JP5321701B2 - プッシュスイッチとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータの下降により、固定接点と切り換え接点間が短絡するプッシュスイッチとその製造方法に関し、更に詳しくは、アクチュエータの下降によりその下方に配置されるドーム状の反転バネを反転動作させ、反転動作した反転バネにより固定接点と切り換え接点間が短絡するプッシュスイッチとその製造方法に関する。
微小ストロークでスイッチング動作する小型のプッシュスイッチには、固定接点と切り換え接点間を短絡する可動接点板として、薄型金属板をドーム状に折り曲げ加工して形成した反転バネのいわゆるメタルタクト板(以下、MT板という)を用いたプッシュスイッチが知られている(特許文献1)。
以下、このMT板101を可動接点板に用いた従来のプッシュスイッチ100を図7を用いて説明する。プッシュスイッチ100は、固定接点103と切り換え接点104が表面に露出する絶縁基板102上にMT板101を配置して形成される。
MT板101は、その表面に沿って配置される可撓性シート105に頂部が粘着して可撓性シート105の底面側に粘着保持され、可撓性シート105の周囲を絶縁基板102の表面に貼り付けることにより、絶縁基板102上に位置決めされる。この状態で、MT板101は、ドーム状の周囲の一部が固定接点103上に載置されて固定接点103と常時接触し、内頂部が切り換え接点104の鉛直線上の上方に隔てられ、切り換え接点104と絶縁している。MT板101と固定接点103及び切り換え接点104の全体を可撓性シート105で覆われ、これらのスイッチ部品が外部と遮断されている。
底面にMT板101の頂部が粘着する可撓性シート105の表面側には、紫外線硬化型接着剤106によって平面が平坦面となった円柱小片で形成されたアクチュエータ107が固着され、アクチュエータ107の上方に機器のケースなどに上下動自在に取り付けられた操作ボタン108が配設される。
操作ボタン108を押し下げ操作すると、押し下げられるアクチュエータ107によって、ドーム状のMT板101が図中左側のプッシュスイッチ100に示すように反転動作する。MT板101が反転動作することにより、内頂部が切り換え接点104に接触し、切り換え接点104と固定接点103間が短絡してスイッチング動作が行われる。スイッチング動作の当初、MT板101は、急激に反転動作して金属製の切り換え接点104に当接する衝撃で微振動し、切り換え接点104に接離するいわゆるチャタリングが発生する恐れがあるが、頂部に接する可撓性シート105により微振動が吸収される。
また、操作ボタン108への押し下げ操作力を解くと、反転動作していたMT板101は、自らの弾性によってドーム状の原形状に復帰し、切り換え接点104と固定接点103間が絶縁されると共に、操作ボタン108は、押し下げ操作前の位置まで押し上げられる。
上述のドーム状のMT板101は、直径を2乃至3mm、内頂面までの高さを0.2mm程度まで小型化して形成することができ、操作ボタン108を0.2mm以下のストロークで押し下げるだけでスイッチング動作し、スイッチング動作するMT板101の反転動作時に押し下げ操作力は急激に低下してクリック感が発生する。これにより、操作者は、微小ストロークでありながら、プッシュスイッチ100がスイッチング動作したことを明瞭なクリック感から知ることができる。
この操作ボタン108の押し下げ操作の際には、操作ボタン108に加えられる押し下げ操作力が、MT板101の頂部上方に固着するアクチュエータ107を介してMT板101に伝達されるので、ドーム状の周囲が押圧されて反転することがなく、良好なクリック感得られる。また、アクチュエータ107の平面は平坦面となっているので、操作ボタン108の中心や操作ボタン108の押し下げ操作位置が、MT板101の内頂部の鉛直軸線から外れていても、鉛直方向に押し下げられるアクチュエータ107により、MT板101の内頂部は、確実に鉛直方向で対向する切り換え接点104に向かって反転動作する。
