JP4758769B2 - ガス検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象のガス雰囲気中に透過させた赤外線の強度変化に基づいて、ガス雰囲気中の被検知ガスの濃度を測定するガス検知装置に関する。
メタンガスは、都市ガスなど燃料としてのガスの主成分である。所定濃度以上のメタンガスの検出により、ガスの漏洩を検知することができる。メタンガス、二酸化炭素、アセチレン、アンモニアなどの気体には、分子の回転や構成原子間の振動などに応じて特定波長の光を吸収する性質がある。この性質を使用した光式のガスセンサが近年開発されており、例えば下記に出典を示す特許文献1には、このようなガスセンサが記載されている。
特許文献1には、単一波長の半導体レーザの光を、往路用の光ファイバを介してメタンガスが含まれるガスセルに導き、ガスセル内を透過した光を復路用の光ファイバを介して受光素子に導くガスセンサが開示されている。これは、半導体レーザが照射した光と、受光素子が受光した光との強度の差により、ガスセル内でメタンガスに吸収された光の強度が判り、この強度よりメタンガスの濃度が判るというものである。
特開平4−326041号公報(第48〜50段落、第1図)
図14は、特許文献1に記載のものと同様のガスセンサの構成例を模式的に示したものである。往路用の光ファイバ204aとレンズ203とを介して半導体レーザ(不図示)からの照射光がガスセル201に導かれる。ガスセル201を透過した光は、レンズ202と光ファイバ204bとを介して受光素子(不図示)へと導かれる。図示のように、レンズ203と202とがガスセル201を挟んで対向しているため、入射と出射との2本の光ファイバ204は、それぞれガスセル201の両端に接続される。このため、2本の光ファイバ204を配線する場合には、図示Z部のように一方を大きく曲げて他方に揃える必要がある。
しかし、光ファイバは小さな径で曲げることはできず、また、過度な曲げによってストレスを与えることも好ましくない。このため、これを機械的に保護するために、大きなケースが必要となったり、配線を誘導する部材が必要となったりする場合がある。これにより、ガスセンサ自体の構造が大型化したり、部品点数が増えたりし、コストアップの要因ともなる。また、ガスセンサが大型化すると、ガス管などへの設置が困難となる場合もある。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、小型且つ精度のよい光学系を構成して、測定対象のガス雰囲気中に透過させた赤外線の強度変化に基づいて、ガス雰囲気中の被検知ガスの濃度を測定するガス検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る、測定対象のガス雰囲気中に透過させた赤外線の強度変化に基づいて、前記ガス雰囲気中の被検知ガスの濃度を測定するガス検知装置は下記特徴構成を備える。
側面に前記測定対象のガスが流入する複数の孔を備えた筒状のガス導入部と、前記ガス導入部の一方の端部に備えられ、前記ガス導入部の内壁に接触して保持された鏡と、前記ガス導入部の他方の端部に備えられ、前記ガス導入部の内壁に接触して保持されると共に、前記赤外線を前記ガス導入部の筒内に投光する投光管、及び前記鏡に反射して前記ガス導入部から筒外に射出される前記赤外線を受光する受光管の2本の光ファイバを単一のレンズとを直接接合させたレンズユニットと、を備え、前記ガス導入部の内壁は、両端部側が中央部に比べて大きな内径を有し、前記両端部側と前記中央部側との境界部分が、前記ガス導入部の軸心に直交且つ互いに平行する面となった2つの段部を有し、これら段部で前記鏡及び前記レンズユニットを係止すると共に、前記軸心に沿って筒内に向かって前記鏡及び前記レンズユニットの少なくとも一方を押圧する押圧部を有することを特徴とする。
この特徴構成によれば、ガス導入部の筒内に投光された赤外線は、鏡に反射して再び前記ガス導入部の筒外へと出て行く。赤外線は、筒内を往復するので測定対象のガス雰囲気中を透過する距離が、ガス導入部の長さの概ね2倍となる。つまり、同じ透過距離であれば従来の単純な透過型のガスセンサ(図14参照)と比べて、半分程度の長さに小型化できる。透過距離は、被検知ガスによる赤外線の吸収量にほぼ比例するので、ガス検知装置が同程度の大きさであれば感度を向上させることができ、感度が同程度であればガス検知装置を小型化することができる。当然、反射回数を増やせばさらに感度の向上、あるいは小型化も可能である。
