JP6172517B2 - 光デバイスの取付部材、光デバイスの取付方法、ガスセンサ - Google Patents

光デバイスの取付部材、光デバイスの取付方法、ガスセンサ Download PDF

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Description

本発明は、発光素子、受光素子に代表される光デバイスが取り付けられる光デバイスの取付部材、この取付部材に光デバイスを取り付ける際の光デバイスの取付方法、この取付部材を用いたガスセンサに関する。
従来から、発光素子あるいは受光素子のような光デバイスを利用する際に、取付部材に保持する構成が種々提案されている(たとえば、特許文献1、2参照)。特許文献の説明において括弧内は、特許文献に記載された名称である。
特許文献1には、発光素子(レーザダイオード)をハウジングに取り付けた光ピックアップ装置が記載されている。この光ピックアップ装置は、発光素子のキャップが取付部材(ハウジング)に挿入され、取付部材に形成された取付孔にステムが圧入されることにより、発光素子が取付部材に固定される。取付部材は、キャップが収納される収容室とステムが圧入される取付孔との間に段差を有し、この段差によりステムが当たる受け面が形成されている。すなわち、発光素子のステムにおいてキャップが固定された面の周部が受け面に当たることにより、発光素子が取付部材に対して位置決めされる。
特許文献2には、光デバイス(発光素子または受光素子)を取付部材(光学シャーシ)に対して位置決めする技術が記載されている。光デバイスは、取付部材に設けられた保持孔(挿入孔)に挿入され、パッケージのステム(基板)においてキャップが固定された面が、取付部材に設けられた規制部に突き当てられることにより、光デバイスが取付部材に対して位置決めされる。
ところで、円筒形状に形成された光学要素(ケース)と発光部と受光部とを備えるガスセンサ(気体成分検出装置)が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。特許文献3に記載された気体成分検出装置では、ケースが、発光部の実装基板と受光部の実装基板とに接合されている。この気体成分検出装置は、検出対象の気体がケースの内部空間に導入されたときに、発光部から放射された赤外線が、気体に吸収され、受光部が受光する赤外線量が変化することを利用して気体の濃度を求める。
特開2001−283456号公報 特開平9−274124号公報 特開2013−120153号公報
上述したように、特許文献1、2に記載された構成は、光デバイスが取付部材に固定された状態で、光デバイスのステムにおいてキャップが固定された面が取付部材に当たっている。また、光デバイスは、取付部材に一部が圧入されることにより固定されている。
そのため、光デバイスが実装基板に実装された状態において、取付部材を光デバイスに対して結合した状態に維持する力は、光デバイスが取付部材に圧入されている部位の結合力に依存し、取付部材に対する光デバイスの固定強度は十分に高いとは言えない。すなわち、特許文献1、2に記載された構成を採用する場合、光デバイスのステムにおいてキャップが固定された面は、ステムの全面積に対する割合が小さく、この面を取付部材で受ける構成では、取付部材と光デバイスとが接触する面積を大きくとれない。その結果、取付部材に対する光デバイスの固定強度を高めることが困難であるという問題を有する。
また、ステムにおいてキャップが固定された面の一部には、キャップの周部が重ね合わされているから、取付部材に当てる面には段差が形成されていることがある。さらに、キャップにおいて、ステムを覆う筒状の部分とステムに重なるフランジ状の部分とをつなぐ部位が湾曲する形状に形成されていることもある。そのため、光デバイスにおいて取付部材に当たる面のうち平面になる領域の割合が小さくなり、取付部材に対する位置決めの精度を高くすることが難しいという問題もある。
ところで、特許文献3には、ケースが発光部の実装基板に接合され、またケースが受光部の実装基板に接合されることが記載されているものの、光学要素であるケースと発光部の実装基板あるいは受光部の実装基板との位置を定める技術については記載がない。発光素子や受光素子のような光デバイスと、ケースのような光学要素との相対的な位置関係にばらつきが生じると、計測精度のばらつきが大きくなり、結果的に調節に手間がかかり、歩留まりが上昇しないという問題が生じる。
本発明は、光デバイスとの結合力を高め、かつ光デバイスの位置決め精度、あるいは光学要素の位置決め精度を高めた光デバイスの取付部材を提供することを目的とする。さらに、この取付部材に光デバイスを取り付ける際の光デバイスの取付方法、この取付部材を用いたガスセンサを提供することを目的とする。
本発明に係る光デバイスの取付部材は、光デバイスが取り付けられる取付部材であって、前記光デバイスを保持する保持孔が一部に形成されているボディを備え、前記光デバイスは、表裏の一面に素子が搭載され他面から端子が引き出されたステムと、前記ステムの前記一面に結合され前記素子を覆うキャップとからなるパッケージを備え、前記キャップは、光を透過させる窓部を備え、前記保持孔は、内側面に形成され前記ステムにおける前記他面の周部に当たる受け面と、前記ステムにおける前記他面が前記受け面に当たった状態で、前記ステムの側面に接する保持突部とを備えることを特徴とする。
この光デバイスの取付部材において、前記保持孔は、前記ボディにおいて前記保持孔が開口する開口面と前記受け面との間の寸法が、前記パッケージにおいて前記端子を備える面と前記窓部を備える面との間の寸法よりも小さく、前記ボディは、光学要素が嵌め合わされる筒部を、前記開口面が形成された面に備えることがさらに好ましい。
この光デバイスの取付部材において、前記筒部と前記光学要素とのうち外側に重なる部材は、紫外線が透過する材料で形成されていることがさらに好ましい。
この光デバイスの取付部材において、前記ボディは、可視光に対して透明な材料で形成されていることが好ましい。
この光デバイスの取付部材において、前記保持突部は、前記受け面から前記保持孔が開口する開口面に向かって前記受け面からの距離が大きいほど前記保持孔の内側面からの突出寸法が小さくなる形状に形成され、前記ステムを前記保持突部に囲まれる空間に誘い込む導入部を備えることが好ましい。
