JP6173403B2 - 射出成形機のパージシャッター装置 - Google Patents

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Description

この発明は、射出成形機のパージシャッター装置に関して、特に、射出ノズルを金型から離してパージするときに、パージされた成形材料またはパージ材が少なくとも射出ノズルの前方にある金型に飛散することを防止するために、金型と射出ノズルの間の所定の位置に自動でパージシャッターを移動させる射出成形機のパージシャッター装置に関する。さらに、この発明は、射出成形機のパージシャッター装置に関して、特に、射出ノズルの先端部に付着した成形材料またはパージ材を自動で除去する除去部材を有する射出成形機のパージシャッター装置に関する。
射出成形機は、型締装置と、射出装置と、それらを運転制御する制御装置とを含んで、射出成形加工を行う。型締装置は、搭載する金型を開閉するとともに型締する。射出装置は、型締された金型の中に、金型に当接させた射出ノズルを通して計量した成形材料を射出する。金型の中の成形材料は、固化して成形品となる。成形品は、金型を開いた際に、エジェクタピンを金型から突き出して離型される。成形材料は、熱可塑性樹脂材料や熱硬化性樹脂材料などのプラスチック材料、マグネシウムやアルミニウムなどの軽金属材料を含む金属材料、または、バインダとなるプラスチック材料に金属粉末を混ぜ合わせた材料などがある。
射出成形機は、例えば、成形材料を変更する際の色替え作業のとき、中断していた成形作業を再開するとき、または、所定回数の成形サイクル毎など、必要なときに射出装置の中に滞留した成形材料を金型の外に排出するために、機台上の射出装置を所定の位置まで後退させて射出ノズルを金型から離した状態で成形材料またはパージ材を射出するようにして排出(以下、パージと称する)する。パージ作業は、例えば、成形品に色替前の成形材料が混入することを防止し、射出装置の中で成形材料が長時間加熱された状態で滞留したことで成形品に焼けまたは黒条が生じることを防止するなどの目的で実施される。なお、色替え作業は、射出装置の中の成形材料Aをパージ材に置換したあと、パージ材を成形材料Bに置換することもある。パージ材は、例えば、溶融温度が高い成形材料Aから溶融温度が低い成形材料Bに色替えする際に、低い温度で溶融しかつ高い温度でもやけ等を発生しないような溶融温度の温度範囲が広い材料を使用するなど、各種目的に応じた材料が使用されている。また、色替え作業は、成形材料Aと成形材料Bの溶融温度が同程度であるなど、パージ材を使わずに直接成形材料Bで成形材料Aを置換することもある。
特許文献1(実公平2−42417号公報)では、パージング時に射出ノズル前方を覆って、噴出されたパージング材を所定の方向に案内して、例えば、下方に落下するように案内して、樹脂の飛散を阻止する射出成形機におけるパージカバーにおいて、パージカバーの基端が射出装置の射出ノズルより後方の位置へ軸着され、射出ノズルの前方及ぴ側方を覆う位置と射出ノズルより後方であって射出方向から外れた位置との間を所定の角度範囲で回転して移動可能に設けられているパージカバーを開示している。また、特許文献1のパージカバーが下方に移動したときに射出ノズルの先端に軽く触れて、射出ノズルの先端に付着しているパージング材を拭い去ることで、射出ノズルの先端をきれいにするための拭去部材をパージカバーに有していることが開示されている。拭去部材は、軟質で耐熱性に優れたフッ素樹脂等が使用され、その形状は板状あるいは刷毛状に形成されている。また、特許文献1では、パージカバーを移動させるために専用のエアシリンダまたはモータ等の各種駆動源を有して、自動パージングを容易にすることが開示されている。
実公平2−42417号
