JP6181020B2 - 電子機器、入力処理方法、およびプログラム - Google Patents

電子機器、入力処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、入力処理方法、およびプログラムに関する。
近年、タッチパネルを有する通信端末装置が普及している。このような通信端末装置は、人間の指等によりタッチパネルを操作して入力を行う入力装置を備えている。
従来、タッチパネルにおける入力方式としては、種々の方式が存在している。このうち、主要な方式である静電容量結合方式を用いた入力装置では、タッチパネルに物理的に接触(タッチ)して入力を行う操作(以下、「タッチ入力操作」と記載する)と、タッチパネルに近接してタッチパネルにメニュー等を表示させる操作(以下、「ホバー操作」と記載する)とを行うことができる。タッチパネルにタッチしているかまたは近接しているかは、タッチパネルにおける静電容量の変化に基づいて判断することができる。
一方、静電容量結合方式を用いた入力装置では、ユーザが手袋を介してタッチパネルに接触した場合、手袋は非導電性であるため静電容量の変化が小さいので、一般にタッチパネルにタッチしていると判断できないため、タッチ入力操作することはできない。しかしながら、実際にはユーザが手袋を介してタッチパネルを操作する場合もあることから、手袋を介してタッチパネルに接触した場合であっても、タッチ入力操作できるようにすることが好ましい。
従来、タッチパネルの画面のロック状態を解除する際に、素手でタッチ入力操作するモードと手袋でタッチ入力操作するモードとを切り替える入力装置が知られている。この入力装置では、手袋を介してタッチ入力操作することができる。しかしながら、この入力装置では、上記モードを切り替える毎に、一旦、画面をロック状態にする必要があり、使い勝手が悪いという課題がある。
上記課題に対して、従来、素手でタッチ入力操作するモードと手袋でタッチ入力操作するモードとを自動的に切り替える入力装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の入力装置では、第1センサ出力閾値及び第2センサ出力閾値の大小2つのセンサ出力閾値を設け、センサ出力が第1センサ出力閾値未満の場合には素手によるタッチ入力操作であると判定し、センサ出力が第1センサ出力閾値以上かつ第2センサ出力閾値未満の場合には手袋によるタッチ入力操作であると判定する。
特開2009−181232号公報
しかしながら、特許文献1の入力装置においては、タッチ入力操作とホバー操作とを可能とする入力装置に適用した際に、手袋を介してタッチ入力操作を行った場合と素手でホバー操作を行った場合とでは、静電容量の変化に大きな相違がないため、両者を判定することは困難である。また、特許文献1の入力装置においては、手袋を介してタッチ入力操作を行った場合と、手袋を介してホバー操作を行った場合とでは、静電容量の変化に大きな相違がないため、両者を判定することは困難である。従って、特許文献1の入力装置においては、ユーザが意図していない操作を行ったものと判定されるという問題がある。
本発明の目的は、非導電性である手袋による各種操作であっても判別することができ、ユーザの意図した操作を確実に実行することができる電子機器、入力処理方法、およびプログラムを提供することである。
本発明の電子機器は、の指が存在する平面方向の位置と、前記手の指との垂直方向の距離に応じて異なる信号を出力するタッチパネル層と、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に押圧力が加えられたことを検出する押圧センサと、を備え、前記タッチパネル層からの信号に基づき、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触する接触状態ではなく、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触しない近接状態であると判断し、かつ前記押圧センサにより、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に押圧力が加えられたことを検出すると、前記タッチパネル層からの信号に基づいて検出された二次元座標に対してタッチ入力に伴う処理を行う。
この構成により、手袋を装着した指先によって各種操作を行っても判別をすることが可能となる。
また、本発明の電子機器は、前記二次元座標に対してタッチ入力に伴う処理を行っている場合に、前記押圧センサが所定時間、所定の押圧を検出しなくても、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触することなく、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材の所定の範囲内に位置していると判断されれば、前記処理を継続して行う。
また、本発明の電子機器は、前記二次元座標に対してタッチ入力に伴う処理を行っている場合に、前記押圧センサが所定の押圧を検出しなくても、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触することなく、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材の所定の範囲内に位置していると判断されれば、前記処理を継続して行う。
また、本発明の電子機器は、前記押圧センサの少なくとも一部は、前記タッチパネル層と重ねて配置された。
また、本発明の電子機器は、前記押圧センサは、少なくとも前記タッチパネル層を覆う部材に配置された。
また、本発明の入力処理方法は、の指が存在する平面方向の位置と、前記手の指との垂直方向の距離に応じて異なる信号を出力するタッチパネル層と、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に押圧力が加えられたことを検出する押圧センサと、を備える電子機器に利用可能な入力処理方法であって、前記タッチパネル層からの信号に基づき、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触する接触状態ではなく、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触しない近接状態であると判断し、かつ前記押圧センサにより、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に押圧力が加えられたことを検出すると、前記タッチパネル層からの信号に基づいて検出された二次元座標に対してタッチ入力に伴う処理を行う。
また、本発明のプログラムは、前記入力処理方法の各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、非導電性である手袋による各種操作であっても判別することができ、ユーザの意図した操作を確実に実行することができる。
また、本発明は、手袋をはめてタッチしてもタッチパネルのどこが押されているかを検出することができるという効果を有し、スマートフォン等のタッチパネルを用いた電子機器への適用が可能である。
本発明の実施の形態1に係る入力装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る入力装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態1における外部物体とタッチパネル層との位置関係を示す図 本発明の実施の形態2に係る入力装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る入力装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態2における外部物体とタッチパネル層との位置関係を示す図 本発明の実施の形態3に係る入力装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る入力装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態3における外部物体とタッチパネル層との位置関係を示す図 本発明の実施の形態4に係る電子機器の概略構成を示すブロック図 図10の電子機器の外観を示す斜視図 図10の電子機器のガラス、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 図10の電子機器のタッチパネル層と指との位置関係を示す図 