また、本発明に係る光デバイスの取付部材は、光デバイスと光学要素とを光学的に結合するボディを備え、前記ボディは前記光学要素と嵌め合わされる筒部を備える取付部材であって、前記光学要素と前記筒部との位置関係を拘束する前記光学要素と前記筒部との接触面において、接合されていない第1部位と、接合されている第2部位とが設けられ、前記第1部位と前記第2部位とは、前記筒部の中心軸に沿う方向に離れていることを特徴とする。
この光デバイスの取付部材において、前記光学要素と前記筒部との一方は、先端が他方に接触し、かつ前記筒部の中心軸に沿う方向に並ぶ複数の突部を備え、前記突部のいずれかと前記筒部との接触面は前記第1部位であり、前記突部の残りと前記筒部との接触面前記第2部位であることが好ましい。
この光デバイスの取付部材において、前記突部は前記光学要素に設けられ、前記突部の外周面が前記筒部の内側面に接触するように前記光学要素の一部が前記筒部に挿入されていることがさらに好ましい。
この光デバイスの取付部材において、前記光学要素と前記筒部とのうち前記接触面に対して外側に重なる部材は、前記第2部位を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザ光を透過させ、前記光学要素と前記筒部とのうち前記接触面に対して内側に重なる部材は、前記第2部位を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザ光を吸収させることが好ましい。
この光デバイスの取付部材において、前記光学要素と前記筒部とは、同種類のポリマーを材料として形成されていることがさらに好ましい。
この光デバイスの取付部材において、前記光学要素と前記筒部とのうち前記接触面に対して内側に重なる部材は、前記第2部位を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザの波長の光を吸収する材料を含有することがさらに好ましい。
この光デバイスの取付部材において、前記光学要素と前記筒部とは、ポリフタルアミド樹脂を材料として形成されていることがさらに好ましい。
本発明に係る光デバイスの取付方法は、上述した光デバイスの取付部材に、前記光デバイスを取り付ける方法であって、前記ボディにおいて前記保持孔が開口する開口面から前記保持孔に前記光デバイスを挿入し、次に前記光デバイスを前記保持孔に押し込む向きに外力を作用させることにより、前記ステムにおける前記他面の周部を前記受け面に当てることを特徴とする。
本発明に係る他の光デバイスの取付方法は、筒部を備える光デバイスの取付部材に、前記光デバイスを取り付ける方法であって、前記ボディにおいて前記保持孔が開口する開口面から前記保持孔に前記パッケージを挿入し、次に前記筒部に前記光学要素の一部を挿入し、前記パッケージを前記保持孔に押し込む向きに前記光学要素を通して外力を作用させることにより、前記ステムにおける前記他面の周部を前記受け面に当てることを特徴とする。
本発明に係るガスセンサは、筒部を備える光デバイスの取付部材を2個備え、前記光学要素は、筒状であって内側面の全面にわたって鏡面である反射面が形成され、かつ気体が流通する通気孔が管壁に形成された検出筒であり、前記光デバイスは、前記検出筒の口軸方向の一端部に配置される発光素子、および前記検出筒の口軸方向の他端部に配置される受光素子であることを特徴とする。
本発明の構成によれば、保持孔が、光デバイスのステムの表裏において端子が引き出された面の周部に当たる受け面と、光デバイスが受け面に当たった状態でステムに接する保持突部とを備えるから、保持突部により光デバイスを保持する結合力が生じる。また、ステムにおいて端子が引き出された面が保持孔に設けられた受け面に当たるから、光デバイスと取付部材とを比較的大きい面積で接触させることが可能になり、光デバイスと取付部材との結合力を高めることができる。さらに、ステムにおいて端子が引き出された面は、全体の面積に対して平面である面積の割合が比較的大きいから、この面を受け面に当てることによって、光デバイスと取付部材との相対位置を精度よく決めることが可能になる。つまり、光デバイスの位置決め精度の向上につながる。
実施形態1を示し、(a)は取付部材を示す断面図、(b)は光デバイスを取り付けた状態の断面図、(c)は光デバイスおよび光学要素を取り付けた状態の断面図である。 同上に光デバイスを取り付けた状態の正面図である。 同上を用いたガスセンサを示す断面図である。 図3に示すガスセンサを組み立てる手順を示す工程図である。 同上に用いる材料について波長と透過率との関係例を示す図である。 実施形態2の構成例を示す要部の斜視図である。 同上の他の構成例を示す要部の断面図である。 同上のさらに他の構成例を示す要部の断面図である。
(概要)
以下に説明する光デバイスの取付部材は、図1に示すように、光デバイス20を保持する保持孔11が一部に形成されているボディ10を備える。光デバイス20は、表裏の一面に素子23が搭載され他面から端子22が引き出されたステム211を備える。保持孔11は、内側面に形成されステム211における他面の周部に当たる受け面111と、ステム211における他面が受け面111に当たった状態で、ステム211の側面に接する保持突部115とを備える。
また、光デバイス20は、ステム211と、ステム211の一面に結合され素子23を覆うキャップ212とからなるパッケージ21を備えることが望ましい。キャップ212は、光を透過させる窓部24を備えていることが望ましい。
保持孔11は、ボディ10において保持孔11が開口する開口面と受け面111との間の寸法が、パッケージ21において端子22を備える面と窓部24を備える面との間の寸法よりも小さいことが望ましい。また、ボディ10は、光学要素30が嵌め合わされる筒部12を、開口面が形成された面に備えることが望ましい。さらに、筒部12と光学要素30とのうち外側に重なる部材は、紫外線が透過する材料で形成されていることが望ましい。ボディ10は、可視光に対して透明な材料で形成されていることが望ましい。
保持突部115は、受け面111から保持孔11が開口する開口面に向かって受け面111からの距離が大きいほど保持孔11の内側面からの突出寸法が小さくなる形状に形成されることが望ましい。すなわち、ステム211を保持突部115に囲まれる空間に誘い込む導入部116を備えることが望ましい。
以下に説明する光デバイスの取付部材の他の構成例も、図6に示すように、光デバイス20と光学要素30とを光学的に結合するボディ10を備える。ボディ10は、光学要素30と嵌め合わされる筒部12を備える。光学要素30と筒部12との位置関係を拘束する光学要素30と筒部12との接触面には、接合されていない第1部位131と、接合されている第2部位132とが設けられている。第1部位131と第2部位132とは、筒部12の中心軸Axに沿う方向に離れていることが望ましい。
