本発明は、キャッピングアセンブリに関する。より具体的には、限定するものではないが、本発明は、ごみ埋立地にカバーを固定するために使用するためのキャッピングアセンブリに関する。本発明の実施形態は、埋立地キャップに関する。
ごみ埋立地では、埋立地はカバーで覆われ、当該カバーは、カバーを押さえる砂袋及びタイヤによって埋立地に固定される。代替的には、複数の埋立地キャップが使用されることができる。各キャップは、地中に打ち込まれたアンカーに、ワイヤロープ、ケーブルなどによって係留される。キャップは、キャップの縁周りの接着剤によってカバーに取り付けられる。
本発明の1つの態様によれば、カバー上での使用のためのキャッピングアセンブリが提供され、本キャッピングアセンブリは、カバー上に配設されることができるキャップと、キャップをカバー上に固定することを可能にする固定装置と、カバーに対してキャップを封止するためのキャップ上の封止部分とを備え、当該封止部分は、固定装置の周りに延在する。
本キャッピングアセンブリは、カバーを通して挿入するための挿入部材を更に含み得、ここにおいて、キャップは挿入部材に取り付けられることができる。
本発明の別の態様によれば、カバー上に据え付けるためのキャッピングアセンブリが提供され、本キャッピングアセンブリは、カバー上に配設されることができるキャップと、キャッピングアセンブリをカバー上に固定することを可能にする固定装置と、カバーを通して挿入するための挿入部材とを備え、ここにおいて、キャップは挿入部材に取り付けられることができる。
本発明の別の態様によれば、キャッピングアセンブリをカバー上に据え付ける方法が提供され、ここにおいて、本方法は、挿入部材を提供することと、カバーを通して挿入部材を挿入することと、キャップを提供することと、キャップをカバー上に配設することと、キャップを挿入部材に取り付けることとを備え、本方法は、固定装置を提供することと、キャッピングアセンブリをカバーに固定することとを更に含む。
キャップ及び挿入部材は、カバーを挟持するためのクランプアセンブリを共に構成し得る。固定装置は、挿入部材上に設けられ得る。
カバーは被覆膜であり得る。
固定装置は、固定デバイスを備え得る。1つの実施形態では、固定装置は、固定デバイスを保持することができる保持構造物を備え得る。本方法は、保持構造物上に固定デバイスを配設することを備え得る。
固定デバイスは、クランプアセンブリによって保持され得る。好都合には、保持構造物は挿入部材上に設けられる。
固定装置は、キャッピングアセンブリを地面に固定するための係留アセンブリを含み得る。係留アセンブリは、係留部材を備え得る。係留部材は細長くてもよい。係留アセンブリは、グラウンドアンカーを更に含み得る。
係留部材は、クランプアセンブリをグラウンドアンカーに係留するために設けられ得る。係留部材は、グラウンドアンカーに取り付けられ得る。係留部材は、固定デバイスに固定され得る。本方法は、係留部材が取り付けられたグラウンドアンカーを地中に打ち込むことを含み得る。
グラウンドアンカーは、英国特許出願公開第2514004号に記載されているグラウンドアンカーであり得る。グラウンドアンカーは、英国特許出願公開第2514004号に記載されているように、地中に打ち込まれ得る。係留部材は、ワイヤロープ、ケーブルなどであり得る。
本方法は、係留部材を固定デバイスに固定することを更に含み得る。好都合には、係留部材は、グラウンドアンカーが地中に打ち込まれた後に固定デバイスに固定される。
固定デバイスは、係留部材を把持するとともに、係留部材をクランプアセンブリに取り付けるための把持デバイスを備え得る。
クランプアセンブリは、開口を画定し得る。挿入部材は、開口を画定し得る。固定デバイスの一部分は、開口を貫通して延び得る。開口を貫通して延びる固定デバイスの一部分は、係留部材を把持し得る。本明細書に記載の実施形態では、固定デバイスは、英国特許出願公開第2516533号に記載されているようなものであり得る。
固定デバイスは、本体と、本体から延在する突出部とを有し得る。突出部は、本体の上部領域から延在し得る。突出部はフランジを備え得る。本体は、挿入部材の開口を貫通して延び得、突出部は、挿入部材に係合して、そこに固定デバイスを保持し得る。
