JP6174433B2 - あと施工アンカー - Google Patents

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Description

本発明は、既存コンクリート構造物のアンカー孔に埋設された棒状のアンカー本体を有するあと施工アンカーに関するものである。
既存コンクリート構造物に対して上向き(鉛直方向)又は横向き(水平方向)にアンカー孔を形成し、アンカー孔にアンカー本体を挿入した後に、アンカー孔に充填材を充填させるあと施工アンカーの施工方法が特開2004−162295号公報に記載されている。この公報に記載された施工方法では、まずアンカー孔の先端部分に充填材を少量だけ注入し、アンカー本体をアンカー孔に挿入した後に、アンカー本体とアンカー孔との間の隙間に更に充填材を注入させている。
特開2004−162295号公報
上述したように、アンカー本体の挿入後に充填材の注入を行う手法を採用した場合、アンカー孔の入口部にキャップを設置する等して充填材を注入することから、充填材がアンカー孔から漏れ出ることはない。また、充填材として高粘度の可塑性グラウトを用いた場合、アンカー孔が上向き又は横向きの場合であっても、アンカー孔からグラウトが垂れないようにアンカー孔にグラウトを充填させることは可能である。しかしながら、アンカー孔が上向き又は横向きの場合であってアンカー孔にグラウトを充填させた場合に、アンカー本体の打ち込みによる振動等が加わると、グラウトがアンカー孔から漏れてしまう事態が発生しうる。このようにグラウトがアンカー孔から漏れると、グラウトによる期待された耐久性や所望の強度が得られなくなる可能性が生じる。
本発明は、グラウトがアンカー孔から漏れる事態を抑制させることができるあと施工アンカーを提供することを目的とする。
本発明は、既存コンクリート構造物に形成されたアンカー孔に埋設される棒状のネジ付きアンカー本体を有するあと施工アンカーにおいて、アンカー孔の底部側には略円錐台形状のアンダーカット付き空間部が形成されており、アンカー本体に固定されると共に、アンカー本体をアンカー孔内に押し込んだときにアンダーカット付き空間部内で拡張し、アンダーカット付き空間部の傾斜面に対面する拡張部材と、アンカー本体を挿通させる挿通孔を有し挿通孔にアンカー本体を挿通させた状態でアンカー孔を封止する蓋部を備え、蓋部にアンカー孔を封止させることでアンカー孔内のグラウトの漏れを抑制する封止手段と、を備え、蓋部は、リング状の漏れ止めパッキンと、漏れ止めパッキンの下部に位置するリング状の押さえリングと、を含んでおり、封止手段は、蓋部をアンカー本体の押し込み方向に付勢するバネ部と、蓋部の表側でバネ部を支持する支持部と、を備えたことを特徴とする。
このあと施工アンカーでは、アンカー本体を挿通孔に挿通させて蓋部をアンカー本体に取り付けて、蓋部でアンカー孔を封止することによってアンカー孔からのグラウトの漏れを抑制している。このように蓋部は、挿通孔にアンカー本体を挿通させた状態でアンカー孔を封止するので、アンカー孔へのアンカー本体の打ち込みと、蓋部によるアンカー孔の封止と、を独立して行うことができる。また、アンカー本体に取り付けた蓋部によってアンカー孔を封止した状態でアンカー本体の打ち込みを行えるので、アンカー本体の打ち込みによる振動等が加わっても、グラウトがアンカー孔から漏れる事態を抑制させることができる。また、蓋部でアンカー孔を封止することによってグラウトが漏れるのを抑えることができるので、グラウトの漏れ防止のための構成を簡易にすることができる。
また、バネ部が蓋部をアンカー本体の押し込み方向に付勢するので、蓋部によってアンカー孔をより確実に封止させることができる。
また、蓋部、バネ部、及び支持部は、アンカー本体に対して着脱自在になっていてもよい。このように蓋部、バネ部及び支持部がアンカー本体に対して着脱自在になっていると、アンカー本体をアンカー孔内に挿入しアンカー孔内のグラウトが固まって施工が完了した後に、蓋部、バネ部、及び支持部をアンカー本体から外すことができる。よって、蓋部、バネ部、及び支持部を使いまわすことができ、封止手段の転用を図ることができる。
また、アンカー本体は、アンカー孔内のグラウトが固まる前に、蓋部がアンカー孔を封止した状態で、アンカー本体の押し込み方向の反対方向に引っ張られてもよい。このように、グラウトが固まる前に拡底式のアンカー本体を押し込み方向の反対方向に引っ張ると、拡張部材がアンダーカット付き空間部の傾斜面に当接し密着することになる。そして、グラウトが固まる前にアンカー本体を引っ張っても、蓋部によってアンカー孔が封止されているので、グラウトがアンカー孔から漏れる事態は抑制される。また、グラウトが固まる前にアンカー本体を引っ張って拡張部材を傾斜面に密着させると、グラウトが固まったときにはアンカー本体がコンクリート構造物に一層強固に固定されることとなる。すなわち、拡張部材がコンクリート構造物に密着した状態でアンカー本体が固定されるので、長時間が経過してもアンカー本体の疲労を抑えることができ、将来的にもアンカー本体の品質を確保することができることとなり性能向上に寄与する。