光学要素30と筒部12との一方は、図8のように、筒部12の中心軸Axに沿う方向に並ぶ複数の突部36を備えることが望ましい。突部36は、先端が光学要素30と筒部12との他方に接触する。突部36のいずれかと筒部12との接触面は接合されていない第1部位131であり、突部36の残りと筒部12との接触面には接合されている第2部位132であることが望ましい。また、望ましくは、突部36は光学要素30に設けられる。この場合、突部36の外周面が筒部12の内側面に接触するように光学要素30の一部が筒部12に挿入される。
光学要素30と筒部12とのうち接触面に対して外側に重なる部材は、第2部位132を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザ光を透過させ、光学要素30と筒部12とのうち接触面に対して内側に重なる部材は、第2部位132を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザ光を吸収させることが望ましい。また、光学要素30と筒部12とは、同種類のポリマーを材料として形成されていることが望ましい。この場合、光学要素30と筒部12とのうち接触面に対して内側に重なる部材は、第2部位132を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザの波長の光を吸収する材料を含有することが望ましい。また、光学要素30と筒部12とは、望ましくは、ポリフタルアミド樹脂を材料として形成される。
以下に説明する光デバイスの取付方法では、ボディ10において保持孔11が開口する開口面から保持孔11に光デバイス20を挿入し、次に光デバイス20を保持孔11に押し込む向きに外力を作用させる。この方法により、ステム211における他面の周部が受け面111に当てられる。
また、ボディ10において保持孔11が開口する開口面から保持孔11にパッケージ21を挿入し、次に筒部12に光学要素30の一部を挿入し、パッケージ21を保持孔11に押し込む向きに光学要素30を通して外力を作用させてもよい。この方法により、ステム211における他面の周部が受け面111に当てられる。
以下に説明するガスセンサは、図3に示すように、筒部12を備える光デバイスの取付部材を2個備える。光学要素30は、筒状であって内側面の全面にわたって鏡面である反射面が形成され、かつ気体が流通する通気孔32が管壁に形成された検出筒である。光デバイス20は、検出筒31の口軸方向の一端部に配置される発光素子20A、および検出筒31の口軸方向の他端部に配置される受光素子20Bである。
以下に説明する実施形態はガスセンサを例として説明するが、以下に説明する技術は、光デバイスが取り付けられる取付部材が必要になる用途であれば、他の用途にも利用可能である。たとえば、光電センサにおいて光デバイスを保持するための取付部材、あるいは光デバイスとライトガイドとを結合するための取付部材などにも、以下に説明する取付部材を採用可能である。
(実施形態1)
本実施形態において説明する取付部材は、図1に示すように、筒状に形成されたボディ10を備える。図示するボディ10は、ボディ10を貫通する保持孔11を備えた筒状に形成されている。ボディ10が筒状であることは必須ではなく、保持孔11の一方の端面は塞がれていてもよい。すなわち、保持孔11は、ボディ10の一面にのみ開口する凹所であってもよい。
このボディ10は、保持孔11の口軸方向に直交する断面においてボディ10の外周形状が円形に形成されている(図2参照)。ボディ10の断面における外周形状が円形になることは必須ではなく、取付部材の用途に応じて外周形状は適宜に設計される。また、このボディ10は、保持孔11の口軸方向に直交する断面において保持孔11の内周形状が円形に形成されている。ボディ10の断面における保持孔11の内周形状が円形になることは必須ではなく、光デバイス20を保持可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。たとえば、後述するように、保持孔11の内周形状は四角形状でもよい。
図1に示す保持孔11は、内径が2段階に変化し、光デバイス20において端子22(後述する)が設けられた第1の端面201(図1(b)参照)の周部に当たる受け面111を形成している。以下では、保持孔11の内部空間において、内径が大きい部位を大径部112と呼び、内径が小さい部位を小径部113と呼ぶ。
ボディ10は、光学要素30(後述する)が挿入される筒部12を、大径部112の開口面が形成された一面に備える。筒部12は、保持孔11の開口面の周囲を囲むように形成され、その内径は大径部112の内径よりも大きい寸法に形成される。ボディ10において保持孔11の開口面が形成された一面のうち筒部12に囲まれている領域を以下では当たり面121と呼ぶ。当たり面121は、光学要素30の移動を規制する機能を有している。
筒部12はボディ10に連続してボディ10と一体に形成される。ボディ10と筒部12とを備える取付部材は合成樹脂成形品として形成される。合成樹脂は、ABS樹脂、シクロオレフィンポリマのいずれかを用いることを想定しているが、他の合成樹脂も選択可能である。ただし、取付部材を形成する材料は、光デバイス20を取付部材に装着する際に作用する外力で変形可能な程度の強度であることが望ましい。
大径部112は、口軸方向において開口面に近いほうの一端部に、開口面からの距離が小さいほど内径を広げるようにテーパ状に形成された案内部114を備える。また、大径部112は、口軸方向において受け面111に近いほうの一端部に、保持孔11の内側面から突出し、光デバイス20のステム(後述する)の側面に接する保持突部115を備える。保持突部115は、受け面111から遠いほうの一端部に、受け面111からの距離が大きいほど保持孔11の内側面からの突出寸法が小さくなる形状に形成された導入部116を備える。
保持突部115は、図2に示すように、保持孔11の周方向における複数箇所(図示例では3箇所)に等間隔で設けられる。導入部116は、保持孔11の口軸方向において保持突部115の全長に形成されていてもよいが、図示例では、保持突部115において受け面111に近いほうの端部は、保持孔11の内側面からの突出寸法が一定である位置決め面117を形成している。
