JP6176608B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、樹脂で形成されたシェルによりタイヤ骨格が構成された空気入りタイヤに関する。
一般の空気入りタイヤでは、複数のコードをゴム被覆してなるカーカスプライによりタイヤ骨格が構成され、タイヤ内面に設けられたインナーライナーゴムにより空気圧が保持される。これに対し、タイヤの軽量化や製造コストの低減などを目的として、カーカスプライやインナーライナーゴムを具備せずに、タイヤ形状を有するシェルによりタイヤ骨格を構成した空気入りタイヤが提案されている(例えば、特許文献1〜5)。シェルは、ポリウレタンなどの樹脂材料により形成され、その製造には注型や射出成型が利用される。
上記のような樹脂製のシェルにより骨格を構成したタイヤにおいて、優れた操縦安定性能を発揮するには、そのタイヤの横剛性や前後剛性を適度に向上する必要がある。但し、シェルを増厚するなどして全体的に剛性を高めると、タイヤの縦剛性が向上し、それに伴って乗心地性能が悪化する恐れがある。
特許文献6〜9に記載のタイヤでは、タイヤ内面にリブを設けているが、これらは一般タイヤにおけるロードノイズの低減を目的としており、横剛性や前後剛性の向上を企図したものではない。もとより、一般タイヤの加硫成形においては、ブラダーと呼ばれるゴムバッグをタイヤ内面に押し当てるため、横剛性や前後剛性を向上しうるほどのリブをタイヤ内面に設けることは、一般タイヤでは製造上の都合が悪い。
特開昭59−74105号公報 特開昭64−56204号公報 特開平3−143701号公報 特開2011−42091号公報 特開2012−40959号公報 特開2007−168541号公報 特開2007−276712号公報 特開2007−302072号公報 特開2011−189796号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂で形成されたシェルによりタイヤ骨格が構成され、縦剛性の向上を抑えながら横剛性と前後剛性を向上できる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、踏面を構成するトレッドゴムと、前記トレッドゴムのタイヤ径方向内側に配されるクラウン部、前記クラウン部のタイヤ幅方向両側からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部、及び、前記サイドウォール部のタイヤ径方向内側に連なり、リムのビードシート部の外周にセットされる一対のビード部を有し、樹脂により形成されたシェルとを備え、タイヤ内面から突出したリブからなるリブパターンが前記シェルに設けられ、前記リブパターンはタイヤ赤道を通る環状のベルト領域を形成し、タイヤ総幅位置またはそれよりもタイヤ径方向外側に前記リブパターンの端部が配置され、前記リブが、前記ベルト領域内でタイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延び、且つ、前記リブパターンの一方の端部から他方の端部まで連続して延びるものである。
この空気入りタイヤでは、タイヤ骨格を構成するシェルに上記の如きリブパターンが設けられていることにより、横剛性と前後剛性が向上する。タイヤ赤道を通って環状のベルト領域を形成するリブパターンは、路面から近い部位に配置され、タイヤの前後方向の動きを適切に抑制しうる。それでいて、タイヤ総幅位置またはそれよりもタイヤ径方向外側にリブパターンの端部が配置されるため、縦剛性に対する寄与が大きい部位にはリブパターンが至らず、それ故に縦剛性の向上が抑えられる。タイヤ総幅位置は、側面の文字や模様を含んだタイヤの最大幅が測定される高さの位置を指す。
リブパターンは、タイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延びるリブを含んでおり、そのリブによってタイヤの横方向や前後方向の動きを抑制できる。リブは、タイヤ周方向に連続して延びるだけでなく、リブパターンの一方の端部から他方の端部まで連続して延びることから、タイヤ周方向とタイヤ幅方向の両方でリブの動きが連動し、その結果、リブパターンの全域を使ってタイヤの動きを抑制して、横剛性と前後剛性を良好に向上できる。また、このタイヤでは、樹脂で形成されたシェルにリブパターンが設けられるため、一般タイヤに比べてリブが容易く設けられる。