挿入部材は、第1及び第2の垂直寸法を有し得、第1の寸法は第2の寸法よりも長い。第1の寸法は、挿入部材の長さであり得る。第2の寸法は、挿入部材の幅であり得る。
本方法は、例えば切り込みによって、カバーに開口部を形成することを備え得る。開口部は、細長い開口部であり得、スリットであり得る。開口部は、挿入部材の第2の寸法よりも大きい長さを有し得る。開口部の長さは、第1の寸法未満であり得る。
本方法は更に、第1の寸法が開口部に対して横方向に延びる向きで、挿入部材を開口部に長手方向に挿通することを備え得る。
挿入部材は、主要部を備え得る。主要部は、固定デバイスが延び得る開口を画定し得る。
開口は、主要部がカバーの開口部に挿通されるときに、係留部材が主要部に対して角度をなして延びることを可能にするために細長くてもよい。開口は、主要部の第1の寸法に沿って延び得る。
挿入部材は、カバーに係合するための係合面を有し得る周辺部分を含み得る。係合面は、主要部の周りに延在し得る。係合面は、実質的に平面であり得る。主要部は、ドーム形状を有し得る。
キャッピングアセンブリは更に、挿入部材が開口部に挿通されたときに挿入部材を配向するための配向装置を含み得る。配向装置は、挿入部材を所望の向きに配向するように操作可能であり得る。1つの実施形態では、所望の向きにおいて、挿入部材の第1の寸法は、開口部の長さに対して平行に延びる。
本方法は、挿入部材の第1の寸法が開口部に対して平行に延びる封止位置に挿入部材を移動させるように配向装置を操作することを備え得る。配向装置の操作は、挿入部材を封止位置に回転させることを備え得る。
配向装置は、細長い可撓性配向部材を備え得る。望ましくは、配向装置は、2つの細長い可撓性配向部材を備え得る。各配向部材は、挿入部材に、その第1の寸法に沿った異なる点で取り付けられ得る。
挿入部材が封止位置に配向されたとき、本方法は、係留部材を固定デバイスを通して引っ張って、固定デバイスを挿入部材に対して締め付けることを備え得る。
本方法は、固定デバイスが挿入部材に対して締め付けられたときに、挿入部材より上で係留部材を切断することを含み得る。本方法は、挿入部材が封止位置に配向されたときに、配向部材又は各配向部材を切断することを含み得る。
キャッピングアセンブリは、カバーに係合してそれに対して封止するための封止部分を備え得る。封止部分は、好適な弾性材料から形成され得る。弾性材料は発泡材料であり得る。封止部分は、キャップ上に設けられ得る。
キャップは、挿入部材の形状に対応する形状を有し得る。望ましくは、キャップは、隆起した形状を有し得る中央部分を有し得る。キャップは、中心部分の周りに延在し得る外側部分を含み得る。外側部分は、封止面を有し得る。
キャップは、中央部分から延在するリブを含み得る。リブは、外側部分にわたって延在し得る。封止部分は、カバーの開口部の周りを封止するように封止面上に設けられ得る。
キャップは、挿入部材を覆うカバー上に配設され得る。キャップは、中央部分から突出し得る協働部材を含み得る。協働部材は、外側部分を越えた領域に突出し得る。使用時、協働部材は、被覆膜を貫通して延び得る。挿入部材は、協働部材と協働して挿入部材上にキャップを保持するための協働構造物を含み得る。協働構造物は、開口の縁部を備え得る。
キャップは、中央部分と、中央部分の周りに延在する外側部分と、中央部分から突出する協働部材とを備え得る。挿入部材は、協働部材と協働して挿入部材上にキャップを保持するための協働構造物を含み得る。本方法は、挿入部材を覆うカバー上にキャップを配設することを含み得、それによって、協働部材は、カバーを貫通して延びて、協働構造物と協働する。
キャップがカバーのほうに動かされると、協働部材は、その開口部を貫通して延び得る。封止部分がカバーと封止係合するとき、協働部材は、第2の協働構造物と協働してキャップを挿入部材上に保持する。
キャッピングアセンブリは、キャップの好適な穴を貫通して延びて挿入部材の穴によって受容されることができる、ねじなどの締結具を更に含み得る。こうして、キャップと挿入部材とが互いに締結されることができ、それによって、挿入部材とキャップとの間にカバーを挟持する。
