JP6174423B2 - 3次元列車位置表示方法及び装置 - Google Patents
3次元列車位置表示方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6174423B2 JP6174423B2 JP2013176319A JP2013176319A JP6174423B2 JP 6174423 B2 JP6174423 B2 JP 6174423B2 JP 2013176319 A JP2013176319 A JP 2013176319A JP 2013176319 A JP2013176319 A JP 2013176319A JP 6174423 B2 JP6174423 B2 JP 6174423B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- train
- dimensional
- unit
- time
- timing diagram
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
Description
具体的には、複数の制御信号等の変化を時間軸上に表示させたタイミング図と列車位置情報を表す図面とを対応させて表示する図面を用いて、列車の位置と制御信号等との関連を把握することにより、開発した機能の安全性や妥当性を検証していた。
例えば、踏切の警報を動作させる機能では、当該踏切への列車の接近を検知するセンサAの検出信号aが出力された時点で踏切の警報が動作させ、その後、列車が当該踏切を通過したことを検知するセンサBの検出信号bが出力された時点で踏切の警報が停止するように機能させる。
このような図面からは、センサAの検出信号aやセンサBの検出信号bが出力された時間に、当該センサの設置位置に列車が存在することを認識でき、列車の位置と制御信号cとの関連を把握することにより、開発した機能の安全性や妥当性を検証することができる。
また、CAD画面上で作成された鉄道信号用線路図及び信号制御用結線図を用いて、信号制御用結線図の作動をシミュレーションする装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、先行の列車が前記センサBを通過する前に、後続の列車が前記センサAを通過した場合、時間軸上では、前記検出信号aが2回出力された後に、前記検出信号bが2回出力されることになる。但し、当該時間軸上には列車位置の情報が存在しないため、どちらの検出信号がどちらの列車に対応しているかは、タイミング図からだけでは把握できず、このため、2編成以上の列車の位置と時刻の関連性を容易に認識できなくなってしまうといった問題点があった。
また、特許文献1の先行技術でも、2編成以上の列車が運行する場合を想定しておらず、列車の位置と時刻の関連性を容易に認識できなくなってしまう。
配線略図、連動表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、
2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、
前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示するようにしたものである。
3次元の列車位置表示画像と、入力されるタイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
3次元座標空間上の列車位置を表示画面上で操作して座標点を変更させ、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、列車運行パターンを変更した場合の結果を直感的に把握することができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、
2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、
前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示するようにしたものである。
3次元の列車位置表示画像と、入力されるタイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
3次元座標空間上の列車位置を表示画面上で操作して座標点を変更させ、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、列車運行パターンを変更した場合の結果を直感的に把握することができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y平面の列車の位置情報を表示させることにより、特定時刻における列車の位置を切り出すことができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
配線略図、連動表及び列車運行パターンを取得する入力操作部と、
表示部と、
取得された前記配線略図、前記連動表及び前記列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して前記表示部の画面上に表示させる3次元空間構成部と、
を備えるようにしたものである。
3次元の列車位置表示画像と、入力されるタイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
3次元座標空間上の列車位置を表示画面上で操作して座標点を変更させ、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、列車運行パターンを変更した場合の結果を直感的に把握することができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンを取得する入力操作部と、
表示部と、
取得された前記配線略図、前記踏切制御表及び前記列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して前記表示部の画面上に表示させる3次元空間構成部と、
を備えるようにしたものである。
