JP2016195142A - スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】可動電極および固定電極を収容する空間の密閉性を高めた場合においても、所望のスイッチ操作感を得ることができるようにする。
【解決手段】回路基板上に実装されるケース2の凹部2a内には、複数の固定電極3a、3b、および可動電極5が配置されている。可動電極5は、複数の固定電極3a、3b同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている。押圧部材6は凹部2aの少なくとも一部を覆って配置され、外部からの押圧力によって可動電極5を第2位置から第1位置へ変位させる。押圧部材6は、ケース2に接触している周縁部6aと、可動電極5の中央部に対向している押し子部6bと、周縁部6aおよび押し子部6bの間に位置して周縁部6aおよび押し子部6bよりも肉薄である肉薄部を有している。可動電極5が第2位置にあるとき、肉薄部は、間隙を挟んで可動電極5に対向している。可動電極が第1位置にあるとき、肉薄部は、ケース2の外側に向かって湾曲可能とされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、各種小型電子機器に使用されるスイッチに関し、特に回路基板上に実装されるプッシュスイッチに関する。また本発明は、当該スイッチの製造方法に関する。
この種の装置においては、回路基板上に複数の固定電極および可動電極が配置されている。可動電極は、当該複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で弾性変位可能とされており、通常時において第2位置にある可動電極に対向するように押圧部材が配置されている。外部からの押圧力により押圧部材が可動電極を第1位置へ変位させると、固定電極同士が導通状態とされる。押圧力が解除されると、可動電極が第2位置に弾性復帰して固定電極同士が非導通状態とされる(例えば特許文献1参照)。
特開2009−123655号公報
防水・防塵性に係る要請に基づき、可動電極および固定電極を収容する空間は、密閉性を高くすることが求められている。この場合、押圧部材を押下して可動電極を固定電極へ向けて変位させる際に、当該空間内に存在する空気が抜けにくく(あるいは抜けることができず)、押圧部材の変位に対する抵抗として作用する。このため所望のスイッチ操作感が得られなくなってしまう。
よって本発明は、可動電極および固定電極を収容する空間の密閉性を高めた場合においても、所望のスイッチ操作感を得ることができる技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第1の態様は、スイッチであって、
回路基板上に実装され、凹部を有するケースと、
前記凹部内に配置された複数の固定電極と、
前記凹部内に配置され、前記複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている可動電極と、
前記凹部の少なくとも一部を覆って配置され、外部からの押圧力によって前記可動電極を前記第2位置から前記第1位置へ変位させる押圧部材とを備え、
前記押圧部材は、第1屈曲部と第2屈曲部を有しており、
前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部に挟まれた前記押圧部材の一部は、間隙を挟んで前記可動電極に対向しており、
前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記ケースの外側に向かって湾曲可能とされている。
このような構成によれば、外部からの押圧力によって可動電極が第2位置から第1位置へ変位される際に、凹部内の空気が押圧部材の変位に対する抵抗として作用した場合、押圧部材の一部がケースの外側に向かって湾曲するように変形する。これにより空気の逃げ場が確保され、押圧部材の変位を妨げることがない。したがって押圧部材の操作性を損なうことなく、所望のスイッチ操作感を得ることができる。
前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記凹部に向かって湾曲している構成としてもよい。この場合、当該押圧部材の一部の変形量を大きくとることができ、空気抵抗等の外力に対する緩衝性が向上する。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第2の態様は、スイッチであって、
回路基板上に実装され、凹部を有するケースと、
前記凹部内に配置された複数の固定電極と、
前記凹部内に配置され、前記複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている可動電極と、
前記凹部の少なくとも一部を覆って配置され、外部からの押圧力によって前記可動電極を前記第2位置から前記第1位置へ変位させる押圧部材とを備え、
前記押圧部材は、第1屈曲部と第2屈曲部を有しており、