さらに、保持孔11は、光デバイス20の外周面から突出する位置決め突部213が挿入される位置決め溝118を備える。光デバイス20は、保持孔11に装着される際に、位置決め突部213を位置決め溝118に嵌めることによって、ボディ10に対して所定の位置に装着される。
位置決め面117を通る仮想円の直径は、光デバイス20の外径よりやや小さくなるように設定されている。また、位置決め面117を通る仮想円の直径は小径部113の内径よりも大きくなるように設定される。つまり、光デバイス20が受け面111に当たっている状態において光デバイス20と受け面111とが重なる面積は、当該仮想円の直径と小径部113の内径との寸法差で決まる。ここに、保持孔11の内径は、光デバイス20の外径(後述の例ではステム211の外径)に公差と若干の余裕寸法とを加えた程度に設定される。また、位置決め面117を通る仮想円の直径は、光デバイス20の外径から公差と若干の余裕寸法とを差し引いた程度に設定される。
なお、案内部114は、保持孔11の周方向における全周にわたって連続して形成される。また、保持突部115は、案内部114と同様に、保持孔11の周方向における全周にわたって形成されていてもよい。
大径部112の口軸方向における寸法、つまり受け面111から開口面までの距離d1は、保持孔11に装着される光デバイス20の寸法H1と同寸法になるか、あるいはやや小さくなるように設定される(d1≦H1)。この理由は後述する。
光デバイス20は、一般には発光素子と受光素子とから選択される。ただし、光デバイス20は、透過率や偏光状態を電気的に制御する素子などでもよい。発光素子は、代表例として発光ダイオード、レーザダイオード、OLED(Organic Light Emitting Diode)などが知られている。受光素子は、代表例としてフォトダイオード、フォトトランジスタ、焦電型赤外線センサ、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどが知られている。これらの光デバイス20は一例であって限定する趣旨ではない。
図1に示す光デバイス20は、金属製のパッケージ21を備える。パッケージ21は、円板状のステム211と、円筒状のキャップ212とを結合して形成される。ステム211は、光デバイス20としての主機能を発揮する素子23に電気的に接続されたピン状(直径の小さい丸棒状)の端子22を保持する。したがって、ステム211の表裏の一面に素子23が搭載され、ステム211の他面から端子22が引き出される。光デバイス20としての主機能は、発光、受光などの機能を意味する。
キャップ212はステム211よりも外径が小さい。ただし、キャップ212においてステム211と結合される部位は、ステム211の一部に重なるように外側に広げられている。図示例の端子22はピン状であるが、バンプであってもよく、またパッケージ21の側面に端子片が突出する面実装型であってもよい。
また、光デバイス20がキャップ212を備えていることは必須ではない。たとえば、光デバイス20がCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサである場合、端子22を備えるステム211に搭載された素子23がキャップ212に覆われることなく露出している場合もある。
さらに、上述の構成では、正面(窓部24の正面)から見た形状が円形であるパッケージ21を用いているが、パッケージ21の形状は任意であり、たとえば正面から見た形状が四角形状であってもよい。保持孔11はパッケージ21の形状に合わせて形成されるから、正面から見た形状が四角形状のパッケージ21を用いる場合、保持孔11の口軸方向に直交する断面も四角形状になる。この形状の場合、保持突部115は、四角形のそれぞれの角部(頂点)の近傍において、角部を挟む2箇所にそれぞれ接するように設けることが好ましい。つまり、角部を挟む2辺にそれぞれ接する2個ずつの保持突部115を角部ごとに設け、合計8個の保持突部115によってパッケージ21の位置を固定すればよい。
キャップ212の底面には光を透過させる窓部24が形成される。窓部24は、素子23を保護する部材が装着されていることが望ましい。また、窓部24は、透過波長、光の集散、透過率、偏光状態などを制御する部材が装着されていてもよい。たとえば、光デバイス20が赤外線領域の発光素子あるいは受光素子である場合、目的波長のみを透過させるように透過波長について選択性を付与したフィルタが窓部24に装着される。
一例を挙げると、二酸化炭素の濃度を計測する場合、4.3μmを中心とする特定波長帯を透過する特性を付与した透過フィルタと、3.9μmを中心とする特定波長帯を透過する特性を付与した透過フィルタとを用いることが考えられる。つまり、二酸化炭素に吸収される波長と吸収されない波長との2つの波長をそれぞれ透過させるフィルタを窓部24に設け、各波長における受光強度の比を求めると、この比は二酸化炭素の濃度を反映した値になる。
この場合、2つの波長に対する受光強度を個別に求めることができるように、比較的広い波長域で発光する1個の発光素子と、異なる波長域を透過させる透過フィルタをそれぞれ組み合わせた2個の受光素子とが用いられる。あるいは、異なる波長域を透過させる透過フィルタをそれぞれ組み合わせた2個の発光素子と、比較的広い波長域の受光が可能な1個の受光素子とが用いられる。
これらの構成および波長の数値は一例であって、他の構成および波長を用いてもよい。また、検知対象であるガスの種類が異なれば、異なる波長が選択される。
以下では、パッケージ21において端子22が突出する一面を光デバイス20の第1の端面201と呼び、パッケージ21において窓部24が形成された一面を光デバイス20の第2の端面202と呼ぶ。つまり、第1の端面201は、ステム211において端子22が引き出された前記他面に相当する。また、第2の端面202はキャップ212の底面であって窓部24を備える面になる。パッケージ21においては、第1の端面201と第2の端面202とは表裏の関係になる。
以下に、上述した取付部材に光デバイス20を取り付ける方法を説明する。
上述した光デバイス20のパッケージ21は、ボディ10に形成された保持孔11の開口面から挿入される。パッケージ21は、図1(b)に示すように、第1の端面201が受け面111に当たり、かつ端子22が保持孔11の小径部113を通してボディ10から突出した状態となるように、ボディ10に装着される。
光デバイス20をボディ10に装着する際に、パッケージ21は、案内部114に案内されて大径部112に入り、その後、保持突部115に形成された導入部116によって保持孔11の定位置に誘い込まれる。