特許文献1では、射出成形機でパージ作業を行う際に自動でパージカバーを移動させるために専用のエアシリンダ等の各種駆動源を有して、さらに、射出ノズルを金型から離してパージする位置まで射出装置が後退したことを検出するリミットスイッチなどの位置検出器と、位置検出器の出力信号を受けてパージカバーを射出ノズルを覆う位置にまで移動させ、パージが完了するとパージカバーを射出方向から外れた位置にまで移動させるように専用の駆動源を制御する制御装置と、を少なくとも含む必要があり、自動でパージ作業を行うための構成およびその制御を複雑にしていた。
そこで、本発明の射出成形機のパージシャッター装置では、射出装置が後退してパージ作業を行う位置を検出する位置検出器と、パージシャッターを移動させるための専用のエアシリンダ等の駆動源と、その専用の駆動源を制御するための制御装置とを不要にして、簡単な構成でパージシャッターを射出装置の進退移動に同期して所望の位置に自動で移動させることを目的とする。
本発明の射出成形機のパージシャッター装置は、金型に当接する射出ノズルを有する射出装置と、前記射出ノズルが前進して前記金型に当接するように前記射出装置を前進させて、前記射出ノズルが後退して前記金型から離れるように前記射出装置を後退させる射出装置移動用駆動装置と、を含む射出成形機に備えられて、前記射出装置が後退してパージするときに前記金型と前記射出ノズルの間に配置されるパージシャッターを有する射出成形機のパージシャッター装置において、前記射出装置が前進するときに前記金型と前記射出ノズルの間のパージシャッター位置から所定の退避位置まで前記パージシャッターを移動して、前記射出装置が後退するときに前記退避位置から前記パージシャッター位置に前記パージシャッターを移動するように、前記射出装置移動用駆動装置の駆動力を伝達する機械式の駆動力伝達装置を有し、前記駆動力伝達装置が、前記金型を有する側または当該金型に対して移動する前記射出装置を有する側のうちのどちらか一方に長尺の板ばねにおける巻き戻るばねの力に抗して最初に引き出される側を固定して、他方に前記長尺の板ばねにおける前記ばねの力で最初に巻き戻る側を固定して、前記射出装置用移動装置で前記金型に対して前記射出装置を前進または後退させるうちのどちらか一方に移動させる際に、引き出された前記長尺の板ばねが前記ばねの力で巻き戻ることで正回転して、他方に移動するときに巻かれた前記長尺の板ばねが引き出されることで逆回転する回転手段を含むことを特徴とする。
また、本発明の射出成形機のパージシャッター装置は、前記駆動力伝達装置が前記回転手段の回転数を変換して伝達する回転数変換手段を含み、前記回転数変換手段で所定の角度範囲内で正回転または逆回転して、取り付けられた前記パージシャッターを前記パージシャッター位置と前記退避位置に移動させるアーム部材を有すると良い。
また、本発明の射出成形機のパージシャッター装置は、前記回転手段が、前記金型を有する側に前記長尺の板ばねにおける前記ばねの力で最初に巻き戻る側を固定して、前記金型に対して移動する前記射出装置を有する側に前記長尺の板ばねにおける巻き戻るばねの力に抗して最初に引き出される側を固定して、前記射出装置を前進させる際に、引き出された前記長尺の板ばねが前記ばねの力で巻き戻ることで正回転して、前記射出装置を後退させる際に、巻かれた前記長尺の板ばねが引き出されることで逆回転すると良い。
また、本発明の射出成形機のパージシャッター装置は、前記回転数変換手段が、前記回転手段の正回転または逆回転を所定のプーリー比で前記アーム部材の所定の角度範囲内の正回転または逆回転に変換して伝達するための少なくとも2つのプーリを含むと良い。
また、本発明の射出成形機のパージシャッター装置は、前記パージシャッターが、移動する間に前記射出ノズルの先端部に接触して当該射出ノズルの先端部に付着した成形材料またはパージ材を除去する除去部材を含むと良い。
本発明の射出成形機のパージシャッター装置では、簡単な構成でパージシャッターを射出装置の進退移動に同期して所望の位置に自動で移動させることを可能にする。
本発明のパージシャッター装置を有する射出成形機の構成の一例を概略で示す側面図である。 本発明のパージシャッター装置を有する射出装置がパージ可能な位置まで後退した状態の概略図を示し、図(a)が上から見た平面図、図(b)が反操作側から見た側面図、そして、図(c)が操作側から見た側面図である。 本発明のパージシャッター装置を有する射出装置が射出ノズルを金型に当接するまで前進した状態の概略図を示し、図(a)が上から見た平面図、図(b)が反操作側から見た側面図、そして、図(c)が操作側から見た側面図である。 本発明のパージシャッター装置の構成の一例を示す断面図であって、図(a)が図2(b)のA−A矢視断面図であって、図(b)が図(a)のB−B矢視断面図である。 本発明のパージシャッター装置の構成の一例を示す断面図であって、図(a)が図3(b)のA−A矢視断面図であって、図(b)が図(a)のB−B矢視断面図である。 本発明の射出成形機のパージシャッター装置によって移動するパージシャッターを示す概略図であって、図(a)が射出装置が所定の位置まで後退してパージシャッター位置にパージシャッターが配置されている状態を示し、図(b)がパージシャッターの除去部材で前進中の射出ノズルの先端部の成形材料またはパージ材を除去している状態を示し、図(c)がパージシャッターが退避位置に移動し、射出ノズルが金型に当接している状態を示し、図(d)がパージシャッターの除去部材で後退中の射出ノズルの先端部の成形材料またはパージ材を除去している状態を示し、図(e)が射出装置が所定の位置まで後退してパージシャッター位置にパージシャッターが配置されている状態を示す。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。図1ないし図6に示す本発明の射出成形機1は、型締装置2と射出装置3を有し、射出成形機1が備える電動機および流体アクチュエータなどからなる各種駆動源を制御するための図示省略される制御装置を有する。また、射出成形機1は、操作側に操作パネル7を有する。
型締装置2は、金型4を開閉するとともに型締する。図1に示す型締装置2は、固定プラテン21と、図示省略される駆動源で固定プラテン21に対して進退するとともに固定プラテン21との間にある金型4を型締するように動作する可動プラテン22とを含む。図1に示す金型4は、固定プラテン21に取り付けられる固定側金型41と、可動プラテン22に取り付けられる可動側金型42から成り、固定側金型41と可動側金型42を閉じたときに金型4の内部にキャビティ空間43が形成される。キャビティ空間43は、金型4の外に開口するスプル開口43aに射出装置3の射出ノズル32bが当接し、射出装置3から射出充填される成形材料を固化して成形品を成す空間である。なお、図1に示す固定プラテン21には、金型4のロケートリング44を嵌め込むとともに射出ノズル32bを挿通するためのロケートリング取り付け孔21aが形成されている。
射出装置3は、金型4のスプル開口43aに当接させた射出ノズル32bを通して計量した成形材料を金型4の中のキャビティ空間43に射出充填する。図1ないし図3に示す射出装置3は、例えば、スクリュプリプラ式射出装置の実施の形態で示されている。一般的に、スクリュプリプラ式射出装置は、例えば、成形材料が熱可塑性樹脂材料の場合、可塑化ユニット31と、射出ユニット32と、可塑化ユニット31と射出ユニット32を連結して可塑化ユニット31から射出ユニット32に溶融樹脂を送るための連通路(図示省略)を形成して成るジャンクション33と、を含む。可塑化ユニット31は、可塑化シリンダ31aと、可塑化シリンダ31a内で回転する可塑化スクリュ(図示省略)と、可塑化シリンダ31aの外周に巻き回した加熱ヒータ(図示省略)と、を含み、ホッパ34から可塑化シリンダ31aの中に供給される樹脂材料を加熱ヒータによる加熱と可塑化スクリュの回転による剪断発熱で可塑化溶融するとともに溶融樹脂を可塑化スクリュの回転で射出ユニット32に送り出す。