JP6180183B2 - 撚線の製造方法および撚線装置 - Google Patents
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Description
また、所定方向に走行する芯線に対して複数の素線を撚り合わせて撚線を製造する方法であって、前記撚り合わせた撚線の表面に形成される凹凸を計測する工程と、前記計測した凹凸データから凸部の高さを算出し、算出した凸部の高さが、あらかじめ定められた範囲から逸脱したか否かによって、前記撚線に素線浮きの兆候があるか否かを判定する素線浮き判定工程と、前記素線浮きの兆候の有無に応じ、兆候があると判定された場合、対応する素線を特定して、特定した素線の張力を調整するための特定素線張力調整工程と、を含み、前記特定素線張力調整工程では、前記凸部の高さが第1の閾値を超えると前記特定した素線の張力を強め、前記凸部の高さが前記第1の閾値より小さい第2の閾値を下回ると前記特定した素線の張力を緩和することを特徴とする。
また、所定方向に走行する芯線に複数の素線を撚り合わせて撚線を製造する撚線装置であって、張力を負荷しながら前記複数の素線を各別に繰り出す素線ボビンと、前記芯線の走行線上に設置され、前記芯線に対して前記複数の素線のそれぞれを撚り合
わせて撚線として出力するボイスと、前記ボイスから出力された撚線の走行線上に設置され、前記撚線の表面に形成される凹凸を計測する凹凸計測部と、前記計測した凹凸データから凸部の高さを算出し、算出した凸部の高さが、あらかじめ定められた範囲から逸脱したか否かにより、前記撚線に素線浮きの兆候があるか否かを判定する素線浮き判定部と、前記素線浮きの兆候があると判定された場合、対応する素線を特定して、特定した素線
の張力を調整できるように、当該撚線装置の動作を制御する動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、前記素線ボビンのブレーキ力により、撚線動作を継続したまま、前記特定した素線の張力を調整することを特徴とする。
図1〜図4は、本発明の実施の形態1にかかる撚線装置および撚線の製造方法について説明するための図である。図1は撚線装置の構成を説明するための模式的な側面図、図2は撚線装置の一部である凹凸計測部における位置センサーと撚線との位置関係およびデータ出力部分の構成を示す模式図、図3は凹凸計測部で測定した凹凸データと凹凸データから算出する凸部高を説明するための波形図、図4は撚線の製造方法のうち素線浮きの兆候の有無を判定する部分および兆候を示した素線の張力を調整する部分の動作を示すフローチャートである。
各素線ボビン4には、素線20wの張力を調整するための図示しないブレーキが備えられており、制御盤9dでの入出力によって設定された張力で素線20wを架張するように、制御装置9はブレーキを制御する。これにより、巻出しドラムから供給された芯線20cに対して、張力を調整され、回転しながら繰り出された素線20wがボイス8で撚り合わされ、撚線20となって巻取りドラム7Wに巻き取られていく。
Td=L/V ・・・(1)
本実施の形態2にかかる撚線装置および撚線の製造方法では、撚線の太さを算出する際の撚線振動の影響を演算処理により抑制するものである。図5は、本発明の実施の形態2にかかる撚線装置および撚線の製造方法を説明するためのもので、図5(a)は、において、凸部高とピッチを算出する部分のデータの流れを示すブロック図、図5(b)は、撚線振動の影響を抑制するように補正して算出した表面位置データを示す波形図である。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と同様の部分については、説明を省略し、図1〜4についても援用する。
上記実施の形態1、2においては、素線浮きの兆候の有無の判定や素線間隔Pを山谷1つ(1スパン)分のデータを用いて判定しているが、撚り合わせ条件によっては山谷1つではばらつきが大きく、張力による傾向が見えないことも考えられる。一方、芯線20cに対する素線20wの撚り合せ本数をN本とすると、ある素線20w−jによる凸部高Sjは、N個ごとに計測されることになる。そこで、例えば、N個ごとの凸部高Sに対して周期的な平均をすることで、素線20wごとの傾向を把握するようにしてもよい。
上記実施の形態1〜3では、表面位置データYを得るための位置センサー10sに、投光式のレーザー変位計を用いているが、表面の凹凸形状が計測できれば他の計測機を用いてもよい。例えば、レーザー変位計のような非接触式の位置センサーに限らず、デジタルマイクロメーターのような接触式の位置センサーを用いてもよい。撚線表面にプローブ等を直接接触させる接触式センサーを用いれば、レーザー変位計のような非接触式センサーではノイズになりがちな、撚線表面の付着物による影響を除外することができる。また、上記各実施の形態に示すように、素線浮きの有無や制御対象となる撚線を特定するための表面位置データとしては、凹部の底部分のデータを必要としない。そのため、接触式センサーを用いた場合にも、プローブの先端を凹部内に侵入させる必要が無く、先端が滑らかで撚線20との摩擦抵抗が低いものを使用でき、撚線の走行の妨げになることもない。
なお、上記実施の形態1〜4における撚線装置1あるいは撚線の製造方法では、素線浮きの兆候があると判定された際に、撚線動作を継続しながら、特定した素線の張力を調整する例について記載した。しかしながら、素線浮きの兆候があると判定された際に、撚線動作を停止させて、特定された素線20w-kの張力を、例えば、3点式張力計で計測し
ながら、張力を手動で張力するようにしてもよい。
7F:巻出しドラム、 7W:巻取りドラム、 8:ボイス、 9:制御装置(素線浮き判定部、特定素線張力制御部)、 9c:中央演算装置、 9d:制御盤、 10:凹凸計測部、 10a:アンプ兼コントローラ、 10c:A/D変換器、 10s:位置センサー、 10sa:投光部、 10sr:受光部、
20:撚線、 20c:芯線、 20w:素線、
