JP6174423B2 - 3次元列車位置表示方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、列車の位置を表示装置の画面上に3次元的に表示する3次元列車位置表示方法及び装置に関する。
鉄道信号の分野においては、信号機や転てつ機を制御する連動装置の機能開発を行う際、開発した機能の安全性や妥当性を検証するために、様々な列車運行のパターンを当該機能に当てはめて検討を行っていた。
具体的には、複数の制御信号等の変化を時間軸上に表示させたタイミング図と列車位置情報を表す図面とを対応させて表示する図面を用いて、列車の位置と制御信号等との関連を把握することにより、開発した機能の安全性や妥当性を検証していた。
例えば、踏切の警報を動作させる機能では、当該踏切への列車の接近を検知するセンサAの検出信号aが出力された時点で踏切の警報が動作させ、その後、列車が当該踏切を通過したことを検知するセンサBの検出信号bが出力された時点で踏切の警報が停止するように機能させる。
この時、当該機能の検証のための図面は、当該踏切への列車の接近を検知するセンサAの検出信号a、列車が当該踏切を通過したことを検知するセンサBの検出信号b、警報信号を作動させる制御信号cを時間軸上に表示させた図20に示すようなものになる。
このような図面からは、センサAの検出信号aやセンサBの検出信号bが出力された時間に、当該センサの設置位置に列車が存在することを認識でき、列車の位置と制御信号cとの関連を把握することにより、開発した機能の安全性や妥当性を検証することができる。
また、CAD画面上で作成された鉄道信号用線路図及び信号制御用結線図を用いて、信号制御用結線図の作動をシミュレーションする装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−061998号公報
しかしながら、複数の制御信号等の変化を時間軸上に表示させたタイミング図を用いた場合、1編成の列車のみ運行する場合を検証するには問題がないものの、2編成以上の列車が運行する場合を検証しようとすると、列車の位置と制御信号等の関連性を容易に認識できなくなってしまう。
すなわち、先行の列車が前記センサBを通過する前に、後続の列車が前記センサAを通過した場合、時間軸上では、前記検出信号aが2回出力された後に、前記検出信号bが2回出力されることになる。但し、当該時間軸上には列車位置の情報が存在しないため、どちらの検出信号がどちらの列車に対応しているかは、タイミング図からだけでは把握できず、このため、2編成以上の列車の位置と時刻の関連性を容易に認識できなくなってしまうといった問題点があった。
また、特許文献1の先行技術でも、2編成以上の列車が運行する場合を想定しておらず、列車の位置と時刻の関連性を容易に認識できなくなってしまう。
本発明の課題は、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができる3次元列車位置表示方法及び装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、この発明は、
配線略図、連動表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、
2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、
前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示するようにしたものである。
配線略図、連動表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示することにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、望ましくは、前記列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成し、前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示する。
3次元の列車位置表示画像と、入力されるタイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
また、望ましくは、入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、当該変更された3次元座標値から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示する。
3次元座標空間上の列車位置を表示画面上で操作して座標点を変更させ、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、列車運行パターンを変更した場合の結果を直感的に把握することができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、本出願の他の発明は、
配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、
2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、
前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示するようにしたものである。
配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示することにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、望ましくは、踏切制御表及び前記列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成し、前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示する。
3次元の列車位置表示画像と、入力されるタイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
また、望ましくは、入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、当該変更された3次元座標値から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示する。
3次元座標空間上の列車位置を表示画面上で操作して座標点を変更させ、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、列車運行パターンを変更した場合の結果を直感的に把握することができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、望ましくは、入力操作部からの入力により特定の時刻が指定された場合、前記列車位置表示画像に代わりに前記x−y軸平面を表示し、当該平面上に前記特定の時刻における列車の位置情報を表示する。