本発明の実施形態は、ここから以下の付随図面を参照して、単に例として説明される。
キャッピングアセンブリの側面図である。
図1に示されるキャッピングアセンブリの分解図である。
把持デバイスの側断面図である。
挿入部材の上面図である。
挿入部材の側面図である。
挿入部材が被覆膜のスリットに挿通されようとしている、キャッピングアセンブリを設置する方法のステップを示す斜視図である。
挿入部材が封止位置にある、キャッピングアセンブリの設置における更なるステップを示す。
封止位置にある挿入部材を示す側断面図である。
キャッピングアセンブリの設置における更なるステップを示す。
キャップが被覆膜上に配設されようとしている、キャッピングアセンブリの設置における更なるステップを示す。
キャップが被覆膜上に配設された、キャッピングアセンブリの設置における更なるステップを示す。
挿入部材に取り付けられたキャップを示す側断面図である。
キャップの上面斜視図である。
キャップの底面斜視図である。
カバー上で使用中の更なるキャッピング装置の斜視図である。
図15に示されるキャッピング装置の分解斜視図である。
カバー上で使用中の図15に示されるキャッピング装置の側面図である。
カバー上で使用中の図15に示されるキャッピング装置の側断面図である。
細長い要素に取り付けられた図15に示されるキャッピング装置の更なる斜視図である。
別のキャッピング装置の分解図である。
図20に示されるキャッピング装置の側断面図である。
カバー上で使用するための更に別のキャッピング装置の上からの斜視図である。
図22に示されるキャッピング装置の下からの斜視図である。
図22に示されるキャッピング装置の側断面図である。
図22に示されるキャッピング装置で使用するための付勢部材を示す。
キャップ及びそれに取り付けられた付勢装置の側断面図であり、すべてが図22に示されるキャッピング装置の一部である。
図26と同様の図であるが、取付部材を示す。
蓋がキャップ上にある、図22に示されるキャッピング装置の側面図である。
使用中の2つのキャッピング装置の概略図である。
詳細な説明
図1は、被覆膜12、例えばごみ埋立地を覆う被覆膜12の形態のカバー上に据え付けられることができるキャッピングアセンブリ10を示す。図2は、キャッピングアセンブリ10の分解図である。
キャッピングアセンブリ10は、被覆膜12上に配設されることができるキャップ14と、被覆膜12を通して挿入するための挿入部材16とを備える。
キャップ14は、挿入部材16に締結されることができ、それによって、以下で説明するように、キャップ14と挿入部材16との間に被覆膜12を挟持するためのクランプアセンブリを構成する。キャッピングアセンブリ10がカバー上に固定されることを可能にするために、固定装置18が設けられる。
固定装置18は、例えば、ケーブル、ワイヤ、ワイヤロープなどの細長い係留部材22を把持するための把持デバイス20の形態の固定デバイスを備える。把持デバイス20は、挿入部材16によって保持される。把持デバイス20は、英国特許出願公開第2516533号に記載されているようなものであり得る。
把持デバイス20の断面図が図3に示され、簡単な詳細は以下の通りである。把持デバイス20は、本体24と、本体24の上端部から外側に延在するフランジ26とを有する。図示の実施形態では、フランジ26は、本体24の周り全体に延在する。
把持デバイス20は、係留部材22が延びることができる通路28を画定する。把持デバイス20は、把持部材29及びばね30を備える。把持部材29は、ばね30によって通路28に向かって付勢されて、把持部材29と通路28の壁32との間で係留部材22を把持する。
固定装置18は、キャッピングアセンブリ10を地面に固定するための係留アセンブリ32を更に含む。係留アセンブリ32は、細長い係留部材22及びグラウンドアンカー34を備える。係留部材22は、クランプアセンブリをグラウンドアンカー34に係留するために設けられる。
係留部材22の下端領域22Aは、グラウンドアンカー34に取り付けられる。係留部材22の下端部36は、アンカー34の輪37に通される。次いで係留部材22の下端領域22Aにループ40が形成される。下端部36は、フェルール38によってグラウンドアンカー34の上方で係留部材22に固定される。
