JP6180483B2 - 錠装置 - Google Patents
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Description
この錠装置においては、プラグに、コードピンとロック用コードピンが装着される。シリンダケースには、ドライバピンとロック用ドライバピンが装着される。常用キーには、コードピンとロック用コードピンとをプラグとシリンダケースとの回転境界を開放する位置に導く解錠凹部が設けられる。これに対し、非常キーには、コードピンをプラグとシリンダケースとの回転境界を開放する位置に導く解錠凹部と、ロック用コードピンを嵌合するためのロック凹部とが設けられる。
以上の構成の下、常用キー、非常キーのいずれを挿入した状態においてもコードピンとロック用コードピンの双方がプラグとシリンダケースとの回転境界を閉塞することがないために、プラグの回転操作が許容されるが、非常キーを使用してプラグを回転させ、ロック用コードピンがロック用ドライバピンに正対する位置まで移動すると、ロック用コードピンがロック凹部に嵌合し、ロック用ドライバピンが回転境界を閉塞し、以後、プラグの回転が規制され、かつ非常キーの抜去も規制されることから、非常キーの使用履歴を知ることができる。
上記従来例において、ストローク不足の場合、ロック機構が解錠動作完了前にシリンダ錠のロック用コードピンが非常キーのロック凹部に落ち込んで、プラグの回転が規制され結果、解錠不能となる。逆にオーバーストロークの場合、プラグを解錠位置まで回転させずにロック機構を解錠できるので、その時点でプラグを施錠位置へ戻せば非常キーの抜き取りが可能となり、常用キーと同様の使用が可能になってしまうという問題が発生する。
したがって、本発明は、常用キーと非常用キーを併用でき、非常用キーで解錠操作した場合にその履歴が確実に残り、かつ動作信頼性の高い錠装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明の錠装置は、シリンダ錠1と、このシリンダ錠1を施解錠操作するための常用、非常用の2種のキー2,3とからなる。シリンダ錠1は、概略円筒状のシリンダケース4と、外周面11が前記シリンダケース4の内周面11に摺接するように当該シリンダケース4内に施錠位置と解錠位置の間を軸周り回転可能に挿入される円柱状のプラグ5とを具備する。シリンダケース4は、半径方向に延びて内周面11に開口する複数のドライバピン孔6と、少なくとも1つのロック用ドライバピン孔7とを具える。プラグ5は、キー2,3を挿入できるように前端に開口して軸線方向に延びる鍵穴8と、施錠位置においてドライバピン孔6に対応するように外周面11から鍵穴8に貫通する複数のコードピン孔9と、施錠位置と解錠位置との中間角度位置においてロック用ドライバピン孔7に対応するように外周面11から鍵穴8に貫通する少なくとも1つのロック用コードピン孔10とを具備する。ドライバピン孔6には、プラグ5の回転中心方向に付勢されるドライバピン12が挿入される。ロック用ドライバピン孔7には、ロック用ドライバピン13と、このロック用ドライバピン13によってプラグ5の回転中心方向に付勢される中間ピン14とが挿入される。コードピン孔9には、内側端が鍵穴8へ突出するようにコードピン15が挿入される。ロック用コードピン孔10には、内側端が鍵穴8へ突出するようにロックピン16が挿入される。常用キー2は、アンチロック面17と、解錠凹部18とを具備する。アンチロック面17は、施錠位置にあるプラグ5の鍵穴8へ常用キー2を挿入したときに、ロックピン16の外側端面をプラグ5の外周面11に一致させてロック用コードピン孔10を閉じる位置にロックピン16を保持する。解錠凹部18は、コードピン15とドライバピン12との接触面をプラグの外周面11に一致させる位置にコードピン15を保持する。非常用キー3は、ロック凹部19と、解錠凹部20とを具備する。ロック凹部19は、施錠位置にあるプラグ5の鍵穴8へ非常用キー3を挿入したときに、ロックピン16をロック用コードピン孔10の深部に配置して、それの外側端部に空所21を形成し、それによってプラグ5が中間角度位置にある時当該空所21に中間ピン14を受け入れ、中間ピン14とロック用ドライバピン13との接触面をプラグ5の外周面11に一致させる位置にロックピン16を保持する。解錠凹部20は、コードピン15とドライバピン12との接触面をプラグ5の外周面11に一致させる位置にコードピン15を保持する。非常用キー3を用いてプラグ5を解錠方向へ回転させる中間角度位置において、中間ピン14がロック用コードピン孔10のロックピン16の上に落ち、解錠後、プラグ5を施錠位置に戻すと、ロックピン16がロック凹部19に係合して非常用キー3が拘束され、鍵穴8からの抜き取りが不可能とされる。