また、2本の光ファイバがガス導入部の同じ側の端部に備えられているので、これらをそろえた状態でまっすぐに配線することができる。その結果、光ファイバを小さな径で曲げる必要はなくなり、また、過度な曲げによるストレスも抑制することができる。さらに、ガス導入部と光ファイバとの接合部近傍において2本の光ファイバを非常に小さな体積で同時一括に保護することができる。
さらに、2本の光ファイバと単一のレンズとが接合されてレンズユニットとして構成されているので、接続部品なども必要なく、部品点数も少ない。また、レンズユニットとして構成されることにより、投光管として機能する光ファイバと、受光管として機能する光ファイバとを光学的に精度よく配置することができる。また、レンズユニットと鏡とがガス導入部の内壁に接触して保持されるので、光学系は精度を保って保持される。
このように、本特徴構成によれば、小型且つ精度のよい光学系を構成して、測定対象のガス雰囲気中に透過させた赤外線の強度変化に基づいて、ガス雰囲気中の被検知ガスの濃度を測定するガス検知装置を提供することができる。
ガス導入部の両端部側に形成された2つの上記段部は、ガス導入部の軸心に直交且つ互いに平行する面を有している。従って、これら2つの面の一方に係止されるレンズユニットは、光軸をガス導入部の軸心に一致させて、あるいは少なくとも光軸を軸心に平行させて、ガス導入部に取り付けられる。同様にこれら2つの面の他方に係止される鏡は、反射面をガス導入部の軸心に直交させてガス導入部に取り付けられる。従って、鏡の反射面は、レンズユニットの光軸に対しても直交して取り付けられることになるので、非常に精度のよい光学系を構成することができる。
また、ガス導入部の軸心に沿って筒内に向かって鏡及びレンズユニットの少なくとも一方が押圧されるので、精度よく取り付けられた光学系を確実に保持することができる。
また、本発明に係るガス検知装置は、前記鏡及び前記レンズユニットの少なくとも何れか一方の、前記ガス導入部の内壁に接触する当たり部が凸面形状に形成されることを特徴とする。
鏡、レンズユニット、ガス導入部のそれぞれの部材の部品精度によっては、光軸調整の精度が損なわれる可能性もある。上記特徴構成のように、鏡及びレンズユニットの少なくとも何れか一方の、ガス導入部の内壁に接触する当たり部が凸面形状に形成されると微調整が可能となる。例えば鏡の反射面とガス導入部の軸心との角度を、90度を中心として微調整することができる。レンズユニットに関しても同様である。
また、本発明に係るガス検知装置は、前記孔の一つの孔の穿孔方向と他の孔の穿孔方向とが、一直線上に乗らないようにして設けられることを特徴とする。
2つの孔の穿孔方向が一直線上に乗っていると、一方の孔からガス導入部に流入した被検知ガスがガス導入部に滞留せずに他方の孔から筒外に出てしまう可能性がある。上記特徴構成のように、一方の孔の穿孔方向と他方の孔の穿孔方向とが、一直線上に乗らないようにして孔が設けられると、このような問題を抑制することができる。
また、本発明に係るガス検知装置は、前記ガス導入部が多孔質部を有することを特徴とする。
本発明のガス検知装置を屋外で使用する場合には、雨などの水がガス導入部の内部に流れ込むことがある。上記特徴構成のように、ガス導入部を多孔質で構成すれば、孔を小さくしたり、ガス導入部の孔が外側から全く見えないような状態にしたりしても、測定対象のガスがガス導入部に流入することができる。一方、雨などの水がガス導入部1に流れ込むことがない。
また、本発明に係るガス検知装置は、前記多孔質部が、前記ガス導入部の外側を覆う多孔質膜であることを特徴とする。
この特徴構成のように、多孔質部が、ガス導入部の外側を覆う多孔質膜であると、多孔質部を脱着可能にすることができる。多孔質部が脱着可能であると、多孔質膜(多孔質部)が目詰まりなどを起こした場合に、交換や取り外しによって、ガス導入部へのガスの拡散を確保することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るガス検知装置の構成を示す断面図である。