図3に示されるように、係留部材22の反対側の上端領域22Bは、把持デバイス20によって把持される。上端領域22Bは、係留部材22が把持デバイス20によってしっかりと把持されるように把持デバイス20に対して係留部材22を引っ張る目的で更なるフェルール38Bによって固定されたループ40Bへと形成される。
グラウンドアンカー34は、英国特許出願公開第2514004号に記載されているようなものであり得る。グラウンドアンカー34は、その出願公開に記載されているように地中に打ち込まれ得る。
図4及び図5は、楕円形である挿入部材16を示す。挿入部材16は、図示の実施形態では長さ寸法Lである第1の寸法と、それに垂直な第2の寸法とを有する。図示の実施形態では、第2の寸法は幅寸法Wである。長さ寸法Lは幅寸法Wよりも長い。
挿入部材16は、固定装置18の一部、すなわち、挿入部材16によって画定される開口44の形態の保持構造物と、開口44を取り囲む支持部分46とを含む。開口44は、それを通して把持デバイス20を受容することができ、そのようにして受容されると、本体24は、開口44及びスリット58を貫通して延在する。被覆膜12は、図7に示されように、フランジ26と支持部分46との間に捕捉される。代替的に、フランジ26及び本体24は、スリット58に挿通されて、挿入部材16の当該周囲支持部分46に係合することができる。両方の場合において、把持デバイス20は、開口44を取り囲む支持部分46によって挿入部材16上に保持される。
挿入部材16は、ドーム形状を有する主要部48を備える。主要部48は、把持デバイス20が貫通して延びる開口44を画定する。
図4に示されるように、開口44は細長いものであり、広い中央領域50と、中央領域50から対向する方向に延びる細長くより狭い外側領域52とを有する。開口44の細長い形状は、主要部48がカバーのスリット58に挿通されるときに、係留部材22が主要部48に対して角度をなして延びることを可能にする(図6参照)。開口44は、挿入部材16の中央に画定され、主要部48の全長の一部に沿って延びる。
挿入部材16はまた、主要部48の周りに延在する周辺部分54を含む。周辺部分54は、被覆膜12に係合するための実質的に平坦な係合面56を有する。
図6〜図9は、被覆膜12を通して挿入部材16を挿入し、その後、挿入部材16を所望の向きに配置するためのステップを示す。被覆膜12を通して挿入部材16を挿入するために、スリット58の形態の細長い開口部が被覆膜12に切り込まれている。スリット58は、挿入部材16の幅寸法Wよりも長いが、挿入部材16の長さ寸法Lよりも短い。次いで挿入部材16は、挿入部材16の長さ寸法Lがスリット58に対して横方向に延びる向きでスリット58に挿通される。
キャッピングアセンブリ10は、挿入部材16が開口44に挿通された後に挿入部材16を所望の向きに配向するための配向装置60を更に含む。配向装置60は、2つの細長い可撓性配向部材62を備える。配向部材62は、挿入部材16の主要部48の対向端部領域で挿入部材16に取り付けられる。被覆膜12のスリット58は、配向部材62間の距離よりも僅かに長くなるように切り込まれている。
配向部材62は、スリット58を貫通して延在することを可能にする距離だけ互いに離される。次いで配向部材62を対向方向に引っ張ることができ、それによって挿入部材16を、所望の向き、すなわち挿入部材16の長さ寸法Lがスリット58に平行に延びる封止位置に回転させる。図7、図9、及び図10の破線は、封止位置にある挿入部材16の向きを示す。
挿入部材16が封止位置に配向されたとき、係留部材22は、把持デバイス20を通して引っ張られて、把持デバイス20を挿入部材16に対して締め付け、それによって挿入部材16をアンカー及び地面に固定する。次いで、被覆膜12より上の配向部材62及び係留部材22は、図9に示されるように、切断によって除去されることができる。この係留部材22及び配向部材62の除去は、キャップ14が被覆膜12の上に配置され、挿入部材16に取り付けられることを可能にする。
キャップ14の上面斜視図が図13に示され、底面斜視図が図14に示される。キャップ14は、挿入部材16の形状に対応する楕円形状を有する。キャップ14は、隆起した形状を有する中央部分64と、中央部分64の周りに延在する外側部分66も備える。強化リブ65が、中央部分64から外側部分66にわたって延在する。
キャッピングアセンブリ10は、封止部材68の形態の封止部分を備える。封止部材68は、被覆膜12に係合してそれに対して封止することを可能にする好適な弾性発泡材料から形成される。外側部分66は、被覆膜12のスリット58の周りを封止するために封止部材68が設けられる下面70を有する。
キャップ14を挿入部材16に取り付けるために、キャップ14は、挿入部材16と位置合わせされて被覆膜12上に配設される。位置合わせは、キャップ14の外側部分66が挿入部材16の周辺部分54と位置合わせされるようにするものである。封止部材68は、被覆膜12に係合してそれに対して封止する。
キャップ14は、被覆膜12を貫通して延びる協働部材72を含む。キャップ14が被覆膜12と係合するとき、協働部材72は被覆膜12のスリット58を通して押し出される。挿入部材16によって画定される細長い開口44は、協働部材72を受容する。
協働部材72は、細長い開口44の縁部に係合してそれらと協働する縁部を有する。こうしてキャップ14は、挿入部材16上に置かれ、協働部材72と開口44の縁部との相互作用によって被覆膜12上に保持される。
キャッピングアセンブリ10は、ねじなどの締結具74を更に含み、当該締結具は、被覆膜12を貫通し、キャップ14の好適な穴76を貫通して延びて、挿入部材16の穴78によって受容されることができる。したがって、キャップ14と挿入部材16とが互いにしっかりと締結され、それによって、挿入部材16とキャップ14との間に被覆膜12を挟持することができる。
キャップ14の周りに巻かれる細長い可撓性部材(図示せず)を保持するために、上部及び下部フック構造物80A、80Bが中央部分64の縁部の周りに設けられる。細長い可撓性部材は、キャップ14の周りで物品(図示せず)まで延びて、物品をキャップ14に取り付ける。物品は、補強するために被覆膜12上に配設された補強ブロック又は砂袋であり得る。代替的に、物品は別のキャッピングアセンブリ10であってもよい。
本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができる。例えば、固定装置18は、把持デバイス20を保持することができる開口44の形態であるものとして上述されている。代替的に、固定装置18は、把持デバイスを備えてもよく、ここにおいて、把持デバイスは、挿入部材16又はキャップ14のいずれかに固定して取り付けられる。
図15〜図21は、ごみ埋立地の埋立地に被覆膜1100を固定する際に使用するための、全体的に1010で示される、別のキャッピング装置を示す。キャッピング装置1010は、キャップ1011と、キャップ1011上に据えられることができる蓋1012とを備える。キャッピング装置1010はまた、被覆膜1100に対してキャップ1011を封止する封止部分1014を備える。
キャッピング装置1010は更に、キャップ1011を被覆膜1100上に固定するための係留アセンブリ1016を含む。係留アセンブリ1016は、細長い係留部材1018と、係留部材1018を把持するための把持デバイス1020と、地面に留められることができるグラウンドアンカー1022とを備える。係留部材1018は、ワイヤ、ケーブル、ワイヤロープなどの形態である。
キャップ1011は、弾性的に変形可能な材料から形成され、それによって、キャップ1011が蓋1012をその上に保持するとともに、被覆膜1100の形状に適合することを可能にする。キャップ1011は、隆起した中央部分1024と、中央部分1024の周りに環状に延在する外側部分1026とを備える。
中央部分1024は、キャップ1011が地面に固定されることを可能にする固定構造物を構成する。図示の実施形態では、中央部分1024は、キャップ1011を貫通する開口1024Aを画定する。
中央部分1024は、開口1024Aの周りに延在する環状の上向きの支持面1025を有する。把持デバイス1020は、以下でより詳細に説明するように、開口1024Aを貫通して延び、中央部分1024の支持面1025上に支持される。