前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部に挟まれた前記押圧部材の一部は、間隙を挟んで前記可動電極に対向しており、
前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記凹部に向かって湾曲しており、
前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記ケースの外側に向かって撓み変形可能とされている。
このような構成によれば、外部からの押圧力によって可動電極が第2位置から第1位置へ変位される際に、凹部内の空気が押圧部材の変位に対する抵抗として作用した場合、押圧部材の一部がケースの外側に向かって撓み変形する。これにより空気の逃げ場が確保され、押圧部材の変位を妨げることがない。したがって押圧部材の操作性を損なうことなく、所望のスイッチ操作感を得ることができる。
前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記ケースの外側に向かって湾曲している構成としてもよい。この場合、当該押圧部材の一部の変形量を大きくとることができ、空気抵抗等の外力に対する緩衝性が向上する。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第3の態様は、スイッチであって、
回路基板と、
前記回路基板上に配置された複数の固定電極と、
前記複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている可動電極と、
前記回路基板上に配置されて前記複数の固定電極および前記可動電極を覆い、外部からの押圧力によって前記可動電極を前記第2位置から前記第1位置へ変位させる押圧部材とを備え、
前記押圧部材は、第1屈曲部と第2屈曲部を有しており、
前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部に挟まれた前記押圧部材の一部は、間隙を挟んで前記可動電極に対向しており、
前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記回路基板から離れる向きに湾曲可能とされている。
このような構成によれば、外部からの押圧力によって可動電極が第2位置から第1位置へ変位される際に、押圧部材と回路基板の間の空気が押圧部材の変位に対する抵抗として作用した場合、押圧部材の一部が回路基板から離れる向きに湾曲するように変形する。これにより空気の逃げ場が確保され、押圧部材の変位を妨げることがない。したがって押圧部材の操作性を損なうことなく、所望のスイッチ操作感を得ることができる。
前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記回路基板に向かって湾曲している構成としてもよい。この場合、当該押圧部材の一部の変形量を大きくとることができ、空気抵抗等の外力に対する緩衝性が向上する。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第4の態様は、スイッチであって、
回路基板と、
前記回路基板上に配置された複数の固定電極と、
前記複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている可動電極と、
前記回路基板上に配置されて前記複数の固定電極および前記可動電極を覆い、外部からの押圧力によって前記可動電極を前記第2位置から前記第1位置へ変位させる押圧部材とを備え、
前記押圧部材は、第1屈曲部と第2屈曲部を有しており、
前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部に挟まれた前記押圧部材の一部は、間隙を挟んで前記可動電極に対向しており、
前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記回路基板に向かって湾曲しており、
前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記回路基板から離れる向きに撓み変形可能とされている。
このような構成によれば、外部からの押圧力によって可動電極が第2位置から第1位置へ変位される際に、押圧部材と回路基板の間の空気が押圧部材の変位に対する抵抗として作用した場合、押圧部材の一部が回路基板から離れる向きに撓み変形する。これにより空気の逃げ場が確保され、押圧部材の変位を妨げることがない。したがって押圧部材の操作性を損なうことなく、所望のスイッチ操作感を得ることができる。
前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記押圧部材の一部は、前記回路基板から離れる向きに湾曲している構成としてもよい。この場合、当該押圧部材の一部の変形量を大きくとることができ、空気抵抗等の外力に対する緩衝性が向上する。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第5の態様は、スイッチの製造方法であって、
