JP6177916B2 - オレフィン重合用触媒成分及びそれから得られる触媒 - Google Patents

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Description

本発明は、オレフィン、特にMg、Zn、Ti及びハロゲン成分と少なくとも1つの電子供与体化合物とからなるプロピレン重合に用いられる触媒成分に関する。さらに、本発明は、上記成分から得られる触媒と、オレフィン、特にプロピレン(共)重合工程における前記触媒の用途に関する。
オレフィン、例えば、プロピレンの立体特異性(stereospecifc)重合に用いられる触媒成分は、本分野では周知の技術であり、チーグラー・ナッタ(Ziegler−Natta)系に属する。工業分野で広く用いられているチーグラー・ナッタ系触媒は、TiClをアルミニウムアルキルで還元して得たTiCl固体の用途に基づいたものである。触媒の活性及び立体特異性がさほど高くなかったことから、重合体に脱灰(deashing)処理を施して触媒残余物を除去し、洗浄ステップを経ることで、生成された混成配列(atactic)重合体を除去する必要があった。近年、工業分野で広く普及された触媒として、チタン化合物上に担持されたマグネシウムジハロゲン化物と内部電子供与体化合物とからなり、アルミニウムアルキル化合物と併用する固体触媒成分から構成される。前記固体触媒成分のチタン原子は+4酸化状態である。従来、これらの触媒は、立体規則度(isotacticity)の向上を補助する外部供与体(例えば、アルコキシシラン)と共に用いた。好ましい内部供与体はフタル酸エステルからなり、ジイソブチルフタレートが最も多く用いられる。フタレートは、外部供与体として用いられるアルキルアルコキシシランと併用して内部供与体として用いられる。この触媒系は、活性側面から優れた性能が認められる一方、優れた立体規則度とキシレン不溶性を有するプロピレン重合体を提供する。しかし、本分野では、一般的にフタレートとは異なる供与体を用いる触媒成分のキシレン不溶性を増加させる方法に関心が集中している。これは、現場作業員の健康上の問題と直結しており、その結果、代替の供与体が検討されることになった。しかし、代替の供与体は立体規則度が多少落ちる触媒を生成する傾向があり、その結果、プロピレン重合工程でキシレン不溶性重合体部分の生産量が低下される。原則的に、触媒内の供与体の含有量を増加させて立体規則度を高めることは可能である。しかし、その代わりに重合活性は低下し、活性/立体規則度の均衡も崩れるようになる。
これによって、活性が低下することなく触媒の立体規則度を向上させる方法、特に適用性が高い方法を見出す必要がある。
塩化マグネシウム系担持体の発見以降、最終触媒に新しい性質または改良された性質を付与しようとする目的で前記担持体を含む追加化合物を得るための多様な試みが行われてきた。
US4,613,655では、相当量(30重量%以上)の異なる無機化合物、すなわちZnO及びZnClをMgClと混合し、TiCl塩の存在下で研磨して触媒を生成する。MgCl希釈の効果とは別であり、当該触媒は重合活性でそれほど向上が認められなかった。
フレゴニーズ(Fregonese)及びブレサドラ(Bresadola)は(catalyst system supported on MgCl doped with ZnCl for olefin polymerization−Journal of Molecular Catalysis A:Chemical 145(1999)p.265−271)金属性Mgと最大2%の金属性Znを混合し、n−BuClと反応させて触媒担持体を製造した結果、重合活性が向上したことを報告した。上記の方法で得られる担持体は、δ型MgClとZnClとを含有する一方、相当量の金属−アルキル群(表1)をさらに含有する。前記金属−アルキル群は、TiClとの反応後に減少する傾向を見せ、これは、低下された+3酸化状態のチタン原子の存在が原因である。プロピレン及びエチレン重合において、触媒は、Zn含有量の約2%までは活性が増加する傾向を見せる。しかし、立体規則度の効果は沸騰ヘプタン不溶性部分が常に90%未満に残留することで縮小され、併せて、Zn含有量が2重量%に近接する場合、ヘプタン不溶性部分は80%未満に顕著に下落してしまう。
一方、CN 1631922によると、ZnClの含有量が増加するほど混合Mg−ハロゲン化亜鉛を含有し、前記ハロゲン化物はZnClが総量の15%以上を構成する一方、Ti原子と電子供与体に担持されている触媒は、スチレンなどのビニル芳香族単量体を重合することができる。但し、エチレン/スチレン共重合では担持体の製造に用いられるZnClがMgClの含有量より高い場合にのみ有意な結果を導き出すようになる。
本出願人は、チタン原子と供与体に担持されたMg含有担持体を用いる触媒成分を特定量のZn化合物で修飾し、Ti種(species)を適切に選択することで触媒成分の立体規則度を向上させることができることを明かにした。
よって、本発明の目的は、Ti、Mg、Zn、Cl及び電子供与体化合物を含み、50%以上のチタン原子が+4の原子価状態であり、Zn含有量は固体触媒成分の総重量を基準にして0.1ないし4重量%の範囲である固体触媒成分を提供することである。