図10の電子機器のタッチパネル層、押圧センサの検出状態における制御部の判定を示す図 図10の電子機器においてアイコンが表示される例を示す図 図10の電子機器において、タッチパネル層に指を徐々に近づけて行き、タッチパネル層に接触した後、タッチパネル層から徐々に離して行った場合の指の検出状態を示す図 図10の電子機器において、タッチパネル層に手袋をはめた指を徐々に近づけて行き、タッチパネル層に接触した後、タッチパネル層から徐々に離して行った場合の手袋の検出状態を示す図 図10の電子機器において、タッチパネル層に爪を徐々に近づけて行き、タッチパネル層に接触した後、タッチパネル層から徐々に離して行った場合の爪の検出状態を示す図 図10の電子機器の指示体判別処理を示すフローチャート 図10の電子機器において、帯状の押圧センサを表示部の両短辺の一方に沿って配置するようにした例を示す斜視図 図10の電子機器において、帯状の押圧センサを4個使用して、表示部の4辺それぞれに沿って配置するようにした例を示す斜視図 図10の電子機器の応用例1におけるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 図10の電子機器の応用例2におけるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 図10の電子機器の応用例3におけるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 図10の電子機器の応用例4におけるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 図10の電子機器の応用例5におけるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 図10の電子機器の応用例6におけるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 図10の電子機器の応用例7におけるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 図10の電子機器の応用例8におけるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図 静電容量方式のタッチパネルの概略構成を示す図 タッチパネルに手を徐々に近づけたときの指の検出状態を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
『実施の形態1』
<入力装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る入力装置100の構成について、図1を用いて説明する。
入力装置100は、タッチパネル層101と、座標取得部102と、押圧センサ103と、押圧取得部104と、状態判定部105と、タッチ座標処理部106と、ホバー座標処理部107とから主に構成されている。
タッチパネル層101は、表示機能を有する静電容量結合方式のタッチパネル層である。タッチパネル層101は、互いに直交する2方向(X方向及びY方向)に対して平行に複数の電極(図示省略)が各々配置されている。タッチパネル層101は、互いに直交する電極の交差点おいてコンデンサを形成している。タッチパネル層101は、外部物体が存在する位置及び外部物体との距離に応じて上記コンデンサの静電容量が変化し、静電容量の変化に応じて異なる強度の信号を各電極から座標取得部102に出力する。ここで、外部物体とは、人間の手または手袋をはめた人間の手等である。
座標取得部102は、タッチパネル層101の各電極から出力される信号の強度に基づいて、外部物体がタッチした座標または外部物体が接近した座標を検出する。
座標取得部102は、タッチパネル層101の各電極から出力される信号の強度に基づいて、外部物体の状態を判定する。具体的には、座標取得部102は、外部物体がタッチパネル層101に対してタッチする接触状態と、外部物体がタッチパネル層101から所定距離以内の近接領域に存在する近接状態とを判定する。
例えば、座標取得部102は、信号の強度が閾値S1以上かつ閾値S2(閾値S1<閾値S2)未満である場合には、近接状態であると判定する。また、座標取得部102は、信号の強度が閾値S2以上である場合には、接触状態であると判定する。さらに、座標取得部102は、信号の強度が閾値S1未満である場合には、接触状態及び近接状態の何れでもないと判定する。
座標取得部102は、座標の検出結果と、外部物体の状態の判定結果(以下、「状態判定結果」と記載する)とを状態判定部105に出力する。
なお、本実施の形態においては、静電容量の変化に基づいて、座標取得部102が接触状態と近接状態とを判定しているが、近接状態の判定を、赤外線の反射検出、超音波の反射検出、または、カメラによる画像解析(複数のカメラによる3D画像解析を含む)により行うことも可能である。
押圧センサ103は、タッチパネル層101に積層されている。押圧センサ103は、外部からの押圧力に応じて変化する電圧値を押圧取得部104に出力する。押圧センサ103は、例えば圧電素子である。なお、押圧センサ103は、タッチパネル層101に荷重が加わったことを検知できればよく、必ずしもタッチパネル層101に積層される必要はない。例えば、押圧センサ103を、タッチパネル層101の裏面の全面または一部(より具体的には、四辺のうちの一辺、あるいは四隅)やタッチパネル層101を固定している筐体に配置してもよい。
押圧取得部104は、押圧センサ103から入力された電圧値に基づいて、タッチパネル層101に対する押圧を検出する。例えば、押圧取得部104は、押圧センサ103から入力された電圧値、もしくは電圧値の累積値が閾値以上の場合に押圧を検出する。押圧取得部104は、押圧の有無を検出結果として状態判定部105に出力する。
状態判定部105は、座標取得部102から入力された状態判定結果が近接状態である場合であっても、押圧取得部104から押圧有の検出結果が入力された場合には、接触状態であると判定する。また、状態判定部105は、座標取得部102から入力された状態判定結果が近接状態である場合かつ押圧取得部104から押圧無の検出結果が入力された場合には、近接状態であると判定する。さらに、状態判定部105は、座標取得部102から入力された状態判定結果が接触状態である場合には、接触状態であると判定する。
状態判定部105は、接触状態であると判定した場合には、座標取得部102から入力された座標をタッチ座標処理部106に通知する。状態判定部105は、近接状態であると判定した場合には、座標取得部102から入力された座標をホバー座標処理部107に通知する。なお、状態判定部105における外部物体の状態判定方法については後述する。
タッチ座標処理部106は、状態判定部105から通知された座標において、タッチ入力操作に伴う処理を実行する。例えば、タッチ座標処理部106は、タッチパネル層101にキーボードが表示されている際に、表示されているキーボードのキーに対するタッチ入力操作が行われた際に、タッチ入力操作されたキーに対応する番号をタッチパネル層101に表示する。
ホバー座標処理部107は、状態判定部105から通知された座標において、ホバー操作に伴う処理を実行する。例えば、ホバー座標処理部107は、タッチパネル層101に地図が表示されている際に、表示されている地図上のアイコンに対するホバー操作が行われた際に、ホバー操作されたアイコンに対応付けられている情報をタッチパネル層101に表示する。
<入力装置の動作>
本発明の実施の形態1に係る入力装置100の動作について、図2を用いて説明する。図2の説明では、導電性の外部物体として手を用い、非導電性の外部物体として手袋をはめた手を用いるものとする。
まず、状態判定部105は、近接状態である状態判定結果が座標取得部102より入力されたか否かを判定する(ステップST201)。
状態判定部105は、近接状態である状態判定結果が入力されていないと判定した場合(ステップST201:NO)には、接触状態である状態判定結果が座標取得部102より入力されたか否かを判定する(ステップST202)。
状態判定部105は、接触状態である状態判定結果が入力されていないと判定した場合(ステップST202:NO)には、処理を終了する。
一方、タッチ座標処理部106は、状態判定部105において接触状態である状態判定結果が入力されたと判定した場合(ステップST202:YES)には、タッチ入力操作に伴う処理を行う(ステップST203)。