特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y平面の列車の位置情報を表示させることにより、特定時刻における列車の位置を切り出すことができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、本出願の他の発明は、
配線略図、連動表及び列車運行パターンを取得する入力操作部と、
表示部と、
取得された前記配線略図、前記連動表及び前記列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して前記表示部の画面上に表示させる3次元空間構成部と、
を備えるようにしたものである。
配線略図、連動表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示することにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、望ましくは、前記列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成する連動装置機能部と、前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させる処理結果統合部と、を備えるようにする。
3次元の列車位置表示画像と、入力されるタイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
また、望ましくは、前記入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、前記3次元空間構成部は、当該変更された3次元座標値から新たに列車運行パターンを抽出し、前記連動装置機能部は、新たに抽出された列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、前記処理結果統合部は、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させる。
3次元座標空間上の列車位置を表示画面上で操作して座標点を変更させ、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、列車運行パターンを変更した場合の結果を直感的に把握することができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、本出願の他の発明は、
配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンを取得する入力操作部と、
表示部と、
取得された前記配線略図、前記踏切制御表及び前記列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して前記表示部の画面上に表示させる3次元空間構成部と、
を備えるようにしたものである。
配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示することにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、望ましくは、踏切制御表及び前記列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成する踏切制御装置機能部と、前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させる処理結果統合部と、を備えるようにする。
3次元の列車位置表示画像と、入力されるタイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
また、望ましくは、前記入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、前記3次元空間構成部は、当該変更された3次元座標空間から新たに列車運行パターンを抽出し、前記踏切制御装置機能部は、新たに抽出された列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、前記処理結果統合部は、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させる。
3次元座標空間上の列車位置を表示画面上で操作して座標点を変更させ、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、列車運行パターンを変更した場合の結果を直感的に把握することができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、望ましくは、前記入力操作部からの入力により特定の時刻が指定された場合に、前記処理結果統合部は、前記列車位置表示画像に代わりに前記x−y軸平面を前記表示部に表示させ、当該平面上に前記特定の時刻における列車の位置情報を表示させる。
特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y平面の列車の位置情報を表示させることにより、特定時刻における列車の位置を切り出すことができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
本発明によれば、配線略図、連動表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示させることにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、本発明によれば、配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示させることにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
第1実施形態に係る3次元列車位置表示方法を用いた装置の構成の一例を示す概略構成図である。 3次元列車位置表示方法を用いた装置の動作の一例を示すフローチャートである。 配線略図及び連動表の一例を示す説明図である。 列車運行パターンの一例を示す説明図である。 3次元空間構成部の処理結果の一例を示す説明図である。 連動装置機能部の処理結果の一例を示す説明図である。 表示部の画面表示の一例を示す説明図である。 3次元空間構成部の処理結果の他の一例を示す説明図である。 3次元列車位置表示方法を用いた装置の動作の他の一例を示すフローチャートである。 3次元座標空間上での列車の位置等の変更による表示画面の変化を示す説明図である。 3次元列車位置表示方法を用いた装置の動作の他の一例を示すフローチャートである。 特定時刻を指定した場合の表示画面の変化を示す説明図である。 第2実施形態に係る3次元列車位置表示方法を用いた装置の構成の一例を示す概略構成図である。 3次元列車位置表示方法を用いた装置の動作の一例を示すフローチャートである。 配線略図及び制御表の一例を示す説明図である。 列車運行パターンの一例を示す説明図である。 3次元空間構成部の処理結果の一例を示す説明図である。 踏切制御機能部の処理結果の一例を示す説明図である。 表示部の画面表示の一例を示す説明図である。 従来の機能検証のための図面の一例を示す説明図である。
