JP6716107B2 - 測定用プローブ - Google Patents

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本発明は、放射用アンテナから電波を放射し小型アンテナでその電波を受信する測定装置において、小型アンテナの指向性や利得の正確な測定が可能な測定用プローブに関する。
近年、IoT機器等に内蔵されるアンテナは、波長に対して非常に小型化されている。アンテナの指向性や利得の測定は、被測定アンテナに同軸ケーブルを接続して行われるのが一般的である。しかし、非特許文献1および非特許文献2に示すように、アンテナに同軸ケーブルを接続すると、同軸ケーブル外導体により到来電波の散乱や反射が発生し、場が乱される。また、同軸ケーブルの外導体の外側に不平衡電流が流れ、アンテナの入力インピーダンスおよび放射パターンに影響を及ぼしてしまう。つまり、本来のアンテナからの放射と同軸ケーブルからの放射の合成値が観測されることになってしまう。
アンテナの放射特性(指向性や利得)測定時の同軸ケーブルの悪影響を取り除く方法として、光プローブと呼ばれる測定用プローブを使用する方法がある。光プローブは、特許文献1および非特許文献1に示すように、反射型光電界センサの変調電極に同軸コネクタを接続した構成であり、同文献にあるとおり、各種アンテナの接続を可能にするものである。特許文献1は、各種アンテナを接続して電磁ノイズの測定をすることが目的であるが、接続したアンテナの放射特性そのものを測定することができることは、特許文献2および非特許文献1に記載されている。
図1に、従来の光プローブ101を示す。図示しない光変調手段(反射型光電界センサ)が筐体(金属部)102に収められ、保護用の筐体(樹脂部)103から光伝達手段(光ファイバ)104が出ている。また、筐体102には、被測定アンテナからの信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)105が配置されている。光変調手段(反射型光電界センサ)の変調電極間のインピーダンスは、非特許文献3に記載のとおり数十〜数百MΩと非常に大きい。一方、被測定アンテナの入力インピーダンスは一般に50Ωであることが多いため、信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)105の特性インピーダンスも50Ωが一般的である。
ここで、光変調手段(反射型光電界センサ)の変調電極間のインピーダンスと同軸レセプタクルの特性インピーダンス50Ωとを広帯域でインピーダンスマッチングをとるために、図示しない50Ω系の減衰回路(アッテネータ)を介して両者を接続している。ここで、通常、筐体102は金属製で、筐体103は樹脂製であるが、非特許文献4には、筐体102を樹脂で構成した例が開示されている。この光プローブ101は、金属部をほとんど持たないために被測定電界を乱さないこと、光ファイバで検出信号を伝送するので途中で誘導や電気的雑音の影響を受けないこと、結晶の電気光学効果を利用するので、高速応答が可能であり、かつその検出信号をそのまま少ない損失で伝送できること、センサ部に電源を必要としないこと等の特長がある。
特開1998−090327号公報 特開2011−033501号公報
黒川,"光技術を用いたアンテナ測定",信学論(C),Vol. J91-C No.1,2008. 石井,"アンテナ基本測定法",コロナ社 大沢,"光電界センサの構造と適用領域",月間EMC 2008年2月号(No.238),科学情報出版 Tian Hong et al., "Interference Minimisation for Pattern Testing of Electrically Small Antennas", EuCAP2010.