樹脂成型体を複数のダイで挟持し、
前記樹脂成型体の第1の側からパンチで押圧することにより、前記第1の側と反対の第2の側へ突出する塑性変形部を形成し、
前記塑性変形部を前記第1の側へ突出するように変形することにより、第1屈曲部と第2屈曲部を形成し、
前記第1屈曲部と前記第2屈曲部に挟まれた前記樹脂成型体の一部を、前記スイッチの可動電極に間隙を挟んで対向するように配置する。
このような製造方法により、第1から第4の態様に係る効果が得られる押圧部材を備えたスイッチを得ることができる。
スイッチを回路基板に実装する際の半田付けにリフロー処理を用いる場合、前記樹脂成型体を、耐熱性を有する熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を含有する材料で形成するとよい。
本発明によれば、可動電極および固定電極を収容する空間の密閉性を高めた場合においても、所望のスイッチ操作感を得ることができる
本発明の第1の実施形態に係るプッシュスイッチの外観を示す斜視図である。 図1のプッシュスイッチの外観を示す5面図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は背面図、(e)は右側面図である。 図1のプッシュスイッチの分解斜視図である。 図2の(a)における線IV−IVに沿った断面を示すとともに、外部から押圧力を加えた場合の各部の変形を説明する図である。 図1のプッシュスイッチの押圧部材の製造方法を説明する断面図である。 図1のプッシュスイッチの押圧部材の製造方法を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るプッシュスイッチにおいて、外部から押圧力を加えた場合の各部の変形を説明する図である。
添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本発明に係るスイッチの第1の実施形態として、プッシュスイッチ1の斜視図を図1に、5面図を図2に示す。図2において(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は背面図、(e)は右側面図である。左側面から見た形状は右側面図に示したものと対称であるため、図示を省略している。
これらの図に示すように、プッシュスイッチ1は、回路基板上に実装される絶縁性樹脂製のケース2の上面に押圧部材6が設置された外観を呈している。
図3の分解斜視図に示すように、ケース2は、凹部2aが開口した上面2bを有している。凹部2aの底部には複数の第1固定電極3aが配置されており、底部中央には複数の第2固定電極3bが配置されている。第1固定電極3aおよび第2固定電極3bは、本発明における複数の固定電極として機能する。
第1固定電極3aは、各々ケース2内において第1外部接続端子4aと導通している。第2固定電極3bは、各々ケース2内において第2外部接続端子4bと導通している。第1外部接続端子4aおよび第2外部接続端子4bは、各々回路基板の実装面上に形成された配線端子のランドに半田付けによって接続される。
ケース2の凹部2a内には可動電極5が収容されている。可動電極5は、弾性変形が可能なドーム形状の導電性部材である。図4の(a)において断面を示すように、可動電極5は、外縁部5aが第1固定電極3aと接触するように、かつ中央部5bが第2固定電極3bと間隙を介して対向するように、凹部2a内に配置されている。すなわち可動電極5は通常時において上側に凸とされている。
押圧部材6は、凹部2aを覆うようにケース2の上面2b(図3参照)上に配置されており、図示しないボタン等の操作によって上方(外部)から押圧操作を受ける。
図示しないボタン等の操作に伴う押圧力によって下方に位置する可動電極5の中央部5bが押圧部材6を介して押圧される。可動電極5に加わる負荷が所定値を超えると、図4の(b)に示すように、中央部5bがクリック感を伴って反転して下方に凸の状態になるとともに、第2固定電極3bに接触する。
これに伴い、第1固定電極3aと第2固定電極3bが可動電極5を介して導通状態となる。押圧力を解除すると、可動電極5の自己復元力(弾性)により中央部5bがクリック感を伴って元の状態(上方に凸の状態)に復帰し、第1固定電極3aと第2固定電極3bの導通は解除される。したがって第1固定電極3aおよび第2固定電極3bは、各々少なくとも一つ設けられていればよい。
すなわち可動電極5は、複数の固定電極3a、3b同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされており、押圧部材6は、外部からの押圧力によって可動電極5を第2位置から第1位置へ変位させる。
押圧部材6は、ポリイミド、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂、またはフッ素系樹脂のような熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を含有する材料からなる。これらの材料は耐熱性を有するため、プッシュスイッチ1を回路基板に実装する際の半田付けにリフロー処理を用いる場合に有用である。
押圧部材6は、その周縁部6aがケース2の上面2bに接着または溶着されている。これにより押圧部材6は、ケース2の凹部2aとともに可動電極5の操作空間7を区画形成している。
押圧部材6は、その中央部に押し子部6bを備えている。押し子部6bは、操作空間7内に配置されて可動電極5の中央部5bに対向している。押し子部6bは、可動電極5に近づくにつれて径が小さくなる円錐台形状を呈している。
押圧部材6は、さらに第1屈曲部6c、および第2屈曲部6dを備えている。図3に示すように、第2屈曲部6dは、押し子部6dを同心円状に包囲するように延びている。第1屈曲部6cは、押し子部6dおよび第2屈曲部6dを同心円状に包囲するように延びている。
周縁部6aを含む第1屈曲部6cの径方向外側に位置する部分は、ケース2の上面2bと平行に延びる平坦な部分とされている。第1屈曲部6cを境にして押圧部材6は上方に傾斜する。図4に示すように、第1屈曲部6cは、ケース2の凹部2aに対向する位置に配置されている。押し子部6bの上面を含む第2屈曲部6dの径方向内側に位置する面は、第2屈曲部6dを境にして、ケース2の上面2bと平行に延びる平坦面とされている。
第1屈曲部6cと第2屈曲部6dに挟まれた押圧部材6の一部を、傾斜部6eと称する。図4の(a)に示す無負荷状態(押圧部材6に外力が作用していない状態)において、可動電極5は、上記のように第2位置にある。このとき押圧部材6の傾斜部6eは間隙を挟んで可動電極5に対向しており、かつケース2の凹部2aに向かって湾曲している。
傾斜部6eは、押圧部材6を形成する際に行なわれる、後述する絞り加工によって他の部位よりも肉薄とされている。このため傾斜部6eに一定の外力が作用した場合、押圧部材6の他の部位とは独立して撓み変形が可能とされている。
図示しないボタン等の操作に伴って押圧部材6が下方へ押圧されると、図4の(b)に示すように、押し子部6bが可動電極5の中央部5bに接触し、可動電極5を上記の第1位置に変位させる。このとき操作空間7内に存在する空気が、押圧部材6の操作に対する抵抗として作用する。特に操作空間7の密閉性が高い場合、空気抵抗は無視できない程度のものとなる。
本実施形態においては、第1屈曲部6cと第2屈曲部6dに挟まれた傾斜部6eが、周縁部6aおよび押し子部6bとは独立して撓み変形可能とされている。よって操作空間7内の空気による抵抗が外力として傾斜部6eに作用することにより、傾斜部6eがケース2の外側に向かって湾曲するように変形する。これにより操作空間7内の空気の逃げ場が確保され、押圧部材6の下方への変位を妨げることがない。
したがって防塵・防水性の要請から操作空間7の密閉性を高めなければならない構成においても、押圧部材6の操作性を損なうことがなく、所望のスイッチ操作感を得ることができる。
次に図5および図6を参照しつつ、上記押圧部材6の製造方法について説明する。まず図5の(a)に示すように、押し子部6bを有するように成形された樹脂成型体6Aの周縁部6aを複数のダイ51、52により挟持する。以降の説明においては、樹脂成型体6Aにおいて押し子部6bが突出していない側を第1の側、当該第1の側の反対側であって押し子部6bが突出している側を第2の側と称する。樹脂成型体6Aの第1の側にはパンチ53が配置される。
次に図5の(b)と(c)に示すように、樹脂成型体6Aの第1の側からパンチ53で押圧することによって絞り加工がなされ、第2の側へ突出する塑性変形部6fが形成される。塑性変形部6fは、周縁部6aおよび押し子部6bよりも肉薄とされる。
図6の(a)は、このようにして塑性変形部6fが形成された樹脂成型体6Aを、ダイ51、52から取り外した状態を示している。次に図6の(b)に示すように、塑性変形部6fを第1の側へ突出するように変形する。この変形は、押し子部6bの下面を上方に押し上げて行なうこととしてもよいし、押し子部6bの上面を上方に引き上げて行なうこととしてもよい。
この変形に伴って第1屈曲部6cおよび第2屈曲部6dが形成される。第1屈曲部6cと第2屈曲部6dの間には、第2の側に向かって湾曲する傾斜部6eが形成される。すなわち上記の押圧部材6を得ることができる。
なお押圧部材6の上面(第1の側)にはパンチ53を押し当てた痕が残る。この痕は、絞り加工を伴う上記の製造方法が行なわれたことの状況証拠の1つとなりうる。
なお押し子部6bは、必ずしも予め樹脂成型体6Aとして一体成型されていることを要しない。樹脂成型体としてのフィルムに対して絞り加工を施して塑性変形部6fを形成し、塑性変形部6fを第1の側に突出させる変形を施した後、当該フィルムの第2の側から予め所定の形状に成形された押し子部6bを接着または溶着して押圧部材6を得ることとしてもよい。
