JP4262507B2 - 電界結合素子の設置方法 - Google Patents
電界結合素子の設置方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4262507B2 JP4262507B2 JP2003120224A JP2003120224A JP4262507B2 JP 4262507 B2 JP4262507 B2 JP 4262507B2 JP 2003120224 A JP2003120224 A JP 2003120224A JP 2003120224 A JP2003120224 A JP 2003120224A JP 4262507 B2 JP4262507 B2 JP 4262507B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric field
- coupling element
- field coupling
- metal
- electric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器にて生じる電磁妨害波を低減させるために、電磁波ノイズ対策を備えた電界結合素子の設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機において、画像読み取り部および画像書き込み部および画信号を補正処理する1次信号処理部などの電子部品からなる電子機器部分を、アースされた導電性の筐体内部に収納して電磁波シールドを図り、筐体外部へ漏洩する電磁波ノイズを低減しようとする構成は従来から知られており(例えば、特許文献1参照)、また筐体内の電磁界の共振に着目して筐体内容積を変化させて電磁波レベルを変化させることも知られている(例えば、特許文献2参照)。
現在、電子機器が搭載される各種の装置が存在しているが、近年の電子機器の高機能化、高クロック化に伴い電子機器から発生する電磁波による障害が問題となってきている。とくに複写機などの画像読み取り部においては高画質化のためにクロック数が高くなっており、漏洩する電磁波ノイズの各部への影響がさらに問題となってきている。
【特許文献1】
特開平5−199340号公報
【特許文献2】
特開2001−185886公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の複写機においては、導電性の筐体に収容した電子機器からの放熱のため筐体に隙間部はどうしても必要である。そのため隙間部から電磁波ノイズが漏洩して放熱効果と電磁波ノイズのシールドの両立ができないという問題点がある。
とくに前記従来の複写機において、画像読み取り部のスキャナを構成する筐体には、高周波数の作動クロックの読み取り装置および信号処理部が設置されるため導電性の筐体に収容しても小さな放熱用の隙間部から電磁波ノイズが漏れてしまう。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、電子機器が搭載される金属筐体寸法で決まる共振周波数の電磁界分布、および金属筐体表面を流れる電流分布に着目し、構成を複雑にすることなく、とくに金属筐体の共振周波数での漏洩電磁波の低減と放熱効果を両立した電界結合素子の設置方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明では、電子機器にて生じる電磁妨害波を低減させるために、抵抗体付きの電界結合素子と外部に通じる隙間部分を有する金属筐体内部に設置される電界結合素子の設置方法において、特定の数式によって算出された位置に前記抵抗体付きの電界結合素子を設け、前記抵抗体が前記金属筐体と前記電界結合素子の間にある電界結合素子の設置方法を最も主要な特徴とする。
また、本発明では、さらに、磁界プローブ、磁界プローブ位置移動装置、周波数解析装置、制御装置、表示装置により筐体の近傍磁界を計測し、これから前記金属筐体内周回磁界分布の中心位置を推定し、この位置に前記抵抗体付きの電界結合型素子を設けることを主要な特徴とする。
また、本発明では、前記金属筐体が複数の微小な穴を設けており、この穴に周波数解析装置が接続された電界結合素子を挿入し、出力の大きい位置に抵抗体付きの電界結合素子を設けることを主要な特徴とする。
また、本発明では、前記金属筐体内部で電気−光変換素子、光ファイバ、光−電気変換素子、周波数解析装置付きの電界結合素子の位置を動かし、出力の大きい位置に前記抵抗体付きの電界結合素子を設けることを主要な特徴とする。
また、本発明では、前記電界結合素子が1つの金属棒と1つの抵抗体で構成されており、前記金属棒と前記金属筐体との間に抵抗体があることを主要な特徴とする。
また、本載の発明では、前記金属棒がL字型に曲がっていることを主要な特徴とする。
【0005】