光変調手段(反射型光電界センサ)の変調電極や減衰回路(アッテネータ)等は金属部を有するため、非特許文献3に記載されているとおり、わずかながら周囲の電界を拾ってしまう。別に言えば、光プローブ101自体が受信アンテナになってしまう恐れがある。これを防止するために、通常、筐体102は金属製とし、光プローブ101内部の部品を電磁シールドしている。この金属製の筐体102の寸法は、略20mm×10mm×10mmである。
一方、上述したIoT機器に用いられるアンテナの一例を図2に示す。ここで、アンテナ201は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth(登録商標)Low Energy等の通信規格に対応した通信モジュール202に一体化され、その大きさが、4.7mm×4.7mm×2mmのように小型化されている。このアンテナ201の放射特性(指向性や利得)を正確に測定するためには、光プローブの金属部の大きさがアンテナ201よりも十分に小さいことが望まれる。
しかし、上述のように、金属部の大きさが略20mm×10mm×10mmと大きいため、アンテナ201と電磁結合してしまい、正確な測定が望めないという問題がある。更に、コネクタ(同軸レセプタクル)105は、比較的小型で堅牢なSMA型が使用されることが多いが、筐体102から外側に突出している寸法は略φ6mm×10mmと大きい。
また、アンテナ201の給電点と接続するためのSMAプラグをコネクタ(同軸レセプタクル)105に接続すると、全体でΦ10mm×40mm程度の大きな金属物が存在してしまい、筐体102以上の問題が発生してしまう。従って、小型アンテナを正確に測定するためには、コネクタ(同軸レセプタクル)105を含む光プローブの金属部分を可能な限り少なくすることが望ましいが、単純にコネクタ105を小型化しただけでは、アンテナ201の測定回数が多くなると、コネクタが劣化(接触抵抗の増大等)し易く、高周波伝送特性も劣化してしまうという問題が発生し、小型のアンテナの正確な測定に影響を与えてしまう。
この課題を解決するために、本発明の測定用プローブは、測定対象からの電気信号を伝達するための電気信号伝達手段と、伝達された前記電気信号に対応した光信号を生成するための光変調手段と、前記光変調手段が生成した前記光信号を測定装置に伝達するための光信号伝達手段と、前記光変調手段を収容するための筐体と、を備えた測定用プローブであって、前記電気信号伝達手段は、信号入力用のコネクタと前記コネクタに接続された第1接点部とを含む第1伝達部と、前記第1接点部と接離可能な第2接点部と前記第2接点部を前記光変調手段に接続するための配線部とを含む第2伝達部と、を有し、前記筐体は、絶縁性樹脂部材からなり前記コネクタが露出するように前記第1伝達部を保持する第1筐体部と、絶縁性樹脂部材からなり前記光変調手段を収容し前記第2伝達部を保持する第2筐体部と、を有し、前記第1筐体部と前記第2筐体部とは着脱可能となっており、前記第1接点部と前記第2接点部とが接離するように、前記第1伝達部と前記第2伝達部とが保持されていることを特徴する。
この構成の測定用プローブは、筐体を絶縁性樹脂で構成すると共に、信号入力用のコネクタの寸法を小型化して、測定用プローブを構成する金属部分を最小化することができる。これにより、被測定アンテナと測定用プローブの金属部が電磁結合する問題を解決することができる。しかも、コネクタの小型化に伴いコネクタが劣化し易くなっても、コネクタ側の第1筐体部を第2筐体部と着脱可能とすることで、コネクタを容易に交換することができるようになる。その結果、小型アンテナの正確な測定が可能となる。
好適に、前記第1伝達部は、前記コネクタと前記第1筐体部とを保持し前記第1筐体部に着脱可能に取り付けられる第1基板と、前記第1基板に設けられて前記コネクタと前記第1接点部とを接続する第1配線電極と、を有し、前記第2伝達部は、前記第2接点部と前記配線部とを保持し前記第2筐体部に固定される第2基板と、前記第2基板に設けられて前記第2接点部と前記配線部とを接続する第2配線電極と、を有していても構わない。
好適に、前記第1接点部は、前記第1基板に保持された円筒状のソケットであり、前記第2接点部は、前記ソケットに抜き差し可能となるように前記第2基板に保持された円柱状の端子ピンであっても構わない。