パッケージ21が保持孔11の定位置に収まった状態では、ステム211の側面に保持突部115の位置決め面117が接し、パッケージ21は保持孔11の口軸方向に交差する面内での移動が規制される。
また、位置決め面117を通る仮想円の直径よりもステム211の外径のほうが大きい場合には、パッケージ21を受け面111に押し付ける向きに比較的大きい外力を作用させることにより、導入部116の一部を塑性変形させる。この場合も、ステム211の側面に保持突部115が接することにより、パッケージ21は保持孔11の口軸方向に交差する面内での移動が規制される。
パッケージ21を保持孔11に挿入する際には、パッケージ21の第2の端面202に治具(図示せず)を当て、パッケージ21を保持孔11に押し込む向きに治具を通して外力を作用させる。治具は、パッケージ21の窓部24を避けて第2の端面202の周部にのみ当たるように筒状に形成されていることが望ましい。第2の端面202の周部は、キャップ212の周壁に連続しており、治具から作用する外力に対して変形が生じにくい上に、窓部24にフィルタのような部材が装着されている場合でも、当該部材の特性に影響を与えることなく外力を作用させることが可能になる。
また、治具は、キャップ212を押すように外力を作用させるから、端子22を避けながら外力を作用させる場合と比較すると簡単な形状でよく、とくに本実施形態ではキャップ212の角を押すのでなお簡単な形状になる。また、後述するように、筒部12を治具の案内に用いることが可能であるから、パッケージ21に対して治具を位置決めするのが容易になる。
ところで、ボディ10において保持孔11が開口する開口面と受け面111との間の寸法は、パッケージ21における第1の端面201と第2の端面202との間の寸法よりも小さいことが望ましい。この寸法関係であれば、パッケージ21に接触する面が保持孔11の開口面よりも大きい治具を用いる場合でも、パッケージ21の第1の端面201が受け面111に当たるまで押し込むことが可能になる。したがって、外径が筒部12の内径に等しい治具を用いることが可能になり、筒部12による治具の案内が可能になる。
ここにおいて、ボディ10が不透明であると光デバイス20の第1の端面201が受け面111に当たっているか否かを視覚的に確認することが難しい。したがって、ボディ10は可視光に対して透明な材料で形成されていることが望ましい。また、筒部12も透明であれば光デバイス20と治具との位置関係も視覚的に確認することができるからより望ましい。
上述したように、パッケージ21を保持孔11に挿入した状態では、パッケージ21の第1の端面201が受け面111に当たり、パッケージ21は、保持孔11の口軸方向において小径部113に向かう向きの移動が規制される。この状態において、ボディ10に接する回路基板(図示せず)に光デバイス20を実装すると、回路基板と光デバイス20との間でボディ10の一部が挟まれ、パッケージ21は、保持孔11の口軸方向における移動が禁止される。
ところで、筒部12は、光デバイス20と光学的に結合する光学要素30を保持するために設けられている。光学要素30は、ライトガイドのような導光の機能、レンズのような屈折の機能、偏光板のような偏光状態を制御する機能などの目的で用いられる。本実施形態は、ガスセンサを構成するから、光学要素30は検知対象のガスが導入される検出筒31を例示する。
検出筒31は、図3に示すように、口軸方向における中央部が両端部よりも膨らんだ形状の筒状に形成され、管壁に気体が流通する複数個の通気孔32が形成されている。さらに、検出筒31は、反射層33を内側面の略全面に備える。検出筒31は、口軸方向における両端部に設けられた差込筒35の外径が取付部材に設けられた筒部12の内径と等しく、差込筒35は筒部12に挿入可能に形成されている。
ガスセンサは、検出筒31の口軸方向における各一端部にそれぞれ取付部材を用いて光デバイス20が結合された構成を備える。検出筒31の一方の端部に配置される光デバイス20は発光素子20Aであり、検出筒31の他方の端部に配置される光デバイス20は受光素子20Bである。反射層33は、発光素子20Aが検出筒31を通して受光素子20Bに伝達する波長を効率よく反射する材料により形成され、検出筒31の内側面に反射面を形成する。
この構成では、発光素子20Aと受光素子20Bとの間で、検出対象であるガスによる吸収率が異なる2種類の波長の光に対する出力を受光素子20Bから取り出す。たとえば、発光素子20Aからは比較的多くの波長成分を含む赤外光を放射し、受光素子20Bでは透過波長が異なる狭帯域のバンドパスフィルタを用いて2種類の波長を分離して受光すれば、波長ごとの出力が得られる。この場合、波長ごとの出力を得るための2個の受光素子20Bが設けられる。
受光時に分離される2種類の波長は、検知対象であるガスによる吸収率が異なっているから、各波長に対応した受光素子20Bの出力値の比率は検知対象であるガスの濃度に応じて変化する。つまり、2種類の波長に対応した受光素子20Bの出力値の比率を求めることによって、検知対象であるガスの濃度を計測することが可能になる。
以下に上述したガスセンサを組み立てる手順を説明する。発光素子20Aと受光素子20Bとは、上述した方法でそれぞれ取付部材に結合される。このとき、発光素子20Aおよび受光素子20Bの第1の端面201は、取付部材のボディ10に設けられた受け面111に当たっていなくてもよい。また、図4(a)に示すように、検出筒31の口軸方向の両端部に設けられた差込筒35の外周面に接着剤34が塗布される。その後、図4(b)(c)に示すように、発光素子20Aが結合された取付部材および受光素子20Bが結合された取付部材とが検出筒31に順に装着される。
ここで、検出筒31の両端部に結合された取付部材を互いに近づける向きの外力を作用させると、発光素子20Aおよび受光素子20Bの第1の端面201がボディ10の受け面111に押し付けられる。すなわち、発光素子20Aおよび受光素子20Bは、治具を用いることなく、検出筒31によりパッケージ21が保持孔11に押し込まれることになる。
上述したように、筒部12に光学要素30を取り付ける場合には、図1(c)に示しているように、取付部材に対して保持孔11の開口面からパッケージ21が挿入され、筒部12に光学要素30の一部が挿入される。さらに、パッケージ21の第2の端面202に光学要素30の端面が当てられ、パッケージ21を保持孔11に押し込む向きに光学要素30を通して外力が加えられる。
