JP6182375B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明はプラズマ処理装置に係り、誘導結合型プラズマ源を備えるプラズマ処理装置に関する。
半導体デバイス製造分野においては、試料のエッチングや表面処理に誘導結合型(Inductively Coupled Plasma:ICP)のプラズマ装置が利用されている。
従来の誘導結合型プラズマ処理装置として特許文献1には、真空処理室2の一部を構成するとともに処理ガスの吹き出し口を備えたガスリングと、前記ガスリングの上部を被覆して真空処理室を形成するベルジャ12と、前記ベルジャ12上部に配置し、前記真空処理室内に高周波電界を供給してプラズマを生成するアンテナ1a,1bと、前記真空処理室内に試料13を載置する載置台5と、前記アンテナ1a,1bとベルジャ12間に配置するとともに高周波バイアス電圧が付与されるファラデーシールド8と、前記処理ガスの吹き出し口を除く前記ガスリング内面に着脱自在に取り付けた防着板からなり、前記試料面から見込むことのできる防着板を含むガスリング内面の面積を前記試料の面積の略1/2以上に設定したプラズマ処理装置が開示されている。
上記のプラズマ処理装置では、エッチングを施す試料の膜種により、塩素やフッ素等の腐食性の強い処理ガスを用いることが多い。このため、上記の真空処理室2及び上記のベルジャ12の材質には、腐食性ガスに対する耐食性が求められ、誘電特性の良いアルミナ(Al23)等のセラミックスが一般的に用いられている。
特開2004−235545号公報
図8に示すような誘電体の真空窓の外周をステンレス製の真空容器で支持される構造を有する誘導結合型プラズマエッチング装置において、プラズマ入熱が高いエッチング条件でエッチングした場合に誘電体の真空窓が破損する現象が見られた。この現象を解明するためにプラズマ入熱がある場合の誘電体の真空窓の温度を調べた。
図8は、アルミナ製の真空窓(以下、誘電体窓と称する)に500W相当のプラズマ入熱を与えた場合に誘電体窓2の面内に発生する温度分布を示す。ここで、図中の横軸は、誘電体窓2の半径を、縦軸は誘電体窓2の温度を示す。尚、横軸の0mmは、誘電体窓2の中心を示し、200mmは、誘電体窓2の最外周を示す。
誘電体窓2に高パワーのプラズマ入熱が加えられた場合、図8に示すように誘電体窓2の中央部の温度は高く、誘電体窓2の外周部へと近づくにつれて温度が徐々に低くなるような温度分布が誘電体窓2に発生していた。この誘電体窓2の温度分布は、誘電体窓2の外周部がステンレス製のチャンバ1に支持され、チャンバ1の熱伝導率が高く、アルミナの熱伝導率が低いことに起因しているものと考えられる。
さらにこの温度分布による誘電体窓2の面内の温度差により、誘電体窓2の中心部の円周方向に圧縮応力が発生し、この中心部の圧縮応力により誘電体窓2の外周部の円周方向に引張応力が誘発されることが考えられる。また、一般的にアルミナは、耐熱衝撃性に弱い。これらのことから、プラズマ入熱が大きい場合の誘電体窓2の破損は、誘電体窓2の外周部の円周方向に発生した引張応力によるものと考えられる。
また、上述のような誘導結合型プラズマ処理装置では、一般的に、容量結合型(Capacitive Coupled Plasma:CCP)などのプラズマ処理装置に比べて高密度なプラズマを生成しやすいため、上述のようなプラズマの入熱による温度分布が生じやすく、誘電体窓2がより破損しやすいことも予想される。
そこで、上記の引張応力による誘電体窓2の破損を防ぐには、誘電体窓2の面内で発生する温度分布を均一化すること、すなわち、誘電体窓2の面内の温度差を低減しなければならない。現状、誘電体窓2の面内の温度差を低減する手段として以下の2つが挙げられる。
1つ目は、誘導アンテナに供給する高周波電力の低パワー化である。これによりプラズマ密度が低下するため、入熱を抑えることが可能となるが、プラズマ密度も低下するため、エッチング速度の低下が懸念される。特に近年では、ウエハの大口径化に伴い、生成されるプラズマも相応して大口径化が必要であり、より均一でより高密度なプラズマを生成しなければならない。このため、上述の通り高周波電力を低パワーに制限することは困難である。
