JP6184297B2 - ベスト - Google Patents
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Description
表裏を有する生地を所定形状に裁断する裁断工程と、
前記生地に左右一対の腕通し穴を設ける腕通し穴形成工程と、
前記生地を切断線Lに沿って切断することにより、前記生地を、前記左右一対の腕通し穴を有する本体生地と、前記左右一対の腕通し穴を有さない折返生地とに分離する分離工程と、
本体生地に対して折返生地を裏返す裏返し工程と、
本体生地と折返生地とを切断線Lに沿って互いに縫合する縫合工程と
を経ることにより製造されたことを特徴とするベスト
を提供することによって解決される。
混乱を避けるため、本明細書においては、裁断工程を行う前の生地において「表面」であった面については、裁断工程を行った後における本体生地及び折返生地においても「表面」と表記し、裁断工程を行う前の生地において「裏面」であった面については、裁断工程を行った後における本体生地及び折返生地においても「裏面」と表記する。
これに対し、完成後又は完成前(製作途中)のベストにおいては、本体生地の表面が表れる面を「A面」と表記し、本体生地の裏面が表れる面を「B面」と表記する
また、本発明のベストは、最少で2つの部材(本体生地及び折返生地)から製造できることに加えて、その本体生地と折返生地も、元々は1枚の生地である。このため、本発明のベストは、裁断や縫製が容易であり、製造コストを抑えることも可能なものとなっている。
これにより、上記着用方法でベストを着用した際に、本体生地における起毛加工が施された裏面が内側(着用者の身体側)となるようにすることができる。したがって、本体生地における起毛加工が施された面が保温層として機能するようになり、着用者が温かさをより感じやすくすることができる。
これにより、裁断工程や分離工程を容易に行うだけでなく、着用後のベストの見た目をさらに良好にすることも可能になる。
まず、裁断工程について説明する。裁断工程は、図1に示すように、生地10を所定形状に裁断する工程である。生地10の裁断形状(裁断後の形状)は、特に限定されず、例えば、三角形などとすることもできるが、裁断後の生地10に鋭角が形成されないようにして、着用後のベストの見た目を柔らかく自然な印象とするためには、四角形以上の多角形(例えば、正五角形や正六角形や正八角形など)や、あるいは、略円形や略楕円形など、角のない丸みを帯びた形状とすると好ましい。本実施態様のベストにおいては、図1に示すように、生地10を略円形に裁断している。
続いて、腕通し穴形成工程について説明する。腕通し穴形成工程は、図1に示すように、生地10に左右一対の腕通し穴11aを設ける工程である。本実施態様のベストにおいて、腕通し穴形成工程は、裁断工程と分離工程の間に行っているが、これに限定されず、裁断工程の前や、分離工程と裏返し工程の間など、他のタイミングで行ってもよい。腕通し穴11aを設ける箇所は、生地10の裁断形状などによっても異なり、特に限定されないが、本実施態様のように、生地10を略円形に裁断する場合には、生地10の中心部周辺に左右対称に設けると好ましい。
続いて、分離工程について説明する。分離工程は、図2に示すように、生地10を、左右方向の切断線Lに沿って切断することにより、左右一対の腕通し穴11aを有する(又は左右一対の腕通し穴11aが形成される予定の)本体生地11と、左右一対の腕通し穴11aを有さない(又は左右一対の腕通し穴11aが形成されない予定の)折返生地12とに分離する工程である。本実施態様のベストにおいて、切断線Lは、直線状としているが、後述する裏返し工程において折返生地12を裏返した際に、本体生地11の切断線Lと、折返生地12の切断線Lとを重ね合わせることができるのであれば(切断線Lが略左右対称となるのであれば)、曲線状や折線状とすることもできる。
続いて、裏返し工程について説明する。裏返し工程は、図3に示すように、本体生地11に対して折返生地12を裏返す工程である。これにより、ベストのA面側においては、本体生地11の表面αが表れて、折返生地12の裏面βが表れるようになる。一方、ベストのB面側においては、本体生地11の裏面βが表れて、折返生地12の表面αが表れるようになる。
続いて、縫合工程について説明する。縫合工程は、図4に示すように、本体生地11の切断線L(線分Q1S1)と、折返生地12の切断線L(線分S2Q2)とを、互いに縫合する工程である。上記の分離工程によって分離された本体生地11と折返生地12は、この縫合工程によって再度一体化される。ただし、上記の裏返し工程を経ているため、図1に示す状態と、図4に示す状態とで、折返生地12の表裏は逆になっている。一方、本体生地11の表裏には、図1に示す状態と、図4に示す状態とで、変化はない。
以上の各工程を経ることにより、ベストは完成する。本実施態様のベストは、図4に示すように、それぞれが欠円状を為す本体生地11及び折返生地12が一体化されただけの簡素な構造となっている。すなわち、構成する部材の数が2つと少なく、その裁断や縫製が容易なものとなっており、製造コストを抑えることが可能なものとなっている。
図4に示すベストは、折返生地12の裏面βが本体生地11の表面αに重なる(接触する)ように、縫合線Lに沿って折返生地12を折り返した後、本体生地11の裏面βが着用者の背中に重なる(接触する)ように、本体生地11を背負いながら、それに設けられた左右一対の腕通し穴11aに左腕及び右腕をそれぞれ通すことによって着用すると好ましい。このように着用すると、ベストは、図6及び図7に示すように、見た目が柔らかく、お洒落な印象を与えるものとなる。また、ベストの着用時には、本体生地11及び折返生地12における裏面βの殆どが隠れて外側から見えない状態となっている。さらに、ベストを着用した際には、本体生地11における起毛加工が施された裏面βが内側(着用者の身体側)を向くため、本体生地11の裏面βが保温層となって着用者に温かさを与えることができるようになっている。さらにまた、折返生地12は、着用者の両肩周辺と背中上部を覆った状態となり、その見た目に変化を持たせることができる。加えて、折返生地12は、着用者の両肩周辺や背中上部を効果的に保温する機能を発揮することもできる。
11 本体生地
11a 腕通し穴
12 折返生地
K 重ね合わせた起立部分
L 切断線(縫合線)
P 生地の頂点
Q 切断線Lの一端点
R 生地の底点
S 切断線Lの他端点
α 表面
β 裏面
Claims (3)
- 表裏を有する生地を所定形状に裁断する裁断工程と、
前記生地に左右一対の腕通し穴を設ける腕通し穴形成工程と、
前記生地を切断線Lに沿って切断することにより、前記生地を、前記左右一対の腕通し穴を有する本体生地と、前記左右一対の腕通し穴を有さない折返生地とに分離する分離工程と、
本体生地に対して折返生地を裏返す裏返し工程と、
本体生地と折返生地とを切断線Lに沿って互いに縫合する縫合工程と
を経ることにより製造されたことを特徴とするベスト。 - 前記生地が、裏面のみに起毛加工が施された不織布である請求項1記載のベスト。
- 裁断工程において、前記生地が略円形に裁断され、
分離工程において、前記生地が、略欠円形を為す本体生地と、略欠円形を為す折返生地とに分離される請求項1又は2記載のベスト。
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JP6184297B2 true JP6184297B2 (ja) | 2017-08-23 |
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Family Applications (1)
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2013
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