JP6175262B2 - 膜コンポーネント及び膜モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、複数の流体通流孔が対向面間に形成され、対向面に挟まれた周面と流体通流孔内面との間で原水のろ過を行なう多孔質の膜エレメントと、前記膜エレメントを収容するケーシングとを含む膜コンポーネント及び膜モジュールに関する。
特許文献1には、蓮根状の孔を持つモノリス型のセラミック膜を金属製の容器の内部に収納した膜コンポーネントが開示されている。当該膜コンポーネントは、通常は垂直に設置され、下方から原水を供給する上向流のデッドエンドろ過が行なわれると記載されている。
図10(a),(b)に示すように、このような従来の膜コンポーネントUは、セラミック膜Mと、セラミック膜Mが収容された容器Bと、各セラミック膜Mで処理されたろ過水を出力するろ過水流出管Eを備えて構成されている。そして、長手方向が立姿勢になるように設置された容器Bが、横方向に複数並設されて膜モジュールAが構成され、その膜モジュールが平面上で幅方向に複数列配置されている。
各膜コンポーネントUに収容されたセラミック膜Mには、膜コンポーネントUの下方に配置された原水ヘッダー管Cから被処理水が供給され、セラミック膜Mでろ過されたろ過水が容器Bの上部側方に突出するように配置された出水管Eから出水され、ろ過水流出管Eは同じく容器Bの上部側方に配置されたろ過水ヘッダー管Fに接続されている。また、容器Bの上部には洗浄用の流体を供給する洗浄流体ヘッダー管Dが配置されている。
特開2007−111576号公報
しかし、上述した膜モジュールAは、ろ過水流出管Eが容器Bの上部側方に突出するように配置されるばかりでなく、ろ過水流出管Eが接続されるろ過水ヘッダー管Fも容器Bの上部側方に配置されているため、幅方向に設置スペースが嵩むという問題があった。
そして、通常、膜モジュールは建屋内に設置されるため、設置スペースが嵩むと、それだけ大きな建屋が必要になり設備コストが嵩むという問題があった。
本発明の目的は、複数台の膜コンポーネントで構成される膜モジュールをコンパクトに構成して設置面積を小さくし、設備コストを低減可能な膜コンポーネント及び膜モジュールを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による膜コンポーネントの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、流体通流孔が対向面間に形成され、対向面に挟まれた周面と流体通流孔内面との間で原水のろ過を行なう略直方体形状に形成された多孔質の膜エレメントと、前記膜エレメントが収容され横断面が略方形に形成された側面を有する筒状の本体とその両端を塞ぐ一対の蓋体とを備えたケーシングと、を含む膜コンポーネントであって、原水が供給される原水供給管とろ過水を外部に導出するろ過水流出管とが、前記ケーシングの長手方向へ向けて前記ケーシングの端面となる前記蓋体に配置され、前記ケーシングの長手方向から視たとき、前記原水供給管と前記ろ過水流出管の何れもが前記ケーシングの外縁よりも内側に配置され、前記蓋体が、前記本体に対して着脱自在に設けられるとともに前記ケーシングの長手方向から視たときに略方形であり、前記蓋体は、その内側に仕切り壁を有し、前記仕切り壁はゴムパッキンを介して前記膜エレメントを保持することで前記蓋体内側をろ過水のための空間と原水のための空間に区画する点にある。
横断面が略方形に形成された側面を有する筒状の本体とその両端を塞ぐ略矩形の蓋体とでケーシングが構成され、当該ケーシングの蓋体にケーシングの長手方向に向けて配置された原水供給管から供給された原水が膜エレメントでろ過され、同じく当該ケーシングの蓋体にケーシングの長手方向に向けて配置されたろ過水流出管からろ過水が外部に導出される。従って、原水供給管及びろ過水流出管がケーシングの周面から側方に大きく突出するようなことがなく、ろ過水流出管の端部がケーシングの周面に接続されるような態様と比較して、ケーシングの周面にろ過水流出管を配置するようなスペースが不要になり、ケーシングの長手方向から視て、つまり平面視で設置スペースを小さくすることができる。しかも、横断面が略方形に形成された側面を有する筒状の本体であれば、側面同士が対向するように配置できるので、より高い省スペース効果が得られ、また仮にろ過水流出管が蓋体の中央部から偏った位置に配置されていても、各ろ過水流出管がケーシングの配列方向に沿って一列に配列されるようになる。また、原水供給管から供給された原水の流入空間と膜エレメントでろ過されたろ過水の流出空間とが、蓋体の内側に形成された仕切り壁というシンプルな構造によって容易く区画されるようになり、仕切り壁とゴムパッキンによってケーシングに収容された膜エレメントが保持され、膜エレメントの周面と本体内面との間に形成される空間と、ろ過水流出管の端部とが水密状態になり、ろ過水に原水が混入することが回避されるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記ろ過水流出管が前記蓋体の中央部よりも一辺側に偏った位置に設けられている点にある。
