JP6172204B2 - 燃料噴射量制御装置の監視装置 - Google Patents
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Description
本発明は、燃料噴射量制御装置の監視装置に関する。
車両等に搭載されるエンジンの燃料噴射量制御装置は、算出部によって算出された噴射量指令値に基づきエンジンのインジェクタを駆動することにより、そのインジェクタの燃料噴射量を制御する。燃料噴射量制御装置の算出部は、エンジンの暖機完了後といった通常のエンジン運転時には、アクセル操作量及びエンジン回転速度といったエンジン運転状態に基づき基本噴射量を求め、その基本噴射量を上記噴射量指令値に代入することにより同噴射量指令値の算出を行う。
また、特許文献1には、燃料噴射量制御装置における上記算出部の異常の有無を判断する監視装置について記載されている。この監視装置は、上記算出部による噴射量指令値の算出と平行して、アクセル操作量及びエンジン回転速度といったエンジン運転状態に基づき上記基本噴射量に相当する監視用噴射量を算出する。そして、上記監視用噴射量に対し上記算出部により算出された噴射量指令値が増大側に乖離しているとき、上記算出部における噴射量指令値の算出機能に異常が生じていると判断する。
なお、上記アクセル操作量はアクセルポジションセンサを用いて検出され、上記エンジン回転速度はクランク角センサを用いて検出される。ちなみに、これらアクセルポジションセンサ及びクランク角センサは、センサ異常を検知する機能を有しており、その機能を利用して正常と保証された検出信号を出力することが可能となっている。
ところで、燃料噴射量制御装置の算出部は、エンジンの始動開始から始動完了までの間においては、水温センサによって検出されるエンジンの冷却水温に基づき同エンジンの始動性を向上するための始動時噴射量を求め、その始動時噴射量を噴射量指令値に代入することにより同噴射量指令値を算出する。更に、上記算出部は、エンジンの始動完了後においては、エンジンの冷却水温が上昇するほど小さい値になる上記始動時噴射量と、エンジン運転状態に基づき求められる上記基本噴射量とのうち、大きい方を噴射量指令値に代入することにより、同噴射量指令値の算出を行う。
一方、監視装置による上記算出部の異常の有無の判断は、エンジンの始動完了後にすぐに行うことが好ましい。ただし、同装置により上記監視用噴射量を算出する際には、その算出に水温センサなど異常発生時にそのことを検知する機能を持たないセンサ、すなわち正常と保証された検出信号を出力することができないセンサを用いることはできない。このことから、水温センサによって検出された冷却水温に基づいて始動時噴射量に相当する値として上記監視用噴射量を算出することはできない。従って、このときにも、アクセルポジションセンサ及びクランク角センサなど、正常と保証された検出信号を出力することができるセンサを用いて監視用噴射量を算出しなければならず、そうしたセンサを用いて上記基本噴射量に相当する監視用噴射量を算出せざるを得ない。
このため、エンジンの始動完了直後にエンジンの冷却水温が低いことに起因して始動時噴射量が基本噴射量よりも大きくなり、その始動時噴射量が噴射量指令値に代入される場合には、算出部が正常であっても噴射量指令値(始動時噴射量に相当)が監視用噴射量 (基本噴射量に相当)に対し増大側に乖離する。そして、こうした噴射量指令値と監視用噴射量との乖離に基づき、算出部に異常が発生していると誤判断されるおそれがある。
図8は、エンジンの始動開始から始動完了後に至るまでの始動時噴射量、基本噴射量、及び噴射量指令値の推移を示すタイムチャートである。同図から分かるように、エンジンの始動完了後には、基本噴射量と始動時噴射量との大きい方が噴射量指令値(破線)として採用される一方、監視用噴射量が基本噴射量に相当する値として算出される。このため、エンジンの始動完了直後など、始動時噴射量が基本噴射量よりも大きいときには、噴射量指令値(始動時噴射量に相当)が正常に算出されているにも関わらず、噴射量指令値が監視用噴射量に対し増大側に大きく乖離し、そうした乖離に基づき噴射量指令値を算出するための算出部に異常が発生しているとの誤判断がなされるおそれがある。
本発明の目的は、エンジンの始動完了後において、算出部に異常が発生しているとの誤判断が生じることを抑制できる燃料噴射量制御装置の監視装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する監視装置は、定められた時間間隔で算出部を通じて算出された噴射量指令値に基づきエンジンに設けられたインジェクタを駆動する燃料噴射量制御装置に適用される。上記監視装置は、定められた時間間隔で監視用噴射量を算出するとともに今回算出された監視用噴射量に対し上記算出部を通じて今回算出された噴射量指令値が増大側に乖離しているときに上記算出部が異常であると判断する判断部を備える。上記算出部は、噴射量指令値を算出するに当たり、エンジンの冷却水温に基づき始動時噴射量を同冷却水温が高いときには低いときよりも小さくなるように算出する。上記算出部は、エンジンの始動開始から始動完了前までは始動時噴射量を噴射量指令値として用いる一方、エンジンの始動完了後には上記始動時噴射量とエンジン運転状態に基づき算出される基本噴射量との大きい方を噴射量指令値として用いる。また、上記判断部は、監視用噴射量を算出するに当たり、始動時噴射量に基づき算出される監視用始動時噴射量とエンジン運転状態に基づき算出される監視用基本噴射量との大きい方を監視用噴射量として用いる。上記判断部は、エンジンの始動開始から始動完了前までは、上記算出部によって今回算出された始動時噴射量を監視用始動時噴射量として用いる。上記判断部は、エンジンの始動完了後には、上記算出部によって今回算出された始動時噴射量と上記判断部によって算出された前回の監視用始動時噴射量との小さい方を、今回の監視用始動時噴射量として用いる。
上記課題を解決する監視装置は、定められた時間間隔で算出部を通じて算出された噴射量指令値に基づきエンジンに設けられたインジェクタを駆動する燃料噴射量制御装置に適用される。上記監視装置は、定められた時間間隔で監視用噴射量を算出するとともに今回算出された監視用噴射量に対し上記算出部を通じて今回算出された噴射量指令値が増大側に乖離しているときに上記算出部が異常であると判断する判断部を備える。上記算出部は、噴射量指令値を算出するに当たり、エンジンの冷却水温に基づき始動時噴射量を同冷却水温が高いときには低いときよりも小さくなるように算出する。上記算出部は、エンジンの始動開始から始動完了前までは始動時噴射量を噴射量指令値として用いる一方、エンジンの始動完了後には上記始動時噴射量とエンジン運転状態に基づき算出される基本噴射量との大きい方を噴射量指令値として用いる。また、上記判断部は、監視用噴射量を算出するに当たり、始動時噴射量に基づき算出される監視用始動時噴射量とエンジン運転状態に基づき算出される監視用基本噴射量との大きい方を監視用噴射量として用いる。上記判断部は、エンジンの始動開始から始動完了前までは、上記算出部によって今回算出された始動時噴射量を監視用始動時噴射量として用いる。上記判断部は、エンジンの始動完了後には、上記算出部によって今回算出された始動時噴射量と上記判断部によって算出された前回の監視用始動時噴射量との小さい方を、今回の監視用始動時噴射量として用いる。
上記構成によれば、エンジンの始動完了直後など、始動時噴射量が基本噴射量よりも大きくなるときには、始動時噴射量が噴射量指令値として採用されることにより、上記算出部による同噴射量指令値の算出が行われる。そして、この噴射量指令値が上記監視用噴射量に対し増大側に乖離したとき、上記判断部を通じて上記算出部が異常であると判断される。
上記判断部は、上記監視用噴射量を以下のように算出する。すなわち、上記算出部により算出された始動時噴射量に基づき算出される監視用始動時噴射量と、上記算出部により算出される基本噴射量とは別に上記判断部を通じてエンジン運転状態に基づき算出される監視用基本噴射量とのうち、大きい方を監視用噴射量として用いる。そして、上記算出部に異常がない条件下では、エンジン始動完了直後など、始動時噴射量が基本噴射量よりも大きくなって噴射量指令値として用いられているとき、監視用始動時噴射量が監視用基本噴射量よりも大きくなって監視用噴射量として用いられる。
ここで、始動完了後のエンジンの冷却水温は徐々に上昇してゆくことから、その冷却水温に基づき上記算出部によって算出される始動時噴射量は徐々に小さくなってゆく。このため、エンジンの始動完了直後であって、始動時噴射量が基本噴射量よりも大きくなって噴射量指令値として用いられている場合、上記算出部に異常がなければ、その算出部によって今回算出された始動時噴射量が前回算出された始動時噴射量より大きくなることはない。更に、このときには、上記判断部によって今回算出された監視用始動時噴射量が、前回算出された監視用始動時噴射量より大きくなることもない。これは、エンジンの始動完了後においては、今回の監視用始動時噴射量として、上記算出部により今回算出された始動時噴射量と上記判断部により前回算出された監視用始動時噴射量とのうちの小さい方が用いられるためである。
エンジンの始動完了直後であって、始動時噴射量が基本噴射量よりも大きくなって噴射量指令値として用いられている場合、上記算出部により今回算出された始動時噴射量が前回算出された始動時噴射量よりも大きいときには、上記算出部に異常が生じている可能性が高い。この場合には、上記算出部の異常に起因して、上記判断部により算出された前回の監視用始動時噴射量に対し、上記算出部により今回算出された始動時噴射量が大きくなることから、今回の監視用始動時噴射量として上記前回の監視用始動時噴射量が用いられる。更に、このときには監視用始動時噴射量が監視用基本噴射量よりも大きくなって監視用噴射量として用いられていることから、その監視用噴射量(前回の監視用始動時噴射量)に対し、噴射量指令値(今回算出された始動時噴射量)が増大側に乖離する。そして、そうした乖離に基づいて噴射量指令値を算出するための上記算出部に異常が発生していると判断することができる。
一方、エンジンの始動完了直後であって、始動時噴射量が基本噴射量よりも大きくなって噴射量指令値として用いられている場合、上記算出部に異常がなければ、前回算出された始動時噴射量よりも今回算出された始動時噴射量の方が小さくなる。このときには、上記算出部により今回算出された始動時噴射量が上記判断部により算出された前回の監視用始動時噴射量よりも小さくなるため、今回算出された始動時噴射量が今回の監視用始動時噴射量として用いられる。更に、このときには監視用始動時噴射量が監視用基本噴射量よりも大きくなって監視用噴射量として用いられることから、上記算出部により算出された噴射量指令値(今回算出された始動時噴射量)が、監視用噴射量(今回の監視用始動時噴射量)に対し増大側に乖離することはない。このため、算出部が正常であるにも関わらず噴射量指令値が監視用噴射量に対し増大側に乖離してしまい、そうした乖離に基づき噴射量指令値を算出するための算出部に異常が発生していると誤判断してしまうことを抑制できる。
なお、上記監視装置としては、エンジンの始動完了後における始動時噴射量が取り得る最大値の時間経過に伴う推移パターンを記憶した記憶部を更に備えるものとすることが考えられる。この場合、上記判断部は、エンジンの始動完了後における今回の監視用始動時噴射量を、次のように定めることが考えられる。すなわち、上記算出部によって今回算出された始動時噴射量、上記判断部によって算出された前回の監視用始動時噴射量、及び、上記記憶部に記憶されている上記推移パターンを用いてエンジンの始動完了からの経過時間に基づき求められる上記最大値のうち、最も小さいものを、今回の監視用始動時噴射量として用いる。
上記算出部の異常として、定められた時間間隔で算出される始動時噴射量が固定されたままになるという異常もある。こうした異常が生じた場合、エンジンの始動完了直後であって、始動時噴射量が基本噴射量よりも大きくなって噴射量指令値として用いられているとき、上記最大値がいずれは、上記算出部により今回算出された始動時噴射量、及び、上記判断部により算出された前回の監視用始動時噴射量よりも小さくなる。そして、上記最大値が、上記算出部により今回算出された始動時噴射量、及び、上記判断部により算出された前回の監視用始動時噴射量よりも小さくなると、その最大値が今回の監視用始動時噴射量として用いられる。このときには監視用始動時噴射量が監視用基本噴射量よりも大きくなって監視用噴射量として用いられていることから、上記算出部により算出された噴射量指令値(今回算出された始動時噴射量)が、監視用噴射量(今回の監視用始動時噴射量である上記最大値)に対し増大側に乖離する。そして、そうした乖離に基づいて、噴射量指令値を算出するための算出部に異常が発生していると判断することができる。