また、状態判定部105は、ステップST201において、近接状態である状態判定結果が入力されたと判定した場合(ステップST201:YES)には、押圧有の検出結果が押圧取得部104より入力されたか否かを判定する(ステップST204)。
ホバー座標処理部107は、状態判定部105において押圧無の検出結果が入力されたと判定した場合(ステップST204:NO)には、ホバー操作に伴う処理を行う(ステップST205)。
一方、タッチ座標処理部106は、状態判定部105において押圧有の検出結果が入力されたと判定した場合(ステップST204:YES)には、タッチ入力操作に伴う処理を行う(ステップST206)。これにより、入力装置100は、手袋を介してタッチ入力操作された場合であっても、タッチ入力操作に伴う処理を行うことができる。なお、このタッチ入力操作に伴う処理は、ステップST203におけるタッチ入力操作に伴う処理と同じであってもよいし、異ならせてもよい。
なお、入力装置100は、タッチパネル層101をスキャンする毎に図2の動作を行う。
<外部物体の状態判定方法>
本発明の実施の形態1における外部物体の状態判定方法について、図3を用いて説明する。図3において、タッチパネル層101を操作する外部物体は、手袋をはめた指であるものとする。
入力装置100は、近接領域#300の外側に外部物体が存在する状態(図3のP1、P7の状態)の場合には、座標取得部102において座標を検出することはできないとともに接触状態及び近接状態ではないと判定する。
入力装置100は、近接領域#300に外部物体が存在する場合には、座標取得部102において座標を検出するとともに近接状態であると判定する。そして、入力装置100は、押圧センサ103を押圧していない状態(図3のP2、P3、P5、P6の状態)の場合には、座標取得部102及び状態判定部105において近接状態であると判定する。これにより、ホバー座標処理部107は、ホバー操作に伴う処理を行う。
入力装置100は、近接領域#300に外部物体が存在し、かつ押圧センサ103を押圧している状態(図3のP4の状態)の場合には、座標取得部102において近接状態であると判定した場合であっても、状態判定部105において接触状態であると判定する。これにより、タッチ座標処理部106は、タッチ入力操作に伴う処理を行う。
<実施の形態1の効果>
本実施の形態によれば、指によるホバー操作及びタッチ入力操作と手袋によるホバー操作及びタッチ入力操作とを全て判別することができるので、ユーザの意図した操作を確実に実行することができる。
『実施の形態2』
<入力装置の構成>
本発明の実施の形態2に係る入力装置400の構成について、図4を用いて説明する。
図4に示す入力装置400は、図1に示す実施の形態1に係る入力装置100と比較して、タイマ401を追加し、状態判定部105の代わりに状態判定部402を有している。なお、図4において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
入力装置400は、タッチパネル層101と、座標取得部102と、押圧センサ103と、押圧取得部104と、タッチ座標処理部106と、ホバー座標処理部107と、タイマ401と、状態判定部402ととから主に構成されている。
座標取得部102は、座標の検出結果と状態判定結果とを状態判定部402に出力する。なお、座標取得部102における上記以外の構成は上記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
押圧取得部104は、押圧の有無を検出結果として状態判定部402に出力する。なお、押圧取得部104における上記以外の構成は上記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
タイマ401は、状態判定部402の制御に従って、所定時間T1が経過するまで時間を計測する。タイマ401は、所定時間T1が経過した際にカウントアップ信号を状態判定部402に出力する。
状態判定部402は、座標取得部102から入力された状態判定結果が近接状態である場合であっても、押圧取得部104から押圧有の検出結果が入力された場合には、接触状態であると判定する。また、状態判定部402は、座標取得部102から入力された状態判定結果が近接状態である場合かつ押圧取得部104から押圧無の検出結果が入力された場合には、近接状態であると判定する。さらに、状態判定部402は、座標取得部102から入力された状態判定結果が接触状態である場合には、接触状態であると判定する。
状態判定部402は、接触状態であると判定した場合には、座標取得部102から入力された座標をタッチ座標処理部106に通知する。状態判定部402は、近接状態であると判定した場合には、座標取得部102から入力された座標をホバー座標処理部107に通知する。
状態判定部402は、座標取得部102から入力された状態判定結果が近接状態である場合かつ押圧取得部104から押圧有の検出結果が入力された場合には、タイマ401に対して、タッチ入力操作に伴う処理を開始した時刻から所定時間T1が経過するまで時間を計測するように制御する。状態判定部402は、タイマ401が所定時間T1が経過するまでタッチ座標処理部106に座標を通知する。そして、状態判定部402は、所定時間T1が経過したことを示すカウントアップ信号がタイマ401より入力された際には、タッチ座標処理部106に対する座標の通知を停止する一方、ホバー座標処理部107に座標を通知する。即ち、状態判定部402は、所定時間T1が経過するまで、タッチ座標処理部106に対する座標の通知を継続する。
タッチ座標処理部106は、状態判定部402から通知された座標において、タッチ入力操作に伴う処理を実行する。なお、タッチ座標処理部106は、状態判定部402から座標の通知を受けた後、座標の通知が停止した際には、タッチ入力操作に伴う処理を停止する。
ホバー座標処理部107は、状態判定部402から通知された座標において、ホバー操作に伴う処理を実行する。
<入力装置の動作>
本発明の実施の形態2に係る入力装置400の動作について、図5を用いて説明する。図5の説明では、導電性の外部物体として手を用い、非導電性の外部物体として手袋をはめた手を用いるものとする。
まず、状態判定部402は、近接状態である状態判定結果が座標取得部102より入力されたか否かを判定する(ステップST501)。
状態判定部402は、近接状態である状態判定結果が入力されていないと判定した場合(ステップST501:NO)には、接触状態である判定結果が座標取得部102より入力されたか否かを判定する(ステップST502)。
状態判定部402は、接触状態である状態判定結果が入力されていないと判定した場合(ステップST502:NO)には、処理を終了する。
一方、タッチ座標処理部106は、状態判定部402において接触状態である状態判定結果が入力されたと判定した場合(ステップST502:YES)には、タッチ入力操作に伴う処理を行う(ステップST503)。
また、状態判定部402は、ステップST501において、近接状態である状態判定結果が入力されたと判定した場合(ステップST501:YES)には、押圧有の検出結果が押圧取得部104より入力されたか否かを判定する(ステップST504)。
状態判定部402は、押圧有の検出結果が入力されたと判定した場合(ステップST504:YES)には、手袋モードをONにする(ステップST505)。ここで、手袋モードとは、手袋を介してタッチパネル層101が操作されたものとして処理するモードを言う。
状態判定部402は、タイマ401をリセットする(ステップST506)。
次に、タッチ座標処理部106は、タッチ入力操作に伴う処理を行う(ステップST507)。
一方、状態判定部402は、ステップST504において、押圧を検出していないと判定した場合(ステップST504:NO)には、手袋モードがONであるか否かを判定する(ステップST508)。
ホバー座標処理部107は、状態判定部402において手袋モードがOFFであると判定した場合(ステップST508:NO)には、ホバー操作に伴う処理を行う(ステップST509)。
一方、状態判定部402は、手袋モードがONであると判定した場合(ステップST508:YES)には、タイマ401が計測動作を開始済みであるか否かを判定する(ステップST510)。
状態判定部402は、タイマ401が計測動作を開始していないと判定した場合(ステップST510:NO)には、タイマ401をセットして所定時間T1の計測を開始するように制御する(ステップST511)。その後、タッチ座標処理部106は、ステップST507の処理を行う。