好適に、前記ソケットは、前記第1基板に保持されて前記第2接点部側に延びる第1ソケットと、前記第1ソケットを挟むように前記第1ソケットの両側に配置された2つの第2ソケットと、を含み、前記端子ピンは、前記第1ソケットに抜き差し可能となるように前記第2基板に保持された第1端子ピンと、前記第2ソケットに抜き差し可能となるように前記第2基板にそれぞれ保持された2つの第2端子ピンと、を含んでいても構わない。
好適に、前記第1伝達部は、前記コネクタと前記第1接点部との間に設けられた第1減衰回路を有し、前記第2伝達部は、前記第2接点部と前記配線部との間に設けられた第2減衰回路を有していても構わない。
好適に、前記筐体は、少なくとも前記コネクタが露出するように前記第1筐体部の表面と前記第2筐体部の表面とを覆う磁性シートを有していても構わない。
本発明の測定用プローブは、筐体を絶縁性樹脂で構成すると共に、信号入力用のコネクタの寸法を小型化して、測定用プローブを構成する金属部分を最小化することができる。これにより、被測定アンテナと測定用プローブの金属部が電磁結合する問題を解決することができる。しかも、コネクタの小型化に伴いコネクタが劣化し易くなっても、コネクタ側の第1筐体部を第2筐体部と着脱可能とすることで、コネクタを容易に交換することができるようになる。その結果、小型アンテナの正確な測定が可能となる。
従来の測定用プローブの例を示す説明図。 IoT機器に用いられる小型アンテナの一例を示す説明図。 本発明の第1実施形態に係る測定用プローブの外観図。 本発明の第1実施形態に係る測定用プローブの組立図。 本発明の第1実施形態に係る第1伝達部を示す説明図。 本発明の第1実施形態に係る第2伝達部を示す説明図。 本発明の第1実施形態に係る第1伝達部と第2伝達部の接続状態を示す説明図。 本発明の第2実施形態に係る測定用プローブの外観図。 本発明に係る小型アンテナの評価基板への実装状態を示す説明図。 本発明に係る小型アンテナのシミュレーションと測定例を示す説明図。
以下、図面を参照して本発明光プローブを実施例により詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複した説明を省略する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る測定用プローブである光プローブ1の外観図である。光プローブ1の筐体は、第1筐体部2と第2筐体部3から成り、両者を合わせた場合に略直方体となるように構成する。ここで、第1筐体部2と第2筐体部3は、共にABS等の絶縁性樹脂で形成する。4は光信号伝達手段(光ファイバ)、5は信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)、6は第1伝達部、7は第2伝達部である。
まずは機械的な構成について説明する。図4は、図3に示す光プローブ1の組立図である。第2筐体部3には光変調手段(反射型光電界センサ)8が収容され、光変調手段(反射型光電界センサ)8には光伝達手段(光ファイバ)4が光学的に接続される。また、第2筐体部3には第2伝達部7も収容され、樹脂ネジ79により第2筐体部3に固定される。第1筐体部2は、第2筐体部3へ、樹脂ネジ21により固定される。また、第1伝達部6が、第1筐体部2の凹部22により位置決めされ、樹脂ネジ69により固定される。ここで、凹部22の深さは、信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5のみが、第1筐体2の上面から露出するように設定する。このように構成すると、第1筐体部2と第2筐体部3を合わせた場合に略直方体となる。
次に電気的な接続について説明する。図5は、光プローブ1の第1伝達部6を示す説明図である。第1伝達部6は、第1基板61に信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5、第1接点部62、および、第1減衰回路(アッテネータ)67が実装される。信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5は、従来のコネクタ(同軸レセプタクル)105と比較して、非常に小型化されている。たとえば、その寸法は略3×3×1.2mmである。第1減衰回路(アッテネータ)67は、第1配線電極(信号線路)66と接地線路の間に挿入され、チップ抵抗によるπ型回路またはT型回路で構成するか、もしくは、機能部品としてのチップアッテネータで構成する。第1減衰回路(アッテネータ)67を介した信号は、第1接点部62に伝送される。ここで、第1接点部62は3本の円筒状のソケットである。中央の第1ソケット63は信号線路に接続され、その両側に配置された2つの第2ソケット64は接地線路に接続される。
図6は、光プローブ1の第2伝達部7、および、光変調手段(反射型光電界センサ)8を示す説明図である。第2伝達部7は、第2基板71に第2接点部72、および、第2減衰回路(アッテネータ)77が実装される。第2接点部72は3本の円柱状の端子ピンである。中央の第1端子ピン73は信号線路に接続され、その両側に配置された2つの第2端子ピン74は接地線路に接続される。第2減衰回路(アッテネータ)77は、第2配線電極(信号線路)76と接地線路の間に挿入され、チップ抵抗によるπ型回路またはT型回路で構成するか、もしくは、機能部品としてのチップアッテネータで構成する。第2減衰回路(アッテネータ)77を介した信号は、配線部78で光変調手段(反射型光電界センサ)8の電極81に伝送される。
光変調手段(反射型光電界センサ)8には、図示しない光導波路が形成されており、前述した電極には、光信号に高周波信号で変調をかけるための変調電極82が含まれる。図7は、第1伝達部6と第2伝達部7を接続した様子を示している。第1接点部62の第1ソケット63および第2ソケット64と第2接点部72の第1端子ピン73および第2端子ピン74が勘合することにより、高周波信号が第1伝達部6から第2伝達部7へ伝送される。以下、第1ソケット63および第2ソケット64のことを、ソケット63、64と記載し、第1端子ピン73および第2端子ピン74のことを、端子ピン73、74と記載する場合がある。
第1接点部62のソケット63、64と第2接点部72の端子ピン73、74は、共に3連構成であり、電気的(高周波的)には平衡3線式伝送線路として機能する。平衡3線式伝送線路の特性インピーダンスZは、導体間の距離をD、導体の直径をdとし、3線間がそれぞれ空気の場合、式(1)により表される。
第1接点部62のソケット63、64と第2接点部72の端子ピン73、74が勘合した状態では、第1接点部62のソケット63、64のみが見えるため、その寸法により特性インピーダンスが概略計算できる。たとえば、D=1.27mm、d=1.0mmの場合、Z=63Ωとなる。また、第1接点部62のソケット63、64と第2接点部72の端子ピン73、74は、それぞれ絶縁性樹脂65、75に挿入されているため、平衡3線式伝送線路の特性インピーダンスZは、63Ωよりも低下し、高周波で一般的な50Ω系に近づく。上述した寸法の第1接点部62のソケット63、64と第2接点部72の端子ピン73、74は、1.27mmピッチの製品として市販されているため、安価に構成できる点で有利である。
従って、第1伝達部6と第2伝達部7においては、信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5から第2減衰回路(アッテネータ)77までの部分は、50Ω系での信号伝送が可能になる。以上のような、機械的な構成および電気的な接続にしたことにより、第1伝達部6は、第1筐体部2から着脱可能になる。このような構成にした理由について説明する。信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5は、先述したとおり、非常に小型化されている。この信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5は、通常、高周波機器の内部接続用として使用されるものであり、それ故、挿抜の保証回数は30回程度が一般的である。
しかし、本光プローブ1の場合、信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5は、被測定アンテナを接続することが目的であるため、測定の度に挿抜が発生するため、挿抜回数が保証回数を超えてしまうことが予測される。挿抜回数が多くなると、次第に接触抵抗が大きくなり、また、高周波伝送特性も劣化してしまうという問題が発生し、アンテナの正確な測定に影響を与えてしまう。