以下、燃料噴射量制御装置の監視装置の一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は、この実施形態の燃料噴射量制御装置が適用されるディーゼルエンジンの燃料供給系を示している。同エンジンの燃料供給系には、燃料タンク10から汲み上げた燃料を加圧して吐出する燃料ポンプ11が設けられている。燃料ポンプ11には、吐出する燃料の圧力を調整するための圧力調整弁12が設置されている。燃料ポンプ11が吐出した燃料は、コモンレール13に圧送され、その内部に貯留される。そして、コモンレール13に貯留された燃料は、各気筒のインジェクタ14に分配供給される。なお、コモンレール13には、その内部の燃料を燃料タンク10に戻すことで、その内部の燃料の圧力(レール圧)を降下させる減圧弁15が配設されている。
図1は、この実施形態の燃料噴射量制御装置が適用されるディーゼルエンジンの燃料供給系を示している。同エンジンの燃料供給系には、燃料タンク10から汲み上げた燃料を加圧して吐出する燃料ポンプ11が設けられている。燃料ポンプ11には、吐出する燃料の圧力を調整するための圧力調整弁12が設置されている。燃料ポンプ11が吐出した燃料は、コモンレール13に圧送され、その内部に貯留される。そして、コモンレール13に貯留された燃料は、各気筒のインジェクタ14に分配供給される。なお、コモンレール13には、その内部の燃料を燃料タンク10に戻すことで、その内部の燃料の圧力(レール圧)を降下させる減圧弁15が配設されている。
こうした燃料供給系を備えるエンジンは、電子制御装置20により制御されている。電子制御装置20は、エンジン制御にかかる各種演算処理を行うマイクロコンピュータ21を備えている。また、電子制御装置20は、マイクロコンピュータ21からの指令に応じて各気筒のインジェクタ14を駆動する電子駆動ユニット(EDU)23を備えている。また、電子制御装置20には、マイクロコンピュータ21からの指令に応じて圧力調整弁12及び減圧弁15を駆動する駆動回路24も設けられている。
電子制御装置20には、アクセル操作量Accpを検出するアクセルポジションセンサ26、エンジンの冷却水の温度であるエンジン水温Thwを検出する水温センサ27、レール圧Pcrを検出するレール圧センサ28、エンジン出力軸の回転に応じてパルス状のクランク角信号を出力するクランク角センサ29などの検出信号が入力される。なお、アクセルポジションセンサ26、水温センサ27及びレール圧センサ28の検出信号は、電子制御装置20に配設されたADコンバーター(ADC)25にてデジタル信号に変換された上で、マイクロコンピュータ21に入力される。また、クランク角センサ29の出力するクランク角信号は、マイクロコンピュータ21に直接入力される。
次に、電子制御装置20によるエンジン制御の一環として行われる燃料噴射量制御について詳しく説明する。
この燃料噴射量制御は、マイクロコンピュータ21によって算出された噴射量指令値Qfinに基づきインジェクタ14を駆動することによって実現される。なお、マイクロコンピュータ21の各種算出機能に異常が生じている場合、その機能を通じて算出された噴射量指令値Qfinを用いて燃料噴射量を制御すると、燃料噴射量が不適切な値となってエンジン運転に悪影響を及ぼす。このことに対処するため、マイクロコンピュータ21は、噴射量指令値Qfinの算出等に関わる上記算出機能に異常が生じているか否かを判断する判断部としての機能も有しており、その判断部としての機能を用いて上記算出機能の異常に対応するようにしている。
この燃料噴射量制御は、マイクロコンピュータ21によって算出された噴射量指令値Qfinに基づきインジェクタ14を駆動することによって実現される。なお、マイクロコンピュータ21の各種算出機能に異常が生じている場合、その機能を通じて算出された噴射量指令値Qfinを用いて燃料噴射量を制御すると、燃料噴射量が不適切な値となってエンジン運転に悪影響を及ぼす。このことに対処するため、マイクロコンピュータ21は、噴射量指令値Qfinの算出等に関わる上記算出機能に異常が生じているか否かを判断する判断部としての機能も有しており、その判断部としての機能を用いて上記算出機能の異常に対応するようにしている。
図2は、マイクロコンピュータ21を通じて実行される噴射量指令値Qfin の算出ルーチンR1の概要、及び、噴射量指令値Qfin の算出が正常に行われているか否かを監視する監視ルーチンR2の概要を示している。それら算出ルーチンR1及び監視ルーチンR2は、定められた時間間隔で周期的に実行される。同図から分かるように、上記算出ルーチンR1は、基本噴射量演算処理P1、始動時噴射量演算処理P2、噴射量指令値演算処理P3の3つの処理により構成されている。また、上記監視ルーチンR2は、監視用基本噴射量演算処理P4、監視用始動時噴射量演算処理P5、監視用噴射量演算処理P6、異常判断処理P7の4つの処理により構成されている。
算出ルーチンR1において、基本噴射量演算処理P1では、アクセル操作量Accp、及び、クランク角信号に基づいて求められるエンジン回転速度Neなど、エンジン運転状態に基づきマイクロコンピュータ21に記憶されたマップを参照して基本噴射量Qbaseが算出される。なお、ここで算出された基本噴射量Qbaseに対し各種の補正を加えるようにしてもよい。
始動時噴射量演算処理P2では、エンジン回転速度Ne及びエンジン水温Thwに基づきマイクロコンピュータ21に記憶されたマップを参照して始動時噴射量Qstが算出される。こうして算出された始動時噴射量Qstは、エンジンの始動性を向上すること等を意図してエンジン水温Thwが高いときには低いときよりも小さくなる。詳しくは、始動時噴射量Qstは、エンジン水温Thwが高くなるほどリニアに小さくなる。なお、このときの始動時噴射量Qstは、必ずしもエンジン水温Thwが高くなるほどリニアに小さくなる必要はなく、エンジン水温Thwが高くなるほどステップ状に小さくなってもよい。