3次元の列車位置表示画像と、入力されるタイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
3次元座標空間上の列車位置を表示画面上で操作して座標点を変更させ、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成することにより、作成されるタイミング図の状態を変化させることができるので、列車運行パターンを変更した場合の結果を直感的に把握することができ、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y平面の列車の位置情報を表示させることにより、特定時刻における列車の位置を切り出すことができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
また、本発明によれば、配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示させることにより、2編成以上の列車の位置と時刻とを関連付けて3次元に列車位置を表示することができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である3次元列車位置表示方法及び装置を詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
本発明の第1実施形態の3次元列車位置表示方法を用いた装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、3次元列車位置表示方法を用いた装置100の機能をブロック図として表した概略構成図である。
図1に示すように、3次元列車位置表示方法を用いた装置100(以下、単に装置100と呼ぶ。)は、入力操作部1、記憶部2、3次元空間構成部3、連動装置機能部4、処理結果統合部5及び表示部6を有する。
また、3次元空間構成部3、連動装置機能部4及び処理結果統合部5は、演算制御手段50によってその機能が実現される。具体的には、演算制御手段50は、CPU(セントラル プロセッシング ユニット)、ROM(リード オンリー メモリ)、RAM(ランダム アクセス メモリ)等を有しており、RAMの作業領域に展開されたROM等に記憶された各種プログラムデータとCPUとの協働により、入力操作部1、記憶部2及び表示部6を統括制御すると共に、3次元空間構成部3、連動装置機能部4及び処理結果統合部5における処理を実行して各部の機能を実現する。
記憶部2は、演算制御手段50(3次元空間構成部3、連動装置機能部4、処理結果統合部5)から読み書き可能に情報を記憶する。例えば、記憶部2は、HDD(ハードディスク ドライブ)、SSD(ソリッド ステート ドライブ)、半導体メモリ等であって、入力操作部1で取得された配線略図、連動表及び列車運行パターン等の情報や、予め取り込まれた配線略図、連動表及び列車運行パターン等の情報が保存されている。
3次元空間構成部3は、2次元の位置を示す軸であるx軸及びy軸と、時刻を示すt軸をそれぞれ座標軸として、3次元座標空間を構成すると共に、入力、或いは、予め保存されている配線略図、連動表及び列車運行パターンから、所定の時刻(t)における列車の位置(x,y)を抽出し、言い換えれば、3次元座標値を抽出し、抽出された3次元座標値を当該3次元座標空間に順次プロットし、プロット点を結線して処理結果統合部5に出力する。また、3次元空間構成部3は、列車運行パターンを連動装置機能部4に出力する。
処理結果統合部5は、3次元空間構成部3から入力される3次元空間にプロットされた列車の時刻及び2次元の位置情報と、連動装置機能部4から入力されるタイミング図を統合して、表示部6の表示画面上に表示させる。
表示部6は、表示装置であって、処理結果統合部5から出力された表示制御信号に基づいた情報や画像を表示画面に表示する。例えば、表示部6は、CRT(カソード レイ チューブ)やLCD(液晶ディスプレイ)、有機EL(エレクトロ ルミネッセンス)素子を用いたFPD(フラット パネル ディスプレイ)等である。
ここで、本発明の第1実施形態における3次元列車位置表示方法を用いた装置の具体的な動作の説明を図2、図3、図4、図5、図6、図7及び図8を用いて詳細に行う。
図2のフローチャートに示すように、入力操作部1は、演算制御手段50の制御により、装置100の外部から入力される配線略図を取得する(ステップS1)。また、入力操作部1は、演算制御手段50の制御により、装置100の外部から入力される連動表を取得する(ステップS2)。さらに、入力操作部1は、演算制御手段50の制御により、装置100の外部から入力される列車運行パターンを取得する(ステップS3)。
図3(a)は、線路と線路のつながりを直線と記号を用いて表した配線略図の一例であり、図3(b)は、特定の経路を確保する転てつ機や信号機につけられた名称や番号、鎖錠等が記載された、連動表の一例である。また、図4は、時間を横軸、距離を縦軸にとり、駅名を縦軸上に配置したグラフ状の形態で表した列車運行パターン(所謂、ダイヤ)の一例である。
また、「B駅」には、「1R」〜「8L」の8つの場内信号機、若しくは、出発信号機が配置され、「11」、「12」、「13」、「21」、「22」及び「23」の6つの転てつ機が配置されているといった設備の配置情報が抽出される。但し、取得した配線略図からでは時刻情報は抽出できない。
図5の3次元の列車位置表示画像から分かるように、先行のID41の列車は、時刻t=3〜4の時点でB駅の2番線に停車し、その間に後続のID42の列車がB駅の1番線を通過するので、2つの列車の座標が交わる(衝突する)ことはない。
例えば、図7に示すように、表示部6には、3次元の列車位置表示画像とタイミング図とが、時間軸で統合された画像が表示される。このため、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を同時に把握することができる。
このような列車運行パターンを用いて3次元列車位置表示を行った場合、例えば、図8に示す3次元の列車位置表示画像のように、座標CD81において、2つの列車(ID81及びID82)の3次元座標値が交わってしまい、列車同士が衝突することが分かる。