一方、状態判定部402は、タイマ401が計測動作を開始済みであると判定した場合(ステップST510:YES)には、タイマ401において計測している所定時間T1が満了しているか否かを判定する(ステップST512)。
状態判定部402は、所定時間T1が満了していると判定した場合(ステップST512:YES)には、手袋モードをOFFにする(ステップST513)。その後、ホバー座標処理部107は、ステップST509の処理を行う。
一方、状態判定部402は、所定時間T1が満了していないと判定した場合(ステップST512:NO)には、ステップST507の処理を行う。これにより、入力装置400は、手袋モードがON(所定時間T1)の間はタッチ座標処理部106においてタッチ入力操作に伴う処理を継続する。
なお、入力装置400は、タッチパネル層101をスキャンする毎に図5の動作を行う。
<外部物体の状態判定方法>
本発明の実施の形態2における外部物体の状態判定方法について、図6を用いて説明する。
図6は、手袋をはめた手がタッチパネル層101上をスライドすることにより、タッチ入力操作を継続する状態を示している。図6の場合、ユーザの手からタッチパネル層101に対して加えられる押圧力は、手袋により吸収される。このため、実際には、タッチ入力操作を継続する際に必要であると考えている押圧力よりも小さい押圧力しか加えられていない場合が生じ得る。この結果、タッチ入力操作を継続している途中(スライドの途中)において、押圧力が小さくなる状態(図6のP11の状態)が起こり得る。
本実施の形態では、手袋モードをONにした後、タッチ入力操作を継続している途中で押圧力が小さくなり、押圧取得部104において押圧を検出できない場合であっても、所定時間T1が経過するまではタッチ入力操作に伴う処理を継続する。
<実施の形態2の効果>
本実施の形態によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、手袋モードをONにした後、所定時間T1が経過するまではタッチ入力操作に伴う処理を継続するので、タッチ入力操作に伴う処理の継続中に、タッチパネル層101に対する押圧力が意図せずに小さくなってしまった場合にも、ユーザの意図した操作を確実に実行することができる。
また、本実施の形態によれば、手袋モードをONからOFFにするか否かの判定を、タイマ401で計測した時間に基づいて行うので、簡易な方法によりスライド操作を継続することができる。
『実施の形態3』
<入力装置の構成>
本発明の実施の形態3に係る入力装置700の構成について、図7を用いて説明する。
図7に示す入力装置700は、図1に示す実施の形態1に係る入力装置100と比較して、記憶部701を追加し、座標取得部102の代わりに座標取得部702を有し、状態判定部105の代わりに状態判定部703を有し、タッチ座標処理部106の代わりにタッチ座標処理部704を有している。なお、図7において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
入力装置700は、タッチパネル層101と、押圧センサ103と、押圧取得部104と、ホバー座標処理部107と、記憶部701と、座標取得部702と、状態判定部703と、タッチ座標処理部704とから主に構成されている。
記憶部701は、状態判定部703から入力された信号の強度を記憶する。
座標取得部702は、タッチパネル層101の各電極から出力される信号の強度に基づいて、外部物体がタッチした座標または外部物体が接近した座標を検出する。
座標取得部702は、タッチパネル層101の各電極から出力される信号の強度に基づいて、外部物体の接触状態と近接状態とを判定する。なお、座標取得部702における接触状態と近接状態との判定方法の一例は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
座標取得部702は、座標の検出結果と状態判定結果とを状態判定部703に出力する。座標取得部702は、状態判定部703からの要求に応じて、信号の強度の検出結果を状態判定部703に出力する。
押圧取得部104は、押圧を検出した場合には検出結果を状態判定部703に出力する。なお、押圧取得部104における上記以外の構成は上記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
状態判定部703は、座標取得部702から入力された状態判定結果が近接状態である場合であっても、押圧取得部104から押圧有の検出結果が入力された場合には、接触状態であると判定する。また、状態判定部703は、座標取得部702から入力された状態判定結果が近接状態である場合かつ押圧取得部104から押圧無の検出結果が入力された場合には、近接状態であると判定する。さらに、状態判定部703は、座標取得部702から入力された状態判定結果が接触状態である場合には、接触状態であると判定する。
状態判定部703は、接触状態であると判定した場合には、座標取得部702から入力された座標をタッチ座標処理部704に通知する。状態判定部703は、近接状態であると判定した場合には、座標取得部702から入力された座標をホバー座標処理部107に通知する。
状態判定部703は、座標取得部702から入力された状態判定結果が近接状態である場合かつ押圧取得部104から押圧有の検出結果が入力された場合には、タッチ座標処理部704において処理を開始した際の信号の強度の検出結果の出力を、座標取得部702に対して要求する。そして、状態判定部703は、座標取得部702より取得した信号の強度の検出結果を、基準値として記憶部701に記憶させる。なお、状態判定部703は、タッチ座標処理部704において処理を開始した際の信号の強度ではなく、タッチ座標処理部704において処理を実行している際(押圧取得部104において押圧を検出してから押圧を検出しなくなるまで)の信号の最低強度を記憶部701に記憶させてもよい。これにより、ユーザが意図せず押圧力を弱めてしまった場合にも対応できる。
状態判定部703は、記憶部701に記憶されている基準値に基づいて、タッチ座標処理部704における処理を継続させるか否かを判定する。状態判定部703は、タッチ座標処理部704における処理を停止させると判定した場合には、タッチ座標処理部704に対して処理の停止を通知する。ここで、上記基準値は、タッチ座標処理部704において処理を開始する毎に記憶させるので、可変値である。
タッチ座標処理部704は、状態判定部703から通知された座標において、タッチ入力操作に伴う処理を実行する。そして、タッチ座標処理部704は、状態判定部703から処理の停止の通知を受けるまで、タッチ入力操作に伴う処理を継続する。
ホバー座標処理部107は、状態判定部703から通知された座標において、ホバー操作に伴う処理を実行する。
<入力装置の動作>
本発明の実施の形態3に係る入力装置700の動作について、図8を用いて説明する。図8の説明では、導電性の外部物体として手を用い、非導電性の外部物体として手袋をはめた手を用いるものとする。
まず、状態判定部703は、近接状態である状態判定結果が座標取得部702より入力されたか否かを判定する(ステップST801)。
状態判定部703は、近接状態である状態判定結果が入力されていないと判定した場合(ステップST801:NO)には、接触状態である状態判定結果が座標取得部702より入力されたか否かを判定する(ステップST802)。
状態判定部703は、接触状態である状態判定結果が入力されていないと判定した場合(ステップST802:NO)には、処理を終了する。
一方、タッチ座標処理部704は、状態判定部703において接触状態である状態判定結果が入力されたと判定した場合(ステップST802:YES)には、タッチ入力操作に伴う処理を行う(ステップST803)。
また、状態判定部703は、ステップST801において、近接状態である状態判定結果が入力されたと判定した場合(ステップST801:YES)には、押圧有の検出結果が押圧取得部104より入力されたか否かを判定する(ステップST804)。
状態判定部703は、押圧有の検出結果が入力されたと判定した場合(ステップST804:YES)には、手袋モードをONにする(ステップST805)。
次に、タッチ座標処理部704は、タッチ入力操作に伴う処理を行う(ステップST806)。この際に、状態判定部703は、信号の強度の検出結果を座標取得部702から取得して、基準値として記憶部701に記憶させる。