2つ目は、誘電体窓2の材料変更である。この場合、アルミナより耐熱衝撃性に強く且つ熱伝導率が高い絶縁材料でなければならない。更に、プラズマの生成能力も考慮した場合、材料の比誘電率は、アルミナと同等(εr:10)、またはそれ以上でなければならない。上記を満たす絶縁材料として、例えばサファイアなどがあるが、サファイアは非常に高価であり、上記誘電体窓2のように大口径で製作した場合、数百万程度のコストがかかる。因みにアルミナの場合は数十万程度である。このため、上述のような量産装置においては、コストの面から実現不可能である。また、その他の絶縁材料で上記を満たすものは現状、見あたらず、材料の最適化による対策は非常に困難である。
そこで本発明は、プラズマ入熱による誘電体窓の破損を抑制できるプラズマ処理装置を提供する。
本発明は、試料がプラズマ処理される金属製のプラズマ処理室と、前記プラズマ処理室の上方を気密に封止する誘電体の誘電体窓と、前記プラズマ処理室内に誘導磁場を形成し前記誘電体窓の上方に配置され誘導アンテナと、前記誘導アンテナに高周波電力を供給する高周波電源とを備えるプラズマ処理装置において、前記誘電体が前記プラズマ処理室により支持された箇所の上方に配置され、電気的に浮遊状態であるリング状の導体をさらに備え、前記導体の中心軸と前記誘電体窓の中心軸は、概ね一致していることを特徴とする。
本発明によれば、プラズマ入熱による誘電体窓の破損を抑制できる。
実施例1に係るプラズマ処理装置の概略を示す図である。 本発明の導体9の上面図である。 本発明の導体9を配置した箇所を拡大した断面図である。 本発明の導体9の発熱温度に対する材料依存性を示す図である。 本発明の導体9の配置箇所を示す図である。 実施例2に係るプラズマ処理装置の概略を示す図である。 実施例3に係るプラズマ処理装置の概略を示す図である。 誘電体窓にプラズマ入熱を与えた場合の誘電体窓の面内に発生する温度分布を示す図である。
本発明は、プラズマ入熱時の誘電体窓の面内の温度差を低減する機構を備える誘導結合型プラズマ処理装置である。まず最初にプラズマ入熱時に誘電体窓の外周部を加熱する機構を備える誘導結合型プラズマ処理装置の実施形態について図面を参照しながら、以下、説明する。
図1は、誘導結合型プラズマ処理装置の縦断面図を示す。円筒状のチャンバ1の上部開口部にはチャンバ1を気密に封止できる天板である誘電体窓2が取付けられ、真空処理室を構成する。真空処理室の下方には、ウエハ等の試料3を載置するための試料台5が設置される。尚、チャンバ1は、ステンレス、アルミニウム等の金属からなる。試料3には、第2の高周波電源10からの数10MHz以下の高周波を印加することで、試料3に入射するプラズマ11からのイオンエネルギーを制御する。本実施例では、試料3は、例えば、半導体デバイス用の300mm径のウエハであり、第2の高周波電源10は周波数800KHz電源を用いた。
また、チャンバ1との間に排気口12が設けられている。排気口12の下流の排気装置(図示せず)によって、真空処理室内の圧力を0.1Paから数10Paの範囲で制御される。プラズマを生成するためのガスは、真空処理室を形成するチャンバ1に設けたガス供給装置13から導入され、チャンバ1側面の円形の開口部より処理ガスが供給される。
誘電体窓2は、電磁波を透過可能な誘電性の材料、例えば、アルミナ(Al23)等のセラミック、石英等からなり、本実施例では、アルミナの誘電体窓2を使用した。誘電体窓2の上方にはコイル状の誘導アンテナ4が配置されている。この場合、誘導アンテナ4は、図1に示すように内径が異なり、1ターンの第1の誘導アンテナ4aないし第4の誘導アンテナ4dが同心上に配置されている。第1の誘導アンテナ4aないし第4の誘導アンテナ4dの内径は、第1の誘導アンテナ4a、第2の誘導アンテナ4b、第3の誘導アンテナ4c、第4の誘導アンテナ4dの順番で大きくなっている。
また、誘導アンテナ4は、整合器6を介して第1の高周波電源7に接続されている。第1の高周波電源7は、例えば、13.56MHz又は27.12MHzの高周波電力を発生させる。誘導アンテナ4と誘電体窓2との間にはファラデーシールド8が配置される。この場合、ファラデーシールド8は、誘電体窓2の上面に配置されている。ファラデーシールド8は、導体であり、図2に示すように中央部に円状の開口を有し、円状の開口を中心にして放射状に複数のスリットを有している。また、ファラデーシールド8は、整合器6を介して第1の高周波電源7に接続され、プラズマ11と容量結合する平板状のアンテナとなる。さらに誘電体窓2とファラデーシールド8と誘導アンテナ4とは同心上で且つ垂直方向に所定の間隔で平行に配置されている。
図3に示すように誘電体窓2の外周部の上面にはリング状の導体9が配置される。この時、導体9とファラデーシールド8は非接触であり、これらが電気的に繋がらないように設置されていることを特徴とする。つまり、導体9を誘電体窓2の上面に配置されている場合は、ファラデーシールド8の外側に配置され、誘電体窓2の最外周より内側に配置されることになる。また、この時、導体9は電気的に浮遊状態であり、言い換えると、接地されていない。
これらのことから、導体9表面には誘導アンテナ4より発生する誘導磁場を打ち消す方向に誘導電流が発生し、この誘導電流と導体9のもつ電気抵抗によりジュール熱が発生する。この現象は一般的に誘導加熱と呼ばれており、本実施例では、誘電体窓2の外周部上面に設置させた導体9をこの誘導加熱により加熱させることにより、誘電体窓2の外周部を加熱させることができる。このため、誘電体窓2の面内で生じた温度分布を緩和させることができ、課題の欄で上述した引張応力による誘電体窓2の破損を防ぐことができる。
次に、5〜100Aの電流を流した時の導体9の発熱温度に対する材料依存性を調べ、結果を図4に示す。各材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス、水銀、ニッケルとクロムの合金であるニクロム(登録商標)を用いて発熱温度を比較した。因みに各材料の持つ電気抵抗率は、アルミニウム:2.8×10-8Ω・m、鉄:10.2×10-8Ω・m、ステンレス:62.2×10-8Ω・m、水銀:90.0×10-8Ω・m、ニッケルとクロムの合金:100.0×10-8Ω・mとなっている。
図4に示すように、導体9から発熱する温度は、電気抵抗率の高いものほど高くなっていることが分かる。一般的に、導体から発生するジュール熱は、電流 ×導体の抵抗×電流が導体に流れている時間として求められ、導体の抵抗は、導体の電気抵抗率×導体長さ÷導体の断面積で求められる。
このため、導体の電気抵抗率が大きいものほどジュール熱が大きくなり、発熱する温度も大きくなる。このようなことから、本実施例では、100.0×10-8Ω・mのニッケルとクロムの合金製の導体9を誘電体窓2の上面に配置している。
また、図8に示す誘電体窓2の温度分布結果によると、特に誘電体窓2の半径100〜200mmの間で温度が著しく低下していることが分かる。このため、導体9を設置する範囲は、誘電体窓2の中心から200mmから400mm(最外周)の間に配置すれば良い。しかし、導体9を図3に示すように誘電体窓2の上面に配置する場合は、ファラデーシールド8の位置も考慮して導体9の配置箇所を決める必要がある。
以上の通り、本実施例によれば、電気抵抗率の高いニクロム(登録商標)、もしくは電気抵抗率が100.0×10-8Ω・m以上の金属材料からなる導体9を用いることにより、引張応力による誘電体窓の破損を防ぐことができる。更に、本実施例の構成は、誘電体窓2の外周部上面に電気抵抗率の高い導体9を配置するだけであり、以下で説明するような他の実施例と違って実装面やコスト面における大幅な設計変更はなく、プラズマ処理性能面における影響もほとんど見られない。つまり、本実施例によれば、所望の課題を解決することができ、且つ量産性に優れたプラズマ処理装置を提供することができる。
また、本実施例では、図3に示すように誘電体窓2の上面に導体9を置いた構造であったが、本発明の導体9は、誘電体窓2の外周部の上面に溶射により形成されたものであっても良い。さらに、本実施例では、図3に示すように誘電体窓2の上面に導体9を配置したが、本発明は、図5に示すように誘電体窓2の外周部の内部に導体9を配置しても良い。この場合は、導体9の配置箇所がファラデーシールド8の位置に制約を受けることがない。
また、本実施例では、導体9の加熱がプラズマ生成のタイミングと同期しているため、無駄な加熱期間を極力減らすことができ、省エネの観点から実用的な実施形態である。さらに、導体9の加熱は、誘導加熱であるため、導体9を加熱するための専用のエネルギー供給源を必ずしも必要としない。
