JP6176628B2 - 押し子付きシートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、押し子付きシートの製造方法に関し、特に、小型化した場合でも安定した操作感触を得ることができる押し子付きシートの製造方法に関するものである。
昨今、電子機器の小型化や多機能化による細密実装に対応するため、各種入力に用いられる押釦スイッチ(プッシュスイッチ)にも、小型化が求められている。押釦スイッチは操作部材を押圧操作し、操作部材を介して可動接点部材を押圧し、可動接点部材と固定接点部材とを接離させる構造のものが多い。このような押釦スイッチにおいては、小型化した場合に可動接点部材で可動接点部材を確実に押圧することができるか課題となる。このような課題に対しては、操作部材の、可動接点部材と接触する箇所の一部を凹形状に形成し、可動接点部材の頂点部の一部を凹形状部に挿入させることで接触面積を増やす構成の押釦スイッチがある。このような押釦スイッチとしては、下記の特許文献1に記載の押釦スイッチが知られている。
以下、図15を用いて、特許文献1に記載の押釦スイッチ900について説明する。図15は、特許文献1に記載の押釦スイッチ900の構成を示す断面図である。
特許文献1に記載の押釦スイッチ900は、基板907上の固定接点部908(固定接点部材)と対向する位置に、可撓性樹脂からなるクリック板909(可動接点部材)を介して可撓性押圧部材901(操作部材)を配してなる押釦スイッチであって、可撓性押圧部材901の底面より下方に膨出する柱状凸部906の先端面に、凹形状に形成された凹み905を有している。このように可撓性押圧部材901の柱状凸部906の先端面に、凹み905を設けることで、押釦スイッチ900は小型化した場合にも可撓性押圧部材901を介してクリック板909をより確実に押圧することができる。
特開平9−167540号公報
しかしながら、特許文献1に記載の押釦スイッチ900は、可撓性押圧部材901に凹み905を設けているため、可撓性押圧部材901が傾いた状態で押圧された場合に、クリック板909に適切に当接できず、押圧の仕方によって操作感触が大きくばらつくことが懸念される。
本発明は、上述した課題を解決して、小型化した場合でも安定した操作感触を得ることができる押し子付きシートの製造方法を提供するものである。
請求項に記載の押し子付きシートの製造方法においては、結晶性樹脂からなるフィルムを円柱状に打ち抜いて押し子部材を形成する第1工程と、結晶性樹脂からなるシート部材の一方面に前記押し子部材を固着する第2工程と、前記シート部材の他方面側から前記押し子部材を、前記押し子部材のガラス転移点温度以上の温度に加熱して、前記押し子部材の直径よりも小さい直径のポンチ部材により前記押し子部材を前記シート部材側に押圧して、前記押し子部材に凹部を形成する第3工程と、からなる、という特徴を有する。
請求項に記載の押し子付きシートの製造方法においては、前記固着及び前記加熱は、レーザー照射を用いて行なう、という特徴を有する。
請求項に記載の押し子付きシートの製造方法においては、前記シート部材は、光が透過し易い半透明であり、前記押し子部材は、光が透過し難い暗色であり、前記レーザー照射は、前記シート側から前記押し子部材に向って行われる、という特徴を有する。
請求項に記載の押し子付きシートの製造方法においては、前記シート部材と前記押し子部材とは同じ結晶性樹脂であるとともに、前記シート部材の結晶化度は、前記押し子部材の結晶化度よりも高くなっている、という特徴を有する。
請求項に記載の押し子付きシートの製造方法においては、前記結晶性樹脂はポリノナメチレンテレフタルアミドであり、前記押し子部材を形成する第1工程においては、前記押し子部材の結晶化度が68%以下である、という特徴を有する。
請求項の発明によれば、押し子部材を押し子部材のガラス転移点温度以上の温度に加熱して、ポンチ部材により押し子部材に凹部を形成する第3工程においては、同時に押し子部材とシート部材との固着をより強固なものとすることができる。また、押し子部材を加熱した状態でシート部材側に押圧することで、押し子部材とシート部材とが固着された箇所が曲面形状に形成される。したがって、加工時間が短く効率の良い押し子付きシートの製造方法を提供することができる、という効果を奏する。
請求項の発明によれば、固着および加熱が必要な箇所を狙ってレーザー照射を行なえる為、固着および加熱を効率的に行なえるとともに、固着および加熱が必要ではない箇所に対しては悪影響を与え難い、という効果を奏する。
請求項の発明によれば、半透明のシート部材側から暗色の押し子部材に向かってレーザー光を照射することで、光が透過し難い押し子部材を効率よく加熱することができるとともに、レーザー照射とは逆側の方向からポンチ部材での押し子部材への加工が行うことができる。したがって、加工を容易に行なうことができる押し子付きシートの製造方法を提供することができる、という効果を奏する。
請求項の発明によれば、シート部材と押し子部材とが同じ結晶性樹脂で形成されているとともに、押し子部材よりもシート部材の方が結晶化度が高いため、押し子部材がシート部材へ押圧されたときに、押し子部材に比べてシート部材は変形し難くなる。すなわち、シート部材が押し子部材にかかる押圧を支えることで、変形しやすい押し子部材には凹部が所望の形状に加工されるとともに、変形し難いシート部材が押し子部材を介して押圧された箇所は曲面形状に形成される。よって、所望の形状に適切に加工することができる、という効果を奏する。
請求項の発明によれば、所定の値以下の結晶化度の場合、押し子部材が熱によりガラス転移点温度近傍で適度に軟化するため、より容易に所望の形状に適切に加工することができる、という効果を奏する。
以上より、本発明によれば、小型化した場合でも安定した操作感触を得ることができる押し子付きシートの製造方法を提供することができる。
第1実施形態における押し子付きシート100の構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態における押し子付きシート100の外観を示す図である。 図2(b)に示す断面A−Aを示す模式の断面図である。 第1実施形態における押し子付きシート100の動作状態を示す模式断面図である。 第2実施形態におけるプッシュスイッチ200の構成を示す分解斜視図である。 第2実施形態におけるプッシュスイッチ200の外観を示す図である。 第2実施形態における可動接点部材3の外観を示す図である。 第2実施形態におけるハウジング5の外観を示す図である。 図6に示す断面B−Bを示す模式の断面図である。 第2実施形態におけるプッシュスイッチ200を操作した状態を示す模式の断面図である。 第3実施形態における押し子付きシートの製造方法300の工程を示す工程図である。 第3実施形態における第1工程の例を示す模式図である。 第3実施形態における第2工程の例を示す模式図である。 第3実施形態における第3工程の例を示す模式図である。 特許文献1に記載の押釦スイッチ900の構成を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下に第1実施形態における押し子付きシートについて説明する。
まず始めに第1実施形態における押し子付きシート100の構成について図1ないし図3を用いて説明する。図1は第1実施形態における押し子付きシート100の構成を示す分解斜視図である。図2は第1実施形態における押し子付きシート100の外観を示す図であり、図2(a)は押し子付きシート100の外観を示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)に示すZ1方向側から見た状態の押し子付きシート100を示す平面図である。図3は図2(b)に示す断面A−Aを示す模式の断面図である。
押し子付きシート100は、図1に示すように、シート部材1と、押し子部材2とを有し、図2に示すように、押し子部材2がシート部材1に係止されることで形成される。
押し子部材2は合成樹脂(結晶性樹脂)からなり、本実施形態においては、結晶性樹脂はポリノナメチレンテレフタルアミドである。また、押し子部材2は、光が透過し難い暗色の結晶性樹脂から形成されている。押し子部材2は、図1に示すように、円盤状に形成され、一方の面(Z1方向側の面)に固着部2aを有し、図3に示すように、固着部2aの逆側の部分(他方の面)に押圧部2bを有する。固着部2aは上方(Z1方向)へ突出する曲面形状となっている。また、押圧部2bは中央に凹形状に形成された凹部2cを有し、本実施形態においては、凹部2cは平面視で円形の凹形状に形成されている。
シート部材1は合成樹脂(結晶性樹脂)からなり、本実施形態においては、結晶性樹脂はポリノナメチレンテレフタルアミドである。すなわち、シート部材1と押し子部材2とは同じ結晶性樹脂からなる。また、シート部材1は、光が透過し易い半透明の結晶性樹脂から形成されているとともに、シート部材1の結晶化度は、押し子部材2の結晶化度よりも高くなっている。シート部材1は、図1に示すように、シート状に形成されており、中心付近において上方へ突出した曲面形状となっている曲面部1aを有する。なお、曲面部1aの裏面側は、図3に示すように、押し子部材2の固着部2aの曲面形状に沿った曲面の凹形状になっている。
次に押し子付きシート100の構造について図3を用いて説明する。押し子付きシート100は、シート部材1の一方面(Z2方向側の面)であり、曲面部1aの裏面側に凹形状に形成された箇所に、固着部2aを接触させた状態で、押し子部材2が固着されることで形成される。これにより、押し子部材2は固着部2aがシート部材1の曲面部1aとともに曲面形状を形成し、シート部材1が可動可能な範囲内で、シート部材1とともに押圧された方向へ移動可能となる。
次に押し子付きシート100の動作について図3および図4を用いて説明する。図4は第1実施形態における押し子付きシート100の動作状態を示す模式断面図である。押し子付きシート100が実際に使用される場合には、図3に示すように、操作者の指や操作ボタンのような操作部材OPと可動接点部材3との間に配置される。操作部材OPが操作者により押圧操作されると、図4に示すように、操作部材OPが押し子付きシート100の曲面部1aを介して押し子部材2を押圧し、押し子付きシート100は操作部材OPが操作されることによる押圧力を可動接点部材3に伝達し、可動接点部材3は下方へ撓む。なお、このとき、可動接点部材3の頂点部3cを囲うように常に押し子部材2が可動接点部材3に接触している。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
第1実施形態の押し子付きシート100では、操作部材OPと可動接点部材3との間に配置されて、操作部材OPが操作されることによる押圧力を可動接点部材3に伝達する押し子付きシートにおいて、シート部材1と、シート部材1の一方面(Z2方向側の面)に固着される押し子部材2と、を有し、押し子部材2は、シート部材1に固着される固着部2aを有し、固着部2aの逆側の部分に押圧部2bを有し、押圧部2bは中央に凹形状に形成された凹部2cを有する、構成とした。
これにより、操作部材OPと押し子部材2を別体にできるため、操作部材OPが傾くなどしたときの影響を受けることなく押し子部材2で可動接点部材3を押すことができる。また、押圧部2bに凹部2cを設けることで、押圧部2bで可動接点部材3を押圧する際に、可動接点部材3の頂点部3cの一部が凹部2cに入り込む。すなわち、可動接点部材3の頂点部3cを囲うように常に押し子部材2が可動接点部材3に接触するとともに押圧できる。したがって、小型化した場合でも可動接点部材3の頂点部3cを囲うように確実に押圧操作することができるため、小型化した場合でも安定した操作感触を得ることができる押し子付きシートを提供することができる。
また、平面視で凹部2cは円形に形成されているので、多角形の場合に比べて接触箇所が多くなり、より確実に可動接点部材3を押圧することができる。したがって、小型化した場合でもより安定した操作感触を得ることができる押し子付きシートを提供することができる、という効果を奏する。
また、第1実施形態の押し子付きシート100では、押し子部材2は固着部2aがシート部材1とともに曲面形状となっている、構成とした。
これにより、操作部材OPが傾いた状態でシート部材1を介して押し子部材2を押圧した場合でも、固着部2a及びシート部材1が曲面形状となっているため、押圧操作時に押圧される箇所が点接触となり、押圧操作による操作部材OPからの押圧力が可動接点部材3へ適切に伝達されることとなる。したがって、小型化した場合でもより安定した操作感触を得ることができる押し子付きシートを提供することができる、という効果を奏する。
また、第1実施形態の押し子付きシート100では、シート部材1と押し子部材2とは同じ結晶性樹脂からなる、構成とした。
これにより、シート部材1と押し子部材2とを同じ結晶性樹脂で形成することで、異なる結晶性樹脂で形成した場合に比べて、シート部材1と押し子部材2との固着を容易に行なうことができる、という効果を奏する。
[第2実施形態]