特開2004−193047号公報
上述した従来のプッシュスイッチ100は、アクチュエータ107の底面と可撓性シート105の間に塗布した紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射して硬化させ、MT板101の内頂部の鉛直線上の上方の可撓性シート105にアクチュエータ107を固着する。従って、円柱小片のアクチュエータ107を製造して用意する必要があると共に、アクチュエータ107を可撓性シート105上の上記所定位置に配置し、アクチュエータ107を位置決めしながら、可撓性シート105との間に吐出した紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射するという煩雑な加工工程を要していた。特に、アクチュエータ107を固着する可撓性シート105の表面は、ドーム状のMT板101に沿った球面となっているので、アクチュエータ107の平面を水平面に保った状態で、球面の可撓性シート105上に固着する工程は極めて困難なものであった。
先にアクチュエータ107を可撓性シート105の所定部位に固着しておき、絶縁基板102上に位置決めしたMT板101に上方から、アクチュエータ107を固着した可撓性シート105を重ね、絶縁基板102の表面に貼り付ければ、上述の作業性は改善されるが、可撓性シート105でMT板101を位置決めした際の高さにばらつきが生じ、高精度で絶縁基板102からアクチュエータ107の平面までの高さを均一化したプッシュスイッチ100は、製造できなかった。一方、上述の通り、MT板101を用いたプッシュスイッチ100は、操作ボタン108の0.2mm以下の押し下げでスイッチング動作するので、アクチュエータ107の平面位置にばらつきのあるプッシュスイッチ100に対しては、機器のケースなどに取り付けられる操作ボタン108の底面とアクチュエータ107との間に間隙を設けてその誤差を吸収する必要があり、操作ボタン108を押し下げてもすぐにスイッチング動作せず、また、MT板101に発生するクリック感が操作者に伝達されないという操作感上の新たな問題が発生する。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、部品点数を減少させ、簡単な加工で、高精度に反転バネ上の可撓性シートにアクチュエータを取り付けることができるプッシュスイッチとその製造方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1のプッシュスイッチは、上方に開口するバネ収容室が形成され、バネ収容室の内底面に固定接点と切り換え接点が露出する絶縁ケースと、導電金属薄板をドーム状に折り曲げて形成され、ドーム状の周縁が固定接点に常時接触し、内頂部が切り換え接点の鉛直線上の上方に離間して、バネ収容室に収容される反転バネと、絶縁ケースに収容される反転バネの頂部に接し、バネ収容室の開口を覆う可撓性シートと、反転バネの頂部が接する部位の可撓性シート上に固着されるアクチュエータとを備え、アクチュエータを押し下げて反転動作する反転バネにより、固定接点と切り換え接点間を短絡させるプッシュスイッチであって、アクチュエータは、紫外線硬化型接着剤に対し分離可能な非着型材を用いて、可撓性シート上に吐出した前記紫外線硬化型接着剤を、前記非着型材の水平面とした底面で可撓性シート側に押し込んだ状態で、紫外線硬化させて形成されることを特徴とする。
可撓性シート上に吐出した紫外線硬化型接着剤は、水平面とした非着型材の底面で押し込まれて平面が水平面となり、紫外線硬化することにより、その底面が可撓性シートに接着し、可撓性シート上に平面が水平面となるアクチュエータが形成される。