次に図7を参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係るプッシュスイッチ1Aについて説明する。第1の実施形態に係るプッシュスイッチ1と実質的に同一の構成要素については、同一の参照番号を付与し、繰り返しとなる説明は割愛する。
本実施形態に係るプッシュスイッチ1Aは、上記の方法によって製造された押圧部材6の周縁部6aが回路基板10上に直接接着あるいは溶着されている点において、第1の実施形態に係るプッシュスイッチ1と構成が異なる。回路基板10上には、第1固定電極3aおよび第2固定電極3bが、それぞれ少なくとも1つ配置されている。
図7の(a)に示すように、可動電極5は、外縁部5aが第1固定電極3aと接触するように、かつ中央部5bが第2固定電極3bと間隙を介して対向するように、回路基板10上に配置されている。すなわち可動電極5は通常時において上側に凸とされている。
押圧部材6は、第1固定電極3a、第2固定電極3b、および可動電極5を覆うように、回路基板10上に配置されている。図示しないボタン等の操作によって上方(外部)から押圧操作を受けると、図7の(b)に示すように、押し子部6bが可動電極5の中央部5bを押し下げ、可動電極5を第2固定電極3bに接触させる。
本実施形態においては、押圧部材6を回路基板10に直接的に接着あるいは溶着することにより可動電極5の操作空間7Aを区画形成しているため、密閉性が高くなる傾向にある。したがって、可動電極5を回路基板10に向かって変位させる際に、操作空間7A内に存在する空気が、押圧部材6の操作に対する抵抗として作用する。
この抵抗が押圧部材6の傾斜部6eに作用することにより、傾斜部6eが回路基板10から離れる向きに湾曲するように変形する。これにより操作空間7A内の空気の逃げ場が確保され、押圧部材6の下方の変位を妨げることがない。
したがって、操作空間7Aの密閉性が高くなる傾向にある構造を有するプッシュスイッチ1Aにおいても、押圧部材6の操作性を損なうことがなく、所望のスイッチ操作感を得ることができる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
プッシュスイッチ1(1A)において、押圧部材6に外力が作用していない状態において、傾斜部6eは、必ずしも凹部2a(回路基板10)に向かって湾曲していることを要しない。一定の外力が作用した場合に、傾斜部6eがケース2の外側(回路基板10から離れる向き)に撓み変形可能である限りにおいて、初期状態における傾斜部6eの形状は任意とすることができる。
プッシュスイッチ1(1A)において、押圧部材6の操作に伴い、操作空間7(7A)内の空気が抵抗として傾斜部6eに作用した場合に、傾斜部6eは、必ずしもケースの外側(回路基板10から離れる側)に向かって湾曲していることを要しない。傾斜部6eが初期状態からケース2の外側(回路基板10から離れる向き)に撓み変形可能である限りにおいて、変形後の傾斜部6eの形状は任意とすることができる。
上記の説明における「上方」「下方」という表現は、図面を参照した説明において便宜上用いたに過ぎず、製品の使用時における方向を限定する意図ではない。「上方」および「下方」は、各々「回路基板から離間する方向」および「回路基板に接近する方向」と言い換えることができる。
押し子部6bの形状および数は、上記の実施形態における態様に限定されるものではない。プッシュスイッチ1(1A)の仕様に応じて適宜定めることができる。
第1屈曲部6cおよび第2屈曲部6dの形状は、押し子部6bを同心円状に包囲する構成に限られるものではない。可動電極5に押圧力が加えられていない状態において、第1屈曲部6cと第2屈曲部6dに挟まれた部分が間隙を挟んで可動電極5に対向し、可動電極5の変位に伴って当該部分がケース2の外側に向かって、あるいは回路基板10から離れる向きに撓み変形可能とされている限りにおいて、プッシュスイッチ1(1A)の仕様に応じて適宜定めることができる。
可動電極5は、押圧部材6によって複数の固定電極同士を非導通状態とする位置から導通状態とする位置へ変位可能とされていれば、適宜の形状と構成を採ることができる。必ずしも弾性を備えている必要はない。
1、1A:プッシュスイッチ、2:ケース、2a:凹部、3a:第1固定電極、3b:第2固定電極、5:可動電極、6:押圧部材、6c:第1屈曲部、6d:第2屈曲部、6e:傾斜部、6f:塑性変形部、6A:樹脂成型体、10:回路基板、51、52:ダイ、53:パンチ

Claims (8)

  1. 回路基板上に実装され、凹部を有するケースと、
    前記凹部内に配置された複数の固定電極と、
    前記凹部内に配置され、前記複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている可動電極と、
    前記凹部の少なくとも一部を覆って配置され、外部からの押圧力によって前記可動電極を前記第2位置から前記第1位置へ変位させる押圧部材とを備え、
    前記押圧部材は、前記ケースに接触している周縁部と、前記可動電極の中央部に対向している押し子部と、当該周縁部および当該押し子部の間に位置して当該周縁部および当該押し子部よりも肉薄である肉薄部を有しており、
