JP6182041B2 - 振動板およびオルゴール - Google Patents
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Description
図1は、本発明を適用した振動板の説明図であり、図1(a)、(b)は、振動板の斜視図、および振動板を用いたオルゴールの説明図である。
再び図1(a)において、本形態において、ウエイト3は、振動弁20の一方面に固定された第1ウエイト部31と、第1ウエイト部31の振動弁20側とは反対側の面に固定された第2ウエイト部32とを備えている。
図2は、本発明を適用した振動板1の製造方法1を示す説明図である。本形態の振動板1を製造するにあたっては、まず、図2(a)に示すように、複数の振動弁20を備えた金属板2を製造した後、図2(b)に示すように、振動弁20のうち低音域に配列された各振動弁21の先端部に対して、第1ウエイト部31を構成するための三角錐台形状の第1金属ブロック310を鉛フリーの高温ハンダ(Sn−Ag−Cu系)を用いて接合する。第1金属ブロック310は、振動弁20毎に分割されていないブロック状であり、ニッケルを主成分とする金属材料、銅を主成分とする金属材料、亜鉛を主成分とする金属材料、モリブデンを主成分とする金属材料、あるいは鉄を主成分とする金属材料からなる。
以上説明したように、本形態の振動板1において、ウエイト3は、振動弁20に固定された第1ウエイト部31と、第1ウエイト部31に固定された第2ウエイト部32とを備えており、第2ウエイト部32を構成する第2金属材料は、第1ウエイト部31を構成する第1金属材料より硬度が低い。このため、第2ウエイト部32に対する切削による調律が容易である。このように本形態では、ウエイト3を第1ウエイト部31と第2ウエイト部32との積層構造としているので、第2ウエイト部32については、切削による調律が容易であることを条件に金属材料を選定すればよい。従って、第1ウエイト部31および第2ウエイト部32を比較的安価な金属材料で構成することができる。それ故、高価な複合材料でウエイト3全体を構成した場合に比して、ウエイト3のコストを低減することができる。
図3は、本発明を適用した振動板1の製造方法2を示す説明図である。図3に示す製造方法では、まず、図3(a)に示すように、複数の振動弁20を備えた金属板2を製造する一方、第1ウエイト部31を構成する第1金属ブロック310の一方面に、第2ウエイト部32を構成する第2金属ブロック320を低温ハンダ等を用いて接合し、積層体300を形成する。その際、溶融した第2金属材料を第1ウエイト部31上で固化させて第2ウエイト部32を構成し、積層体300を得てもよい。
図4は、本発明を適用した振動板1の製造方法3を示す説明図である。図2および図3に示す製造方法では、複数の振動弁20を備えた金属板2に対して第1金属ブロック310および第2金属ブロック320を固定したが、図4に示すように、複数の振動弁20が形成されていない金属板2に対して第1金属ブロック310および第2金属ブロック320を固定してもよい。この場合、図1(a)に示すように、カッターによって金属板2を切断して振動弁20を形成すると同時に、カッターによって第1金属ブロック310および第2金属ブロック320を切断して振動弁20毎にウエイト3を形成する。
上記実施の形態において、ウエイト3は、第1ウエイト部31と第2ウエイト部32との2層構造であったが、少なくとも第1ウエイト部31と第2ウエイト部32とを有していればよい。例えば、第1ウエイト部31と第2ウエイト部32との間にさらに別のウエイト(あるいは接合用の部材)が存在する構成や、第1ウエイト部31と第2ウエイト部32との積層構造が複数積層された構成等、ウエイト3が2層以上のウエイト部からなる構成を採用してもよい。
2 金属板
3 ウエイト
20 振動弁
31 第1ウエイト部
32 第2ウエイト部
100 オルゴール
130 ドラム
131 ピン
300 積層体
310 第1金属ブロック
320 第2金属ブロック
Claims (8)
- 音階に対応する複数の振動弁と、
該複数の振動弁のうち、少なくとも一部の振動弁に固定されたウエイトと、
を有し、
前記ウエイトは、前記振動弁に固定された第1ウエイト部と、該第1ウエイト部の前記振動弁とは反対側の面に固定され、前記第1ウエイト部を構成する第1金属材料より硬度が低い第2金属材料からなる第2ウエイト部と、を備えていることを特徴とする振動板。 - 前記振動弁を構成する材料および前記第1金属材料は、前記第2金属材料より融点が高く、
前記第1ウエイト部は、前記振動弁にハンダにより接合されていることを特徴とする請求項1に記載の振動板。 - 前記第2ウエイト部は、前記第1ウエイト部にハンダにより接合されていることを特徴とする請求項2に記載の振動板。
- 前記第2ウエイト部は、前記第2金属材料を溶融させて前記第1ウエイト部上で固化させてなることを特徴とする請求項2に記載の振動板。
- 前記第1金属材料は、ニッケル、銅、亜鉛、モリブデンまたは鉄を主成分とし、
前記第2金属材料は、錫またはビスマスを主成分とすることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の振動板。 - 前記第1金属材料は、前記第2金属材料より比重が大であることを特徴とする特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の振動板。
- 前記第1金属材料は、ニッケル、銅、モリブデンまたは鉄を主成分とし、
前記第2金属材料は、錫を主成分とすることを特徴とする請求項6に記載の振動板。 - 請求項1乃至7の何れか一項に記載の振動板と、前記振動弁を弾くピンを外周面に備えたドラムと、を有することを特徴とするオルゴール。
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