一方、状態判定部703は、ステップST804において、押圧無の検出結果が入力されたと判定した場合(ステップST804:NO)には、手袋モードがONであるか否かを判定する(ステップST807)。
ホバー座標処理部107は、状態判定部703において手袋モードがOFFであると判定した場合(ステップST807:NO)には、ホバー操作に伴う処理を行う(ステップST808)。
一方、状態判定部703は、手袋モードがONであると判定した場合(ステップST807:YES)には、記憶部701に記憶されている基準値を読み出し、読み出した基準値に基づいて閾値を設定する。状態判定部703は、例えば、基準値の80%の値を閾値として設定する。
そして、状態判定部703は、座標取得部702より取得した検出結果としての信号の強度が閾値以下であるか否かを判定する(ステップST809)。
タッチ座標処理部704は、状態判定部703において信号の強度が閾値より大きいと判定した場合(ステップST809:NO)には、ステップST806の処理を行う。
一方、状態判定部703は、信号の強度が閾値以下であると判定した場合(ステップST809:YES)には、手袋モードをOFFにする(ステップST810)。その後、ホバー座標処理部107は、ステップST808の処理を行う。
なお、入力装置700は、タッチパネル層101をスキャンする毎に図8の動作を行う。
<外部物体の状態判定方法>
本発明の実施の形態3における外部物体の状態判定方法について、図9を用いて説明する。
タッチ入力操作を継続している途中において、手がタッチパネル層101から浮き上がってしまう状態(図9のP21の状態)が起こり得る。
本実施の形態では、タッチ座標処理部704は、手袋モードをONにした後、タッチ入力操作を継続している途中で押圧力が小さくなり、押圧取得部104において押圧を検出できない場合であっても、信号の強度が閾値以下にならない限り、タッチ入力操作に伴う処理を継続する。
<実施の形態3の効果>
本実施の形態によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、手袋モードをONにした後、信号の強度が閾値以下にならない限り、タッチ入力操作に伴う処理を継続するので、タッチ入力操作に伴う処理の継続中に、タッチパネル層101に対する押圧力が意図せずに小さくなってしまった場合にも、ユーザの意図した操作を確実に実行することができる。
また、本実施の形態によれば、手袋モードがONになった際の信号の強度を、手袋モードがONになる毎に更新して基準値とするので、信号の強度と比較する閾値を最適な値に設定することができる。
また、本実施の形態によれば、手袋モードをONにした後、信号の強度が閾値以下になった場合には手袋モードをOFFにしてホバー操作に伴う処理を実行するので、タッチパネル層101からの外部物体のリリース判定を、実際にタッチパネル層101から外部物体がリリースされたタイミングに精度良く追従させることができる。
本実施の形態において、基準値を可変値にしたが、固定値にしてもよい。
上記実施の形態1乃至実施の形態3において、素手と手袋とによりタッチパネル層101を操作したが、素手以外の導電性を有する外部物体及び手袋以外の非導電性を有する外部物体によりタッチパネル層101を操作してもよい。この場合にも、同様の効果を得ることができる。
また、上記の実施の形態1乃至実施の形態3において、ハードウェアにより構成する場合を例に説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
『実施の形態4』
図10は、本発明の一実施の形態に係る電子機器1001の概略構成を示すブロック図である。図11は、図10の電子機器の外観を示す斜視図である。本実施の形態に係る電子機器1001は、例えばスマートフォンと呼ばれる携帯無線機に本発明を適用したものである。なお、図10のブロック図では無線機として機能する部分は省略している。
図10において、本実施の形態に係る電子機器1001は、タッチパネル層1002、押圧センサ(押圧検出部に対応)1003、表示部1004、記憶部1007及び制御部1008を備える。また、図11に示すように、本実施の形態に係る電子機器1001は、縦長長方形状の筐体1110を有する。即ち、電子機器1001を上方から見ると、筺体1110は縦長長方形状に見える。
この筐体1110の前面1110A側にタッチパネル層1002、押圧センサ1003及びホームキー1111が配置されている。タッチパネル層1002は、押圧センサ1003より前面側になるように、押圧センサ1003と重ねて配置されている。
ホームキー1111は、筐体1110の前面側で、タッチパネル層1002及び押圧センサ1003の直下に配置されている。即ち、ホームキー1111は、筐体1110の前面側であって、筺体1110の縦長長方形の長辺方向に沿って、タッチパネル層1002及び押圧センサ1003から外れた位置に配置されている。
なお、図11には示さないが、タッチパネル層1002の前面側には保護用のガラス(透明部材に対応)が配置されており、押圧センサ1003より筐体1110の内部側には表示部1004が配置されている。即ち、タッチパネル層1002は、保護用のガラスと表示部1004の間に配置されている。
図12は、保護用のガラス1212、押圧センサ1003及び表示部1004の配置を示す図である。同図に示すように、ガラス1212の下に、表示部1004、押圧センサ1003の順で配置される。ガラス1212は、面状であるとともに、可視光線において所定の透過率を有し表示部1004の表示を透過する。また、ガラス1212の少なくとも一部は、筺体1110より露出するように配置され、その他の部分は筺体1110の内側に配置される。なお、タッチパネル層1002は、ガラス1212の下面に接するように配置される。
タッチパネル層1002と表示部1004は、筐体1110の前面1110Aの面積より僅かに小さい面積を有する面状で、かつ平面視において縦長長方形状に形成されている。この場合、表示部1004の面積はタッチパネル層1002の面積より僅かに小さくなっている。
タッチパネル層1002は、そのパネル面に指示体(指の皮膚の部分や専用のペン等であって所定の導電性を有するものであり、本実施の形態では主に“指”として扱うこととする)が触れることなく所定の範囲の高さでの操作(これを“ホバー操作”と呼ぶ)を可能とした静電容量方式を採用したものである。
静電容量方式を採用したタッチパネル層1002は、図30に示すように、送信電極3001と受信電極3002を備え、これらが板状の誘電体3000(ガラス等)の下面において、互いに離間して配置される。送信電極3001には、送信信号に基づく駆動パルスが印加される。送信電極3001に駆動パルスが印加されることで送信電極3001から電界が発生し、この電界中に指が入った場合に、送信電極3001と受信電極3002の間の電気力線の数が減少し、その数の変化が受信電極3002における電荷の変化として現れる。
タッチパネル層1002は、受信電極3002における電荷の変化に応じた受信信号から指を検出し、指の表示部1004の面に沿った座標(x,y)を検出するとともに、指との垂直距離(z)を検出し、検出した二次元座標(x,y)及び垂直距離(z)を制御部1008に出力する。
図12に戻り、押圧センサ1003は、少なくとも保護用のガラス1212の歪みを検出することで、指等によるガラス1212対する押圧を検出する。表示部1004は、長方形状を成し、電子機器1001を操作するための表示や画像等の表示に使用される。表示部1004は、LCD(Liquid Crystal Display)とバックライトから構成され、LCD側をタッチパネル層1002側に向けてタッチパネル層1002の裏面側に配置される。
なお、表示部1004は、LCDを有するものであるが、LCDの他に、有機EL(Electro Luminescence)や電子ペーパー等の表示デバイスを有するものであっても構わない。
図10に戻り、記憶部1007は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリを有し、ユーザが電子機器1001を使用するうえでの設定を行った際にその設定を記憶する。制御部1008は、電子機器1001の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びインタフェース回路で構成される。ROMにはCPUを制御するためのプログラムが記憶されており、RAMはCPUの動作において使用される。