しかし、本光プローブ1においては、信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5の挿抜回数が保証回数を超えた場合に、第1伝達部6のみを交換できる構成にしているため、複数の第1伝達部6を用意しておけば、交換により常に良好な状態でアンテナ測定を行うことが可能になる。
第1伝達部6の交換に際し、第1接点部62のソケット63、64と第2接点部72の端子ピン73、74の部分で挿抜が発生するが、これらの挿抜保証回数は約100回であり、信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5の挿抜保証回数よりも多いため、問題となることはない。また、挿抜時に劣化するのは主に第1接点部62のソケット63、64であるが、第1伝達部6の交換時に一緒に交換されることになるため、問題は一層小さくなる。更に、第1接点部62のソケット63、64と第2接点部72の端子ピン73、74は、第1筐体2および第2筐体3から突出はしていないが、接続状況を目で確認可能なように露出しているため、第1接点部61のソケット63、64を第2接点部71の端子ピン73、74に挿入する操作が容易になると同時に確実に接続できるという利点を持つ。
尚、本実施形態では、コネクタ(同軸レセプタクル)5の交換を容易にする方法として、信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5と共に第1伝達部6を第1筐体部2から着脱可能な構成としたが、第1伝達部6と共に第1筐体部2を第2筐体部3から着脱することによって、コネクタ(同軸レセプタクル)5を交換しても構わない。第1筐体部2には、光変調手段(反射型光電界センサ)8や光伝達手段(光ファイバ)4のような高価な部材が取り付けられていないので、このような構成でもコネクタ(同軸レセプタクル)5の交換を容易にすることができる。
図8は、本発明に係る測定用プローブの第2実施形態であり、光プローブ1の第1筐体2と第2筐体3の外周を、磁性シート9で被覆した状態の光プローブ10を示している。ここで、磁性シート9は、信号入力用のコネクタ(同軸レセプタクル)5、および、光伝達手段(光ファイバ)4のみが露出するように被覆している。先述したように、従来例と同様に反射型光電界センサの変調電極や減衰回路(アッテネータ)等は金属部を有する。更に、本発明の光プローブ1では、第1伝達部(基板)6、第2伝達部(基板)7、第1接点部61のソケット、第2接点部71等の金属部を有する。このため、非特許文献4に記載されているとおり、わずかながら周囲の電界を拾ってしまう。別に言えば、光プローブ1自体が受信アンテナになってしまう恐れがある。
磁性シート9は、軟磁性体と樹脂から成るシートで、到来電波から光プローブ1を磁気シールドすると共に、光プローブ1の金属部に高周波電流が流れることにより発生する磁界エネルギーを磁性シートの損失により吸収する作用があり、これにより光プローブ1自体が受信アンテナになる問題を解決する。磁性体の比透磁率は、式(2)で示されるが、上記目的で使用する磁性シート9においては、μ’ ≪ μ” の関係にあることが望ましい。

図9は、図2に示すアンテナ201を一体化したBluetooth(登録商標)やBluetooth(登録商標)Low Energy等の通信規格に対応した通信モジュール202を評価用基板203にマウントした状態、および、座標系を示している。
図10は、図9に示す評価用基板203にマウントしたアンテナ201のXY面における放射パターン(指向性)を示している。(a)は電磁界シミュレーション結果、(b)は図1に示す従来の光プローブ101を用いた測定結果、(c)は図8に示す磁性シートを被覆した本発明の光プローブ10を用いた測定結果である。各図中、赤線はEφ成分、青線はEθ成分を示している。図10から、従来の光プローブ101を用いた場合は、電磁界シミュレーション結果と異なる放射パターン(指向性)が測定されてしまうのに対し、本発明の光プローブ10を用いることにより、電磁界シミュレーション結果に極めて近い放射パターン(指向性)を測定できることがわかる。
以上、述べてきたように、本発明の測定用プローブは、筐体を絶縁性樹脂で構成すると共に、信号入力用のコネクタの寸法を小型化して、測定用プローブを構成する金属部分を最小化することができる。これにより、被測定アンテナと測定用プローブの金属部が電磁結合する問題を解決することができる。しかも、コネクタの小型化に伴いコネクタが劣化し易くなっても、コネクタ側の第1筐体部を第2筐体部と着脱可能とすることで、コネクタを容易に交換することができるようになる。その結果、小型アンテナの正確な測定が可能となる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではないことは言うまでもなく、目的に応じて様々な変形が可能である。
1 光プローブ
2 第1筐体部
3 第2筐体部
4 光伝達手段
5 コネクタ
6 第1伝達部
7 第2伝達部
8 光変調手段
9 磁性シート
10 光プローブ
21 樹脂ネジ
22 凹部
61 第1基板
62 第1接点部
63 第1ソケット
64 第2ソケット
66 第1配線電極
67 第1減衰回路
69 樹脂ネジ
71 第2基板
72 第2接点部
73 第1端子ピン
74 第2端子ピン
76 第2配線電極
77 第2減衰回路
78 配線部
79 樹脂ネジ
81 電極
82 変調電極
101 従来の光プローブ
102 筐体(金属部)
103 筐体(樹脂部)
104 光伝達手段
105 コネクタ
201 アンテナ
202 スマート通信モジュール
203 評価用基板


Claims (6)

  1. 測定対象からの電気信号を伝達するための電気信号伝達手段と、
    伝達された前記電気信号に対応した光信号を生成するための光変調手段と、
    前記光変調手段が生成した前記光信号を測定装置に伝達するための光信号伝達手段と、
    前記光変調手段を収容するための筐体と、を備えた測定用プローブであって、
    前記電気信号伝達手段は、信号入力用のコネクタと前記コネクタに接続された第1接点
    部とを含む第1伝達部と、前記第1接点部と接離可能な第2接点部と前記第2接点部を前
    記光変調手段に接続するための配線部とを含む第2伝達部と、を有し、
    前記筐体は、絶縁性樹脂部材からなり前記コネクタが露出するように前記第1伝達部を
    保持する第1筐体部と、絶縁性樹脂部材からなり前記光変調手段を収容し前記第2伝達部を保持する第2筐体部と、を有し、
    前記第1筐体部と前記第2筐体部とは着脱可能となっており、前記第1接点部と前記第
    2接点部とが接離するように、前記第1伝達部と前記第2伝達部とが保持されていること
    を特徴する測定用プローブ。
  2. 前記第1伝達部は、前記コネクタと前記第1筐体部とを保持し前記第1筐体部に着脱可
    能に取り付けられる第1基板と、前記第1基板に設けられて前記コネクタと前記第1接点
    部とを接続する第1配線電極と、を有し、
    前記第2伝達部は、前記第2接点部と前記配線部とを保持し前記第2筐体部に固定され
    る第2基板と、前記第2基板に設けられて前記第2接点部と前記配線部とを接続する第2
    配線電極と、を有していることを特徴する請求項1に記載の測定用プローブ。
  3. 前記第1接点部は、前記第1基板に保持された円筒状のソケットであり、前記第2接点部は、前記ソケットに抜き差し可能となるように前記第2基板に保持された円柱状の端子ピンであることを特徴とする請求項2に記載の測定用プローブ。
  4. 前記ソケットは、前記第1基板に保持されて前記第2接点部側に延びる第1ソケットと、前記第1ソケットを挟むように前記第1ソケットの両側に配置された2つの第2ソケットと、を含み、
    前記端子ピンは、前記第1ソケットに抜き差し可能となるように前記第2基板に保持された第1端子ピンと、前記第2ソケットに抜き差し可能となるように前記第2基板にそれぞれ保持された2つの第2端子ピンと、を含むことを特徴する請求項3に記載の測定用プローブ。
  5. 前記第1伝達部は、前記コネクタと前記第1接点部とのの間に設けられた第1減衰回路を有し、
    前記第2伝達部は、前記第2接点部と前記配線部との間に設けられた第2減衰回路を有していることを特徴とする請求項1に記載の測定用プローブ。
  6. 前記筐体は、少なくとも前記コネクタが露出するように前記第1筐体部の表面と前記第2筐体部の表面とを覆う磁性シートを有していることを特徴する請求項1に記載の測定用プローブ。
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