上述のろ過水流出管が蓋体の中央部よりも一辺側に偏った位置に設けられていると、複数の膜コンポーネントを並列配置する場合であっても、ろ過水流出管が配置された蓋体の一辺側が直線状に揃うように、互いのケーシングの側面同士を対向配置すればよく、極めて容易に位置決めできるとともに、各ろ過水流出管をヘッダー管に容易に接続できるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記原水供給管が一方の蓋体の中央部に設けられ、洗浄用管が他方の蓋体の中央部に設けられ、前記ろ過水流出管が少なくとも何れか片方の蓋体の一辺側に偏った位置に設けられている点にある。
一方の蓋体の中央部に設けられた原水供給管から原水が膜エレメントに供給されてろ過され、他方の蓋体の中央部に設けられた洗浄用管から洗浄用流体が膜エレメントに供給されて浄化される。原水供給管及び洗浄用管がそれぞれの蓋体の中央部に設けられているので、膜エレメントの中央部から原水または洗浄用流体が供給されて均等なろ過または洗浄が行なわれるばかりでなく、原水供給管や洗浄用管がケーシングの周面に接続されるような態様と比較して、平面視で顕著な省スペース化が図られるようになる。さらに、何れかの蓋体の一辺側に偏った位置にのろ過水流出管が設けられているので、ケーシングの周面にろ過水流出管を配置するようなスペースも不要になる。しかも、複数の膜コンポーネントを並列配置する場合であっても、ろ過水流出管が配置された蓋体の一辺側が直線状に揃うように、互いのケーシングの側面同士を対向配置すればよく、極めて容易に位置決めできるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第二または第三の特徴構成に加えて、前記膜エレメントの周面と前記本体内面の間に形成される空間と、前記ろ過水流出管の端部とが水密を維持した状態で連通する点にある。
原水が膜エレメントでろ過されて、膜エレメントの周面から出水するろ過水が、当該周面とケーシングの本体内面との間に形成される空間を経由して、ろ過水流出管の端部に流入する。当該空間とろ過水流出管の端部とが水密状態で連通されているため、原水供給管から供給される原水が混入するようなことが無い。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第四の特徴構成に加えて、前記膜エレメントの周面と前記本体内面との間に形成される空間と、前記蓋体と前記本体内面との間に形成される空間とが連通し、前記蓋体と前記本体内面との間に形成される空間が前記ろ過水流出管に連通する点にある。
膜エレメントでろ過され、当該周面とケーシングの本体内面との間に形成される空間に流出したろ過水が、蓋体とケーシングの本体内面との間に形成される空間を経由して、ろ過水流出管の端部に流入する。当該周面とケーシングの本体内面との間に形成される空間に流出したろ過水は、蓋体とケーシングの本体内面との間に形成される空間を経由してろ過水流出管に流入するため、膜エレメントの周面のうち、ろ過水流出管の配置位置と離隔した領域に流出したろ過水も滞留することなく円滑にろ過水流出管に導かれるようになる。
同第の特徴構成は、同請求項に記載した通り、上述の第一から第の何れかの特徴構成に加えて、前記ケーシングの長手方向からみたとき、前記原水供給管と前記ろ過水流出管の何れもが前記対向面と重なる位置に配置されている点にある。
ケーシングの端部に配置された原水供給管及びろ過水流出管の何れもが膜エレメントの対向面と重なる位置に配置されていると、それらを保持する部位を蓋体に確保するために、ケーシング本体の周方向に蓋体を大きく延出させる必要がなくなり、一層の小型化を図ることができる。
本発明による膜モジュールの第一の特徴構成は、同請求項に記載した通り、上述の第一から第の何れかの特徴構成を備えた膜コンポーネントが、互いのケーシングの側面が対向するように複数台並設固定され、各膜コンポーネントの原水供給管が接続される原水ヘッダー管が、各膜コンポーネントの端面となる蓋体にその並設方向に設置されるとともに、各膜コンポーネントのろ過水流出管が接続されるろ過水ヘッダー管が、各膜コンポーネントの端面となる蓋体にその並設方向に設置されている点にある。
互いのケーシングの側面が対向するように複数の膜コンポーネントが並設され、ケーシングの端面となる蓋体にその並設方向に原水ヘッダー管が配置され、且つ、複数の膜コンポーネントの端部側でその並設方向にろ過水ヘッダー管が配置されるので、膜コンポーネントの並設方向に沿って各ケーシング本体の表裏両側面を包絡する一対の仮想平面で区画される空間から原水ヘッダー管またはろ過水ヘッダー管が大きくはみ出すことがなく、平面視で膜モジュールを薄型に構成できる。そして、そのような薄型の膜モジュールであれば、限られた設置スペースであっても、その厚み方向に膜モジュールを高密度に並設できるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項に記載した通り、流体通流孔が対向面間に形成され、対向面に挟まれた周面と流体通流口内面との間で原水のろ過を行なう略直方体形状に形成された多孔質の膜エレメントと、前記膜エレメントが収容され横断面が略方形に形成された側面を有する筒状の本体とその両端を塞ぐ一対の蓋体とを備えたケーシングと、を含み、原水が供給される原水供給管が前記ケーシングの端面となる前記蓋体の一方に設けられ、膜エレメントを洗浄するための洗浄用管が前記蓋体の他方に設けられ、ろ過水を外部に導出するろ過水流出管が何れかの蓋体に設けられ、前記ケーシングの長手方向から視たとき、前記原水供給管と前記洗浄用管と前記ろ過水流出管の何れもが前記ケーシングの外縁よりも内側に配置され、前記蓋体が、前記本体に対して着脱自在に設けられるとともに前記ケーシングの長手方向から視たときに略方形に形成され、前記蓋体は、その内側に仕切り壁を有し、前記仕切り壁はゴムパッキンを介して前記膜エレメントを保持することで前記蓋体内側をろ過水のための空間と原水のための空間に区画し、前記原水供給管と前記洗浄用管と前記ろ過水流出管とが前記ケーシングの長手方向へ向けて配置された膜コンポーネントが複数台並設固定され、各膜コンポーネントの原水供給管が接続される原水ヘッダー管が、各膜コンポーネントの一端側でその並設方向に設置されるとともに、各膜コンポーネントの洗浄用管が接続される洗浄ヘッダー管が、各膜コンポーネントの他端側でその並設方向に設置されるとともに、各膜コンポーネントのろ過水流出管が接続されるろ過水ヘッダー管が、各膜コンポーネントの何れか片端側でその並設方向に設置されている点にある。
複数の膜コンポーネントの一端側でその並設方向に原水ヘッダー管が配置され、複数の膜コンポーネントの他端側でその並設方向に洗浄ヘッダー管が配置され、且つ、複数の膜コンポーネントの何れか片端側でその並設方向にろ過水ヘッダー管が配置されるので、膜コンポーネントの並設方向に沿って各ケーシング本体の表裏両側面を包絡する一対の仮想平面で区画される空間から原水ヘッダー管、洗浄ヘッダー管、またはろ過水ヘッダー管が大きくはみ出すことがなく、平面視で膜モジュールを薄型に構成できる。そして、そのような薄型の膜モジュールであれば、限られた設置スペースであっても、その厚み方向に膜モジュールを高密度に並設できるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、複数台の膜コンポーネントで構成される膜モジュールをコンパクトに構成して設置面積を小さくし、設備コストを低減可能な膜コンポーネント及び膜モジュールを提供することができるようになった。
本発明による膜モジュールの斜視図 本発明による膜モジュールの説明図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は左側面図 膜コンポーネントに収容される膜エレメントの構成要素である多孔質体の説明図で、(a)は正面、平面及び右側面を表す斜視図、(b)は背面、底面及び左側面を表す斜視図 膜エレメントを用いたろ過工程の説明図 膜コンポーネントの要部の説明図 膜モジュール(膜コンポーネント)を構成する基台の説明図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は右側面図 膜コンポーネントを構成するケーシング本体の説明図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は底面図 膜コンポーネントを構成する上部蓋体の説明図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は底面図 膜モジュール(膜コンポーネント)を構成する固定部の説明図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は(a)のA−A線断面図 (a)は従来の膜モジュール(膜コンポーネント)の正面図、(b)は従来の膜モジュール(膜コンポーネント)の側面図
以下に、本発明による膜コンポーネント及び膜モジュールについて説明する。
図1及び図2(a)〜(d)には本発明による膜モジュール1が例示されている。膜モジュール1は、4台の膜コンポーネント20と、各膜コンポーネント20に原水を供給する原水ヘッダー管22と、各膜コンポーネント20に洗浄用空気または水や薬液を供給する洗浄ヘッダー管24と、各膜コンポーネント20のろ過水を集水するろ過水ヘッダー管26を備えている。
各膜コンポーネント20は、基台30と、ケーシング本体40と、上部蓋体50と、固定部60と、洗浄用管70等を備えて構成され、ケーシング本体40に膜エレメント2が収容されている。ろ過工程では、原水ヘッダー管22から供給された原水が膜エレメント2でろ過され、ろ過水は上部蓋体50に形成されたろ過水流出管54からろ過水ヘッダー管26に集水される。洗浄工程では、ろ過水ヘッダー管26から洗浄水が供給されて、膜エレメント2が洗浄された後に原水ヘッダー管22から排水される。さらにその後、洗浄ヘッダー管24から洗浄用空気等が供給されてフラッシングされる。尚、基台30、ケーシング本体40、上部蓋体50、固定部60、洗浄用管70等は何れも樹脂の成型品で構成されているが、樹脂製に限ることはない。
図4には本発明による膜モジュール1に使用する膜エレメント2が例示されている。当該膜エレメント2は接合材層11を介して接合された複数のセラミックス成形体6で構成されている。
図3(a),(b)に示すように、当該セラミックス成形体6は略直方体形状を呈し、一対の対向する端面6a,6b間に複数本の流体通流孔3が貫通形成されている。セラミックス成形体6には、一端が基端側端面6aで閉じ、他端が対向側端面6bで開放されるとともに側面6c,6dで開放された複数のスリット5が形成されている。
対向側端面6bから視て、中心から側面6dに延びるように形成された2本のスリット5と、当該2本のスリット5と直交するように側面6cに延びるように形成された6本のスリット5によって、流体通流孔3が8ブロックに区画され、流体通流孔3が中心に1本形成されるとともに各ブロックに10本形成されている。
本実施形態では、セラミックス成形体6は縦50mm、横50mm、高さ40mmの直方体形状であり、直径が3.6mmの流体通流孔3が81本形成され、各流体通流孔3の内壁面にはろ過膜が形成されている。
このようなセラミックス成形体6は、100μm前後の粒径に造粒されたセラミック粒状体をプレス形成することにより得られる。
即ち、先ず数μmから数十μmのムライト(3Al2O3・2SiO2)系セラミックスに水と有機バインダ等を添加してスラリー状のセラミックスを生成し、当該スラリー状のセラミックスをスプレーで噴霧しながら乾燥させるスプレードライ法を用いることにより造粒する。
次に、スリット5に対応した複数本の突起が形成された下パンチに、流体通流孔3を形成するためのコアピンを立設し、セラミック造粒体をダイスに投入した後に上パンチを下パンチに向けて押圧することによってセラミックス成形体6が得られる。
さらに、接合材11が、複数のセラミックス成形体6の各対向面6a,6b間にそれぞれ配置され、流体通流孔3同士が重畳して連通するように位置決めされた状態で、所定時間、所定温度で焼成することにより、複数のセラミックス成形体6が一体に接合された多孔質体でなる基材が形成される。
当該接合材は、例えば、40μm以下の粒子径のインド長石、ソーダライムガラス、ムライト等のセラミック材料を所定の混合比で配合し、結合剤を加えて混練することにより得られる。結合剤として、PVB(ポリビニルブチラール)やPVA(ポリビニルアルコール)等のポリビニル系のバインダ樹脂やアクリル系のバインダ樹脂等を用いることができる。
このようにして、セラミックス成形体6が7段積層され、高さ280mm(40mm×7)の多孔質の膜エレメントの基材が形成される。尚、最下段のセラミックス成形体6は天地反対の姿勢で対向面6aが下面となる。
最後に、アルミナ系やジルコン系等のセラミック粒子に水とバインダと増粘剤を添加したスラリーを、最下層のセラミックス成形体6の流体通流孔3から圧入して、流体通流孔3の内周面に塗布し、その後、約1000〜1300℃程度の温度で焼成処理することにより流体通流孔3の内周面にろ過膜層4(図4参照)が形成される。
セラミックス成形体6の平均空隙径は5〜10μmの範囲に設定され、ろ過膜4を構成するセラミック粒子の平均粒子径は0.5〜2.5μmの範囲に設定され、ろ過膜4の膜厚は10〜40μmの範囲に設定されている。
図4に示すように、このようにして構成された膜エレメント2の流体通流孔3の例えば上端側を閉塞して下端側から被処理水である原水を圧入すると、流体通流孔3の内壁に形成されたろ過膜層4で不純物が除去されるろ過工程が進み、ろ過水が基材の表面6c,6dやスリット5から流出し、当該ろ過水を集水することにより被処理水を浄化することができる。
尚、上述した膜エレメント2は例示に過ぎず、複数の流体通流孔3が対向面6a,6b(6a)間に形成され、対向面6a,6bに挟まれた周面6c,6dと流体通流孔3内面との間で原水のろ過を行なう多孔質の膜エレメントであればよく、その具体的構成は当該実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、本実施形態では複数のセラミック成形体を積層して形成しているが、押出成形によって一体的に形成する等、その他の様々な方法によって形成することができる。
以下、膜モジュール1及び膜コンポーネント20の具体的な構成を図面に基づいて詳述する。
図6(a)〜(d)に示すように、膜コンポーネント20の基台30は膜モジュール1を構成する4台の膜コンポーネント20に対応して4台連設されている。それぞれ脚部32で支持される枠体34の中央部に、横断面が略方形のケーシング本体40に合わせて略方形の凸壁部33が形成され、その凸壁部33の内側に凹部36が形成されている。
凹部36の中央部には原水ヘッダー管22と接続されて原水を導入する原水供給管38が一体に形成されている。また、枠体34には各凸壁部33の角部に対応する位置にケーシング本体40を締付け固定するためのボルト挿通孔31が形成されている。原水供給管38の下端縁にはOリング39aを嵌め込む環状凹部39が形成され、その下部に横設された原水ヘッダー管22と水密に連結される。また、凸壁部33の下端縁にはOリング35aを嵌め込む環状凹部35が形成され、ケーシング本体40の内壁と水密に連結される。
図7(a)〜(d)に示すように、ケーシング本体40は横断面が略方形に形成された筒状体で、強度を確保するために外周面に複数本のリブ42が形成され、さらに両端に中央部よりも拡径された厚肉の鍔部43が形成されている。
鍔部43の角部にはボルト挿通孔41が形成されている。ケーシング本体40の内部に上述の膜エレメント2が収容可能なように、略方形の横断面の面積は膜エレメント2の横断面の面積より大きく構成され、膜エレメント2によるろ過水が膜エレメント2の対向面6a,6aに挟まれた周面6c,6dとケーシング本体40の内周面との間に形成される空間に漏出して貯溜されるように構成されている。
基台30に形成された凸壁部33にケーシング本体40が立設され、基台30のボルト挿通孔31とケーシング本体40のボルト挿通孔41とにわたってボルトが挿入されて固定される。
また、図6(b)に示すように、基台30に形成された凹部36にシール部材としてのゴムパッキン44が収容され、その上に上述した膜エレメント2が収容される。凹部36の周縁部に形成された平坦面で当該ゴムパッキン44の外面が支持され、ゴムパッキン44の内面に膜エレメント2の下端面6a(図4参照)の周縁部が圧接することで、原水供給管38とケーシング本体40とが水密にシールされる。
図5に示すように、ケーシング本体40に収容された膜エレメント2の上端面6a(図4参照)にも同様のゴムパッキン44が設置され、当該ゴムパッキン44を周囲から加圧して内壁部に形成された線状の突起49を膜エレメント2の周面に密着させるパッキンカバー90でゴムパッキン44の外周部が被覆されている。
詳述すると、パッキン44は中央部に原水が通流可能な開口45が形成され、内壁部に膜エレメント2の上下端面6aの角部上面と接当する段差部47が形成されている。また、内壁部及び外壁部には線状の突起49が形成され、内壁部に形成された突起49と膜エレメント2の周面6c,6d(図4参照)とが密着し、外壁部に形成された突起49と凹部36の内壁とが密着するように構成されている。その結果、原水供給管38から供給される原水は、膜エレメント2の下端面6aから流体通流孔3に流入し、膜エレメント2の周面6c,6dとケーシング本体40との間の空間への漏洩が阻止される。
パッキンカバー90は中央部に開口が形成され、ゴムパッキン44の外周よりやや大きく外周に形成された突起よりやや小さな内周に形成された略方形の部材で上端面周方向に複数の円柱状の突起92が形成されている。
ケーシング本体40の上部の鍔部43に嵌め込むように、パッキンカバー90の上部から上部蓋体50が挿入される。上部蓋体50が下方に押圧されると、上部蓋体50の内側下縁部51でゴムパッキン44が上方から押圧され、上部蓋体50の外側下縁部52で円柱状の突起92が上方から押圧されるように構成されている。
図8(a)〜(d)に示すように、上部蓋体50は、平面視で外周がケーシング本体40の上部の鍔部43の内周よりも僅かに小さな略方形の形状を呈し、ドーム形状の天井壁53を備えている。
天井壁53の中央部には、洗浄ヘッダー管24からの洗浄用空気や水が供給される流体供給口55が形成され、略方形の外周の一辺(図8(a)では左側の一辺)の近傍には、ろ過水を外部に導出するろ過水流出管54が上方に突出するように形成されている。
外側下縁部52、ろ過水流出管54、流体供給口55の各周部にはOリングを収容する凹部52a,54a,55aが形成され、それぞれを通過する流体が漏れないようにシール可能に構成されている。
上部蓋体50に形成された流体供給口55の上部にはOリングを介して洗浄用空気等を供給する洗浄用管70が配置され(図5参照)、洗浄用管70の上端から固定部60が嵌め込まれて、ケーシング本体40に固定されることにより、膜エレメント2がケーシング本体40内部で上下のゴムパッキン44,44を介して水密に押圧固定される(図2(b)参照)。
洗浄用管70は略円筒状の管状部材で構成され、上端側周面にOリングを収容する凹部が形成されるとともに、下端部に固定部60を受け止める鍔部72が形成されている。
図9(a)〜(d)に示すように、固定部60は膜モジュール1を構成する4台の膜コンポーネント20に対応して4つ連設されている。中央部に洗浄用管70が嵌入する開口62が形成された筒状部63を備え、筒状部から平面視で十字状に4本の押圧梁64が延出形成されている。押圧梁64の下面はドーム形状の天井壁53の上面に沿うようにその曲率が設定されている。
押圧梁64の端部には、固定部60をケーシング本体40に形成されたボルト挿通孔41にボルト固定するためのボルト挿通孔61が形成された筒状部65を備えている。ケーシング本体40のボルト挿通孔41と固定部60のボルト挿通孔61とにボルトを挿通して固定する。
その結果、上部蓋体50の内側下縁部51でゴムパッキン44が上方から押圧され、上部蓋体50の外側下縁部52で円柱状の突起92が上方から押圧され、さらに基台30の凹部36に配置されたゴムパッキン44との間で膜エレメント2が強固に固定される。
原水ヘッダー管22から原水が加圧供給されると、原水は膜エレメント2の下端面に開口された流体通流孔3に流入して上昇し、流体通流孔3の内面に形成されたろ過膜4でろ過されて周面6ac,6d(図4参照)からろ過水が流出する。
図5に示すように、膜エレメント2でろ過されたろ過水は、膜エレメント2の周面とケーシング本体40の内壁面との間に形成された空間に流出し、ケーシング本体40の上部鍔部43とゴムパッキン44を押圧するパッキンカバー90との間の空間、及び、上部蓋体50の内側下縁部51と外側下縁部52との間の空間56(図8(d)参照)を経由して、当該空間56に連通しているろ過水流出管54の下部開口54bからろ過水流出管54に導水される。尚、図5に示される流体通流孔3は、図4に示す中央部の流体通流孔3である。
セラミック成型体を焼成して得られる膜エレメント2は、ある程度の高さばらつきが生じる。しかし、上部蓋体50がケーシング本体40の鍔部43に対して上下方向に位置調整可能に構成され、上部蓋体50に形成されているろ過水流出管54がろ過水ヘッダー管26に対して上下方向に位置調整可能に構成されていることで、高さばらつきが吸収可能に構成されている。もちろん、それぞれの位置調整部にはOリングが備わっているので水密構造は維持される。
また、上部蓋体50及びゴムパッキン44を取り外すと、ケーシング本体40の上部鍔部43に膜エレメント2の上端が突出しており、上部鍔部43と膜エレメント2の周面との間に隙間が形成されているので、膜エレメント2のケーシング本体からの離脱操作や挿入操作が容易に行なえる。
即ち、原水供給管38とろ過水流出管54とが、ケーシング本体40の長手方向に向けて、好ましくはほぼ平行な向きにケーシングの端部に配置されているので、原水供給管38及びろ過水流出管54がケーシングの周面から側方に大きく突出するようなことがなく、平面視で設置スペースを小さくすることができる。
また、ケーシングは筒状の本体40と蓋体50とを含み、ろ過水流出管54が蓋体50に設けられているので、ろ過水流出管の端部がケーシングの周面に接続されるような態様と比較して、ケーシングの周面にろ過水流出管を配置するようなスペースが不要になり、平面視で顕著な省スペース化が図られるようになる。
膜コンポーネントの構成は、上述の構成に限らず、筒状の本体40とその両端を塞ぐ一対の蓋体50,30とでケーシングが形成され、原水供給管38が一方の蓋体30に設けられ、洗浄用管70が他方の蓋体50に設けられ、ろ過水流出管54が少なくとも何れか片方の蓋体に設けられていればよい。尚、蓋体30と表記するのは、基台30の凹部36が実質的に下部蓋体として機能しているためである。
原水供給管38及び洗浄用管70がそれぞれの蓋体に設けられているので、原水供給管や洗浄用管がケーシングの周面に接続されるような態様と比較して、平面視で顕著な省スペース化が図られるようになる。さらに、そのような蓋体の何れかにろ過水流出管38が設けられていれば、ケーシングの周面にろ過水流出管を配置するようなスペースも不要になる。
膜エレメント2の周面6c,6dとケーシング本体40の内面との間に形成される空間と、ろ過水流出管54の端部とが水密を維持した状態で連通しているので、原水供給管から供給される原水がろ過水に混入するようなことが無い。
膜エレメント2の周面6c,6dとケーシング本体40の内面との間に形成される空間と、蓋体50と本体40の内面との間に形成される空間とが連通し、蓋体50と本体40の内面との間に形成される空間56がろ過水流出管54に連通するように構成されているので、膜エレメント2の周面6c,6dのうち、ろ過水流出管54の配置位置と離隔した領域に流出したろ過水も滞留することなく円滑にろ過水流出管54に導かれるようになる。また、空気が混入した際にも、空気が上方へ抜けやすくなる。
蓋体50は、その内側に仕切り壁となる内側下縁部51が形成され、当該内側下縁部51によって蓋体50の内側をろ過水のための空間と原水のための空間に区画されているため、原水供給管38から供給された原水の流入空間と膜エレメント2でろ過されたろ過水の流出空間とが、蓋体50の内側に形成された仕切り壁というシンプルな構造によって容易く区画されるようになる。
仕切り壁として機能する内側下縁部51は、シール機構44,92を介して膜エレメント2を保持するように構成されているので、仕切り壁とシール機構によってケーシング40に収容された膜エレメント2が保持され、膜エレメント2の周面と本体40内面との間に形成される空間と、ろ過水流出管54の端部とが水密状態になり、ろ過水に原水が混入することが回避される。
ケーシングの長手方向から視たとき、原水供給管38とろ過水流出管54の何れもがケーシング40の外縁よりも内側に配置されていることが好ましく、原水供給管及びろ過水流出管が、平面視でケーシングの外縁よりも外側に突出することが無いので、最大の省スペース効果が図られる。
ケーシングの長手方向から視たとき、原水供給管38とろ過水流出管54の何れもが対向面と重なる位置に配置されていることがさらに好ましく、それらを保持する部位を蓋体に確保するために、ケーシング本体の周方向に蓋体を大きく延出させる必要がなくなり、一層の小型化を図ることができる。
図1,2で説明したように、本発明による膜モジュール1は、膜コンポーネント20が複数台並設固定され、各膜コンポーネント20の原水供給管38が接続される原水ヘッダー管22が、各膜コンポーネント20の端部側でその並設方向に設置されるとともに、各膜コンポーネント20のろ過水流出管54が接続されるろ過水ヘッダー管26が、各膜コンポーネント20の端部側でその並設方向に設置されている。
従って、膜コンポーネントの並設方向に沿って各ケーシング本体の表裏両側面を包絡する一対の仮想平面で区画される空間から原水ヘッダー管またはろ過水ヘッダー管が大きくはみ出すことがなく、平面視で膜モジュールを薄型に構成できるようになり、そのような薄型の膜モジュールであれば、限られた設置スペースであっても、その厚み方向に膜モジュールを高密度に並設できるようになる。
また、本発明による膜モジュール1は、多孔質の膜エレメント2と、膜エレメント2を収容するケーシング30,40,50とを含み、原水供給管38がケーシングの一端に設けられ、洗浄用管70が他端に設けられ、ろ過水流出管54が何れか片端に設けられ、原水供給管38と洗浄用管70とろ過水流出管54とがケーシングの長手方向に向けて、好ましくはほぼ平行な向きに配置された膜コンポーネント20が複数台並設固定され、各膜コンポーネント20の原水供給管38が接続される原水ヘッダー管22が、各膜コンポーネント20の一端側でその並設方向に設置されるとともに、各膜コンポーネント20の洗浄用管70が接続される洗浄ヘッダー管24が、各膜コンポーネント20の他端側でその並設方向に設置されるとともに、各膜コンポーネント20のろ過水流出管54が接続されるろ過水ヘッダー管26が、各膜コンポーネント20の何れか片端側でその並設方向に設置されていればよい。
上述の構成であれば、膜コンポーネントの並設方向に沿って各ケーシング本体の表裏両側面を包絡する一対の仮想平面で区画される空間から原水ヘッダー管、洗浄ヘッダー管、またはろ過水ヘッダー管が大きくはみ出すことがなく、平面視で膜モジュールを薄型に構成できる。そして、そのような薄型の膜モジュールであれば、限られた設置スペースであっても、その厚み方向に膜モジュールを高密度に並設できるようになる。
以上、本発明による膜コンポーネント及び膜モジュールについて図面を参照して基本的構成を説明したが、膜コンポーネント及び膜モジュールの各部の具体的な構成、サイズ、形状、材料等は、上述した実施形態で説明した態様に限定されるものではなく、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜選択して設計可能であることはいうまでもない。
1:膜モジュール
2:膜エレメント
3:流体通流孔
20:膜コンポーネント
22:原水ヘッダー管
24:洗浄ヘッダー管
26:ろ過水ヘッダー管
30:ケーシング(蓋体として機能する基台)
38:原水供給管
40:ケーシング(本体)
50:ケーシング(上部蓋体)
54:ろ過水流出管
70:洗浄用管

Claims (8)

  1. 流体通流孔が対向面間に形成され、対向面に挟まれた周面と流体通流孔内面との間で原水のろ過を行なう略直方体形状に形成された多孔質の膜エレメントと、
    前記膜エレメントが収容され横断面が略方形に形成された側面を有する筒状の本体とその両端を塞ぐ一対の蓋体とを備えたケーシングと、
    を含む膜コンポーネントであって、
    原水が供給される原水供給管とろ過水を外部に導出するろ過水流出管とが、前記ケーシングの長手方向へ向けて前記ケーシングの端面となる前記蓋体に配置され、
    前記ケーシングの長手方向から視たとき、前記原水供給管と前記ろ過水流出管の何れもが前記ケーシングの外縁よりも内側に配置され、
    前記蓋体が、前記本体に対して着脱自在に設けられるとともに前記ケーシングの長手方向から視たときに略方形であり、
    前記蓋体は、その内側に仕切り壁を有し、前記仕切り壁はゴムパッキンを介して前記膜エレメントを保持することで前記蓋体内側をろ過水のための空間と原水のための空間に区画する膜コンポーネント。
  2. 前記ろ過水流出管が前記蓋体の中央部よりも一辺側に偏った位置に設けられている請求項1記載の膜コンポーネント。
  3. 前記原水供給管が一方の蓋体の中央部に設けられ、洗浄用管が他方の蓋体の中央部に設けられ、前記ろ過水流出管が少なくとも何れか片方の蓋体の一辺側に偏った位置に設けられている請求項1記載の膜コンポーネント。
  4. 前記膜エレメントの周面と前記本体の内面との間に形成される空間と、前記ろ過水流出管の端部とが水密を維持した状態で連通する請求項2または3記載の膜コンポーネント。
  5. 前記膜エレメントの周面と前記本体の内面との間に形成される空間と、前記蓋体と前記本体内面との間に形成される空間とが連通し、前記蓋体と前記本体内面との間に形成される空間が前記ろ過水流出管に連通する請求項4記載の膜コンポーネント。
  6. 前記ケーシングの長手方向からみたとき、前記原水供給管と前記ろ過水流出管の何れもが前記対向面と重なる位置に配置されている請求項1からの何れかに記載の膜コンポーネント。
  7. 請求項1からの何れかに記載の膜コンポーネントが、互いのケーシングの側面が対向するように複数台並設固定され、
    各膜コンポーネントの原水供給管が接続される原水ヘッダー管が、各膜コンポーネントの端面となる蓋体にその並設方向に設置されるとともに、
    各膜コンポーネントのろ過水流出管が接続されるろ過水ヘッダー管が、各膜コンポーネントの端面となる蓋体にその並設方向に設置されている膜モジュール。
  8. 流体通流孔が対向面間に形成され、対向面に挟まれた周面と流体通流口内面との間で原水のろ過を行なう略直方体形状に形成された多孔質の膜エレメントと、
    前記膜エレメントが収容され横断面が略方形に形成された側面を有する筒状の本体とその両端を塞ぐ一対の蓋体とを備えたケーシングと、
    を含み、
    原水が供給される原水供給管が前記ケーシングの端面となる前記蓋体の一方に設けられ、膜エレメントを洗浄するための洗浄用管が前記蓋体の他方に設けられ、ろ過水を外部に導出するろ過水流出管が何れかの蓋体に設けられ、
    前記ケーシングの長手方向から視たとき、前記原水供給管と前記洗浄用管と前記ろ過水流出管の何れもが前記ケーシングの外縁よりも内側に配置され、
    前記蓋体が、前記本体に対して着脱自在に設けられるとともに前記ケーシングの長手方向から視たときに略方形に形成され、
    前記蓋体は、その内側に仕切り壁を有し、前記仕切り壁はゴムパッキンを介して前記膜エレメントを保持することで前記蓋体内側をろ過水のための空間と原水のための空間に区画し、
    前記原水供給管と前記洗浄用管と前記ろ過水流出管とが前記ケーシングの長手方向へ向けて配置された膜コンポーネントが複数台並設固定され、
    各膜コンポーネントの原水供給管が接続される原水ヘッダー管が、各膜コンポーネントの一端側でその並設方向に設置されるとともに、
    各膜コンポーネントの洗浄用管が接続される洗浄ヘッダー管が、各膜コンポーネントの他端側でその並設方向に設置されるとともに、
    各膜コンポーネントのろ過水流出管が接続されるろ過水ヘッダー管が、各膜コンポーネントの何れか片端側でその並設方向に設置されている膜モジュール。
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