P:素線間隔、 R:補正した撚線の表面位置データ、 S:凸部高、 SR:補正した凸部高、 ThL:下限値、 ThU:上限値、 Y:撚線の表面位置データ。
Claims (8)
- 所定方向に走行する芯線に対して複数の素線を撚り合わせて撚線を製造する方法であって、
前記撚り合わせた撚線の表面に形成される凹凸を計測する工程と、
前記計測した凹凸データから凸部の高さを算出し、算出した凸部の高さが、あらかじめ定められた範囲から逸脱したか否かによって、前記撚線に素線浮きの兆候があるか否かを判定する素線浮き判定工程と、
前記素線浮きの兆候の有無に応じ、兆候があると判定された場合、対応する素線を特定して、特定した素線の張力を調整するための特定素線張力調整工程と、
を含み、
前記凹凸を計測する工程では、前記撚線の径方向における相対向する部位の凹凸を計測し、
前記素線浮き判定工程では、前記計測した相対向する部位の凹凸データの移動平均から前記撚線の中心位置を算出し、算出した中心位置を用いて前記凸部の高さを補正することを特徴とする撚線の製造方法。 - 所定方向に走行する芯線に対して複数の素線を撚り合わせて撚線を製造する方法であって、
前記撚り合わせた撚線の表面に形成される凹凸を計測する工程と、
前記計測した凹凸データから凸部の高さを算出し、算出した凸部の高さが、あらかじめ定められた範囲から逸脱したか否かによって、前記撚線に素線浮きの兆候があるか否かを判定する素線浮き判定工程と、
前記素線浮きの兆候の有無に応じ、兆候があると判定された場合、対応する素線を特定して、特定した素線の張力を調整するための特定素線張力調整工程と、
を含み、
前記特定素線張力調整工程では、前記凸部の高さが第1の閾値を超えると前記特定した素線の張力を強め、前記凸部の高さが前記第1の閾値より小さい第2の閾値を下回ると前記特定した素線の張力を緩和することを特徴とする撚線の製造方法。 - 前記凹凸を計測する工程では、前記撚線の径方向における相対向する部位の凹凸を計測し、
前記素線浮き判定工程では、前記計測した相対向する部位の凹凸データの移動平均から前記撚線の中心位置を算出し、算出した中心位置を用いて前記凸部の高さを補正することを特徴とする請求項2に記載の撚線の製造方法。 - 前記特定素線張力調整工程では、撚線動作を停止することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撚線の製造方法。
- 所定方向に走行する芯線に複数の素線を撚り合わせて撚線を製造する撚線装置であって、
張力を負荷しながら前記複数の素線を各別に繰り出す素線ボビンと、
前記芯線の走行線上に設置され、前記芯線に対して前記複数の素線のそれぞれを撚り合わせて撚線として出力するボイスと、
前記ボイスから出力された撚線の走行線上に設置され、前記撚線の表面に形成される凹凸を計測する凹凸計測部と、
前記計測した凹凸データから凸部の高さを算出し、算出した凸部の高さが、あらかじめ定められた範囲から逸脱したか否かにより、前記撚線に素線浮きの兆候があるか否かを判定する素線浮き判定部と、
前記素線浮きの兆候があると判定された場合、対応する素線を特定して、特定した素線の張力を調整できるように、当該撚線装置の動作を制御する動作制御部と、
を備え、
前記凹凸計測部は、前記撚線の径方向における相対向する部位の凹凸を計測し、
前記素線浮き判定部は、前記計測した相対向する部位の凹凸データの移動平均から前記撚線の中心位置を算出し、算出した中心位置を用いて前記凸部の高さを補正することを特徴とする撚線装置。 - 前記動作制御部は、前記特定した素線の張力を調整するために、撚線動作を停止することを特徴とする請求項5に記載の撚線装置。
- 所定方向に走行する芯線に複数の素線を撚り合わせて撚線を製造する撚線装置であって、
張力を負荷しながら前記複数の素線を各別に繰り出す素線ボビンと、
前記芯線の走行線上に設置され、前記芯線に対して前記複数の素線のそれぞれを撚り合わせて撚線として出力するボイスと、
前記ボイスから出力された撚線の走行線上に設置され、前記撚線の表面に形成される凹凸を計測する凹凸計測部と、
前記計測した凹凸データから凸部の高さを算出し、算出した凸部の高さが、あらかじめ定められた範囲から逸脱したか否かにより、前記撚線に素線浮きの兆候があるか否かを判定する素線浮き判定部と、
前記素線浮きの兆候があると判定された場合、対応する素線を特定して、特定した素線の張力を調整できるように、当該撚線装置の動作を制御する動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、前記素線ボビンのブレーキ力により、撚線動作を継続したまま、前記特定した素線の張力を調整することを特徴とする撚線装置。 - 前記凹凸計測部は、前記撚線の径方向における相対向する部位の凹凸を計測し、
前記素線浮き判定部は、前記計測した相対向する部位の凹凸データの移動平均から前記撚線の中心位置を算出し、算出した中心位置を用いて前記凸部の高さを補正することを特徴とする請求項7に記載の撚線装置。
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JP2013107631A JP6180183B2 (ja) | 2013-05-22 | 2013-05-22 | 撚線の製造方法および撚線装置 |
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JP2013107631A JP6180183B2 (ja) | 2013-05-22 | 2013-05-22 | 撚線の製造方法および撚線装置 |
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JP2014227621A JP2014227621A (ja) | 2014-12-08 |
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