また、本発明では、前記金属棒がヒートパイプであることを主要な特徴とする。
また、本発明では、前記金属棒にコイルを接続することを主要な特徴とする。
また、本発明では、前記電界結合素子が金属シート層、電気抵抗層、粘着層から構成されていることを主要な特徴とする。
また、本発明では、前記電界結合素子が複数存在することを主要な特徴とする。
また、本発明では、前記金属筐体に金属管を設け、その金属管の開口部の幅が低減する周波数の波長の半分以下とすることを主要な特徴とする。
また、本発明では、さらに、電気−光変換素子と光−電気変換素子と光ファイバを設け、前記金属筐体内の電子機器の信号を前記電気−光変換素子により光信号に変換し、前記光ファイバを隙間部分から前記金属筐体外部に出し、前記光−電気変換素子により電気信号に変換することを主要な特徴とする。
また、本発明では、さらに、電気−赤外線変換素子と赤外線−電気変換素子を設け、前記金属筐体内の電子機器の信号を前記電気−赤外線変換素子により赤外線信号に変換し、赤外線を隙間部分から前記金属筐体外部に出し、前記赤外線−電気変換素子により電気信号に変換することを主要な特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図2は本発明による電子応用装置の第1の実施の形態を示す概略図である。図において金属筐体1内には、金属筐体1に内蔵されたプリント基板2があり、金属筐体1の外壁には複数のスリット3が設けてある。金属筐体1における共振周波数は、金属筐体1のX、Y、Z方向の長さをa、b、cとして電磁波の速さをvとすれば、数2に示す式で表される。
【数2】
m、n、qは、それぞれX、Y、Z方向の磁界パターンの数を示す。
図2はm=3、n=2、q=0での共振周波数における磁界の分布をZ軸から見た図である。図2には、金属筐体1、この金属筐体1内での周回する磁界分布5、周回する磁界の中心位置C1、1〜C3、2が示されている。図2のCm1、n1(m1=1、2〜m、n1=1、2〜n)の位置は数3で表わされる。
【数3】
ここで、金属筐体1においてa=200mm、b=200mm、c=50mmとすれば、一番低い共振周波数はm=1、n=1、q=0としてf=1.061GHzとなる。
図3は図1をZ軸から見た概略図である。図3には周波数は1.061GHzとして、金属筐体1は複数のスリット3を備え、金属筐体1内の磁界分布で1つの周回する磁界分布5が示されている。
【0007】
図4は筐体中央位置を中心とした磁界分布を示す概略図である。数式3でm=1、n=1、q=0、m1=1、n1=1からC1、1=(a/2、−b/2)となり、筐体中央位置5を中心とした磁界分布となりちょうど符号6の位置にZ軸方向の電界が発生する。
そして図4に示すように金属棒4aおよび抵抗体4bからなる抵抗体付きの電界結合素子を置くことによって金属筐体1内に発生する電界エネルギを抵抗体4bが熱エネルギに変えて金属筐体1からの漏洩電磁波が減少する。
図5は電界結合素子の配置を示す概略図である。図6は図5の配置に使用される電界結合素子を示す概略図である。実際の効果を実験により検証する。
本実施の形態である図5の符号6aの位置に金属棒4a、抵抗体4b付きの電界結合素子を設置した形状(ケース1)と、金属棒4a、抵抗体4b付きの電界結合素子を設置しない形状(ケース2)と、周波数1.061GHzでは数式3に対応しない位置である符号6bの位置に金属棒4a、抵抗体4b付きの電界結合素子を設置した形状(ケース3)について、実際に金属筐体を製作し、漏洩電磁波の比較実験を行った。
またこの実験ではプリント基板2の代わりにモノポールアンテナ2cを使用したが、プリント基板線路方向と同様にモノポールアンテナを設置したので放射磁界パターンはほとんど変わらない。
【0008】
図7は漏洩磁界の計測を行う装置を示す斜視図である。図7に示されるように、スペクトルアナライザ8のトラッキングジェネレータ出力をモノポールアンテナ2cに接続し、ループアンテナ7で漏洩磁界の計測を行った。金属筐体の寸法はa=200mm、b=200mm、c=50mmとする。
図8はケース1でのループアンテナの出力を示す特性図である。一番低い共振周波数はm=1、n=1、q=0としてf=1.061GHzとなる。モノポールアンテナ2cは60mmとして、電界結合素子4aは33mmとした。
図9はケース2でのループアンテナの出力を示す特性図である。図8はケース2でのループアンテナの出力を示す特性図である。これから分かるようにケース2では−31.08dBmあったループアンテナ7の出力はケース1では−50.17dBmになり、20dBも低下している(磁界強度換算で1/100程度)。
図10はケース3でのループアンテナの出力を示す特性図である。またケース3では−31.75dBmとCASE2と同等なレベルとなっている。これから金属筐体1内で電磁界の共振モードが発生している場合、周回磁界分布の中心に電界結合素子であるモノポールアンテナ2cを設置し、これに負荷端を結合したときの漏洩電磁界の低減効果が確認できた。