このような一連の作業によって、治具を用いることなく、パッケージ21における第1の端面201の周部を受け面111に当てることが可能になる。言い換えると、光デバイス20を取り付ける際に治具が不要になる。ここで、上述したように、ボディ10において保持孔11が開口する開口面と受け面111との間の寸法を、パッケージ21における第1の端面201と第2の端面202との間の寸法よりも小さくしていることが望ましい。この寸法関係であれば、光学要素30がパッケージ21に確実に当たるから、光デバイス20と光学要素30とを密着させることができる。
なお、光学要素30は筒状であることが望ましいが、パッケージ21における第2の端面202の略全面に接触する場合には筒状でなくてもよい。すなわち、パッケージ21の一部に外力を作用させるのではなく、第2の端面202の略全面に外力を作用させることにより、パッケージ21を変形させることなく保持孔11に押し込むことが可能になる。
検出筒31の両端部に塗布される接着剤34は、紫外線硬化接着剤が望ましい。この場合、筒部12は紫外線を透過させる材料で形成される。また、図4(d)に示すように、検出筒31の口軸方向の両端部に対応する部位に紫外線光源40が配置される。紫外線光源40は、紫外線を照射して接着剤34を硬化させる。
接着剤34が紫外線硬化接着剤である場合、筒部12は、紫外線を透過させる材料で形成される。上述したABS樹脂、シクロオレフィンポリマは紫外線を透過させるが、耐熱性が必要な場合、シクロオレフィンポリマを用いることが望ましい。なお、取付部材は、筒部12だけではなく全体が、紫外線が透過する材料で形成されていてもよい。
さらに、取付部材を1種類の材料で形成する場合、可視光に対して透明であるABS樹脂を選択することが望ましい。ただし、ボディ10と筒部12とに異なる合成樹脂を用いることも可能である。
筒部12が可視光に対して透明である材料で形成されていれば、光学要素30を筒部12に結合した状態で、光デバイス20のキャップ212と光学要素30との位置の確認が可能になる。すなわち、光デバイス20と光学要素30との位置関係を視覚的に確認できるから、光デバイス20と光学要素30との位置合わせを正確に行うことができ、結果的に歩留まりの向上につながる。
可視光に対して透明であるABS樹脂の透過率と光の波長との関係を図5に示す。紫外線硬化接着剤を実用的な硬化時間で硬化させるには、透過率が30%以上必要である。したがって、本実施形態の紫外線光源40から照射する波長は380nmを選択している。この波長の紫外線は、ABS樹脂に対する透過率が50%以上になるから、上述した条件を満たす。
なお、光学要素30を結合する必要がなければ筒部12は省略可能である。筒部12を設けていない取付部材であっても、可視光に対して透明である材料で形成すれば、光デバイス20の位置を視覚的に確認することが可能であり、また、紫外線が透過する材料で形成すれば、紫外線硬化樹脂を用いることが可能である。
上述した構成例では、パッケージ21の第1の端面201が受け面111に当たった状態で、保持突部115がステム211に接しているが、外径が変化しない円柱状のパッケージ21であれば、保持突部115はパッケージ21の側面に接すればよい。
ボディ10は、上述の例では円筒状であるが、光デバイス20の形状に応じた保持孔11が形成されていれば、ボディ10の形状はとくに限定されない。端子22がピン状である場合、小径部113を通してボディ10の外部に引き出す代わりに、端子22のみが通る小孔をボディ10に形成してもよい。つまり、大径部112に相当する凹所の底壁に、端子22が通る小孔が形成されていればよい。
本実施形態において、光デバイス20は、ステム211とキャップ212とが結合されたパッケージ21を備えているが、上述したように、キャップ212を備えていない光デバイス20でも本実施形態で説明した技術を適用可能である。たとえば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを用いたカメラに本実施形態で説明した技術を適用可能である。キャップ212が設けられていない場合、光デバイス20を保持孔11に押し込むには、ステム211の周部に外力を作用させる治具を用いる。
本実施形態の構成例では、筒部12に差込筒35を挿入する構成を例示したが、差込筒35に筒部12が挿入される構成であってもよい。つまり、筒部12の外周面に差込筒35の一部が重なる構成であってもよい。
(実施形態2)
実施形態1は、ボディ10と光学要素30とを接着により結合する構成を採用しているが、本実施形態は、ボディ10と光学要素30とをレーザ溶着により結合する構成について説明する。ボディ10(の筒部12)と光学要素30とをレーザ溶着により結合する構成を採用すれば、接着剤34を塗布する工程が不要になる利点が生じるが、ボディ10と光学要素30との少なくとも一方の一部が溶融することによって、位置がずれる可能性がある。
ここで、実施形態1のように、光学要素30として検出筒31を用いる構成例について考察する。この構成例では、検出筒31において口軸方向の両端部に設けられた差込筒35を、ボディ10に設けられた筒部12に挿入する構成が採用され、差込筒35の外径と筒部12の内径とは等しく形成されている。つまり、差込筒35を筒部12に差し込んだ状態で、差込筒35の外周面は筒部12の内周面に密着している。この状態において、差込筒35と筒部12とのレーザ溶着を行おうとすると、レーザが照射されることにより溶融した部位が軟化し、差込筒35と筒部12とが相対的に移動する可能性が生じる。
一方、ボディ10は光デバイス20と光学要素30とを光学的に結合させる部材であるから、光デバイス20と光学要素30との位置を精度よく合わせることが要求される。しかしながら、上述のようにレーザ溶着を行う場合に、差込筒35と筒部12とが相対的に移動可能になると、両者の位置を精度よく合わせることができない可能性が生じる。
本実施形態は、光デバイス20を保持するボディ10に対して検出筒31のような光学要素30をレーザ溶着によって結合する際に、ボディ10に対する光学要素30の位置ずれが生じないようにすることを目的にしている。
以下では、実施形態1と同様に、光学要素30として検出筒31を例示し、検出筒31の口軸方向の両端部に設けられた差込筒35をボディ10の筒部12に挿入する場合を想定して説明する。つまり、差込筒35が筒部12の内側に挿入される場合を想定する。ただし、差込筒35の内側に筒部12が挿入される構造であっても、以下に説明する技術は適用可能である。