従って、検証を行う作業者等は、当該列車運行パターンには重大な問題が存在することが認識できるので、ステップS9において、列車運行パターンを適宜編集して、再度、3次元列車位置表示を行って、列車同士の衝突等の不具合が生じないことを確認することができる。すなわち、検証時に作業者等による理解の相違や列車運行のパターン漏れを確認することができ、当該不具合を未然に防止することができる。
また、3次元の列車位置表示画像と、タイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
上記第1実施形態では、3次元の列車位置表示画像により不具合を確認した場合に、情報源である列車運行パターンを適宜編集することにより、当該不具合を解消する旨記載している。これに対して、3次元座標空間上の列車位置を直接操作して、座標点を変更させることにより、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成して、作成されるタイミング図の状態を変化させることも可能である。
ここで、連動装置機能のシミュレーション動作の説明を図9及び図10を用いて詳細に行う。なお、図9に示すフローチャートのステップのうち、ステップS11〜S16は、図2に示すステップS1〜S6と同一であるので、重複する説明は省略する。
もし、3次元空間構成部3は、3次元座標空間に表示された列車の座標値が変更されたと判断した場合(ステップS17:Yes)、変更された3次元座標値(x,y,t)の情報から、列車運行パターンを抽出して、連動装置機能部4に入力して(ステップS18)、ステップS15に戻る。一方、座標値の変更がないと判断した場合には(ステップS17:No)、処理を終了する。
例えば、図10の3次元列車位置表示において、演算制御手段50の制御による入力操作部1(例えばポインティングデバイス)からの指令信号による画面操作により、3次元座標空間に表示されたID101の列車の座標点が、破線SM101で示すように変更された場合を想定する。この場合、連動装置機能部4において、連動装置の機能をシミュレーションして生成した、図10に示すタイミング図の信号の波形は、変更された3次元座標値(x,y,t)の情報から抽出された列車運行パターンに基づき、例えば、SG101〜SG103に示すようにそれぞれ変化することになる。
また、特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y軸平面の列車の位置情報を表示させることも可能である。
ここで、特定時刻におけるx−y軸平面の列車の位置情報を表示させる動作の説明を図11及び図12を用いて詳細に行う。なお、図11に示すフローチャートのステップのうち、ステップS21〜S26は、図2に示すステップS1〜S6と同一であるので、重複する説明は省略する。
もし、処理結果統合部5は、特定の時刻が指定されたと判断した場合(ステップS27:Yes)、表示している3次元の列車位置表示画像を、x−y軸平面表示に切替え(ステップS28)、ステップS26に戻る。一方、時刻指定がないと判断した場合には(ステップS27:No)、処理を終了する。
そして、ステップS26において、処理結果統合部5は、x−y軸平面上に、指定された特定時刻における列車位置を表示させる(ステップS26)。
また、例えば、図12のタイミング図において、演算制御手段50の制御による入力操作部1の画面操作により、タイミング図における時間軸のカーソルCR121を順次移動させれば、図12のx−y軸平面上に、移動した時刻に応じて列車位置が表示される。
[5.構成の説明]
本発明の第2実施形態の3次元列車位置表示方法を用いた装置の構成について図13を参照して説明する。図13は、3次元列車位置表示方法を用いた装置200の機能をブロック図として表した概略構成図である。但し、第1実施形態と同様の説明は省略する。
図13に示すように、3次元列車位置表示方法を用いた装置200(以下、単に装置200と呼ぶ。)は、入力操作部1、記憶部2、3次元空間構成部7、踏切制御機能部8、処理結果統合部5及び表示部6を有する。
また、3次元空間構成部7、踏切制御機能部8及び処理結果統合部5は、演算制御手段51によってその機能が実現される。具体的には、演算制御手段51は、CPU、ROM、RAM等を有しており、RAMの作業領域に展開されたROM等に記憶された各種プログラムデータとCPUとの協働により、入力操作部1、記憶部2及び表示部6を統括制御すると共に、3次元空間構成部7、踏切制御機能部8及び処理結果統合部5における処理を実行して各部の機能を実現する。
処理結果統合部5は、3次元空間構成部7から入力される3次元空間にプロットされた列車の時刻及び2次元の位置情報と、踏切制御機能部8から入力されるタイミング図を統合して、表示部6の表示画面上に表示させる。
ここで、本発明の第2実施形態における3次元列車位置表示方法を用いた装置の具体的な動作の説明を図13、図14、図15、図16、図17、図18及び図19を用いて詳細に行う。但し、第1実施形態と同様の説明は省略する。
図13のフローチャートに示すように、入力操作部1は、演算制御手段51の制御により、装置200の外部から入力される配線略図を取得する(ステップS31)。また、入力操作部1は、演算制御手段51の制御により、装置200の外部から入力される踏切制御表を取得する(ステップS32)。さらに、入力操作部1は、演算制御手段51の制御により、装置200の外部から入力される列車運行パターンを取得する(ステップS33)。
図15(a)は、線路と線路のつながりを直線と記号を用いて表した配線略図の一例であり、図15(b)は、踏切の鳴動開始の条件、鳴動停止の条件等の踏切制御に必要な情報等が記載された、踏切制御表の一例である。また、図16は、時間を横軸、距離を縦軸にとり、X踏切や駅を縦軸上に配置したグラフ状の形態で表した列車運行パターン(所謂、ダイヤ)の一例である。
また、「駅」と「○○方」との間には「X踏切」が存在し、「X踏切」の「○○方」には、閉電路式の「踏切制御子A」が、「X踏切」の「△△方」には、開電路式の「踏切制御子B」がそれぞれ配置されているといった、位置情報が抽出される。