本発明のガス検知装置10は、測定対象のガス雰囲気中に透過させた赤外線の強度変化に基づいて、ガス雰囲気中の被検知ガスの濃度を測定するものである。例えば、空気や窒素などに含有されるメタンガスを検知する場合、これらの混合気が測定対象のガスであり、メタンガスが被検知ガスである。メタンガスは、特定の波長の光を吸収する性質を有している。従って、光源の波長を赤外領域であるメタンガス吸収線(波長λ=1.6537μm)付近に一致させ、この光を測定対象のガス雰囲気中に透過させる。このガス雰囲気中にメタンガスの含有量が多ければ、透過させた光の強度は、赤外吸収によって減衰する。この減衰量を検出することにより、測定対象のガス雰囲気中の被検知ガスの濃度を測定する。
図1に示すように、ガス検知装置10は、筒状のガス導入部1と、盤状の鏡2と、2本の光ファイバ4を単一のレンズ30に接合させたレンズユニット3とを備える。
ガス導入部1は、円筒、四角筒、三角筒、六角筒、八角筒など、筒状であれば断面の形状は特に問わないが、以下、本例では円筒形を例として説明する。鏡2は、ガス導入部1の一方の端部に備えられ、ガス導入部の内壁に接触して保持される。レンズユニット3は、ガス導入部1の他方の端部、即ち、鏡2とは反対側の端部に備えられ、ガス導入部1の内径に接触して保持される。レンズユニット3は、赤外線をガス導入部1の筒内に投光する投光管4aと、鏡2に反射してガス導入部1から筒外に出射される赤外線を受光する受光管4bとの2本の光ファイバ4を有する。これら2本の光ファイバ4が、単一のコリメータレンズであるレンズ30と接合されてレンズユニット3を構成する。
ガス導入部1の側面には、複数の孔5が設けられている。孔5は、丸穴形状、長穴形状、スリット形状など、種々の形状を取ることができる。これら複数の孔5により、ガス検知装置10の周囲に存在する測定対象のガスがガス導入部1に流れ込む。測定対象のガスにメタンガスなどの被検知対象のガスが含まれる場合には、被検知対象のガスが自然拡散により孔5を介してガス導入部1へ流れ込む。
この孔5をレンズユニット3のレンズ30の直前や鏡2の鏡面21の直前に設けると、レンズ30や鏡2の表面が汚れた場合に、綿棒等で汚れを拭き取るための穴(清掃孔51、52)としても利用することができる。
自然拡散孔としての孔5が大きいと、測定対象のガスがガス導入部1へ流れ込む速度が速くなり、ガス検知装置10としての検出速度の向上に寄与する。しかし、構造的には、外力に対して弱くなるので、光軸にぶれが生じ易くなる。発明者らの実験によれば、ガス導入部1の内壁の表面積に対して、孔5の内壁側開口部の合計面積が10〜70%の場合が実用的であると判った。つまり、この割合であれば、自然拡散の速度がガス検知装置10として有効であり、構造的な強度も保つことができる。
2本の光ファイバ4(投光管4aと受光管4b)を備えたレンズユニット3と鏡2の鏡面21とは、ガス導入部1を挟んで対向する。投光管4aからレンズ30を通して出射された赤外線は、鏡面21で反射され、再度レンズ30を通って受光管4bへと導かれる。この往復経路で、赤外線は測定対象のガス雰囲気中を通り、このガス雰囲気中に被検知ガスが含まれていれば、多くのエネルギーを吸収される。従って、投光管4aから投光された赤外線と、受光管4bへ戻ってきた赤外線との強度差を検出することによって、被検知ガスの濃度を検出することができる。
図2は、ガス検知装置10の構成を示す分解断面図である。ガス導入部1の内壁は、両端部側が中央部に比べて大きな内径を有する。両端部側と中央部側との境界部分は、ガス導入部1の軸心Xに直交且つ互いに平行する面となった2つの段部6、7を有する。これら段部6、7の筒外側を向いた面(符号61、71、後述する切削面)は、鏡2及びレンズユニット3の筒内方向への移動を規制してこれらを係止する。また、軸心Xに沿って筒内に向かって鏡2及びレンズユニット3の少なくとも一方を押圧する押圧部8、9を有しており、これらを確実に切削面61、71に押し付けて保持する。
円筒形のガス導入部1を有する場合、ガス導入部1の軸心Xを中心として、ガス導入部1の内壁12a、12bを端部から内側へと回転切削し、端部の内径を大きくする。鏡2が備えられる側の端部は、鏡2の外径より僅かに大きな内径となるまで切削される。レンズユニット3が備えられる側の端部は、レンズユニット3の外径よりも僅かに大きな内径となるまで切削される。もちろん、鏡2とレンズユニット3との外径が寸法公差を考慮して同一であれば、両端部は同一の内径となるように切削される。
この切削により、両端部には段部6、7が形成される。共に軸心Xに直交する段部6、7の切削面61、71は、非常に高い精度で軸心Xに対して直交する。従って、それぞれガス導入部1の外側に向いた切削面61、71は、互いに平行となる。
本例では、鏡面21は単一平面である。従って、鏡面21の周部で位置決めされてガス導入部1へ取り付けられる鏡2は、鏡面21の周部が軸心Xに直交する場合に、投光される赤外光を受光管4bに向けて最も効率的に反射する。上記のように精度良く切削された切削面61が鏡面21の周部を係止することにより、鏡2は精度よくガス導入部1に取り付けられる。さらに、後述するように、鏡2をガス導入部1の最端部から筒内方向へと押圧する鏡押圧部材8(押圧部)で押圧する。これにより、鏡2は高精度にガス導入部1に取り付けられた状態で確実に保持される。
レンズユニット3のレンズ30は、一方の側の中央部のみが凸形状で、その周部が平らな基準面31となっている。ガス導入部1にレンズユニット3が取り付けられた状態で基準面31が軸心Xに直行するとき、軸心Xとレンズ30の光軸とが一致する。又は、少なくとも、軸心Xとレンズ30の光軸とが平行となる。上述したように精度良く切削された段部7の切削面71が、基準面31を係止することにより、レンズユニット3は精度良くガス導入部1に取り付けられる。後述するように、レンズユニット3をガス導入部1の最端部から筒内方向へと押圧するレンズ押圧部9(押圧部)を設けて、さらに確実に保持されるようにしてもよい。
尚、両端部を同時に切削すれば、一度に両端部に段部6、7を設けることができる。片側ずつ切削すれば、切削条件がほぼ同一になるので、両端部の切削面61と71との平行度が高くなるように切削し易くなる。
図3は、鏡2をガス導入部1に取り付ける方法を示す説明図である。ガス導入部1の端部より、一面のみが鏡面21として仕上げられた鏡2を、鏡面21が切削面61によって係止されるまで、筒内に挿入する。続いて、ガス導入部1の端部13を図示A方向に折り曲げる。そして、鏡押圧部材8をガス導入部1の端部に取り付ける。鏡押圧部材8は、バネ82(例えば板バネ)を有しており、このバネ82が、ガス導入部1の軸心に沿って筒内に向かって鏡2を押圧する。鏡押圧部材8には、フック81が形成されており、このフック81が折り曲げられたガス導入部1の端部13と係合することにより、鏡押圧部材8はガス導入部1の端部に保持される。これによって、鏡2は高精度にガス導入部1に取り付けられた状態で確実に保持される。もちろん、接着剤やレーザー熔接を用いて鏡2をガス導入部1に固定してもよい。
図4及び図5は、レンズ30と光ファイバ4と反射面(鏡面21)との光学的な関係と光軸調整方法とを示す説明図である。図6は、レンズユニット3をガス導入部1に取り付ける方法を示す説明図である。
レンズ30の凸形状を有しない側の端面33近傍に、2本の光ファイバ4を並べて配置し、光ファイバ4a、4b間の結合効率が最大になるように光軸調整を行う。つまり、2本の光ファイバ4の端面を揃えて並べ、投光管4aから赤外線を投光し、反射面(鏡面21)で反射させて受光管4bが受光した赤外線をモニタする。そして、微調整を行って、最大出力を示す位置を決定する。
次に、図5に示すように、アーク放電により、レンズ30の端面33を加熱、軟化させて2本の光ファイバ4を同時にレンズ焦点位置32まで押し込む。光ファイバ4とレンズ30との軟化点や膨張係数の違いにより、光ファイバ4とレンズ30とを融着により直接接合する。さらに、UV硬化性の樹脂11などを用いて固定する。
そして、図6に示すように、必要に応じてガス導入部1の端部14を図示B方向に折り曲げてレンズユニット3がガス導入部1から抜けないように筒内に向かって押圧する。従って、端部14は、レンズ押圧部9(押圧部)として機能する。もちろん、接着剤を用いてレンズユニット3をガス導入部1に固定してもよい。また、光ファイバ4の過度の折り曲げを防止するために、レンズ30と光ファイバ4との接合部から光ファイバ4の被覆42を覆う部分までゴム製カバー41が備えられる(図1参照)。