噴射量指令値演算処理P3では、エンジンの始動開始から始動完了までの間においては始動時噴射量Qstを噴射量指令値Qfin に代入し、エンジンの始動完了後には始動時噴射量Qstと基本噴射量Qbaseとの大きい方を噴射量指令値Qfin に代入する。こうした代入により噴射量指令値Qfin の算出が行われる。なお、上記噴射量指令値演算処理P3を実行するときのマイクロコンピュータ21は、噴射量指令値Qfin を算出する算出部としての役割を担う。
監視ルーチンR2において、監視用基本噴射量演算処理P4では、アクセル操作量Accp、及び、クランク角信号に基づいて求められるエンジン回転速度Neなど、エンジン運転状態に基づきマイクロコンピュータ21に記憶されたマップを参照して監視用基本噴射量Qbasemが算出される。なお、ここで算出された監視用基本噴射量Qbasemに対しては、算出ルーチンR1の基本噴射量演算処理P1で基本噴射量Qbaseに対し加えられる各種補正に対応して、同様の各種の補正が加えられる。監視用基本噴射量演算処理P4での監視用基本噴射量Qbasemの算出は、算出ルーチンR1での基本噴射量Qbaseの算出と平行して、その算出とは別に行われる。
監視用始動時噴射量演算処理P5では、定められた時間間隔で算出ルーチンR1にて算出される始動時噴射量Qstがその算出毎に取り込まれる。更に、このように取り込まれた始動時噴射量Qst等に基づき、定められた時間間隔で監視用始動時噴射量Qstmを算出する。
監視用噴射量演算処理P6では、監視用基本噴射量Qbasemと監視用始動時噴射量Qstmとの大きい方を監視用噴射量Qfinmに代入する。こうした代入により監視用噴射量Qfinmの算出が行われる。
異常判断処理P7では、上記監視用噴射量Qfinmと算出ルーチンR1にて算出された上記噴射量指令値Qfinとを比較して、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常が生じているか否かが判断される。詳しくは、監視用噴射量Qfinmに対する噴射量指令値Qfinの増大側への乖離量ΔQが求められ、その乖離量ΔQが予め実験等によって定められた判定閾値Hよりも大きいとき、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常が生じていると判断される。
ちなみに、上記算出機能の異常ありと判断された場合、マイクロコンピュータ21は、算出機能の異常時にも可能な限りエンジン運転を維持できるように燃料噴射量等を制御するフェールセーフ処理を実行する。
次に、監視用始動時噴射量演算処理P5における監視用始動時噴射量Qstmの算出の仕方について詳しく説明する。
監視用始動時噴射量演算処理P5においては、エンジンの始動開始後から始動完了までの間、算出ルーチンR1によって今回算出された始動時噴射量Qstを監視用始動時噴射量Qstmに代入する。なお、マイクロコンピュータ21には、エンジンの始動完了後における始動時噴射量Qstが取り得る最大値Qstmaxの時間経過に伴う推移パターンが記憶されている。こうした最大値Qstmaxの推移パターンが記憶されているマイクロコンピュータ21は、最大値Qstmaxの推移パターンを記憶するための記憶部としての役割を担っている。
監視用始動時噴射量演算処理P5においては、エンジンの始動開始後から始動完了までの間、算出ルーチンR1によって今回算出された始動時噴射量Qstを監視用始動時噴射量Qstmに代入する。なお、マイクロコンピュータ21には、エンジンの始動完了後における始動時噴射量Qstが取り得る最大値Qstmaxの時間経過に伴う推移パターンが記憶されている。こうした最大値Qstmaxの推移パターンが記憶されているマイクロコンピュータ21は、最大値Qstmaxの推移パターンを記憶するための記憶部としての役割を担っている。
図3は、エンジンの始動完了後の時間経過に伴う上記最大値Qstmaxの推移を示している。そして、エンジンの始動完了後の監視用始動時噴射量演算処理P5(図2)では、記憶された上記推移パターンを用いてエンジンの始動完了後の時間経過に基づき上記最大値Qstmaxを求める。更に、エンジンの始動完了後における監視用始動時噴射量演算処理P5では、今回算出された始動時噴射量Qst、前回の監視用始動時噴射量Qstm、及び上記最大値Qstmaxのうち、最も小さいものを、今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いる。こうして今回の監視用始動時噴射量Qstmが算出される。
次に、監視ルーチンR2によるエンジンの始動完了後のマイクロコンピュータ21の算出機能の監視について詳しく説明する。
図4は、エンジンの始動完了後において、噴射量指令値Qfinの算出等にかかわるマイクロコンピュータ21の算出機能に異常が生じているか否かを判断する異常判断ルーチンを示すフローチャートである。この異常判断ルーチンは、マイクロコンピュータ21を通じて、例えば所定時間毎の時間割り込みにて周期的に実行される。
図4は、エンジンの始動完了後において、噴射量指令値Qfinの算出等にかかわるマイクロコンピュータ21の算出機能に異常が生じているか否かを判断する異常判断ルーチンを示すフローチャートである。この異常判断ルーチンは、マイクロコンピュータ21を通じて、例えば所定時間毎の時間割り込みにて周期的に実行される。
マイクロコンピュータ21は、異常判断ルーチンのステップ101(S101)の処理として、エンジンの始動が完了したか否かを判断する。なお、エンジンの始動はスタータによる同エンジンのクランキングを通じて行われる。このためエンジン回転中に上記スタータがオフとされており、且つ、エンジンとトランスミッションとの間での動力伝達が遮断された状態であることに基づき、エンジンの始動が完了していると判断することができる。
S101の処理でエンジンの始動が完了していないと判断された場合、すなわちエンジンが始動開始から始動完了前までの間である場合、S102に進む。マイクロコンピュータ21は、S102の処理として、図2の始動時噴射量演算処理P2を通じて今回算出された始動時噴射量Qstを取得し、その始動時噴射量Qstを監視用始動時噴射量Qstmに代入する。こうした代入により、エンジンの始動完了前における今回の監視用始動時噴射量Qstmが算出される。その後、図4のS104に進む。