また、取得した配線略図から、「2R」、「2L」、「3R」及び「3L」の4つの信号機が配置され、「2LT」、「11T」、「2RT」、「3RT」及び「12T」の5つの軌道回路が配置されているといった設備の配置情報が抽出される。但し、取得した配線略図からでは時刻情報は抽出できない。
ちなみに、後者の踏切制御において、「軌道回路(3RT)」で列車が検知されただけで、警報を鳴動開始させた場合、列車が駅の2番線に停車している間は、常に、警報が鳴動し、所謂、「開かずの踏切」になってしまう。このため、出発信号機である「信号機2L」が進行現示になった時点で、警報を鳴動開始させることにより、「開かずの踏切」になることを防止している。
例えば、図16に示す列車運行パターンから、ID161の列車は、時刻t=1に「△△方」から駅の2番線に到着した後、時刻t=1〜4の間に駅の2番線に停車し、時刻t=4と時刻t=5の間に2番線から「○○方」に向かって発車することが抽出される。但し、取得した列車運行パターンからでは駅における列車の位置情報や配置情報は抽出できない。
図17の3次元の列車位置表示画像から分かるように、上りのID161の列車は、時刻t=1〜4の時点で駅の2番線に停車し、下りのID162の列車が駅の1番線に入線するのを待っているので、2つの列車の座標が交わる(衝突する)ことはない。
また、例えば、図18に示すタイミング図では、「軌道回路(3RT)」がDS183において、ID161の列車の2番線在線を検知し、且つ、「信号機2L」がDS184において、「進行現示」に切り替わった場合に、踏切警報制御SG185が警報を開始させ、「踏切制御子B」がDS185において、ID161の列車を検知した時点で、踏切警報制御SG185が警報を終了させていることが分かる。
例えば、図19に示すように、表示部6には、3次元の列車位置表示画像とタイミング図とが、時間軸で統合された画像が表示される。このため、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を同時に把握することができる。
また、3次元の列車位置表示画像と、タイミング図とを統合して表示させることにより、列車位置表示画像とタイミング図とを対比することができるので、複数の列車の時刻毎の列車位置と、当該列車位置に関連する複数の信号の変化状況を把握することができる。
第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、ポインティングデバイスの操作等によって3次元座標空間上の列車位置を直接操作して、座標点を変更させることにより、当該変更座標点から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置の機能のシミュレーションにより制御信号等を生成してタイミング図を作成して、作成されるタイミング図の状態を変化させることも可能である。
また、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、特定の時刻を指定して、当該特定時刻におけるx−y軸平面の列車の位置情報を表示させることも可能である。
例えば、表示部6の表示画面上に、「列車ID」、「進路名」、「出発地点」、「到着地点」、「出発時刻」、「到着時刻」等を入力可能なテンプレート画面を表示させて、キーボード等からデータを入力させるものであっても構わない。
また、同様に、演算制御手段50等の制御により表示部6に入力設定画面を表示させ、入力操作部1の画面操作により、連動装置機能部4(或いは、踏切制御機能部8)が生成するタイミング図に表示させたい情報を入力させるものであっても構わない。
さらに、図12に示すタイミング図における時間軸のカーソルCR121操作によって、特定の時刻を指定するのではなく、演算制御手段50等の制御により表示部6に入力設定画面を表示させ、入力操作部1からの入力操作により、特定の時刻を指定するものであっても構わない。
この場合、注目したい時刻で列車の位置を切り出すことができるので、列車運行に関わる機能等の検証時に個々人による理解の相違や列車運行のパターン漏れを防止することができる。
ちなみに、3次元座標空間を2次元画面上で回転表示させる技術としては、3次元CAD等のグラッフィックソフトが備える公知の技術を用いることができる。
また、本発明の実施形態等の説明に際しては、3次元列車位置表示方法を用いた装置として説明しているが、本発明の3次元列車位置表示方法は、列車の動きを時刻毎に表現できるので、列車接近警報装置、保守作業支援システム、進路制御装置機能検査システム、車両基地における車両編成変更支援システム等に適用することができる。
2 記憶部
3、7 3次元空間構成部
4 連動装置機能部
5 処理結果統合部
6 表示部
8 踏切制御機能部
50、51 演算制御手段
100、200 装置
Claims (14)
- 配線略図、連動表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、
2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、
前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示することを特徴とする3次元列車位置表示方法。 - 前記列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成し、前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示することを特徴とする請求項1に記載の3次元列車位置表示方法。
- 入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、当該変更された3次元座標値から新たに列車運行パターンを抽出し、連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の3次元列車位置表示方法。
- 配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、
2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、