[1.構成の説明]
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である3次元列車位置表示方法及び装置を詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の3次元列車位置表示方法を用いた装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、3次元列車位置表示方法を用いた装置100の機能をブロック図として表した概略構成図である。
図1に示すように、3次元列車位置表示方法を用いた装置100(以下、単に装置100と呼ぶ。)は、入力操作部1、記憶部2、3次元空間構成部3、連動装置機能部4、処理結果統合部5及び表示部6を有する。
また、3次元空間構成部3、連動装置機能部4及び処理結果統合部5は、演算制御手段50によってその機能が実現される。具体的には、演算制御手段50は、CPU(セントラル プロセッシング ユニット)、ROM(リード オンリー メモリ)、RAM(ランダム アクセス メモリ)等を有しており、RAMの作業領域に展開されたROM等に記憶された各種プログラムデータとCPUとの協働により、入力操作部1、記憶部2及び表示部6を統括制御すると共に、3次元空間構成部3、連動装置機能部4及び処理結果統合部5における処理を実行して各部の機能を実現する。
入力操作部1は、演算制御手段50の制御により、装置100外部から入力される配線略図、連動表及び列車運行パターン等の情報を取得すると共に、指令信号により表示部6に表示される表示画面を操作する。例えば、情報を入力するためのスキャナー、キーボード、タッチパネル等や、表示画面を操作するためのマウス、タッチパネル等である。
記憶部2は、演算制御手段50(3次元空間構成部3、連動装置機能部4、処理結果統合部5)から読み書き可能に情報を記憶する。例えば、記憶部2は、HDD(ハードディスク ドライブ)、SSD(ソリッド ステート ドライブ)、半導体メモリ等であって、入力操作部1で取得された配線略図、連動表及び列車運行パターン等の情報や、予め取り込まれた配線略図、連動表及び列車運行パターン等の情報が保存されている。
3次元空間構成部3は、2次元の位置を示す軸であるx軸及びy軸と、時刻を示すt軸をそれぞれ座標軸として、3次元座標空間を構成すると共に、入力、或いは、予め保存されている配線略図、連動表及び列車運行パターンから、所定の時刻(t)における列車の位置(x,y)を抽出し、言い換えれば、3次元座標値を抽出し、抽出された3次元座標値を当該3次元座標空間に順次プロットし、プロット点を結線して処理結果統合部5に出力する。また、3次元空間構成部3は、列車運行パターンを連動装置機能部4に出力する。
連動装置機能部4は、連動装置の機能を実現するものであって、3次元空間構成部3から入力された列車運行パターンに基づき、連動装置の機能をシミュレーションして制御信号等を生成し、当該制御信号等を時刻を示すt軸に表示させたタイミング図を作成して処理結果統合部5に出力する。
処理結果統合部5は、3次元空間構成部3から入力される3次元空間にプロットされた列車の時刻及び2次元の位置情報と、連動装置機能部4から入力されるタイミング図を統合して、表示部6の表示画面上に表示させる。
表示部6は、表示装置であって、処理結果統合部5から出力された表示制御信号に基づいた情報や画像を表示画面に表示する。例えば、表示部6は、CRT(カソード レイ チューブ)やLCD(液晶ディスプレイ)、有機EL(エレクトロ ルミネッセンス)素子を用いたFPD(フラット パネル ディスプレイ)等である。
[2.3次元列車位置表示動作の説明]
ここで、本発明の第1実施形態における3次元列車位置表示方法を用いた装置の具体的な動作の説明を図2、図3、図4、図5、図6、図7及び図8を用いて詳細に行う。
図2のフローチャートに示すように、入力操作部1は、演算制御手段50の制御により、装置100の外部から入力される配線略図を取得する(ステップS1)。また、入力操作部1は、演算制御手段50の制御により、装置100の外部から入力される連動表を取得する(ステップS2)。さらに、入力操作部1は、演算制御手段50の制御により、装置100の外部から入力される列車運行パターンを取得する(ステップS3)。
そして、3次元空間構成部3は、取得した配線略図、連動表及び列車運行パターンから所定の時刻(t)における列車の位置(x,y)を抽出して、2次元座標を示す軸であるx軸及びy軸と、時刻を示す軸であるt軸を3次元に配置した3次元座標空間に、抽出された3次元座標値を順次プロットし、プロット点を時系列に結線して処理結果統合部5に出力し、列車運行パターンを連動装置機能部4に出力する(ステップS4)。
ここで、3次元空間構成部3の処理内容について、さらに詳細に説明する。
図3(a)は、線路と線路のつながりを直線と記号を用いて表した配線略図の一例であり、図3(b)は、特定の経路を確保する転てつ機や信号機につけられた名称や番号、鎖錠等が記載された、連動表の一例である。また、図4は、時間を横軸、距離を縦軸にとり、駅名を縦軸上に配置したグラフ状の形態で表した列車運行パターン(所謂、ダイヤ)の一例である。
3次元空間構成部3は、取得した配線略図から駅における転てつ機や信号機等の設備の配置情報、ホームと到着発車線番の位置情報等を抽出する。例えば、図3(a)に示す配線略図から、「B駅」は、「A駅」と「C駅」との間に位置し、ホームには1番線から3番線までの到着発車線番を有し、待避線である2番線は、1番線と3番線との間にあるといった、位置情報が抽出される。
また、「B駅」には、「1R」〜「8L」の8つの場内信号機、若しくは、出発信号機が配置され、「11」、「12」、「13」、「21」、「22」及び「23」の6つの転てつ機が配置されているといった設備の配置情報が抽出される。但し、取得した配線略図からでは時刻情報は抽出できない。
また、3次元空間構成部3は、取得した連動表から駅場内における特定の経路を確保する転てつ機や信号機につけられた名称や番号を抽出する。例えば、図3(b)に示す連動表から、「A駅方」から2番線に入線するためには、場内信号機「2R」が進行現示等であることが必要であり、また、2番線から「C駅方」の本線に進行するためには、出発信号機「4R」が進行現示等であることが必要であると抽出される。但し、取得した連動表からでは時刻情報は抽出できない。