前記トレッドゴムと前記シェルとの間にコード補強層が設けられ、前記コード補強層の端部からタイヤ幅方向内側へ前記コード補強層の半幅の10%となる位置またはそれよりもタイヤ幅方向外側に、前記リブパターンの端部が配置されているものが好ましい。これにより適度に幅広なリブパターンが設けられ、タイヤの横剛性と前後剛性を良好に向上することができる。
前記コード補強層の端部の位置またはそれよりもタイヤ幅方向外側に、前記リブパターンの端部が配置されているものが好ましい。かかる構成によれば、より幅広なリブパターンが設けられることから、タイヤの横剛性と前後剛性をより良好に向上できる。
前記コード補強層の端部の位置と、タイヤ最外径位置からタイヤ径方向内側へタイヤ断面高さの20%となる位置との間で、前記リブパターンがリブの交差部を有するものが好ましい。かかる構成によれば、横剛性と前後剛性に対する寄与が大きいバットレス部にリブの交差部が配置され、横剛性と前後剛性の向上効果が高められる。
本発明に係る空気入りタイヤの第1の態様では、タイヤ最外径位置からタイヤ径方向内側へタイヤ断面高さの30%となる位置またはそれよりもタイヤ径方向外側に、前記リブパターンの端部が配置されている。これにより、縦剛性に対する寄与が大きい部位からリブパターンを遠ざけて、タイヤの縦剛性の向上を効果的に抑えることができる。
前記リブパターンが、タイヤ周方向に配列された多角形のリブ構造を含むことが好ましい。このような多角形のリブ構造は圧縮に強く、それをタイヤ周方向に配列することで、タイヤの横剛性と前後剛性を良好に向上できる。本発明に係る空気入りタイヤの第2の態様では、前記リブパターンが、タイヤ周方向に配列された多角形のリブ構造を含んでおり、前記多角形のリブ構造が接地長内に1つだけ含まれる。それによって、リブに起因したタイヤの重量増を抑えながら、横剛性と前後剛性を向上して優れた操縦安定性能を発揮できる。
本発明に係るタイヤモールドの第3の態様では、前記リブの厚みが、タイヤ赤道における前記シェルの厚みの30%以上である。これにより、タイヤの横剛性と前後剛性を適切に向上して、操縦安定性能を良好に高めることができる。
本発明に係るタイヤモールドの第4の態様では、前記リブが、前記シェルの本体を形成する樹脂よりも高モジュラスの材料で形成されている。これにより、タイヤの横剛性と前後剛性をより良好に向上して、操縦安定性能を良好に高めることができる。
本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 タイヤ内面の展開図 リブパターンにより形成される環状のベルト領域を示す概念図 リブの断面形状の変形例を示す図 他の実施形態におけるタイヤ内面の展開図 他の実施形態におけるタイヤ内面の展開図 他の実施形態におけるタイヤ内面の展開図 他の実施形態におけるタイヤ内面の展開図 比較例におけるタイヤ内面の展開図
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示した空気入りタイヤTは、踏面を構成するトレッドゴム1と、樹脂により形成されたシェル2とを備える。シェル2は、トレッドゴム1のタイヤ径方向内側に配されるクラウン部23、クラウン部23のタイヤ幅方向両側からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部22、及び、サイドウォール部22のタイヤ径方向内側に連なり、リム9のビードシート部91の外周にセットされる一対のビード部21を有する。シェル2の断面形状は、タイヤサイズや車種、用途などに応じて種々に設定され、扁平率などは適宜に変更可能である。
トレッドゴム1は、シェル2のクラウン部23のタイヤ径方向外側に接合されている。図示していないが、踏面となるトレッドゴム1の表面には、ブロックやリブなどの陸部を区分する溝部が設けられ、要求されるタイヤ性能や使用条件に応じたトレッドパターンが、シェル2との接合前または接合後に形成される。
シェル2を形成する樹脂としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が例示される。熱可塑性樹脂はリサイクル性に優れ、熱硬化性樹脂は耐熱性に優れる。熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、フッ素樹脂などが挙げられる。熱硬化性樹脂としては、ポリイミド、尿素樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる。
