JP6176093B2 - 熱転写シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写シートの製造方法に関するものである。
従来、種々の熱転写記録方式が知られており、その中でも広く用いられている方式として、熱溶融型転写方式と感熱昇華型転写方式がある。
熱溶融型転写方式においては、顔料等の色材を熱溶融性のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた熱溶融インキ層を、プラスチックフィルム等の基材シートに担持させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等の加熱デバイスに画像情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプラスチックシート等の被転写紙上に色材をバインダと共に熱転写して画像を形成するものである。このような熱溶融型転写方式では、各種の印字が感熱ヘッド等で簡便に形成することができるので、工場などで製品などの管理を行うために、文字やバーコード等を印字するのにも利用されている。
一方、感熱昇華型転写方式においては、昇華性染料を色材として用い、熱転写シートの染料層中の染料を、熱転写受像シートの染料受容層に熱転写して画像を形成するものである。この方式では、熱転写の際に、プリンターのサーマルヘッドで加熱量を調整して3色又は4色の多数の色を、熱転写受像シートの染料受容層に転移させ、階調印画することにより、フルカラーを再現することができる。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明で、かつ透明性に優れているため、中間調の再現性や協調性に優れており、フルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
熱転写シートは、一般にプラスチックフィルム等の基材シートの一方の面に、各転写方式に合わせて適宜、熱溶融インキ層を含む熱溶融転写層や、熱移行性染料とバインダーを含む染料層等を塗工して形成されている。このように形成される層は、形成する転写画像の品質を高めるために、均一な厚みを有することが好ましく、このような目的のために一般にはグラビア印刷方式が採用されている(例えば特許文献1)。
グラビア印刷方式では、版胴の表面に形成されたセルと呼ばれる微小な凹部に充填されたインキを被転写材に転写させることにより印刷が行われる。具体的には、まず、版胴をインキ溜めに浸し、画線領域のセルにインキを充填する。次に、ドクターブレードによって、版面上のインキを掻き取り、セル内にのみインキが充填されるようにする。これに続いて、版胴と圧胴との間に印刷基材を進入させ、圧胴による押圧で、画線領域のセル内のインキを印刷基材上に転写する。
特開平6−1077号公報
熱転写シートの層の形成に用いる塗工液としては、人体や環境に対する影響の観点等から、水系の塗工液を使用することが望ましい。しかし、水系の塗工液をグラビア印刷方式によって基材に塗工する場合、ドクターブレードによって版面上の塗工液を掻き取りきれずに、塗工液がドクターブレード上に乗り上げてしまうという問題が、有機溶剤系の塗工液を用いたときに比べて発生しやすくなった。塗工液がドクターブレード上に乗り上げると、乗り上げた過剰な塗工液やその乾燥物の影響により、熱転写シートにスジが発生する等の不具合が生じる。
例えば、塗工液がドクターブレード上に乗り上げると、その後塗工液が乾燥してできた乾燥物が、ドクターブレード上から版面に落下し、版胴により運ばれて基材に付着したり、ドクターブレード上に塗工液の乾燥物が堆積することにより、ドクターブレードの刃先が分厚くなり、版面上の塗工液がドクターブレードによって過剰に掻き取られること等により、熱転写シートにスジが発生する等の不具合が生じる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、水系塗工液を用いながら、スジの発生を抑制して形成された層を備えた熱転写シートを得ることができる熱転写シートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る熱転写シートの製造方法は、基材を準備する工程と、
前記基材の一方の面に、少なくともバインダー及び水を含有する水系塗工液を、凹状インキ供給部が版面に複数設けられた版胴を備えるグラビア塗工装置を用いて、グラビア印刷方式により塗工することにより、層を形成する工程とを有する熱転写シートの製造方法であって、