キャップ1011は、中央部分1024の周りに延在する環状の止まり溝1027(図16及び図18参照)を画定し、溝1027は、外側部分1026と中央部分1024との間に画定される。蓋1012は、環状の壁部分1028及び頂部1030を有する。
壁部分1028の下縁領域1032は、溝1027に受容され、頂部1030は、開口1024Aの上に延在する。壁部分1028の下縁領域1032は、溝1027に挿入され、壁部分1028を把持するキャップ1011の弾性変形によってキャップ1011上に保持される。
キャップ1011は、キャップ1011に皿状形状を提供する凹部1036を画定する下面1034を有する。キャップ1011の皿状形状は、弾性的に変形可能なキャップ1011が被覆膜1100に対して封止し、被覆膜1100の形状に適合することを可能にする。リム部分1040が、中央部分1024を越えて軸方向に延在して、凹部1036を画定する。
下面1034はまた、リム部分1040において凹部1036の周りに延在する環状ソケット1038を画定する。ソケット1038は、封止部分1014を保持する。封止部分1014は、被覆膜1100に係合する環状の封止部材1042を備え、封止部分1014がソケット1038によってキャップ1011上に保持されるようにソケット1038に押し込まれることができる環状の保持要素1044を更に含む。
ここで、キャップ1011上に据え付けられた把持デバイス1020を示す図18を参照する。把持デバイス1020は、例えば、英国特許出願公開第2516533号に図示及び記載されているような固定デバイスであり得る。
図18に示されるように、把持デバイス1020は、本体1046と、本体1046内に配設された把持構成部品とを備える。把持デバイス1020は、本体1046上に外向きに延在するフランジ1048を更に含む。
使用時、本体1046は、キャップ1011の隆起した中央部分1024の開口1024Aに挿通される。外側に延在するフランジ1048は、支持面1025に係合し、それによって把持デバイス1020を支持する。
グラウンドアンカー1022は、GB2514004に記載されているようなものであり得る。本明細書で説明される本発明の実施形態の使用時、係留部材1018は、図示されるようにグラウンドアンカー1022に取り付けられる。次いでグラウンドアンカー1022は、被覆膜1100の穴1050を通して埋立地に打ち込まれる。グラウンドアンカー1022は、埋立地を通して地中に打ち込まれ、そこに留められる。
グラウンドアンカー1022が地面に留められると、係留部材1018は、把持デバイス1020の本体1046を通してねじ止めされ、きつく引っ張られることができる。その結果、係留部材1018は、把持デバイス1020に把持される。
係留部材1018を把持デバイス1020内できつく引っ張ることによって、キャップ1011は被覆膜1100に対して引っ張られる。これにより、キャップ1011を、被覆膜1100の形状に適合するように変形させる。これにより、封止部分1014を被覆膜1100に対して封止させる。
キャップ1011の皿状形状は、係留部材1018の張力を、キャップ1011を通して被覆膜1100にリム部分1040を介して伝わらせる。したがって、係留部材1018は、リム部分1040の封止部分1014を引っ張り、被覆膜1100と封止係合するようにする。
次いで把持デバイス1020から上方に突出する係留部材1018の部分が適切な長さに切断されて、蓋1012をキャップ1011上に据えることを可能にする。壁部分1028の下縁領域1032は、溝1027に挿入され、それによって、キャップ1011を弾性的に変形させ、蓋1012に対して封止させる。このように、埋立地からのヒュームの漏出を防止又は低減するための不浸透性シールがもたらされる。同様に、封止部分1014は、被覆膜1100に対して封止し、キャップ1011のリム部分1040を介したヒュームの漏出を防止する。