以下に第2実施形態におけるプッシュスイッチ200の構成にについて図5ないし図8を用いて説明する。プッシュスイッチ200は、第1実施形態における押し子付きシート100を用いたスイッチ装置である。以下の説明においては、押し子付きシート100に関わる説明には、第1実施形態の説明で用いた名称および符号を用いて説明するとともに、押し子付きシート100の詳細な説明は省略する。なお、図5は第2実施形態におけるプッシュスイッチ200の構成を示す分解斜視図である。図6は第2実施形態におけるプッシュスイッチ200の外観を示す図であり、図6(a)はプッシュスイッチ200の外観を示す斜視図であり、図6(b)は図6(a)に示すZ1方向側から見たプッシュスイッチ200を示す平面図である。図7は第2実施形態における可動接点部材3の外観を示す図であり、図7(a)は可動接点部材3の外観を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)に示すY2方向側から見た可動接点部材3を示す側面図である。図8は第2実施形態におけるハウジング5の外観を示す図であり、図8(a)はハウジング5の外観を示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)に示すZ1方向側から見たハウジング5を示す平面図である。
第2実施形態におけるプッシュスイッチ200は、図5に示すように、第1実施形態の押し子付きシート100と、可動接点部材3と、固定接点部材4と、ハウジング5と、からなり、図6に示すように、直方体状に形成され、押し子付きシート100を操作することでプッシュスイッチとして機能する。
可動接点部材3は金属薄板からなり、図7に示すように、上方へ突出したドーム状に形成されている。可動接点部材3はドーム状に形成されたドーム部3aを有し、ドーム部3aの周囲に連続して鍔部3bを有する。なお、本実施形態の可動接点部材3においては、ある方向側(Y1方向側)およびドーム部3aを挟んである方向側に対向する方向側(Y2方向側)の鍔部3bは、ドーム部3aを挟んで対称かつ切断面が平行となるように切断されている。したがって、Z1方向側から平面視すると、略長方形状に形成されている。また、可動接点部材3は弾性を備えており、ドーム部3aの突出方向における先端である頂点部3cを下方へ押圧されると、ドーム部3aおよび鍔部3bが連動して撓み、押圧を解除すると、押圧前の状態に復帰可能である。
ハウジング5は合成樹脂材からなり、図8に示すように、直方体状に形成され、上方が開放された収納部5aを有する。なお、収納部5aは可動接点部材3を収納可能な大きさに形成されている。また、ハウジング5は金属板がインサート成型されており、金属板の位置はハウジング5から露出し、固定接点部材4を形成する。
固定接点部材4は、図8に示すように、ハウジング5の収納部5aの内部底面に金属板の一部が露出して形成されている。固定接点部材4は、収納部5aの中央部に露出した第1固定接点部4aと、収納部5aの四隅付近にそれぞれ露出して設けられて第2固定接点部4bと、からなり、第1固定接点部4aと第2固定接点部4bとは電気的な接続はされていない。また、本実施形態においては、第1固定接点部4aは扇形状に形成されており、3つの第1固定接点部4aが、扇形の中心をあわせるとともに、円弧を組み合わせて円形をなすように配置されている。なお、第1固定接点部4aを形成する金属板の一端は、ハウジング5の一方側の底面から突出して第1外部接続端子4cを形成し、第2固定接点部4bを形成する金属板の一端は、ハウジング5の他方側の底面から突出して第2外部接続端子4dを形成している。
次にプッシュスイッチ200の構造について図9を用いて説明する。図9は図6に示す断面B−Bを示す模式の断面図である。
図9に示すように、可動接点部材3はハウジング5の収納部5a内に頂点部3cが上方(Z1方向)を向く向きに配置される。このように配置された可動接点部材3は、収納部5aの内部底面に露出する第2固定接点部4bに鍔部3bが接触し、第2固定接点部4bと可動接点部材3とは電気的に接続される。ただし、第1固定接点部4aと可動接点部材3とは接触していない。また、押し子付きシート100は、押し子部材2が収納部5aに面するとともに、シート部材1がハウジング5の上面全体を覆うように配置され、ハウジング5に係止される。このとき、押し子付きシート100は、可動接点部材3の頂点部3cが押し子部材2の凹部2cに対向して配置されるように配置される。このようにしてプッシュスイッチ200は形成される。
次にプッシュスイッチ200の動作について図9および図10を用いて説明する。図10は第2実施形態におけるプッシュスイッチ200を操作した状態を示す模式の断面図である。
プッシュスイッチ200は、未操作時には図9に示すように、第2固定接点部4bと可動接点部材3とは電気的に接続されており、第1固定接点部4aと可動接点部材3とは電気的に接続されていない状態である。プッシュスイッチ200は、操作部材OP、例えば、操作者の指により、曲面部1aを下方へ押圧操作されると、シート部材1とともに押し子部材2が下方へ移動し、可動接点部材3の頂点部3cを囲うように押し子部材2の押圧部2bが可動接点部材3に接触して、可動接点部材3は下方へ押圧される。下方へ押圧された可動接点部材3はドーム部3aが下方へ撓み、さらに押し込まれると第1固定接点部4aに接触する。なお、このとき、可動接点部材3の頂点部3cを囲うように常に押し子部材2が可動接点部材3に接触している。このように可動接点部材3と第1固定接点部4aとが接触することで、第1固定接点部4aと第2固定接点部4bとは、可動接点部材3を介して電気的に接続される。すなわち、第1外部接続端子4cと第2外部接続端子4dとの間が電気的に接続される。また、操作部材OPによる押圧を解除すると、可動接点部材3の弾性により、図9に示すみ操作時の状態に戻り、第1固定接点部4aと第2固定接点部4bとの電気的な接続も解除される。このように、可動接点部材3と固定接点部材4とが接離することで、スイッチ装置として機能する。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
第2実施形態のプッシュスイッチ200では、第1実施形態における押し子付きシート100と、ドーム状に形成され、頂点部3cが押し子部材2の凹部2cに対向して配置される可動接点部材3と、可動接点部材3と接離する固定接点部材4と、からなる、構成とした。
これにより、小型化した場合でも安定した操作感触を得ることができる押し子付きシートを用いることで、小型化した場合でも安定した操作感触のプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
[第3実施形態]
以下に第3実施形態における押し子付きシートの製造方法300について図11ないし図14を用いて説明する。押し子付きシートの製造方法300は、第1実施形態における押し子付きシート100の製造方法である。以下の説明においては、押し子付きシート100に関わる説明には、第1実施形態の説明で用いた名称および符号を用いて説明するとともに、押し子付きシート100の詳細な説明は省略する。なお、図11は第3実施形態における押し子付きシートの製造方法300の工程を示す工程図である。図12は第3実施形態における第1工程MP1の例を示す模式図であり、図12(a)は打ち抜き加工方法の一例を示す模式図であり、図12(b)は図12(a)に示す打ち抜き加工方法により打ち抜き加工を行った状態を示す模式図である。図13は第3実施形態における第2工程MP2の例を示す模式図であり、図13(a)はシート部材1と樹脂タブレットTBとの配置を示す模式図であり、図13(b)はレーザー照射LSの照射方法を示す模式図である。図14は第3実施形態における第3工程MP3の例を示す模式図であり、図14(a)はシート部材1、樹脂タブレットTBおよびポンチ部材PUの配置を示す模式図であり、図14(b)はポンチ部材PUによる凹部2cの形成方法を示す模式図である。
押し子付きシートの製造方法300は、第1工程MP1と、第2工程MP2と、第3工程MP3と、を有し、図11に示すように、始めに第1工程MP1を実施し、その後に第2工程MP2、第3工程MP3の順番で実施される。
第1工程MP1は、結晶性樹脂からなるフィルムFIを円柱状に打ち抜いて押し子部材2を形成する工程である。フィルムFIを形成する結晶性樹脂は、第1実施形態にて説明したとおり、ポリノナメチレンテレフタルアミドであり、暗色の色調である。また、第1工程MP1においては、フィルムFI(押し子部材2)の結晶化度が68%以下である状態で投入される。フィルムFIは、例えば図12に示すように、プレス金型PTにより打ち抜き加工され、押し子部材2となる円柱状の樹脂タブレットTBが形成される。
第2工程MP2は、結晶性樹脂からなるシート部材1の一方面(Z2方向側の面)に押し子部材2を固着する工程である。第2工程MP2は、始めに図13(a)に示すように、シート部材1の一方面の所定の位置に樹脂タブレットTB(押し子部材2)を接触させる。なお、第1実施形態にて説明したとおり、シート部材1と樹脂タブレットTB(押し子部材2)とは同じ結晶性樹脂(ポリノナメチレンテレフタルアミド)であるが、半透明の色調である。また、シート部材1は、シート部材1の結晶化度が押し子部材2の結晶化度よりも高い状態で投入される。その後、樹脂タブレットTBをシート部材1に接触させた状態で、固着する。固着は、図13(b)に示すように、レーザー照射LSを用いて行なわれ、レーザー照射LSは、半透明のシート部材1側から暗色の押し子部材2に向って行われる。このようにレーザー照射LSを行うことで、シート部材1と樹脂タブレットTBとの境界部分の一部(C部)が溶融し、レーザー照射LSを止め、溶融した部分が冷却され固まることで、シート部材1と樹脂タブレットTBとは固着される。
第3工程MP3は、押し子部材2(樹脂タブレットTB)に凹部2cを形成する工程である。第3工程MP3は、始めに図14(a)に示すように、シート部材1の他方面側(Z1方向側)から樹脂タブレットTB(押し子部材2)を、押し子部材2のガラス転移点温度以上の温度に加熱する。なお、樹脂タブレットTBの加熱は、レーザー照射LSを用いて行なう。次に、第3工程MP3は、樹脂タブレットTBを加熱しながら、図14(b)に示すように、押し子部材2の直径よりも小さい直径の円柱状に形成されたポンチ部材PUにより樹脂タブレットTB(押し子部材2)をシート部材1側に押圧する。加熱され軟化した状態でポンチ部材PUにより押圧された樹脂タブレットTBには、下方側(Z2方向側)の面に、ポンチ部材PUの先端形状に沿った凹みが形成される。すなわち、凹部2cが形成される。また、樹脂タブレットTBとともに加熱されたシート部材1は、樹脂タブレットTBを介してポンチ部材PUにより押圧されることで、押圧された方向に撓み、シート部材1と樹脂タブレットTBとの境界部分は、ともに曲面形状に形成される。このように、樹脂タブレットTBの一方側(Z2方向側)の面に凹部2cが形成されるとともに、他方側の面に曲面形状(固着部2a)が形成されることで、押し子部材2が形成される。また、シート部材1と押し子部材2とは、レーザー照射LSが止められ、冷却されることで、第2工程MP2における固着よりもさらに強固に固着される。なお、凹部2cおよび固着部2aを形成後に、ポンチ部材PUは引き抜かれる。
このように、始めに第1工程MP1を実施し、その後に第2工程MP2、第3工程MP3の順番で実施されることで、押し子付きシートの製造方法300は、構成される。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
また、第3実施形態の押し子付きシートの製造方法300では、結晶性樹脂からなるフィルムFIを円柱状に打ち抜いて押し子部材2を形成する第1工程MP1と、結晶性樹脂からなるシート部材1の一方面に押し子部材2を固着する第2工程MP2と、シート部材1の他方面側から押し子部材2を、押し子部材2のガラス転移点温度以上の温度に加熱して、押し子部材2の直径よりも小さい直径のポンチ部材PUにより押し子部材2をシート部材1側に押圧して、押し子部材2に凹部2cを形成する第3工程MP3と、からなる、構成とした。
これにより、押し子部材2を押し子部材2のガラス転移点温度以上の温度に加熱して、ポンチ部材PUにより押し子部材2に凹部2cを形成する第3工程MP3においては、同時に押し子部材2とシート部材1との固着をより強固なものとすることができる。また、押し子部材2を加熱した状態でシート部材1側に押圧することで、押し子部材2とシート部材1とが固着された箇所が曲面形状に形成される。したがって、加工時間が短く効率の良い押し子付きシートの製造方法を提供することができる、という効果を奏する。
また、第3実施形態の押し子付きシートの製造方法300では、固着及び加熱は、レーザー照射LSを用いて行なう、構成とした。
これにより、固着および加熱が必要な箇所を狙ってレーザー照射LSを行なえる為、固着および加熱を効率的に行なえるとともに、固着および加熱が必要ではない箇所に対しては悪影響を与え難い、という効果を奏する。
また、第3実施形態の押し子付きシートの製造方法300では、シート部材1は、光が透過し易い半透明であり、押し子部材2は、光が透過し難い暗色であり、レーザー照射LSは、シート部材1側から押し子部材2に向って行われる、構成とした。
これにより、半透明のシート部材1側から暗色の押し子部材2に向かってレーザー光を照射することで、光が透過し難い押し子部材2を効率よく加熱することができるとともに、レーザー照射LSとは逆側の方向からポンチ部材PUでの押し子部材2への加工が行うことができる。したがって、加工を容易に行なうことができる押し子付きシートの製造方法を提供することができる、という効果を奏する。
また、第3実施形態の押し子付きシートの製造方法300では、シート部材1と押し子部材2とは同じ結晶性樹脂であるとともに、シート部材1の結晶化度は、押し子部材2の結晶化度よりも高くなっている、構成とした。
これにより、シート部材1と押し子部材2とが同じ結晶性樹脂で形成されているとともに、押し子部材2よりもシート部材1の方が結晶化度が高いため、押し子部材2がシート部材1へ押圧されたときに、押し子部材2に比べてシート部材1は変形し難くなる。すなわち、シート部材1が押し子部材2にかかる押圧を支えることで、変形しやすい押し子部材2には凹部2cが所望の形状に加工されるとともに、変形し難いシート部材1が押し子部材2を介して押圧された箇所は曲面形状に形成される。よって、所望の形状に適切に加工することができる、という効果を奏する。
また、第3実施形態の押し子付きシートの製造方法300では、結晶性樹脂はポリノナメチレンテレフタルアミドであり、押し子部材2を形成する第1工程MP1においては、押し子部材2の結晶化度が68%以下である、構成とした。
これにより、所定の値以下の結晶化度の場合、押し子部材2が熱によりガラス転移点温度近傍で適度に軟化するため、より容易に所望の形状に適切に加工することができる、という効果を奏する。
以上のように、本発明の実施形態に係る押し子付きシート、プッシュスイッチ及び押し子付きシートの製造方法を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
[変形例1]
第1実施形態において、凹部2cは平面視で円形状としたが、多角形(正多角形が望ましい)でも良い。その際は、第3実施形態におけるポンチ部材PUも円柱形状ではなく、角柱形状となる。
[変形例2]
第1実施形態において、押し子付きシート100は、1つのシート部材1に対して曲面部1aを1箇所、押し子部材2を1個という構成としたが、1つのシート部材1に対して、曲面部1aを複数箇所、押し子部材2を曲面部1aに対応した個数という構成であっても良い。
[変形例3]
第2実施形態において、プッシュスイッチ200は、構成部品として操作部材を含まない構成としたが、操作部材を構成部品とし、操作部材を介して押圧操作される構成としても良い。
1 シート部材
1a 曲面部
2 押し子部材
2a 固着部
2b 押圧部
2c 凹部
3 可動接点部材
3a ドーム部
3b 鍔部
3c 頂点部
4 固定接点部材
4a 第1固定接点部
4b 第2固定接点部
4c 第1外部接続端子
4d 第2外部接続端子
5 ハウジング
5a 収納部
100 押し子付きシート
200 プッシュスイッチ
300 押し子付きシートの製造方法
FI フィルム
LS レーザー照射
MP1 第1工程
MP2 第2工程
MP3 第3工程
OP 操作部材
PU ポンチ部材
TB 樹脂タブレット

Claims (5)

  1. 結晶性樹脂からなるフィルムを円柱状に打ち抜いて押し子部材を形成する第1工程と、
    結晶性樹脂からなるシート部材の一方面に前記押し子部材を固着する第2工程と、
    前記シート部材の他方面側から前記押し子部材を、前記押し子部材のガラス転移点温度以上の温度に加熱して、前記押し子部材の直径よりも小さい直径のポンチ部材により前記押し子部材を前記シート部材側に押圧して、前記押し子部材に凹部を形成する第3工程と、
    からなることを特徴とする押し子付きシートの製造方法。
  2. 前記固着及び前記加熱は、レーザー照射を用いて行なうことを特徴とする請求項に記載の押し子付きシートの製造方法。
  3. 前記シート部材は、光が透過し易い半透明であり、前記押し子部材は、光が透過し難い暗色であり、
    前記レーザー照射は、前記シート側から前記押し子部材に向って行われる
    ことを特徴とする請求項に記載の押し子付きシートの製造方法。
  4. 前記シート部材と前記押し子部材とは同じ結晶性樹脂であるとともに、
    前記シート部材の結晶化度は、前記押し子部材の結晶化度よりも高くなっていることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれかに記載の押し子付きシートの製造方法。
  5. 前記結晶性樹脂はポリノナメチレンテレフタルアミドであり、前記押し子部材を形成する第1工程においては、前記押し子部材の結晶化度が68%以下であることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれかに記載の押し子付きシートの製造方法。
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