請求項2のプッシュスイッチは、非着型材で紫外線硬化型接着剤を押し込む押圧力は、反転バネを反転動作させる押圧力未満であることを特徴とする。
反転動作前の反転バネの鉛直方向の撓み量は、非着型材で紫外線硬化型接着剤を押し込む押圧力にほぼ比例するので、可撓性シート上に吐出する紫外線硬化型接着剤の量と押し込む押圧力を調整し、絶縁ケースから紫外線硬化させて形成したアクチュエータの平面までの高さを高精度に制御できる。
請求項3のプッシュスイッチは、アクチュエータの水平方向の外径が0.65mm以上で、反転バネの直径に対して40%未満であることを特徴とする。
アクチュエータの水平方向の外径が0.65mm未満であると、可撓性シートへの固着力が充分ではなく、組み立て工程中にアクチュエータに外力が加わると可撓性シートから外れやすい。また、アクチュエータの水平方向の外径が反転バネの直径に対して40%以上であると、反転バネの表面の広範囲に押し下げ操作力が分散して作用し、反転バネが正常に反転動作しない。
請求項4のプッシュスイッチの製造方法は、ア)絶縁ケースの平面から凹設され、内底面に固定接点と切り換え接点が露出するバネ収容室内に、導電金属薄板をドーム状に折り曲げて形成した反転バネを、ドーム状の周縁が固定接点に常時接触し、内頂部が切り換え接点の鉛直線上の上方に離間するように収容する第1工程と、
(イ)バネ収容室内に反転バネを収容した絶縁ケースの平面に可撓性シートを固着し、可撓性シートの底面に反転バネの頂部が接する状態で、バネ収容室の開口を覆う第2工程と、
(ウ)反転バネの頂部が接する部位の可撓性シート上に、未硬化の紫外線硬化型接着剤を吐出する第3工程と、
(エ)可撓性シート上に吐出した未硬化の紫外線硬化型接着剤を、該紫外線硬化型接着剤に対し分離可能な非着型材の水平面とした底面で可撓性シート側に押し込み、未硬化の紫外線硬化型接着剤を型決めする第4工程と、
(オ)型決めした未硬化の紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射し、硬化した紫外線硬化型接着剤から平面が水平面のアクチュエータを形成する第5工程と、
を備えたことを特徴とする。
平面が平坦面のアクチュエータ用部品を製造して用意することなく、第4工程で型決めした未硬化の紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射するだけで、平面が平坦面のアクチュエータが可撓性シート上に形成される。
請求項5のプッシュスイッチの製造方法は、第4工程で、未硬化の紫外線硬化型接着剤を非着型材の底面で押し込む押圧力は、反転バネを反転動作させる押圧力未満であることを特徴とする。
反転動作前の反転バネの鉛直方向の撓み量は、非着型材で紫外線硬化型接着剤を押し込む押圧力にほぼ比例するので、第3工程で吐出する紫外線硬化型接着剤の量と第4工程で未硬化の紫外線硬化型接着剤を押し込む押圧力を調整することにより、絶縁ケースから紫外線硬化させて形成したアクチュエータの平面までの高さを高精度に制御できる。
請求項1又は請求項4の発明によれば、アクチュエータ用の部品を用意することなく、未硬化の紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射するだけで、平面が平坦面のアクチュエータが可撓性シート上の所定位置に形成できる。
また、反転バネを収容した絶縁ケースから可撓性シートまでの鉛直方向の組み立て誤差を、紫外線硬化型接着剤から形成するアクチュエータの高さで相殺できるので、微小ストロークでスイッチング動作するプッシュスイッチであっても、アクチュエータ上に隙間なく操作ボタンを配設することができる。
請求項2又は請求項5の発明によれば、鉛直方向に撓む反転バネの上方にアクチュエータを形成しても、絶縁ケースからアクチュエータの平面までの高さを高精度に制御できる。