キャップ1011のリム部分1040は、キャップ1011の周りに延在する環状の空洞1052を画定する。空洞1052は、半径方向外向きである。ウェビングテープ1054などの可撓性の細長い要素が、環状の空洞1052に受容される。ウェビングテープ1054は、キャップ1011の周りで物品(図示せず)まで延びて、物品をキャップ1011に取り付ける。物品は、補強するために被覆膜1100上に配設された補強ブロックであり得る。
こうしてごみ埋立地の埋立地に被覆膜1100を固定するためのキャッピング装置1010が説明される。キャッピング装置1010は、キャッピング装置1010の上に追加の材料を設ける必要なく、被覆膜1100に形成された穴1050の周り及びキャップ1011の開口1024Aの周りを封止する。これは、コスト及び設置時間を低減する。
本発明の範囲から逸脱することなく様々な更なる修正を行うことができる。全体的に1110で示される、更に別のキャッピング装置が図20及び図21に示されている。キャッピング装置1110は、図15〜図19に示されるキャッピング装置1010の特徴の多くを備える。これらの特徴は、図15〜19に示される対応する特徴と同じ参照番号で示される。
キャッピング装置1110は、開口部1127を画定する外側部分1126を備える点でキャップ1011とは異なるキャップ1111を備える。クランプ部材1128が、外側部分1126から延在する。クランプ部材1128は、開口部1127から延在するボア1129を画定する円筒形部材の形態である。クランプ部材1128は、雌ねじ1129Aを含む。
キャップ1111は、開口部1127に受容されることができる挿入部材1130を更に含む。挿入部材1130は、雄ねじ1132Aを有する円筒形の主要部分1132を有する。主要部分1132は、挿入部材1130が外側部分1126の開口部1127にねじ込まれることを可能にするように円筒形ボアに受容されることができる。
挿入部材1130は、主要部分1132上に半径方向に延在する円錐台形の突出部1134を更に含む。円錐台形の突出部1134は、先頭部分の形態である。挿入部材1130は、以下に説明する理由により、被覆膜1100の穴1050に挿入される。
挿入部材1130が穴1050に挿入されるとき、円錐台形の突出部1134が最初に挿入される。突出部1134の円錐台形状は、挿入部材1130を穴1050に挿入するのを容易にする。
円錐台形の突出部1134は、被覆膜をキャップ1111に締結するための締結要素を構成する。締結要素は、半径方向外側に延在する係合面1136の形態である。
穴1050は、円錐台形の突出部1134よりもわずかに小さく作製される。その結果、円錐台形の突出部1134を穴1050に挿入すると、穴1050を取り囲む被覆膜の領域が円錐台形の突出部1134に沿って摺動し、次いで円錐台形の突出部1134を跳び越えて係合面1136に係合する。
次いで外側部分1126を挿入部材1130にねじ込み、係合面1136上の被覆膜1100の領域に締め付けることができる。これにより、係合面1136とクランプ部材1128との間に被覆膜1100を挟持し、それによってキャップ1111に被覆膜1100を封止する。
主要部分1132は、把持デバイス1020を受容するための開口1140を画定する、半径方向内向きに延在する支持部材1138を更に含む。支持部材1138は、把持デバイス1020を支持するための支持面142を提供する。
環状蓋接触部分1150が、支持部材1138から延在する。蓋1012は、蓋1012がキャップ1111上に据えられると、環状蓋接触部分1150を受容する。
把持デバイス1020は、係留部材1018を把持し、これにより、係留部材1018を締め付けることを可能にし、それによって、キャッピング装置1110を被覆膜1100に対してきつく引っ張る。
図22〜図29を参照すると、全体的に1210で示される、更に別のキャッピング装置が示されており、これは上述のキャッピング装置1110の特徴の多くを備える。これらの特徴は、図22〜図25において、図15〜図19の対応する特徴と同じ参照番号で示されている。
キャッピング装置1210は、中央部分1214と、中央部分1214の周りに環状に延在する外側部分1216とを有するキャップ1212を備える。外側部分1216は、環状ディスクの形態である。