射出ユニット32は、射出シリンダ32aと、射出シリンダ32aの先端部に有する射出ノズル32bと、射出シリンダ32a内を進退する射出プランジャ(図示省略)と、を含み、可塑化シリンダ31aから連通路を介して送られてくる溶融樹脂を射出プランジャを後退させるようにして射出シリンダ32aの中に計量しながら貯留して、逆流防止装置(図示省略)で連通路を閉鎖して溶融樹脂が射出シリンダ32aから可塑化シリンダ31aに向って逆流しないようにしたあと、射出プランジャを前進させることで、射出ノズル32bから金型4の中のキャビティ空間43に溶融樹脂を射出充填する。
図1ないし図3に示す射出装置3に限らず、射出装置は、例えば1本のシリンダの中で回転かつ進退する1本のインラインスクリュで成形材料の可塑化溶融と射出充填の両方を行うインラインスクリュ式射出装置(図示省略)など、各種方式の射出装置でも良い。
図1ないし図3に示す射出装置3は、ガイドブロック(図示省略)を有して、機台11上に固定されたガイドレール35の上を射出ノズル32bを当接させる金型4に向って進退自在にガイドされている。射出装置移動用駆動装置36は、例えば、油圧シリンダから成り、ピストンロッド36aを射出装置3に固定し、シリンダ36bを固定プラテン21に固定して、射出装置3を金型4に向って前進または後退させても良い。射出装置移動用駆動装置36は、金型4のスプル開口43aに対して射出ノズル32bを有する射出装置3が前進または後退するように移動可能であれば、スプル開口43aが形成される金型4に対して相対的に移動しない部分に対して、例えば図1ないし図3の機台11などの部分に対して射出装置3が移動するように取り付けられても良い。射出装置移動用駆動装置36は、油圧シリンダに限らず、各種流体アクチュエータから成る駆動装置、各種電動機から成る駆動装置、または、ボールねじと各種回転モータから成る駆動装置など、各種駆動装置を採用しても良い。
ここからは、本発明の特有の構成が説明される。図1ないし図6に示すように、本発明の射出成形機1のパージシャッター装置5は、射出装置移動用駆動装置36の駆動力を伝達する機械式の駆動力伝達装置によって、パージシャッター51を射出装置3が前進するときに金型4と射出ノズル32bの間のパージシャッター位置Xaから移動中および移動後の射出装置3の邪魔にならない所定の退避位置Xbまで移動するとともに、射出装置3が後退するときに退避位置Xbからパージシャッター位置Xaに移動するように、射出装置3の進退移動に同期して自動でパージシャッター51を移動させる。
機械式の駆動力伝達装置53は、例えば、図1ないし図5に示すように、スプル開口43aが形成される金型4に対して相対的に移動しない固定プラテン21の上部に取り付け板52を固定して、取り付け板52に回転軸受55を介して第1回転シャフト56を回転自在に挿通して、第1回転シャフト56に所定の曲率で曲げられた長尺の板ばね57の一方の端部57aを固定して、長尺の板ばね57の他方の端部57bを射出装置3に固定することで、射出装置3が前進すると長尺の板ばね57が巻き戻るばねの力で第1回転シャフト56に巻き取られるようにして第1回転シャフト56を正回転させて、射出装置3が後退すると第1回転シャフト56に巻き取られている長尺の板ばね57がばねの力に抗して引き出されるようにして第1回転シャフト56を逆回転させる回転手段54を有する。長尺の板ばね57の射出装置3側の端部57bは、ブラケット54aを介して固定しても良い。このとき、長尺の板ばね57は、ばねの力で最初に巻き戻る側が第1回転シャフト56に固定され、巻き戻るばねの力に抗して最初に引き出される側が射出装置3に固定されている。また、長尺の板ばね57がスムーズに引き出されるとともにスムーズに第1回転シャフト56に巻きつくように、引き出されたあとの長尺の板ばね57をガイドするガイド部材(図示省略)が設けられても良い。