図7は、図4及び図5と別の方法によって、レンズ30Aと光ファイバ4と反射面(鏡面21)との光軸調整を行う場合の説明図である。
この方法では、レンズ30Aと光ファイバ4との固定に、透明のUV硬化接着剤11Aを用いる。図7に示すように、接着剤11Aが硬化していない状態で光ファイバ4に、計測用の光を入れながら位置調整を行う。つまり、2本の光ファイバ4の端面を揃えて並べ、計測用の光を投光管4aから投光する。そして、反射面(鏡面21)で反射し、受光管4bを介して受光した光量をモニタする。光量が最大となる位置(焦点位置32に相当する。)で位置調整を終了し、UV光を当てて接着材11Aを硬化させ、レンズ30Aと光ファイバ4とを固定する。接着剤11Aはその屈折率がレンズ30Aまたは光ファイバ4と同じか、それらの中間値のものを用い、接着面での反射等が生じにくいようにする。
レンズユニット3は、別途治具を用意して、ガス導入部1や鏡2とは独立して調整され、作製されるものでもよいし、以下のようにガス検知装置10として組み立てられるガス導入部1や鏡2と組み合わせた状態で校正され、作製されるものであってもよい。つまり、ガス導入部1にまず、鏡2が取り付けられ固定された後に、レンズ30(30A)が取り付けられて固定される。その後、光軸調整を行い、光ファイバ4がレンズ30(30A)に接合される、というものであってもよい。
前者の場合、各部品の公差が製品としてのガス検知装置10の性能基準を満たす範囲に収まるのであれば、部品単体として単独で製造することができるので生産性の向上に寄与する方法である。
後者の場合には、製品となるガス検知装置10ごとに、調整されるので、高精度な光軸調整が期待でき、性能の向上に寄与する方法である。
〔別実施形態1〕
上記説明においては、鏡2は鏡面21が段部6の切削面61に係止されることにより、レンズユニット3はレンズ30(30A)の基準面31が段部7の切削面71に係止されることにより、位置決めされる。製品となるガス検知装置10ごとに、レンズユニット3が作製される場合には、個々に調整されるので比較的精度良く光軸調整が行われる。しかし、独立して作製されたレンズユニット3を用いて、ガス検知装置10が組み立てられる場合には、公差などにより光軸調整の精度が損なわれる可能性もある。
そこで、図8に示す別実施形態では、鏡2及びレンズユニット3の少なくとも何れか一方の、ガス導入部1の内壁12に接触する当たり部が凸面形状に形成されるようにした。
このように凸面形状とすると、例えば鏡2の鏡面21とガス導入部1の軸心Xとの角度を、90度を中心として微調整することができる。レンズユニット3に関しても同様である。
〔別実施形態2〕
上記実施形態においては、例えば図1に示したように、一つの孔5の穿孔方向と、他の孔5の穿孔方向とが一直線上に乗っている。このため、孔5から流入した被検知ガスがガス導入部1に滞留せずに、筒外に出てしまう可能性がある。
図9及び図10に示すように、一つの孔5の穿孔方向と他の孔5の穿孔方向とが、一直線上に乗らないようにして孔5が設けられると、このような問題を抑制することができる。図10に示すように、孔5が穿孔方向において内壁と対向するようにして、孔5を設けると、一つの孔5の穿孔方向と他の孔5の穿孔方向とが、一直線上に乗らないようにすることができる。
また、図11に示すように、穿孔方向を軸心Xとは直交しない方向に傾けて孔5を設けても同様の効果を得ることができる。ここで、孔5を自然拡散孔としてだけでなく、清掃孔51、52としても用いる場合には、図示のように清掃孔51、52のみ軸心Xと直交する穿孔方向としてもよい。
〔別実施形態3〕
本発明のガス検知装置10を屋外で使用する場合には、雨などの水がガス導入部1の内部に流れ込むことがある。そこで、図12に示すように、ガス導入部1の周りに、筒状の撥水性多孔質の膜15(多孔質部)を脱着可能に取り付ける。このように構成すれば、雨などの水がガス導入部1に流れ込むことがない。増水などにより、水没したとしても内部には浸水がなく、周囲の水が無くなれば、測定対象のガスの流入が再開される。
図12に示すように、脱着可能な膜15を設ける他、ガス導入部1を多孔質で構成してもよい。この場合、ガス導入部1が多孔質部ともなる。脱着可能な膜15を設けた場合には、この膜15が目詰まりなどを起こした場合に、膜15の交換や取り外しによって、ガス導入部1へのガスの拡散を確保することができる。