ここで、タッチパネル層1002と指示体である指(所定の導電性を有するものであれば良い。例えば、皮膚の一部や、専用のペンであっても良い。)との位置関係について説明する。図13は、タッチパネル層1002と指示体である指1370との位置関係を示す図である。同図に示すように、タッチパネル層1002の上空において、指1370との垂直距離(z)が第1の値以下の場合はタッチ状態である。また、指1370との垂直距離(z)が第1の値より大きい第2の値以下である場合はホバー状態である。
制御部1008は、少なくとも以下(1)〜(3)に示す場合において二次元座標(x,y)を有効な座標とする。
(1)タッチパネル層1002から出力される垂直距離(z)が第1の値以下である場合(即ち、タッチ状態の場合)、少なくともタッチパネル層1002から出力される二次元座標(x,y)を有効な座標とする。
(2)タッチパネル層1002から出力される垂直距離(z)が第1の値以下である場合(即ち、タッチ状態の場合)で、かつ押圧センサ1003が所定の歪を検出した場合、少なくともタッチパネル層1002から出力される二次元座標(x,y)を有効な座標とする。
(3)タッチパネル層1002から出力される垂直距離(z)が第1の値より大きく、かつ第2の値以下である場合(即ち、ホバー状態の場合)で、かつ押圧センサ1003が所定の歪みを検出した場合、少なくともタッチパネル層1002から出力される二次元座標(x,y)を有効な座標とする。
図14は、タッチパネル層1002、押圧センサ1003、それぞれの検出状態における制御部1008の判定を示す図である。同図において、○は検出、×は非検出である。
検出状態Aは、タッチパネル層1002がタッチを検出、押圧センサ1003がガラス1212の歪みを検出していない状態である。この状態のとき、制御部1008は、指(フェザータッチ)を検出することができる。
検出状態Bは、タッチパネル層1002がタッチを検出し、押圧センサ1003がガラス1212の歪みを検出した状態である。この状態のとき、制御部1008は、指(押し込み)を検出することができる。
検出状態Cは、タッチパネル層1002がホバーを検出しているだけの状態である。この状態のとき、制御部1008は、ホバーと判定する。
検出状態Dは、タッチパネル層1002がホバーを検出し、押圧センサ1003がガラス1212の歪みを検出している状態である。この状態のとき、制御部1008は、手袋又は爪を検出することができる。
図10に戻り、表示部1004は、有効な二次元座標(x,y)に対応する表示を行う。例えば、ポインタやアイコンを表示する。図15は、アイコンを表示する例を示す図である。同図の(a)に示すように、二次元座標(x,y)が有効な座標の場合、同図の(b)に示すように、アイコン1530が表示される。なお、有効な座標(x,y)に対応してポインタ(図示略)を表示させるようにしても良い。また、当該ポインタがアイコンと重なる場合には、該アイコンが選択可能状態となるようにし、さらにこの状態で指1370が垂直距離の第1の値以下にタッチパネル層1002に近づいたときに当該アイコンに対応する機能を起動させるようにすることも可能である。ポインタ又はアイコンの表示や、アイコンに対応する機能の起動は制御部1008によって行われる。
なお、上記垂直距離の第1の値は0(ゼロ)であってもよい。
次に、本実施の形態に係る電子機器1001の動作について説明する。
図16は、タッチパネル層1002に指1370を徐々に近づけて行き、タッチパネル層1002に接触した後、タッチパネル層1002から徐々に離して行った場合の指1370の検出状態を示す図である。
同図において、指1370のタッチパネル層1002との垂直距離(z)が閾値(第2の値)を超えているときは、タッチパネル層1002の検出状態が「非検出」となる。その後、当該垂直距離(z)が閾値(第2の値)以下になると、タッチパネル層1002の検出状態が「ホバー検出」となる。その後、指1370がタッチパネル層1002の表面(実際はガラス1212の表面)に触れるほど近づくと、タッチパネル層1002の検出状態が「タッチ検出」となる。このとき制御部1008はタッチと判定する。その後、指1370がタッチパネル層1002の表面から離れると、タッチパネル層1002の検出状態が「ホバー検出」となる。このホバー検出している状態は、指1370のタッチパネル層1002との垂直距離(z)が閾値(第2の値)を超えるまで継続し、閾値(第2の値)を超えると「非検出」となる。
図17は、タッチパネル層1002に手袋1780をはめた指1370を徐々に近づけて行き、タッチパネル層1002に接触した後、タッチパネル層1002から徐々に離して行った場合の手袋1780の検出状態を示す図である。
同図において、指1370のタッチパネル層1002との垂直距離(z)が閾値(第2の値)を超えているときは、タッチパネル層1002の検出状態が「非検出」となる。その後、当該垂直距離(z)が閾値(第2の値)以下になると、タッチパネル層1002の検出状態が「ホバー検出」となる。ホバー検出している状態は、手袋1780がタッチパネル層1002の表面に触れても継続する。また、このホバー検出している状態は、指1370のタッチパネル層1002との垂直距離(z)が閾値(第2の値)を超えるまで継続し、閾値(第2の値)を超えることで「非検出」となる。
一方、指1370のタッチパネル層1002との垂直距離(z)が閾値(第2の値)を超えているときから手袋1780がタッチパネル層1002に接触するまでは、押圧センサ1003の検出状態が「非検出」となる。その後、手袋1780がタッチパネル層1002の表面に触れると、押圧センサ1003の検出状態が「検出」となる。その後、手袋1780がタッチパネル層1002の表面から離れると、押圧センサ1003の検出状態が「非検出」となる。
図18は、タッチパネル層1002に爪1871を徐々に近づけて行き、タッチパネル層1002に接触した後、タッチパネル層1002から徐々に離して行った場合の爪1871の検出状態を示す図である。
同図において、指1370とタッチパネル層1002との垂直距離(z)が閾値(第2の値)を超えているときは、タッチパネル層1002の検出状態が「非検出」となる。そして、当該垂直距離(z)が閾値(第2の値)以下になると、タッチパネル層1002の検出状態が「ホバー検出」となる。ホバー検出している状態は、爪1871がタッチパネル層1002の表面に触れても継続する。また、このホバー検出している状態は、指1370のタッチパネル層1002との垂直距離(z)が閾値(第2の値)を超えるまで継続し、閾値(第2の値)を超えると「非検出」となる。
一方、指1370のタッチパネル層1002との垂直距離(z)が閾値(第2の値)を超えているときから爪1871がタッチパネル層1002に接触するまでは、押圧センサ1003の検出状態が「非検出」となる。そして、爪1871がタッチパネル層1002の表面に触れると、押圧センサ1003の検出状態が「検出」となる。そして、爪1871がタッチパネル層1002の表面から離れると、押圧センサ1003の検出状態が「非検出」となる。
次に、図19は、本実施の形態に係る電子機器1001の指示体判別処理を示すフローチャートである。同図において、制御部1008は、タッチパネル層1002、押圧センサ1003の各出力を取り込むことで、検出状態を取得する(ステップS1901)。制御部1008は、検出状態を取得すると、その状態がタッチ検出かどうか判定し(ステップS1902)、タッチ検出であると判断した場合(即ち、ステップS1902の判定で「YES」と判断した場合)、その状態が押圧検出かどうか判定する(ステップS1908)。
ステップS1908の判定において押圧検出でないと判断した場合(即ち、ステップS1908の判定で「NO」と判断した場合)、指1370によるタッチ(フェザータッチ)と判定するとともに、二次元座標(x,y)を有効な座標とする(ステップS1909)。その後、ステップS1901に戻る。
ステップS1908の判定において押圧検出であると判断した場合(即ち、ステップS1908の判定で「YES」と判断した場合)、指1370によるタッチ(押し込み)と判定するとともに、二次元座標(x,y)を有効な座標とする(ステップS1903)。その後、ステップS1901に戻る。