なお、図示省略されるが、機械式の駆動力伝達装置53は、射出装置3に取り付け板52を固定して、射出装置3に取り付けられても良い。このとき、長尺の板ばね57は、射出装置3に取り付けられることになる第1回転シャフト56に長尺の板ばね57におけるばねの力で最初に巻き戻る側が固定され、スプル開口43aが形成される金型4に対して相対的に移動しない部分に長尺の板ばね57における巻き戻るばねの力に抗して最初に引き出される側が固定されるようにしても良い。長尺の板ばね57は、一定の曲率で曲げられた定荷重ばねでも良い。
長尺の板ばね57は、図示省略するが、第1回転シャフト56でなる第1ドラムとは別にワイヤ等が巻かれたワイヤドラムと一緒に回転する第2ドラムを設けて、ワイヤを引き出すことで第2ドラムに第1ドラムから引き出されたあとの長尺の板ばねをばねの力に抗して裏返にして巻き取るようにしても良い。第2ドラムを有する構成では、ワイヤの一端を射出装置3に固定することになる。また、第2ドラムを有する構成では、第2ドラムを第1回転シャフト56にしても良い。また、長尺の板ばね57またはワイヤは、図示省略される滑車によって引き出す方向を変更しても良く、例えば、機台11に取り付けた滑車で折り返してから長尺の板ばね57またはワイヤの端部を射出装置3に固定すれば、射出装置3が前進すると引き出され、射出装置3が後退すると巻き取られるようにすることも可能である。なお、回転手段54には、他のゼンマイ機構を用いることも可能であり、射出装置3が前進または後退のいずれか一方に移動する射出装置移動用駆動装置36の駆動力によって第1回転シャフト56を正回転させてゼンマイ機構のゼンマイを巻き、射出装置3が他方に移動する間だけゼンマイ機構のゼンマイの駆動力で第1回転シャフト56を逆回転させるようにしても良い。また、回転手段は、ラックとピニオンによる機構など、各種機構を用いても良い。
また、機械式の駆動力伝達装置53は、回転手段54の第1回転シャフト56の回転数およびトルクを変換して伝達する回転数変換手段58を含んでも良い。回転数変換手段58は、例えば、少なくとも2つのプーリ59と少なくとも1つのベルト61から構成されても良い。図1ないし図5に示す回転数変換手段58では、第1回転シャフト56に固定される第1プーリ59aと、取り付け板52に回転軸受55を介して回転自在に取り付けられる第2回転シャフト62と、第2回転シャフト63に固定される第2プーリ59bおよび第3プーリ59cと、取り付け板52に回転軸受55を介して回転自在に取り付けられる第3回転シャフト63と、第3回転シャフト63に固定される第4プーリ59dと、第1プーリ59aから第2プーリ59bに回転をスムーズに伝達する第1ベルト61aと、第3プーリ59cから第4プーリ59dにスムーズに回転を伝達する第2ベルト61bと、含む。
図1ないし図5に示す回転数変換手段では、例えば、第2プーリ59bの直径が第1プーリ59aの直径の3倍に設定され、第3プーリ59cの直径と第1プーリ59aの直径が等しく設定され、第4プーリ59dの直径が第3プーリ59dの直径の3倍に設定されて、第3回転シャフト63の回転数が第1回転シャフト56の回転数の9分の1倍の回転数に変換され、第3回転シャフト63のトルクが第1回転シャフト56のトルクの3倍のトルクに変換されることになる。なお、回転数変換手段58は、本実施の形態に限らず、歯車を含む構成、チェーンを含む構成など、本発明を逸脱しない限り、各種の構成が採用されても良い。
第3回転シャフト63には、回転中心軸に対して垂直な方向に所定の距離を離すようにアーム部材64を介してパージシャッター51が取り付けられている。第3回転シャフト63は、所定の角度範囲内で正回転または逆回転して、パージシャッター51が円弧を描くように、パージシャッター51をパージシャッター位置Xaと退避位置Xbに移動させる。図2ないし図6に示す実施の形態では、第3回転シャフト63を略90度の角度範囲内で正回転または逆回転させてパージシャッター位置Xaと退避位置Xbの間をパージシャッター51が移動するように、第1回転シャフト56を2回と4分の1回転(2.25回転)の正回転または逆回転を行わせるように設定されることになる。
パージシャッター51は、パージシャッター位置Xaにおいて、パージされた成形材料またはパージ材が少なくとも射出ノズル32bの前方にある金型4に飛散することを防止し、例えば、射出装置3を後退させて金型4から所定の距離離された射出ノズル32からパージされた成形材料またはパージ材が金型4のスプル開口に付着してしまうようなことを防止する。パージシャッター51の形状は、図1ないし図6に示すような平板形状に限定されずに、パージシャッター位置Xaにおいて、パージされた成形材料またはパージ材を少なくとも射出ノズル32bの前方にある金型4に飛散させないような各種の形状に形成されていても良い。また、パージシャッター51は、パージシャッター位置Xaにおいて、射出ノズル32bの前方および側方を隙間を空けて覆うような形状に形成されて、パージされた成形材料またはパージ材が飛散することを防止するようにしても良い(図示省略)。さらに、本発明の射出成形機のパージシャッター装置は、パージされた成形材料またはパージ材が飛散するのをパージシャッター51で防止するとともに、パージされた成形材料またはパージ材をパージシャッター51で所定の場所に誘導して回収されるように、例えば、パージされた成形材料またはパージ材がパージシャッター51に衝突したあと自然に落下する機台11上の位置に予め置かれた回収用トレイ(図示省略)などに溜まるように構成されていても良いし、また、パージシャッター51の形状がパージされた成形材料またはパージ材を所望の位置に導くような各種の形状に形成されていても良い。
また、図4ないし図6に示すように本発明のパージシャッター装置5のパージシャッター51は、移動する間に射出ノズル32bの先端部に接触して射出ノズル32bの先端部に付着した成形材料またはパージ材を除去する除去部材51aを有しても良い。除去部材51aは、接触する射出ノズル32bと取り付けられるパージシャッター装置5を破損させないようにある程度のやわらかさと耐熱性を有する材料で形成されると良い。また、除去部材51aは、板形状でも良いし、例えば、ブラシ状など本発明を逸脱しない限り適宜に各種形状に形成されても良い。なお、除去部材51aは、射出ノズル32aが前進する間におよび後退する間にそれぞれ射出ノズル32の先端に接触して射出ノズル32bの先端部に付着した成形材料またはパージ材を除去するようにしてしも良いし、射出ノズル32aが前進する間または後退する間のどちから一方のときに射出ノズル32の先端に接触して射出ノズル32bの先端部に付着した成形材料またはパージ材を除去するようにしてしも良い。
そうした本発明のパージシャッター装置5は、まず、図6(a)に示すように金型4から射出ノズル32bを所定の距離離して射出装置3が所定の後退位置に後退しているときに、金型4と射出ノズル32bの間であって射出ノズル32bの少なくとも前方であるパージシャッター位置Xaにパージシャッター51が配置されて、パージした際に成形材料またはパージ材を少なくとも金型4に飛散させないようにして、つぎに、金型4に射出ノズル32bが当接するまで射出装置移動用駆動装置36によって射出装置3を前進させると、射出装置3の前進にともない長尺の板ばね57がばねの力で巻き戻ることで第1回転シャフト56が正回転し第3回転シャフト63が所定の角度範囲内で正回転しながら、図6(b)に示すように途中で射出ノズル32bの先端部にパージシャッター51から突き出るように固定してある除去部材51aが接触して、射出ノズルの先端部に付着した成形材料を除去して、それ以外は射出装置3に干渉しないようにして、図6(c)に示すように退避位置Xbまで