さらに、3次元空間構成部3は、取得した列車運行パターンから各列車のある駅への到着時刻、駅からの出発時刻及び到着発車線番を抽出する。例えば、図4に示す列車運行パターンから、ID41の列車は、時刻t=3にB駅の2番線に到着した後、ID42の列車が時刻t=3〜4の間にB駅の1番線を通過するのを待ち合わせ、時刻t=4に2番線からC駅方面に向かって発車することが抽出される。但し、取得した列車運行パターンからではB駅における列車の位置情報や配置情報は抽出できない。
すなわち、配線略図、連動表、若しくは、列車運行パターンのいずれか一つの情報からだけでは、時刻情報並びに位置情報や配置情報を一括して抽出することはできないので、3次元座標値を得ることはできないことになる。
このため、3次元空間構成部3は、取得した配線略図、連動表及び列車運行パターンから抽出した情報を組み合わせることにより、例えば、ID41の列車は、時刻t=1〜3において、本線から場内信号機「2R」の進行現示により、B駅の待避線である2番線に入線し、時刻t=3〜4までB駅の2番線で停車し、その後、出発信号機「4R」の進行現示により、時刻t=4〜6において、2番線から「C駅方」の本線に進行してC駅に向かうといった、所定の時刻(t)における2次元の位置情報(x,y)を時系列に得ることができる。すなわち、3次元座標値(x,y,t)を抽出することができる。
最後に、3次元空間構成部3は、抽出した3次元座標値(x,y,t)を3次元座標空間上にプロットし、プロット点を時系列に結線する。例えば、図5に示すように、位置情報であるx−y軸平面にはB駅の配線略図(図5中、設備の配置情報等の記載は省略している)が表示され、先行のID41の列車の位置と時刻とが関連付けられて3次元に列車位置が表示される。同様に、後続のID42の列車の位置と時刻とが関連付けられて3次元に列車位置が表示される。
図5の3次元の列車位置表示画像から分かるように、先行のID41の列車は、時刻t=3〜4の時点でB駅の2番線に停車し、その間に後続のID42の列車がB駅の1番線を通過するので、2つの列車の座標が交わる(衝突する)ことはない。
図2のフローチャートに戻って、連動装置機能部4は、入力された列車運行パターンに基づき、連動装置の機能をシミュレーションして制御信号等を生成し、当該制御信号等を時刻を示すt軸に表示させたタイミング図を作成して処理結果統合部5に出力する(ステップS5)。例えば、図6に示すように、SG61〜SG63に示すような3つの信号を時間軸に表示させたタイミング図を作成して処理結果統合部5に出力する。
そして、処理結果統合部5は、3次元空間構成部3から入力される3次元の列車位置表示画像と、連動装置機能部4から入力されるタイミング図を統合して、表示部6の表示画面に統合した情報を表示させる(ステップS6)。
例えば、図7に示すように、表示部6には、3次元の列車位置表示画像とタイミング図とが、時間軸で統合された画像が表示される。このため、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を同時に把握することができる。
最後に、処理結果統合部5は、演算制御手段50の制御による入力操作部1の画面操作により、処理を終了するか否かを判断し(ステップS7)、処理を終了すると判断した場合には(ステップS7:Yes)、処理を終了する。一方、処理を終了しないと判断した場合には(ステップS7:No)、入力操作部1の画面操作により、列車運行パターンを編集する処理を行い(ステップS9)、ステップS4に戻る。
例えば、取得された列車運行パターンとして、ID81の列車が、時刻t=1〜3において、A駅方からB駅の2番線に入線するのに対して、ID82の列車は、時刻t=1〜3において、C駅方からB駅の2番線に入線するような列車運行パターンであった場合を想定する。
このような列車運行パターンを用いて3次元列車位置表示を行った場合、例えば、図8に示す3次元の列車位置表示画像のように、座標CD81において、2つの列車(ID81及びID82)の3次元座標値が交わってしまい、列車同士が衝突することが分かる。
従って、検証を行う作業者等は、当該列車運行パターンには重大な問題が存在することが認識できるので、ステップS9において、列車運行パターンを適宜編集して、再度、3次元列車位置表示を行って、列車同士の衝突等の不具合が生じないことを確認することができる。すなわち、検証時に作業者等による理解の相違や列車運行のパターン漏れを確認することができ、当該不具合を未然に防止することができる。
以上のように、配線略図、連動表及び列車運行パターンから所定の時刻(t)における列車の位置(x,y)を得て、3次元座標値(x,y,t)を抽出して、2次元座標を示す軸であるx軸及びy軸と、時刻を示すt軸を3次元に配置した3次元座標空間に、抽出された3次元座標値をプロットし時系列に結線して、3次元列車位置画像の表示を行うことにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、3次元の列車位置表示画像と、タイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
[3.連動装置機能部のシミュレーション動作の説明]
上記第1実施形態では、3次元の列車位置表示画像により不具合を確認した場合に、情報源である列車運行パターンを適宜編集することにより、当該不具合を解消する旨記載している。これに対して、3次元座標空間上の列車位置を直接操作して、座標点を変更させることにより、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成して、作成されるタイミング図の状態を変化させることも可能である。
ここで、連動装置機能のシミュレーション動作の説明を図9及び図10を用いて詳細に行う。なお、図9に示すフローチャートのステップのうち、ステップS11〜S16は、図2に示すステップS1〜S6と同一であるので、重複する説明は省略する。
図9のフローチャートに示すように、3次元空間構成部3は、演算制御手段50の制御による入力操作部1からの指令信号による画面操作により、表示部6の表示画面に表示された統合した情報のうち、3次元座標空間に表示された列車の座標値が変更されたか否かを判断する(ステップS17)。
もし、3次元空間構成部3は、3次元座標空間に表示された列車の座標値が変更されたと判断した場合(ステップS17:Yes)、変更された3次元座標値(x,y,t)の情報から、列車運行パターンを抽出して、連動装置機能部4に入力して(ステップS18)、ステップS15に戻る。一方、座標値の変更がないと判断した場合には(ステップS17:No)、処理を終了する。