トレッドゴム1とシェル2のクラウン部23との間にはコード補強層4が設けられ、タイヤTの前後剛性を高めている。コード補強層4は、互いに平行に引き揃えた補強コードをゴムで被覆してなり、本実施形態では補強コードが実質的にタイヤ周方向に延びている。この補強コードはタイヤ周方向に対して傾斜していてもよく、その場合には、複数のコード補強層を積層し、それらの間で補強コードが互いに逆向きに延びるように配置することが好ましい。補強コードとしては、ポリエステルやレーヨン、ナイロン、アラミドなどの有機繊維コード、或いは、スチールなどの金属コードが例示される。
リム9に対するタイヤTの嵌合力を高めるために、ビード部21には環状のビードコア21aが埋設されている。ビードコア21aの材料としては、ゴムや樹脂で被覆した金属コード又は有機繊維コード、硬質樹脂、硬質ゴムが例示される。リム9に対するタイヤTの嵌合力が確保されるのであれば、ビードコア21aを省略しても構わない。また、本実施形態では、リム9と接触するビード部21の外表面をラバーチェーファー21bにより形成し、それによりリム9とのフィッティングの向上を図っているが、これに限られるものではない。
このタイヤTは、一般の空気入りタイヤが備えているカーカスプライやインナーライナーゴムを有しておらず、トロイダル状のシェル2がタイヤ骨格を構成する。タイヤ内腔8にはシェル2が面するとともに、ビード部21がビードシート部91に密着することにより、タイヤ内部の空気の漏洩が防止される。図1ではシェル2が一体的な構造として描かれているが、複数の分割片の組み合わせにより構成してもよく、例えばクラウン部23をタイヤ幅方向に二分割または三分割とした割り構造の採用が可能である。
図1〜3のように、シェル2には、タイヤ内面から突出したリブ3からなるリブパターン30が設けられている。リブ3は、シェル2のタイヤ内面を局部的に隆起させてなり、注型や射出成型によりシェル2を製造するときに一体的に成形できる。リブパターン30は、図2,3に示すようにタイヤ赤道TEを通る環状のベルト領域を形成する。リブパターン30の端部E30は、タイヤ総幅位置P1よりもタイヤ径方向外側に配置されているが、タイヤ総幅位置P1に配置されていても構わない。タイヤ総幅位置P1よりもタイヤ径方向内側には、リブ3が設けられていない。
リブパターン30は一定のリブ形状を繰り返してなり、図2には、その繰り返し単位の2周期分を示している。このような繰り返し単位がタイヤ周方向に連接されることで、図3に示した環状のベルト領域が形成される。位置P2は、コード補強層4の端部E4の位置であり、詳しくは端部E4を通ってタイヤ径方向に延びる直線がタイヤ内面と交わる位置である。位置P3は、タイヤ最外径位置MPからタイヤ径方向内側へタイヤ断面高さTHの30%となる位置である。図1に示した断面は、図2のA−A矢視断面に相当する。
リブ3は、ベルト領域内でタイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延び、且つ、リブパターン30の一方の端部E30から他方の端部E30まで連続して延びる。このリブパターン30は、タイヤ周方向に対して傾斜した複数の直線状リブ3を相互に連接してなり、それがタイヤ周方向に沿って途切れることなく連続し、更には両側の端部E30の間でタイヤ幅方向に沿って途切れることなく連続するように構成されている。タイヤ周方向に対するリブ3の傾斜角度θは、例えば20〜60度である。
このように、縦剛性に対する寄与が大きい部位を避けてリブパターン30を設けているため、タイヤTの縦剛性の向上を抑えながら横剛性と前後剛性を向上できる。また、リブ3によってシェル2を補強しているため、一律に増厚した場合に比べてタイヤTの重量増が抑えられる。また、タイヤ外面ではなくタイヤ内面にリブ3を設けていることにより、トレッドゴム1などの形状に影響を及ぼさないうえ、サイドウォール部22の外表面に施される意匠や表示(商品名やブランド名など)を妨げることがなく、風切り音による不要なノイズを生じる心配もない。
位置P4は、コード補強層4の端部E4からタイヤ幅方向内側へコード補強層4の半幅HWの10%となる位置である。リブパターン30の端部E30は、本実施形態のように位置P4またはそれよりもタイヤ幅方向外側に配置されることが好ましく、両側の端部E30がこれを満たすことがより好ましい。半幅HWは、タイヤ赤道TEから端部E4までのタイヤ幅方向距離として定められ、タイヤ総幅の半分に対して例えば65〜80%である。複数のコード補強層4を積層している場合には、その中で最も幅広な層の端部E4を基準にして位置P4や半幅HWが定められる。
