JP4931569B2 - 施錠機構 - Google Patents

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Description

この発明は、施錠機構および錠に関し、特に不正開錠(ピッキング)を抑制する施錠機構に関する。
不正開錠を抑制するための施錠機構を備えた錠として、例えば特許文献1には、プラグに左右一対のサイドバー収容孔を設け、左右二列のロックピン収容孔をキー挿入孔の反対側に設け、左右一対のサイドバーの基端プレート部をサイドバー収容孔の底壁部のスリットに嵌め入れ、キーを抜取った状態において、板バネの付勢によってサイドバーの先端部を固定ケースの錠止凹部に係合させ、固定ケース対するプラグの回転拘束が左右二箇所において行なわれるサイドバー式シリンダー錠装置が開示されている。
特開2000−314250号公報(請求項1、段落0008〜0009、図1)
特許文献1のシリンダー錠は、施錠時には、回転可能なプラグから左右一対のサイドバーがロックピンに直交する方向に突き出し、このサイドバーが固定ケースの錠止凹部に係合することでプラグの回転を拘束している。開錠するために鍵を差し込み、ロックピンを正規の位置に整列させると、各ロックピンに形成されたサイドバー収容孔にサイドバーが逃げ込むことによりプラグの回転拘束が解かれる。このように、すべてのロックピンが正規の位置になったときに限りサイドバーによる回転拘束が解かれることで、不正開錠が抑制されている。
しかし、特許文献1のシリンダー錠は、不正な操作で各ロックピンを正規の位置に合わせることを困難にする手段を備えていない点で改良の余地がある。
この課題を解決するため、本発明は、不正な操作で各ロックピン等の制止部材を正規の位置に合わせることが困難な施錠機構の提供を目的とする。
本発明は、回転部材と、回転部材を回動可能に収納するハウジングと、少なくとも回転部材に収納される複数の制止部材とを備え、複数の制止部材を、回転部材とハウジングとの境界に位置するシアラインに対してほぼ直交する方向に進退させてシアラインに交差させることにより錠止・開錠する施錠機構を前提とする。
この前提における本発明の特徴は、ハウジングおよび回転部材にまたがり制止部材の進退方向にほぼ直交する収容空間を備え、収容空間には制止部材の一部を構成するロックプレートが収容され、ロックプレートは、少なくとも2つの他の制止部材に当接してシアラインに交差しながら揺動可能であり、開錠するとき、ロックプレートの制止部材の進退方向にほぼ直交する面がシアラインに合致することある。
本発明の1つの実施態様では、ハウジングに、ロックプレートを、ロックプレートに当接する他の制止部材に向けて付勢するバネ付勢手段を備える。
別の実施態様では、バネ付勢手段がコイルバネであり、コイルバネがロックプレートに対向する部分に、ロックプレートに当接する当接部材が設けられている。
また別の実施態様では、制止部材が複数のアンダーピンおよび複数のドライバーピンを含んで成り、アンダーピンとドライバーピンは回転部材の回転軸に直交する方向に配設される。
また別の実施態様では、制止部材が、鍵が挿通される挿通孔を有する複数のディスクを含んで成り、複数のディスクは回転部材の回転軸に直交する方向に配設される。
また別の実施態様では、制止部材が複数のコードピンおよび複数のアンダーピンを含んで成り、コードピンとアンダーピンは回転部材の回転軸に平行な方向に配設される。
本発明では、回転部材とハウジングにまたがる収容空間に、ロックプレートが少なくとも2つの制止部材に当接してシアラインに交差しながら揺動可能に収容されており、開錠するとき、ロックプレートの、制止部材の進退方向に対しほぼ直交する面がシアラインに合致するようになっている。
一方、錠止された状態のときは、ロックプレートの制止部材の進退方向にほぼ直交する面はシアラインに合致せず、収容空間の中で少なくとも2つの他の制止部材に当接して揺動し、シアラインに交差することが可能になっている。従って、不正開錠するために制止部材を動かすと、ロックプレートは揺動してシアラインに交差して回転部材の回動を阻止する。