一方、S101の処理でエンジンの始動が完了していると判断された場合には、S103に進む。マイクロコンピュータ21は、S103の処理として、エンジンの始動完了後における監視用始動時噴射量Qstmを算出する。詳しくは、エンジンの始動完了後からの経過時間に基づき、現在とり得る始動時噴射量Qstの最大値Qstmaxを求める。更に、上記最大値Qstmax、始動時噴射量演算処理P2(図2)を通じて今回算出された始動時噴射量Qst、及び、前回のS102またはS103の処理を通じて算出された監視用始動時噴射量Qstmのうち、最も小さいものを、監視用始動時噴射量Qstmに代入する。こうした代入により、エンジンの始動完了後における今回の監視用始動時噴射量Qstmが算出される。その後、S104に進む。
なお、上述したS102及びS103の処理は、図2の監視用始動時噴射量演算処理P5に相当する。
マイクロコンピュータ21は、S104(図4)の処理として、監視用始動時噴射量Qstmと監視用基本噴射量Qbasemとの大きい方を監視用噴射量Qfinmに代入する。こうした代入により監視用噴射量Qfinmの算出が行われる。このS105の処理は、図2の監視用噴射量演算処理P6に相当する。なお、エンジンの始動完了後において、始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きいことに基づき始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして用いられているときには、監視用として算出される監視用始動時噴射量Qstmと監視用基本噴射量Qbasemとの大小関係も、上記始動時噴射量Qstと上記基本噴射量Qbaseとの大小関係と同様の関係となる。従って、上述したように始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして用いられているときには、監視用始動時噴射量Qstmが監視用基本噴射量Qbasemよりも大きくなって同監視用始動時噴射量Qstmが監視用噴射量Qfinmとして用いられる。
マイクロコンピュータ21は、S104(図4)の処理として、監視用始動時噴射量Qstmと監視用基本噴射量Qbasemとの大きい方を監視用噴射量Qfinmに代入する。こうした代入により監視用噴射量Qfinmの算出が行われる。このS105の処理は、図2の監視用噴射量演算処理P6に相当する。なお、エンジンの始動完了後において、始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きいことに基づき始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして用いられているときには、監視用として算出される監視用始動時噴射量Qstmと監視用基本噴射量Qbasemとの大小関係も、上記始動時噴射量Qstと上記基本噴射量Qbaseとの大小関係と同様の関係となる。従って、上述したように始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして用いられているときには、監視用始動時噴射量Qstmが監視用基本噴射量Qbasemよりも大きくなって同監視用始動時噴射量Qstmが監視用噴射量Qfinmとして用いられる。
異常判断ルーチンにおける図4のS105〜107の処理は、図2の異常判断処理P7に相当する。マイクロコンピュータ21は、S105(図4)の処理として、噴射量指令値Qfinと監視用噴射量Qfinmとの乖離量ΔQを算出する。この乖離量ΔQは、噴射量指令値Qfinから監視用噴射量Qfinmを減算することによって算出される。その後、S106に進む。マイクロコンピュータ21は、S106の処理として乖離量ΔQが判定閾値Hよりも大きいか否かを判断し、ここで否定判断であれば異常判断ルーチンを一旦終了する。一方、乖離量ΔQが判定閾値Hよりも大きくS106で肯定判断がなされた場合、マイクロコンピュータ21はS107に進んで算出機能に異常が発生していると判断する。この場合にはS108に進む。
マイクロコンピュータ21は、S108の処理として、エンジンの始動完了後であることを条件に上述したフェールセーフ処理の実行を指示する。その後、マイクロコンピュータ21は異常判断ルーチンを一旦終了する。上記フェールセーフ処理では、上記算出機能の異常時であっても、可能な限りエンジン運転を維持できるように燃料噴射量等を制御することが行われる。ただし、そのように燃料噴射量等を制御してもエンジン運転を維持できないときには、フェールセーフ処理によって運転が維持されているエンジンを強制的に停止(エンスト)させることが行われる。
図5は、上記フェールセーフ処理を実行するためのフェールセーフ処理実行ルーチンを示すフローチャートである。同ルーチンは、マイクロコンピュータ21を通じて、フェールセーフ制御の実行指示がなされたときに開始されるとともに、その開始後には所定時間毎の時間割り込みにて周期的に実行される。
マイクロコンピュータ21は、フェールセーフ処理実行ルーチンのS201の処理として、図2の噴射量指令値演算処理P3で算出された噴射量指令値Qfinと、フェールセーフ処理を実施するために設定された異常時用噴射量Qfsとのうちの小さい方を、新たな噴射量指令値Qfinとして燃料噴射量制御に用いる。なお、上記異常時用噴射量Qfsとしては、エンジンを搭載した車両の退避走行が可能であり、且つ、通常のエンジン運転時よりも少ない燃料噴射量として、予め実験等により最適に定められた固定値を採用することが考えられる。
マイクロコンピュータ21は、S202(図5)の処理として監視用噴射量Qfinmと異常時用噴射量Qfsとの小さい方を新たな監視用噴射量Qfinmとして用い、S203の処理として新たに設定された監視用噴射量Qfinmと噴射量指令値Qfin(異常時用噴射量Qfs)との乖離量ΔQを求める。フェールセーフ処理では、異常時用噴射量Qfsとして比較的小さい値が用いられるため、通常は異常時用噴射量Qfsが監視用噴射量Qfinmとして用いられるようになり、噴射量指令値Qfin(異常時用噴射量Qfs)と監視用噴射量Qfinmとの乖離量ΔQが大きくなることはない。
しかし、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常が発生している場合、上述した状況下でも上記異常に起因して噴射量指令値Qfinと監視用噴射量Qfinmとの乖離が大きくなる可能性がある。この場合、フェールセーフ処理を実行したとしても、エンジンの運転を維持することは困難になる。このため、マイクロコンピュータ21は、S204の処理として、乖離量ΔQが所定値A(例えば判定閾値Hよりも小さい値を採用)よりも大きいか否かを判断し、ここで肯定判断であればS205の処理としてエンジンを強制的に停止(エンスト)させる。
なお、マイクロコンピュータ21は、S204で否定判断であった場合にはフェールセーフ処理実行ルーチンを一旦終了し、S205の処理を実行した後にはフェールセーフ処理実行ルーチンの周期的な実行を停止する。
図6は、フェールセーフ処理の実行態様、及び、エンジンの強制的な停止(エンスト)の実行態様を示すタイムチャートである。マイクロコンピュータ21の算出機能の異常により、図6(a)に示すように噴射量指令値Qfin(実線)と監視用噴射量Qfinm(破線)とが大きく乖離すると、図6(b)に示すように乖離量ΔQが判定閾値Hよりも大きくなる(タイミングT1)。このように乖離量ΔQが判定閾値Hよりも大きくなることに基づき、図6(c)に示すようにフェールセーフ処理が実行される。更に、フェールセーフ処理が実行された状態のもとでも、図6(a)に示すように噴射量指令値Qfin(実線)と監視用噴射量Qfinm(破線)とが乖離するようになる場合、図6(b)に示すように乖離量ΔQが所定値Aよりも大きくなることに基づき(タイミングT2)、図6(d)に示すようにエンジンの強制的な停止(エンスト)が実行される。
次に、燃料噴射量制御装置の監視装置の作用について説明する。
エンジンの始動完了直後など、エンジン水温Thwが低いときには、そのエンジン水温Thwに基づき求められる始動時噴射量Qstが、エンジン運転状態に基づき求められる基本噴射量Qbaseよりも大きくなる。このときには、始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして採用されることにより、同噴射量指令値Qfinの算出が行われる。そして、この噴射量指令値Qfinが上記監視用噴射量Qfinmに対し増大側に乖離したとき、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常が発生していると判断される。
エンジンの始動完了直後など、エンジン水温Thwが低いときには、そのエンジン水温Thwに基づき求められる始動時噴射量Qstが、エンジン運転状態に基づき求められる基本噴射量Qbaseよりも大きくなる。このときには、始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして採用されることにより、同噴射量指令値Qfinの算出が行われる。そして、この噴射量指令値Qfinが上記監視用噴射量Qfinmに対し増大側に乖離したとき、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常が発生していると判断される。
マイクロコンピュータ21の算出機能に異常が発生しているか否かを判断するための上記監視用噴射量Qfinmは、次のように算出される。すなわち、上記始動時噴射量Qst等に基づき算出される監視用始動時噴射量Qstmと、上記基本噴射量Qbaseとは別に監視ルーチンR2にてエンジン運転状態に基づき算出される監視用基本噴射量Qbasemとのうち、大きい方を監視用噴射量Qfinmとして用いる。そして、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常がない条件下では、エンジン始動完了直後など、始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きくなって噴射量指令値Qfinとして用いられているとき、監視用始動時噴射量Qstmが監視用基本噴射量Qbasemよりも大きくなって監視用噴射量Qfinmとして用いられる。
ここで、始動完了後のエンジン水温Thwは徐々に上昇してゆくことから、そのエンジン水温Thwに基づき算出される上記始動時噴射量Qstは徐々に小さくなってゆく。このため、エンジンの始動完了直後であって、始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きくなって噴射量指令値Qfinとして用いられている場合、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常がなければ、今回算出された始動時噴射量Qstが前回算出された始動時噴射量Qstより大きくなることはない。更に、このときには、監視ルーチンR2で今回算出された監視用始動時噴射量Qstmが、前回算出された監視用始動時噴射量Qstmより大きくなることもない。これは、エンジンの始動完了後においては、今回の監視用始動時噴射量Qstmとして、今回算出された始動時噴射量Qst、前回算出された監視用始動時噴射量Qstm、最大値Qstmaxとのうち、最も小さいものが用いられるためである。
従って、エンジンの始動完了直後であって、始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きくなって噴射量指令値Qfinとして用いられている場合、今回算出された始動時噴射量Qstが前回算出された始動時噴射量Qstよりも大きいときには、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常が生じている可能性が高い。この場合には、上記算出機能の異常に起因して、前回の監視用始動時噴射量Qstmに対し、今回算出された始動時噴射量Qstが大きくなり、今回の監視用始動時噴射量Qstmとして上記前回の監視用始動時噴射量Qstmが用いられる。更に、このときには監視用始動時噴射量Qstmが監視用基本噴射量Qbasemよりも大きくなって監視用噴射量Qfinmとして用いられていることから、その監視用噴射量Qfinm(前回の監視用始動時噴射量Qstm)に対し、噴射量指令値Qfin(今回算出された始動時噴射量Qst)が増大側に乖離する。そして、そうした乖離に基づいて噴射量指令値Qfinを算出するためのマイクロコンピュータ21の算出機能に異常が発生していると判断することができる。