移動して、再び、金型4から射出ノズル32bを所定の距離離すように射出装置移動用駆動装置36で射出装置3が所定の後退位置まで後退させると、射出装置3の後退にともない巻かれた長尺の板ばね57を引き出すことで第1回転シャフト56が逆回転し第3回転シャフト63が所定の角度範囲内で逆回転しながら、図6(d)に示すように途中で射出ノズル32bの先端部にパージシャッターの除去部材51aが接触して射出ノズル32bの先端部に付着した成形材料またはパージ材を除去して、それ以外は射出装置3に干渉しないようにして、図6(e)に示すようにパージシャッター位置Xaまで移動する。したがって、前述の本発明のパージシャッター装置5は、射出装置移動用駆動装置36を利用して、機械式の駆動力伝達装置53によって、小型で簡単な構成でありながら射出装置3の進退移動に合わせて機械式に同期して自動でパージシャッター51を所望の位置にスムーズに移動させることができる。なお、本発明のパージシャッター装置5には、前述の機械式の駆動力伝達装置53の構成を採用することが好ましいが、発明の趣旨を逸脱しない限り、例えば、クランク機構やスライド機構などの各種の機構を利用する機械式の駆動力伝達装置を採用しても良し、パージシャッター位置Xaと退避位置Xbの間をパージシャッタ51が直線的に移動するように構成しても良し、外力で引き出すとシート状になりかつ外力がなければロール状に巻き戻るロールスクリーン状のパージシャッタ51を退避位置にロール状態で取り付けておいて後退する射出装置3を外力にして引き出すようにして金型4と射出ノズル32bの間にシート状のパージシャッタ51を配置するように構成にしても良い。
また、本発明のパージシャッター装置5は、図1ないし図3に示すような横型射出成形機に限らず、図示省略されるが竪型型締装置に搭載される金型のパーティング部分から横型射出装置で射出充填する射出成形機、その他にも竪型射出成形機など、発明の趣旨を逸脱しない限り各種形態の射出成形機に適用が可能である。図示省略される竪型射出成形機では、例えば、機台上の固定プラテンに固定側金型となる下金型を取り付け、可動側金型となる上金型を昇降させる可動プラテンに取り付けて、可動プラテンの上に可動プラテンと一緒に昇降する射出装置を有する場合に、可動側金型となる上金型にスプル開口を有し、可動プラテンにロケートリング取り付け孔を形成して、射出装置移動用駆動装置が可動プラテンに対して射出装置を進退可能に取り付けられるので、本発明のパージシャッター装置5を可動プラテンと射出装置の間に取り付けるような場合もある。また、本発明の射出成形機のパージシャッター装置5は、熱可塑性樹脂材料のプラスチック材料を成形する射出成形機に限らず、熱硬化性樹脂材料などのプラスチック材料、マグネシウムやアルミニウムなどの軽金属材料を含む金属材料、または、バインダとなるプラスチック材料に金属粉末を混ぜ合わせた材料、など本発明の趣旨を逸脱しない限り各種成形材料を射出成形する射出成形機に適用が可能である。
以上説明した発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらをこの発明の範囲から排除するものではない。特に具体的な装置については、本発明の趣旨に添った基本的な機能を有するものは、本発明に含まれる。
以上説明したように、本発明の射出成形機のパージシャッター装置は、簡単な構成でパージシャッターを自動で移動させることを実現する。
1 射出成形機
2 型締装置
3 射出装置
4 金型
5 パージシャッター装置
7 操作パネル
11 機台
21 固定プラテン
21a ロケートリング取り付け孔
22 可動プラテン
31 可塑化ユニット
31a 可塑化シリンダ
32 射出ユニット
32a 射出シリンダ
32b 射出ノズル
33 ジャンクション
34 ホッパ
35 ガイドレール
36 射出装置移動用駆動装置
36a ピストンロッド
36b シリンダ
41 固定側金型