【0009】
図11は本発明による電子応用装置の第2の実施の形態を示す概略図である。図において金属筐体1内には、金属筐体1に内蔵された電磁界放射源2があり、この電子応用装置はさらにループアンテナ7、回転ステージ9、直線ステージ10、周波数解析装置11、制御装置12および表示装置13を備えている。
周波数解析装置11であるネットワークアナライザの出力をモノポールアンテナ2で構成されている電磁界放射源に印加して金属筐体1内部を励振する。金属筐体1内部の電磁界共振分布は金属筐体壁面を伝わって金属筐体近傍磁界と内部電磁界共振分布はほぼ同等である。
制御装置12により直線ステージ10が動き、ループアンテナ7を所定の位置に移動する。ループアンテナ7は回転ステージ9に設置されており、回転することでX、Y成分の磁界を分離して検出可能である。ループアンテナ7の出力はネットワークアナライザ11の入力端に接続されており、各測定位置での特定周波数の磁界強度、位相が計測可能である。
制御装置12によりネットワークアナライザ11から各測定位置での特定周波数の磁界強度、位相を取り込み、表示装置13で表示することで金属筐体1の各測定位置での特定周波数の磁界強度、位相情報を可視化することが可能となる。
この情報により共振モードでの周回磁界分布の中心に負荷端付きの電界結合素子を設置することによって共振モードでの漏洩電磁界の低減が可能である。また金属筐体内部に構造体があって、周回磁界分布の中心位置が数式3の位置からずれていても正確に共振モードでの周回磁界分布の中心位置を知ることができる。
図12は本発明による電子応用装置の第3の実施の形態を示す概略図である。図10の装置は金属筐体1、電磁界放射源2、電界結合型素子14、金属筐体1に設けた複数の穴15、周波数解析装置11を有している。
周波数解析装置11であるスペクトルアナライザのトラッキングジェネレータの出力を電磁界放射源2であるモノポールアンテナのコネクタに入力する。モノポールアンテナ2からの放射電磁界により金属筐体1内に共振モードが発生する。金属筐体1には複数の穴15が設けられている。
一般には穴15の直径が電磁界の波長の1/20ならば漏洩電磁波はほぼ問題ないと言われている。それぞれの穴15に電界結合素子14、例えばモノポールアンテナ2を挿入する。それぞれの穴15にモノポールアンテナ2を挿入してスペクトルアナライザ11でモノポールアンテナ2の出力を計測する。
そして出力の最も高い位置が周回磁界分布の中心であるので、その位置に負荷端付きの電界結合素子14を設置することで共振モードでの漏洩電磁界の低減が可能である。また簡便なシステムで実施が可能である。
【0010】
図13は本発明による電子応用装置の第4の実施の形態を示す概略図である。図13には、金属筐体1、電磁界放射源2、電界結合型素子14、電気−光変換素子16、光ファイバ17、光−電気変換素子18が示してある。
周波数解析装置であるスペクトルアナライザ11のトラッキングジェネレータの出力を電磁界放射源2であるモノポールアンテナのコネクタに入力する。モノポールアンテナ2からの放射電磁界により金属筐体1内に共振モードが発生する。金属筐体1内には電界結合素子14であるモノポールアンテナ2があり、この出力は電気−光変換素子16で光信号に変換され、光ファイバ17で光−電気変換素子18に伝達される。
ここで筐体内にケーブルがあるとその境界条件で電磁界の分布が変わるが、光ファイバ17であるためにその影響はない。光−電気変換素子18の出力はスペクトルアナライザ11に繋がる。
そして出力の最も高い位置が周回磁界分布の中心であるので、その位置に負荷端付きの電界結合素子14を設置することで共振モードでの漏洩電磁界の低減が可能である。またケーブルによる金属筐体1内部の電磁界分布の乱れによる影響も排除できる。
図14は本発明による電子応用装置の第5の実施の形態を示す概略図である。図14には金属筐体1が示され、金属筐体1には金属棒4aおよび抵抗体4bからなるダイポールアンテナ4が示されている。
ダイポールアンテナ4が周回する磁界の中心に位置することで効果的に共振モードでの電磁界のエネルギを熱に変換して吸収する。そして金属筐体1からの漏洩電磁界を低減可能である。また金属棒4aが金属筐体1壁面に接合しているため構造が強固である。
【0011】
図15は本発明による電子応用装置の第6の実施の形態を示す概略図である。この装置は金属筐体1、金属棒4aおよび抵抗体4bからなる負荷端付きのモノポールアンテナ4を備えている。負荷端付きの電界結合素子をモノポールアンテナ4とすることで簡便な構造ですみ、利便性が向上する。
図16は本発明による電子応用装置の第7の実施の形態を示す概略図である。この装置は金属筐体1、L字型の金属棒4cおよび抵抗体4b、筐体内構造体19を備えている。