すなわち、不正開錠する目的で、回転部材が回動する方向に力をかけながら制止部材を動かしてシアラインに合致させようとしても、ロックプレートにより回転部材の回動が阻止されるため、制止部材がシアラインに合致したことを感知することが困難になる。これにより、不正な操作で制止部材を正規の位置に合わせることが困難になる。
また、本発明ではロックプレートが厚みを有するため、制止部材の正規の位置からの位置ずれが拡大される。従って、不正な操作でロックプレートをシアラインに合致させようとする場合、制止部材の位置を同時に、かつ厳密に正規の位置に合わせなければならない。これによっても不正な操作で制止部材を正規の位置に合わせることが困難になる。
ハウジングに、ロックプレートを他の制止部材に向け付勢するバネ付勢手段を備える態様では、ロックプレートはバネ付勢手段により制止部材に押し付けられるので、ロックプレートを制止部材の動きに確実に追随させることができる。
バネ付勢手段には、コイルバネを好適に用いることができる。また、コイルバネがロックプレートに対向する部分に、ロックプレートに当接する当接部材を設ければ、当接部材により確実にコイルバネをロックプレートに当接させることができる。
制止部材が複数のアンダーピンおよび複数のドライバーピンを含んで成り、アンダーピンとドライバーピンは回転部材の回転軸に直交する方向に設けられる態様では、本発明の施錠機構をいわゆるピンタンブラー錠に好適に適用できる。
制止部材が、鍵が挿通される挿通孔を有する複数のディスクを含んで成り、複数のディスクは回転部材の回転軸に直交する方向に設けられる態様では、本発明の施錠機構をいわゆるディスクタンブラー錠に好適に適用できる。
制止部材が複数のコードピンおよび複数のアンダーピンを含んで成り、コードピンとアンダーピンは回転部材の回転軸に平行な方向に設けられる態様では、本発明の施錠機構をいわゆる八万ロック錠に好適に適用できる。
<第1の実施形態>
添付の図面を参照して、本発明に係る施錠機構について説明する。
本実施形態では、ピンタンブラー錠10に本発明に係る施錠機構を適用しており、図1はピンタンブラー錠10に鍵Kが挿入され開錠されたときの施錠機構の状態を模式的に表わす断面図である。
ピンタンブラー錠10は、鍵穴4を有する円柱状の回転部材2と、回転部材2を回動可能に収納するハウジング3とを備え、回転部材2とハウジング3の境界にシアラインSLが位置する。また、ピンタンブラー錠10の制止部材5にはアンダーピン51、ドライバーピン52とロックプレート6が含まれている。さらに、回転部材2とハウジング3とにまたがり、ロックプレート6が収容される収容空間7を備える。また、ロックプレート6はバネ付勢手段であるコイルバネ8により、ロックプレート6に当接するアンダーピン51に向けてバネ付勢されている。別言すれば、ロックプレート6はコイルバネ8により、回転軸に向けてバネ付勢されている。
回転部材2は、その回転軸と平行な方向(以下、回転軸方向Xと記す)に延びる鍵穴4と、鍵穴4から回転部材2の回転軸に直交する方向(以下、直径方向Yと記す)に延び出して回転部材2を貫通し、アンダーピン51を摺動可能に収容する複数のアンダーピン孔11とを備える。ハウジング3には、アンダーピン孔11に連通可能で、ドライバーピン52を摺動可能に収容する複数のドライバーピン孔12が直径方向Yに延びている。すなわち、アンダーピン51とドライバーピン52の進退方向は直径方向Yである。
ロックプレート6は、隣接する2本のアンダーピン51に当接可能な板状の部材である。ロックプレート6の回転軸方向Xにおける長さは、隣接する2本のアンダーピン51の間の最少距離よりも大きく、より好ましくは、2本のアンダーピン51の中心軸間の距離よりも大きい。また、ロックプレート6の幅は、アンダーピン51とほぼ同じか僅かに大きい。
