輪郭の一部を折り曲げ位置として、前記閉領域が前記金属筐体の内側方向に折り曲げられることで、前記閉領域が共振器をなし、前記共振器をなしている前記閉領域の形状がL字であることを特徴とする高周波装置。 - 前記金属板の開口部を覆う金属筐体蓋が前記金属筐体に取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の高周波装置。
- 前記金属板が前記金属筐体蓋に固定されていることを特徴とする請求項3記載の高周波装置。
- 前記折り曲げ位置での前記閉領域の折り曲げ角度が90度であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の高周波装置。
- 内部に高周波部品を実装している金属筐体と、
前記金属筐体の開口部を覆う金属板とを備えた高周波装置において、
前記金属板上に複数の閉領域が位置決めされており、それぞれの閉領域の輪郭の一部が切り残るように、前記それぞれの閉領域の輪郭に沿って前記金属板が切られたのち、切られずに残っている前記それぞれの閉領域の前記輪郭の一部を折り曲げ位置として、前記複数の閉領域が前記金属筐体の内側方向に折り曲げられることで、前記複数の閉領域が共振器をなしていることを特徴とする高周波装置。 - 前記共振器をなしている前記複数の閉領域の中に、大きさが異なる閉領域が混在していることを特徴とする請求項6記載の高周波装置。
- 前記共振器をなしている前記複数の閉領域の中に、形状が異なる閉領域が混在していることを特徴とする請求項6記載の高周波装置。
- 前記金属板上に位置決めされている前記複数の閉領域のうち、隣り合っている閉領域の輪郭の一部が共通化されていることを特徴とする請求項6記載の高周波装置。
- 前記金属板上に位置決めされている前記複数の閉領域の輪郭のうち、切られる部分の輪郭が互いに繋がっていることを特徴とする請求項6記載の高周波装置。
- 前記金属板上に位置決めされている前記複数の閉領域の中で、一直線上に並んでいる複数の閉領域を一括で折り曲げる折り曲げ位置が決められており、前記折り曲げ位置で前記複数の閉領域が一括で前記金属筐体の内側方向に折り曲げられることを特徴とする請求項6記載の高周波装置。
- 金属板上に位置決めされている閉領域の輪郭の一部が切り残るように、かつ、前記輪郭の一部から前記閉領域の先端の位置までの距離が、抑圧対象の周波数で4分の1波長の長さとなるように、前記閉領域の輪郭に沿って前記金属板を切る金属板切削工程と、
前記金属板切削工程で切られずに残っている前記輪郭の一部を折り曲げ位置として、前記閉領域を折り曲げる折り曲げ工程と、
前記折り曲げ工程で折り曲げられた前記閉領域が、内部に高周波部品を実装している金属筐体の内側に入り、かつ、前記金属筐体の開口部を覆うように、前記金属板を前記金属筐体に取り付けるとともに、前記金属板の開口部を覆うように、金属筐体蓋を前記金属筐体に取り付ける取付工程と
を備えた高周波装置の製造方法。 - 金属板上に位置決めされている閉領域の輪郭の一部が切り残るように、かつ、前記閉領域の形状がL字となるように、前記閉領域の輪郭に沿って前記金属板を切る金属板切削工程と、
前記金属板切削工程で切られずに残っている前記輪郭の一部を折り曲げ位置として、前記閉領域を折り曲げる折り曲げ工程と、
前記折り曲げ工程で折り曲げられた前記閉領域が、内部に高周波部品を実装している金属筐体の内側に入り、かつ、前記金属筐体の開口部を覆うように、前記金属板を前記金属筐体に取り付けるとともに、前記金属板の開口部を覆うように、金属筐体蓋を前記金属筐体に取り付ける取付工程と
を備えた高周波装置の製造方法。 - 金属板上に位置決めされている複数の閉領域に対し、それぞれの閉領域の輪郭の一部が切り残るように、前記それぞれの閉領域の輪郭に沿って前記金属板を切る金属板切削工程と、
前記金属板切削工程で切られずに残っている前記それぞれの閉領域の前記輪郭の一部を折り曲げ位置として、前記複数の閉領域を折り曲げる折り曲げ工程と、
前記折り曲げ工程で折り曲げられた前記複数の閉領域が、内部に高周波部品を実装している金属筐体の内側に入り、かつ、前記金属筐体の開口部を覆うように、前記金属板を前記金属筐体に取り付けるとともに、前記金属板の開口部を覆うように、金属筐体蓋を前記金属筐体に取り付ける取付工程と
を備えた高周波装置の製造方法。
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