ステップS1902の判定においてタッチ検出でないと判断した場合(即ち、ステップS1902の判定で「NO」と判断した場合)は、ホバー検出かどうか判定し(ステップS1904)、ホバー検出でないと判断した場合(即ち、ステップS1904の判定で「NO」と判断した場合)、ステップS1901に戻る。これに対し、ホバー検出であると判断した場合(即ち、ステップS1904の判定で「YES」と判断した場合)、それが押圧検出かどうか判定する(ステップS1905)。この判定において、押圧検出であると判断した場合(即ち、ステップS1905の判定で「YES」と判断した場合)、手袋1780又は爪1871によるタッチと判定するとともに、二次元座標(x,y)を有効な座標とする(ステップS1906)。手袋1780又は爪1871によるタッチと判定した後、ステップS1901に戻る。
ステップS1905の判定において押圧検出でないと判断した場合(即ち、ステップS1905の判定で「NO」と判断した場合)は、単なるホバーであると判定する(ステップS1907)。その後、ステップS1901に戻る。なお、ステップS1907においては、二次元座標(x,y)を有効な座標としても良いし、しなくとも良い。
このように本実施の形態に係る電子機器1001によれば、タッチパネル層1002、押圧センサ1003を備え、タッチパネル層1002でタッチを検出したとき、指でのタッチと判定し、そのときのタッチパネル層1002から出力される二次元座標を有効な座標とし、また、タッチパネル層1002でホバーを検出し、かつ押圧センサ1003が所定の歪を検出したとき、手袋をはめたタッチ又は爪でのタッチと判定し、そのときのタッチパネル層1002から出力される二次元座標を有効な座標とするので、指でタッチした場合は勿論のこと、手袋をはめてタッチしても、長い爪でタッチしてもタッチパネルのどこが押されているかを検出することが可能となる。
即ち、長い爪の爪先や、手袋等を装着した指先で、保護用のガラス1212にタッチした場合、即ち垂直距離が第1の値より大きい場合でも、押圧センサ1003で所定の歪を検出すると二次元座標を有効な座標とするので、爪先や手袋指先でも、二次元座標を入力することができる。
なお、本実施の形態に係る電子機器1001では、表示部1004より僅かに大きい四角形の押圧センサ1003を表示部1004の下側に配置するようにしたが、これに限定されず、例えば、図20に示すように、帯状の押圧センサ1003Aを表示部1004の両短辺の一方に沿って配置するようにしても良い。同図の様に、表示部1004の長方形において短辺側にホームキー1111を備え、押圧センサ1003Aをこの短辺に沿って配置される。これにより、ホームキー1111周辺のスペースを利用して押圧センサ1003Aを配置することで、スペースを有効に利用することができる。
また、図21に示すように、帯状の押圧センサ1003Aを4個使用して、表示部1004の4辺それぞれに沿って配置するようにしても良いし、いずれかの1辺に沿って配置、いずれかの2辺に沿って配置、いずれかの3辺に沿って配置しても良い。この場合、表示部1004を長方形状としているので、表示部1004の両長辺に沿って配置する押圧センサ1003Aは、両短辺に沿って配置する押圧センサ1003Aより長くなることは言うまでもない。帯状の押圧センサ1003Aを用いて、表示部1004に近接配置することで、スペースの有効利用が可能となる。
また、本実施の形態に係る電子機器1001では、図19のフローチャートに示すように、指によるタッチ(フェザータッチ)/指によるタッチ(押し込み)/手袋又は爪によるタッチ/ホバーについて判定することができるが、これらの判定結果に応じて、表示部1004の表示を切り換えても良い。例えば、判定結果をアイコン等で表示部1004に表示するようにしても良い。
また、本実施の形態に係る電子機器1001では、図19のフローチャートで示す処理を記述したプログラムをROMに記憶させることになるが、当該プログラムを、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の記憶媒体に格納して配布したり、インターネット等のネットワーク上のサーバ(図示略)に保存するようにして、電気通信回線を利用してダウンロードできるようにしたりすることも可能である。
また、本実施の形態に係る電子機器1001は、スマートフォンと呼ばれる携帯無線機に本発明を適用したものであったが、携帯無線機に限らず、電子レンジ、冷蔵庫等の家電や、自動車等のナビゲーション等の操作パネルや、HEMS(Home Energy Management System)、BEMS(Building Energy Management System)等の操作パネルでも適用可能である。
また、本実施の形態に係る電子機器1001では、ガラス1212の下に、タッチパネル層1002、表示部1004、押圧センサ1003の順で配置したが、これらの各部材の形状及び配置には様々なものが考えられる。以下、その応用例を挙げる。
(1)図22は、応用例1であるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図である。同図に示す応用例1は、タッチパネル層として、ガラス製のものを使用し(これをタッチパネル層1002Aと呼ぶ)、また押圧センサとして、図20又は図21に示す帯状の押圧センサ1003Aを使用し、タッチパネル層1002Aを、保護用のガラス1212の下面側に配置し、また、タッチパネル層1002Aの下面側の周部に押圧センサ1003Aを配置し、さらに、タッチパネル層1002Aの下面側で、かつ押圧センサ1003Aから離間した位置に表示部1004を配置するようにしたものである。表示部1004は、LCD2241とバックライト2242とから構成され、LCD2241側をタッチパネル層1002A側に向けて配置される。
(2)図23は、応用例2であるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図である。同図に示す応用例2は、保護用のガラス1212の下面側に嵌め込むかたちでタッチパネル層1002を配置される。即ち、保護用のガラス1212とタッチパネル層1002は一体になっている。また、ガラス1212とタッチパネル層1002に亘るように、これらの下面側の間に押圧センサ1003Aを配置し、さらに、タッチパネル層1002の下面側で、かつ押圧センサ1003Aから離間した位置に表示部1004を配置するようにしたものである。表示部1004は、上述した応用例1と同様に、LCD2241とバックライト2242とから構成され、LCD2241側をタッチパネル層1002側に向けて配置される。
(3)図24は、応用例3であるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図である。同図に示す応用例3は、保護用のガラス1212の下面側にガラス製のタッチパネル層1002Aを配置し、また、タッチパネル層1002Aの下面側の周部に押圧センサ1003Aを配置し、さらに、タッチパネル層1002Aの下方で、かつタッチパネル層1002Aから離間した位置に表示部1004を配置するようにしたものである。表示部1004は、上述した応用例1と同様に、LCD2241とバックライト2242とから構成され、LCD2241側をタッチパネル層1002A側に向けて配置される。
即ち、押圧センサ1003A、タッチパネル層1002A、及び保護用のガラス1212は、表示部1004から一定の距離離れて配置される。
(4)図25は、応用例4であるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図である。同図に示す応用例4は、保護用のガラス1212の下面側の周部に押圧センサ1003Aを配置し、また、ガラス1212の下方で、かつガラス1212から離間した位置にガラス製のタッチパネル層1002Aを配置し、さらに、タッチパネル層1002Aの下面側に表示部1004を配置するようにしたものである。表示部1004は、上述した応用例1と同様に、LCD2241とバックライト2242とから構成され、LCD2241側をタッチパネル層1002A側に向けて配置される。
即ち、押圧センサ1003Aと保護用のガラス1212は、タッチパネル層1002Aと表示部1004から一定の距離離れて配置される。
図24又は図25の様に配置すると、表示部1004と保護用のガラス1212とを離す(例:5mm〜15mm)ことが出来る。例えば、保護用のガラス1212に若干の凹凸や、若干の曲率を有する場合で、表示部1004が硬くガラス1212の凹凸等との接触を避けたい場合等に有効である。或いは、冷蔵庫の側面(例:扉)の内部に表示部1004を配置し、表示部1004に対応した位置の側面に若干の曲率を有する保護用のガラス1212を配置することも出来る。或いは、大画面(例:50型)の表示部1004を、ショーウインドウの中に配置し、ショーウインドウのガラス(建物に付属するガラス)を、保護用のガラス1212とすることも出来る。
(5)図26は、応用例5であるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図である。同図に示す応用例5は、保護用のガラス1212の下面側にタッチパネル層1002Aを配置するとともに、タッチパネル層1002Aから離間した位置(ガラス1212の周部)に押圧センサ1003Aを配置し、さらに、タッチパネル層1002Aの下面側に表示部1004を配置するようにしたものである。表示部1004は、上述した応用例1と同様に、LCD2241とバックライト2242とから構成され、LCD2241側をタッチパネル層1002A側に向けて配置される。
(6)図27は、応用例6であるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図である。同図に示す応用例6は、保護用のガラス1212の下面側にタッチパネル層1002Aを配置し、また、タッチパネル層1002Aの下面側に表示部1004を配置し、さらに、表示部1004の下面側の周部に押圧センサ1003Aを配置するようにしたものである。表示部1004は、上述した応用例1と同様に、LCD2241とバックライト2242とから構成され、LCD2241側をタッチパネル層1002A側に向けて配置される。
更に押圧センサ1003Aは、表示部1004の下面側に配置する場合に限らず、表示部の上面側(図示せず)、表示部1004の側面(図示せず)、又は、表示部1004の内部に配置しても良い(図示せず)。
(7)図28は、応用例7であるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図である。同図に示す応用例7は、保護用のガラス1212を第1透明部材とし、表示部1004を、少なくとも面状の第2透明部材2841aと、第2透明部材2841aと重ねて配置された第3透明部材2841bとを含むものとし、第2透明部材2841aと第3透明部材2841bの間に液晶が挟まれる。
更に応用例7は、第2透明部材2841aを、第3透明部材2841bより、タッチパネル層1002側でその下面側に配置し、第3透明部材2841bの一部を、表示部1004の端部2841bbにおいて、第2透明部材2841aより外側に突出させ、押圧センサ1003Aを、タッチパネル層1002において、第3透明部材2841bの突出した端部2841bbに対応した部分に配置するようにしたものである。
この配置によると、押圧センサ1003Aを第3透明部材2841bの突出した端部2841bbに対応した部分に配置するので、押圧センサ1003Aを配置するための新たなスペースが必要なく、電子機器1001内のスペースを効率よく利用することができる。
(8)図29は、応用例8であるガラス、タッチパネル層、押圧センサ及び表示部の配置を示す図である。同図に示す応用例8は、上述した応用例7の変形例であり、応用例7が液晶の表示部1004を用いていたのに対し、応用例8では有機ELの表示部1004Aを用いたものである。有機ELを用いることで、バックライトが不要となる。
この配置によると応用例7と同様に、押圧センサ1003Aを第3透明部材2841bの突出した端部2241bbに対応した部分に配置するので、押圧センサ1003Aを配置するための新たなスペースが必要なく、電子機器1001内のスペースを効率よく利用することができる。
また、上記の実施の形態1乃至実施の形態4において、信号処理用のプログラムを、メモリ、ディスク、テープ、CDまたはDVD等の機械読み取り可能な記録媒体に記録または書き込みをし、本発明の動作を行う場合についても、本発明は適用することができ、各実施の形態と同様の作用および効果を得ることができる。
本発明は、電子機器、入力処理方法、およびプログラムに好適である。
100 入力装置
101、1002、1002A タッチパネル層
102、702 座標取得部
103、1003、1003A 押圧センサ(押圧検出部)
104 押圧取得部
105、402、703 状態判定部
106、704 タッチ座標処理部
107 ホバー座標処理部
108、408、708、1008 制御部
701、1007 記憶部
1001 電子機器
1004、1004A 表示部
1110 筐体
1111 ホームキー
1212 ガラス(透明部材)
1370 指(導電性を有する指示体)
1530 アイコン
1780 手袋
1871 爪
2241 LCD
2242 バックライト
2841a 第2透明部材
2841b 第3透明部材

Claims (7)

  1. の指が存在する平面方向の位置と、前記手の指との垂直方向の距離に応じて異なる信号を出力するタッチパネル層と、
    前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に押圧力が加えられたことを検出する押圧センサと、を備え、
    前記タッチパネル層からの信号に基づき、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触する接触状態ではなく、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触しない近接状態であると判断し、かつ前記押圧センサにより、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に押圧力が加えられたことを検出すると、前記タッチパネル層からの信号に基づいて検出された二次元座標に対してタッチ入力に伴う処理を行う、
    電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記二次元座標に対してタッチ入力に伴う処理を行っている場合に、前記押圧センサが所定時間、所定の押圧を検出しなくても、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触することなく、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材の所定の範囲内に位置していると判断されれば、前記処理を継続して行う、
    電子機器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
    前記二次元座標に対してタッチ入力に伴う処理を行っている場合に、前記押圧センサが所定の押圧を検出しなくても、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触することなく、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材の所定の範囲内に位置していると判断されれば、前記処理を継続して行う、
    電子機器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器であって、
    前記押圧センサの少なくとも一部は、前記タッチパネル層と重ねて配置された、
    電子機器。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器であって、
    前記押圧センサは、少なくとも前記タッチパネル層を覆う部材に配置された、
    電子機器。
  6. の指が存在する平面方向の位置と、前記手の指との垂直方向の距離に応じて異なる信号を出力するタッチパネル層と、
    前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に押圧力が加えられたことを検出する押圧センサと、を備える電子機器に利用可能な入力処理方法であって、
    前記タッチパネル層からの信号に基づき、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触する接触状態ではなく、前記手の指が前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に接触しない近接状態であると判断し、かつ前記押圧センサにより、前記タッチパネル層または前記タッチパネル層を覆う部材に押圧力が加えられたことを検出すると、前記タッチパネル層からの信号に基づいて検出された二次元座標に対してタッチ入力に伴う処理を行う、
    入力処理方法。
  7. 請求項6に記載の入力処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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