ロックプレート6が収容される収容空間7は、アンダーピン51とドライバーピン52の進退方向にほぼ直交して、回転軸方向Xと平行な方向に設けられている。また、収容空間7は、回転部材2側にロックプレート6が完全に収容されるように形成されている。すなわち、回転部材2側の収容空間7の直径方向Yの寸法(以下、収容空間7の深さと記す)は、ロックプレート6の直径方向Yの寸法(以下、ロックプレート6の厚みと記す)よりも大きく形成されている。また、収容空間7の長さと幅はロックプレート6よりもわずかに大きい。これにより、ロックプレート6は回転部材2とハウジング3にまたがる収容空間7の中で、シアラインSLに交差しながら揺動することができる。
また、ロックプレート6を付勢するコイルバネ8のロックプレート6に対向する部分には、当接部材9が設けられている。本実施形態では、ドライバーピン52が当接部材9を兼用しているが、当接部材9をドライバーピン52とは異なる形状にすることもできる。このようにロックプレート6をアンダーピン51に向けバネ付勢することにより、ロックプレート6をアンダーピン51に押し付けてアンダーピン51の動きに確実に追随させることができる。また、当接部材9を設けることにより、コイルバネ8を確実に当接させることができる。なお、ロックプレート6に当接しないドライバーピン52(図1向かって左側の2本)も、アンダーピン51に向けてバネ付勢されている。
図1のように、鍵Kが鍵穴4に挿入されているとき、ロックプレート6に当接していないドライバーピン52とアンダーピン51との境界がシアラインSLに合致している。さらに、ロックプレート6の直径方向Yにほぼ直交する面Aと、当接部材9(ドライバーピン52)との境界がシアラインSLに合致している。すなわち、制止部材5がシアラインSLから退出した状態となっている。これにより、回転部材2がハウジング3に対して回動可能となり、ピンタンブラー錠10は開錠される。ここで、回転部材2の回動を円滑にするために、シアラインSLに合致するロックプレート6の面Aを、回転部材2の外周面と同じ曲率の面にすることが好ましい。
図2は、ピンタンブラー錠10の錠止状態を模式的に表わす断面図である。
鍵K(図示せず)を鍵穴4から抜くと、図2のように、ドライバーピン52、および当接部材9が、シアラインSLに向けて進出して交差する。これにより回転部材2のハウジング3に対する回動が阻止される結果、ピンタンブラー錠10は錠止される。このとき、ロックプレート6はシアラインSLから離れており、またアンダーピン51に当接している。
次に図3を参照して、本発明の施錠機構が不正開錠を困難にする作用効果について説明する。図3は、ロックプレート6とその周囲の拡大図であり、ピンタンブラー錠10が錠止されているときに、図上向かって左側のアンダーピン51aが不正な操作により直径方向Yに押された状態を表わす。
左側のアンダーピン51aが直径方向Yに押されると、アンダーピン51aに当接しているロックプレート6は収容空間7の中で揺動してシアラインSLに交差し、回転部材2のハウジング3に対する回動を阻止する。
すなわち、回転部材2が回転する方向に力を掛けながらアンダーピン51aを押す不正な操作により、アンダーピン51aがシアラインSLに合致したとしても、回転部材2は微動だにしない。このため、外部からアンダーピン51aがシアラインSLに合致したことを知る手がかりが得られず、不正な操作でアンダーピン51a、換言すれば制止部材5を正規の位置に合わせることが困難になる。
また、図3に示すように、2本のアンダーピン51a,51bの頂点Ta,Tbの位置ずれDaは、ロックプレート6が厚みを有することにより、位置ずれDbにまで拡大される。従って、2本のアンダーピン51の位置が僅かでもずれていると、ロックプレート6により回転部材2のハウジング3に対する回動が阻止されるので、ピンタンブラー錠10を開錠するには、2本のアンダーピン51a,51bの位置を、厳密かつ同時に正規の位置に合わせなければならない。これによっても、不正な操作で制止部材5を正規の位置に合わせることが困難になる。