    前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記肉薄部は、間隙を挟んで前記可動電極に対向しており、
    前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記肉薄部は、前記ケースの外側に向かって湾曲可能とされている、スイッチ。
  2. 前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記肉薄部は、前記凹部に向かって湾曲している、請求項1に記載のスイッチ。
  3. 回路基板上に実装され、凹部を有するケースと、
    前記凹部内に配置された複数の固定電極と、
    前記凹部内に配置され、前記複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている可動電極と、
    前記凹部の少なくとも一部を覆って配置され、外部からの押圧力によって前記可動電極を前記第2位置から前記第1位置へ変位させる押圧部材とを備え、
    前記押圧部材は、前記ケースに接触している周縁部と、前記可動電極の中央部に対向している押し子部と、当該周縁部および当該押し子部の間に位置して当該周縁部および当該押し子部よりも肉薄である肉薄部を有しており、
    前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記肉薄部は、間隙を挟んで前記可動電極に対向しており、
    前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記肉薄部は、前記凹部に向かって湾曲しており、
    前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記肉薄部は、前記ケースの外側に向かって撓み変形可能とされている、スイッチ。
  4. 前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記肉薄部は、前記ケースの外側に向かって湾曲している、請求項3に記載のスイッチ。
  5. 回路基板と、
    前記回路基板上に配置された複数の固定電極と、
    前記複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている可動電極と、
    前記回路基板上に配置されて前記複数の固定電極および前記可動電極を覆い、外部からの押圧力によって前記可動電極を前記第2位置から前記第1位置へ変位させる押圧部材とを備え、
    前記押圧部材は、前記回路基板に接触している周縁部と、前記可動電極の中央部に対向している押し子部と、当該周縁部および当該押し子部の間に位置して当該周縁部および当該押し子部よりも肉薄である肉薄部を有しており、
    前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記肉薄部は、間隙を挟んで前記可動電極に対向しており、
    前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記肉薄部は、前記回路基板から離れる向きに湾曲可能とされている、スイッチ。
  6. 前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記肉薄部は、前記回路基板に向かって湾曲している、請求項5に記載のスイッチ。
  7. 回路基板と、
    前記回路基板上に配置された複数の固定電極と、
    前記複数の固定電極同士を導通状態とする第1位置と、非導通状態とする第2位置との間で変位可能とされている可動電極と、
    前記回路基板上に配置されて前記複数の固定電極および前記可動電極を覆い、外部からの押圧力によって前記可動電極を前記第2位置から前記第1位置へ変位させる押圧部材とを備え、
    前記押圧部材は、前記回路基板に接触している周縁部と、前記可動電極の中央部に対向している押し子部と、当該周縁部および当該押し子部の間に位置して当該周縁部および当該押し子部よりも肉薄である肉薄部を有しており、
    前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記肉薄部は、間隙を挟んで前記可動電極に対向しており、
    前記可動電極が前記第2位置にあるとき、前記肉薄部は、前記回路基板に向かって湾曲しており、
    前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記肉薄部は、前記回路基板から離れる向きに撓み変形可能とされている、スイッチ。
  8. 前記可動電極が前記第1位置にあるとき、前記肉薄部は、前記回路基板から離れる向きに湾曲している、請求項7に記載のスイッチ。
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