なお、今回算出された始動時噴射量Qstが前回算出された始動時噴射量Qstよりも大きくなるという、上述したマイクロコンピュータ21の算出機能の異常(以下、異常E1という)に関しては、例えば、記憶されたデータの異常化に起因して生じる。
一方、エンジンの始動完了直後であって、始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きくなって噴射量指令値Qfinとして用いられている場合、マイクロコンピュータ21の算出機能に異常がなければ、前回算出された始動時噴射量Qstよりも今回算出された始動時噴射量Qstの方が小さくなる。このときには、今回算出された始動時噴射量Qstが前回の監視用始動時噴射量Qstmよりも小さくなり、今回算出された始動時噴射量Qstが今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いられる。更に、このときには監視用始動時噴射量Qstmが監視用基本噴射量Qbasemよりも大きくなって監視用噴射量Qfinmとして用いられるていることから、噴射量指令値Qfin(今回算出された始動時噴射量Qst)が、監視用噴射量Qfinm(今回の監視用始動時噴射量Qstm)に対し増大側に乖離することはない。このため、マイクロコンピュータ21の算出機能が正常であるにも関わらず噴射量指令値Qfinが監視用噴射量Qfinmに対し増大側に乖離してしまい、そうした乖離に基づき上記算出機能に異常が発生していると誤判断してしまうことを抑制できる。
なお、マイクロコンピュータ21の算出機能の異常としては、上記異常E1以外にも、定められた時間間隔で算出される始動時噴射量Qstが固定されたままになるという異常(以下、異常E2という)も生じる。
こうした異常E2が生じた場合、エンジンの始動完了直後であって、始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きくなって噴射量指令値Qfinとして用いられているとき、上記最大値Qstmaxがいずれは今回算出された始動時噴射量Qst及び前回算出された監視用始動時噴射量Qstmよりも小さくなる。そして、上記最大値Qstmaxが今回算出された始動時噴射量Qst及び前回算出された監視用始動時噴射量Qstmよりも小さくなると、その最大値Qstmaxが今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いられる。このときには監視用始動時噴射量Qstmが監視用基本噴射量Qbasemよりも大きくなって監視用噴射量Qfinmとして用いられていることから、噴射量指令値Qfin(今回算出された始動時噴射量Qst)が、監視用噴射量Qfinm(今回の監視用始動時噴射量Qstmである上記最大値Qstmax)に対し増大側に乖離する。そして、そうした乖離に基づいて、マイクロコンピュータ21の算出機能に上記異常E2が発生していると判断することができる。
図7は、エンジンの始動開始後及び始動完了後における始動時噴射量Qst、基本噴射量Qbase、及び噴射量指令値Qfin、最大値Qstmaxの推移を示すタイムチャートである。
エンジンの始動完了後には、実線L1で示す基本噴射量Qbaseと実線L2で示す始動時噴射量Qstとの大きい方が噴射量指令値Qfin(破線L4)として採用される。このため、エンジンの始動完了直後などにエンジン水温Thwが低いことに起因して始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きくなり、その始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして採用されている場合において、仮に監視用噴射量Qfinmが基本噴射量Qbaseに相当する値として算出されたとすると、次のような問題が生じる。すなわち、マイクロコンピュータ21の算出機能が正常であっても、噴射量指令値Qfin(始動時噴射量Qstに相当)が監視用噴射量Qfinm(基本噴射量Qbaseに相当)に対し増大側に乖離し、そうした乖離に基づき上記算出機能に異常が発生しているとの誤判断がなされる。
エンジンの始動完了後には、実線L1で示す基本噴射量Qbaseと実線L2で示す始動時噴射量Qstとの大きい方が噴射量指令値Qfin(破線L4)として採用される。このため、エンジンの始動完了直後などにエンジン水温Thwが低いことに起因して始動時噴射量Qstが基本噴射量Qbaseよりも大きくなり、その始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして採用されている場合において、仮に監視用噴射量Qfinmが基本噴射量Qbaseに相当する値として算出されたとすると、次のような問題が生じる。すなわち、マイクロコンピュータ21の算出機能が正常であっても、噴射量指令値Qfin(始動時噴射量Qstに相当)が監視用噴射量Qfinm(基本噴射量Qbaseに相当)に対し増大側に乖離し、そうした乖離に基づき上記算出機能に異常が発生しているとの誤判断がなされる。
しかし、エンジンの始動完了後であって、始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして用いられているときには、今回算出された始動時噴射量Qst、前回算出された監視用始動時噴射量Qstm、及び記最大値Qstmax(図中の二点鎖線L3)のうち、最も小さいものが今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いられる。更に、同監視用始動時噴射量Qstmが監視用噴射量Qfinmとして用いられる。なお、図7の例において、マイクロコンピュータ21の算出機能が正常であり、かつ、始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして用いられているときであって、上述したように今回算出された始動時噴射量Qstが今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いられた場合、監視用噴射量Qfinmが実線L2上を推移する。従って、マイクロコンピュータ21の算出機能が正常であるにも関わらず、噴射量指令値Qfinと監視用噴射量Qfinmとに乖離が生じるということはない。このため、そうした乖離に基づき噴射量指令値Qfinの算出等にかかわるマイクロコンピュータ21の算出機能に異常が発生していると誤判断してしまうことは抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)噴射量指令値Qfin の算出等にかかわるマイクロコンピュータ21の算出機能に異常が発生しているとの誤判断が生じることを抑制できる。