42 可動側金型
43 キャビティ空間
43a スプル開口
44 ロケートリング
51 パージシャッター
51a 除去部材
52 取り付け板
53 駆動力伝達装置
54 回転手段
54a ブラケット
55 回転軸受
56 第1回転シャフト
57 長尺の板ばね
57a 長尺の板ばねの第1回転シャフトに固定される端部
57b 長尺の板ばねの射出装置に固定される端部
58 回転数変換手段
59 プーリ
59a 第1プーリ
59b 第2プーリ
59c 第3プーリ
59d 第4プーリ
61 ベルト
61a 第1ベルト
61b 第2ベルト
62 第2回転シャフト
63 第3回転シャフト
64 アーム部材
Xa パージシャッター位置
Xb パージシャッターの退避位置

Claims (5)

  1. 金型に当接する射出ノズルを有する射出装置と、前記射出ノズルが前進して前記金型に当接するように前記射出装置を前進させて、前記射出ノズルが後退して前記金型から離れるように前記射出装置を後退させる射出装置移動用駆動装置と、を含む射出成形機に備えられて、前記射出装置が後退してパージするときに前記金型と前記射出ノズルの間に配置されるパージシャッターを有する射出成形機のパージシャッター装置において、
    前記射出装置が前進するときに前記金型と前記射出ノズルの間のパージシャッター位置から所定の退避位置まで前記パージシャッターを移動して、前記射出装置が後退するときに前記退避位置から前記パージシャッター位置に前記パージシャッターを移動するように、前記射出装置移動用駆動装置の駆動力を伝達する機械式の駆動力伝達装置を有し、
    前記駆動力伝達装置が、前記金型を有する側または当該金型に対して移動する前記射出装置を有する側のうちのどちらか一方に長尺の板ばねにおける巻き戻るばねの力に抗して最初に引き出される側を固定して、他方に前記長尺の板ばねにおける前記ばねの力で最初に巻き戻る側を固定して、前記射出装置用移動装置で前記金型に対して前記射出装置を前進または後退させるうちのどちらか一方に移動させる際に、引き出された前記長尺の板ばねが前記ばねの力で巻き戻ることで正回転して、他方に移動するときに巻かれた前記長尺の板ばねが引き出されることで逆回転する回転手段を含むことを特徴とする射出成形機のパージシャッター装置。
  2. 前記駆動力伝達装置が前記回転手段の回転数を変換して伝達する回転数変換手段を含み、
    前記回転数変換手段で所定の角度範囲内で正回転または逆回転して、取り付けられた前記パージシャッターを前記パージシャッター位置と前記退避位置に移動させるアーム部材を有することを特徴とする請求項1の射出成形機のパージシャッター装置。
  3. 前記回転手段が、前記金型を有する側に前記長尺の板ばねにおける前記ばねの力で最初に巻き戻る側を固定して、前記金型に対して移動する前記射出装置を有する側に前記長尺の板ばねにおける巻き戻るばねの力に抗して最初に引き出される側を固定して、前記射出装置を前進させる際に、引き出された前記長尺の板ばねが前記ばねの力で巻き戻ることで正回転して、前記射出装置を後退させる際に、巻かれた前記長尺の板ばねが引き出されることで逆回転することを特徴とする請求項1または2の射出成形機のパージシャッター装置。
  4. 前記回転数変換手段が、前記回転手段の正回転または逆回転を所定のプーリー比で前記アーム部材の所定の角度範囲内の正回転または逆回転に変換して伝達するための少なくとも2つのプーリを含むことを特徴とする請求項2または3の射出成形機のパージシャッター装置。
  5. 前記パージシャッターが、移動する間に前記射出ノズルの先端部に接触して当該射出ノズルの先端部に付着した成形材料またはパージ材を除去する除去部材を含むことを特徴とする請求項1ないし4の射出成形機のパージシャッター装置。
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