本実施形態のように、リブパターン30の端部E30は、位置P2またはそれよりもタイヤ幅方向外側に配置されることが好ましい。同じく、端部E30は、位置P3またはそれよりもタイヤ径方向外側に配置されることが好ましい。更に、両側の端部E30が、これらの位置関係を満たすことが好ましい。位置P2と位置P3との間の領域は、横剛性と前後剛性に対する寄与が大きいバットレス部に相当するため、この部位に端部E30を配置することにより、タイヤTの縦剛性を抑えながら横剛性と前後剛性をより良好に向上できる。
リブパターン30は、位置P2と位置P3との間にリブ3の交差部X3を有する。上述のように、位置P2と位置P3との間の領域は、横剛性と前後剛性に対する寄与が大きいバットレス部に相当するため、この部位にリブ3の交差部X3を配置することによって横剛性と前後剛性の向上効果が高められる。交差部X3は、互いに交わる方向に延びる線状のリブ3が重なる箇所である。
リブパターン30は、タイヤ周方向に配列された多角形のリブ構造を含んでいる。このリブ構造は、図2のように正面視で多角形をなし、その内部に他のリブを含んでいない。本実施形態における多角形のリブ構造は、一対の対角をタイヤ周方向に向けた平行四辺形をなすが、後述する六角形など他の多角形でも構わない。このような多角形のリブ構造は圧縮に強く、それをタイヤ周方向に配列していることにより、タイヤTの横剛性と前後剛性を良好に向上できる。
リブ3は、この多角形のリブ構造において、リブパターン30の一方の端部E30から他方の端部E30まで連続して延びている。リブ3に起因したタイヤTの重量増を抑えながら横剛性と前後剛性を向上するうえで、多角形のリブ構造の周方向長さLは接地長よりも小さく、多角形のリブ構造は接地長内に1つだけ含まれることが好ましい。接地長は、200kPaの空気圧を充填して平坦路面に静的に置いたタイヤに、その最大負荷能力の70%相当の負荷を与えたときの踏面の接地領域において、タイヤ赤道上でのタイヤ周方向長さとして測定される。
リブ3による補強効果を確保する観点から、タイヤ内面からの突出量に相当するリブ3の厚みT3は、タイヤ赤道TEにおけるシェル2の厚みT2の30%以上であることが好ましく、50%であることがより好ましい。シェル2の厚みT2は、例えば3〜10mmである。また、タイヤの重量増を抑える観点から、厚みT3は、厚みT2の200%以下であることが好ましく、150%以下であることがより好ましい。リブ3の幅W3は、例えば3〜20mmであり、そのリブ3の厚みT3と同じかそれよりも大きいことが好ましい。
シェル2を形成する樹脂とは異なる樹脂材料または非樹脂材料によりリブ3を形成してもよく、かかるリブ3は、溶着などの接着手段によってシェル2の本体に取り付けられる。その場合、シェル2の本体を形成する樹脂よりも高モジュラスの材料でリブ3を形成することが好ましく、そのリブ3を形成する材料のモジュラス(M100)は、シェル2の本体を形成する樹脂のモジュラス(M100)の1.3倍以上が好ましい。M100は、JIS K6301に準拠して3号ダンベルを用いて測定される。シェル2の本体を形成する樹脂のM100は、タイヤ骨格を構成するうえで10MPa以上が好ましい。
リブ3の断面形状は、本実施形態のような四角形状に限られず、図4に示した(A)三角形状や(B)半円形状、その他の形状が採用できる。タイヤの横剛性や前後剛性を向上するうえでは、本実施形態のような矩形状が好ましく、その他にも、断面二次モーメントの高い(C)I形状又は(D)H形状(タイヤ子午線断面にてI字状又はH字状をなす形状)、(E)矩形中抜き形状(タイヤ周方向で部分的に中抜きを有する矩形状)なども好適に採用できる。
図5〜7に示した実施形態は、以下に説明する構成の他は、前述した実施形態と同様の構成であるため、共通点を省略して主に相違点について説明する。既に説明した部材や部位と同一の部材や部位には、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図5において、(A)のリブパターンでは、その端部が位置P2に配置されている。(B)及び(C)のリブパターンは、タイヤ周方向に配列された六角形のリブ構造を含み、それぞれ端部が位置P3に配置されている。いずれにおいても、リブ3は、タイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延び、且つ、リブパターンの一方の端部から他方の端部まで連続して延びている。リブパターンは、(B)や(C)のようにリブ3がタイヤ幅方向に延びる部分を含んでいても構わないが、位置P2と位置P3との間の領域(バットレス部)ではリブ3がタイヤ幅方向に対して傾斜することが好ましい。