前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して表示装置の画面上に表示することを特徴とする3次元列車位置表示方法。 - 踏切制御表及び前記列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成し、前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示することを特徴とする請求項4に記載の3次元列車位置表示方法。
- 入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、当該変更された3次元座標値から新たに列車運行パターンを抽出し、踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して表示することを特徴とする請求項4又は5に記載の3次元列車位置表示方法。
- 入力操作部からの入力により特定の時刻が指定された場合、前記列車位置表示画像に代わりに前記x−y軸平面を表示し、当該平面上に前記特定の時刻における列車の位置情報を表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の3次元列車位置表示方法。
- 配線略図、連動表及び列車運行パターンを取得する入力操作部と、
表示部と、
取得された前記配線略図、前記連動表及び前記列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して前記表示部の画面上に表示させる3次元空間構成部と、
を備えたことを特徴とする装置。 - 前記列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成する連動装置機能部と、
前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させる処理結果統合部と、
を備えることを特徴とする請求項8に記載の装置。 - 前記入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、
前記3次元空間構成部は、当該変更された3次元座標空間から新たに列車運行パターンを抽出し、
前記連動装置機能部は、新たに抽出された列車運行パターンに基づき連動装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、
前記処理結果統合部は、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項9に記載の装置。 - 配線略図、踏切制御表及び列車運行パターンを取得する入力操作部と、
表示部と、
取得された前記配線略図、前記踏切制御表及び前記列車運行パターンから複数の所定時刻における列車の2次元位置情報を取得してそれぞれの基準点からの値を求め、2次元座標を示すx軸及びy軸と時刻を示す時間軸とをそれぞれ座標軸とする3次元座標空間に、前記基準点からの値を3次元座標値としてプロットし、前記プロットした点を時系列に結線した列車位置表示画像を生成して前記表示部の画面上に表示させる3次元空間構成部と、
を備えたことを特徴とする装置。 - 踏切制御表及び前記列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を作成する踏切制御装置機能部と、
前記タイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させる処理結果統合部と、
を備えることを特徴とする請求項11に記載の装置。 - 前記入力操作部からの指令信号に応じて前記結線の位置が移動操作されることで前記3次元座標値が変更された場合に、
前記3次元空間構成部は、当該変更された3次元座標空間から新たに列車運行パターンを抽出し、
前記踏切制御装置機能部は、新たに抽出された列車運行パターンに基づき踏切制御装置機能をシミュレーションして生成した信号を時間軸上に表示させたタイミング図を新たに作成し、
前記処理結果統合部は、新たに作成されたタイミング図と前記列車位置表示画像とを前記時間軸で統合して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項12に記載の装置。 - 前記入力操作部からの入力により特定の時刻が指定された場合に、
前記処理結果統合部は、前記列車位置表示画像に代わりに前記x−y軸平面を前記表示部に表示させ、当該平面上に前記特定の時刻における列車の位置情報を表示させることを特徴とする請求項9、10、12又は13のいずれか一項に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013176319A JP6174423B2 (ja) | 2013-08-28 | 2013-08-28 | 3次元列車位置表示方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013176319A JP6174423B2 (ja) | 2013-08-28 | 2013-08-28 | 3次元列車位置表示方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015044469A JP2015044469A (ja) | 2015-03-12 |
JP6174423B2 true JP6174423B2 (ja) | 2017-08-02 |
Family
ID=52670411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013176319A Expired - Fee Related JP6174423B2 (ja) | 2013-08-28 | 2013-08-28 | 3次元列車位置表示方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6174423B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111098892B (zh) * | 2018-10-26 | 2022-03-11 | 通号城市轨道交通技术有限公司 | 列车自动监控系统的空间位置信息定位方法及装置 |
CN110765555A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-02-07 | 中车工业研究院有限公司 | 一种列车运行仿真三维视景展示方法及装置 |
CN112590870B (zh) * | 2020-12-11 | 2022-12-16 | 交控科技股份有限公司 | 一种基于虚拟信号机的发车方法、装置、电子设备及存储介质 |
CN112622988A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-04-09 | 云南昆钢电子信息科技有限公司 | 一种虚拟轨道定位方法和系统 |
JP2024073739A (ja) * | 2022-11-18 | 2024-05-30 | 株式会社日立製作所 | データ表示装置、データ表示方法、および鉄道業務システム |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3668805B2 (ja) * | 1996-04-12 | 2005-07-06 | 株式会社日立製作所 | 構内ダイヤの表示方法 |
JP3653954B2 (ja) * | 1997-10-23 | 2005-06-02 | トヨタ自動車株式会社 | 移動体交通制御システムの移動体装置、移動体交通制御システムの管制局、移動体交通制御システム |
US6799097B2 (en) * | 2002-06-24 | 2004-09-28 | Modular Mining Systems, Inc. | Integrated railroad system |
JP4774031B2 (ja) * | 2007-12-05 | 2011-09-14 | 三菱重工業株式会社 | 列車運行シミュレーション表示装置、表示方法、及び列車運行シミュレーションシステム |
JP5156664B2 (ja) * | 2009-02-16 | 2013-03-06 | 株式会社日立製作所 | 運転整理支援システム |
-
2013
- 2013-08-28 JP JP2013176319A patent/JP6174423B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015044469A (ja) | 2015-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6174423B2 (ja) | 3次元列車位置表示方法及び装置 | |
CN111090922B (zh) | 对用于多个工业单元的协作机器人编程的方法和系统 | |
WO2011122394A1 (ja) | カーソルの表示方法およびカーソルの表示プログラム | |
JP4836100B2 (ja) | 電子部品実装データの作成方法及び装置 | |
US20130168504A1 (en) | Method for visualizing track occupancy | |
CN109359347A (zh) | 一种基于bim的铁路信号室外设备三维布置方法及装置 | |
JP6291560B1 (ja) | 構造物管理支援システム、及び構造物管理方法 | |
US8781803B2 (en) | Method and device for generating and publishing a railway signaling diagram | |
CN106951076A (zh) | 基于bim的高速公路模型vr展示方法 | |
US20150309499A1 (en) | Tool track display device for displaying track of tool | |
CN105383522A (zh) | 一种导航式列车运行径路图的制作方法和系统 | |
JP2016149050A (ja) | 情報処理装置及び車載装置 | |
WO2013118179A1 (ja) | 工具軌跡表示方法および工具軌跡表示装置 | |
JP5307098B2 (ja) | 鉄道信号cadシステムのシミュレータ、そのためのコンピュータプログラム、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び鉄道信号cadシステムのシミュレーション方法 | |
KR101844525B1 (ko) | 철도 모의주행을 위한 가상선로 생성 장치와 이를 이용한 가상선로 생성방법 및 가상선로 생성프로그램이 저장된 기록매체 | |
JPH0561927A (ja) | データ自動配置装置 | |
KR102032746B1 (ko) | 철도 차량용 가변형 시뮬레이터와, 이를 이용하여 철도 차량 운전실 dmi를 평가하는 방법 | |
JP7000397B2 (ja) | 仮想現実制御システム | |
JP2012126179A (ja) | 連動図表作成装置および連動図表作成方法 | |
JP6630254B2 (ja) | 電子連動装置 | |
JP3765257B2 (ja) | 鉄道設備情報入力装置 | |
KR20100060436A (ko) | 검증 및 정비 교육용 전동차 가상현실 제공 시스템 | |
JP2004168165A (ja) | 駅構内設備評価装置 | |
JP2003095099A (ja) | 配線略図データの入力方法 | |
JP2007307922A (ja) | 鉄道保守用車シミュレータ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160815 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170619 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170706 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6174423 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |