JP6173116B2 - 脱骨装置の監視装置 - Google Patents
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Description
図2に示すように、脱骨装置12Aは、ワーク投入から骨部Bと肉部Mの最終分離までの各処理工程を行う第1から第10までの処理ステーションが、中心点Oを中心に円形に配置された1個の組立体で構成されている。脱骨装置12Aは左足用脱骨装置であり、各処理ステーションは、第1処理ステーション1STから順々に矢印a方向回りに配置される。右足用脱骨装置の場合は矢印b方向回りに配置される。
図2及び図3において、ワークWは、第1処理ステーション1ST(ワーク投入)に設けられた投入装置80を介してクランプ装置30に吊下される。投入装置80は、垂直軸82aを中心に90°毎に断続回転する回転体82を有し、回転体82の外周面に90°間隔で設けられた4個の懸垂ブラケット84が設けられている。
次に、第4処理ステーション4ST(内分離小骨金カット)では、ミートセパレータ94を構成する固定セパレータ96と可動セパレータ98とで肉部Mを両側から押え、クランプ装置30を引き上げながら、丸刃カッタ100で下腿骨kに付着している小骨筋を切断する。
次に、ワークWが第6処理ステーション6ST(膝関節位置測定・X筋カット)に到達後ワークWを引き上げ、この動作中に測定具108で膝関節hの位置を測定すると共に、カッタ110でX筋(膝関節hにある筋)を切断する。X筋の切断は、第6処理ステーション6STで膝関節hの位置測定を行った後、第7処理ステーション7STへの移動中に行う。
第9処理ステーション9ST(最終引き剥がし)では、固定セパレータ130及び可動セパレータ132からなるミートセパレータ128で、肉部Mを押えながらワークWを引き上げる。これによって、大腿骨jから肉部Mを引き剥がすことができる。
<電流値判定第1ステップ>
ワーク引き上げ時にサーボモータの電流値の増加量が第1設定値S1を超えれば、ワーク脱落無し(ミス無し)と判定し、該増加量が第1設定値S1以下であれば、ワーク脱落有り(ミス有り)と判定する。ミス有りのとき、前の処理ステーション以前でワーク脱落発生(ミス発生)と判定し、この判定結果及び電流値を記憶部150に記憶させる。
<電流値判定第2ステップ>
ワーク引き上げ時にサーボモータの電流値の増加量が第1設定値S1を超えた後、該電流値の減少量が第2設定値S2を超えたならば、ワーク引き上げ時にワーク脱落発生(ミス発生)と判定する。そして、この判定結果及び電流値を記憶部150に記憶させる。
次に、ワーク引き上げ時、サーボモータ42aの電流値の増加量が第1設定値S1を超えた後、該電流値の減少量が第2設定値S2を超えたならば、ワーク脱落発生(ミス発生)と判定し(S16)、第4処理ステーション4STでミス発生と判定し、この判定結果及び電流値を記憶部150に記憶させる(S18)。ミス無しのとき第5処理ステーション5STでの判定に移行する。
以下、同様の手順で、第7処理ステーション7ST(S26〜S30)、第8処理ステーション8ST及び第9処理ステーションで、電流値判定第1ステップ及び電流値判定第2ステップを行う。
集中監視盤22には、ミス発生率表示画面152の他に、警報表示画面154、対策表示画面156及びメンテナンス表示画面158が設けられている。
また、警報表示画面154に警報を表示する警報発信部162を有している。警報発信部162は、ミス発生率算出部160で算出したミス発生率が閾値を超えた脱骨装置12A〜12Lの処理ステーション毎に警報表示画面154に警報を表示させる。
図10に示すように、対策表示部164では、記憶部150に記憶された過去のミス発生データから、例えば、第3処理ステーション3ST及び第4処理ステーション4STでの足首折れは、第2処理ステーション2STの筋入れ工程でミス発生と判定するように構成されている。オペレータは、ミスが発生したワークWを目視で確認しながら、画面216aを選択する。これによって、対策を表示した対策表示画面156bが表示される。
また、ワークWの肉部引き剥がし工程を行う処理ステーションで、電流値判定第1ステップ及び電流値判定第2ステップを両方行うことで、どこの処理ステーションでワークWの脱落が起ったかを客観的かつ正確に判定できる。
また、ミス発生率算出部160を有し、脱骨装置12A〜12L毎及び処理ステーション毎にミス発生率を算出して集中監視盤22に表示させているので、各処理ステーションのミス発生率をリアルタイムで監視できる。
また、警報が表示された処理ステーションに対して、対策表示画面156に対策を表示する対策表示部164を有しているので、早期に必要な対策を講じることができる。そのため、脱骨装置12A〜12Lの稼動率低下を防止できる。
さらに、多数の脱骨装置の運転状態及び異常発生有無を集中監視盤22によって一括監視できる。
12A〜12L 脱骨装置
14A、14B オートローダ
16A、16B 操作盤
18A〜18L 手元操作盤
20 集中監視装置
21 監視室
22 集中監視盤
24 パソコン
26 タブレット端末
30 クランプ装置
30a クランプ部
30b 溝
30c チャック
32 昇降軸
34 回動軸
36 ガイドバー
38、40 送り環
42、42a〜42e サーボモータ
44、46 支持桁
48 支持フレーム
50 外板
50a ガイド溝
52 昇降ローラ
54 摺動ブラケット
56 固定具
58、70 コイルバネ
60 アーム
62 搖動ローラ
64 止め金
66 軸受
68 ブレーキシュー
68a ピン
72 ローラ
74 ネジ軸
76 昇降ブロック
78 ガイドレール
80 投入装置
82 回転体
82a 垂直軸
84 懸垂ブラケット
86 プッシャ
90、100、118、134 丸刃カッタ
94、102、112、120、128 ミートセパレータ(押え部材)
96、104、114、122、130 固定セパレータ
98、106、116、124、132 可動セパレータ
108 測定具
110 カッタ
140a〜140e 電流値検出器
142 第1判定部
144 第2判定部
146 稼動スィッチ
148 稼動時間検出器
148a 表示画面
W ワーク
B 骨部
M 肉部
f 足首
h 膝関節
j 大腿骨
k 下腿骨
Claims (9)
- 下腿部と大腿部とからなる骨付き腿肉を足首を介して吊下するクランプ装置と、
前記骨付き腿肉を前記クランプ装置を介して断続搬送する送り機構と、
前記骨付き腿肉の搬送路に設けられ、順々に脱骨処理の一工程を行う複数の処理部とを備え、
前記複数の処理部は、前記骨付き腿肉の肉部を押える押え部材と、前記クランプ装置を昇降させる昇降装置とを有し、前記押え部材で肉部を押えながら前記クランプ装置を上昇させ、前記骨付き腿肉の骨部と肉部とを引き剥がす骨肉分離用処理部を含む脱骨装置の監視装置において、
前記各骨肉分離用処理部は、前記昇降装置で前記クランプ装置を上昇させる時、前記昇降装置を駆動するサーボモータの電流値を検出する電流値検出器と、該電流値検出器の検出値から前記骨付き腿肉の前記クランプ装置からの脱落有無を判定する第1判定手段とを備えていることを特徴とする脱骨装置の監視装置。 - 前記骨肉分離用処理部のうち最終位置に設けられた骨肉分離用処理部は、前記昇降装置で前記クランプ装置を上昇させる時、前記押え部材の位置を検出する位置検出器と、該位置検出器の検出値から前記骨付き腿肉の脱落有無を判定する第2判定手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の脱骨装置の監視装置。
- 前記第1判定手段は、
前記昇降装置で前記クランプ装置を上昇させた時、前記サーボモータの電流値の増加量が第1設定値を超えれば、前記骨付き腿肉の脱落無しと判定し、前記電流値の増加量が前記第1設定値以下のとき前記骨付き腿肉の脱落有りと判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の脱骨装置の監視装置。 - 前記第1判定手段は、
前記昇降装置で前記クランプ装置を上昇させた時、前記サーボモータの電流値の増加量が第1設定値を超えた後、前記電流値の減少量が第2設定値を超えたときは、前記骨付き腿肉の脱落発生と判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の脱骨装置の監視装置。 - 前記第1判定手段は、
前記骨付き腿肉の脱落が発生した時の前記サーボモータの電流値に関する過去の蓄積データに基づいて、前記第1設定値又は前記第2設定値を設定するものであることを特徴とする請求項3又は4に記載の脱骨装置の監視装置。 - 前記脱骨装置の運転状態値を表示する監視盤を備え、
前記監視盤は、前記骨付き腿肉の脱落発生の頻度を前記骨肉分離用処理部毎に表示する脱落発生率表示手段を有していることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の脱骨装置の監視装置。 - 前記監視盤は、複数の前記脱骨装置の運転状態値を表示し、前記複数の脱骨装置を遠隔監視するものであることを特徴とする請求項6に記載の脱骨装置の監視装置。
- 前記監視盤は、
前記脱落発生率表示手段で表示された前記骨付き腿肉の脱落発生の頻度が閾値を超えた骨肉分離用処理部があるとき、前記監視盤に警報を表示する警報表示手段と、
前記警報表示手段が警報を表示した時、前記骨付き腿肉の脱落発生の頻度が閾値を超えた骨肉分離用処理部毎に対応した脱落発生防止対策を表示する対策表示手段とを有していることを特徴とする請求項6又は7に記載の脱骨装置の監視装置。 - 前記監視盤は、
前記脱骨装置の稼動時間を計測する稼動時間検出器と、
前記稼動時間検出器の検出値から、前記脱骨装置を構成する部品のメンテナンス要否及びメンテナンス手順を表示するメンテナンス要否表示手段とを有していることを特徴とする請求項6又は7に記載の脱骨装置の監視装置。
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DE102011015849A1 (de) * | 2011-03-28 | 2012-10-04 | Nordischer Maschinenbau Rud. Baader Gmbh + Co. Kg | Vorrichtung und Verfahren zur automatischen Überwachung einer Vorrichtung zur Verarbeitung von Fleischprodukten |
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