前記グラビア塗工装置における前記凹状インキ供給部は、間隔を空けて配置された2つ以上の凸状線材部と、当該凹状インキ供給部間を連結する2つ以上の塗工液用流路と、に囲繞されてなり、前記凹状インキ供給部の外周に対する当該外周を構成する前記2つ以上の塗工液用流路部分の合計の割合が35〜55%であることを特徴とする。
本発明に係る熱転写シートの製造方法においては、前記版胴において、前記凹状インキ供給部と前記塗工液用流路とが、前記版胴の回転方向に開放して連続してなる凹部を構成することが好ましい。これにより、塗工液が版胴の版面上を流れやすくなり、ドクターブレード上への塗工液の乗り上げが抑制され、熱転写シートに形成される層のスジの発生を抑制する効果を高くすることができる。
本発明に係る熱転写シートの製造方法においては、前記版胴において、前記凹状インキ供給部が、前記凸状線材部と前記塗工液用流路とに四角形に囲繞されてなり、四角形の各隅角部に少なくとも1つの前記凸状線材部が切欠かれてなる切欠部を有し、前記塗工液用流路が前記切欠部からなることが好ましい。これにより、塗工液が版胴の版面上をさらに流れやすくなり、ドクターブレード上への塗工液の乗り上げがさらに抑制され、熱転写シートに形成される層のスジの発生をより抑制し、且つ、層の表面の均一性をより向上することができる。
本発明に係る熱転写シートの製造方法においては、前記版胴において、前記版面に位置合わせ用のレジスターマークが更に設けられていることが好ましい。これにより、版面の位置を容易に把握することができる。
本発明によれば、水系塗工液を用いながら、スジの発生を抑制して形成された層を備えた熱転写シートを得ることができる熱転写シートの製造方法を提供することができる。
本発明で製造される熱転写シートの一例を模式的に示す断面図である。 本発明で製造される熱転写シートの他の一例を模式的に示す断面図である。 本発明に係る熱転写シートの製造方法において用いられる版胴の版面の一例を模式的に示す平面図である。 図3に示す版面に設けられた凹状インキ供給部を拡大した図である。 図5(A)は、本発明に係る熱転写シートの製造方法において用いられる版胴の版面の他の一例を模式的に示す平面図であり、図5(B)は、図5(A)に示す版面に設けられた凹状インキ供給部を拡大した図である。 図6(A)は、本発明に係る熱転写シートの製造方法において用いられる版胴の版面の他の一例を模式的に示す平面図であり、図6(B)は、図6(A)に示す版面に設けられた凹状インキ供給部を拡大した図である。 図7(A)は、比較例1で用いた版胴の版面を模式的に示す平面図であり、図7(B)は、図7(A)に示す版面に設けられたセルを拡大した図である。
本発明に係る熱転写シートの製造方法は、基材を準備する工程と、
前記基材の一方の面に、少なくともバインダー及び水を含有する水系塗工液を、凹状インキ供給部が版面に複数設けられた版胴を備えるグラビア塗工装置を用いて、グラビア印刷方式により塗工することにより、層を形成する工程とを有する熱転写シートの製造方法であって、
前記グラビア塗工装置における前記凹状インキ供給部は、間隔を空けて配置された2つ以上の凸状線材部と、当該凹状インキ供給部間を連結する2つ以上の塗工液用流路と、に囲繞されてなり、前記凹状インキ供給部の外周に対する当該外周を構成する前記2つ以上の塗工液用流路部分の合計の割合が35〜55%であることを特徴とする。
グラビア塗工装置においては、一般的に、版胴の版面にはインキを充填するための凹型のくぼみであるセルが設けられる。本発明における凹状インキ供給部は、従来のグラビア塗工装置のセルに相当する部分である。本発明者らは、この凹状インキ供給部を、間隔を空けて配置された2つ以上の凸状線材部と、当該凹状インキ供給部間を連結する2つ以上の塗工液用流路と、に囲繞されてなり、前記凹状インキ供給部の外周に対する前記2つ以上の塗工液用流路部分の合計の割合が上記特定の範囲内であるものとした。従来の一般的なセルは、隣接するセル間が連結されていないのに対し、本発明の凹状インキ供給部は、隣接する凹状インキ供給部間が塗工液用流路によって連結され、さらに、凹状インキ供給部の外周全体に対する塗工液用流路部分の合計の割合を上記特定の範囲内としている。本発明者らは、このような凹状インキ供給部を版面に設けることにより、グラビア印刷方式による水系塗工液を塗工する場合であっても、水系塗工液がドクターブレード上に乗り上げることを抑制できることを見出した。
従来のグラビア塗工装置において、ドクターブレードの刃先によって圧力をかけられると水系塗工液がドクターブレード上に乗り上げてしまうのは、水系塗工液は、有機溶剤系の塗工液に比べて表面張力が高く且つ粘度が低いためと考えられる。
これに対し、本発明においては、凹状インキ供給部に充填された水系塗工液が、凹状インキ供給部間を連結する塗工液用流路を経由して凹状インキ供給部間を移動することができることから、水系塗工液がドクターブレードの刃先によって圧力をかけられても、別の凹状インキ供給部へ移動することにより圧力を逃がすことが可能なため、ドクターブレード上への水系塗工液の乗り上げが抑制されると考えられる。また、凸状線材部及び塗工液用流路により構成される凹状インキ供給部の外周に対する当該外周を構成する塗工液用流路部分の合計の割合を上記特定の範囲内とすることにより、凹状インキ供給部間での塗工液の移動を可能にしつつ、凹状インキ供給部には塗工液が十分に充填され、塗工液の基材への転写を良好に行うことができると考えられる。特に、凹状インキ供給部の外周に対する塗工液用流路部分の合計の割合を上記下限値以上とすることにより、塗工液用流路において塗工液が詰まることを抑制し、塗工液の流動性が良好になるため、塗工液が詰まった箇所に起因するスジの発生も抑制されると考えられる。
このように、本発明に係る熱転写シートの製造方法においては、熱転写シートの層の形成において、水系塗工液を用いてもドクターブレード上への塗工液の乗り上げが抑制されるため、ドクターブレード上での塗工液の乾燥物の堆積が防止され、当該乾燥物の基材への付着や、刃先が分厚くなったドクターブレードによる塗工液の過剰な掻き取り等によるスジの発生や、塗工液用流路において塗工液が詰まることによるスジの発生といった不具合を解消することができ、より均一性に優れた層を形成することができる。
図1は本発明で製造される熱転写シートの一例を示す。図1の熱転写シート10は、熱溶融型転写方式の熱転写シートの一例であり、基材1の一方の面に、剥離層2、転写性保護層3、転写性着色層4、転写性接着層5がこの順で設けられ、基材1の他方の面に背面層6が設けられた構成である。
図2は本発明の熱転写シートの他の一例を示す。図2の熱転写シート20は、感熱昇華型転写方式の熱転写シートの一例であり、基材1の一方の面に、染料プライマー層21、染料層22がこの順で設けられ、基材1の他方の面に背面層23が設けられた構成である。
前記水系塗工液を前記グラビア印刷方式により塗工することによって形成する層は、上記のいずれの層であっても良い。図1及び図2で挙げた層は、熱転写シートに設けられる層の一例であり、本発明に係る製造方法において水系塗工液を塗工することにより形成される層は、熱転写シートに設けられる他の機能層であっても良い。また、本発明で製造される熱転写シートは、水系塗工液を塗工することにより形成される層の他に、更に水系塗工液を塗工することにより形成される層でない層を有するものであってもよい。
以下、本発明に係る熱転写シートの製造方法が有する各工程について説明する。
<基材準備工程>
本発明に用いられる基材は、熱転写シートに設けられる各層を支持するためのものであり、熱転写シートの基材として従来用いられている公知の材料を使用することができる。具体的には、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルム;コンデンサー紙、パラフィン紙、合成紙等の紙類;不織布;紙や不織布と樹脂との複合体、等が挙げられる。
前記基材の厚みは特に限定されないが、通常0.5〜50μmであり、好ましくは3〜10μmである。
<層形成工程>
本発明に係る熱転写シートの製造方法においては、前記基材の一方の面に、少なくともバインダー及び水を含有する水系塗工液を、凹状インキ供給部が版面に複数設けられた版胴を備えるグラビア塗工装置を用いて、グラビア印刷方式により塗工することにより、層を形成する工程を有する。
本発明において用いられるグラビア塗工装置は、版胴の版面に設けられた凹状インキ供給部が本発明で特定する形状のものであれば、その他については特に限定されず、従来のグラビア装置と同様の構成及び材料を用いることができる。
本発明において、層の形成は、例えば、版胴を水系塗工液が充填されたインキ溜めに浸し、版胴の版面に設けられた凹状インキ供給部に水系塗工液を充填し、次に、ドクターブレードによって、版面上の水系塗工液を掻き取り、版胴と圧胴との間に基材を進入させ、圧胴による押圧で、凹状インキ供給部内の水系塗工液を基材上に転写することにより行うことができる。
当該水系塗工液で形成する層は、特に限定されず、例えば、熱溶融型転写方式の熱転写シートの場合、剥離層、転写性保護層、転写性着色層、転写性接着層、帯電防止層及び背面層よりなる群から選択される1種以上が挙げられる。
また、当該水系塗工液で形成する層は、例えば、感熱昇華型転写方式の熱転写シートの場合、染料プライマー層、染料層、背面プライマー層及び背面層よりなる群から選択される1種以上が挙げられる。水系塗工液を塗工することにより形成する層であれば、上記に限定されることなく、熱転写シートに設けられる他の機能層であっても良い。
(凹状インキ供給部)
以下、本発明において用いられるグラビア塗工装置の版胴の版面に設けられた凹状インキ供給部について詳細に説明する。
本発明の凹状インキ供給部は、従来のグラビア塗工装置でいうセルに相当する部分であり、間隔を空けて配置された2つ以上の凸状線材部と、当該凹状インキ供給部間を連結する2つ以上の塗工液用流路と、に囲繞されてなり、前記凸状線材部及び前記塗工液用流路により構成される前記凹状インキ供給部の外周に対する当該外周を構成する前記2つ以上の塗工液用流路部分の合計の割合が35〜55%である。
なお、本発明において前記凸状線材部は、典型的には2つの向かい合う長辺部と2つの向かい合う短辺部からなる線状の部材であり、前記凹状インキ供給部は、典型的には2つ以上の凸状線材部の長辺部と、当該凹状インキ供給部間を連結する2つ以上の塗工液用流路と、に囲繞されてなる。また、当該長辺及び短辺は各々、典型的には直線であるが、曲線であっても良い。
また、本発明において、凹状インキ供給部の外周とは、凹状インキ供給部を構成する凸状線材部の内壁と、当該凸状線材部の内壁に沿って延長した仮想線とにより取り囲まれてなる周回形状の外周をいう。なお、凸状線材部の内壁に沿った線が曲線の場合は、当該凸状線材部の形状から、凹状インキ供給部が囲繞される形状を例えば楕円形等と想定して、仮想線を引くことができる。
図3に、本発明に係る熱転写シートの製造方法において用いられる版胴の版面の一例を模式的に示す。図3に示す版面30には、複数の凹状インキ供給部31が設けられており、各凹状インキ供給部31は、間隔を空けて配置された4つの凸状線材部32と、当該凹状インキ供給部間31を連結する4つの塗工液用流路33と、に囲繞されてなる。
図4に、図3に示す凹状インキ供給部31を拡大した図を示し、凹状インキ供給部31の外周のうち、凸状線材部の内壁に沿って延長した仮想線を点線で示す。図4に示す凹状インキ供給部31は、間隔を空けて配置された凸状線材部32a、32b、32c及び32dと、当該凹状インキ供給部31と隣接する他の凹状インキ供給部との間を連結する塗工液用流路33a、33b、33c及び33dと、に囲繞されてなり、凹状インキ供給部31の外周は、凸状線材部32a、32b、32c及び32dにより構成される部分La、Lb、Lc及びLdと、塗工液用流路33a、33b、33c及び33dにより構成される部分Da、Db、Dc及びDdとからなる。すなわち、図4に示す凹状インキ供給部31において、外周を構成する塗工液用流路部分の合計とは、Da、Db、Dc及びDdの合計である。
図5及び図6に、本発明において用いられる版胴の版面と、当該版面に設けられた凹状インキ供給部び拡大図の他の一例を各々示す。
図5(A)に示す版面30には、4つの凸状線材部32と、4つの塗工液用流路33とに囲繞されてなる凹状インキ供給部31が複数設けられている。図5(B)は、図5(A)に示す版面に設けられた凹状インキ供給部31を拡大した図であり、凹状インキ供給部31の外周のうち、凸状線材部32の内壁に沿って延長した仮想線を点線で示す。
図6(A)に示す版面30には、2つの凸状線材部32e、32fと、2つの塗工液用流路33e、33fとに囲繞されてなる凹状インキ供給部31aのように、2つの凸状線材部と2つの塗工液用流路とに囲繞されてなる凹状インキ供給部と、3つの凸状線材部32f、32g、32hと、3つの塗工液用流路33e、33g、33hとに囲繞されてなる凹状インキ供給部31bのように、3つの凸状線材部と3つの塗工液用流路とに囲繞されてなる凹状インキ供給部とが複数設けられている。図6(B)は、図6(A)に示す版面に設けられた凹状インキ供給部31a、31bを拡大した図であり、各凹状インキ供給部の外周のうち、凸状線材部32e、32f、32g、32hの内壁に沿って延長した仮想線を点線で示す。
前記凹状インキ供給部の平面視形状は、特に限定されず、例えば、図3、4、5及び6に示すような四角形、及び図示はしないが三角形、五角形、六角形等の多角形、並びに楕円形及び円形等を挙げることができる。なお、本発明において凹状インキ供給部の平面視形状とは、凹状インキ供給部の外周の形状をいう。
なお、本発明における凹状インキ供給部は、図3〜6に示す形態に限られるものではなく、本発明の範囲内において適宜変更することができる。
本発明において、前記凹状インキ供給部31の外周に対する当該外周を構成する前記2つ以上の塗工液用流路33部分の合計の割合は35〜55%であり、40〜50%であることが好ましい。前記割合が前記下限値以上であることにより、塗工液が容易に塗工液用流路を通ることができるため、より均一性に優れた層を形成することができる。また、前記割合が前記下限値以上であることにより、塗工液用流路において塗工液が詰まることを抑制し、塗工液の流動性が良好になるため、塗工液が詰まった箇所に起因するスジの発生も抑制されると考えられる。前記割合が前記上限値以下であることにより、塗工液が凹状インキ供給部に十分に充填され、所望の塗工量で均一性に優れた層を形成することが容易になる。
本発明においては、前記凹状インキ供給部31が、間隔を空けて配置された2つ以上の凸状線材部32と、当該凹状インキ供給部31間を連結する2つ以上の塗工液用流路33と、に囲繞されてなるため、前記凹状インキ供給部31と前記塗工液用流路33とが、開放して連続してなる凹部(以下、単に「連続凹部」と称する場合がある。)を構成する。本発明においては、前記連続凹部において、前記凹状インキ供給部に充填された塗工液が自由に移動することができることから、塗工液がドクターブレードの刃先によって圧力をかけられても、別の凹状インキ供給部へ移動することにより圧力を逃がすことが可能なため、ドクターブレード上への塗工液の乗り上げが抑制されると考えられる。
本発明においては、中でも、前記凹状インキ供給部31と前記塗工液用流路33とが、前記版胴の回転方向に開放して連続してなる凹部(連続凹部)を構成することが好ましい。これにより、塗工液(インキ)が版胴の版面上を流れやすくなり、ドクターブレード上に乗り上げる量を減らすことができる。
ここで、版胴の回転方向に開放して連続してなる凹部とは、版胴の回転方向に凹部が開放して連続し、連続する凹部の末端が回転方向において閉塞されていないことをいう。版胴の回転方向に開放して連続してなる凹部は、版面を周回できるように連続しているものであり、当該周回はらせん状のように同じ地点に戻らずに周回する場合も含まれる。
図3、図5(A)及び図6(A)に、凹状インキ供給部31と塗工液用流路33とが構成する連続凹部の経路のうち、版胴の回転方向に開放してなる連続凹部の経路を点線で示す。図3、図5(A)及び図6(A)に点線で示した連続凹部は、いずれも版胴の回転方向に開放して連続してなるものである。なお、版胴の回転方向に開放して連続してなる凹部により構成される経路は、図5(A)及び図6(A)に示すように版胴の回転方向と平行なものであってもよいし、図3に示すように蛇行しているものであってもよい。
本発明においては、中でも、前記版胴の版面において、版胴の回転方向に開放して連続してなる連続凹部と、版胴の回転方向と交差する方向に開放して連続してなる連続凹部の双方を有するものであることが、ドクターブレードで余分な塗工液を掻き取った時に、塗工液が逃げる通路を確保できているため、塗工液が版胴の版面上をより流れやすくなり、水系塗工液を用いて形成された層のスジの発生をさらに抑制し、より均一性に優れた層を形成することができる点から好ましい。
また、本発明においては、前記版胴において、前記凹状インキ供給部が、凸状線材部32と塗工液用流路33とに四角形に囲繞されてなり、四角形の少なくとも2つの隅角部において、少なくとも1つの前記凸状線材部32が切欠かれてなる切欠部を有し、前記塗工液用流路33が前記切欠部からなるものであることが好ましい。これにより、凹状インキ供給部間における塗工液の自由な移動を確保してスジの発生を抑制しつつ、凹状インキ供給部での塗工液の充填性が向上する。
この場合においては、上記四角形の対角線に位置する2つの隅角部が切欠部となっていることが好ましく、当該切欠部を結ぶ直線が版胴の回転方向に対して±45°未満方向であることが好ましく、更に版胴の回転方向に対して±30°以下方向であることが、塗工液が版胴の版面上をより流れやすい点から好ましい。
本発明においては、中でも、スジの発生を抑制する効果と凹状インキ供給部における塗工液の充填性の双方に優れる観点から、前記版胴において、前記凹状インキ供給部が、凸状線材部32と塗工液用流路33とに四角形に囲繞されてなり、四角形の少なくとも2つの隅角部において、少なくとも1つの前記凸状線材部32が切欠かれてなる切欠部を有し、前記塗工液用流路33が前記切欠部からなり、且つ、前記版胴の版面において、版胴の回転方向に開放して連続してなる連続凹部と、版胴の回転方向と交差する方向に開放して連続してなる連続凹部の双方を有することが好ましい。そのような形状を有する凹状インキ供給部31としては、例えば図3、図5及び図6に示す凹状インキ供給部31等が挙げられる。
なお、前記四角形としては、例えば、正方形、長方形、ひし形、平行四辺形等が挙げられる。
より好ましくは、前記版胴において、前記凹状インキ供給部が、凸状線材部32と塗工液用流路33とに四角形に囲繞されてなり、四角形の各隅角部に少なくとも1つの前記凸状線材部32が切欠かれてなる切欠部を有し、前記塗工液用流路33が前記切欠部からなるものである。そのような形状を有する凹状インキ供給部31としては、例えば図3及び図5に示す凹状インキ供給部31等が挙げられる。このような場合には、塗工液が版胴の版面上をさらに流れやすくなるため、水系塗工液を用いて形成された層のスジの発生をさらに抑制し、より均一性に優れた層を形成することができる。
本発明においては、中でも、前記凹状インキ供給部31が、4個の凸状線材部32と4個の塗工液用流路33とに四角形に囲繞されてなり、四角形の各隅角部において、凸状線材部32を延長した延長線を描いたときに当該延長線が交差する2つの凸状線材部32のうち、一方の凸状線材部32は切欠かれ、もう一方の凸状線材部32は切欠かれていないで、当該2つの凸状線材部32が略T字状に配置されてなることが、更により好ましい。そのような形状を有する凹状インキ供給部31としては、例えば図3に示す凹状インキ供給部31等が挙げられる。当該凹状インキ供給部31は、図3に示されるように、四角形の各隅角部をそれぞれ、1個の凸状線材部32と1個の塗工液用流路33とで構成している。このような場合には、上述のように塗工液が版胴の版面上を流れやすくなる上、前記2つの凸状線材部32が略T字状に配置されてなるため、凹状インキ供給部の塗工液の充填性がより優れるようになる。
図3に示す凹状インキ供給部31は、特に限定されないが、例えば、まず版胴の版面に凸状線材部32となる互いに平行な線状部群の2種類を交差させて格子形状を設け、一方の線状部がこれと交差する他方の線状部の1つ置毎に、該他方の線状部の両側において切欠かれ、また、上記他方の線状部もこれと交差する一方の線状部の1つ置毎に該一方の線状部の両側において切欠かれてなるようにすることにより形成することができる。
前記凸状線材部の線数は塗工量等により適宜調整されれば良く特に限定されないが、60〜400線/inchの範囲内であることが好ましい。
本発明において、前記凸状線材部の高さ(凹状インキ供給部の深さ)の平均は、特に限定されないが、5〜50μmであることが好ましく、10〜20μmであることがより好ましい。
また、前記凸状線材部の長辺部の長さ(図4に示すl)の平均は、特に限定されないが、10〜240μmであることが好ましい。なお、凸状線材部の長辺部とは、凸状線材部を構成する線分又は曲線のうち最も長い線分又は曲線を有する部分をいう。
本発明において、前記版胴の版面における開口率(版胴の版面全体を平面視した場合における全領域に対する凹部の割合)は、特に限定されないが、50〜90%であることが好ましく、更に70〜85%であることが好ましい。
本発明において、水系塗工液を用いた層形成工程における水系塗工液の塗工量は、特に限定されないが、固形分としては、0.1〜2g/mであることが好ましい。
また、本発明において、特に限定されないが、前記版胴において、版面に位置合わせ用のレジスターマークが更に設けられていることが好ましい。レジスターマークとは、切断等の加工における位置合わせ用に設けられた十字形状等のマークである。版面に前記レジスターマークが設けられていることにより、版面の位置を容易に把握することができ、例えば、版面に傷が付いた場合の傷の修復の際に、当該傷の位置を容易に特定することができる。
前記レジスターマークを設ける位置は、版胴の版面において、前記凹状インキ供給部が形成されている領域よりも版胴の末端側に設けることが好ましい。
本発明で用いられる版胴の製造方法は、版胴の版面に前記凹状インキ供給部を形成することができる方法であれば特に限定されず、適宜公知の製造方法を用いることができ、例えば、腐食法、電子彫刻等により製造することができる。
(水系塗工液)
本発明において用いられる水系塗工液は、少なくともバインダーと水を含有してなり、形成する各層に合わせて適宜成分を添加しても良い。
なお、本発明において「水系」とは、溶剤の主成分が水であることをいい、具体的には、溶剤全体のうち30%以上が水であることをいう。本発明において用いられる水系塗工液は、溶剤として水の他にアルコール等の有機溶剤が混ざっていても良いが、水が多い方が好ましく、溶剤全体の50%以上が水であることが好ましい。
水の他に含有していても良い有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール等のアルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等のグリコール類;酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類等を挙げることができる。
前記バインダーとしては、水系溶剤に溶解乃至分散可能であれば特に限定されず、従来公知の水溶性樹脂、水溶性高分子、水系樹脂等を使用することができる。例えば、水溶性樹脂、水溶性高分子としてはポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロエチルセルロース、カルボキシメチルセルロス、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリメタクリル酸などの水溶性のアクリル樹脂、ゼラチン、澱粉、カゼインおよびそれらの変性物など挙げられる。水系樹脂とは塩化ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビニル−アクリル樹脂エマルジョンなどの塩ビ系樹脂エマルジョン、アクリル系樹脂エマルジョン、ウレタン系樹脂エマルジョン、塩ビ系樹脂ディスパージョン、アクリル系樹脂ディスパージョン、ウレタン系樹脂ディスパージョンなど溶媒の一部が水で構成されているものを挙げることができる。なお、上記水系樹脂は、例えば、溶剤系樹脂を含む溶液をホモジナイザーによって分散し調製することで形成することができる。これらは、一種単独で使用しても良いし、二種以上を混合して用いても良い。
前記水系塗工液は、前記バインダー及び水を主成分とする溶剤に、形成する各層に合わせて適宜選択して、他の成分を添加する。例えば、転写性着色層の場合には、顔料又は染料を更に添加する。また、昇華型転写方式の染料層には、昇華性染料を更に添加する。
その他、各層を形成するために用いる前記水系塗工液は、必要に応じて、離型剤、シランカップリング剤、ワックス等の有機微粒子、無機微粒子等の各種添加剤をさらに含有するものであってもよい。
前記離型剤としては、例えば、離型性グラフトコポリマーを用いることができる。離型性グラフトコポリマーは、ポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグメント、フッ化炭化水素セグメント及び長鎖アルキルセグメントから選択された少なくとも1種の離型性セグメントを、上述の樹脂バインダーを構成するポリマー主鎖にグラフト重合させてなるものである。上記離型性グラフトコポリマーとしては、なかでも、ポリビニルアセタールからなる主鎖にポリシロキサンセグメントをグラフトさせて得られるグラフトコポリマーが好ましい。
前記ワックスとしては、例えば、蜜蝋、木蝋、米ぬか蝋、カルナバワックス等の天然ワックス、パラフィンワックス等の石油ワックス、エステルワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワックス等を挙げることができる。前記ワックスは、特に限定されないが、バインダーとしてのポリエステルと組み合わせて好適に用いることができる。
前記水系塗工液において、水を主成分とする溶剤の合計含有量は、適宜選択されれば良いが、通常、水系塗工液全体の70〜99質量%であることが好ましく、更に85〜95質量%であることが好ましい。
本発明においては、前記水系塗工液として、粘度が、ザーンカップ(東洋精機社製、No.2)により測定した粘度秒数30秒以下のものを使用することができ、より好ましい条件下においては、25秒以下のものを使用することができる。本発明に係る製造方法においては、このような粘度の低い塗工液であっても、ドクターブレード上への乗り上げを抑制し、熱転写シートに形成される染料層のスジの発生を抑制し、均一性を向上するという効果を発揮する。なお、前記水系塗工液の粘度は、ザーンカップ(東洋精機社、No.2)により測定した粘度秒数が10秒以上であることが好ましく、14秒以上であることがより好ましい。
ここでいう粘度秒数とは、ザーンカップ(東洋精機社製、No.2)に塗工液を満たし、その液が落ち始めてから、液の流れが切れるまでの時間である。粘度秒数が大きいほど、粘度が高い。また、本発明において、上記の粘度の測定は、23℃、60%RHの環境下で行った値である。
以下、本発明について実施例を示して具体的に説明する。これらの記載により本発明を制限するものではない。
[実施例1]
グラビアロール版胴(円周600mm、長さ1000mm)の版面に、腐食法により、図3及び図4に示すような凹状インキ供給部を複数設けた。
凹状インキ供給部の形状は以下の通りであった。なお、下記値は、凹状インキ供給部10個について測定して求めた平均値である。
凹状インキ供給部の外周に対する当該外周を構成する4つの塗工液用流路部分の合計の割合
=Da+Db+Dc+Dd/{(Da+Db+Dc+Dd)+(La+Lb+Lc+Ld)}=42%
凹状インキ供給部の深さ:15μm
Da、Db、Dc、Dd:12.5μm
La、Lb、Lc、Ld:17.5μm
また、下記組成の各成分を混合し、水系塗工液を調製した。
(水系塗工液の組成)
・カルナバワックス 15質量部
・カーボンブラック 15質量部
・イソプロパノール 20質量部
・純水 50質量部
23℃、60%RHの環境下で、上記水系塗工液をザーンカップ(東洋精機社製、ZAHN VISCOSIMETER Cup No.2)に満たし、その液が落ち始めてから、液の流れが切れるまでの時間を測定し、粘度秒数を求めたところ、20秒であった。
上記凹状インキ供給部が設けられたグラビアロール版胴を用いて、基材(ポリエチレンテレフタレート製、厚さ4.5μm)上に、上記で得られた水系塗工液を塗工量2.0g/m(固形分)になるように塗布し、実施例1の熱転写シートを製造した。
[実施例2]
実施例1において、グラビアロール版胴に設けた複数の凹状インキ供給部を、以下のように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを製造した。
凹状インキ供給部の外周に対する当該外周を構成する4つの塗工液用流路部分の合計の割合
=Da+Db+Dc+Dd/{(Da+Db+Dc+Dd)+(La+Lb+Lc+Ld)}=50%
凹状インキ供給部の深さ:15μm
Da、Db、Dc、Dd:15μm
La、Lb、Lc、Ld:15μm
[比較例1]
実施例1において、グラビアロール版胴(円周600mm、長さ1000mm)の版面に凹状インキ供給部を設ける代わりに、腐食法により、図7に示すようなセルを複数設けたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを得た。図7(A)は、比較例1で用いた版胴の版面を模式的に示す平面図であり、図7(B)は、図7(A)に示す版面に設けられたセルを拡大した図である。図7においては、黒色部が凸部を表し、白色部が凹部を表す。図7に示すように、比較例1で用いたグラビアロール版銅の版面に設けられたセル間には、流路が存在しなかった。
[評価]
実施例1、2及び比較例1で得られた各熱転写シートの表面を目視により観察し、スジの発生について、下記評価基準により評価した。評価結果を表1に示す。
[評価基準]
A:スジが発生していなかった。
B:複数のスジが発生し、品質に問題があった。
Figure 0006176093
10 熱転写シート
1 基材
2 剥離層
3 転写性保護層
4 転写性着色層
5 転写性接着層
6 背面層
20 熱転写シート
21 染料プライマー層
22 染料層
23 背面層
30 版面
31(31a、31b) 凹状インキ供給部
32(32a〜32h) 凸状線材部
33(33a〜33h) 塗工液用流路

Claims (4)

  1. 基材を準備する工程と、
    前記基材の一方の面に、少なくともバインダー及び水を含有する水系塗工液を、凹状インキ供給部が版面に複数設けられた版胴を備えるグラビア塗工装置を用いて、グラビア印刷方式により塗工することにより、層を形成する工程とを有する熱転写シートの製造方法であって、
    前記グラビア塗工装置における前記凹状インキ供給部は、間隔を空けて配置された2つ以上の凸状線材部と、当該凹状インキ供給部間を連結する2つ以上の塗工液用流路と、に囲繞されてなり、前記凹状インキ供給部の外周に対する当該外周を構成する前記2つ以上の塗工液用流路部分の合計の割合が35〜55%であることを特徴とする、熱転写シートの製造方法。
  2. 前記版胴において、前記凹状インキ供給部と前記塗工液用流路とが、前記版胴の回転方向に開放して連続してなる凹部を構成する、請求項1に記載の熱転写シートの製造方法。
  3. 前記版胴において、前記凹状インキ供給部が、前記凸状線材部と前記塗工液用流路とに四角形に囲繞されてなり、四角形の各隅角部に少なくとも1つの前記凸状線材部が切欠かれてなる切欠部を有し、前記塗工液用流路が前記切欠部からなる、請求項1又は2に記載の熱転写シートの製造方法。
  4. 前記版胴において、前記版面に位置合わせ用のレジスターマークが更に設けられた、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の熱転写シートの製造方法。
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