図6の(A)及び(B)ではリブ3が曲線状に延びており、図7の(A)〜(C)ではリブ3が網目状に延びている。また、図8において、(A)のリブ3はジグザグに屈曲しながら延び、(B)のリブ3はジグザグに蛇行しながら延びている。横剛性のバランスを考慮すると、タイヤ赤道に関して左右対称となるリブパターンが好ましいものの、図8のような態様でも構わない。いずれにおいても、リブ3は、タイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延び、且つ、リブパターンの一方の端部から他方の端部まで連続して延びている。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
タイヤの剛性に関する評価について説明する。下記(1)〜(3)の評価に供したタイヤのサイズは195/65R15であり、このタイヤを15X6のリムに装着し、200kPaの空気圧を充填した。
(1)縦剛性
圧縮試験機を使用して、垂直方向に基準負荷に対して所定の負荷を増減させたときのタイヤの撓み量を測定し、その増減させた負荷量を撓み量で除した値を算出した。評価結果は、比較例1の結果を100とした指数で表示し、数値が小さいほど縦剛性が抑えられていることを意味する。
(2)横剛性
垂直方向に基準負荷をかけたタイヤに対して、その基準負荷の30%に相当する横方向の力を作用させて横撓み量を測定し、その横方向の力を横撓み量で除した値を算出した。評価結果は、比較例1の結果を100とした指数で表示し、数値が大きいほど横剛性が向上していることを意味する。
(3)前後剛性
垂直方向に基準負荷をかけたタイヤに対して、その基準負荷の30%に相当する前後方向の力を作用させて前後撓み量を測定し、その前後方向の力を前後撓み量で除した値を算出した。評価結果は、比較例1の結果を100とした指数で表示し、数値が大きいほど前後剛性が向上していることを意味する。
タイヤ内面にリブが設けられていないものを比較例1とした。また、図9(A)〜(D)に示したリブパターンがタイヤ内面に設けられたものを、それぞれ比較例2〜5とした。比較例1〜5及び実施例1〜4におけるタイヤ構造は、リブの形態を除いて共通である。リブは、いずれも断面矩形状をなしてシェル2の本体と一体的に成形され、その厚みT3は厚みT2の50%である。評価結果を表1に示す。
Figure 0006176608
表1に示すように、比較例1〜5に比べて、実施例1〜4では、縦剛性の向上を抑えながら横剛性と前後剛性を向上できている。
1 トレッドゴム
2 シェル
3 リブ
4 コード補強層
8 タイヤ内腔
9 リム
21 ビード部
22 サイドウォール部
23 クラウン部
30 リブパターン
T タイヤ

Claims (7)

  1. 踏面を構成するトレッドゴムと、
    前記トレッドゴムのタイヤ径方向内側に配されるクラウン部、前記クラウン部のタイヤ幅方向両側からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部、及び、前記サイドウォール部のタイヤ径方向内側に連なり、リムのビードシート部の外周にセットされる一対のビード部を有し、樹脂により形成されたシェルとを備え、
    タイヤ内面から突出したリブからなるリブパターンが前記シェルに設けられ、前記リブパターンはタイヤ赤道を通る環状のベルト領域を形成し、タイヤ総幅位置またはそれよりもタイヤ径方向外側に前記リブパターンの端部が配置され、
    前記リブが、前記ベルト領域内でタイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延び、且つ、前記リブパターンの一方の端部から他方の端部まで連続して延びていて、
    タイヤ最外径位置からタイヤ径方向内側へタイヤ断面高さの30%となる位置またはそれよりもタイヤ径方向外側に、前記リブパターンの端部が配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 踏面を構成するトレッドゴムと、