(1)噴射量指令値Qfin の算出等にかかわるマイクロコンピュータ21の算出機能に異常が発生しているとの誤判断が生じることを抑制できる。
(2)噴射量指令値Qfinの算出等にかかわるマイクロコンピュータ21の算出機能の異常として、上述した異常E1と異常E2とのいずれが発生したときにも、上記算出機能に異常が発生したと判断することができる。
(3)マイクロコンピュータ21の算出機能の異常が発生したときにはフェールセーフ処理を実行することにより、可能な限りエンジン運転を維持するという対策を講じることができる。
(4)また、フェールセーフ処理によってもエンジン運転を維持することが困難なときには、強制的にエンジンを停止(エンスト)させることにより、不安定なエンジン運転が続けられることを回避できる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・今回算出された始動時噴射量Qstと前回算出された監視用始動時噴射量Qstmとの小さい方を、今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いるようにしてもよい。この場合、エンジンの始動完了後であって、始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして用いられているとき、今回算出された始動時噴射量Qstと前回算出された監視用始動時噴射量Qstmとの小さい方が今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いられ、更に同監視用始動時噴射量Qstmが監視用噴射量Qfinmとして用いられるようになる。こうした構成を採用しても、噴射量指令値Qfinの算出等にかかわるマイクロコンピュータ21の算出機能の異常として、上述した異常E1が発生しているか否かの判断を行うことができる。
・今回算出された始動時噴射量Qstと前回算出された監視用始動時噴射量Qstmとの小さい方を、今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いるようにしてもよい。この場合、エンジンの始動完了後であって、始動時噴射量Qstが噴射量指令値Qfinとして用いられているとき、今回算出された始動時噴射量Qstと前回算出された監視用始動時噴射量Qstmとの小さい方が今回の監視用始動時噴射量Qstmとして用いられ、更に同監視用始動時噴射量Qstmが監視用噴射量Qfinmとして用いられるようになる。こうした構成を採用しても、噴射量指令値Qfinの算出等にかかわるマイクロコンピュータ21の算出機能の異常として、上述した異常E1が発生しているか否かの判断を行うことができる。
・上述した強制的なエンジンの停止については、必ずしも実行する必要はない。
・上述したフェールセーフ処理についても、必ずしも実行する必要はない。
・判定閾値Hについては、「0」よりも大きい値を採用することが好ましいが、「0」を採用することも可能である。
・上述したフェールセーフ処理についても、必ずしも実行する必要はない。
・判定閾値Hについては、「0」よりも大きい値を採用することが好ましいが、「0」を採用することも可能である。
・所定値Aについては、判定閾値Hよりも大きい値、判定閾値Hと同じ値であってもよい。
10…燃料タンク、11…燃料ポンプ、12…圧力調整弁、13…コモンレール、14…インジェクタ、15…減圧弁、20…電子制御装置、21…マイクロコンピュータ、23…電子制御ユニット(EDU)、24…駆動回路、26…アクセルポジションセンサ、27…水温センサ、28…レール圧センサ、29…クランク角センサ、25…ADコンバーター(ADC)。
Claims (2)
- 定められた時間間隔で算出部を通じて算出された噴射量指令値に基づきエンジンに設けられたインジェクタを駆動する燃料噴射量制御装置に適用され、定められた時間間隔で監視用噴射量を算出するとともに今回算出された監視用噴射量に対し前記算出部を通じて今回算出された噴射量指令値が増大側に乖離しているときに前記算出部が異常であると判断する判断部を備える燃料噴射量制御装置の監視装置において、
前記算出部は、前記噴射量指令値を算出するに当たり、エンジンの冷却水温に基づき始動時噴射量を同冷却水温が高いときには低いときよりも小さくなるように算出し、エンジンの始動開始から始動完了前までは前記始動時噴射量を前記噴射量指令値として用いる一方、エンジンの始動完了後には前記始動時噴射量とエンジン運転状態に基づき算出される基本噴射量との大きい方を前記噴射量指令値として用いるものであり、
前記判断部は、前記監視用噴射量を算出するに当たり、前記始動時噴射量に基づき算出される監視用始動時噴射量とエンジン運転状態に基づき算出される監視用基本噴射量との大きい方を監視用噴射量として用いるものであり、エンジンの始動開始から始動完了前までは前記算出部によって今回算出された始動時噴射量を前記監視用始動時噴射量として用いる一方、エンジンの始動完了後には前記算出部によって今回算出された始動時噴射量と前記判断部によって算出された前回の監視用始動時噴射量との小さい方を今回の監視用始動時噴射量として用いるよう構成されている
ことを特徴とする燃料噴射量制御装置の監視装置。 - 請求項1記載の燃料噴射量制御装置の監視装置において、
エンジンの始動完了後における前記始動時噴射量が取り得る最大値の時間経過に伴う推移パターンを記憶した記憶部を更に備え、
前記判断部は、エンジンの始動完了後には、前記算出部によって今回算出された始動時噴射量、前記判断部によって算出された前回の監視用始動時噴射量、及び、前記記憶部に記憶されている前記推移パターンを用いてエンジンの始動完了からの経過時間に基づき求められる前記最大値のうち、最も小さいものを、今回の監視用始動時噴射量として用いるよう構成されている
ことを特徴とする燃料噴射量制御装置の監視装置。
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