JP6172979B2 - 超電導装置 - Google Patents
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Description
図5に、従来から用いられている、液体ヘリウム等の冷媒に浸漬される超電導磁石101を備えた超電導装置100の構成を示す。冷媒に浸漬される超電導磁石101は、冷媒型超電導磁石101とも呼ばれる。冷媒型超電導磁石(超電導コイル)101を励磁するには、冷媒型超電導磁石101に対して、電気伝導度の高い銅などの金属を導体に用いたガス冷却型電流リード102が取り付けられ、このガス冷却型電流リード102を介して超電導装置100の外部から電流が供給される。
特許文献1は、このような冷媒型超電導磁石を冷却する超電導コイル冷却装置を開示している。
特許文献2に開示の超伝導装置は、真空容器の排気可能な内室内に配置された超伝導機器と、真空容器の内室内に突入し極低温側端部が超伝導機器に良熱伝導結合して超伝導機器を間接冷却する冷凍機と、室温と極低温との間に延在し超伝導機器に電気的に接続されかつ真空容器の内室内に電気式断路器を有する電流供給装置とを備えた超伝導装置において、電流供給装置の断路器がその室温側端部の領域に設けられていることを特徴とするものである。
これに加えて、電流供給時以外にも、外部(室温)からの熱が電流リード102を伝わって液体ヘリウムに侵入するという問題があるので、超電導磁石101が励磁された永久電流モードとなった後は、電流リード102は超電導コイル101から切り離されて超電導装置100から引き抜かれることが多い。このような着脱可能な電流リードを用いる場合、超電導コイル側の接続端子と電流リード側の接続端子の間の接触抵抗が大きくなり、通電中のジュール発熱が大きくなるという問題がある。さらに、超電導装置に対して電流リードを抜き差しする際に超電導装置内に空気が侵入するので、空気中の水分によって電流リード側の接続端子が凍りついてしまい、電流リードと超電導コイルの接続ができなくなるという問題も生じうる。
そこで本発明は、電流リードを用いて供給された電流によって超電導コイルが励磁される超電導装置であって、通電時及び非通電時の両方において電流リードが原因となる超伝導装置への熱の侵入を抑制することができる超電導装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電流供給装置は、収納容器と、前記収納容器に収納されて超電導転移温度以下に冷却される超電導コイルと、前記超電導コイルに電気的に接続されて電流を外部から供給する電流リードとを有する超電導装置であって、前記超電導装置は、前記収納容器の内部から空間的に隔離された別槽を備え、前記電流リードは、前記超電導コイルに電気的に接続されると共に、前記別槽内において前記収納容器の外部に露出する第1の面接触部を有する内部電流リードと、前記内部電流リードとは別体であって、前記別槽内におい
て前記内部電流リードの第1の面接触部と接続可能な第2の面接触部を有する外部電流リードと、を備え、前記内部電流リードと外部電流リードは、前記第1の面接触部と前記第2の面接触部が面接触することによって、互いに接続されることを特徴とする。
また、前記別槽は、前記収納容器の外部に向かう開口を有し、前記別槽内に露出する第1の面接触部は、前記収納容器の外部から前記別槽の開口を経て目視可能な状態にあるとするとよい。
また、本発明に係る超電導装置の最も好ましい形態は、収納容器と、前記収納容器に収納されて超電導転移温度以下に冷却される超電導コイルと、前記超電導コイルに電気的に接続されて電流を外部から供給する電流リードとを有する超電導装置であって、前記超電導装置は、前記収納容器の内部から空間的に隔離されると共に隔壁を介して収納容器の内部に対する気密性が保持された別槽を備え、前記電流リードは、前記超電導コイルに電気的に接続されると共に、前記別槽内において前記収納容器の外部に露出する第1の面接触部を有する内部電流リードと、前記内部電流リードとは別体であって、前記別槽内において前記内部電流リードの第1の面接触部と接続可能な第2の面接触部を有する外部電流リードと、を備え、前記内部電流リードと外部電流リードは、前記第1の面接触部と前記第2の面接触部が面接触することによって、互いに接続されるものであって、前記別槽は、前記収納容器の外部に向かう開口を有すると共に、前記収納容器を覆う真空容器よりも外側に突出していて、前記別槽内であって前記真空容器より外側に、前記内部電流リードに供えられた第1の面接触部が露呈しており、前記別槽内に露出する第1の面接触部は、前記真空容器の外部から前記別槽の開口を経て目視可能な状態にあることを特徴とする。