次に、プラズマ入熱時に誘電体窓の中心部を冷却する機構を備える誘導結合型プラズマ処理装置の実施形態について図面を参照しながら以下、説明する。
図6にプラズマ入熱時に誘電体窓の中心部を冷却する機構を備える誘導結合型プラズマ処理装置の概略断面図を示す。尚、実施例1と同じ符号のものは、実施例1と同様の構成および機能を有するため、説明を省略する。プラズマ入熱時に誘電体窓2の中心部を冷却する冷却機構14は、少なくともプラズマ入熱時に誘電体窓2の上方から誘電体窓2の中心部を冷却する機構である。冷却機構14は、例えば、20度のエアーを送風する機構(図示せず)を有する。
制御装置15は、誘電体窓2の中心部の温度が所定の温度となるように冷却機構14を制御する。ここで、所定の温度とは、誘電体窓2の破損を防止できる誘電体窓2の面内の温度差とするための誘電体窓2の中心部の温度である。例えば、誘電体窓2が直径400mmのアルミナの場合、限界の応力は、約120MPaであるため、計算上は、45度の温度差でアルミナが破壊されることになり、安全率を考慮すると誘電体窓2の温度差を25度以下にする必要がある。これを図8の誘電体窓2の温度データに反映させると所定温度は、プラズマ入熱がない場合における誘電体窓2の中心部の温度に10度減じた温度以下とすればよい。
また、制御装置15は、第1の高周波電源7が高周波電力の供給を開始する時点より第一の所定の時間だけ前から冷却を開始する、第1の高周波電源7が高周波電力の供給を開始するとともに冷却を開始する、または、第1の高周波電源7が高周波電力の供給を開始する時点より第二の所定の時間だけ後から冷却を開始するように冷却機構14を制御する。尚、第一の所定の時間とは、冷却機構14の冷却速度と冷却機構14の消費電力考慮して予め求められた許容できる時間であり、第二の所定の時間とは、プラズマ入熱による誘電体窓2の温度上昇に十分に追従でき予め求められた許容できる時間である。
さらに、チャンバ1の外周にはヒータ16が巻かれ、ヒータ16によりチャンバ1を所定の温度に加熱している。例えば、ヒータ16によりチャンバ1を100度に温調した場合、冷却機構14により20度のエアーを誘電体窓2の中心部に送風しても誘電体窓2が破損しない誘電体窓2の面内の温度差に低減できる。つまり、ヒータ16を備えることにより、冷却機構14の冷却能力は、あまり高い冷却能力を必要としないで済む。このため、冷却機構14の冷却能力が誘電体窓2が破損しない誘電体窓2の面内の温度差に低減できる程の冷却能力であれば、ヒータ16は必ずしも必要ではない。
また、本実施例は、実施例1と組み合わせれば効率的に誘電体窓2の面内の温度差を低減できる。次に実施例1とは異なる、プラズマ入熱時に誘電体窓の外周部を加熱する機構を備える誘導結合型プラズマ処理装置の実施形態について図面を参照しながら、以下、説明する。
図7にプラズマ入熱時に誘電体窓の外周部を加熱する機構を備える誘導結合型プラズマ処理装置の概略断面図を示す。尚、実施例1と同じ符号のものは、実施例1と同様の構成および機能を有するため、説明を省略する。図7に示すように誘電体窓2の外周部の上面にラバーヒータ等のヒータ17が配置され、電源18により所定の温度に加熱される。また、制御装置19は、誘電体窓2の外周部の温度が所定の温度となるように電源18を制御する。ここで、所定の温度とは、誘電体窓2の破損を防止できる誘電体窓2の面内の温度差とするための誘電体窓2の外周部の温度である。
例えば、誘電体窓2が直径400mmのアルミナの場合、限界の応力は、約120MPaであるため、計算上は、45度の温度差でアルミナが破壊されることになり、安全率を考慮すると誘電体窓2の温度差を25度以下にする必要がある。これを図8の誘電体窓2の温度データに反映させると所定温度は、プラズマ入熱がない場合における誘電体窓2の外周部の温度に10度足した温度以上とすればよい。