たまたま筐体内構造体19が周回磁界分布の中心にあった場合、L字型の金属棒4cを抵抗体4bに着けて、筐体内構造体19に設置する。これにより筐体内構造体19が周回磁界分布の中心にあっても、抵抗体4bで共振モードでの電磁界のエネルギを熱に変換して吸収する。そして金属筐体1からの漏洩電磁界を低減可能である。
図17は本発明による電子応用装置の第8の実施の形態を示す概略図である。この装置は金属筐体1、電子回路基板20、ヒートシンク21、ヒートパイプ4d、抵抗体4bを有している。
電子回路基板20でヒートシンク21が金属筐体1内の周回磁界分布中心位置になるように設置する。ヒートパイプ4dがヒートシンク21に接合するようにする。そして抵抗体4bを介して金属筐体1上部に接合する。
これによりヒートパイプ4dがモノポールアンテナとして機能する。またヒートパイプ4dがヒートシンク21の熱を伝え抵抗体4bを介して金属筐体1上部に熱を逃す。これにより放熱効果も期待できる。
図18は本発明による電子応用装置の第9の実施の形態を示す概略図である。この装置は金属筐体1、金属棒4a、抵抗体4b、コイル4eを含んでいる。一般にはモノポールアンテナは1/4波長のとき、共振して効果的に電磁界エネルギを吸収する。しかし、金属筐体1の寸法の制限でアンテナ長が十分に取れない場合にコイル4eの誘導成分でアンテナの電気長を長くして共振し、効果的に電磁界エネルギを吸収する。
【0012】
図19は本発明による電子応用装置の第10の実施の形態を示す概略図である。図20は図19の金属シートの折り曲げを示す概略図である。図21は図19の構造体の金属筐体への設置を示す概略図である。
この実施の形態では金属シート22、電気抵抗層23、粘着層24、金属シート22に形成したコの字型の切れ込み22bを備えた構造体Aを有している。図20に示すように、金属シート22をコの字型の切れ込み22bに沿って折り曲げる。
そして図21に示すように粘着層24が金属筐体1の壁面に接するようにして金属筐体1内に構造体Aを設置する。これにより負荷端付きの電界結合素子をより簡便に設置することができる。
図22は本発明による電子応用装置の第11の実施の形態を示す概略図である。この実施の形態では金属シート22、電気抵抗層23、粘着層24、金属シート22に形成した複数のコの字型の切れ込み22cを備えた構造体Aを有している。
第10の実施の形態と同様に金属シート22をコの字型の切れ込みに沿って折り曲げる。剣山のようにコの字型の切れ込み22cが突出した金属シート22を粘着層24が金属筐体1壁面に接するようにして設置する。これにより複数周波数の共振モードに対応できる。
図23は本発明による電子応用装置の第12の実施の形態を示す概略図である。この実施の形態は金属筐体1、開口部3、電磁界放射源2c、金属棒4a、抵抗体4b、金属筐体1内部の周回磁界分布で発生した誘導電流25、筐体接合部分26を有している。
金属棒4a、抵抗体4bで構成される負荷端付きモノポールアンテナは、本実施の形態では周回磁界分布の中心に位置させるために、誘導電流25がモノポールアンテナを中心に放射状に分布する。誘導電流25は内部磁界をシールドするために、その分布を乱さないことが重要である。
金属筐体1を2つの筐体部分から構成した場合に、筐体接合部分26が金属棒4a、抵抗体4bで構成される負荷端付きモノポールアンテナを通るようにすると、誘導電流25の向きと一致して、より効果的なシールド効果が期待できる。
【0013】
図24は本発明による電子応用装置の第13の実施の形態を示す概略図である。図には金属筐体1、内蔵電子機器2、開口部3、金属棒4a、抵抗体4bで構成される負荷端付きモノポールアンテナ4、金属管27、この金属管27の開口部27b、開口部27bの幅27cが示されている。
ここで金属管27の開口部27bの高さより、幅27cの方を大きくする。一般には金属矩形導波管では半波長以下の管幅で電磁波は伝達しない。そこでEMI規制の上限周波数を1GHzとすると、半波長0.165mである。これで幅27cの寸法を0.165mとすると1GHz以下の電磁波は開口部27bから漏洩しないので、ここから電子機器2の信号線を引くことが可能となる。
図25は本発明による電子応用装置の第14の実施の形態を示す概略図である。この装置は電気−光変換素子27で、光ファイバ28および光−電気変換素子29を備えている。2の電子機器からの信号を電気−光変換素子27に送り、光信号に変える。
変換された光信号は光ファイバ28でスリット3の隙間から金属筐体1の外部に出て、光−電気変換素子29で電気信号に変換される。この構成で金属筐体1外部との信号のやり取りができ、また信号伝送用開口部からの全周波数での電磁波漏洩がなくなる。