図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態による超電導装置10について説明する。図1及び図2は、MRI(磁気共鳴画像)装置やNMR(核磁気共鳴)装置などに用いられる磁場発生装置である超電導装置10の概略構成を示す図である。
まず、図1を参照して、超電導装置10の構成を説明する。
超電導転移温度とは、熱力学温度にして数K(ケルビン)といった極低温である。従って、ステンレス鋼など熱伝導性の高い材料で形成された収納容器1を室温に置いた場合、室温から収納容器1内へ熱が侵入するので、収納容器1の内部を超電導転移温度以下に保
つのは困難である。そこで収納容器1は、外表面が室温の大気と触れないように、内部が真空となった真空容器4内に保持されると共に、後述する冷却シールド11で包囲され覆われる。
冷却シールド11は、例えばアルミの薄板やアルミ蒸着フィルムなどで形成されており、超電導コイル2を収納する収納容器1の外周全体を包囲し覆うものである。冷却シールド11は、内部が超電導転移温度以下といった極低温となる収納容器1の外表面を包囲することで、超電導装置10が設置された環境からの輻射熱が収納容器1内に侵入しないように遮蔽する。
超電導装置10は、超電導コイル2に外部の電源から電流を供給するための導体である電流リードを備える。電流リードは、上述の通電用チューブ12を通じて、外部の電源と収納容器1内の超電導コイル2を電気的に接続する導体であり、内部電流リード5及び外部電流リード6の2つの導体が電気的に接続されることで構成される。
6の面接触部17を面接触させる。このとき、内部端子8と外部端子16は、凸状の内部端子8が凹状の外部端子16の2つの脚部に挟まれるように互いに接続され、第2のボルト穴も2つの第1のボルト穴に挟まれる。このように内部端子8と外部端子16を接続した後に、ボルトを第1のボルト穴に螺合させると共に第2のボルト穴を貫通させる。このボルトを締めれば、互いに面接触する内部端子8と外部端子16を締結することができ、さらに締めると、内部端子8の面接触部9と外部端子16の面接触部17の面接触に圧力を加えて密着させることができる。
まず、図1に示すように、超電導装置10は、液体ヘリウムによって超電導転移温度以下にまで冷却された超電導コイル2がまだ励磁されておらず、別槽15は真空シール蓋Lで閉じられて真空に排気されている状態にある。この状態の超電導装置10において、内部電流リード5の内部端子8は、真空の別槽15内に露出しているので、別槽15の外部の室温が内部端子8に伝わることはない。つまり、超電導装置10は、室温が内部電流リード5を介して収納容器1内へ侵入することのほとんどない状態にある。
能な状態となる。
外部電流リード6が内部電流リード5に接続されると、電源から超電導コイル2に電流が供給され、超電導コイル2が励磁される。この際、電流が流れる電流リードは、外部端子16と内部端子8の接触部分での電気抵抗を含む電流リード自体の電気抵抗によるジュール熱で温度が上昇するが、内部電流リード5は、収納容器1内で徐々に気化して蒸発したヘリウムガスによって冷却される。
図3及び図4を参照して、本発明の第2実施形態による超電導装置20について説明する。図3及び図4は、MRI(磁気共鳴画像)装置やNMR(核磁気共鳴)装置などに用いられる磁場発生装置である超電導装置20の概略構成を示す図である。
まず、図3を参照して、超電導装置20の構成を説明する。