図6に示すように、差込筒35が筒部12に挿入される構成において、差込筒35の外周面は筒部12の内周面に接触し、両者が接触する接触面において差込筒35と筒部12との位置関係が拘束される。レーザ溶着の作業は、筒部12に差込筒35を挿入し、両者の位置関係が拘束された状態で行われる。本実施形態において、レーザ溶着は、接触面の全面に亘って行われるのではなく、接触面の一部の領域にのみ行われる。以下では、接触面のうち、レーザ溶着により接合されない領域を第1部位131と呼び、レーザ溶着により接合された領域を第2部位132と呼ぶ。
第2部位132は、レーザ溶着を行う際に筒部12と差込筒35との少なくとも一方が溶融しても、筒部12と差込筒35とが相対的に移動しない程度の小領域であれば、図6に示すように、筒部12の中心軸Axの周りにおける複数箇所に設けられる場合がある。ただし、この構成を採用する場合、筒部12と差込筒35との結合強度を高めるために、第2部位132を多箇所に設ける必要がある上に、筒部12と差込筒35とが相対的に移動しないように、レーザ溶着を行う領域を管理する必要がある。
そのため、第1部位131と第2部位132とは、図7に示すように、筒部12の中心軸Axに沿う方向に離れて設けられることが望ましい。この構成を採用すると、レーザ溶着が行われない第1部位131が、筒部12と差込筒35との位置関係を拘束する。したがって、レーザ溶着によって第2部位132を形成する際に筒部12と差込筒35との少なくとも一方が軟化したとしても、筒部12と差込筒35とが相対的に移動することがない。つまり、レーザ溶着を行う領域の管理が容易であり、しかも第2部位132を多箇所に設ける必要がなく、レーザ溶着の作業性が高いという利点がある。
図7に示す構成では、筒部12と差込筒35との接触面において、第1部位131になる領域と第2部位132になる領域との境界が定められていないから、レーザ溶着を行う位置を設定することにより定められる。これに対して、図8のように、差込筒35の外周面に、検出筒31の口軸方向に交差する面内で差込筒35の全周に亘る分離溝37が形成されていてもよい。すなわち、差込筒35の外周面に、分離溝37で分離された複数の突部36が設けられていてもよい。この構成では、差込筒35は、筒部12の中心軸Axに沿う方向に並ぶ複数(図示例では2つ)の突部36を外周面に備えることになる。
差込筒35の外周面に、筒部12の中心軸Axに沿って複数の突部36が形成されている場合、それぞれの突部36の先端は筒部12の内周面に接触する。また、いずれかの突部36と筒部12との接触面は接合されない第1部位131になり、残りの突部36と筒部12との接触面にはレーザ溶着により接合された第2部位132が形成される。
上述のように、第2部位132が形成される領域が複数の突部36から選択され、少なくとも1つの突部36は筒部12に接合されない。その結果、レーザ溶着の際に筒部12と差込筒35との相対的な位置関係が変化しない上に、第2部位132を形成可能な領域が突部36により示されるから、レーザ溶着を施す作業が容易になる。
なお、複数個の突部36を分離溝37により分離しているから、検出筒31が合成樹脂の成形品である場合に、突部36の先端面にひけが生じにくく、結果的に、突部36の先端面と筒部12の内周面とを、接触面において隙間なく密着させることが可能になる。つまり、光デバイス20の光軸と検出筒31の口軸とを精度よく合わせることが可能になる。
ところで、筒部12に差込筒35を差し込んだ状態で、筒部12と差込筒35との接触面の一部をレーザ溶着により接合するには、レーザ光を接合部位に到達させ、かつ接合部位を除く部位にはできるだけ熱が伝達されないようにする必要がある。この条件を満足させるために、差込筒35と筒部12とのうち接触面に対して外側に重なる部材(つまり、筒部12)は、レーザ溶着に用いるレーザ光を透過させる材料で形成されていることが望ましい。一方、差込筒35と筒部12とのうち接触面に対して内側に重なる部材(つまり、差込筒35)は、レーザ溶着に用いるレーザ光を吸収する材料で形成されていることが望ましい。
さらに、差込筒35と筒部12とを第2部位132において強固に結合させるために、差込筒35と筒部12とを形成する材料は、同種類のポリマーであることが望ましい。すなわち、差込筒35と筒部12とを形成する合成樹脂の成分のうち主成分となるポリマーは共通であることが望ましい。主成分となるポリマーが共通であることは、充填材、あるいは着色材などの補助材料の相違は許容することを意味する。差込筒35と筒部12とが同種類のポリマーで形成されていれば、融点(あるいは軟化点)が同程度であり、極性が等しいから、レーザ溶着を行いやすくなる。
ガスセンサに用いる光学要素30(検出筒31)は、耐熱性および表面の平滑性が要求されるから、ボディ10および検出筒31は、ポリフタルアミド樹脂により形成することが望ましい。なお、実施形態1で説明した合成樹脂を採用することも可能であり、ボディ10と検出筒31とが異なる種類の合成樹脂を組み合わせて形成できる場合には、筒部12と差込筒35とのみを、レーザ溶着に適した材料で形成するようにしてもよい。
ここでは、レーザ透過溶着法あるいは吸光度制御法で、レーザ溶着を行う場合を想定する。この場合、溶着させる接触面に対して外側に重なる部材(つまり、筒部12)をレーザ光が透過し、接触面に対して内側に重なる部材(つまり、差込筒35に設けられた突部36)にレーザの波長の光を吸収する材料(着色剤)を含有させる。レーザの波長の光を吸収する材料(以下、「レーザ吸収材」という)は、染料系の吸収色素、染料系と顔料系との吸収材料の混合物などが用いられる。
染料系の吸収色素は合成樹脂の材料に溶解するから材料が均一に着色される。したがって、染料系のレーザ吸収材を用いると、局所的な温度上昇が抑制されて合成樹脂が均一に溶融される。ただし、染料系の吸収色素はレーザ光を透過させるので、吸収効率が低いという問題を有している。そのため、顔料系の吸収色素(カーボンなど)と混合することにより、顔料系の吸収色素のみを用いる場合のような過剰な温度上昇を抑制し、かつ目的とする部位を均一に加熱することが可能になる。他の構成および動作は実施形態1と同様であるから説明を省略する。
なお、実施形態1と同様に、筒部12の外周面に差込筒35の一部が重なる構成を採用することが可能であり、この場合、突部36に相当する構造を筒部12の外周面に設ければよい。また、上述した構成例では、相手側に差し込む部材の外周面に突部36を設けているが、突部36に相当する構造を、差し込まれる部材の内周面に設けることも可能である。
