JP6178297B2 - 避難用シェルター - Google Patents

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Description

命を守る防災対策の特徴は、被災時には何にもまして必要なのだが、普段の生活には必要が無いので、消防法の様に法律で強制されても、罰則規定の無いものは、なかなか普及しない。又罰則規定を設ける自体空しい。この発明は災害時の避難用シェルターであり、簡単、安価な、普及のし易さを目的とする、地震、台風、津波、豪雨、土石流等の災害時に命を守る避難用シェルターに関するものであり、罰則規定が無くても市民自身が自主的に採用しようと思えるアイデアである。
建築物の防災対策は、地震に耐えうる耐震強度を持った建物から、免震構造、制振構造、シェルターまで、多種多様にある。又上位概念として都市計画、宅地造成計画、防災計画等がある。
特開2014−104778号公報 津波シェルター。 特開2006−226099号公報 津波シェルター。 特開平8−240021号公報 シェルターユニットバス。 特許第5500473号 折りたたみ式津波シェルター。 特開2012−180717公報 避難用シェルター
実用新案登録 第3193218号 津波脱出シェルター。
気象条件から人間を守る手段として住いがある。住いは生活、人生の拠点であるが、生涯賃金をかけて手に入れる程の高価な買い物である。広島豪雨の無念も冷めやらぬ間に、またしても無念の死が起きた。御嶽山が水蒸気爆発を起こし、息も出来ない熱風、噴煙、火山弾が人々を襲った。10月17日現在、56人もの方が亡くなられ、未だ7人の方が行方不明である。広島豪雨は今年(2014年)8月20日未明、原爆ドームの前を流れる元安川の上流、広島市安佐北、安佐南を中心とする地域に、時間降雨量92mm、115mmを始めとする豪雨が降り続き、御影石とも呼ばれる固い花崗岩が風化して出来たまさ土が、水と共に一気に流れ下り、巨岩、立木を伴って、質量の大きい土石流となって、下流地域の住宅を一気に押し潰し、人々の命と平穏な生活を奪った。9月10日現在の被害状況は、死者73人、行方不明1人、広島県警は死因を特定した57人の死因が、窒息死36人、脳挫傷18人と発表した。窒息死、私が最も体験したくない死に方である。どんなにか苦しく辛かった事であろうか。発明者は昭和47年5月13日に起きた、大阪、千日デパートビル火災に触発され、防災問題に関心を持ち、その解決策を模索し、その提案を各方面にして来たが、その大半は返事も無い門前払いである、思考が稚拙なのか、世が無関心なのか。結果として日本には部外者の社外提案は、門前払いと言う暗黙の風潮があるようだ。私としては絵に描いた餅では無い、具体化し現実の施策とする為に、採用企業に魅力を持たし、製品化の可能性を高める為に特許出願をしている。しかし現実は社交辞令の返事が続く。まあーこれも天命かもしれないが、五体満足に生まれ、無念の災害にも遭遇せず、生きられている人間の使命として続けて行こうと思う。東日本大震災が起きる8日前の3月3日に『特許文献5』の避難用シェルター、(以下(避難シェル1)と言う)を特許出願した。理由は莫大な借金財政にもかかわらず、多額の助成金を出さなければ中々普及しない、木造住宅の耐震化改修工事助成事業を目の当たりにし、もっと安価で効率的な、採用され易い、普及しやすい、命だけは守れるものが何か出来ないかと考えていたからである。10数年前、家具転倒防止策と耐震化改修工事の営業に、個人で各家庭を回っていた時期がある。いわゆるピンポン営業である。しかし悪徳営業が蔓延する時代においては、話を聞いて貰える家庭は殆ど無く、95%以上はインターホン越しに断られる。人間とは弱いもので、毎日毎日それが続くと、終いにはインターホンのボタンが押せなくなっている自分が居た。体験しない事には分らない現実だった。それでも勇気を振り絞り、何とかまわっていると何人かの方と話が出来た。ある個人商店主の親父さんからはこんな事を言われた『明日生きるための生活費もろくに稼げないのに、いつ来るか分らないものに費用をかける余裕が無い、例え地震が来て死んだとしても、それは運命だとあきらめざるを得ない』。回っても回っても、成約に繋がらない、自分の心境を代弁するかのような言葉が、胸に突き刺さった。今、個人企業、商店はどこも厳しい。そんな中でも命だけは助かる施策をと考えている。人生は平たんでは無い、男50年生きると、誰しも死を覚悟する事が有ったと思う。集団社会では自分の責任、原因でなくても、どうにもならないしがらみに巻かれる事もある。しかし生きてさえいれば、きっと花の咲く時もある。無念の死に追いやられた人の事を思うと、決して自ら死んではならない。防災対策の特徴は、普段の生活には必要が無いので、法律で強制されても、なかなか普及しない。しかし普及しなければ何の役にも立たない。普段の生活に邪魔であったり、滅多に使用しないのに費用が割高なものは、採用されない、出来ない。しかしイザ被災すると、被災したその現場に於いて、適切な防災手段が、現実に実施されていると言う、事実現実こそが最も重要な事になる。実施出来ない机上の理論では絵に描いた餅である。との思いで(避難シェル1)を出願した。そしてその8日後、まさかの東日本大震災が起きた。誰もが想像し得なかった、正に天地をひっくり返す大災害、大事件であった。誰があの様な大災害を予想し得ただろうか。あのような津波に対抗できるものは何も無い。老朽家屋であっても、地震時には避難用シェルター内で避難し、揺れが治まれば、高台に逃げるしか方法は無いと思った。その(避難シェル1)もWEBサイトでの公開や、個人活動で広報していたが、関心のある人に巡り合う事無く、審査請求期間の3年が過ぎ、審査請求は断念した。出費ばかりが続く個人では、審査請求費用は大きいのである。昨年の台風18号では我が家も浸水危機寸前だった。福地山浸水、奈良、和歌山県豪雨、伊豆大島台風、休む間もなく続く自然災害、半世紀も前からサインを出し続ける母地球に対し、未だ使い捨て社会構造を改めない、病める母地球を痛め続ける生物を、父太陽が駆逐しようかと怒っているかの様である。そして今回の広島豪雨災害が起きた。建築基準法は災害の度に改正されてきた。昭和56年に改正されたのは新潟地震の被害を受けての改正であった。新潟地震は9年前の新潟大火(新潟県庁分館の漏電により出火した火は、台風通過後の西風に煽られ瞬く間に市中に広がり、大打撃を受けた)からの復興途上であった新潟の街を襲った。鉄筋コンクリート造5階建ての県営アパートが転倒し、開通間もない昭和大橋の橋桁がのこぎり刃の様に落ち、製油所から流出した、海上を漂う石油が爆発炎上し、12日間も燃え続け、347棟もの建物が被災した)東京オリンピックの始まる数か月前の出来事である。その建築基準法、新耐震基準をもってしても、地盤が崩れる所には無力である事を(避難シェル1)に於いても言い続けてきた。その場合は耐震化改修工事をしても意味が無い。税金とは生まれるものでは無い、不況で固定資産税が払えない者にでも容赦なく差し押さえが来る非情なものである。この税金が財政財源である。莫大な借金財政からの耐震化改修工事助成事業の、貴重な助成金に加え、なけなしの蓄えである自己資金を加え、注ぎ込んで改修した住宅でさえも、一瞬にして消え去るのである。地震だけなら狭いシェルターへ逃げ込むよりも、耐震化改修工事された家屋の方が有利である。しかし大津波が来るなら無意味になる。難しい課題である。阪神大震災や東日本大震災では新築したばかりの家が無くなり、ローンだけが残る事例も報告されていた。今、東南海沖地震が予想されるが、莫大な累積債務を持つ財政下に於いては、費用対効果の高い施策が求められる。少子高齢化社会になって、年金制度を始めとする社会の色んな体制が揺らぎつつある。対外的には新興国が力を付け、貿易立国も揺らぎつつある中で、莫大な費用が要る国内のインフラ整備も老朽化が進行している。道路、橋、鉄道、天井川、堤防、トンネル、ガス水道下水管、擁壁等々、耐用年数が迫っているものに加え、今までの都市計画は時間降雨量50mmを基準としていたが、最近の雨量は100mmを越すものが頻繁している。これに対応するには途方もない莫大な費用とエネルギー消費が要る。地球温暖化を助長する事にもなる。京都府の地下貯留施設(いろは呑龍)は107000立方mの貯水量を誇るが、事業費は450億円である、1立方m貯めるのに42万円もかかるのである。これが厳しい現実である。社会は医療介護費も増大し続けている。債権を償還する為に、又新しい借金をしなければ予算が組めない悪循環を早く断ち切らねばならない。その為にも費用対効果の高い施策が求められる。地殻プレートの接線が交差する島国日本は地震が多い、そして火山列島でもあり、台風の通り道でもある。その国土面積の7割が山間地である。水辺の僅かな地域に大半の人々が暮らすが、住宅は山間地から川べり海岸線ギリギリにまで建っている。平地には地震、台風、竜巻、津波、浸水、液状化現象まで、山間地には地震、がけ崩れ、火山流、今回の様な豪雨による土石流、これらの危険要素は、全国至る所にある。そして川沿いには津波が遡る事も報道されている。世界には水も無い灼熱の砂漠や、極寒の地、又海面より低い国もある。干ばつ、大雨、地震、火山噴火、モンスーン、ハリケーン、竜巻、生きることは厳しい試練との戦いでもある。昨年のフィリピンレイテ湾では気圧890hpa、風速105mもの台風30号がタクロバン市を襲い、80%の家屋が損壊、死者は1万人以上と言われている。今も脳裏にあるのは1988年の旧ソビエト連邦時代、アルメニア地震で家族と家、全てを無くされた老人が、三か月間、毎日被災地を見つめ、ただぼう然と被災地を眺められていた時の新聞写真が忘れられない。その後どうされたのだろう。私なら生きただろうか、せめて家族や友人が生きていたならば生きる力も湧いてくるだろう。自然の強大なエネルギーに真っ向勝負で打ち勝つ事は、莫大なエネルギーを注ぎ込んでも無理だろう、であるならば、少ないエネルギーで、命だけは守れるものが必要だと思う。柳に風である。私の住んでいる所は大阪湾より44kmも上流だが海抜は僅か10m程しか高くない。昨年の台風18号では浸水寸前だった。家のそばを流れる濠川の水位は、下流、宇治川の水位より2mも低かったから助かったのである。何故か。下流に三栖の閘門があって本流宇治川の水を堰き止めていたから助かったのである。しかし濠川の水を汲み上げる排水ポンプ三台の内一台が浸水により故障し、長い間水は引かなかった。もし排水能力が上流より流れ下る濠川の流量より小さかったならば、床上浸水になっていた。旧家は石垣を積み上げた上に建っている、歴史の教訓である。悠久の歴史を考えてみれば、水は水蒸気と成り、雲と成り、雨となって山を下り、大地を削り下流に運び、扇状地となって、地形を作る事は小中学生時代に習った事である。千年単位で見れば、ごく普通の自然摂理かもしれない。そこに人が住むことで災害が大きく成る。しかし世界を見ても人の住むところで完璧な所など無い、みんな何がしかの危険と隣合わせである。それが生きると言う事かも知れない。ある土木技術者と話をした事があるが、砂防ダムは使い捨てであるらしい。土砂で満杯になると新しいダムを造るのが常識であるらしい。20数年前、ゴミ減量に関心が高かった頃、京都市近郊の山中をバイクで走り回った経験がある。軽自動車がギリギリ入れる山道の、至る所に不法投棄されたゴミの山を見て、人間の業を思った。その時目にした多くの砂防ダムは、全て砂利で満杯だった事を思い出した。何故、ダム底部に開閉門を開けて下流に流さないのか不思議だったが、ゴミにしか関心の無かった当時は、それ以上考える事は無かった。オランダ人土木技術者ヨハネスデレーケならば同じことを考えただろう。今考えれば土砂が流れ出る穴や上流側に蛇籠トンネルを作って、下流へ流し、ダンプ車が入れる広い所で、定期的に土砂を取らない限り、進入路の細い山間地で砂防ダムを造り続ける事は、物理的にも財政的にも難しく、机上の空論でしか無いと思われる。理想論ではない現実的な解決手段が求められる。東日本大震災から3年が過ぎた日に於いても、未だ2633人もの方が行方不明である。莫大な捜索人員、費用をかけて、探し続けても中々見つからない。難しい課題である。遺族、友人、知人にとって行方不明がどれだけ辛いものかが、あれ以降の多くの報道で、部外者にもよく分かった。人命、傷害の被害を減らす事は勿論、行方不明者を一人でも減らす事、少しでも綺麗な状態で見つけ出す事、少しでも探しやすい状況にする事も求められる課題である。
先行技術として特許文献1の特開2014−104778号公報に示される、津波シェルターはシェルターそのものであり、普段の生活には邪魔になるので普及はし難いだろう。
先行技術として特許文献2の特開2006−226099号公報に示される、津波シェルターも設置地盤と言うスペースが必要なので普及はし難いだろう。
先行技術として特許文献3の特開平8−240021、シェルターユニットバスは既存のユニットバスには採用出来ない。何故ならば既存のユニットバスの外周は少しの隙間も利用しようとギリギリに迄、間仕切り壁が迫っており、丈夫な補強外周枠を設けることは部屋の間取り迄、変える必要があり不可能に近い、と言う点で普及は難しい。
先行技術として特許文献4の特許第5500473号折りたたみ式津波シェルターは折り畳みが出来、普段の生活を邪魔しないので、津波用にはよく考えられていると思うし、役にも立つと思う、しかし幕の強度等が不安であり、実績が無いと普及し難いと思う。そして津波用であるので、地震時の家屋倒壊等には効果が無い点が、本発明とは違う。
先行技術として非特許文献1の 実用新案登録 第3193218号 津波脱出シェルターがある。起き上がりこぼしの原理を利用して避難者の姿勢を保とうとするものであるが普及を目的とする私の考えからはほど遠く、普及するとは思えない
その他、球形の避難空間や水に浮く生存空間を提供するものが数多く出願されているが、強度が十分であれば地震に対してのシェルターとしては有効だろう。しかし殆どの人は東日本大震災の動画映像を見られたと思う。激しい勢いで流れる津波、浮いている家屋、自動車、船、石油等の備蓄タンク等々、その中を浮遊すると、たとえシェルターが壊れなくても浮いているシェルターの天地が逆さまに成ったり、物に当たったりして、相当な衝撃を、多数回受けるだろう。すると内部の避難者もその衝撃でシェルター内壁に当たり、死傷病者になる人もたくさんいるだろう。ましてや普及するかどうかを考えた時、普及できる為のハードルが高すぎる。一番にはすぐに入れる所に設置出来るのかと言う疑問が湧く。先願資料は多くの人が情熱をかけて思考された努力の結晶だと思う。課題を解決する為に長い思考を重ねられた結果であろう。しかし多くの先願資料は、津波は津波、地震は地震と言った、用途が限定されたものが多い。災害は何が来るか分らない。地震、台風、家具転倒、津波、土石流と言った多種の災害から命だけは守れる物と言う思考は少なく、狭い敷地、家屋に設置出来る、多用途的な考えは見当たらない。よって現実的でなく結果として実際に採用出来る案がない。
採用され難い課題を解決するものとして、『特許文献5』の避難用シェルターは私が2011年3月3日、即ち東日本大震災が来る8日前に出願したアイデアである。それは助成金を出さなければ中々進まない、木造住宅の耐震化改修工事の現状を目の当たりにして、実施され易い、金が無くても命だけは守れるものをと思い、提案したのである。私は自己資金のみで耐震化改修工事をされた方を未だ知らない。しかし『特許文献5』は津波には無力である。まさか、あのような天地が逆さまに成るような大災害が来ることを誰が予想し得ただろうか。あの時の考え方は、少ないスペースで、普段の生活には邪魔にならず、来客の多い様な時には簡単に折りたたみ、コンパクトに出来る、採用され易い、地震の為の避難用シェルターであった。シェルターはその存在が邪魔であったり、設置に相当な費用がかかったり、緊急を要する時なのに、使用方法が不慣れな、瞬時に使えない物は、現実的でなく、採用する気にならない。特に不景気の現代においては、明日生きる為の生活費を削ってまで、安全対策に資金を出せる人は少ないのである。『特許文献5』の簡単安価で滅多に実施される事の無い避難訓練を、子供や孫等が遊ぶ、かくれんぼと言う子供の頃からの遊び道具として日常的に使用し、その使い方に馴染む事で、必要時にはあわてなくても、使い慣れた操作動作で使用出来る、災害時の避難用シェルターとしての意味は、本発明にも有効であり、ましてや近年頻繁に起きる大災害を目の当たりにして、人々の防災意識は格段に高く成ったと思うので、少々の設置スペースが必要だとしても、普段の生活に不便さがあったとしても、ある程度の費用が要るとしても、命だけは守れるものが出来たならば、人々は採用すると思う。シェルターはその中に入らなければ効果を発揮しないが、耐震化改修工事を終えた住宅では、家の中にさえ居れば地震には有効だと考えられるが、同時に家具転倒防止策をしていないと、その下敷きに成る事もあるので、その対策も必ず必要である、阪神大震災では負傷者の半数は家具転倒が原因とされている。多くの人は下敷きに成った事しか考えないが、夜間暗闇の中で地震が起き、家具が転倒すれば、勝手知ったる我が家のはずが、何処が玄関だったかも分らず、真っ暗の中で避難経路を手探りし、割れたガラスが散乱する室内を裸足で逃げ歩き、足を切った事の状況が、緊急時に起きた事態を想像して欲しい。冷静に対処できるかどうか、よくよく考えて貰いたい。
請求項1の発明は図1、2、3に示す様に出入り口(12)と扉(4)が設けられた、内部に人体を収容出来る密閉空間を有する容器(1)に於いて、容器(1)の内面必要箇所にはクッション材(2)を設け、そのクッション材(2)の内側に、人の手で掴める、網(3)をクッション材(2)を押さえる状態に容器(1)に繋いで設けた事を特徴とする地震等災害時の、避難用シェルターである。つまり容器(1)本体、クッション材(2)、網(3)、避難者身体の手、と言う順番で避難者が容器(1)の中に居られる避難空間である。容器(1)の形状は限定しないが、普及のし易さを目的とする本発明に於いては家具の様な六面体(長方形)が普及しやすいだろう。材料は木製、金属製、樹脂製等限定しないが、木製にする事で国内林業の活性化に繋がれば良いと思っている。容器の内面には、ゴム、スポンジ、発泡ウレタン、スチレンフォーム、発泡スチロール等のクッション材(2)を貼り付ける等の方法で設けている。その上に人が掴める網(3)を容器(1)本体に繋げて設けている。例えば容器が25mm厚のベニヤ合板製箱の場合、網目5cm間隔、網糸径9mm程度の格子状の網を25cm間隔に大型ホチキスやタッカー、又釘で網目の交差部をベニヤ合板に打ち付けると網がクッション材を押さえ凹まして容器に繋がる。この容器(1)に繋がれた網を握って捕まっていれば容器内の人体位置が保持される。津波で容器が水面付近に浮遊し揺れ動き、身体が押される状態に揺れても、げんこつ形状になっている網を掴んでいる手の相手側は、クッション材であるので、ショックは和らげられ低減する。引っ張られる方向に揺らされても網を掴んでいるので身体位置姿勢を保てる。そして容器は密閉構造なので、水中に没しても水は入らない。当然、出入り口や窓は水密性能を有する構造機能が必要である。扉(4)は出入り口(12)より大きく作り、外開きとし、出入り口外部外周には合成ゴム製等のパッキン(7)を設けている。丁番(5)を外部に付け、閉めた状態にすると、パッキン(7)が扉内面と容器外面に挟まって圧縮され、扉が閉まるので水密性能が働く。容器(1)内に避難者が入り込み、扉を閉め開閉器(6)を閉める事で、家屋が倒壊しても、家具が転倒しても、土砂が迫って来ても、津波に浸かっても内部には入って来ない。避難者は図5に示す様に、網(3)を握ってシェルター内壁を突っ張っている事で身体位置を保持出来、容器(1)内を転げ回り身体をぶつける事に成り難い。
『特許文献5』は折り畳みが出来るので、普段の生活の場で、大勢の人が来る時などは、折り畳んで嵩を小さく出来る事で、普段の生活に邪魔に成り難い事を長所としていたが、同じ材料ならば、折り畳みが出来る物より、折り畳み出来ない一体型の方が強度的には優れた物が出来る。容器の強度は家屋が倒壊して下敷きになったとしても損壊しない強度が求められる。又津波に流され漂流し、他の漂流物とぶつかった時にも損壊しない強度が求められるが、少ない強度でも、何も対策が無い場合に比べ、生存できる可能性は高くなる。
容器の大きさは限定しないが、大き過ぎると普段の生活には邪魔であり、小さすぎると救助を待つ間がつらいので一人用なら、内部幅60cm、奥行60cm、高さ180cm程度は欲しい。二人用なら最低でも内部幅90cm、奥行60cm、高さ180cm程度は欲しい。この寸法だと内部空間の容積は0、97立方m有りその浮力は970kgになる。シェルター自重と避難者体重を足しても十分な浮力が得られる。容器(1)を設置する建物床との接触面になる容器外部底部には合成樹脂板等の摩擦係数を減ずる物や車輪を設ける事で摺動移動、転がり移動がし易くなり、屋外等に移動さす場合にも便利である。容器を普段の生活で移動に迫られる時にも移動し易い。
庭や敷地に余裕のある家屋には、庭等屋外に設ける事も可能であり、その場合は木製に変え、鋼製キーストンプレートの両面に1mm厚程度の鋼板を両面にスポット溶接したパネルを作り、組み立てる事で強度の高い避難用シェルターが出来る。キーストンプレートの溝部分には発泡ウレタン等を注入する方法等で断熱効果を高めたものも出来る。救助されるまでの時間が長い場合等に有利である。
人間に限らず生き物の多くは、穴や小さい隙間が好きかも知れない。それは安全を守る本能かも知れない。木に穴を開ける小鳥、岩穴に入る魚、蛇、蟻、モグラ、等数え上げればキリがない。子供の頃、土管や木材置き場の隙間で遊んだ経験がある。又押入れに入るのは、現代っ子でも好きな様である、この事より子供、孫、人が穴から狭い空間に入る事が好きな習性を利用する事で、シェルターが鬼ごっこ等子供の遊び場を提供する事で、使い慣れする事が出来、滅多にしない避難訓練を普段からする事に成るので、イザと言うときに使い易く、避難訓練をし慣れた、安全生存空間を現実に存在さす事を容易にする事が出来る
請求項2の発明は図4に示す様に容器(1)の内底部に蓋(9)つきの箱(14)が腰掛として設けられており、箱(14)内部には収納物を固定できるバンド、紐等の固定手段が箱に繋がって設けられている請求項1、に記載の避難用シェルターである。狭い奥行空間での腰掛は単なる椅子の代用品では無い。容器内底部に腰掛けを設けておくと容器の奥行寸法が小さくても楽な姿勢が保てる。例えば容器(1)が長方形6面体の家具形状の箱だったと仮定する。腰掛の無い容器底に座って足を伸ばすと身長175cmの私の場合110cmの奥行寸法が要る、図4に示す様に腰掛が出来る箱(14)を底面入隅に作ると60cmの奥行寸法で済む。コンパクトで楽な姿勢が保てる容器(1)が出来る。腰掛なしの空間に膝を抱え込んで座ると最低でも奥行寸法70cmは必要であり、この時身体の関節は150度程の角度をもって折れ曲がっている。血流の流れも悪くなり、10分間も座ると気分が悪くなる。あぐらをかいても幅が70cm以上必要となる、二人用なら140cm以上必要になり、家具と並べて置くには大きすぎ、普及し難くなる。腰掛にもクッション材を設けておくのは普通であり、網(3)も設けておくことで蓋(9)に取っ手が無くても蓋の開閉が出来、余計な出っ張りを作らなくて済む。又蓋(9)を二つ以上に分割する事で、内部の収納物を出す時に使い易く成る。蓋(9)と箱(14)の蹴込板にはベルクロテープの雌雄各々を設け、勝手に蓋が開かない様にする。
蓋(9)つき箱(14)の腰掛は内部に空気ボンベ(10)等を収納できる空間にもなり、空気ボンベ(10)等を箱の腰掛内に固定して収納しておく事で、避難空間を金属製の空気ボンベが飛んだり、又出っ張り部と成って怪我の要因となる要素を減らす事が出来る。この事を考えると箱(14)内部に非常用飲料、缶詰食糧、衣類毛布、バッテリー、電池、LED照明器具、汚物入れを使い易いように小分けし、手提げ袋やかばんに入れ、バンド、紐等の固定手段で箱(14)内部に固定して置く事で、非常用持ち出し袋を忘れても、シェルター内に逃げ込むだけで、生存する期間が長いシェルターが出来る。
更に津波等で、水面付近を容器(1)に乗って漂う場合、重心が底部に近づくので、容器(1)の姿勢が天地逆さまに成り難いので、避難者は楽な姿勢を保ちやすい。そして身長の低い子供等が外部視認手段(8)である窓から外の様子を見る場合、腰掛に立って網(3)に指を引っ掛けて外をのぞく場合にも有利である。更に天板部(11)にハッチ(18)を設けて天井から脱出する場合、網(3)に手足を引っ掛けてよじ登る際にも腰掛からの方が楽である。その様は海難救助船の縄梯子を登る様子を想像してください。
大人一人の1時間呼吸に要する空気量は0、6立方m位なので、容器(1)の内部寸法が幅90cm、奥行60cm、高さ180cmだと内部空間の容積は約0、97立方m有り、空気は1、5時間分しか無い。そこで空気ボンベ(10)を腰掛下の箱(14)内に固定収納しておいて、水中生存の対策とし、バルブを徐々に開いて空気を放出補給する。容器(1)に圧力脱気弁を設けて気圧調整する。脱気弁の先に浮きのついたチューブを付けておくと先端は水面に近い位置にあるので水圧が高い水中の深い位置より圧力が低いので脱気がしやすく脱気弁の構造も簡単で済む。腰掛の蓋(9)は座板と成り丁番(5)により、容器(1)の背板に繋がっていて、前部には蹴込板が有り、蓋と蹴込板をベルクロテープで繋いでおく事で、必要時には開けられるが、揺れで勝手に開く事は無い。
請求項3の発明は人体位置の保持手段である、シートベルトの巻き取り装置部が、箱(14)内に固定して収納されている請求項1、2いずれかに記載の避難用シェルターである。自動車のシートベルトと同じものを容器(1)内に設けておけば身体位置が保持でき楽である。そしてシートベルトの巻出し、巻き込み部は金属製の嵩がある出っ張りなので、蓋つき箱(14)の中に入れておく事で危険な出っ張り部が居室部に出ないので、津波で容器(1)が揺すられて避難者が右往左往しても、金属製の出っ張りである巻き取り装置に当たり怪我をする要素が無い。蓋(9)にはベルトの通る穴を開けておく。又、人それぞれの避難姿勢に対応できる手段として網(3)が存在するので任意の位置の網を掴んで避難者個別、固有の姿勢が保てる。
健常者ならば図5に示す、人体位置を保持する保持手段(15)は身体を取り巻く位置にベルトを設けておく方法が簡単シンプルであり安価である。容器(1)から身体を取り巻く左右位置に一対二本のベルトを突き出し交叉部に雌雄一対の面ファスナーを設ける事で簡単に脱着できる人体位置保持手段が出来る。胸、腰の二段を保持すれば、かなりの揺れにも対抗出来るだろう。面ファスナーは引き剥がす事は出来るが、剪断力と言うかベルトの長さ方向に引っ張られる力には強く抵抗出来る。ベルトの断面寸法は小さいので容器(1)の本体に根元を固定取り付けし、クッション材(2)を切り裂き、穴を開けて網の目から突き出し、人体を包み込む形に巻きつけ、面ファスナー両方の雌雄部位を接着させれば簡単に身体が保持される。しかし老人、障害者等身体機能の衰えた人はやはり前段の様な自動車のシートベルトと同じものを容器(1)内に設けておけば身体位置が安定して保持でき楽である。箱(14)に座った姿勢で、面ファスナー付のベルトを使えば高価なシートベルトは不要になる。
容器(1)には内部から外部が見える、窓、ファイバースコープ等の外部視認手段(8)が設けられている。津波で流された場合、外部の様子が分らないと脱出の機会、時期、タイミングが分らない。その為には外部を覗ける手段が必要である。窓には強度のあるガラスや、ポリカーボネート板等を防水構造で嵌め込む。更にファイバースコープを図8に示す様に角度を変えて水面上の様子を見られる様にすると更に安心出来、救助され易い。ファイバースコープを動かすのは外部に防水仕様のモーター(21)を付け、内部からのラジコン等のリモコン操作で作動出来る物を採用する。光ファイバー(22)の長さを大きく出し、最上部を球状視界にし、360度視認出来る様にする事で、高い位置から外の状況を見る事が出来るので、脱出するチャンスを掴む事が出来る。光ファイバー(22)をらせん状のバネの中を通す事や、バネを添わすことで漂流物等の衝突損傷を減らす事が出来る。光ファイバーの天板との貫通部はゴム等伸縮可能な材料の中を通すことで水の浸入を僅かに擦る事が出来る。水面に浮かぶと天板は水面上になるので水の侵入の可能性は低い。

請求項4の発明は容器(1)の外周部に外部クッション材(16)を脱着可能に設けられる、クッション材脱着手段が設けられている事を特徴とする請求項1、2、3いずれかに記載の避難用シェルターある。図3には容器(1)の外周上部にワッカ(17)を設けている。このワッカ(17)にロープ等(20)を通し、そのロープに古タイヤやチューブを括り付けておく事で容器(1)の外周部に外部クッション材(16)を設ける事が出来る。津波で避難用シェルターが浮遊し他の浮遊物と衝突する。するとそのショックでシェルターは損壊し、避難者が怪我をする事、助からない事も予想される。その時、外周部に外部クッション材(16)があると衝撃が緩和され、衝突被害が減少する。更にクッション材を浮力のある物にする事で浮力が増加する。するとシェルターの立ち姿勢が保ち易い。いわゆる浮き輪である。外部クッション材(16)は空気注入式のゴム袋や強化繊維膜を一体化させた軟質塩化ビニール製の浮き袋やバスケットボールを複数個、網袋に入れた物を、紐(19)やバンドを使い、容器(1)本体に設けたワッカ(17)を連通したロープ(20)に括り付けたり、雌雄一対のベルクロテープを容器(1)本体と外部クッション材(16)に設け、雌雄各々を接触接着させる事で簡単に取り付け出来る。外部クッション材(16)を独立気泡スポンジを塩ビシートで包んだ物等にすればパンクして空気漏れする心配も無い。又図7に示す様にバスケットボールを複数個、網袋に入れた物であれば、全てがパンクする可能性は少ないので安全性が上がる。外部クッション材(16)を外周上部に設ける事で浮力中心が上に上がり、容器姿勢が保たれ易いので天板部のハッチ(18)から脱出する場合、シェルターの立ち姿勢が保たれているので行動し易い。例えば容器(1)のシェルターが球形であると、体重移動をする時、球形はコロコロ転がり、脱出行為がとても難しい。しかし外周上部近くに外部クッション材(16)がある事で姿勢が安定し、脱出行為が安定して出来る。普段は外部クッション材(16)は外しておけるので家具の間等に容器(1)の避難用シェルターの設置がし易い。
普及を促進する方法として避難用シェルターに、ダンボールや紙で屋根や煙突、飾り窓、の形をしたものを取り付ける事や、色彩を施す事等、構造強度を必要としないが視覚的に人の興味をそそる物をシェルターに設ける。例えばダンボール製の屋根や窓、煙突を付け、色彩を施したり、子供の喜びそうな工夫をすると益々、遊び空間として避難用シェルターが採用され易い。取り付け方法は面ファスナーを利用する事でダンボール製の屋根や窓、煙突は、簡単に脱着、折り畳み、収納が出来る。家屋の耐震化改修工事費用の捻出出来ない田舎の家に避難用シェルターを設けておいて、孫たちが帰ってくれば喜んで遊ぶ事になれば、老人にも嬉しい設備となり、更に普及を促進出来る。又クリスマスの日にはダンボール製の屋根に煙突を付け、サンタクロース人形を乗せれば子供たちの夢も膨らみ、益々設置が普及促進出来るだろう。
又実施例の一つとして容器(1)に発音、発光、電波、音波を出す手段を設ける。被災後の課題は救助に続いて、行方不明者の捜索である。捜索が早ければ救命救助が出来るし、遅くても捜索が成功すれば行方不明が減らせる。その方法は発音、発光、電波、音波を出す事である。本発明はシェルター内に腰掛が有るのでその下の箱中にバッテリーを固定して積む事が出来る。車のバッテリーだと5千円程度で市販されている。この電源を利用して電波を発信することで、その位置を捜索者に届けることで捜索が早く済む。容器(1)の上部にこれらの発信手段を設けると津波時にも水面より浮上している部分が有るのでそこから発信できる様にする。
請求項5の発明は容器(1)を構成する部材を、外部から室内に搬入できる大きさに分解し、室内で組み立て一体化出来る様に、分解小型化した事を特徴とする請求項1に記載の避難用シェルターある。日本の木造家屋の多くは3尺モジュールで建てられているものが殆どである。すなわち柱は91cmか182cm、入り口等開口部は91cmか182cm間隔に柱が建てられている。入り口高さも180cm以下が多い。その為、例えば通路内幅80cmの廊下を通り、上記入り口を経て室内に入る場合、完成一体化したシェルターは入れられない。テラスや庭等から入る場合は良いが、道路に面した玄関からしか入れない家も多い。この場合シェルターを室内に入れられない。そこで最初からシェルターを分解組み立て出来る様に設計、製作しておき、室内で組み立て一体化させ完成させる。分解の方法は既知公知技術が多数ある。構成部材である板をバラして一から組み立てる方法や、容器(1)を立てに二分割、三分割して切断し、分割した各々にフランジを付け、パッキンを挟んでボルト締めし一体化させる方法が簡単に組み立てられる。フランジには鋼製アングル材を容器(1)にビス止めや溶接で固定し、隣接するアングル同士をボルトナットで一体化させる。この方法であれば壁面にリブが構成されるので壁面の曲げに対する強度も増す。災害時は家屋が倒壊してもシェルター内に居れば後で救助されるのを待つか、地震や土石流が収まればシェルターを出て、自ら逃げ出す事が理想的である。この状況を考えれば天板部(11)にハッチ(18)がある方が良い。ハッチ(18)をポリカーボネート板で作り、ねじ式にして回すことで脱着出来る様にすれば、上から光も入り、捜索者が中の様子を見る事も簡単である。出入り口も多い方が良いが、強度、価格の問題が有り、その為に普及がしなくなれば本末転倒である。又この様な時の為に電池や鋸、バール等の工具を腰掛下の箱(14)に固定収納しておくのが良い。土石流で流された流木の間を逃げる時等に役に立つ。津波で家が流された場合は共に流される事もあるだろうが、そのうち家が壊れればシェルターが流出し、救助されるチャンスが増えるだろう。
請求項6の発明は容器(1)の外部に錨つきのロープを巻き込んで収納し、巻き込んだ錨の投下手段を設けた事を特徴とする請求項1に記載の避難用シェルターある。津波に流されシェルター内で避難したとしても、外洋にまで流されれば救助されない事もあるだろう。そんな時、被災地近くに留まる事が出来れば救助される確率は高くなる。その為にはシェルターが遠くへ流されない工夫が必要である。船は錨によって留まる場所を固定する。同じ考え方でシェルターから錨を下ろし、水面底に引っ掛け固定すればシェルターは流されない。津波の引き潮の時にアンカーを下ろしてシェルターを固定すれば錨のロープ長さはそんなに長くなくても底に引っ掛ける事が出来る。錨とロープを容器(1)外に設けたケース内に入れ、ケースに蓋を付け、小さい電池モーターで錨が落下するようにし、ラジコンに使う無線で錨が落下する構造にする事でシェルターをアンカー固定する事が出来る。外の様子は窓から覗き、避難者の内部からのリモコン操作で錨を下ろす。この様な時の為に窓を底板に付けておくと操作がし易い
この発明は以上の様に、前記発明が解決しようとする課題を解決したものである。すなわち命だけは守る、採用され易い簡単、安価な、普及のし易さを目的とする、地震、台風、津波、豪雨、土石流等の災害時に、命が守れる避難用シェルターであり、被災時には容器(1)のシェルター内避難空間に逃げ込み、扉を閉めロックするだけで身体生命の安全が確保できる物である。シェルター内避難空間内面の必要箇所にはクッション材(2)が設けられているので、身体がぶつかっても怪我や傷を負いにくく、そのクッション材(2)の上を網(3)が張り渡され、固定されているので、その網を掴んで居れば身体位置が保持できる。網は容器(1)の内壁面から少し離れている方が掴み易いが、遊びが大きく成ると揺れ易い。かと言って壁面に接着して設けられていると指が入り難いので掴み難い。この相反する課題を解決したのがクッション材を押さえる状態に網(3)を容器(1)に繋いで設けた事である。即ち緊張状態で網が張られていても、柔軟なクッション材を押して指が入るので網が掴める。避難用シェルターが地震津波等で大きく揺さぶられと中に居る避難者も揺さぶられる、網が緩んだ状態で張られていると、それを掴んでいる避難者も大きく揺さぶられるので身体位置を固定し難い。網が緊張状態で張られている事で避難者が、シェルター内面に衝突しにくいし、仮に衝突してもショックはクッション材で和らげられる。そして普段は鬼ごっこ等子供の遊び場にも利用出来、シェルターの存在が邪魔である意識が薄く、子供が喜ぶ、使い慣れた、避難シェルターであるので、避難訓練が普段から出来ている採用され易い避難用シェルターになる。又熊等の猛獣や犯罪者が住宅に侵入してきた時の、避難シェルターにも利用する事が出来、その為に設置が促進されれば、益々災害時の避難シェルターとしての設置促進が進む事になる。消防、警察等への外部連絡は、携帯電話で自分の身を守りながらする事も出来る。しかし地震だけの場合、安全空間は狭いシェルター内のみであるのに比べ、耐震化改修工事完了後の木造住宅の安全空間は家全体で広いので、その空間の大きさに違い(有利性)があるが、家具転倒防止策が出来ていない寝室等ではその対策も必要である。シェルター内に入っていれば家具の下敷きに成る事も無い。その他、各請求項毎の効果は、課題を解決する手段に併記した方が分り易いと思うのでそうした。災害は多様な状況があるので、多様な救済策が必要である。その一つとして安価簡単な本発明を提供したい。
本発明の代表一例を表わす天井を外した状態から見た斜視図である。 本発明の代表一例を表わす外観斜視図である。 扉を開けた状態を表わす外観斜視図である。 避難シェルターに腰掛を設けた場合の、側断面図、正面図である。 人体の保持手段(15)が容器(1)に繋がれて設けられている様子を示す正面図、側面図である。 容器外周部に外部クッション材(16)を脱着可能に設けた事例を表す斜視図である。 外部クッション材(16)がバスケットボールを網に包んだ実施例を表す斜視図である。 容器外部に光ファイバー(22)である外部視認手段が付いている様子を表す斜視図である。
図1に示すのは一番普及し易いと思われる六面体の箱状避難シェルターの実施例の天井を切り取った状態から見た鳥瞰斜視図である。容器の材料はベニヤ合板25mmとしている。内部入り隅には三角形のコーナー補強材を四隅に設けている。各コーナーは接着剤とビスを併用して組み立てている。更に補強材として入隅に断面三角形のコーナー補強材(13)を接着剤とビスを併用して組み立てている。
図1に示す容器(1)の内面にはクッション材(2)が両面テープを使って張られている。その上から網(3)を張り網の交叉部を大型ホチキス、タッカー、又釘等で容器(1)のベニヤ合板に打ち込んでいる。この事により網(3)がクッション材(2)と共に容器(1)に押し付け固定される。六面体の箱状避難シェルターの寸法は内部幅90cm、奥行き60cm、高さは180cmである。外部は防水の為、塗料を塗り、止水効果を高めている。クッション材(2)と網(3)は衝撃で体が当たりそうな内面必要箇所だけに張っても良いし、全面に設けても良い。しかし色んな状況が想定出来るので内面全てに張るのが最善である。網(3)は手触りが良いので、直径9mm綿製の紐を50mmピッチに組んだ格子状網を使用した。容器内面全てに設けても良いが、実施例では壁面だけに網を設けた。
図2、図3に示す物は容器(1)の扉(4)が閉まった時と開いた時の様子を表す外観斜視図である。扉(4)は丁番(5)によって容器(1)に繋がれている。出入り口(12)は小さいほうが容器壁の構造強度を落とさないが、出入りするには大きいほうがし易い。そこで上下コーナー部を入隅の無い形の半円状にした。出入り口幅は40cm、高さは140cmとした。出入り口(12)の外部周りには合成ゴム等で作ったパッキン(7)を接着剤とビス併用で容器(1)外面に設け、そのパッキン(7)を扉(4)が容器(1)に押し付ける状態で閉まる形態にした。これで水も土砂も入って来ない。
図3には天板部(11)にハッチ(18)が設けられている。ハッチ(18)は必須条件ではないが有るほうが便利である。しかし水密性能が要求されるので高価にはなる。ハッチ(18)をポリカーボネート製とし、外周にネジを切りハッチを回すことで開閉出来る物が安価で明るいものが出来るだろう。
容器(1)が鋼板の場合、網(3)を取り付ける方法としてはサドルバンドをビス止めしたり、スポット溶接する事で簡単に出来る。
この発明は、地震、台風、津波、豪雨、土石流等の災害時に命を守る避難用シェルターであり、災害時には避難用シェルター内に入り、扉を閉めロックするだけの操作で、命を守る生存空間になる、普及し易い避難用シェルターであり、木材を使った集成材、積層材や、キーストンプレートに両側から鋼板を貼ったパネル等を使うことで高強度なシェルターも作る事が出来、災害時の安全対策と国内産業の活性化、森林資源の活用、山の荒廃防止、雇用の創出に貢献出来、採用企業が出てくる事を願うものである。
1、容器
2、クッション材
3、網
4、扉
5、丁番
6、開閉機
7、パッキン
8、外部視認手段
9、蓋
10、空気ボンベ
11、天板部
12、出入り口
13、コーナー補強材
14、箱
15、保持手段
16、外部クッション材
17、ワッカ
18、ハッチ
19、紐等
20、ロープ等
21、モーター
22、光ファイバー
























Claims (6)

  1. 出入り口(12)と扉(4)が設けられた、内部に人体を収容出来る密閉空間を有する容器(1)に於いて、容器(1)の内面必要箇所にはクッション材(2)を設け、そのクッション材(2)の内側に、人の手で掴める、網(3)をクッション材(2)を押さえる状態に容器(1)に繋いで設けた事を特徴とする地震等災害時の、避難用シェルター。
  2. 容器(1)の内底部に蓋(9)つきの箱(14)が腰掛として設けられており、箱(14)内部には収納物を固定できるバンド、紐等の固定手段が箱に繋がって設けられている請求項1、に記載の避難用シェルター。
  3. 人体位置の保持手段である、シートベルトの、巻き取り装置部が、箱(14)内に固定して収納されている請求項1、2いずれかに記載の避難用シェルター。
  4. 容器(1)の外周部に外部クッション材(16)を脱着可能に設けられる、クッション材脱着手段が設けられている事を特徴とする請求項1、2、3いずれかに記載の避難用シェルター。
  5. 容器(1)を構成する部材を、外部から室内に搬入できる大きさに分解し、室内で組み立て一体化出来る様に、分解小型化した事を特徴とする請求項1に記載の避難用シェルター。
  6. 容器(1)の外部に錨つきのロープを巻き込んで収納し、巻き込んだ錨の投下手段を設けた事を特徴とする請求項1に記載の避難用シェルター。
















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