すなわち、アンダーピン51を1本ずつシアラインSLに合わせる場合に限らず、すべてのアンダーピン51を不正な操作で同時に移動させて、一瞬だけシアラインSLに合致させて開錠しようとしても、アンダーピン51の位置を厳密に同時に合わせなければならないため、不正な操作で制止部材5を正規の位置に合わせることは困難である。
また一般的には、2本のアンダーピン51のa,51b位置ずれが小さいとき、強引に回転部材2を回してピンタンブラー錠10をこじ開けられる可能性がある。しかし、本発明ではロックプレート6によっても回転部材2の回動が阻止されているので、不正開錠することは困難である。この場合、回転部材2の回動方向に対し直交するロックプレート6の側面Sを平面にすることが好ましい。これにより、側面Sが収容空間7の側壁に広い範囲で面接触するので、不正開錠するとき、回転部材2に力を掛けてこじ開けることが困難になる。
<第2の実施形態>
図4〜図6を参照して、本発明に係る施錠機構をディスクタンブラー錠20に適用した第2の実施形態について説明する。本実施形態は、制止部材5がディスク53で構成される点で、第1の実施形態との主な相違点である。以下の説明では、第1の実施形態と重複する説明は一部省略している。
図4はディスクタンブラー錠20の主要な構成部品を説明するための分解斜視図である。ディスクタンブラー錠20は、鍵穴4を有する回転部材2と、回転部材2を回動可能に収容するハウジング3と、鍵穴4に一部が露出するようにして回転部材2に収納される複数のディスク53とを備える。さらに、回転部材2およびハウジング3にまたがり、ロックプレート6が収容される収容空間7を有する。また、ハウジング3には、ロックプレート6を鍵穴4に向け付勢するコイルバネ8と、コイルバネ8がロックプレート6に対向する部分に設けられる当接部材9とが設けられる。
ディスク53は、鍵Kが挿通される挿通孔21が設けられた縦長の板状部材であり、長辺22が回転部材2の回転軸方向Xに対してほぼ直交する方向に沿って進退可能である。また、ディスク53の短辺26は長辺22に対してほぼ直交する方向に延びている。さらに、ディスク53は長辺22に突起23を有し、回転部材2に設けられたディスク孔24にバネ25とともに収納される。ディスク53は、回転部材2と突起23に当接するバネ25により、回転部材2の回転軸方向Xに対してほぼ直交する直径方向Yに沿って、回転軸から離間する方向に付勢されてディスク孔24の中を摺動可能である。
収容空間7は、バネ25で付勢されたディスク53が錠止時に進入可能に設けられている。また、収容空間7は、回転部材2側の深さがロックプレート6の厚みよりも大きく、ハウジング3側の深さはロックプレート6の厚みより小さく形成されている。(図5、図6参照)収容空間7全体の深さはロックプレート6の厚みより大きく、ロックプレート6は収容空間7の中で揺動可能である。
図5は、ディスクタンブラー錠20が開錠されたときの施錠機構の状態を模式的に表わす断面図である。但しバネ25の図示は省略している。鍵穴4に鍵Kを挿入すると、ディスク53がバネ25に抗して回転軸に向けて移動させられて収容空間7から退出し、回転部材2とハウジング3の境界に位置するシアラインSLに対して、ディスク53の短辺26、並びにロックプレート6の進退方向に直交する面Aおよび当接部材9の境界が合致することにより開錠する。
図5の状態から、鍵Kを抜き取ると、バネ25の付勢によりディスク53と、ロックプレート6がシアラインSLに向け進出して交差する結果、ディスクタンブラー錠20は図6に示すように錠止された状態になる。なお、ロックプレート6に当接するディスク53の直径方向長さは、錠止された状態のときでもロックプレート6が収容空間7に当接しない長さに設定されており、これにより錠止された状態のときにロックプレート6が収容空間7で揺動可能となっている。