また、制御装置19は、第1の高周波電源7が高周波電力の供給を開始する時点より第一の所定の時間だけ前から加熱を開始する、第1の高周波電源7が高周波電力の供給を開始するとともに加熱を開始する、または、第1の高周波電源7が高周波電力の供給を開始する時点より第二の所定の時間だけ後から加熱を開始するように電源18を制御する。尚、第一の所定の時間とは、ヒータ17の加熱速度と電源18の消費電力考慮して予め求められた許容できる時間であり、第二の所定の時間とは、プラズマ入熱による誘電体窓2の温度上昇に十分に追従でき予め求められた許容できる時間である。
以上、本発明は、実施例1ないし3で説明したものであるが、本発明は、上述したこれらの実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 チャンバ
2 誘電体窓
3 試料
4 誘導アンテナ
4a 第1の誘導アンテナ
4b 第2の誘導アンテナ
4c 第3の誘導アンテナ
4d 第4の誘導アンテナ
5 試料台
6 整合器
7 第1の高周波電源
8 ファラデーシールド
9 導体
10 第2の高周波電源
11 プラズマ
12 排気口
13 ガス供給装置
14 冷却機構
15 制御装置
16 ヒータ
17 ヒータ
18 電源
19 制御装置

Claims (6)

  1. 試料がプラズマ処理される金属製のプラズマ処理室と、前記プラズマ処理室の上方を気密に封止する誘電体の誘電体窓と、前記プラズマ処理室内に誘導磁場を形成し前記誘電体窓の上方に配置され誘導アンテナと、前記誘導アンテナに高周波電力を供給する高周波電源とを備えるプラズマ処理装置において、
    前記誘電体が前記プラズマ処理室により支持された箇所の上方に配置され、電気的に浮遊状態であるリング状の導体をさらに備え、
    前記導体の中心軸と前記誘電体窓の中心軸は、概ね一致していることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 試料がプラズマ処理される金属製のプラズマ処理室と、前記プラズマ処理室の上方を気密に封止する誘電体の誘電体窓と、前記プラズマ処理室内に誘導磁場を形成し前記誘電体窓の上方に配置され誘導アンテナと、前記誘導アンテナに高周波電力を供給する高周波電源とを備えるプラズマ処理装置において、
    前記誘電体窓は、電気的に浮遊状態であるリング状の導体が内部に配置され
    前記導体は、前記誘電体窓が前記プラズマ処理室により支持された箇所の上方に配置され
    前記導体の中心軸と前記誘電体窓の中心軸は、概ね一致していることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理装置において、
    前記誘電体窓の中心部の温度を冷却する冷却機構をさらに備えること特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置において、
    前記プラズマと容量結合し前記誘電体窓の上方に配置されたファラデーシールドをさらに備え、
    前記導体は、ニッケルとクロムの合金であり、前記ファラデーシールドより外側に配置されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項3に記載のプラズマ処理装置において、
    前記冷却機構を制御する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記高周波電源が前記高周波電力の供給を開始した、前記誘電体窓の面内の温度差が所定の温度差となるように前記冷却機構を制御し、
    前記所定の温度差は、前記誘電体窓が破損し難いような温度差であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 試料がプラズマ処理される金属製のプラズマ処理室と、前記プラズマ処理室の上方を気密に封止する誘電体の誘電体窓と、前記プラズマ処理室内に誘導磁場を形成し前記誘電体窓の上方に配置され誘導アンテナと、前記誘導アンテナに高周波電力を供給する高周波電源とを備えるプラズマ処理装置において、
    前記誘電体窓が前記プラズマ処理室により支持された箇所の上方の前記誘電体窓表面に溶射により形成され、電気的に浮遊状態であるリング状の導体をさらに備え
    前記導体の中心軸と前記誘電体窓の中心軸は、概ね一致していることを特徴とするプラズマ処理装置。
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