請求項3の発明によれば、紫外線硬化型接着剤の吐出量と非着型材による押圧力を調整することにより、組み立て工程中にアクチュエータが可撓性シートから外れることがなく、反転バネが正常に反転動作するプッシュスイッチが得られる。
本発明の第1実施の形態に係るプッシュスイッチ1の各製造工程を示し、(a)は、絶縁ケース3を覆う可撓性シート7上に紫外線硬化型接着剤8’を吐出するディスペンサー10を接近させる工程を、(b)は、絶縁ケース3に収容されるMT板6の頂部上方の可撓性シート7上に紫外線硬化型接着剤8’を吐出した工程を、(c)は、非着型材11で吐出された紫外線硬化型接着剤8’を下方に押し込み、未硬化の紫外線硬化型接着剤8’を型決めする工程を、(d)は、紫外線硬化型接着剤8’に紫外線を照射する工程を、(e)は、非着型材11を紫外線硬化型接着剤8’から分離する工程を、それぞれ示す縦断面図である。 プッシュスイッチ1の斜視図である。 プッシュスイッチ1の部分破断斜視図である。 プッシュスイッチ1の分解斜視図である。 プッシュスイッチ1の組み立て状態を示す縦断面図である。 MT板6の加重−変位特性を示すグラフである。 従来のプッシュスイッチ100の縦断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るプッシュスイッチ1とその製造方法を、図1乃至図7を用いて説明する。プッシュスイッチ1は、円筒状のバネ収容室2が平面の中央から凹設された厚板状の絶縁ケース3と、絶縁ケース3に互いに絶縁して固定された固定端子4及び切り換え端子5と、バネ収容室2に収容される反転バネであるMT板6と、バネ収容室2の上方の開口を覆う可撓性シート7と、可撓性シート7上に固着される裁頭円錐状のアクチュエータ8とで構成される。
固定端子4と切り換え端子5は、インサート成形によって絶縁ケース3に一体に固定されるもので、図4に示すように、固定端子4の一側の固定接点4aは、バネ収容室2の内底面の中心回りに半円状に露出し、他側の脚部4bは、絶縁ケース3の一辺に沿った底面から両側面にかけて帯状に露出している。また、切り換え端子5の一側の切り換え接点5aは、バネ収容室2の内底面の中心近傍で円形に露出し、他側の脚部5bは、絶縁ケース3の他側の一辺に沿って底面から両側面にかけて帯状に露出している。
MT板6は、導電性とバネ性を有する導電金属薄板で、ここでは燐青銅の薄板を上方に向かって凸曲面となるドーム状に折り曲げ加工して形成され、外周の輪郭は、半円状の固定接点4aとほぼ同じ曲率の円形で、円形の両側を平行な弦でカットした小判状となっている。このMT板6は、長手方向の両側の外周部分が、固定接点4aの半円状の両側のリブ上に載置され、中央の内頂部が、切り換え接点5a上で所定の間隔を隔てて対向するようにバネ収容室2に収容される。
MT板6は、金属薄板を折り曲げてドーム状に形成されることにより、その頂部に下方に向かう一定の加重を加えると、外周の形状を維持したまま(すなわち、固定接点4aに接触する状態を維持したまま)頂部が急激に下降して変形するいわゆる反転動作を行う。図6は、外周の輪郭の円形部分の直径が2.3mm、外周から頂部までの高さが0.15mmの大きさのMT板6の頂部に加えた加重(N)とその時の頂部の変位(mm)を示すグラフであり、図示するように、1.6Nまでの加重では、弾性変形し、加重に対して変位がほぼ比例する。また、加重が1.6Nを越えると、MT板6は、急激に反転動作し、変位が0.4mmほど増加するにもかかわらず、加重が0.7N程度まで減少する。このように反転動作するMT板6は、反転動作した後の内頂部が切り換え接点5aに接するように、MT板6の外周を載置する固定接点4aと切り換え接点5a間の高さを調整する。本実施の形態で用いるMT板6では、反転動作した後の自由状態(無加重)からの変位が0.15mmであり、外周から頂部までの高さに等しいので、バネ収容室2の内底面に露出する固定接点4aと切り換え接点5aは、ほぼ同一水平面上に露出している。
操作者がMT板6を反転動作させる押し下げ操作を行うと、MT板6が反転動作することにより、固定接点4aと切り換え接点5a間が短絡してスイッチング動作(オン動作)が行われるととともに、操作者には、急激に押し下げ操作力が低下するいわゆるクリック感が得られ、スイッチング動作が行われたことをクリック感から確認できる。また、押し下げ操作を解除すると、自らの弾性でMT板6は、ドーム状の原形状に復帰し、切り換え接点5aとMT板6間が絶縁されることにより、スイッチング動作前の状態(オフ動作)に復帰する。
MT板6を収容したバネ収容室2の開口を覆う可撓性シート7は、ポリイミドで形成され、バネ収容室2の周囲の絶縁ケース3の平面に接着剤で固着される。固定接点4a上に載置されるMT板6は、頂部がバネ収容室2から上方にわずかに突出し、従って、バネ収容室2の開口を覆う可撓性シート7の底面に頂部が接した状態で、バネ収容室2が外部と遮断される。バネ収容室2を外部と遮断することにより、後述する紫外線硬化型接着剤8’から紫外線硬化する際にガスが発生しても、MT板6、固定接点4a及び切り換え接点5aが腐食することがない。また、反転動作によりMT板6が切り換え接点5aに当接する衝撃で微振動しても、MT板6の頂部に可撓性シート7が接しているので、速やかに微振動が吸収され、いわゆるチャタリングの発生が抑止される。
アクチュエータ8は、MT板6の頂部が接する部位の可撓性シート7の上方に接着される紫外線硬化型接着剤8’から形成される。ここでは、紫外線硬化型接着剤8’として、エポキシ系の接着剤を用い、エポキシ系の紫外線硬化型接着剤8’が接着しない非着材質で形成した非着型材11の平坦な底面で、可撓性シート7側に押し込んだ状態で紫外線を照射して硬化させ、可撓性シート7上に接着する平面が平坦面となったアクチュエータ8を形成する。
このプッシュスイッチ1は、プリント配線基板12の表面に配線された一対の導電パターン(図示せず)に、それぞれ固定端子4と切り換え端子5の脚部4b、5bを半田接続して、プリント配線基板12上に表面実装される。通常は、図5に示すように、プッシュスイッチ1を入力デバイスとして用いる機器のケース21の窓孔に上下動自在に取り付けられた操作ボタン20の底面に、プッシュスイッチ1のアクチュエータ8の平面が当接するように、プリント配線基板12上に配置され、操作ボタン20を押し下げ操作することにより、スイッチング動作する。
このような使用状態で、図示するようにケース21に取り付けられた操作ボタン20の中心がアクチュエータ8から外れ、MT板6の頂部の鉛直方向から外れた操作ボタン20の位置で押し下げ操作があっても、頂部の上方で可撓性シート7に固着されるアクチュエータ8を介してMT板6の頂部が下方に押し下げられるので、MT板6は、正常な姿勢で反転動作する。
次に、上述のプッシュスイッチ1の製造方法を、図1を用いて更に詳述する。始めに、固定端子4と切り換え端子5をインサート成形した絶縁ケース3のバネ収容室2に、MT板6を収容し、可撓性シート7をバネ収容室2周囲の絶縁ケース3の平面に接着してバネ収容室2の開口を覆っておく。バネ収容室2に収容されたMT板6は、円形輪郭の周囲が固定接点4a上に載置されて常時接触し、可撓性シート7の底面に接する頂部の底面側の内頂部が切り換え接点5aの鉛直線上の上方に配置されている。
続いて、MT板6を収容した絶縁ケース3を水平な作業台上に配置し、図1(a)に示すように、MT板6の頂部の上方から未硬化の紫外線硬化型接着剤8’を定量吐出するディスペンサー10を接近させ、同図(b)に示すように、MT板6の頂部が接する可撓性シート7の平面側の部位に、未硬化の紫外線硬化型接着剤8’を所定量吐出する。この吐出量は、紫外線硬化した際に収縮してアクチュエータ8が形成されることを考慮し、形成後のアクチュエータ8の可撓性シート7に沿った外径が0.65mm以上で、MT板6の長手方向の径を2.3mmとしてその40%未満の0.92mm未満となるようにディスペンサー10で制御される。