図1は、実施例19ないし実施例23(■)の共重合体と比較例C10及びC11(□)に対するRACO組成物(エチレンwt%)に対応するキシレン可溶性部分のプロットを示す。 図2は、実施例19ないし実施例23(■)の共重合体と比較例C8及びC9(□)に対するXI部分組成物(エチレンwt%)に対応するo−キシレン不溶性部分(XIにおけるエチレン総量に対する分離エチレン部分のプロットを示す。 図3は、実施例19ないし実施例23(■)の共重合体と比較例C8及びC9(□)の溶解温度(第2溶解DSC曲線のピーク)に対応するキシレン可溶性部分のプロットを示す。
本発明の触媒において、Zn含有量は前記固体触媒成分の総重量を基準にして0.2ないし3.5重量%であるものが好ましく、0.2ないし3重量%であるものが特に好ましい。Zn/Mgのモル比は0.001ないし0.05の範囲であるものが好ましく、0.004ないし0.03の範囲であるものがさらに好ましい。
チタン原子の60%以上が+4の原子価状態であることが好ましく、70%以上が+4の原子価状態であることがさらに好ましい。
Tiの総量は一般的に0.8%以上であり、1.1ないし2.5重量%の範囲であることがより好ましい。
固体成分の粒子は略球状の形態を有し、平均粒径は5ないし150μmであり、好ましくは20ないし100μm、より好ましくは30ないし90μmである。略球状の形態とは、長軸と短軸の比率が1.5以下であり、より好ましくは1.3以下であることを意味する。
Mg原子は、塩化マグネシウムに来由するものが好ましく、より好ましくは二塩化マグネシウム、さらに好ましくは活性型の二塩化マグネシウムに来由する。ここで、活性型とは、X線スペクトルにおいて非活性塩化物(格子距離2.56Å)で現われる最も強度の高い回折線の強度が縮小され、2.95Åの格子距離(d)を有する反射線と一部または全部が融合される範囲まで拡張される特徴を有することを意味する。融合が完了すると、生成される単一拡張ピーク(broad peak)は、最大強度回折線の角度よりも低い角度で履行する最大強度を有するようになる。
チタン原子は、式Ti(OR)4−nで表されるチタン化合物に由来するものが好ましい。式中、nは0ないし4の数であり、Xはハロゲン、Rは炭化水素ラジカル、好ましくは、アルキル、1ないし10個の炭素原子を有するラジカル、あるいはCOR基である。これらのうちの少なくとも1つのTi−ハロゲン結合、例えばテトラハロゲン化チタン(titanium tetrahalide)またはハロゲンアルコレート(halogenalcoholate)等を有するチタン化合物が特に好ましい。最も好ましいチタン化合物はTiCl及びTi(OEt)Clである。
本発明の成分は、さらにエステル、エーテル、アミン、シラン、ケトンまたはこれらの混合物の中から選択される電子供与体化合物(内部供与体)を含む。特に好ましくは、置換されていてもよい芳香族モノカルボン酸または芳香族ポリカルボン酸アルキルエステル及びアリールエステルであり、例えば、安息香酸及びフタル酸エステル、マロン酸、グルタル酸、コハク酸及びマレイン酸から選択された脂肪酸エステル等が挙げられる。芳香族モノカルボン酸または芳香族ポリカルボン酸の例としては、n−ブチルフタレート、di−イソブチルフタレート、di−n−オクチルフタレート、エチル−ベンゾエート及びp−エトキシエチル−ベンゾエートが挙げられる。脂肪酸エステルの中では、マロネート及びグルタレート等のポリカルボン酸が好ましい。また、(S,S)、(R,R)または下記式(I)のコハク酸塩のメソ形も好ましい。
式(I)中、ラジカルR及びRは同一または異なり、それぞれC−C20の直鎖または分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基であり、必要に応じてヘテロ原子を含み、ラジカルR及びRは同一または異なり、それぞれC−C20のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基であり、必要に応じてヘテロ原子(heteroatom)を含み、但し、これらのうちの少なくとも1つは分岐鎖アルキルである。
また、WO2010/078494及びUS7,388,061に開示のジエーテルを用いてもよい。中でも特に好ましいものは、2,4−ペンタンジオールジベンゾエート誘導体である。
また、下記式(II)の1,3−ジエーテルを用いてもよい。
式(II)において、R、R、RII、RIII、RIV及びRは、互いに同一または異なり、水素または1ないし18個の炭素原子を有する炭化水素ラジカルであり、RVI及びRVIIは互いに同一または異なり、R−Rと同義であるが、但し、水素にはなり得ず、1つ以上のR−RVII基は連結されて環を形成する。RVI及びRVIIはC−Cアルキルラジカルから選択された1,3−ジエーテルが特に好ましい。
固体触媒成分の電子供与体化合物の最終含有量は1ないし25重量%の範囲が好ましく、3ないし20重量%の範囲がさらに好ましい。
Zn原子は、亜鉛−炭素結合を有していない1種以上のZn化合物に由来するものが好ましい。より具体的には、Zn化合物は、ハロゲン化亜鉛、炭酸亜鉛、酢酸亜鉛、硝酸亜鉛、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硫化亜鉛の中から選択される。ハロゲン化亜鉛の中では二塩化亜鉛及び臭化亜鉛が最も好ましい。最も好ましいZn化合物は酸化亜鉛及び二塩化亜鉛である。
固体触媒成分の製造は多様な方法により行うことができる。
その一方法によると、無水状態の二塩化マグネシウム、チタン化合物、Zn化合物と電子供与体化合物を二塩化マグネシウムが活性化される条件下で共に粉砕する。その結果として得られる生成物を余剰分のTiClで80ないし135℃の温度で1回以上処理する。次いで、炭化水素溶剤で塩化物イオンが消失するまで洗浄する。他の方法では、無水状態の二塩化マグネシウム、チタン化合物、Zn化合物と電子供与体化合物を共粉砕して得られる生成物を1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素で処理する。当該処理は40℃でハロゲン化炭化水素の沸点までの温度で1ないし4時間行われる。本発明のZn化合物はいずれも共粉砕に用いることができ、ZnO及びZnClが最も好ましい。触媒成分の製造に共粉砕技術を採択する場合、Znの最終含有量は0.1ないし1.5重量%であり、好ましい内部供与体としてはフタル酸アルキルエステルである。
他の好ましい方法によると、固体触媒成分は、式Ti(OR)q−y(qはチタンの原子価であり、yは1ないしqの間の数である)のチタン化合物、好ましくはTiClを式MgCl・pROH(pは0.1ないし6の間の数であり、より好ましくは2ないし3.5の間の数であり、Rは1ないし18個の炭素原子を有する炭化水素ラジカルである)の付加物に由来する塩化マグネシウムと反応させて製造することができる。付加物はアルコールと塩化マグネシウムを混合し、付加物の溶解点(100ないし130℃)で攪拌条件下で操作することにより球形(spherical form)に製造することが可能である。直後に付加物を、付加物と混和されない非活性炭化水素と混合することにより急冷することで、付加物を球形粒子の形態で固化させる乳液を生成する。上記の手続きによって製造された球形付加物の例としては、USP4,399,054及びUSP4,469,648に記載されている。上記方法により得られる付加物をTi化合物と直接反応させるか、または予め熱制御脱アルコール化(thermal controlled dealcoholation)(80ないし130℃)処理を加えて、アルコールのモル数(number of moles)が一般的に3以下、好ましくは0.1ないし2.5の範囲である付加物を得る。Ti化合物との反応は、付加物(脱アルコール化または類似付加物)を低温のTiCl(一般的には0℃)に懸濁させることで起こすことができる。混合物は80ないし130℃まで加熱され、当該温度で0.5ないし2時間保存する。TiClによる処理は1回以上行われる。TiClで処理する間、電子供与体化合物を所望の比率で添加する。Zn化合物の添加は多様な方法で行うことができる。その一方法によると、付加物の製造途中にMgCl・pROH付加物にZn化合物を直接投入してもよい。より具体的には、付加物製造の初期段階でZn化合物をMgCl及びアルコールと混合して添加してもよい。あるいは、乳化ステップ前に溶解付加物に添加してもよい。Ti化合物に添加するに好ましいZn化合物はZnClであり、MgCl・pROH付加物に直接投入するZn化合物としてはZnCl及びZnOが同様に好ましい。ZnOを用いる場合、粒子の大きさは極小である方が好ましく、より具体的にはナノ粒子、すなわち最小限一次元がナノメートルの範囲の粒子であることが好ましいが、但し、必ず極小である必要はない。上記の方法によって触媒を製造する場合、Znの最終含有量は0.1ないし2重量%の範囲であることが好ましい。
球形触媒成分の製造に対しては、例えば、ヨーロッパ特許出願EP−A−395083、EP−A−553805、EP−A−553806、EPA601525及びWO98/44001に記載されている。
上記の方法で得られる固体触媒成分の表面積(B.E.T.法で測定)は、一般的に20ないし500m/gであり、好ましくは50ないし400m/gであり、総気孔率(total porosity)(B.E.T.法で測定)は0.2cm/gよりも大きく、好ましくは0.2ないし0.6cm/gの範囲である。最大10.000Åの半径を有する気孔の気孔率(Hg法)は一般的に0.3ないし1.5cm/gの範囲であり、好ましくは0.45ないし1cm/gの範囲である。
前記固体触媒成分の平均粒径は5ないし120μmの範囲であり、より好ましくは10ないし100μmの範囲である。
上述のように、上記の製造法では必要な電子供与体化合物を添加するか、または、例えばエーテル化、アルキル化、エステル化、エステル交換等のような周知の化学反応を通じて問題の電子供与体化合物に切り換える適切な前駆体を用いて必要な電子供与体化合物を得ることが可能である。
製造方法に関わらず、電子供与体化合物の最終含有量はTiClに対する電子供与体化合物のモル比が0.01ないし2、好ましくは0.05ないし1.2になる量でなければならない。
本発明による固体触媒成分は、周知の方法によって固体触媒成分を有機アルミニウム化合物と反応させることでオレフィン重合用触媒に切り換える。
具体的には、本発明の目的はオレフィンCH=CHRの重合用触媒であり、Rは1ないし12個の炭素原子を有するヒドロカルビルラジカルであり、必要に応じてエチレンと混合し、前記触媒は、
(i)上述の固体触媒成分、及び
(ii)アルキルアルミニウム化合物を、
必要に応じて、(iii)外部電子供与体化合物と接触させて得られる生成物を含む。
アルキルアルミニウム化合物(ii)は、トリアルキルアルミニウム化合物、例えば、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウムの中から選択される。また、ハロゲン化アルキルアルミニウム、水素化アルキルアルミニウム、あるいはアルキルアルミニウムセスキクロライド(alkylaluminum sesquichloride)、すなわちAlEtCl及びAlEtClを用いてもよい。これらは、上述のトリアルキルアルミニウムと混合して用いることができる。
外部電子供与体化合物の適合した例としては、ケイ素化合物、エーテル、エステル、アミン、複素環式化合物、特に2,2,6,6−テトラメチルピペリジン及びケトンが挙げられる。
外部電子供与体化合物として他の好ましい例としては、式(R(RSi(ORのケイ素化合物であって、式中、a及びbは0ないし2の整数であり、cは1ないし4の整数であり、(a+b+c)の和は4であり、R、R及びRは1ないし18個の炭素原子を有し、必要に応じてヘテロ原子を含有するアルキルラジカル、シクロアルキルラジカルまたはアリールラジカルである。ケイ素化合物の特に好ましい例としては、aは1、bは1、cは2であり、R及びRの少なくとも一方は、3ないし10個の炭素原子を有し、必要に応じてヘテロ原子を含有する分岐鎖アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基であり、RはC−C10アルキル基であり、特にメチルである化合物が挙げられる。好ましいケイ素化合物としては、メチルシクロヘキシルジメトキシシラン(C供与体)、ジフェニルジメトキシシラン、メチル−t−ブチルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン(D供与体)、ジソイソプロピルジメトキシシラン、(2−エチルピペリジニル)t−ブチルジメトキシシラン、(2−エチルピペリジニル)テキシルジメトキシシラン、(3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル)(2−エチルピペリジニル)ジメトキシシラン、メチル(3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル)ジメトキシシランが含まれる。また、aが0、cが3、Rが分岐鎖アルキルまたはシクロアルキル基であり、必要に応じてヘテロ原子を含有し、Rはメチルであるケイ素化合物も好ましい。このようなケイ素化合物の例としては、シクロヘキシルトリメトキシシラン、t−ブチルトリメトキシシラン及びテキシルトリメトキシシランが挙げられる。
電子供与体化合物(iii)は、有機アルミニウム化合物と前記電子供与体化合物(iii)の間のモル比が0.1ないし500の範囲内、より好ましくは1ないし300の範囲内、さらに好ましくは3ないし100の範囲内になるように使用量を調節する。
よって、本発明の他の目的は、オレフィンCH=CHRの(共)重合工程を提供することであり、Rは、水素または1ないし12個の炭素原子を有するヒドロカルビルラジカルであり、上記工程は
(i)本発明の固体触媒成分、及び
(ii)アルキルアルミニウム化合物を、
必要に応じて、(iii)電子供与体化合物(外部供与体)と反応させて得られる生成物からなる触媒の存在下で行われる。
重合工程は、周知の技術、例えば非活性炭化水素溶剤を希釈液として用いるスラリー重合(slurry polymerization)または液化単量体(例えば、プロピレン)を反応媒体として用いるバルク重合(bulk polymerization)等により行うことができる。また、流動床反応器または機械式攪拌床反応器1台以上で気相運転(gas−phase operating)において重合工程を行うことも可能である。
重合は一般的に20ないし120℃、好ましくは40ないし80℃の温度で行われる。重合を気相下で行う場合、運転圧(operating pressure)は一般的に0.5ないし5MPa、好ましくは1ないし4MPaである。バルク重合の場合、運転圧は一般的に1ないし8MPa、好ましくは1.5ないし5MPaである。
上述のように、本発明の触媒は、プロピレン単独重合(homopolymerization)において、活性/立体特異性の均衡を増加させる。具体的には、Zn原子を含有していない従来の触媒に比べて立体特異性を向上させる。また、本発明の触媒は、プロピレン系ランダム共重合体(propylene random copolymer,RACO)の製造において、少量のエチレンと共にプロピレン共重合に用いる場合、特に有意な挙動を示す。チーグラー・ナッタ触媒を用いて生成したポリプロピレン系ランダム共重合体、具体的にはプロピレン−エチレン系ランダム共重合体は、エチレン単位がより立体特異性の低い領域であるほど混入される傾向があるため、幅広いエチレン組成物分布図を見せるようになる。その結果、高いエチレン含有量、低い分子量、高度の立体不規則性を見せる重合体鎖(polymer chain)、o−キシレン可溶性(XS)部分の増加をもたらす。
本発明の固体触媒成分をエチレンと共にプロピレン共重合に用いる場合、標準ZN触媒に対して、類似の共重合体組成物でXS部分が減少するが(図1)、触媒活性は減少しない。また、本発明の固体触媒成分は、結晶部分(crystalline fraction)における共単量体の混入を強化すると共に、エチレンの分子間共単量体分布を向上させる(図2)。その結果、XS部分と溶解温度(Tm)の均衡が向上する(図3)。このような特性は、キシレン可溶性部分の相対的に高い含有量によって発生する問題を最小化し、各種分野で応用可能なRACOの製造を可能とする。
下記の実施例は本発明をより明確に説明するためのもので、本発明を限定しない。
特性評価
Mg、Ti (TOT) 、Znの判定
固体触媒成分のMg、Ti(TOT)、Zn含有量を、「I.C.P. Spectrometer ARL Accuris」を用いて誘導結合プラズマ発光分析法で判定した。
Fluxy白金るつぼ(platinum crucible)で0.1±0.3グラムの触媒と、2グラムのメタホウ酸リチウム/テトラホウ酸リチウム 1:1混合物を分析計量してサンプルを準備した。KI溶液を数滴添加した後、るつぼを特殊装置「Claisse Fluxy」に入れて完全燃焼させた。残余物を5容積%のHNO溶液で採集し、下記の波長でICPにより分析した。マグネシウム:279.08nm、チタン:368.52nm、亜鉛:213.86nm。
Ti (red) の判定
粉末状サンプル0.5±2gをドライアイスの存在下でHCl 2.7M 100±150mlに溶解させて非活性雰囲気を造成した。その結果として得られる溶液に、硫酸アンモニウム鉄(III)0.1Nを水に溶解した溶液と共に、当量点(equivalence point)スルホシアン化アンモニウム(25%wt/v水溶液)を指示薬として用い、ドライアイスの存在下で定量適正(volumetric titration)を行う。用いた適正剤(titration agent)の容積に基づいて化学量計算(stoichiometric calculation)を行うことでサンプル内のTi3+の重量的含有量(weight amount)を得る。
内部供与体の含有量の判定
固体触媒化合物の内部供与体の含有量の判定をガスクロマトグラフィーで行った。固体成分をアセトンに溶解させ、内部標準(internal standard)を添加し、有機相のサンプルをガスクロマトグラフィーで分析して出発触媒化合物に存在する供与体の含有量を判定した。
X.I.の判定
重合体2.5gとo−キシレン250mlを冷却器と還流凝縮器を備えた丸底フラスコに在置して窒素下で維持した。その結果として得られる混合物を135℃まで加熱し約60分間攪拌した。最終溶液を攪拌し続けながら25℃に冷却し、不溶性重合体を濾過した。濾過液を窒素類140℃で蒸発させて一定の重量に逹するようにした。キシレン可溶性部分の含有量を元の2.5グラムに対する百分率として示し、また、X.I.%で示した。
重合体微細構造分析
当該分析はキシレン不溶性部分に対して行った。重合体約40mgを1,1,2,2−テトラクロロエタン−d2 0.5mlに溶解した。クライオフローブ(cryoprobe)を装備したBruker AV−600スペクトロメーターを150.91MHzでフーリエ変換モードで操作して120℃の温度で13C−NMRスペクトルを得た。90パルス、パルス間15秒の遅延の条件下でComposite Pulse Decoupling(CPD,bi_WALTZ_65_64pl sequence)を用いてH−13C結合を除去した。9000Hzのスペクトルウィンドウ(spectral window)を設定して64Kデータポイントに約512回の過渡信号を格納した。メチル領域21.80ppmにおけるmmmm5価元素(pentatd)のピークを内部標準として活用した。参考文献(「Studies of the stereospecific polymerization mechanism of propylene by a modified Ziegler−Natta catalyst based on 125 MHz 13Cn.m.r. spectra」Y.Inoue、Y.Itabashi、R.Chujo Polymer、1984、25、1640、及び「Two−site model analysis of 13C n.m.r.of polypropylene polymerized by Ziegler−Natta catalyst with external alkoxysilane donors」R.Chujo、Y.Kogure、T.Vaananen Polymer、1994、35、339)に記載の微細構造分析を応用してメチル領域における5価元素の積分値(integral)で立体規則度を評価した。実験上の5価元素分布は、第2の参考文献に記載の2サイトモデル(two−site model)を用いて合致させた。表3では非対称ベルヌイ領域(asymmetric bernoullian site)で生成された重合体部分のmmmm5価元素のみをチュジョ(Chujo)の報告によって定義している。
プロピレン/エチレン共重合体の 13 C NMR
クライオフローブを装備したBruker AV−600スペクトロメーターを160.91MHzでフーリエ変換モードで操作して120℃の温度で13C−NMRスペクトルを得た。
dd炭素(「Monomer Sequence Distribution in Ethylene−Propylene Rubber Measured by 13C NMR.3.Use of Reaction Probability Mode」C.J.Carman、R.A.Harrington and C.E.Wilkes、Macromolecules、1977、10、536によって命名)のピークを29.9ppmで内部標準として用いた。サンプルを120℃の温度で8%wt/vの濃度で1,1,2,2−テトラクロロエタン−d2に溶解した。90パルス、パルス間15秒の遅延の条件下で各スペクトルを得て、CPDでH−13C結合を除去した。9000Hzのスペクトルウィンドウ(spectral window)を設定して32Kデータポイントに約512回の過渡信号を格納した。
スペクトルの割り当て、3価元素(triad)分布及び組成物の評価は、カクゴ(「Carbon−13 NMR determination of monomer sequence distribution in ethylene−propylene copolymers prepared with δ−titanium trichloride−diethylaluminum chloride」M.Kakugo、Y.Naito、K.Mizunuma and T.Miyatake、Macromolecules、1982、15、1150)によって下記の式を用いて行った。
PPP=100 Tbb/S PPE=100 Τbd/S EPE=100 Tdd/S
PEP=100 Sbb/SPEE=100 Sbd/S EEE=100 (0.25 Sgd+0.5 Sdd)/S
S=Tbb+Τbd+Τdd+Sbb+Sbd+0.25 Sgd+0.5 Sdd
反応性比rの積(product)をC.J.カーマン(「Monomer Sequence Distribution in Ethylene−Propylene Rubber Measured by 13C NMR.3.Use of Reaction Probability Model」C.J.Carman、R.A.Harrington and C.E.Wilkes、Macromolecules、1977、10、536)によって計算した。
立体シーケンス(stereo sequence)とエチレン含有物によるピーク間のメチル領域における重複(overlap)によって、プロピレンシーケンスの立体規則度は5価元素レベルでは評価することができない代わりにメチン領域ではPPPmm含有量で算出が可能であった。mm−Tbbピーク(28.90−29.65ppm)の積分比と全体Tbb領域(29.80−28.37ppm)の積分値を下記の式で算出した。
bbbb
関連シーケンスの構造は下記ように示すことができる。
mm−Τββ mr−Τββ rr−Τββ
不溶性部分におけるエチレン分布は下記式によって分離エチレン単位の部分として評価した。
[PEP]/[E]=[PEP]/[PEP+EEE+PEE]
溶融質量流量(MFR)
重合体溶融質量流量MILをISO 1133(230℃、2.16Kg)によって測定した。
屈曲弾性度(Flexural Modulus)
重合体屈曲弾性度をISO 178によって測定した。表3に実験結果値を示した。
時差注射熱量測定(DSC)による溶解温度の測定
重合体の溶解点(Tm)を予めインジウム溶解点に対して較正したPerkin Elmer DSC−1カロリメーターを用いて時差注射熱量測定(D.S.C.)で測定した。各DSCるつぼに在置したサンプルの重量は6.0+0.5mgに維持した。
溶解点を得るために、計量したサンプルをアルミニウムパンに封入し、200℃まで10℃/分の速度で加熱した。全ての結晶が完全に溶解されるまでサンプルを200℃で2分間そのまま放置した後、10℃/分の速度で5℃まで冷却した。5℃で2分間放置した後、サンプルを再度200℃まで10℃/分の速度で加熱した。二回目の加熱におけるピーク温度を溶解温度とみなす。下記の実施例は本発明をさらに詳しく解説するためのものであり、本発明を限定しない。
粉砕固体触媒成分の製造手順
二塩化マグネシウム無水化物とdi−イソブチルフタレートを、Mg/DIBPのモル比が17になるように量を調節して4球形粉砕器(four ball mill)に、表1に記載の種類と量の亜鉛化合物と共に導入した。各成分を室温で6時間かけて共に粉砕した。その結果として得られる固体触媒前駆体を余剰分のTiClで処理した。温度を100℃まで上昇させた後、2時間そのまま維持した。その後、攪拌を中止し、固体生成物を沈澱させた後、上清液を100℃でサイフォンで吸入する。上清液を除去した後、初期の液体体積を再度回復するまで新たなTiClをさらに添加する。混合物を120℃で加熱した後に同一の温度で1時間放置する。また、攪拌を中止し、固体生成物を沈澱させた後、上清液をサイフォンで吸入した。固体を、60℃まで温度を漸進的に下げながら無水ヘキサンで6回洗浄し、室温で1回洗浄する。その結果として得られる固体を真空下で乾燥して分析した。
球形付加物の製造手順
微細球状(micro spheroidal)のMgCl・pCOH付加物は、WO98/44009の実施例2に記載の方法で製造することができる。但し、より一層大きい規模に製造する一方、必要に応じて表2及び表4に記載の種類と量の亜鉛化合物を適切に添加する。
球形付加物からのフタレート系固体触媒成分の製造手順
機械攪拌機、冷却器、温度計を装備した500ml入り丸底フラスコにTiCl 300mlを窒素雰囲気下で室温で導入する。0℃まで冷却した後、攪拌しながらジイソブチルフタレートと球形付加物(上述の方法で製造した付加物)9.0gを順にフラスコに添加した。マグネシウム/供与体のモル比が8になるように内部供与体の充填量を調節する。温度を100℃まで上昇させた後、2時間そのまま維持した。その後、攪拌を中止し、固体生成物を沈澱させた後、上清液を100℃でサイフォンで吸入する。上清液を除去した後、初期の液体体積を再度回復するまで新たなTiClをさらに添加する。混合物を120℃で加熱した後に同一の温度で1時間放置する。また、攪拌を中止し、固体生成物を沈澱させた後に上清液をサイフォンで吸入した。固体を、60℃まで温度を漸進的に下げながら無水ヘキサンで6回洗浄し、室温で1回洗浄する。その結果として得られる固体を真空下で乾燥して分析した。
球形付加物からのジエーテル系固体触媒成分の製造手順
機械攪拌機、冷却器、温度計を装備した500ml入り丸底フラスコにTiCl 300mlを窒素雰囲気下で室温で導入する。0℃まで冷却した後、攪拌しながら9,9−ビス(メトキシメチル)フルオリンと球形付加物(上述の方法で製造した付加物)9.0gを順にフラスコに添加した。マグネシウム/供与体のモル比が6になるように内部供与体の充填量を調節する。温度を100℃まで上昇させた後に2時間そのまま維持した。その後、攪拌を中止し、固体生成物を沈澱させた後に上清液を100℃でサイフォンで吸入する。上清液を除去した後、初期の液体体積を再度回復するまで新たなTiClをさらに添加する。混合物を110℃の範囲内で加熱した後、同一の温度で1時間放置する。また、攪拌を中止し、固体生成物を沈澱させた後に上清液をサイフォンで吸入した。固体を、60℃まで温度を漸進的に下げながら無水ヘキサンで6回洗浄し、室温で1回洗浄する。その結果として得られる固体を真空下で乾燥して分析した。
異なる内部供与体を用いた球形付加物からの固体触媒成分の製造手順
機械攪拌機、冷却器、温度計を装備した500ml入り丸底フラスコにTiCl 300mlを窒素雰囲気下で室温で導入する。0℃まで冷却した後、攪拌内部供与体と球形付加物(上述の方法で製造した付加物)9.0gを順にフラスコに添加した。供与体の構造によってマグネシウム/供与体のモル比が7±8の範囲になるように内部供与体の充填量を調節する。温度を100℃まで上昇させた後に2時間そのまま維持した。その後、攪拌を中止し、固体生成物を沈澱させた後に上清液を100℃でサイフォンで吸入する。上清液を除去した後、初期の液体体積を再度回復するまで新たなTiClをさらに添加する。混合物を120℃で加熱した後、同一の温度で1時間放置する。また、攪拌を中止し、固体生成物を沈澱させた後に上清液をサイフォンで吸入した。固体を、60℃まで温度を漸進的に下げながら無水ヘキサンで6回洗浄し、室温で1回洗浄する。その結果として得られる固体を真空下で乾燥して分析した。
プロピレン重合の一般的手順
攪拌機、圧力計、温度計、触媒供給システム、単量体供給ライン、温度制御ジャケットを装備した4L入りスチールオートクレーブを窒素類で70℃で1時間ファジーした。無水ヘキサン75ml、AlEt(6.66mmol)0.76g、外部供与体0.33mmol、5分間予め接触させた固体触媒成分0.006±0.010gを含有する懸濁液を充填した。ジシクロペンチルジメトキシシラン(D供与体)またはシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(C供与体)を表1−3に規定された外部供与体として用いた。一部の試験は、外部供与体を用いることなく行った(表4)。オートクレーブを閉めて必要量の水素を添加する(具体的には、D供与体テストでは2NL、C供与体テストでは1.5NL、外部供与体を導入しないテストでは1.25NL)。次いで、攪拌しながら液状プロピレン1.2kgを供給した。温度を約10分かけて70℃まで上昇させた後に同一の温度で2時間かけて重合を行った。重合の末尾に未反応プロピレンを除去した。重合体を回収して70℃の真空下で3時間乾燥した。次いで重合体を計量して特性を調査した。
実施例1−6、比較例C1及びC2
上述の一般の方法を用いて粉砕固体触媒成分を製造した。組成及びそれに関するプロピレン重合性能を表1に示した。
実施例7−18、比較例C3−C9
上述の一般の方法を用いて球形付加物MgCl・pCOHから固体触媒成分を製造した。組成及びそれに関するプロピレン重合性能を表2−4に示した。
実施例19−23、比較例C10及びC11:プロピレン/エチレン共重合
攪拌機、圧力計、温度計、触媒供給システム、単量体供給ライン、温度制御ジャケットを装備した4L入りスチールオートクレーブを窒素類で70℃で1時間ファジーした。30℃のプロピレン類(0.5bar)下で、無水ヘキサン75ml、AlEt 0.76g、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン(C供与体)0.063g、5分間予め接触させた固体触媒成分0.004±0.010gを含有する懸濁液を充填した。オートクレーブを閉め、次いで水素(1.5ないし1.8L)を目標MIL(230℃、2.16Kg)=3−4g/10’に添加した。次いで、攪拌しながら液状プロピレン1.2kgと必要量のエチレン(4ないし11g)を、温度を30℃から最大70℃まで上昇させながら供給した。温度を約10ないし15分かけて70℃まで上昇させた後に同一の温度で2時間かけて重合を行い、重合の途中にエチレンを供給した。重合の末尾に未反応プロピレンを除去した。重合体を回収して70℃の真空下で3時間乾燥した。次いで、重合体を計量して特性を調査した。プロピレン/エチレン共重合に関する実験データを表5に開示する。
実施例24−30、比較例C12−18
上述の一般の方法を用いて球形付加物MgCl・pCOHから固体触媒成分を製造した。組成及びそれに関するプロピレン重合性能を表6に示した。

Claims (14)

  1. オレフィンCH=CHRの(共)重合用固体触媒成分であって、
    Rは、1ないし12個の炭素原子を有するヒドロカルビルラジカルであり、必要に応じてエチレンと混合し、
    前記固体触媒成分は、Ti、Mg、Zn、Cl及び電子供与体化合物を含み、50%以上のチタン原子が+4の原子価状態であり、Zn含有量は、前記固体触媒成分の総重量を基準にして0.2ないし3重量%の範囲である、固体触媒成分。
  2. Zn/Mgモル比が0.001ないし0.05の範囲である請求項1に記載の固体触媒成分。
  3. Ti含有量は1.1ないし2.5重量%の範囲である請求項1に記載の固体触媒成分。
  4. 電子供与体化合物は、エステル、エーテル、アミン、シラン、ケトンまたはこれらの混合物の中から選択される請求項1に記載の固体触媒成分。
  5. 電子供与体化合物は、置換されていてもよい芳香族モノカルボン酸または芳香族ポリカルボン酸アルキルエステル及びアリールエステル、マロン酸エステル、グルタル酸エステル、コハク酸エステル、マレイン酸エステル、及び下記式(II)の1,3−ジエーテルからなる群より選択され、
    式(II)中、R、R、RII、RIII、RIV及びRは、互いに同一または異なり、水素または1ないし18個の炭素原子を有する炭化水素ラジカルであり、
    VI及びRVIIは互いに同一または異なり、R−Rと同義であるが、但し、水素にはなり得ず、
    1つ以上のR−RVII基は連結されて環を形成する請求項1に記載の固体触媒成分。
  6. 電子供与体化合物は、(S,S)、(R,R)または下記式(I)のコハク酸エステル塩のメソ形からなる群より選択され、

    式(I)中、ラジカルR及びRは同一または異なり、それぞれC−C20の直鎖または分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基であり、必要に応じてヘテロ原子を含み、ラジカルR及びRは同一または異なり、それぞれC−C20のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基であり、必要に応じてヘテロ原子を含み、但し、これらのうちの少なくとも1つは分岐鎖アルキルである請求項1に記載の固体触媒成分。
  7. 前記固体触媒成分中の電子供与体化合物の最終含有量は1ないし25重量%の範囲である請求項1に記載の固体触媒成分。
  8. 前記Zn原子は、亜鉛−炭素結合を有していない1種以上のZn化合物に由来する請求項1に記載の固体触媒成分。
  9. 前記Zn化合物は、ハロゲン化亜鉛、炭酸亜鉛、酢酸亜鉛、硝酸亜鉛、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硫化亜鉛の中から選択され、ハロゲン化亜鉛の中では二塩化亜鉛及び臭化亜鉛が最も好ましい請求項1に記載の固体触媒成分。
  10. 前記Zn化合物は、酸化亜鉛及び二塩化亜鉛の中から選択される請求項9に記載の固体触媒成分。
  11. オレフィンCH=CHRの重合用触媒であって、
    Rは、1ないし12個の炭素原子を有するヒドロカルビルラジカルであり、必要に応じてエチレンと混合し、
    前記触媒は、
    (i)請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体触媒成分、及び(ii)アルキルアルミニウム化合物を、
    必要に応じて、(iii)外部電子供与体化合物と接触させて得られる生成物を含む、触媒。
  12. 前記(ii)アルキルアルミニウム化合物はトリアルキルアルミニウム化合物類の中から選択される請求項11に記載の触媒。
  13. 前記外部供与体化合物は、式(R(RSi(ORのケイ素化合物の中から選択され、式中、a及びbは0ないし2の整数であり、cは1ないし4の整数であり、(a+b+c)の和は4であり、R、R及びRは1ないし18個の炭素原子を有し、必要に応じてヘテロ原子を含有するアルキルラジカル、シクロアルキルラジカルまたはアリールラジカルである請求項11に記載の触媒。
  14. オレフィンCH=CHRの(共)重合工程であって、
    Rは、水素または1ないし12個の炭素原子を有するヒドロカルビルラジカルであり、 上記工程は請求項11〜13のいずれか1項に記載の触媒の存在下で行われる、工程。
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