尚、多孔質部(多孔質の膜15を含む)は、焼結金属を用いて構成することができる。
〔利用例〕
工場などで可燃性のガス(例えばメタンガス)を施設や機器に供給する場合、安全のために図13に示すように、ガス管を二重にする場合がある。内側の内管100にはメタンガスを通し、内管100と外管200との間には、不活性ガスとして窒素を封入する。そして、内管100にガス漏れが発生して外管200と内管100との間にメタンガスが漏れ出したていないかどうかを検知するため、図示のように外管200にガス検知装置10が設置されることがある。
本発明のガス検知装置10は、熱伝導方式などに比べて感度の高い赤外線方式である。赤外線方式をさらに高感度にするには、ガス導入部1の長さを長くする、つまり、赤外線の光路を長くする方が好ましい。本発明のガス検知装置10は、反射式であるため、光路を長くすることができる。さらに、測定対象のガスを吸引して測定後に排気をガス管に戻すポンプ吸引式などの場合には、排気を戻す際に酸素を含有する空気が混入することがあり、検知部を防爆構造にする必要がある。しかし、本発明のガス検知装置では、防爆構造を採る必要もなく、ガス漏れを検知することができる。
本発明に係るガス検知装置の構成を示す断面図 本発明に係るガス検知装置の構成を示す分解断面図 鏡をガス導入部に取り付ける方法を示す説明図 レンズと光ファイバと反射面との光学的な関係を示す説明図 レンズと光ファイバと反射面との光軸調整方法を示す説明図 レンズユニットをガス導入部に取り付ける方法を示す説明図 レンズと光ファイバと反射面との別の光軸調整方法を示す説明図 ガス検知装置の他の構成例を示す断面図 ガス導入部に設ける孔の他の形成例を示す斜視図 図9の一例を示すガス導入部の断面図 図9の他の例を示すガス導入部の断面図 ガス検知装置の他の構成例を示す断面図 本発明に係るガス検知装置の使用例を示す説明図 従来のガス検知装置の構成例を示す説明図
符号の説明
1:ガス導入部
2:鏡
3:レンズユニット
30:レンズ、30A:レンズ
4:光ファイバ
4a:投光管、4b:受光管
5:孔
6:段部
8:鏡押圧部材(押圧部)
9:レンズ押圧部(押圧部)
10:ガス検知装置
12:内壁
15:多孔質カバー(多孔質部)
X:軸心

Claims (6)

  1. 測定対象のガス雰囲気中に透過させた赤外線の強度変化に基づいて、前記ガス雰囲気中の被検知ガスの濃度を測定するガス検知装置であって、
    側面に前記測定対象のガスが流入する複数の孔を備えた筒状のガス導入部と、
    前記ガス導入部の一方の端部に備えられ、前記ガス導入部の内壁に接触して保持された鏡と、
    前記ガス導入部の他方の端部に備えられ、前記ガス導入部の内壁に接触して保持されると共に、前記赤外線を前記ガス導入部の筒内に投光する投光管、及び前記鏡に反射して前記ガス導入部から筒外に射出される前記赤外線を受光する受光管の2本の光ファイバを単一のレンズとを直接接合させたレンズユニットと、を備え
    前記ガス導入部の内壁は、両端部側が中央部に比べて大きな内径を有し、前記両端部側と前記中央部側との境界部分が、前記ガス導入部の軸心に直交且つ互いに平行する面となった2つの段部を有し、これら段部で前記鏡及び前記レンズユニットを係止すると共に、前記軸心に沿って筒内に向かって前記鏡及び前記レンズユニットの少なくとも一方を押圧する押圧部を有するガス検知装置。
  2. 前記鏡及び前記レンズユニットの少なくとも何れか一方は、前記ガス導入部の内壁に接触する当たり部が凸面形状に形成される請求項1に記載のガス検知装置。
  3. 前記孔は、一つの孔の穿孔方向と他の孔の穿孔方向とが、一直線上に乗らないようにして設けられる請求項1又は2に記載のガス検知装置。
  4. 前記ガス導入部は、多孔質部を有する請求項1〜の何れか一項に記載のガス検知装置。
  5. 前記多孔質部は、前記ガス導入部の外側を覆う多孔質膜である請求項に記載のガス検知装置。
  6. 前記多孔質部は撥水性を有する請求項4又は5に記載のガス検知装置。
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