図26は本発明による電子応用装置の第15の実施の形態を示す概略図である。図には電気−赤外線変換素子29で、放射された赤外線30および赤外線−電気変換素子31が示してある。2の電子機器からの信号を電気−赤外線変換素子29に送り、赤外線信号30に変える。
変換された赤外線信号はスリット3の隙間から金属筐体1の外部に出て、赤外線−電気変換素子31で電気信号に変換される。この構成で金属筐体1外部との信号のやり取りができ、また信号伝送用開口部からの全周波数での電磁波漏洩がなくなる。そして比較的安価に実施可能である。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、共振周波数での漏洩電磁波を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子応用装置の第1の実施の形態を示す概略図である。
【図2】m=3、n=2、q=0での共振周波数における磁界の分布をZ軸から見た図である。
【図3】図1をZ軸から見た概略図である。
【図4】金属筐体中央位置を中心とした磁界分布を示す概略図である。
【図5】電界結合素子の配置を示す概略図である。
【図6】図5の配置に使用される電界結合素子を示す概略図である。
【図7】漏洩磁界の計測を行う装置を示す斜視図である。
【図8】ケース1でのループアンテナの出力を示す特性図である。
【図9】ケース2でのループアンテナの出力を示す特性図である。
【図10】ケース3でのループアンテナの出力を示す特性図である。
【図11】本発明による電子応用装置の第2の実施の形態を示す概略図である。
【図12】本発明による電子応用装置の第3の実施の形態を示す概略図である。
【図13】本発明による電子応用装置の第4の実施の形態を示す概略図である。
【図14】本発明による電子応用装置の第5の実施の形態を示す概略図である。
【図15】本発明による電子応用装置の第6の実施の形態を示す概略図である。
【図16】本発明による電子応用装置の第7の実施の形態を示す概略図である。
【図17】本発明による電子応用装置の第8の実施の形態を示す概略図である。
【図18】本発明による電子応用装置の第9の実施の形態を示す概略図である。
【図19】本発明による電子応用装置の第10の実施の形態を示す概略図である。
【図20】図19の金属シートの折り曲げを示す概略図である。
【図21】図19の構造体の金属筐体への設置を示す概略図である。
【図22】本発明による電子応用装置の第11の実施の形態を示す概略図である。
【図23】本発明による電子応用装置の第12の実施の形態を示す概略図である。
【図24】本発明による電子応用装置の第13の実施の形態を示す概略図である。
【図25】本発明による電子応用装置の第14の実施の形態を示す概略図である。
【図26】本発明による電子応用装置の第15の実施の形態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 金属筐体、2 プリント基板(電磁界放射源)、2c モノポールアンテナ(電磁界放射源)、3 スリット(金属筐体の)、4 電解結合素子、4a 金属棒、4b 抵抗体、4d ヒートパイプ(モノポールアンテナ)、5 磁界分布、7 ループアンテナ、8 スペクトルアナライザ、10 直線ステージ(磁界プローブ位置移動装置)、11 周波数解析装置(ネットワークアナライザ)、12 制御装置、13 表示装置、14 電解結合素子、15 穴、16 電気−光変換素子、17 光ファイバ、18 光−電気変換素子、20 電子回路基板、21 ヒートシンク、22 金属シート、22b 切れ込み、23 電気抵抗層、24 粘着層、26 金属管、26b 開口部(金属管の)、26c幅(開口部の)、27 電気−光変換素子、28 光ファイバ、29 光−電気変換素子、30 赤外線、31 赤外線−電気変換素子
Claims (13)
- さらに、磁界プローブ、磁界プローブ位置移動装置、周波数解析装置、制御装置、表示装置により筐体の近傍磁界を計測し、この計測結果から前記金属筐体内周回磁界分布の中心位置を推定し、この位置に前記抵抗体付きの電界結合素子を設けることを特徴とする請求項1記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記金属筐体が複数の微小な穴を備えており、この穴に周波数解析装置が接続された電界結合素子を挿入し、出力の大きい位置に抵抗体付きの電界結合素子を設けることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記金属筐体内部で電気−光変換素子、光ファイバ、光−電気変換素子、周波数解析装置付きの電界結合素子の位置を動かし、出力の大きい位置に前記抵抗体付きの電界結合素子を設けることを特徴とする請求項1記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記電界結合素子が1つの金属棒と1つの抵抗体で構成されており、前記金属棒と前記金属筐体との間に抵抗体があることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1 