そして、ステップS15において、連動装置機能部4は、新たに抽出された列車運行パターンに基づき、連動装置の機能をシミュレーションして制御信号等を生成し、新たにタイミング図を作成して処理結果統合部5に入力し(ステップS15)、処理結果統合部5は、これまでのタイミング図を、連動装置機能部4から入力される新たなタイミング図に置き換えて、表示部6の表示画面に表示させる(ステップS16)。
例えば、図10の3次元列車位置表示において、演算制御手段50の制御による入力操作部1(例えばポインティングデバイス)からの指令信号による画面操作により、3次元座標空間に表示されたID101の列車の座標点が、破線SM101で示すように変更された場合を想定する。この場合、連動装置機能部4において、連動装置の機能をシミュレーションして生成した、図10に示すタイミング図の信号の波形は、変更された3次元座標値(x,y,t)の情報から抽出された列車運行パターンに基づき、例えば、SG101〜SG103に示すようにそれぞれ変化することになる。
以上のように、3次元座標空間上の列車位置を画面上で直接操作して座標点を変更させると、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、直感的に列車運行パターンを変更して、連動装置の機能のシミュレーションを行うことができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
[4.x−y軸平面表示動作の説明]
また、特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y軸平面の列車の位置情報を表示させることも可能である。
ここで、特定時刻におけるx−y軸平面の列車の位置情報を表示させる動作の説明を図11及び図12を用いて詳細に行う。なお、図11に示すフローチャートのステップのうち、ステップS21〜S26は、図2に示すステップS1〜S6と同一であるので、重複する説明は省略する。
図11のフローチャートに示すように、処理結果統合部5は、演算制御手段50の制御による入力操作部1の画面操作により、特定の時刻が指定されたか否かを判断する(ステップS27)。
もし、処理結果統合部5は、特定の時刻が指定されたと判断した場合(ステップS27:Yes)、表示している3次元の列車位置表示画像を、x−y軸平面表示に切替え(ステップS28)、ステップS26に戻る。一方、時刻指定がないと判断した場合には(ステップS27:No)、処理を終了する。
そして、ステップS26において、処理結果統合部5は、x−y軸平面上に、指定された特定時刻における列車位置を表示させる(ステップS26)。
例えば、図12のタイミング図において、演算制御手段50の制御による入力操作部1の画面操作により、タイミング図における時間軸のカーソルCR121が、ポインティングデバイスの操作等によって時刻t=3に移動させられることにより、特定の時刻が指定された場合、3次元の列車位置表示画像をx−y軸平面に切替えると共に、図12のx−y軸平面上には、TR121に示すように当該時刻における列車位置(B駅の2番線に停車中)が表示される。
また、例えば、図12のタイミング図において、演算制御手段50の制御による入力操作部1の画面操作により、タイミング図における時間軸のカーソルCR121を順次移動させれば、図12のx−y軸平面上に、移動した時刻に応じて列車位置が表示される。
以上のように、特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y軸平面の列車の位置情報を表示させることにより、特定時刻における列車の位置を切り出すことができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
(第2実施形態)
[5.構成の説明]
本発明の第2実施形態の3次元列車位置表示方法を用いた装置の構成について図13を参照して説明する。図13は、3次元列車位置表示方法を用いた装置200の機能をブロック図として表した概略構成図である。但し、第1実施形態と同様の説明は省略する。
図13に示すように、3次元列車位置表示方法を用いた装置200(以下、単に装置200と呼ぶ。)は、入力操作部1、記憶部2、3次元空間構成部7、踏切制御機能部8、処理結果統合部5及び表示部6を有する。
また、3次元空間構成部7、踏切制御機能部8及び処理結果統合部5は、演算制御手段51によってその機能が実現される。具体的には、演算制御手段51は、CPU、ROM、RAM等を有しており、RAMの作業領域に展開されたROM等に記憶された各種プログラムデータとCPUとの協働により、入力操作部1、記憶部2及び表示部6を統括制御すると共に、3次元空間構成部7、踏切制御機能部8及び処理結果統合部5における処理を実行して各部の機能を実現する。
3次元空間構成部7は、2次元の位置を示す軸であるx軸及びy軸と、時刻を示すt軸をそれぞれ座標軸として、3次元座標空間を構成すると共に、入力、或いは、予め保存されている配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから、所定の時刻(t)における列車の位置(x,y)を抽出し、言い換えれば、3次元座標値を抽出し、抽出された3次元座標値を当該3次元座標空間に順次プロットし、プロット点を結線して処理結果統合部5に出力する。また、3次元空間構成部7は、踏切制御表及び列車運行パターンを踏切制御機能部8に出力する。
踏切制御機能部8は、踏切制御装置の機能を実現するものであって、3次元空間構成部7から入力された踏切制御表に記載された踏切の鳴動開始の条件、鳴動停止の条件等の踏切制御に必要な情報や、列車運行パターンに基づき、踏切制御装置の機能をシミュレーションして制御信号等を生成し、当該制御信号等を時刻を示すt軸に表示させたタイミング図を作成して処理結果統合部5に出力する。また、踏切制御機能部8は、踏切制御装置の機能をシミュレーションするための信号機の現示情報等を必要に応じて生成する。
処理結果統合部5は、3次元空間構成部7から入力される3次元空間にプロットされた列車の時刻及び2次元の位置情報と、踏切制御機能部8から入力されるタイミング図を統合して、表示部6の表示画面上に表示させる。
[6.3次元列車位置表示動作の説明]
ここで、本発明の第2実施形態における3次元列車位置表示方法を用いた装置の具体的な動作の説明を図13、図14、図15、図16、図17、図18及び図19を用いて詳細に行う。但し、第1実施形態と同様の説明は省略する。
図13のフローチャートに示すように、入力操作部1は、演算制御手段51の制御により、装置200の外部から入力される配線略図を取得する(ステップS31)。また、入力操作部1は、演算制御手段51の制御により、装置200の外部から入力される踏切制御表を取得する(ステップS32)。さらに、入力操作部1は、演算制御手段51の制御により、装置200の外部から入力される列車運行パターンを取得する(ステップS33)。
そして、3次元空間構成部7は、取得した配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから所定の時刻(t)における列車の位置(x,y)を抽出して、2次元座標を示す軸であるx軸及びy軸と、時刻を示す軸であるt軸を3次元に配置した3次元座標空間に、抽出された3次元座標値を順次プロットし、プロット点を時系列に結線して処理結果統合部5に出力し、踏切制御表及び列車運行パターンを踏切制御機能部8に出力する(ステップS34)。
ここで、3次元空間構成部7の処理内容について、さらに詳細に説明する。
図15(a)は、線路と線路のつながりを直線と記号を用いて表した配線略図の一例であり、図15(b)は、踏切の鳴動開始の条件、鳴動停止の条件等の踏切制御に必要な情報等が記載された、踏切制御表の一例である。また、図16は、時間を横軸、距離を縦軸にとり、X踏切や駅を縦軸上に配置したグラフ状の形態で表した列車運行パターン(所謂、ダイヤ)の一例である。
3次元空間構成部7は、取得した配線略図からX踏切の配置情報、踏切制御子A及びBの配置情報、駅における転てつ機や信号機等の設備の配置情報、ホームと到着発車線番の位置情報等を抽出する。例えば、図15(a)に示す配線略図から、「駅」は、「○○方」と「△△方」との間に位置し、ホームには1番線から2番線までの到着発車線番を有するといった、位置情報が抽出される。
また、「駅」と「○○方」との間には「X踏切」が存在し、「X踏切」の「○○方」には、閉電路式の「踏切制御子A」が、「X踏切」の「△△方」には、開電路式の「踏切制御子B」がそれぞれ配置されているといった、位置情報が抽出される。
また、取得した配線略図から、「2R」、「2L」、「3R」及び「3L」の4つの信号機が配置され、「2LT」、「11T」、「2RT」、「3RT」及び「12T」の5つの軌道回路が配置されているといった設備の配置情報が抽出される。但し、取得した配線略図からでは時刻情報は抽出できない。
また、3次元空間構成部7は、取得した踏切制御表から「X踏切」における踏切制御に必要な情報を抽出する。例えば、図15(b)に示す踏切制御表から、「○○方」から「X踏切」に進行した場合、「踏切制御子A」で列車が検知されると警報が鳴動開始し、「踏切制御子B」で列車が検知されると警報が鳴動終了し、また、「△△方」から「X踏切」に進行した場合、「軌道回路(3RT)」で列車が検知され、且つ、「信号機2L」が進行現示である場合に警報が鳴動開始し、「踏切制御子B」で列車が検知されると警報が鳴動終了ことが抽出される。但し、取得した踏切制御表からでは時刻情報は抽出できない。
ちなみに、後者の踏切制御において、「軌道回路(3RT)」で列車が検知されただけで、警報を鳴動開始させた場合、列車が駅の2番線に停車している間は、常に、警報が鳴動し、所謂、「開かずの踏切」になってしまう。このため、出発信号機である「信号機2L」が進行現示になった時点で、警報を鳴動開始させることにより、「開かずの踏切」になることを防止している。
さらに、3次元空間構成部7は、取得した列車運行パターンから各列車のある駅への到着時刻、駅からの出発時刻及び到着発車線番や、「X踏切」、「踏切制御子A」及び「踏切制御子B」の通過時刻等を抽出する。
例えば、図16に示す列車運行パターンから、ID161の列車は、時刻t=1に「△△方」から駅の2番線に到着した後、時刻t=1〜4の間に駅の2番線に停車し、時刻t=4と時刻t=5の間に2番線から「○○方」に向かって発車することが抽出される。但し、取得した列車運行パターンからでは駅における列車の位置情報や配置情報は抽出できない。
すなわち、配線略図、踏切制御表、若しくは、列車運行パターンのいずれか一つの情報からだけでは、時刻情報並びに位置情報や配置情報を一括して抽出することはできないので、3次元座標値を得ることはできないことになる。
このため、3次元空間構成部7は、取得した配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから抽出した情報を組み合わせることにより、例えば、ID161の列車は、時刻t=0〜1において、本線から信号機「3L」の進行現示により、駅の2番線に入線し、時刻t=1〜4まで駅の2番線で停車し、その後、信号機「2L」の進行現示により、時刻t=4〜6において、2番線から「○○方」の本線に進行して「○○方」に向かうといった、所定の時刻(t)における2次元の位置情報(x,y)を時系列に得ることができる。すなわち、3次元座標値(x,y,t)を抽出することができる。
最後に、3次元空間構成部7は、抽出した3次元座標値(x,y,t)を3次元座標空間上にプロットし、プロット点を時系列に結線する。例えば、図17に示すように、位置情報であるx−y軸平面には駅及びX踏切等の配線略図(図17中、設備の配置情報等の記載は一部省略している)が表示され、上りのID161の列車の位置と時刻とが関連付けられて3次元に列車位置が表示される。同様に、下りのID162の列車の位置と時刻とが関連付けられて3次元に列車位置が表示される。
図17の3次元の列車位置表示画像から分かるように、上りのID161の列車は、時刻t=1〜4の時点で駅の2番線に停車し、下りのID162の列車が駅の1番線に入線するのを待っているので、2つの列車の座標が交わる(衝突する)ことはない。
図14のフローチャートに戻って、踏切制御機能部8は、踏切制御装置の機能をシミュレーションするための信号機の現示情報等を生成するとともに、入力された踏切制御表及び列車運行パターンに基づき、踏切制御装置の機能をシミュレーションして制御信号等を生成し、当該制御信号等を時刻を示すt軸に表示させたタイミング図を作成して処理結果統合部5に出力する(ステップS35)。例えば、図18に示すように、SG181〜SG185に示すような5つの信号を時間軸に表示させたタイミング図を作成して処理結果統合部5に出力する。
例えば、図18に示すタイミング図では、「踏切制御子A」がDS181において、ID162の列車を検知した時点で、踏切警報制御SG185が警報を開始させ、「踏切制御子B」がDS182において、ID162の列車を検知した時点で、踏切警報制御SG185が警報を終了させていることが分かる。
また、例えば、図18に示すタイミング図では、「軌道回路(3RT)」がDS183において、ID161の列車の2番線在線を検知し、且つ、「信号機2L」がDS184において、「進行現示」に切り替わった場合に、踏切警報制御SG185が警報を開始させ、「踏切制御子B」がDS185において、ID161の列車を検知した時点で、踏切警報制御SG185が警報を終了させていることが分かる。