また、蓋部は、アンカー孔から出たグラウトを受け入れる凹部を有していてもよい。この場合、仮にアンカー孔からグラウトが出たとしても、蓋部に形成された凹部がそのグラウトを受け入れるので、グラウトが垂れる事態を回避することができる。
本発明によれば、グラウトがアンカー孔から漏れる事態を抑制させることができる。
本発明に係るあと施工アンカーの一実施形態を示す断面図である。 拡張部材を示す斜視図である。 駒部材を示す斜視図である。 図1に示されたあと施工アンカーの施工完了後の状態を示す断面図である。 既存コンクリート構造物にアンカー孔をドリル加工した状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る封止手段を示す斜視図である。 第2実施形態に係る封止手段を示す斜視図である。 第3実施形態に係る封止手段を示す斜視図である。 第4実施形態に係る封止手段を示す斜視図である。 第4実施形態に係る封止手段を示す斜視図である。 第5実施形態に係る封止手段、及び第6実施形態に係る封止手段を示す斜視図である。 第7実施形態に係る封止手段を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るあと施工アンカーの好適な実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示されるように、あと施工アンカー1は、既存コンクリート構造物2にドリルで形成されたアンカー孔Sにボルト(ネジ付きアンカー本体)3を植設して、ボルト3が既存コンクリート構造物2の表面から露出するように施工される。アンカー孔Sは、ドリル加工で既存コンクリート構造物2を上方に掘削することによって形成されており、ボルト3はアンカー孔Sに下から植設される。また、アンカー孔Sは、円柱状のアンカー孔本体S1と、アンカー孔本体S1の端部に連通すると共に、アンカー孔Sの底部側に形成された略円錐台形状のアンダーカット付き空間部S2と、を有する。
あと施工アンカー1は、アンカー孔Sに埋設される棒状のボルト3と、アンダーカット付き空間部S2の第1の傾斜面P1に対向する第2の傾斜面P2を有する駒部材10と、アンダーカット付き空間部S2の第1の傾斜面P1と駒部材10の第2の傾斜面P2との間の隙間Rを埋めるように進入する拡張片22を有する拡張部材20と、を備えて構成されている。駒部材10は、アンダーカット付き空間部S2内にセットされると共にボルト3を挿入させる挿入孔10aを有する。拡張部材20は、ボルト3に固定されると共に、ボルト3を駒部材10の挿入孔10aに押し込むことによって拡張片22を隙間Rに進入させる。
図1及び図2に示されるように、拡張部材20は、ボルト3に対して螺着可能でボルト3の軸線L方向に延在する雌ネジ付き中央貫通孔20aを有する。拡張部材20には、円筒状の頭部21と、頭部21の端部側でボルト3の軸線L方向に延在する拡張片22と、頭部21と拡張片22との間で周方向に凹状部23aを形成することにより作り出される薄肉の折り曲げ部23と、が設けられている。そして、拡張部材20において、頭部21と拡張片22とは、薄肉の折り曲げ部23を介して連結されている。
拡張片22は、頭部21の周方向で等間隔に複数枚(例えば4枚)配置されている。各拡張片22は、直方体形状の板片として形成され、拡張片22の内壁面は、ボルト3から離間し、拡張片22の外壁面は、軸線L方向で頭部21の外周面と一致している。拡張片22の内壁面は拡張片22を隙間Rに進入させたときに第2の傾斜面P2に対面する面であり、拡張片22の内壁面には軸線L方向に連続する三角波状の凹凸部22aが形成されている。更に、拡張片22の先端には、ボルト3を駒部材10の挿入孔10a内に押し込む前に、駒部材10の第2の傾斜面P2に仮固定される第3の傾斜面P3が形成されている。
第3の傾斜面P3の採用により、ボルト3を駒部材10の挿入孔10a内に押し込む際に、拡張部材20の拡張片22の先端を、アンダーカット付き空間部S2の第1の傾斜面P1と駒部材10の第2の傾斜面P2との間の隙間Rにスムーズに進入させることが可能となる。これによって、拡張片22に無理な負荷が加わることがなくなり、拡張片22は、頭部21と分離することなく、所定の位置に配置される。