項記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記金属棒がL字型に曲がっていることを特徴とする請求項5記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記金属棒がヒートパイプであることを特徴とする請求項5又は6記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記金属棒にコイルを接続することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記電界結合素子が金属シート層、電気抵抗層、粘着層から構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記電界結合素子が複数存在することを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項記載の電界結合素子の設置方法。
- 前記金属筐体に金属管を設け、その金属管の開口部の幅を低減する周波数の波長の半分以下とすることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項記載の電界結合素子の設置方法。
- さらに、電気−光変換素子と光−電気変換素子と光ファイバを設け、前記金属筐体内の電子機器の信号を前記電気−光変換素子により光信号に変換し、前記光ファイバを隙間部分から前記金属筐体外部に出し、前記光−電気変換素子により電気信号に変換することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項記載の電界結合素子の設置方法。
- さらに、電気−赤外線変換素子と赤外線−電気変換素子を設け、前記金属筐体内の電子機器の信号を前記電気−赤外線変換素子により赤外線信号に変換し、赤外線を隙間部分から前記金属筐体外部に出し、前記赤外線−電気変換素子により電気信号に変換することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項記載の電界結合素子の設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120224A JP4262507B2 (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 電界結合素子の設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120224A JP4262507B2 (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 電界結合素子の設置方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004327710A JP2004327710A (ja) | 2004-11-18 |
JP4262507B2 true JP4262507B2 (ja) | 2009-05-13 |
Family
ID=33499213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003120224A Expired - Fee Related JP4262507B2 (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 電界結合素子の設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4262507B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4655156B2 (ja) * | 2009-02-03 | 2011-03-23 | ソニー株式会社 | 輻射量低減装置 |
WO2016067394A1 (ja) * | 2014-10-29 | 2016-05-06 | 三菱電機株式会社 | 高周波装置及び高周波装置の製造方法 |
WO2022003960A1 (ja) | 2020-07-03 | 2022-01-06 | 三菱電機株式会社 | 高周波装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0329398A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-07 | Akzo Kashima Ltd | 電波吸収体 |