なお、上述した実施形態の構成は、本発明を実施するための一例である。したがって、本発明は上述した実施形態の構成に限定されることはなく、実施形態の構成以外であっても、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲であれば、種々の変更が可能である。
10 ボディ
11 保持孔
12 筒部
20 光デバイス
20A 発光素子(光デバイス)
20B 受光素子(光デバイス)
21 パッケージ
22 端子
23 素子
24 窓部
30 光学要素
31 検出筒(光学要素)
32 通気孔
33 反射層(反射面)
35 差込筒
36 突部
111 受け面
115 保持突部
116 導入部
131 第1部位
132 第2部位
201 第1の端面
202 第2の端面
211 ステム
212 キャップ
Ax (筒部の)中心軸

Claims (15)

  1. 光デバイスが取り付けられる取付部材であって、前記光デバイスを保持する保持孔が一部に形成されているボディを備え、
    前記光デバイスは、
    表裏の一面に素子が搭載され他面から端子が引き出されたステムと、前記ステムの前記一面に結合され前記素子を覆うキャップとからなるパッケージを備え、
    前記キャップは、光を透過させる窓部を備え、
    前記保持孔は、
    内側面に形成され前記ステムにおける前記他面の周部に当たる受け面と、
    前記ステムにおける前記他面が前記受け面に当たった状態で、前記ステムの側面に接する保持突部とを備える
    光デバイスの取付部材。
  2. 前記保持孔は、前記ボディにおいて前記保持孔が開口する開口面と前記受け面との間の寸法が、前記パッケージにおいて前記端子を備える面と前記窓部を備える面との間の寸法よりも小さく、
    前記ボディは、光学要素が嵌め合わされる筒部を、前記開口面が形成された面に備える
    請求項1記載の光デバイスの取付部材。
  3. 前記筒部と前記光学要素とのうち外側に重なる部材は、紫外線が透過する材料で形成されている請求項2記載の光デバイスの取付部材。
  4. 前記ボディは、可視光に対して透明な材料で形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の光デバイスの取付部材。
  5. 前記保持突部は、前記受け面から前記保持孔が開口する開口面に向かって前記受け面からの距離が大きいほど前記保持孔の内側面からの突出寸法が小さくなる形状に形成され、前記ステムを前記保持突部に囲まれる空間に誘い込む導入部を備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の光デバイスの取付部材。
  6. 光デバイスと光学要素とを光学的に結合するボディを備え、前記ボディは前記光学要素と嵌め合わされる筒部を備える取付部材であって、
    前記光学要素と前記筒部との位置関係を拘束する前記光学要素と前記筒部との接触面において、接合されていない第1部位と、接合されている第2部位とが設けられ、
    前記第1部位と前記第2部位とは、前記筒部の中心軸に沿う方向に離れている
    ことを特徴とする光デバイスの取付部材。
  7. 前記光学要素と前記筒部との一方は、先端が他方に接触し、かつ前記筒部の中心軸に沿う方向に並ぶ複数の突部を備え、
    前記突部のいずれかと前記筒部との接触面は前記第1部位であり、前記突部の残りと前記筒部との接触面は前記第2部位である
    請求項6記載の光デバイスの取付部材。
  8. 前記突部は前記光学要素に設けられ、前記突部の外周面が前記筒部の内側面に接触するように前記光学要素の一部が前記筒部に挿入されている
    請求項7記載の光デバイスの取付部材。
  9. 前記光学要素と前記筒部とのうち前記接触面に対して外側に重なる部材は、前記第2部位を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザ光を透過させ、
    前記光学要素と前記筒部とのうち前記接触面に対して内側に重なる部材は、前記第2部位を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザ光を吸収させる
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の光デバイスの取付部材。
  10. 前記光学要素と前記筒部とは、同種類のポリマーを材料として形成されている
    請求項9記載の光デバイスの取付部材。
  11. 前記光学要素と前記筒部とのうち前記接触面に対して内側に重なる部材は、前記第2部位を接合するためのレーザ溶着に用いるレーザ光の波長の光を吸収する材料を含有する
    請求項9又は10記載の光デバイスの取付部材。
  12. 前記光学要素と前記筒部とは、ポリフタルアミド樹脂を材料として形成されている
    請求項11記載の光デバイスの取付部材。
  13. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光デバイスの取付部材に、前記光デバイスを取り付ける方法であって、
    前記ボディにおいて前記保持孔が開口する開口面から前記保持孔に前記光デバイスを挿入し、次に前記光デバイスを前記保持孔に押し込む向きに外力を作用させることにより、前記ステムにおける前記他面の周部を前記受け面に当てる
    光デバイスの取付方法。
  14. 請求項2又は3記載の光デバイスの取付部材に、前記光デバイスを取り付ける方法であって、
    前記ボディにおいて前記保持孔が開口する開口面から前記保持孔に前記パッケージを挿入し、次に前記筒部に前記光学要素の一部を挿入し、前記パッケージを前記保持孔に押し込む向きに前記光学要素を通して外力を作用させることにより、前記ステムにおける前記他面の周部を前記受け面に当てる
    光デバイスの取付方法。
  15. 請求項2、3、6〜12のいずれか1項に記載の光デバイスの取付部材を2個備え、
    前記光学要素は、筒状であって内側面の全面にわたって鏡面である反射面が形成され、かつ気体が流通する通気孔が管壁に形成された検出筒であり、
    前記光デバイスは、前記検出筒の口軸方向の一端部に配置される発光素子、および前記検出筒の口軸方向の他端部に配置される受光素子である
    ガスセンサ。
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