可撓性シート7上に吐出された未硬化の紫外線硬化型接着剤8’は、同図(c)に示すように、非着型材11で上方から押し込まれる。非着型材11は、エポキシ系の紫外線硬化型接着剤8’が接着しないテフロン(登録商標)で底面が平坦面となった円柱状に形成され、底面を含むその表面は、紫外線硬化する際に発生する紫外線硬化型接着剤8’の気化成分により腐食しないようにポリマーコートで覆われている。
底面が平坦面の非着型材11を未硬化の紫外線硬化型接着剤8’に向けて鉛直方向下方に押し込むことにより、紫外線硬化型接着剤8’の平面は平坦面に型決めされる。非着型材11の最大下降位置は、定位置となるように制御され、従って、MT板6を収容し、絶縁ケース3の平面を可撓性シート7で覆う工程で鉛直方向の製造誤差があっても、非着型材11で押し込まれる未硬化の紫外線硬化型接着剤8’の高さが変化してその誤差を吸収し、非着型材11を最大下降位置まで下降させた状態で、絶縁ケース3の底面から紫外線硬化型接着剤8’の平面までの高さは、高精度で均一に制御される。尚、この時に非着型材11が押し込む押圧力は、MT板6が反転動作する前の弾性変形領域内であり、例えば押圧力が1.0Nであれば、MT板6の変位は約0.08mmと算定可能な値であるので、紫外線硬化する際の収縮率を考慮して、最終的に成形されるアクチュエータ8の平面の高さも高精度に制御できる。
非着型材11を最大下降位置まで押し込んだ状態で、同図(d)に示すように、未硬化の紫外線硬化型接着剤8’に紫外線を照射して硬化させる。上述したように紫外線硬化型接着剤8’が硬化する際には、その一部が気化してガスが発生するが、バネ収容室2は外部と遮断されるので、バネ収容室2内に配置されるMT板6、固定接点4a及び切り換え接点5aが気化ガスにより腐食することがない。
未硬化の紫外線硬化型接着剤8’が紫外線硬化すると、その底面は可撓性シート7に接着し、平面は非着型材11と接着しないので、平坦面を残して非着型材11を上方へ分離可能となる。従って、同図(e)に示すように、非着型材11を上方へ引き上げると、紫外線硬化した紫外線硬化型接着剤8’から、平面が平坦面となったアクチュエータ8が形成され、MT板6の頂部の上方で、裁頭円錐状のアクチュエータ8が可撓性シート7に固着されたプッシュスイッチ1が製造される。
上述の製造工程で製造したプッシュスイッチ1は、アクチュエータ8の平面が平坦面となったアクチュエータ8がMT板6の頂部の鉛直線上に配置されているので、プッシュスイッチ1を操作する操作ボタン20の押し下げ操作位置がMT板6の頂部の上方から外れていても、MT板6はアクチュエータ8から頂部が鉛直方向に沿って押し下げられ、正常な姿勢で反転動作し、確実にスイッチング動作すると共に、明確なクリック感を発生させる。
また、プッシュスイッチ1の絶縁ケース3の底面からアクチュエータ8の底面までの高さの製造誤差が小さく、アクチュエータ8を押し下げる操作ボタン20を隙間なくアクチュエータ8の上方に配置することができるので、遊びなく操作ボタン20を0.1乃至0.2mm程度の微小ストロークの押し下げ操作して、プッシュスイッチ1をスイッチング操作でき、MT板6から発生するクリック感が操作ボタン20へ明確に伝達される。
また、上述のプッシュスイッチの製造方法によれば、所定形状のアクチュエータ8を製造する工程や、アクチュエータを部品として用意する必要がなく、紫外線硬化型接着剤8’を型決めしながら硬化させる工程で、所定形状のアクチュエータが得られる。
上述の実施の形態では、アクチュエータ8の上方に配置する操作ボタン20を押し下げてプッシュスイッチ1をスイッチング動作させる例で説明したが、操作ボタン20を用いずにアクチュエータ8を直接押し下げ操作するプッシュスイッチであってもよい。
また、反転バネであるMT板6の大きさや形状は、中央の頂部が最も高いドーム状であれば、上記実施の形態に限らず、従って、必ずしも図6に示す加重−変位特性を示す反転バネに限らない。
また、可撓性シート7は、MT板6の頂部に接しているが、必ずしも両者を粘着させたり、接着させる必要はない。
本発明は、ドーム状の頂部を押し下げることにより、急激に反転動作する反転バネを可動接点板に用いたプッシュスイッチに適している。
1 プッシュスイッチ
2 バネ収容室
3 絶縁ケース
4a 固定接点
5a 切り換え接点
6 MT板(反転バネ)
7 可撓性シート
8 アクチュエータ
8’ 紫外線硬化型接着剤
11 非着型材

Claims (5)

  1. 上方に開口するバネ収容室が形成され、バネ収容室の内底面に固定接点と切り換え接点が露出する絶縁ケースと、
    導電金属薄板をドーム状に折り曲げて形成され、ドーム状の周縁が固定接点に常時接触し、内頂部が切り換え接点の鉛直線上の上方に離間して、バネ収容室に収容される反転バネと、
    絶縁ケースに収容される反転バネの頂部に接し、バネ収容室の開口を覆う可撓性シートと、
    反転バネの頂部が接する部位の可撓性シート上に固着されるアクチュエータとを備え、
    アクチュエータを押し下げて反転動作する反転バネにより、固定接点と切り換え接点間を短絡させるプッシュスイッチであって、
    アクチュエータは、紫外線硬化型接着剤に対し分離可能な非着型材を用いて、可撓性シート上に吐出した前記紫外線硬化型接着剤を、前記非着型材の水平面とした底面で可撓性シート側に押し込んだ状態で、紫外線硬化させて形成されることを特徴とするプッシュスイッチ。
  2. 非着型材で紫外線硬化型接着剤を押し込む押圧力は、反転バネを反転動作させる押圧力未満であることを特徴とする請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  3. アクチュエータは、水平方向の外径が0.65mm以上で、反転バネの直径に対して40%未満であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のプッシュスイッチ。
  4. (ア)絶縁ケースの平面から凹設され、内底面に固定接点と切り換え接点が露出するバネ収容室内に、導電金属薄板をドーム状に折り曲げて形成した反転バネを、ドーム状の周縁が固定接点に常時接触し、内頂部が切り換え接点の鉛直線上の上方に離間するように収容する第1工程と、
    (イ)バネ収容室内に反転バネを収容した絶縁ケースの平面に可撓性シートを固着し、可撓性シートの底面に反転バネの頂部が接する状態で、バネ収容室の開口を覆う第2工程と、
    (ウ)反転バネの頂部が接する部位の可撓性シート上に、未硬化の紫外線硬化型接着剤を吐出する第3工程と、
    (エ)可撓性シート上に吐出した未硬化の紫外線硬化型接着剤を、該紫外線硬化型接着剤に対し分離可能な非着型材の水平面とした底面で可撓性シート側に押し込み、未硬化の紫外線硬化型接着剤を型決めする第4工程と、
    (オ)型決めした未硬化の紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射し、硬化した紫外線硬化型接着剤から平面が水平面のアクチュエータを形成する第5工程と、
    を備えたことを特徴とするプッシュスイッチの製造方法。
  5. 第4工程で、未硬化の紫外線硬化型接着剤を非着型材の底面で押し込む押圧力は、反転バネを反転動作させる押圧力未満であることを特徴とする請求項4に記載のプッシュスイッチの製造方法。
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