また、頭部21には、拡張部材20をボルト3の所定位置で固定するためのビス挿入孔24が形成されている。このビス挿入孔24からボルト3に向かってビス25をネジ込み、ビス25の先端をボルト3に圧着させることにより、拡張部材20がボルト3の所定位置で固定される。そして、拡張部材20の直径すなわち頭部21の直径は、円柱状のアンカー孔本体S1の直径よりも僅かに小さく形成され、これによって拡張部材20をアンカー孔本体S1に沿って移動させることができる。
図1及び図3に示されるように、軸線L方向に延在する挿入孔10aを有する駒部材10は、アンカー孔Sの底面Saに接触する円筒形の着座部10Aと、着座部10Aの端部に連続する第2の傾斜面P2を備えた円錐台形状の縮径部10Bと、を有する。このように、駒部材10は、円筒形の着座部10Aと円錐台形状の縮径部10Bとで構成された簡易な構造となっており、製造しやすい形状となっている。
また、縮径部10Bの表側に位置する傾斜面P2には、三角波状の凹凸部10dが形成されており、拡張片22が隙間Rに入り込んだときには、縮径部10Bの凹凸部10dに拡張片22の内壁面に形成された凹凸部22aが噛み合うことによって、駒部材10に拡張片22が引っ掛かる(図4参照)。すなわち、駒部材10の凹凸部10dと拡張片22の凹凸部22aとによって、駒部材10に拡張片22が引っ掛かる引っ掛かり手段30が構成される。
駒部材10の着座部10Aには、挿入孔10aに連通して駒部材10の着座部10Aの底部側に位置する排出部10bが形成されている。各排出部10bは、着座部10Aの底面10cを軸線L方向にU字状に切り欠いた溝形状をなすと共に、90度の位相角度をもって等間隔に形成されている。このような構成を採用すると、駒部材10の挿入孔10a内に充填させたグラウトG(図1参照)をこの排出部10bを通って外部に排出させることができるので、あと施工アンカー1を既存コンクリート構造物2のアンカー孔S内に挿入させる前に、グラウトGをアンカー孔S内に充填させることができる(図5参照)。
このように、アンカー孔S内にグラウトGを予め充填させておくことで、アンカー孔S内であと施工アンカー1の周囲に確実にグラウトGを充填させることができるので、アンカー孔S内で空気溜まりが発生し難く、これによってあと施工アンカー1を腐食し難くし、グラウトGをボルト3の引き抜き強度の向上に寄与させ易い。また、グラウトGとしては、セメント系グラウト材である高粘度の可塑性グラウトを用いているので、駒部材10の挿入孔10a内にグラウトGを予め充填させることが可能である。挿入孔10a内のグラウトGは、排出部10bを通って外部に排出される。
図6に示されるように、アンカー孔S内に充填させたグラウトGの漏れを抑制するために、アンカー孔Sを下から封止する封止手段50がアンカー孔Sの入り口付近に設けられる。封止手段50は、リング状の漏れ止めパッキン(蓋部)51と、漏れ止めパッキン51の下部に位置するリング状の押さえリング(蓋部)52と、押さえリング52の下部に位置するコイルバネ(バネ部)53と、コイルバネ53の下部でコイルバネ53を支持するクリップ部(支持部)54と、を備えている。漏れ止めパッキン51及び押さえリング52は、ボルト3を挿通させるための挿通孔をそれぞれ有している。漏れ止めパッキン51、押さえリング52、コイルバネ53及びクリップ部54は、接着等によって一体となっており、ボルト3に対して着脱自在となっている。なお、漏れ止めパッキン51、押さえリング52、コイルバネ53及びクリップ部54は、一体となっていなくてもよい。
漏れ止めパッキン51は、ボルト3が通される挿通孔51aを有しており、ボルト3を挿通孔51aに挿通させることによってボルト3に取り付けられる。漏れ止めパッキン51は、挿通孔51aにボルト3を通した状態で軸線L方向に移動可能となっており、この状態でアンカー孔Sを封止することによってアンカー孔S内のグラウトGの漏れを抑制する。漏れ止めパッキン51は、例えばフェルト又はゴムといった比較的柔軟性の高い材料で構成されており、漏れ止めパッキン51の内周はボルト3に密着している。漏れ止めパッキン51の下面には押さえリング52が接着等により固定されている。
押さえリング52は、ボルト3が通される挿通孔を有しており、この挿通孔にボルト3を挿通させることによってボルト3に取り付けられる。押さえリング52は、ボルト3が押さえリング52の挿通孔を挿通した状態でボルト3の軸線L方向に移動可能となっている。押さえリング52は、漏れ止めパッキン51の外径及びアンカー孔Sの外径よりも大径となっており、漏れ止めパッキン51の下部で漏れ止めパッキン51を押さえると共にアンカー孔Sを封止する機能も有する。押さえリング52は、金属、セラミック又はプラスチック等といった比較的剛性がある材料で構成されている。押さえリング52の下面には、コイルバネ53の一端が接着等によって固定されている。なお、押さえリング52に対してコイルバネ53が固定されていなくてもよい。
コイルバネ53は、押さえリング52の下部でボルト3を巻きつける螺旋状となっており、コイルバネ53の内周の径はボルト3の外周の径より若干大きい程度となっている。コイルバネ53は、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52をボルト3の押し込み方向(この場合は上方)に付勢するために設けられる。コイルバネ53は、ボルト3がコイルバネ53を挿通することによってボルト3に取り付けられる。このコイルバネ53によって、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52が下からアンカー孔Sに押さえつけられて漏れ止めパッキン51及び押さえリング52がアンカー孔Sを封止する。コイルバネ53の他端はクリップ部54に接着等で固定されている。なお、クリップ部54に対してコイルバネ53が固定されていなくてもよい。
クリップ部54は、漏れ止めパッキン51、押さえリング52及びコイルバネ53の下部でボルト3を挟み込む。クリップ部54は、アンカー孔Sの表側(この場合は下側)でコイルバネ53を支持するために設けられる。クリップ部54は、バネ部54aと摘み部54bと挟み部54cとを有しており、バネ部54aの付勢力に抗して摘み部54bを手で挟み、挟み部54cを開いた状態で挟み部54c間にボルト3を挟み、その後摘み部54bから手を離すことによって挟み部54cがボルト3を挟み込む。このように、クリップ部54によって簡単にボルト3を挟み込むことができると共に、必要に応じてボルト3の任意の位置にクリップ部54を挟み込むことが可能となる。
次に、グラウトGが充填されたアンカー孔Sへのボルト3の打ち込み、及び封止手段50によるアンカー孔Sの封止について説明する。図1に示されるように、あと施工アンカー1においては、先ず、ボルト3の途中に拡張部材20をビス25で固定し、拡張片22の先端に位置する第3の傾斜面P3に、駒部材10の第2の傾斜面P2を軽く仮固定させておく(二点鎖線参照)。このような組み付け状態で、あと施工アンカー1を、既存コンクリート構造物2のアンカー孔S内に挿入させる。そして、アンカー孔Sの底面Saに駒部材10の底面10cを設置させる。
そして、ボルト3を下からアンカー孔Sに挿入した後に、漏れ止めパッキン51、押さえリング52及びコイルバネ53を下からボルト3に取り付ける。そして、ボルト3に対する漏れ止めパッキン51、押さえリング52及びコイルバネ53の上下位置を定めた後にクリップ部54でボルト3を挟み、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52によってアンカー孔Sを封止する。また、ボルト3に漏れ止めパッキン51、押さえリング52及びコイルバネ53を予め取り付けた状態でボルト3をアンカー孔Sに挿入することも可能である。なお、図1及び図4では、図示の簡略化のため封止手段50の押さえリング52のみを記載している。
漏れ止めパッキン51及び押さえリング52でアンカー孔Sを封止した状態でボルト3を下からハンマーHで叩き込むと、図4に示されるように、ボルト3が駒部材10の挿入孔10aに押し込まれ、駒部材10に対してボルト3と拡張部材20が一緒に上方に移動する。そして、ハンマーHの叩打によって、駒部材10の第2の傾斜面P2に対する第3の傾斜面P3の仮固定が解除された後に、拡張片22は、薄肉の折り曲げ部23で折り曲げられながら、アンダーカット付き空間部S2の第1の傾斜面P1と駒部材10の第2の傾斜面P2との間の隙間Rを埋めるように進入する。
隙間Rへの拡張片22の進入によって、ボルト3の端面が駒部材10の底面10cと略同一になると共に拡張片22が第1の傾斜面P1と第2の傾斜面P2とで挟まれることによって隙間Rへの拡張片22の進入が完了する。このとき、漏れ止めパッキン51がアンカー孔S内に入り込み、漏れ止めパッキン51の上面51bがアンカー孔S内のグラウトGに接触すると共に、押さえリング52の上面52aがコイルバネ53の付勢力によって既存コンクリート構造物2の表面2aに押し当てられる。また、拡張片22の内壁面に形成された凹凸部22aが駒部材10の傾斜面P2に形成された凹凸部10dに噛み合い、拡張片22が駒部材10に引っ掛かるので、拡張部材20及びボルト3がアンカー孔S内でしっかり固定され、ボルト3の抜け防止がなされる。
また、ボルト3は、アンカー孔S内のグラウトGが固まる前に、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52がアンカー孔Sを封止した状態で下方に引っ張られる。このようにボルト3に引っ張り荷重が加わった場合には、拡張片22が第1の傾斜面P1と第2の傾斜面P2との間で挟まれていると共に、拡張片22が引っ掛かり手段30によって駒部材10に引っ掛かるので、アンダーカット付き空間部S2の第1の傾斜面P1でその荷重をしっかり受け止めることができ、アンカー孔Sの壁面に歪みや割れが発生し難い。
次に、あと施工アンカー1の施工方法について簡単に説明する。
図5(a)に示されるように、既存コンクリート構造物2に通常のドリル加工で円柱状のアンカー孔本体S1を形成する。次に、図5(b)に示されるように、アンカー孔本体S1の端部にドリル加工によりアンダーカット部Uを形成する。このアンダーカット部Uの形成には、アンダーカッターという特殊な回転工具が利用される。このようなドリル加工により、アンカー孔Sは、円柱状のアンカー孔本体S1と、このアンカー孔本体S1に連通する略円錐台形状のアンダーカット付き空間部S2と、を有するように既存コンクリート構造物2に形成される。
ドリルによりアンカー孔Sを形成した後、アンカー孔S内にグラウトGを、アンカー孔S内の全空間に対して8割程度注入する。また、図1に示されるように、駒部材10の挿入孔10a内に上からグラウトGを充填させておく。その後、アンカー孔S内にあと施工アンカー1を挿入させる。そして、図6に示されるように、漏れ止めパッキン51、押さえリング52及びコイルバネ53を下からボルト3に取り付けると共にクリップ部54でボルト3を挟み込んだ状態として、ボルト3をハンマーHで下から叩き込む。
そして、図1及び図4に示されるように、駒部材10の挿入孔10a内に充填させたグラウトGは、ハンマーHでボルト3を下から叩き込んでボルト3を挿入孔10a内に押し込むに伴って排出部10bからアンダーカット付き空間部S2内に排出される。さらに、ハンマーHでボルト3を叩き込むと、拡張片22は薄肉の折り曲げ部23で外側に広がりながら隙間Rを埋めるように進入し、拡張片22の凹凸部22aが駒部材10の凹凸部10dに噛み合い、拡張片22が駒部材10に引っ掛かった状態で隙間Rへの拡張片22の進入が完了する。
このとき、グラウトGは、既存コンクリート構造物2の表面2aに達し、表面2aから溢れ出ようとすることがあるが、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52がアンカー孔Sを封止しているので、アンカー孔SからのグラウトGの漏れは抑制される。また、拡張片22の進入完了後にボルト3を下方に引っ張ることによりアンカー孔S内のグラウトGが下方に移動することがあるが、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52がアンカー孔Sを封止しているので、アンカー孔SからのグラウトGの漏れは抑制される。
そして、漏れ止めパッキン51がグラウトGによって下方に押されたとしても、コイルバネ53が漏れ止めパッキン51及び押さえリング52を上方に付勢するので、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52によってアンカー孔Sをより確実に封止させることができる。すなわち、コイルバネ53の反力によって漏れ止めパッキン51及び押さえリング52に上方に押し返す力が働くので、アンカー孔SからのグラウトGの漏れをより確実に抑制させることができる。
以上、あと施工アンカー1では、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52でアンカー孔Sを封止することによってアンカー孔SからのグラウトGの漏れを抑制している。このように漏れ止めパッキン51及び押さえリング52は、各挿通孔にボルト3を挿通させた状態でアンカー孔Sを封止するので、アンカー孔Sへのボルト3の打ち込みと、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52によるアンカー孔Sの封止と、を独立して行うことができる。
また、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52によってアンカー孔Sを封止した状態でボルト3の打ち込みを行えるので、ボルト3の打ち込みによる振動等が加わっても、グラウトGがアンカー孔Sから漏れる事態を抑制することができる。また、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52でアンカー孔Sを封止することによってグラウトGが漏れるのを抑えることができるので、グラウトGの漏れ防止のための構成を簡易にすることができる。
また、漏れ止めパッキン51、押さえリング52、コイルバネ53及びクリップ部54は、ボルト3に対して着脱自在になっている。よって、ボルト3をアンカー孔S内に挿入しアンカー孔S内のグラウトGが固まって施工が完了した後に、漏れ止めパッキン51、押さえリング52、コイルバネ53及びクリップ部54をボルト3から外すことができる。従って、漏れ止めパッキン51、押さえリング52、コイルバネ53及びクリップ部54を使いまわすことができ、封止手段50の転用を図ることができる。
また、アンカー孔S内のグラウトGが固まる前にボルト3を下方に引っ張っているので、図4に示されるように、拡張部材20の拡張片22がアンダーカット付き空間部S2の第1の傾斜面P1に当接し密着することになる。そして、グラウトGが固まる前にボルト3を引っ張っても、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52によってアンカー孔Sが封止されているので、グラウトGがアンカー孔Sから漏れる事態は抑制される。また、グラウトGが固まる前にボルト3を引っ張って拡張片22を傾斜面P1に密着させると、グラウトGが固まったときにはボルト3が既存コンクリート構造物2に一層強固に固定されることとなる。すなわち、拡張片22が既存コンクリート構造物2に密着した状態でボルト3が固定されるので、長時間が経過してもボルト3の疲労を抑えることができ、将来的にもボルト3の品質を確保することができることとなり性能向上に寄与する。
(第2実施形態)
図7に示されるように、第2実施形態のあと施工アンカーでは、別体型となった封止手段60が用いられる点が第1実施形態と異なっている。よって、以下では、封止手段60について重点的に説明し、第1実施形態と重複する説明を省略する。
封止手段60は、リング状の漏れ止めパッキン61と、漏れ止めパッキン61の下部に位置するリング状の押さえリング62と、押さえリング62の下部に位置するコイルバネ63と、コイルバネ63の下部でコイルバネ63を支持する円板状の支持リング65と、支持リング65の下部でボルト3を挟み込むクリップ部64と、を備えている。漏れ止めパッキン61、押さえリング62及びコイルバネ63の構成は、第1実施形態の漏れ止めパッキン51、押さえリング52及びコイルバネ53の構成と同一である。また、漏れ止めパッキン61、押さえリング62、コイルバネ63、クリップ部64及び支持リング65は別体となっている。
封止手段60のボルト3への取り付けについては、第1実施形態の封止手段50と同様、ボルト3を下からアンカー孔Sに挿入した後に、漏れ止めパッキン61及び押さえリング62を下からボルト3に取り付ける。そして、コイルバネ63を下からボルト3に取り付けた後に、支持リング65及びクリップ部64を下からボルト3に取り付ける。その後、押さえリング62の上面を既存コンクリート構造物2の表面2aに押し当てると共に、支持リング65でコイルバネ63を軽く上方に押し上げて縮ませた状態でクリップ部64でボルト3を挟み込むことにより、封止手段60のボルト3への取り付けが完了する。
以上、第2実施形態のあと施工アンカーでは、第1実施形態のあと施工アンカー1と同様、漏れ止めパッキン61及び押さえリング62でアンカー孔Sを封止することによってアンカー孔SからのグラウトGの漏れを抑制する。従って、第1実施形態のあと施工アンカー1と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図8に示されるように、第3実施形態のあと施工アンカーでは、第1実施形態の漏れ止めパッキン51とクリップ部54を省略すると共に、バネ部を支持する支持部としてナット73を用いた点が第1実施形態のあと施工アンカー1と異なっている。
封止手段70は、リング状の押さえリング71と、押さえリング71の下部に位置するコイルバネ72と、コイルバネ72の下部でコイルバネ72を支持するナット73と、を備えている。押さえリング71及びコイルバネ72の構成は、第1実施形態の押さえリング52及びコイルバネ53の構成と同一である。ナット73は、下からボルト3に螺合されることにより、ボルト3に対して上下に移動可能となっている。押さえリング71、コイルバネ72及びナット73は、別体となっていてもよいし一体であってもよい。
封止手段70では、第1実施形態の封止手段50と同様、ボルト3を下からアンカー孔Sに挿入した後に、押さえリング71を下からボルト3に取り付ける。そして、コイルバネ72を下からボルト3に取り付けた後に、ナット73を下からボルト3に螺合させてナット73を上方に移動させる。その後、押さえリング71の上面を既存コンクリート構造物2の表面2aに押し当てると共に、ナット73でコイルバネ72を軽く上方に押し上げて縮ませた状態とすることにより、封止手段70のボルト3への取り付けが完了する。
第3実施形態のあと施工アンカーでは、第1実施形態のあと施工アンカー1と同様、押さえリング71をボルト3に取り付けて、押さえリング71によってアンカー孔Sを封止させることによってアンカー孔SからのグラウトGの漏れを抑制する。従って、第1実施形態のあと施工アンカー1と同様の効果が得られる。また、漏れ止めパッキン51を省略すると共に、ボルト3に螺合するナット73を用いることによって、封止手段70の構成を簡易にすることができる。
(第4実施形態)
図9に示されるように、第4実施形態のあと施工アンカーでは、第1実施形態の封止手段50に代えて、蓋部として機能するリング状の封止手段80を用いた点が第1実施形態のあと施工アンカー1と異なっている。封止手段80は、ゴム又は薄い金属板等によって構成されている。図9(a)に示されるように、封止手段80は、初期状態では、径方向内側に向かうに従って斜め下方に延びる碗型となっており、封止手段80の内周側はボルト3に密着している。
封止手段80は、第1実施形態と同様ボルト3を下からアンカー孔Sに挿入した後に、下から取り付けられる。その後、ボルト3を下からハンマーH等で叩きつけると、封止手段80が径方向内側から上方に突き上げられ、図9(b)に示されるように封止手段80が変形する。変形した封止手段80は、ボルト3の軸線Lに直交する方向に延在する平坦面を備えたリング状となっている。
この第4実施形態のあと施工アンカーでは、第1実施形態のあと施工アンカー1と同様、封止手段80がアンカー孔Sを封止することによってアンカー孔SからのグラウトGの漏れを抑制する。このように第4実施形態では、蓋部として機能する封止手段80を用いてグラウトGの漏れを抑制しているので、封止手段80の構成を一層簡易にすることができる。
なお、第4実施形態において、封止手段80は、初期状態では、径方向内側に向かうに従って斜め下方に延びる碗型となっていた。しかし、図10に示されるように、封止手段80に代えて、初期状態においてボルト3の軸線Lの直交方向に延在する平坦面を有するリング状の封止手段85を用いてもよい。この場合、封止手段85の材料は、例えばシリコンゴムである。
封止手段85は、ボルト3を下からアンカー孔Sに挿入した後に、ボルト3の下から取り付けられるが、その後ボルト3を下からハンマーH等で叩きつけると、封止手段85の径方向内側部分85aが上方に突き上げられる。よって、変形した封止手段85は、径方向内側部分85aが上方に凹んだ形状となっており、施工完了後は引きちぎることによってボルト3から取り外される。このような、封止手段85を用いても、アンカー孔SからのグラウトGの漏れを抑制させることができる。
(第5実施形態)
図11(a)に示されるように、第5実施形態のあと施工アンカーは、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52に代えて、周方向に連続して山部92と谷部93とが形成された波形リング状の蓋部90を用いた点が第1実施形態のあと施工アンカー1と異なっている。蓋部90は、シリコン又はブリキ等によって構成されており、例えば蓋部90の中央に近い部分は硬めのシリコンで構成されている。
蓋部90は、その中心にボルト3を挿通する挿通孔91を有しており、挿通孔91の径は、ボルト3の外径より若干長い程度となっている。周方向に連続して形成される山部92と谷部93は、既存コンクリート構造物2の表面2aから溢れ出たグラウトGを受け入れる凹部94を形成している。このように第5実施形態では、仮にアンカー孔SからグラウトGが出たとしても、蓋部90に形成された凹部94がそのグラウトGを受け入れるので、グラウトGが垂れる事態を回避することができる。
(第6実施形態)
図11(b)に示されるように、第6実施形態のあと施工アンカーは、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52に代えて、ボルト3を挿通する挿通孔101及び周方向に延在する凹部104を有するリング状の蓋部100を用いた点が第1実施形態のあと施工アンカー1と異なっている。挿通孔101の径は、ボルト3の外径より若干長い程度となっている。
蓋部100は、上方に突出する外縁部102と、挿通孔101の外周側でリング状に突出する凸部103とを有しており、外縁部102と凸部103の間に凹部104が形成されている。第6実施形態では、第5実施形態と同様、仮にアンカー孔SからグラウトGが出たとしても、そのグラウトGを凸部103でしっかりと抑えると共に凹部104がグラウトGを受け入れるので、グラウトGが蓋部100から垂れる事態を回避することができる。
(第7実施形態)
図12に示されるように、第7実施形態のあと施工アンカーは、第1実施形態の封止手段50に代えて、磁石の反発力を利用した封止手段110を用いた点が第1実施形態のあと施工アンカー1と異なっている。封止手段110は、リング状の漏れ止めパッキン111と、漏れ止めパッキン111の下部に位置するリング状の磁石付き押さえリング112と、磁石付き押さえリング112の下部でボルト3を挟み込む磁石付きボルトグリップ113と、を備えている。漏れ止めパッキン111の構成は、第1実施形態の漏れ止めパッキン51の構成と同一である。
磁石付き押さえリング112及び磁石付きボルトグリップ113の形状は、第1実施形態の押さえリング52及びクリップ部54の形状と同一とすることができるが、材料が異なっている。磁石付き押さえリング112と磁石付きボルトグリップ113は、磁石で構成されており、互いに反発する力が働いている。また、磁石付きボルトグリップ113は、第1実施形態のクリップ部54と同様の挟み部113aと摘み部113bとを備えている。
第7実施形態のあと施工アンカーでは、第1実施形態のあと施工アンカー1と同様、漏れ止めパッキン111及び磁石付き押さえリング112を下からボルト3に取り付けて、漏れ止めパッキン111によってアンカー孔Sを封止させることによってアンカー孔SからのグラウトGの漏れを抑制する。そして、磁石付き押さえリング112と磁石付きボルトグリップ113との間に働く反発力によって漏れ止めパッキン111を上方に押し上げる力が働くので、アンカー孔SからのグラウトGの漏れをより確実に抑制させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、下記のような種々の変形が可能である。
例えば、第1実施形態では、漏れ止めパッキン51及び押さえリング52を蓋部として機能させたが、アンカー孔Sの径の大きさによっては漏れ止めパッキン51を省略することが可能である。
また、上記実施形態では、コイルバネをバネ部として用いたが、例えば皿バネ等、コイルバネ以外の種々のバネを代用することも可能である。
また、上記実施形態では、アンカー孔Sが鉛直方向に延在し下からあと施工アンカー1を挿入したが、斜め上又は横からあと施工アンカー1を挿入させる態様であってもよい。
また、上記実施形態では、アンカー本体をボルト3として説明したが、丸棒状の鉄筋の先端にネジを切削加工したもの等であってもよく、ボルト3以外の種々のものをアンカー本体とすることが可能である。
1…あと施工アンカー、2…既存コンクリート構造物、2a…表面、3…ボルト(ネジ付きアンカー本体)、20…拡張部材、50,60,70,80,85,100,110…封止手段、51,61…漏れ止めパッキン(蓋部)、51a…挿通孔、52,62,71…押さえリング(蓋部)、53,63,72…コイルバネ(バネ部)、54,64…クリップ部(支持部)、73…ナット(支持部)、90,100…蓋部、94,104…凹部、P1…傾斜面、S…アンカー孔、S2…アンダーカット付き空間部。

Claims (4)

  1. 既存コンクリート構造物に形成されたアンカー孔に埋設される棒状のネジ付きアンカー本体を有するあと施工アンカーにおいて、
    前記アンカー孔の底部側には略円錐台形状のアンダーカット付き空間部が形成されており、
    前記アンカー本体に固定されると共に、前記アンカー本体を前記アンカー孔内に押し込んだときに前記アンダーカット付き空間部内で拡張し、前記アンダーカット付き空間部の傾斜面に対面する拡張部材と、
    前記アンカー本体を挿通させる挿通孔を有し前記挿通孔に前記アンカー本体を挿通させた状態で前記アンカー孔を封止する蓋部を備え、前記蓋部に前記アンカー孔を封止させることで前記アンカー孔内のグラウトの漏れを抑制する封止手段と、
    を備え
    前記蓋部は、リング状の漏れ止めパッキンと、前記漏れ止めパッキンの下部に位置するリング状の押さえリングと、を含んでおり、
    前記封止手段は、前記蓋部を前記アンカー本体の押し込み方向に付勢するバネ部と、前記蓋部の表側で前記バネ部を支持する支持部と、を備えたことを特徴とするあと施工アンカー。
  2. 前記蓋部、前記バネ部、及び前記支持部は、前記アンカー本体に対して着脱自在になっていることを特徴とする請求項に記載のあと施工アンカー。
  3. 前記アンカー本体は、前記アンカー孔内の前記グラウトが固まる前に、前記蓋部が前記アンカー孔を封止した状態で、前記アンカー本体の押し込み方向の反対方向に引っ張られることを特徴とする請求項又はに記載のあと施工アンカー。
  4. 前記蓋部は、前記アンカー孔から出たグラウトを受け入れる凹部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のあと施工アンカー。
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