図7は、ロックプレート6の周囲の拡大図であり、ロックプレート6に当接する一つのディスク53aが、開錠時における正規の位置に向けて不正に移動させられた時の様子を表わす。
図7に示すように、ディスク53aが直径方向Yを示す矢印と反対方向、すなわち回転部材2の回転軸に向けて移動させられることにより、ロックプレート6はシアラインSLに交差しながら揺動し、回転部材2のハウジング3に対する回動を阻止する。
これにより、第1の実施形態と同様にして、不正な操作で制止部材5を正規の位置に合わせることは困難になる。
以上、本発明に係る施錠機構をディスクタンブラー錠20に適用した例を説明したが、これを変形して実施することも可能である。
例えば、錠止時にロックプレート6がシアラインSLに交差する構成に換えて、ロックプレート6がハウジング3側の収容空間7に完全に収容されディスク53がシアラインSLに交差する構成にすることができる。
あるいは、錠止時にディスク53が収容空間7に進入する構成に換えて、錠止時にディスク53が収容空間7から退出する構成にすることもできる。この構成では、例えばディスク53とロックプレート6の境界がシアラインSLに合致して開錠され、ロックプレート6または当接部材9がシアラインSLと交差することで錠止される。
<第3の実施形態>
図8〜図10を参照して、本発明に係る施錠機構を八万ロック錠30に適用した第3の実施形態について説明する。本実施形態は、制止部材5がコードピン54とアンダーピン55を含んで構成される点と、制止部材5が鍵Kの挿入方向と平行な方向に移動する点が、第1の実施形態との主要な相違点である。以下の説明では、第1の実施形態と重複する説明は一部省略している。
図8は、八万ロック錠30の主な構成部品を表わす分解斜視図である。八万ロック錠30は、回転部材2と、鍵穴4を有するシェル31および固定プラグ32で構成されて回転部材2を回動可能に収容するハウジング3と、鍵穴4に一部が露出するようにして回転部材2に設けられる複数のコードピン54およびアンダーピン55とロックプレート6で構成される制止部材5とを備える。コードピン54およびアンダーピン55は、回転部材2の回転軸方向Xに平行な方向に進退可能である。
八万ロック錠30はさらに、ハウジング3の固定プラグ32および回転部材2にまたがり、ロックプレート6が収容される収容空間7を有する。固定プラグ32には、アンダーピン55をコードピン54に向け付勢するコイルバネ8が設けられ、コイルバネ8がロックプレート6に対向する部分に、ロックプレート6に当接し当接部材9を兼ねるアンダーピン55が位置している。なお、八万ロック錠30のシアラインSLは、回転部材2と固定プラグ32の境界に位置する。また、アンダーピン55は、八万ロック錠30が錠止状態のとき、収容空間7にその先端部分が露出可能な長さに形成されている。
複数のコードピン54は、回転部材2の鍵穴4側から回転軸方向Xに延び出して回転部材2を貫通し、回転軸を中心とする同一円周上に配置されたコードピン孔33に摺動可能に収納される。鍵Kは、各コードピン54に対応する位置に、回転部材2の回転軸方向Xに設けられたキー溝56を有し、鍵穴4に鍵Kを挿入するとコードピン54はシアラインSLに向けて回転部材2の回転軸方向Xに移動する。また、複数のアンダーピン55は、コードピン孔33に対向して回転軸方向Xに延び出すアンダーピン孔34に摺動可能に収納され、共に収納されるバネ35によりコードピン54に向けて付勢される。
ロックプレート6はコードピン54が配置される円周に沿った円弧形状であり、隣接する2本のアンダーピン55およびコードピン54に当接可能な大きさである。
また、収容空間7は回転部材2の回転軸方向Xにほぼ直交し、第1の実施形態と同様に、回転部材2側と固定プラグ32側のいずれにもロックプレート6が完全に収容されるように形成されている。これにより、ロックプレート6は収容空間7の中でシアラインSLに交差しながら揺動することができる。
図9は、八万ロック錠30に鍵Kが挿入され開錠されたときの状態を模式的に表わす透視図であり、ロックプレート6、およびロックプレート6に当接するアンダーピン55およびコードピン54を実線で示し、回転部材2を仮想線で示している。なお、これ以外のコードピン54、アンダーピン55、鍵K、シェル31および固定プラグ32の図示は省略している。
八万ロック錠30が開錠されたとき、2本のコードピン54がロックプレート6に当接している。また、ロックプレート6のアンダーピン55の進退方向にほぼ直交する面Aと、アンダーピン55との境界とがシアラインSLに合致する。さらに、図示しないこれ以外のコードピン54とアンダーピン55との境界もシアラインSLに合致する。これにより、回転部材2はハウジング3に対して回動可能になる。
図9の状態から鍵Kを抜くと、コイルバネ8により付勢されたアンダーピン55がシアラインSLに進入して交差することにより錠止され、このとき、ロックプレート6は回転部材2側の収容空間7に完全に収容された状態になる(図示せず)。
図10は、八万ロック錠30が錠止されているときに、コードピン54aが不正な操作でシアラインSLに向けて回転軸方向Xに押されたときの様子を模式的に表わす透視図である。図19に示すように、コードピン55aが回転軸方向Xに移動させられることにより、ロックプレート6はシアラインSLに交差しながら揺動し、回転部材2のハウジング3に対する回動を阻止する。これにより、第1の実施形態と同様にして、不正な操作で制止部材5を正規の位置に合わせることは困難になる。
さらに、ロックプレート6は円弧形状であるため、図10に示すように収容空間7の中で、アンダーピン55の進退方向にほぼ直交する面AがシアラインSLに対して傾斜して揺動することが可能である。これによって2本のアンダーピン55の位置ずれがさらに拡大され、不正な操作で制止部材5を正規の位置に合わせることは一層困難になる。
以上、実施形態に基づき本発明に係る施錠機構について説明したが、本発明はこれに限定されず種々変更して実施することができる。
例えば、当接部材9を省略して、コイルバネ8を直接ロックプレート6に当接させる構成にすることができる。この場合、シアラインSLがロックプレート6とこれに当接する制止部材5との境界に合致するように構成する。あるいは、第1、第2の実施形態でコイルバネ8の本数を減らしたり、コイルバネ8に換えて板バネ等の他の種類のバネを用いたりすることもできる。これらにより、ピンタンブラー錠10の部品数を削減できる。
さらに、収容空間7およびロックプレート6を2箇所以上設けることができるし、ロックプレート6を3つ以上の制止部材5に当接させることもできる。
また、制止部材5、および当接部材9のロックプレート6との当接面を、ロックプレート6に向けて凸の屈曲面、湾曲面等の曲面にすれば、ロックプレート6が当接面に沿って滑らかに動き、揺動が円滑に行なわれるので好ましい。
第1実施形態の施錠機構が開錠されたときの断面図。 第1実施形態の施錠機構の錠止されたときの断面図。 第1実施形態のロックプレートとその周囲の拡大図。 第2実施形態の施錠機構の主な構成部品を表わす分解斜視図。 第2実施形態の施錠機構が開錠されたときの断面図。 第2実施形態の施錠機構が錠止されたときの断面図。 第2実施形態のロックプレートとその周囲の拡大図。 第3実施形態の施錠機構の主な構成部品を表わす分解斜視図。 第3実施形態の施錠機構が開錠された状態を模式的に表わす透視図。 第3実施形態の施錠機構が不正操作されたときの様子を表わす透視図。
符号の説明
2 回転部材
3 ハウジング
4 鍵穴
5 制止部材
6 ロックプレート
7 収容空間
8 コイルバネ(バネ付勢手段)
9 当接部材
11 アンダーピン孔
12 ドライバーピン孔
24 ディスク孔
26 ディスクの辺
33 コードピン孔
34 アンダーピン孔
51 アンダーピン
52 ドライバーピン