JP3190955B2 (ja) * | 1996-06-14 | 2001-07-23 | 鹿島建設株式会社 | 電磁シールド層のケーブル貫通部処理構造 |
EP0880311B1 (en) * | 1996-10-04 | 2004-04-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electromagnetic field shielding device |
JP2000049487A (ja) * | 1998-07-29 | 2000-02-18 | Hitachi Ltd | 電磁波吸収方法および電磁波吸収装置ならびに電子部品および電子機器 |
JP2003309389A (ja) * | 2002-04-17 | 2003-10-31 | Canon Inc | プリント配線板およびプリント配線板を搭載した電子機器 |
-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003120224A patent/JP4262507B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004327710A (ja) | 2004-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100381829C (zh) | 车辆内部电磁兼容性诊断测试的电磁探测器 | |
US8605457B2 (en) | Antenna for wireless utility meters | |
US7241954B2 (en) | Method for reducing electromagnetic disturbance wave and housing structure | |
KR100453982B1 (ko) | Emi방지부품및그를구비한능동소자 | |
CN101533049B (zh) | 一种测量线缆的电流辐射发射装置 | |
US20080048882A1 (en) | RF Meter With Input Noise Supression | |
KR20130137215A (ko) | 공명식 비접촉 급전 시스템 | |
Hwang et al. | A novel shielding effectiveness matrix of small shield cans based on equivalent dipole moments for radio-frequency interference analysis | |
JP4262507B2 (ja) | 電界結合素子の設置方法 | |
CN109884561A (zh) | 磁场检测模块及磁场探头 | |
US10886648B2 (en) | Communication module, electronic device, and image pickup apparatus | |
JP2008047839A (ja) | 妨害電磁波低減装置 | |
JP2006220511A (ja) | 放射電磁界イミュニティ試験装置 | |
CN213847454U (zh) | 一种用于电磁环境监测系统的屏蔽装置 | |
EP4134689A1 (en) | Electromagnetic field sensor | |
CN209882478U (zh) | 电磁屏蔽保护壳、探测组件及探测器 | |
US20100195305A1 (en) | Radiation level reducing device | |
JP2009139208A (ja) | 導電性筐体の電磁特性評価方法 | |
JP6716107B2 (ja) | 測定用プローブ | |
JP3826345B2 (ja) | 電磁波低減方法,画像読取装置および電子機器取付方法ならびに電子機器取付装置 | |
CN217739340U (zh) | 一种电磁干扰测试系统 | |
JP5684694B2 (ja) | ケーブル特性測定装置 | |
JP2020027879A (ja) | 無線通信装置、電子機器及び撮像装置 | |
KR101008059B1 (ko) | 고압 대전류용 상분리 모선의 비접촉식 온도 측정장치 | |
JPH0643197A (ja) | 分布推定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050715 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090203 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090209 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |