JP2017058980A - 情報端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記具を用いた自然な操作によってタッチ入力を無効にする入力モードへの切り替えを行える情報端末装置を提供する。
【解決手段】情報端末装置1は、入力受付面31aを介してタッチ入力を受け付けるタッチパッドと、入力受付面31aを介してデジタイザペン20による入力を受け付けるデジタイザセンサとを含むタッチパネル30と、制御部と、を備える。制御部は、デジタイザペン20による入力およびタッチ入力を有効とするマルチモードが設定されているときに、第1切替条件を満たす入力がタッチパネル30に受け付けられたことに基づいて、マルチモードからデジタイザペン20による入力を有効としタッチ入力を無効とするペンモードに切り替える。この場合に、第1切替条件は、デジタイザペン20による入力受付面31aへのタッチが、当該タッチの位置の変動が規定範囲R内に留まる状態で規定時間以上継続するとの条件を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、手書き入力デバイスを備えた情報端末装置に関する。
タブレット端末等の情報端末装置では、ペンによる入力および指等によるタッチ入力が可能なものが知られている。このような情報端末装置では、ペンによる入力が行われる際に、ペンを握った手により誤ってタッチ入力がなされることを防止するための構成が採られ得る。たとえば、特許文献1に記載の情報端末装置では、専用のペンによるペン入力と指等によるタッチ入力とが同時にある場合にタッチ入力を無効にする。タッチ入力の無効は、そのタッチ入力がなくなるまで継続される。
特開2010−020658号公報
特許文献1に記載された情報端末装置では、ペン入力が行われていると看做される状況を検出することにより、その状況が継続する間、自動的にタッチ入力が無効にされる。
一方、ユーザが、所定の切替操作を行うことにより、入力モードを、ペン入力およびタッチ入力を有効とするマルチモードからペン入力を有効としタッチ入力を無効とするペンモードに切り替える構成を採ることもできる。このペンモードが設定されている間、タッチ入力が無効にされる。このような構成とする場合、ユーザがペンを用いた文字等の入力を行うに際し、ペンモードへの切替操作をなるべく良好に行えることが望ましい。
そこで、本発明は、筆記具を用いた自然な操作によってタッチ入力を無効にする入力モードへの切り替えを行える情報端末装置を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係る情報端末装置は、入力受付面を介してタッチ入力を受け付ける第1受付部と、前記入力受付面を介して筆記具による入力を受け付ける第2受付部とを含む入力受付部と、制御部と、を備える。ここで、前記制御部は、前記筆記具による入力および前記タッチ入力を有効とする第1モードが設定されているときに、第1切替条件を満たす入力が前記入力受付部に受け付けられたことに基づいて、前記第1モードから前記筆記具による入力を有効とし前記タッチ入力を無効とする第2モードに切り替える。この場合に、前記第1切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチが、当該タッチの位置の変動が第1所定範囲内に留まる状態で第1所定時間以上継続するとの条件を含む。
上記の構成によれば、ユーザは、筆記具での文字等の入力を始めるに際して筆記具の先端を入力受付面上で静止させる、という自然な操作によって、入力モードを、タッチ入力を無効とする第2モードへ切り替えることができる。
本態様に係る情報端末装置において、前記第1切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチが前記第1所定時間以上継続する間の少なくとも一部の期間において、前記タッチ入力が前記第1受付部に受け付けられるとの条件を含み得る。
上記の構成によれば、ユーザは、筆記具を握った手を入力受付面に置きつつ筆記具の先端を入力受付面上で静止させることで入力モードが第2モードに切り替わる。このように、筆記具を握った手を入力受付面に置くことが第2モードへの切替条件に加わることで、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを抑制できる。しかも、ユーザが意図的に筆記具の先端を入力受付面に接触させるときには、筆記具を握った手を自然と入力受付面に置きやすい。よって、上記の構成の場合も、ユーザは、自然な操作によって、入力モードを第2モードに切り替えることができる。
上記の構成とした場合、さらに、前記第1切替条件は、前記少なくとも一部の期間に前記第1受付部で受け付けられる前記タッチ入力におけるタッチ面積が所定面積以上であるとの条件を含み得る。
ユーザが筆記具を握った手を入力受付面に置いた場合、入力受付面の比較的広い領域が手で触れられることとなる。上記の構成とすれば、タッチ入力におけるタッチ面積が第2モードへの切替条件に加わることで、受け付けられたタッチ入力が、筆記具を握った手が入力受付面に置かれたことによるものであるか否かを精度よく判定できるので、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを一層抑制できる。
上記の構成とした場合、さらに、前記第1切替条件は、前記少なくとも一部の期間に前記第1受付部で受け付けられる前記タッチ入力におけるタッチ面積の変化度合が所定度合以下であるとの条件を含み得る。
ユーザが筆記具を握った手を入力受付面に置いて筆記具の先端を入力受付面に接触させるときには、置かれた手は静止した状態となりやすく、手で触れられた入力受付面の領域の面積は変化しにくい。上記の構成とすれば、タッチ入力におけるタッチ面積の変化度合が第2モードへの切替条件に加わることで、受け付けられたタッチ入力が、筆記具を握った手が入力受付面に置かれたことによるものであるか否かを精度よく判定できるので、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを一層抑制できる。
上記の構成とした場合、さらに、前記第1切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチの位置と、前記少なくとも一部の期間に前記第1受付部で受け付けられる前記タッチ入力の位置との距離が所定距離以下であるとの条件を含み得る。
ユーザが筆記具を握った手を入力受付面に置いて筆記具の先端を入力受付面に接触させているとき、筆記具によるタッチの位置と、置かれた手の領域、即ち、タッチ入力の位置との距離は、大凡決まった大きさとなる。上記の構成とすれば、筆記具によるタッチの位置とタッチ入力の位置との距離が第2入力モードへの切替条件に加わることで、受け付けられたタッチ入力が、筆記具を握った手が入力受付面に置かれたことによるものであるか否かを精度よく判定できるので、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを一層抑制できる。
本態様に係る情報端末装置において、前記制御部は、前記第2モードが設定されているときに、第2切替条件を満たす入力が前記入力受付部に受け付けられたことに基づいて、前記第2モードから前記第1モードに切り替えるような構成とされ得る。この場合、前記第2切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチが、当該タッチの位置の変動が第2所定範囲内に留まる状態で第2所定時間以上継続するとの条件を含み得る。
上記の構成によれば、ユーザは、筆記具での文字等の入力を終えるに際して筆記具の先端を入力受付面上で静止させる、という自然な操作によって、入力モードを、タッチ入力を有効とする第1モードへ切り替えることができる。
上記の構成とした場合、さらに、前記第2切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチが前記第2所定時間以上継続する間の少なくとも一部の期間において、前記タッチ入力が前記第1受付部に受け付けられるとの条件を含み得る。
上記の構成によれば、ユーザは、筆記具を握った手を入力受付面に置きつつ筆記具の先端を入力受付面上で静止させることで入力モードが第1モードに切り替わる。このように、筆記具を握った手を入力受付面に置くことが第1モードへの切替条件に加わることで、第2モードへの切替操作の場合と同様に、自然な操作を維持しつつ、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを抑制できる。
上記の構成とした場合、さらに、前記第2切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチの継続時間が、前記第2所定時間より長い第3所定時間を超えないとの条件を含み得る。
上記の構成とすれば、タッチの継続時間に上限が設けられているので、たとえば、ユーザが、筆記具を用いて文字等を入力している途中に筆記具の先端を入力受付面に接触させたまま考え事をするような状況が生じたときに、第2モードから第1モードに切り替わり、タッチ入力が有効となってしまう、ということが起こりにくい。
本態様に係る情報端末装置において、表示部をさらに備え、前記制御部は、前記第1モードと前記第2モードとの切り替えに応じた画像を前記表示部に表示させるような構成が採られ得る。
上記の構成によれば、タッチ入力が有効であるか無効であるかの状態をユーザが容易に把握できる。
以上のとおり、本発明によれば、筆記具を用いた自然な操作によってタッチ入力を無効にする入力モードへの切り替えを行える情報端末装置を提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施形態に係る、情報端末装置の正面図であり、図1(b)は、実施形態に係る、情報端末装置の断面を示す図である。 図2は、実施形態に係る、情報端末装置の構成を示すブロック図である。 図3(a)は、実施形態に係る、ユーザがデジタイザペンを用いて入力モードの切替操作を行っている様子を示す図であり、図3(b)は、実施形態に係る、ユーザがデジタイザペンを用いて手書き入力操作を行っている様子を示す図である。 図4は、実施形態に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートである。 図6(a)は、実施形態に係る、情報端末装置がマルチモードに設定されているときのタッチパネルの画面表示例を示す図であり、図6(b)は、実施形態に係る、情報端末装置がマルチモードに設定されているときのタッチパネルの画面表示例を示す図である。 図7は、変更例1に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートである。 図8(a)は、変更例2に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートであり、図8(b)は、変更例2に係る、ユーザがデジタイザペンを用いて入力モードの切替操作を行っている様子を示す図である。 図9は、変更例3に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートである。 図10(a)は、変更例4に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートであり、図10(b)は、変更例4に係る、ユーザがデジタイザペンを用いて入力モードの切替操作を行っている様子を示す図である。 図11は、変更例5に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートである。
本実施形態は、情報端末装置の一種であるタブレット端末に本発明を適用したものである。本実施形態の情報端末装置は、教育用として利用されることが想定されている。なお、本発明は、タブレット端末に限らず、携帯電話機やノートパソコン等、他の種類の情報端末装置に適用されても良い。
図1(a)は、情報端末装置1の正面図であり、図1(b)は、情報端末装置1の断面を示す図である。図1(a)、(b)には、便宜上、互いに直交するXYZ軸が示されている。X軸方向は、後述する入力受付面31aの短辺が延びる方向であり、Y軸方向は、入力受付面31aの長辺が延びる方向であり、Z軸方向は、入力受付面31aに垂直な方向である。
図1(a)、(b)に示すように、情報端末装置1は、筐体10と、デジタイザペン20と、タッチパネル30と、を備える。筐体10には、デジタイザペン20を収容するための収容部11が設けられている。デジタイザペン20のペン先(先端)21には、巻線コイルとコンデンサが配されている。タッチパネル30は、カバー31と、液晶表示部32と、タッチパッド33と、デジタイザセンサ34と、がZ軸方向に重ねられた構成となっている。
カバー31は、透明であり、筐体10を覆っている。カバー31の表側面(Z軸正側の面)は、平坦な面である。タッチパッド33とデジタイザセンサ34に対する入力は、カバー31の入力受付面31aを介して行われる。入力受付面31aは、カバー31の表側面の中央部分に位置する矩形形状の面であり、タッチパッド33とデジタイザセンサ34における、入力を受付可能な領域に対応する。入力受付面31aは、縦横の長さが異なるように構成されている。
液晶表示部32は、液晶パネルと、液晶パネルを照明するLEDバックライトとを含み、各種の画像を表示する。なお、情報端末装置1には、液晶表示部32以外の表示部、たとえば、有機ELタイプの表示部が用いられてもよい。
タッチパッド33は、透明であり、液晶表示部32の表示面上に配され、入力受付面31aを介して指等による入力(以下、「タッチ入力」という)を受け付ける。タッチパッド33は、静電容量式のタッチパッドである。タッチパッド33は、タッチ入力が行われると、静電容量の変化に基づいてタッチ入力を検出し、タッチされた位置、即ちタッチ入力の位置を示す座標信号と、タッチされた領域の面積、即ちタッチ面積を示す面積信号とを出力する。座標信号と面積信号は、後述する制御部40に対して、ハードウェア割り込みにより送信される。たとえば、タッチされた領域の面積重心がタッチ入力の位置とされる。なお、タッチパッド33が、複数のタッチを同時に検出できる、いわゆるマルチタッチに対応したタッチパッドである場合、タッチパッド33は、上記のような座標信号および面積信号を、タッチの数だけ出力する。
デジタイザセンサ34は、液晶表示部32の表示面下に配され、入力受付面31aを介してデジタイザペン20による入力(以下、「ペン入力」という)を受け付ける。デジタイザセンサ34は、デジタイザペン20とともに、電磁式のデジタイザを構成する。デジタイザセンサ34には、各座標位置にセンサコイルが配されている。デジタイザセンサ34は、一定周期で各センサコイルに交流電流を流す。
デジタイザペン20のペン先21がデジタイザセンサ34に接近すると、デジタイザセンサ34の各センサコイルに流れる交流電流によって、デジタイザペン20の巻線コイルに誘導起電力が生じる。デジタイザペン20では、この誘導起電力によって、巻線コイルとコンデンサからなるLC共振回路に電流が流れる。こうして巻線コイルに電流が流れると、デジタイザセンサ34側のセンサコイルのうち、デジタイザペン20付近のセンサコイルに誘導起電力が生じる。デジタイザセンサ34は、最も大きな誘導起電力が生じたセンサコイルを特定し、このセンサコイルの座標位置を示す座標信号を出力する。
デジタイザペン20は、ペン先21が入力受付面31aに押し当てられると、デジタイザペン20の内部に配された巻線コイルが縮むように構成されている。デジタイザペン20が入力受付面31aに押し当てられることにより巻線コイルが縮むと、デジタイザセンサ34のセンサコイルを流れる電流量が変化する。デジタイザセンサ34は、この電流量の変化に応じて、デジタイザペン20が接触したことを示す接触信号を出力する。デジタイザペン20が入力受付面31aから離されると、巻線コイルの縮みが解消されるため、デジタイザセンサ34のセンサコイルに流れる電流量が変化する。デジタイザセンサ34は、この電流量の変化に応じて、デジタイザペン20が離間したことを示す離間信号を出力する。
図2は、情報端末装置1の構成を示すブロック図である。
情報端末装置1は、図1(a)、(b)に示した液晶表示部32、タッチパッド33、デジタイザセンサ34およびデジタイザペン20に加え、制御部40および記憶部50を備える。制御部40および記憶部50は、図1(a)に示す筐体10内に収容されている。
制御部40は、CPU、タイマー等を含み、記憶部50は、ROM、RAM、フラッシュメモリ等を含む。記憶部50は、後述する入力モード切替処理のためのプログラムを含む各種のプログラムを記憶している。制御部40は、情報端末装置1の各部から信号を受信し、記憶部50に記憶されたプログラムに従って、情報端末装置1の各部を制御する。
制御部40は、入力モード切替処理を実行し、ユーザによる切替操作に基づいて、情報端末装置1の入力モードを、マルチ入力モードとペンモードとの間で切り替える。より具体的に、制御部40は、マルチモードに設定されているときに、第1切替条件を満たす入力がタッチパネル30に受け付けられたことに基づいて、マルチモードからペンモードに切り替える。また、制御部40は、マルチモードに設定されているときに、第2切替条件を満たす入力がタッチパネル30に受け付けられたことに基づいて、ペンモードからマルチモードに切り替える。本実施形態では、第1切替条件および第2切替条件が、デジタイザペン20による入力受付面31aへのタッチが、当該タッチの位置(座標位置)の変動が規定範囲R内に留まる状態で規定時間T1以上継続するとの条件を含む。
入力モードがマルチモードに設定された場合、ユーザによるペン入力およびタッチ入力が有効となり、制御部40は、デジタイザセンサ34が受け付けたペン入力またはタッチパッド33が受け付けたタッチ入力に応じた処理を実行する。一方、入力モードがペンモードに設定された場合、ペン入力は有効となるがタッチ入力は無効となり、制御部40は、デジタイザセンサ34が受け付けたペン入力に応じた処理を実行するが、タッチパッド33が受け付けたタッチ入力を無視する。
図3(a)は、ユーザがデジタイザペン20を用いて入力モードの切替操作を行っている様子を示す図であり、図3(b)は、ユーザがデジタイザペン20を用いて手書き入力操作を行っている様子を示す図である。
図3(a)に示すように、ユーザは、デジタイザペン20で入力受付面31aに文字等を入力するに際し、入力モードをマルチモードからペンモードに切り替える。この場合、デジタイザペン20で文字等を描き始める前に、一度、デジタイザペン20のペン先21を入力受付面31aに当て、しばらくの間ペン先21を静止させたままとし、その後、ペン先21を入力受付面31aから離す。上述した第1切替条件が満たされ、入力モードがマルチモードからペンモードに切り替わる。また、ペンモードが設定されている状態において、ユーザが同様な操作を行えば、上述した第2切替条件が満たされ、入力モードがペンモードからマルチモードに切り替わる。なお、規定範囲Rは、ユーザがデジタイザペン20を静止状態に保持しようとした際に生じ得るペン先21の揺れを考慮し、多少の揺れが生じた場合にも静止状態と見なされるような値、たとえば、5〜10ドット程度の値に設定される。また、規定時間T1は、デジタイザペン20のペン先21が瞬間的に入力受付面31aに触れるのではなく、ユーザが意図的にデジタイザペン20で入力受付面31aを長押ししたと判定でき得る時間、たとえば、1〜2秒程度の時間に設定される。
一方、図3(b)に示すように、ユーザが、デジタイザペン20で入力受付面31aに文字等を入力する場合、ペン先21は、規定時間T1の間、規定範囲R内に留まることなく、描かれる文字に応じた動きをとる。このため、ユーザが文字等を描く手書き操作を行った場合には、上述した第1切替条件および第2切替条件が満たされず、入力モードが切り替わることはない。
図4および図5は、入力モード切替処理を示すフローチャートである。
制御部40は、デジタイザセンサ34がペン入力を受け付けると(S11:YES)、受け付けられたペン入力の種別を判定する(S12)。受け付けられたペン入力が、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされたことを示すものである場合(S12:タッチ)、制御部40は、そのときのデジタイザペン20の座標位置を、開始座標に設定する(S13)。そして、制御部40は、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされている時間を計測するため、タイマーを作動させる(S14)。
S12において、受け付けられたペン入力が、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされている最中であることを示すものである場合(S12:タッチ中)、既に開始座標が設定されていれば(S15:YES)、制御部40は、現在のデジタイザペン20の座標位置と開始座標との距離、即ち、開始座標からのデジタイザペン20の座標位置の変動量R0を取得する(S16)。そして、制御部40は、取得した変動量R0が規定範囲R内であるか否かを判定する(S17)。
変動量R0が規定範囲R内である場合(S17:YES)、開始座標の設定が維持されるとともにタイマーの動作が維持される。一方、変動量R0が規定範囲R内でない場合には(S17:YES)、制御部40は、開始座標を消去するとともに(S18)、タイマーを停止させてリセットする(S19)。
S12において、受け付けられたペン入力が、デジタイザペン20が入力受付面31aからリリースされたことを示すものである場合(S12:リリース)、既に開始座標が設定されていれば(S15:YES)、制御部40は、ターマーの計測時間T0が規定時間T1以上であるか否かを判定する(S21)。計測時間T0が規定時間T1以上である場合(S21:YES)、制御部40は、現在の入力モードが、マルチモードとペンモードの何れに設定されているのかを判定する(S22)。マルチモードに設定されている場合(S22:マルチ)、制御部40は、マルチモードからペンモードに切り替える(S23)。一方、ペンモードに設定されている場合(S22:ペン)、制御部40は、ペンモードからマルチモードに切り替える(S24)。その後、制御部40は、開始座標を消去するとともに(S25)、タイマーを停止させてリセットする(S26)。
マルチモードが設定されている状態において、ペンモードに切り替えるために、ユーザがデジタイザペン20で入力受付面31aにタッチすると、S12でタッチとの判定がなされ、S13およびS14の処理が実行される。続いて、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aにタッチしたまま静止状態を維持すると、S12でタッチ中との判定がなされ、S15からS17の処理が繰り返される。その後、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aからリリースすると、S12でリリースとの判定がなされ、S20からS23、S25、S26の処理が実行される。こうして、入力モードがマルチモードからペンモ−ドに切り替わる。
同様に、ペンモードが設定されている状態において、マルチモードに切り替えるために、ユーザがデジタイザペン20で入力受付面31aにタッチすると、S12でタッチとの判定がなされ、S13およびS14の処理が実行される。続いて、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aにタッチしたまま静止状態を維持すると、S12でタッチ中との判定がなされ、S15からS17の処理が繰り返される。その後、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aからリリースすると、S12でリリースとの判定がなされ、S20からS22、S24からS26の処理が実行される。こうして、入力モードがペンモードからマルチモ−ドに切り替わる。
なお、ユーザがデジタイザペン20で文字等の入力を行う場合は、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされた状態で動かされるので、S17でのNOの判定によりS18およびS19の処理が実行され、その後、デジタイザペン20が入力受付面31aからリリースされたときには、S21以降の処理が実行されることはなく、入力モードは切り替わらない。
図6(a)は、情報端末装置1がマルチモードに設定されているときのタッチパネル30の画面表示例を示す図であり、図6(b)は、情報端末装置1がマルチモードに設定されているときのタッチパネル30の画面表示例を示す図である。
図6(a)に示すように、マルチモードに設定されている間、制御部40は、タッチパネル30、即ち、液晶表示部32にマルチモード通知アイコンC1を表示させる。たとえば、マルチモード通知アイコンC1は、タッチのために人差し指を伸ばす手の画像により構成される。マルチモード通知アイコンC1により、マルチモードに設定されておりタッチ入力が有効であることが通知される。
一方、図6(b)に示すように、ペンモードに設定されている間、制御部40は、液晶表示部32に、ペンモード通知アイコンC2を表示させる。たとえば、ペンモード通知アイコンC2は、タッチのために人差し指を伸ばす手の近傍にバツ印を記した画像により構成される。ペンモード通知アイコンC2により、ペンモードに設定されておりタッチ入力が無効であることが通知される。
<実施形態の効果>
以上、本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
ユーザは、デジタイザペン20での文字等の入力を始めるに際してデジタイザペン20のペン先21を入力受付面31a上で静止させる、という自然な操作によって、入力モードを、タッチ入力を無効とするペンモードへ切り替えることができる。
また、ユーザは、デジタイザペン20での文字等の入力を終えるに際してデジタイザペン20のペン先21を入力受付面31a上で静止させる、という自然な操作によって、入力モードを、タッチ入力を有効とするマルチモードへ切り替えることができる。
さらに、ユーザは、タッチパネル30(液晶表示部32)に表示されたマルチモード通知アイコンC1またはペンモード通知アイコンC2を確認することにより、タッチ入力が有効であるか無効であるかの状態を容易に把握できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記以外に種々の変更が可能である。以下、各種の変更例について説明する。
<変更例1>
上記実施形態では、入力モードを切り替えるための第1切替条件および第2切替条件が、デジタイザペン20による入力受付面31aへのタッチが、当該タッチの位置(座標位置)の変動が規定範囲R内に留まる状態で規定時間T1以上継続するとの条件を含む。
これに対し、本変更例では、第1切替条件および第2切替条件が、上記実施形態での条件に加え、デジタイザペン20による入力受付面31aへのタッチが規定時間T1以上継続する期間において、タッチ入力がタッチパッド33に受け付けられるとの条件を含む。
図7は、本変更例に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートである。本変更例の入力モード切替処理では、図4および図5に示す上記実施形態の入力モード切替処理に比較して、S31ないしS33の処理が付加されている。
即ち、本変更例では、デジタイザセンサ34がペン入力を受け付けたとき(S11:YES)、制御部40は、タッチパッド33がタッチ入力を受け付けているか否かを判定する(S31)。タッチ入力が受け付けられていれば(S31:YES)、制御部40は、ペン入力の種別を判定する(S12)。一方、タッチ入力が受け付けられていなければ(S31:NO)、制御部40は、S12以降の処理を行わず、開始座標が設定され、タイマーが作動していれば、開始座標を消去するとともに(S32)、タイマーを停止させてリセットする(S33)。
本変更例では、入力モードを、マルチモードからペンモード、あるいは、ペンモードからマルチモードに切り替える場合、ユーザは、デジタイザペン20を握った手を入力受付面31a上に置いた状態で、デジタイザペン20のペン先21で入力受付面31aにタッチし、しばらくの間ペン先21を静止状態に保った後、ペン先21を入力受付面31aからリリースする。
デジタイザペン20を握った手が入力受付面31a上に置かれた状態では、S31でタッチ入力中との判定がなされるため、ユーザがデジタイザペン20で入力受付面31aにタッチしたとき、S13およびS14の処理が実行され、続いて、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aにタッチしたまま静止状態を維持したとき、その間、S15からS17の処理が繰り返され、その後、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aからリリースしたとき、S20からS26の処理が実行される。これにより、入力モードが、マルチモードからペンモード、あるいは、ペンモードからマルチモードに切り替わる。
一方、手に持っていたデジタイザペン20が偶然に入力受付面31aに触れてしまった等、タッチパッド33にタッチ入力が受け付けられていない状態で、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされた場合は、S12以降の処理に進まないため、規定時間T1が経過した後にデジタイザペン20が入力受付面31aからリリースされても、入力モードが切り替わることはない。
以上、本変更例の構成によれば、デジタイザペン20を握った手を入力受付面31aに置くことが入力モードの切替条件に加わることで、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを抑制できる。しかも、ユーザが意図的にデジタイザペン20で入力受付面31aにタッチするときには、デジタイザペン20を握った手を自然と入力受付面31aに置きやすい。よって、本変更例の構成の場合も、ユーザは、自然な操作によって、入力モードを切り替えることができる。
<変更例2>
本変更例では、第1切替条件および第2切替条件が、上記変更例1での条件に加え、タッチパッド33に受け付けられるタッチ入力のタッチ面積Sが規定面積RS以上となるとの条件を含む。
図8(a)は、本変更例に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートであり、図8(b)は、本変更例に係る、ユーザがデジタイザペン20を用いて入力モードの切替操作を行っている様子を示す図である。本変更例の入力モード切替処理では、図4および図5に示す上記実施形態の入力モード切替処理に比較して、S31ないしS34の処理が付加されている。なお、図8(a)には、S34以前の処理のみが示されている。
即ち、本変更例では、タッチパッド33がタッチ入力を受け付けているとの判定がなされると(S31:YES)、制御部40は、受け付けられているタッチ入力のタッチ面積Sが規定面積RS以上であるか否かを判定する(S34)。デジタイザペン20を握った手が入力受付面31aに置かれた場合に、そのときのタッチ面積Sが規定面積RS以上となるように、規定面積RSの大きさが設定される。
タッチ面積Sが規定面積RS以上であれば(S34:YES)、制御部40は、ペン入力の種別を判定する(S12)。一方、タッチ入力が受け付けられていない場合(S31:NO)、または、受け付けられているタッチ入力のタッチ面積Sが規定面積RS未満である場合(S34:NO)、制御部40は、S12以降の処理を行わず、開始座標が設定され、タイマーが作動していれば、開始座標を消去するとともに(S32)、タイマーを停止させてリセットする(S33)。
本変更例では、変更例1と同様、入力モードを、マルチモードからペンモード、あるいは、ペンモードからマルチモードに切り替える場合、ユーザは、デジタイザペン20を握った手を入力受付面31a上に置いた状態で、デジタイザペン20のペン先21で入力受付面31aにタッチし、しばらくの間ペン先21を静止状態に保った後、ペン先21を入力受付面31aからリリースする。
デジタイザペン20を握った手が入力受付面31a上に置かれた状態では、S31でタッチ入力中との判定がなされ、さらに、S34でタッチ面積Sが規定面積RS以上との判定がなされるため、ユーザがデジタイザペン20で入力受付面31aにタッチしたとき、S13およびS14の処理が実行され、続いて、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aにタッチしたまま静止状態を維持したとき、その間、S15からS17の処理が繰り返され、その後、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aからリリースしたとき、S20からS26の処理が実行される。これにより、入力モードが、マルチモードからペンモード、あるいは、ペンモードからマルチモードに切り替わる。
一方、タッチパッド33にタッチ入力が受け付けられていない場合、あるいは、タッチ入力が受け付けられも、タッチ面積Sが規定面積RSより小さく、デジタイザペン20を握った手によるタッチ入力と看做されない場合に、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされても、S12以降の処理に進まない。このため、規定時間T1が経過した後にデジタイザペン20が入力受付面31aからリリースされても、入力モードが切り替わることはない。
以上、本変更例の構成によれば、タッチ入力におけるタッチ面積Sが入力モードの切替条件に加わることで、受け付けられたタッチ入力が、デジタイザペン20を握った手が入力受付面31aに置かれたことによるものであるか否かを精度よく判定できるので、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを一層抑制できる。
<変更例3>
本変更例では、第1切替条件および第2切替条件が、上記変更例1での条件に加え、タッチパッド33に受け付けられたタッチ入力のタッチ面積Sの変化度合Cが規定度合RC以下となるとの条件を含む。
図9は、本変更例に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートである。本変更例の入力モード切替処理では、図4および図5に示す上記実施形態の入力モード切替処理に比較して、S31ないしS33、S35の処理が付加されている。なお、図9には、S35以前の処理のみが示されている。
即ち、本変更例では、タッチパッド33がタッチ入力を受け付けているとの判定がなされると(S31:YES)、制御部40は、受け付けられているタッチ入力のタッチ面積Sの変化度合Cが規定度合RC以下であるか否かを判定する(S35)。ユーザがデジタイザペン20を握った手を入力受付面31aに置いてデジタイザペン20の先端を入力受付面31aに接触させるときには、置かれた手は静止した状態となりやすく、手で触れられた入力受付面31aの領域の面積は変化しにくい。よって、デジタイザペン20を握った手が入力受付面31aに置かれた場合に、そのときのタッチ面積Sの初期からの変化度合Cが規定度合RC以下となるように、規定度合RCの大きさが設定される。
タッチ面積Sの変化度合Cが規定度合RC以下であれば、(S35:YES)、制御部40は、ペン入力の種別を判定する(S12)。一方、タッチ入力が受け付けられていない場合(S31:NO)、または、受け付けられているタッチ入力のタッチ面積Sの変化度合Cが規定度合RCを超える場合(S35:NO)、制御部40は、S12以降の処理を行わず、開始座標が設定され、タイマーが作動していれば、開始座標を消去するとともに(S32)、タイマーを停止させてリセットする(S33)。
本変更例では、変更例1と同様、入力モードを、マルチモードからペンモード、あるいは、ペンモードからマルチモードに切り替える場合、ユーザは、デジタイザペン20を握った手を入力受付面31a上に置いた状態で、デジタイザペン20のペン先21で入力受付面31aにタッチし、しばらくの間ペン先21を静止状態に保った後、ペン先21を入力受付面31aからリリースする。
デジタイザペン20を握った手が入力受付面31a上に置かれた状態では、S31でタッチ入力中との判定がなされ、さらに、S35でタッチ面積Sの変化度合Cが規定度合RC以下との判定がなされるため、ユーザがデジタイザペン20で入力受付面31aにタッチしたとき、S13およびS14の処理が実行され、続いて、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aにタッチしたまま静止状態を維持したとき、その間、S15からS17の処理が繰り返され、その後、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aからリリースしたとき、S20からS26の処理が実行される。これにより、入力モードが、マルチモードからペンモード、あるいは、ペンモードからマルチモードに切り替わる。
一方、タッチパッド33にタッチ入力が受け付けられていない場合、あるいは、タッチ入力が受け付けられも、タッチ面積Sの変化度合Cが規定度合RCより大きく、デジタイザペン20を握った手によるタッチ入力と看做されない場合に、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされても、S12以降の処理に進まない。このため、規定時間T1が経過した後にデジタイザペン20が入力受付面31aからリリースされても、入力モードが切り替わることはない。
以上、本変更例の構成によれば、タッチ入力におけるタッチ面積Sの変化度合Cが入力モードの切替条件に加わることで、受け付けられたタッチ入力が、デジタイザペン20を握った手が入力受付面31aに置かれたことによるものであるか否かを精度よく判定できるので、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを一層抑制できる。
<変更例4>
本変更例では、第1切替条件および第2切替条件が、上記変更例1での条件に加え、デジタイザセンサ34に受け付けられたデジタイザペン20による入力受付面31aへのタッチ位置(座標位置)P1と、タッチパッド33に受け付けられるタッチ入力の位置(タッチ面積Sの面積重心)P2との距離Lが規定距離RL以下であるとの条件を含む、
図10(a)は、本変更例に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートであり、図10(b)は、本変更例に係る、ユーザがデジタイザペン20を用いて入力モードの切替操作を行っている様子を示す図である。本変更例の入力モード切替処理では、図4および図5に示す上記実施形態の入力モード切替処理に比較して、S31ないしS33、S36、S37の処理が付加されている。なお、図10(a)には、S37以前の処理のみが示されている。
即ち、本変更例では、タッチパッド33がタッチ入力を受け付けているとの判定がなされると(S31:YES)、制御部40は、デジタイザペン20の座標位置P1とタッチ入力の位置P2との距離Lを取得する(S36)。そして、制御部40は、取得した距離Lが規定距離RL以下であるか否かを判定する(S37)。ユーザがデジタイザペン20を握った手を入力受付面31aに置いてデジタイザペン20を入力受付面31aに接触させているとき、デジタイザペン20の座標位置P1とタッチ入力の位置P2との距離Lは、大凡決まった大きさとなる。よって、デジタイザペン20を握った手が入力受付面31aに置かれた場合に、そのときのデジタイザペン20の座標位置P1とタッチ入力の位置P2との距離Lが規定距離RL以下となるように、規定距離RLの大きさが設定される。
距離Lが規定距離RL以下であれば、(S37:YES)、制御部40は、ペン入力の種別を判定する(S12)。一方、タッチ入力が受け付けられていない場合(S31:NO)、または、距離Lが規定距離RLを超える場合(S37:NO)、制御部40は、S12以降の処理を行わず、開始座標が設定され、タイマーが作動していれば、開始座標を消去するとともに(S32)、タイマーを停止させてリセットする(S33)。
本変更例では、変更例1と同様、入力モードを、マルチモードからペンモード、あるいは、ペンモードからマルチモードに切り替える場合、ユーザは、デジタイザペン20を握った手を入力受付面31a上に置いた状態で、デジタイザペン20のペン先21で入力受付面31aにタッチし、しばらくの間ペン先21を静止状態に保った後、ペン先21を入力受付面31aからリリースする。
デジタイザペン20を握った手が入力受付面31a上に置かれた状態では、S31でタッチ入力中との判定がなされ、さらに、S37でデジタイザペン20の座標位置P1とタッチ入力の位置P2との距離Lが規定距離RL以下との判定がなされるため、ユーザがデジタイザペン20で入力受付面31aにタッチしたとき、S13およびS14の処理が実行され、続いて、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aにタッチしたまま静止状態を維持したとき、その間、S15からS17の処理が繰り返され、その後、ユーザがデジタイザペン20を入力受付面31aからリリースしたとき、S20からS26の処理が実行される。これにより、入力モードが、マルチモードからペンモード、あるいは、ペンモードからマルチモードに切り替わる。
一方、タッチパッド33にタッチ入力が受け付けられていない場合、あるいは、タッチ入力が受け付けられも、デジタイザペン20の座標位置P1とタッチ入力の位置P2との距離Lが規定距離RLより大きく、デジタイザペン20を握った手によるタッチ入力と看做されない場合に、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされても、S12以降の処理に進まない。このため、規定時間T1が経過した後にデジタイザペン20が入力受付面31aからリリースされても、入力モードが切り替わることはない。
以上、本変更例の構成によれば、デジタイザペン20の座標位置P1とタッチ入力の位置P2との距離Lが入力モードの切替条件に加わることで、受け付けられたタッチ入力が、デジタイザペン20を握った手が入力受付面31aに置かれたことによるものであるか否かを精度よく判定できるので、ユーザの意図しない誤操作による入力モードの切り替わりを一層抑制できる。
<変更例5>
上記実施形態では、入力モードをペンモードからマルチモードに切り替えるための第2切替条件が、デジタイザペン20による入力受付面31aへのタッチが、当該タッチの位置(座標位置)の変動が規定範囲R内に留まる状態で規定時間T1以上継続するとの条件を含む。
これに対し、本変更例では、第2切替条件が、上記実施形態での条件に加え、デジタイザペン20による入力受付面31aへのタッチの継続時間が制限時間T2を超えないとの条件を含む。
図11は、本変更例に係る、入力モード切替処理を示すフローチャートである。本変更例の入力モード切替処理では、図4および図5に示す上記実施形態の入力モード切替処理に比較して、S38の処理が付加されている。
即ち、本変更例では、タイマーの計測時間T0が規定時間T1以上であり(S21:YES)、現在の入力モードが、ペンモードに設定されている場合(S22:ペン)、制御部40は、計測時間T0が制限時間T2以内であるか否かを判定する(S38)。制限時間T2は、ユーザが、意図的にデジタイザペン20で入力受付面31aを長押ししたと判定でき得る上限の時間、たとえば、5秒程度の時間に設定される。
計測時間T0が制限時間T2以内であれば(S38:YES)、制御部40は、ペンモードからマルチモードに切り替える(S24)。一方、計測時間T0が制限時間T2を超えていれば(S38:NO)、制御部40は、入力モードを切り替えない。
ペンモードが設定されている状態において、ユーザがデジタイザペン20を用いて文字等を入力している途中にデジタイザペン20のペン先21を入力受付面31aに接触させたまま考え事をするような状況が生じたとき、タッチの継続時間は長くなるので、S38で計測時間T0が制限時間T2を超えたと判定される。よって、このような状況が生じても、入力モードがペンモードからマルチモ−ドに切り替わらない。
以上、本変更例の構成によれば、ペンモードからマルチモードへの切替条件(第2切替条件)に制限時間T2を付加することで、ユーザの意図でなく、誤ってペンモードからマルチモードに切り替わってしまうことを防止できる。
<その他の変更例>
上記実施形態では、ペンを用いた入力が、電磁式のデジタイザペン20とデジタイザセンサ34により行われたが、他の方式の手書き入力デバイスにより行われても良い。また、上記実施形態では、タッチパッド33は、静電容量式のタッチパッドとされたが、感圧式、光検出式等、他の方式のタッチパッドであっても良い。
また、上記実施形態では、タッチパッド33がタッチ入力を検出すると、ハードウェア割り込みにより、座標信号および面積信号が、タッチパッド33から制御部40に送信された。しかしながら、これに限らず、制御部40が一定間隔でタッチパッド33に問い合わせを行うことにより、座標信号と面積信号が、タッチパッド33から制御部40に送信されても良い。
さらに、上記実施形態では、ペンモードに設定されているとき、制御部40は、タッチパッド33が受け付けたタッチ入力を無視することにより、タッチ入力を無効にした。しかしながら、制御部40は、タッチパッド33がタッチ入力を受け付けないよう、タッチパッド33を停止させることにより、タッチ入力を無効にするようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、第1切替条件に含まれる第1所定範囲と第2切替条件に含まれる第2所定範囲として、同じ範囲(閾値)である規定範囲Rが用いられた。また、第1切替条件に含まれる第1所定時間と第2切替条件に含まれる第2所定時間として、同じ時間(閾値)である規定時間T1が用いられた。しかしながら、第1所定範囲と第2所定範囲に、異なる範囲が用いられてよく、第1所定時間と第2所定時間にも、異なる時間が用いられてよい。
さらに、上記変更例2ないし4は、適宜、組み合わせることができる。また、上記変更例1ないし4に、上記変更例5を組み合わせることもできる。
さらに、上記変更例5では、第2切替条件に制限時間T2が付加されているが、第1切替条件にも制限時間T2が付加されてよい。この場合、S21で、タイマーの計測時間T0が規定時間T1以上であり制限時間T2以内であるか否かの判定が行われると良い。
さらに、上記変更例1ないし4では、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされるときから入力受付面31aからリリースされるときまでの全ての期間において、タッチパッド33にタッチ入力が受け付けられているとの条件が、第1切替条件および第2切替条件に含まれた。しかしながら、デジタイザペン20が入力受付面31aにタッチされるときや入力受付面31aからリリースされるときなど、デジタイザペン20による入力受付面31aへのタッチが規定時間T1以上継続する間の少なくとも一部の期間において、タッチ入力がタッチパッド33に受け付けられるとの条件が、第1切替条件および第2切替条件に含まれるようにしてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 情報端末装置
20 デジタイザペン(筆記具)
30 タッチパネル(入力受付部)
31a 入力受付面
32 液晶表示部(表示部)
33 タッチパッド(第1受付部)
34 デジタイザセンサ(第2受付部)
40 制御部
R 規定範囲(第1所定範囲、第2所定範囲)
T1 規定時間(第1所定時間、第2所定時間)
RS 規定面積(所定面積)
RC 規定度合(所定度合)
RL 規定距離(所定距離)
T2 制限時間(第3所定時間)
C1 マルチモード通知アイコン(画像)
C2 ペンモード通知アイコン(画像)

Claims (9)

  1. 入力受付面を介してタッチ入力を受け付ける第1受付部と、前記入力受付面を介して筆記具による入力を受け付ける第2受付部とを含む入力受付部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記筆記具による入力および前記タッチ入力を有効とする第1モードが設定されているときに、第1切替条件を満たす入力が前記入力受付部に受け付けられたことに基づいて、前記第1モードから前記筆記具による入力を有効とし前記タッチ入力を無効とする第2モードに切り替えるとともに、
    前記第1切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチが、当該タッチの位置の変動が第1所定範囲内に留まる状態で第1所定時間以上継続するとの条件を含む、
    ことを特徴とする情報端末装置。
  2. 請求項1に記載の情報端末装置において、
    前記第1切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチが前記第1所定時間以上継続する間の少なくとも一部の期間において、前記タッチ入力が前記第1受付部に受け付けられるとの条件を含む、
    ことを特徴とする情報端末装置。
  3. 請求項2に記載の情報端末装置において、
    前記第1切替条件は、前記少なくとも一部の期間に前記第1受付部で受け付けられる前記タッチ入力におけるタッチ面積が所定面積以上であるとの条件を含む、
    ことを特徴とする情報端末装置。
  4. 請求項2または3に記載の情報端末装置において、
    前記第1切替条件は、前記少なくとも一部の期間に前記第1受付部で受け付けられる前記タッチ入力におけるタッチ面積の変化度合が所定度合以下であるとの条件を含む、
    ことを特徴とする情報端末装置。
  5. 請求項2ないし4の何れか一項に記載の情報端末装置において、
    前記第1切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチの位置と、前記少なくとも一部の期間に前記第1受付部で受け付けられる前記タッチ入力の位置との距離が所定距離以下であるとの条件を含む、
    ことを特徴とする情報端末装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の情報端末装置において、
    前記制御部は、前記第2モードが設定されているときに、第2切替条件を満たす入力が前記入力受付部に受け付けられたことに基づいて、前記第2モードから前記第1モードに切り替えるとともに、
    前記第2切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチが、当該タッチの位置の変動が第2所定範囲内に留まる状態で第2所定時間以上継続するとの条件を含む、
    ことを特徴とする情報端末装置。
  7. 請求項6に記載の情報端末装置において、
    前記第2切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチが前記第2所定時間以上継続する間の少なくとも一部の期間において、前記タッチ入力が前記第1受付部に受け付けられるとの条件を含む、
    ことを特徴とする情報端末装置。
  8. 請求項6または7に記載の情報端末装置において、
    前記第2切替条件は、前記筆記具による前記入力受付面へのタッチの継続時間が、前記第2所定時間より長い第3所定時間を超えないとの条件を含む、
    ことを特徴とする情報端末装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか一項に記載の情報端末装置において、
    表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1モードと前記第2モードとの切り替えに応じた画像を前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする情報端末装置。
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