中央部分1214は、外側部分1216と一体的に形成され得る。代替的に、中央部分1214は、外側部分1216とは別個に形成され、図20及び図21に示されるキャッピング装置1210を参照して上述されたものと同様のねじ構造物を使用して、又は当業者であれば理解する他の好適な技法によって、外側部分に取り付けられてもよい。
キャップ1212は、マスチック材料1220が外側部分1216に塗布された下面1218を有する。使用時に、マスチック材料1220は、キャップ1212を被覆膜1100に接着し、シールを提供し、その結果、被覆膜1100に対してキャップ1212が封止される。
キャップ1212の中央部分1214は、上述の開口1024A及び1140と同じ機能を有し、それを貫通する開口1222を画定する。中央部分1214はまた、開口1222に隣接した、中央部分1214の上面1225の凹部1223を画定する。凹部1223は、把持デバイス1020上の外向きに延在するフランジ1048に係合して支持する支持面1228を提供し、それによって把持デバイス1020を中央部分1214に保持する。
上述したのと同じ様式で、係留部材1018は、把持デバイス1020によって把持され、グラウンドアンカー1022まで延び、グラウンドアンカー1022は、埋立地に又は埋立地の下の地中に打ち込まれている。
開口1222は、把持デバイス1020がその中に受容される主要開口領域1224と、主要開口領域1224から延びる一対の対向する補助開口領域1226とを有する。フィンガの形態の一対の対向する協働部材1230が、補助開口領域1226内に設けられる。協働部材1230は、互いに向かって上方に傾斜している。協働部材1230の目的を以下に説明する。
キャッピング装置1210は更に、圧縮ばねの形態の弾性部材1234を備える付勢装置1232(図24参照)を含む。付勢装置1232はまた、弾性部材1234の内部領域から上方に延びる2つの取付部材1236を含む。
取付部材1236は細長く、自由上端を有する。取付部材1236の各自由端には、それぞれフック部分1238が設けられる。フック部分1238は、以下でより詳細に説明するように、補助開口領域1226内の協働部材1230の上端に引っ掛かることができ、それによって、付勢装置1232をキャップ1212に取り付ける。
図28は、蓋1012がキャップ1212の中央部分1214上に配設されたキャッピング装置1210を示す。キャップ1212は、外側部分1216に隣接する蓋接触部分1215を有する。図24及び図26から分かるように、蓋接触部分1215は、支持面1228よりも外側部分1216に近い。蓋接触部分1215は、蓋に係合する「O」リングシールなどのシール部材1217を有し、それによってヒュームの漏出を防止する。
使用時に、被覆膜1100に穴が開けられ、グラウンドアンカー1022は、好適な長さの係留部材1018が穴から突出するような距離だけ地中に打ち込まれる。次いで付勢装置1232を被覆膜1100の穴に通し、その結果、係留部材1018は付勢装置1232の中央を貫通して延びる。
付勢装置1232は、取付部材1236が穴を貫通して延びるように配置される。次いでキャップ1212は、取付部材1236が補助開口領域1226に受容されるように、穴の上に配置される。フック部分1238は、補助開口領域1226内の協働部材1230の端部に引っ掛かり、それによって、付勢装置1232をキャップ1212に取り付ける。こうして被覆膜1100は、付勢装置1232とキャップ1212との間に固定される。
次いで、穴から突出する係留部材の端部には、把持デバイス1020が通され、きつく引っ張られ、その結果、把持デバイスは、引っ張られて支持面ときつく係合する。これにより、キャップ1212を弾性部材1234に対して引っ張り、付勢装置1232を埋立地に押し込む。その効果は、弾性部材1234を圧縮し、その結果、被覆膜1100をキャップ1212に押し付け、それによって、被覆膜1100をキャップ1212と弾性部材1234との間に挟持することである。
図29は、埋立地で使用中の2つのキャッピング装置1210を概略的に示す。図29に示されるキャッピング装置1210の各々は、被覆膜が弾性部材1234とキャップ1212との間に挟持される。