ちなみに、図15(a)に示す配線略図では、列車が「○○方」に進行する場合、「踏切制御子B」は「X踏切」の手前に配置されているが、踏切警報制御SG185は、列車の最後尾が「踏切制御子B」の検知範囲を通過した後、所定の時間を経過してから立ち上がる(警報解錠)ので、列車が踏切を通過する前に、警報が鳴動終了してしまうことはない。
そして、処理結果統合部5は、3次元空間構成部7から入力される3次元の列車位置表示画像と、踏切制御機能部8から入力されるタイミング図を統合して、表示部6の表示画面に統合した情報を表示させる(ステップS36)。
例えば、図19に示すように、表示部6には、3次元の列車位置表示画像とタイミング図とが、時間軸で統合された画像が表示される。このため、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を同時に把握することができる。
最後に、処理結果統合部5は、演算制御手段51の制御による入力操作部1の画面操作により、処理を終了するか否かを判断し(ステップS37)、処理を終了すると判断した場合には(ステップS37:Yes)、処理を終了する。一方、処理を終了しないと判断した場合には(ステップS37:No)、入力操作部1の画面操作により、列車運行パターンを編集する処理を行い(ステップS39)、ステップS34に戻る。
以上のように、配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから所定の時刻(t)における列車の位置(x,y)を得て、3次元座標値(x,y,t)を抽出して、2次元座標を示す軸であるx軸及びy軸と、時刻を示すt軸を3次元に配置した3次元座標空間に、抽出された3次元座標値をプロットし時系列に結線して、3次元列車位置画像の表示を行うことにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、3次元の列車位置表示画像と、タイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
[7.踏切制御機能部のシミュレーション動作の説明]
第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、ポインティングデバイスの操作等によって3次元座標空間上の列車位置を直接操作して、座標点を変更させることにより、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成して、作成されるタイミング図の状態を変化させることも可能である。
すなわち、第1実施形態と同様に、3次元座標空間上の列車位置を画像上で直接操作して座標点を変更させると、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、直感的に列車運行パターンを変更して、踏切制御装置の機能のシミュレーションを行うことができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
[8.x−y軸平面表示動作の説明]
また、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y軸平面の列車の位置情報を表示させることも可能である。
すなわち、第1実施形態と同様に、特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y軸平面の列車の位置情報を表示させることにより、特定時刻における列車の位置を切り出すことができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
なお、本発明の実施形態等の説明に際しては、処理結果統合部5により、3次元空間構成部3(或いは、3次元空間構成部7)から入力される3次元の列車位置表示画像と、連動装置機能部4(或いは、踏切制御機能部8)から入力されるタイミング図を統合して、表示部6の表示画面に統合した情報を表示させているが、勿論、タイミング図を除外して、3次元空間構成部3(或いは、3次元空間構成部7)が、3次元の列車位置表示画像のみを表示させるものであっても構わない。この場合には、連動装置機能部4(或いは、踏切制御機能部8)及び処理結果統合部5の処理は不要になる。
また、本発明の実施形態等の説明に際しては、各駅間の運行時間は、列車運行パターンから抽出できるものの、列車の速度情報が存在しないので、抽出される時刻tは離散的なものとなる。このため、3次元の列車位置表示画像においても、離散的な時刻に基づく列車位置の表示となるが、別途、列車の速度情報を付加することにより、3次元の列車位置表示画像において、連続的な列車位置を表示させることもできる。
また、本発明の実施形態等の説明に際しては、列車運行パターンとして、例えば、図4に示すような図表を例示しているが、演算制御手段50等の制御により表示部6に入力設定画面を表示させ、入力操作部1の画面操作により、列車運行パターンを入力させるものであっても構わない。
例えば、表示部6の表示画面上に、「列車ID」、「進路名」、「出発地点」、「到着地点」、「出発時刻」、「到着時刻」等を入力可能なテンプレート画面を表示させて、キーボード等からデータを入力させるものであっても構わない。
また、同様に、演算制御手段50等の制御により表示部6に入力設定画面を表示させ、入力操作部1の画面操作により、連動装置機能部4(或いは、踏切制御機能部8)が生成するタイミング図に表示させたい情報を入力させるものであっても構わない。
さらに、図12に示すタイミング図における時間軸のカーソルCR121操作によって、特定の時刻を指定するのではなく、演算制御手段50等の制御により表示部6に入力設定画面を表示させ、入力操作部1からの入力操作により、特定の時刻を指定するものであっても構わない。
また、本発明の実施形態等の説明に際しては、3次元の列車位置表示画像は、3次元座標空間に、抽出された3次元座標値(x,y,t)をプロットし、プロット点を時系列に一括して結線しているが、指定時刻のみ、時刻t=0から指定時刻まで、或いは、指定された時刻の間のみ等、抽出された3次元座標値(x,y,t)をプロットし、プロット点を時系列に結線するものであっても構わない。
この場合、注目したい時刻で列車の位置を切り出すことができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、本発明の実施形態等における、3次元座標空間を2次元画面上で回転表示させる機能を持たせるように構成しても良い。例えば、図5の3次元の列車位置表示画面においては、ID41の列車とID42の列車の結線が交差する部分では、一見して、座標が交わって(衝突する)いるか否か判別しにくいので、3次元座標空間を2次元画面上で回転表示させそれに応じて列車位置表示画像を変化させることにより、各列車の結線の座標が交わって(衝突する)いるか否かが判別しやすくなる。