53 ディスク
54 コードピン
55 アンダーピン
56 キー溝
A ロックプレートの面
SL シアライン

Claims (6)

  1. 回転部材と、前記回転部材を回動可能に収納するハウジングと、少なくとも前記回転部材に収納される複数の制止部材とを備え、
    前記複数の制止部材を、前記回転部材と前記ハウジングとの境界に位置するシアラインに対してほぼ直交する方向に進退させて前記シアラインに交差させることにより錠止・開錠する施錠機構において、
    前記ハウジングおよび前記回転部材にまたがり前記制止部材の進退方向にほぼ直交する収容空間を備え、
    前記収容空間には前記制止部材の一部を構成するロックプレートが収容され、
    前記ロックプレートは、少なくとも2つの他の前記制止部材に当接して前記シアラインに交差しながら揺動可能であり、
    開錠するとき、前記ロックプレートの、前記制止部材の進退方向にほぼ直交する面が前記シアラインに合致することを特徴とする施錠機構。
  2. 前記ハウジングに、前記ロックプレートを、前記ロックプレートに当接する他の前記制止部材に向けて付勢するバネ付勢手段を備える請求項1に記載の施錠機構。
  3. 前記バネ付勢手段がコイルバネであり、前記コイルバネが前記ロックプレートに対向する部分に、前記ロックプレートに当接する当接部材が設けられている請求項2に記載の施錠機構。
  4. 前記制止部材は、複数のアンダーピンおよび複数のドライバーピンを含んで成り、
    前記回転部材は、その回転軸に沿って延びる鍵穴と、
    前記鍵穴から前記回転軸に直交する方向に延び出し前記回転部材を貫通して前記アンダーピンを摺動可能に収納する複数のアンダーピン孔とを備え、
    前記ハウジングは、前記回転軸に直交する方向に前記アンダーピン孔に連通可能に延びて前記ドライバーピンを摺動可能に収納する複数のドライバーピン孔を備え、
    開錠されたとき、前記アンダーピンと前記ドライバーピンとの境界が前記シアラインに合致するとともに、少なくとも2本の前記アンダーピンが前記ロックプレートに当接する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の施錠機構。
  5. 前記制止部材は、鍵が挿通される挿通孔を有する複数のディスクを含んで成り、
    前記回転部材は、その回転軸に沿って延びる鍵穴と、
    前記鍵穴から前記回転軸に直交する方向に延び出し前記回転部材を貫通して前記ディスクを摺動可能に収納する複数のディスク孔とを備え、
    前記収容空間に前記ディスクが進退可能であり、
    開錠されたとき、前記ディスクの前記回転軸に直交する方向に対して交差する辺が前記シアラインに合致するとともに、少なくとも2枚の前記ディスクが前記ロックプレートに当接する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の施錠機構。
  6. 前記制止部材は、複数のコードピンおよび複数のアンダーピンを含んで成り、
    前記回転部材は、前記回転軸に平行な方向に延び出し前記回転部材を貫通して前記コードピンを摺動可能に収納する複数のコードピン孔を備え、
    前記ハウジングは、前記回転部材の回転軸に平行な方向に延びる鍵穴と、
    前記コードピン孔に対向して前記回転軸に平行な方向に延び前記アンダーピンを摺動可能に収納する複数のアンダーピン孔を備え、
    前記コードピンの一部が前記鍵穴に露出しており、
    開錠されたとき、前記コードピンと前記アンダーピンとの境界が前記シアラインに合致するとともに、少なくとも2本の前記コードピンが前記ロックプレートに当接する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の施錠機構。
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