図において、錠装置は、シリンダ錠1と、これを操作する常用、非常用の2種のキー2,3とのセットで構成される。
2 常用キー
3 非常用キー
4 シリンダケース
5 プラグ
6 ドライバピン孔
7 ロック用ドライバピン孔
8 鍵穴
9 コードピン
10 ロック用コードピン
11 シアライン
12 ドライバピン
13 ロック用ドライバピン
14 中間ピン
15 コードピン
16 ロックピン
17 アンチロック面
18 解錠凹部
19 ロック凹部
20 解錠凹部
21 空所
Claims (1)
- シリンダ錠と、このシリンダ錠を施解錠操作するための常用、非常用の2種のキーとからなる錠装置であって、
前記シリンダ錠は、概略円筒状のシリンダケースと、外周面が前記シリンダケースの内周面に摺接するように当該シリンダケース内に施錠位置と解錠位置の間を軸周り回転可能に挿入される円柱状のプラグとを具備し、
前記シリンダケースは、半径方向に延びて内周面に開口する複数のドライバピン孔と少なくとも1つのロック用ドライバピン孔とを具え、
前記プラグは、前記キーを挿入できるように前端に開口して軸線方向に延びる鍵穴と、施錠位置において前記ドライバピン孔に対応するように外周面から鍵穴に貫通する複数のコードピン孔と、施錠位置と解錠位置との中間角度位置において前記ロック用ドライバピン孔に対応するように外周面から鍵穴に貫通するロック用コードピン孔と、を具備し、
前記ドライバピン孔には、前記プラグの回転中心方向に付勢されるドライバピンが挿入され、
前記ロック用ドライバピン孔には、ロック用ドライバピンと、このロック用ドライバピンによって前記プラグの回転中心方向に付勢される中間ピンとが挿入され、
前記コードピン孔には、内側端が前記鍵穴へ突出するようにコードピンが挿入され、
前記ロック用コードピン孔には、内側端が前記鍵穴へ突出するようにロックピンが挿入され、
前記常用キーは、施錠位置にある前記プラグの鍵穴への挿入時に、前記ロックピンの外側端面をプラグの外周面に一致させて前記ロック用コードピン孔を閉じる位置にロックピンを保持するアンチロック面と、前記コードピンとドライバピンとの接触面をプラグの外周面に一致させる位置にコードピンを保持する解錠凹部とを具備し、
前記非常用キーは、施錠位置にある前記プラグの鍵穴への挿入時に、前記ロックピンを前記ロック用コードピン孔の深部に配置してロック用コードピン孔の外側端部に空所を形成し、それによってプラグが中間角度位置にある時当該空所に前記中間ピンを受け入れ、中間ピンと前記ロック用ドライバピンとの接触面を前記プラグの外周面に一致させる位置にロックピンを保持するロック凹部と、前記コードピンとドライバピンとの接触面をプラグの外周面に一致させる位置にコードピンを保持する解錠凹部とを具備し、
前記非常用キーを用いて前記プラグを解錠方向へ回転させる中間角度位置において前記中間ピンが前記ロック用コードピン孔の前記ロックピンの上に落ち、解錠後、プラグを施錠位置に戻しても、ロックピンがロック凹部に係合して非常用キーが拘束されており、鍵穴からの抜き取りが不可能とされることを特徴とする錠装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2015186555A JP6180483B2 (ja) | 2015-09-24 | 2015-09-24 | 錠装置 |
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JP6180483B2 true JP6180483B2 (ja) | 2017-08-16 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2015186555A Active JP6180483B2 (ja) | 2015-09-24 | 2015-09-24 | 錠装置 |
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- 2015-09-24 JP JP2015186555A patent/JP6180483B2/ja active Active
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