内部電流リード5は、真空容器4に設けられた貫通孔を通り、真空容器4の外部に向かって露出している。このとき、内部電流リード5と貫通孔の間は、内部電流リード5と真空容器4を絶縁かつ断熱しつつ気密を保持し、且つ真空容器4に対して内部電流リードを保持するシール部材(絶縁真空シール)7で満たされる。
この別槽15に対して、第1実施形態と同様に、別槽15内を排気するための真空ポンプを真空排気管19Bを介して設け、真空排気管19Bの途中に、不活性ガスである窒素ガスを別槽15内へ供給する窒素ガス供給管19Cを接続する。さらに、超電導装置20は、内部電流リード5と外部電流リード6を接続しないときに別槽15の開口を気密に閉じるための真空シール蓋Lを備えることで、第1実施形態の超電導装置10と同様の動作で超電導コイル2を励磁できる。
まず、図3に示すように、超電導装置20は、冷凍機21によって超電導転移温度以下にまで冷却され超電導コイル2がまだ励磁されておらず、別槽15は真空シール蓋Lで閉じられて真空に排気されている状態にある。この状態の超電導装置20において、内部電流リード5の内部端子8は、真空の別槽15内に露出しているので、別槽15の外部の室温が内部端子8に伝わることはない。つまり、超電導装置20は、室温が内部電流リード5を介して収納容器1内へ侵入することのほとんどない状態にある。
外部電流リード6が内部電流リード5に接続されると、電源から超電導コイル2に電流が供給され、超電導コイル2が励磁される。この際、電流が流れる電流リードは、外部端子16と内部端子8の接触部分での電気抵抗を含む電流リード自体の電気抵抗によるジュール熱で温度が上昇するが、内部電流リード5が発生するジュール熱は、ケーブル26及び結合素子27を伝わって冷凍機21へ吸収される。
2 超電導コイル
3 冷却手段
4 真空容器
5 内部電流リード
6 外部電流リード
7 シール部材(絶縁真空シール)
8 内部端子
9 面接触部(第1の面接触部)
10,20 超電導装置
11 冷却シールド
12 通電用チューブ
13 導線(ケーブル)
14 隔壁
15 別槽
16 外部端子
17 面接触部(第2の面接触部)
18 締結手段
19A ヘリウム排気管
19B 真空排気管
19C 窒素ガス供給管
21 冷凍機
22 駆動部
23 第1段ステージ
24 第2段ステージ
25 リード線
26 ケーブル
27 結合素子
28 隔壁
L 真空シール蓋
Claims (3)
- 収納容器と、前記収納容器に収納されて超電導転移温度以下に冷却される超電導コイルと、前記超電導コイルに電気的に接続されて電流を外部から供給する電流リードとを有する超電導装置であって、
前記超電導装置は、前記収納容器の内部から空間的に隔離されると共に隔壁を介して収納容器の内部に対する気密性が保持された別槽を備え、前記電流リードは、前記超電導コイルに電気的に接続されると共に、前記別槽内において前記収納容器の外部に露出する第1の面接触部を有する内部電流リードと、前記内部電流リードとは別体であって、前記別槽内において前記内部電流リードの第1の面接触部と接続可能な第2の面接触部を有する外部電流リードと、を備え、前記内部電流リードと外部電流リードは、前記第1の面接触部と前記第2の面接触部が面接触することによって、互いに接続されるものであって、
前記別槽は、前記収納容器の外部に向かう開口を有すると共に、前記収納容器を覆う真空容器よりも外側に突出していて、
前記別槽内であって前記真空容器より外側に、前記内部電流リードに供えられた第1の面接触部が露呈しており、
前記別槽内に露出する第1の面接触部は、前記真空容器の外部から前記別槽の開口を経て目視可能な状態にある
ことを特徴とする超電導装置。 - 前記電流リードは、前記第1の面接触部と前記第2の面接触部を締結することで前記第1の面接触部と前記第2の面接触部の間の面接触に圧力を加える締結手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の超電導装置。
- 前記別槽を排気する排気手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の超電導装置。
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