    前記トレッドゴムのタイヤ径方向内側に配されるクラウン部、前記クラウン部のタイヤ幅方向両側からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部、及び、前記サイドウォール部のタイヤ径方向内側に連なり、リムのビードシート部の外周にセットされる一対のビード部を有し、樹脂により形成されたシェルとを備え、
    タイヤ内面から突出したリブからなるリブパターンが前記シェルに設けられ、前記リブパターンはタイヤ赤道を通る環状のベルト領域を形成し、タイヤ総幅位置またはそれよりもタイヤ径方向外側に前記リブパターンの端部が配置され、
    前記リブが、前記ベルト領域内でタイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延び、且つ、前記リブパターンの一方の端部から他方の端部まで連続して延びていて、
    前記リブパターンが、タイヤ周方向に配列された多角形のリブ構造を含んでおり、
    前記多角形のリブ構造が接地長内に1つだけ含まれることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 踏面を構成するトレッドゴムと、
    前記トレッドゴムのタイヤ径方向内側に配されるクラウン部、前記クラウン部のタイヤ幅方向両側からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部、及び、前記サイドウォール部のタイヤ径方向内側に連なり、リムのビードシート部の外周にセットされる一対のビード部を有し、樹脂により形成されたシェルとを備え、
    タイヤ内面から突出したリブからなるリブパターンが前記シェルに設けられ、前記リブパターンはタイヤ赤道を通る環状のベルト領域を形成し、タイヤ総幅位置またはそれよりもタイヤ径方向外側に前記リブパターンの端部が配置され、
    前記リブが、前記ベルト領域内でタイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延び、且つ、前記リブパターンの一方の端部から他方の端部まで連続して延びていて、
    前記リブの厚みが、タイヤ赤道における前記シェルの厚みの30%以上であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 踏面を構成するトレッドゴムと、
    前記トレッドゴムのタイヤ径方向内側に配されるクラウン部、前記クラウン部のタイヤ幅方向両側からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部、及び、前記サイドウォール部のタイヤ径方向内側に連なり、リムのビードシート部の外周にセットされる一対のビード部を有し、樹脂により形成されたシェルとを備え、
    タイヤ内面から突出したリブからなるリブパターンが前記シェルに設けられ、前記リブパターンはタイヤ赤道を通る環状のベルト領域を形成し、タイヤ総幅位置またはそれよりもタイヤ径方向外側に前記リブパターンの端部が配置され、
    前記リブが、前記ベルト領域内でタイヤ周方向に対して傾斜しながらタイヤ周方向に連続して延び、且つ、前記リブパターンの一方の端部から他方の端部まで連続して延びていて、
    前記リブが、前記シェルの本体を形成する樹脂よりも高モジュラスの材料で形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッドゴムと前記シェルとの間にコード補強層が設けられ、
    前記コード補強層の端部からタイヤ幅方向内側へ前記コード補強層の半幅の10%となる位置またはそれよりもタイヤ幅方向外側に、前記リブパターンの端部が配置されている請求項1〜4いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記コード補強層の端部の位置またはそれよりもタイヤ幅方向外側に、前記リブパターンの端部が配置されている請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記コード補強層の端部の位置と、タイヤ最外径位置からタイヤ径方向内側へタイヤ断面高さの20%となる位置との間で、前記リブパターンがリブの交差部を有する請求項5または6に記載の空気入りタイヤ。
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