ちなみに、3次元座標空間を2次元画面上で回転表示させる技術としては、3次元CAD等のグラッフィックソフトが備える公知の技術を用いることができる。
また、本発明の実施形態等の説明に際しては、特定時刻に対してx−y平面上に列車位置を表示させているが、必要に応じて、3次元列車位置表示画面に代わってx−t平面やy−t平面といった2次元平面で位置情報と時刻情報を表示するものであっても構わない。
また、本発明の実施形態等の説明に際しては、3次元列車位置表示方法を用いた装置として説明しているが、本発明の3次元列車位置表示方法は、列車の動きを時刻毎に表現できるので、列車接近警報装置、保守作業支援システム、進路制御装置機能検査システム、車両基地における車両編成変更支援システム等に適用することができる。
1 入力操作部
2 記憶部
3、7 3次元空間構成部
4 連動装置機能部
5 処理結果統合部
6 表示部
8 踏切制御機能部
50、51 演算制御手段
100、200 装置

Claims (14)

  1. 配線略図、連動表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、
    2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、
    前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示することを特徴とする3次元列車位置表示方法。
  2. 前記列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成し、前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示することを特徴とする請求項1に記載の3次元列車位置表示方法。
  3. 入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、当該変更された3次元座標値から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の3次元列車位置表示方法。
  4. 配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、
    2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、
    前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示することを特徴とする3次元列車位置表示方法。
  5. 踏切制御表及び前記列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成し、前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示することを特徴とする請求項4に記載の3次元列車位置表示方法。
  6. 入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、当該変更された3次元座標値から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示することを特徴とする請求項4又は5に記載の3次元列車位置表示方法。
  7. 入力操作部からの入力により特定の時刻が指定された場合、前記列車位置表示画像に代わりに前記x−y軸平面を表示し、当該平面上に前記特定の時刻における列車の位置情報を表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の3次元列車位置表示方法。
  8. 配線略図、連動表及び列車運行パターンを取得する入力操作部と、
    表示部と、
    取得された前記配線略図、前記連動表及び前記列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して前記表示部の画面上に表示させる3次元空間構成部と、
    を備えたことを特徴とする装置。
  9. 前記列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成する連動装置機能部と、
    前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させる処理結果統合部と、
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 前記入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、
    前記3次元空間構成部は、当該変更された3次元座標空間から新たに列車運行パターンを抽出し、
    前記連動装置機能部は、新たに抽出された列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、
    前記処理結果統合部は、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンを取得する入力操作部と、
    表示部と、
    取得された前記配線略図、前記踏切制御表及び前記列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して前記表示部の画面上に表示させる3次元空間構成部と、
    を備えたことを特徴とする装置。
  12. 踏切制御表及び前記列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成する踏切制御装置機能部と、
    前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させる処理結果統合部と、
    を備えることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、
    前記3次元空間構成部は、当該変更された3次元座標空間から新たに列車運行パターンを抽出し、
    前記踏切制御装置機能部は、新たに抽出された列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、
    前記処理結果統合部は、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 前記入力操作部からの入力により特定の時刻が指定された場合に、
    前記処理結果統合部は、前記列車位置表示画像に代わりに前記x−y軸平面を前記表示部に表示させ、当該平面上に前記特定の時刻における列車の位置情報を表示させることを特徴とする請求項9、10、12又は13のいずれか一項に記載の装置。
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